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在りし日々のガンガン 2話

南国少年パプワくん / 柴田亜美 全7巻

創刊直後はロトの紋章に頼るだけであったガンガンでいち早く人気となり、ガンガン連載作品として初めにアニメ化された作品である。柴田亜美はドラクエ4コマでもニセ勇者シリーズを展開して異彩を放っていたが、そのセンスをそのままにオリジナルマンガに仕立てたのがこの作品ということもできよう。パプワ島の生物(ナマモノが正しい発音である)などは柴田亜美でなければ生み出せないものであったろう。
ガンマ団総帥の息子シンタローが秘石を盗み出してパプワ島に流れ着いたところから始まり、パプワにこき使われる日常の中でガンマ団の刺客を追い払ったり、パプワ島の生物に絡まれたりという基本的にはギャグマンガであったが、ガンマ団と秘石を巡るストーリーは存在し、5巻でシンタローがパプワ島を離れて以降は一転してシリアスになった…とはいえその独特のセンスは生きており随所にギャグが入り込んでいたのは確か。
青の一族の物語になった後半はただでさえ登場人物が増えてややこしくなったところに、シンタローそっくりのキンタロー(仮称)なんかも出てきたりして読んでいる方からすれば泣きたくなる展開だったりもした。
柴田亜美は自由人ヒーローなどこの秘石の絡むストーリーばかり描いていたような気もするが、その一つ一つは捕捉していない。パプワの最終回にシルエットとしても出ていたが。
現在は続編に当たるPAPUWAがガンガンに連載されている。過去の人気作品の続編というわかりやすい形での雑誌の梃子入れ策ではあるが、作者の悪ふざけが更に酷くなっていて現状は迷走しているというべき作品になってしまったのが残念である。おそらく連載開始当初からある程度決まっていたのかなと思われるアニメ化もあったが、あまり良い評判は聞かない。
なお、ガンガンでの連載と並行してG Fantasyにてカミヨミが連載されており、こちらはまだ読めるレベルを維持している。


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