これをもってくるのもどうだかなと思うが、初期のミリタリーギャグと言われていた頃のノリはかなり好きだった作品。買い物に行くのに戦車を持ち出したり、街中でバズーカ撃ってみたりと登場人物もハイテンションなら、展開もそれに匹敵するものがあった。創刊号から掲載され、創刊ラインナップからではハーメルに次ぐ長期連載にもなった。
スットン共和国のパッパラ隊に配属された死神水島が、人間離れした隊員たちに振り回されるというのが初期の展開。その後は目も当てられない状況にまでなってしまったのが悔やまれる作品でもある。大きなポイントはガンガンが月2回刊行となったときであろうか。ガンガン自体が萌えを推し出しはじめた時期に最もその流れに乗ったとも言えるだろう。そこには最早1巻のようなセンスはなく、むやみやたらと同じネタを使いまわしていたのを思い出す。初めの頃はミリタリーギャグの部分が強調されていたが、次第に単なるギャグになっていったのも原因か。突っ込みの手段が手榴弾やマシンガンになっただけである。
しっとマスクを送り出した作品であると言えば、一部の方にはよく分かっていただけるかもしれない。
このように展開がグダグダになりながらも、一応アニメ化されていたという事実も存在する。
作者松沢夏樹はGファンタジーでもコンスタントに連載していて、そちらは別項で触れることにするが、作品ごとにその質の変動の激しい作家であるということは言っておく。
現在コミックREXにおいて逆襲!パッパラ隊という作品が連載されている。