REVERY_L_ELEKTRA
|TOP|PROFILE|FAVORITE|PICK UP|SKIN|MEMO|HORSE|BBS|MAIL FORM|LINK|PICKUP

在りし日々のガンガン 7話

魔法陣グルグル / 衛藤ヒロユキ 全16巻

もともとドラクエ4コマで独特の作品を披露していた衛藤ヒロユキの初の連載作品。基本線はギャクマンガであり、巷のRPGのフォーマットをコケにするようなネタが多かったというのを憶えている。無論その筆頭に挙げられるのがドラクエであり、エニックスもよくこれを許したなと思う事が何度かあったものだ。
どういうわけか人気を獲得しアニメ化されている。しかも期間を置いて2度もアニメ化されるという長寿マンガでもあった。最初のシリーズの最終回などはある意味伝説であるが、それもグルグルらしいというなんだかなと言う他ない評価を受けている。
連載開始当初はドラクエ4コマのときのままのある種濃い絵柄であったが、次第にその濃さがなくなり可愛い絵になっていった。それでも作者のセンスは変わらなかったようで、キタキタおやじを始めとした濃いキャラを多数輩出。主人公のニケからして主人公らしくない、今にして思えばメタ-ファンタジーとして成り立っていた作品ではなっかったかと思える。
かなりの長期にわたる連載だったが、一回あたりのページ数は少なく年1冊のペースでコミックスは出ていたように憶えている。途中間延びする事もあったし、初期の独特の雰囲気を失っていった事も事実なのだが、しっかりとケリをつけている。
作者衛藤ヒロユキはこの作品の他にPico Picoという作品をギャグ王(だったと記憶してるが定かではない)に連載していた。後に離脱騒動に巻き込まれてコミックブレイドで「がじぇっと」を連載。マンガ以外の作者の活動を見るにがじぇっとのような世界観が素の衛藤ヒロユキにに近いのではないかと思われる。
離脱のときに連載継続中だった魔法陣グルグルはあの事件において例外的に打ち切られる事無く、その後も連載が継続され最終回にたどり着いている。魔法陣グルグルはこれまでにガンガンに連載された作品中で1、2を争う成功作であるものの、連載中からかなり異端な作品であったのは間違いない。
ガンガン5月号において新連載の予告がなされ、次の6月号からどうやら噂どおりエニックス復帰となった模様。過去にグルグルで成功したという実績と、離脱において連載の打ち切りを伴わなかったという事情があったために復帰が叶ったのではないかと思われる。エニックスとしても以前柴田亜美を呼び戻したように過去においてガンガンを支えた作家のネームバリューに頼りたいところはあるのだろう。そのPAPUWAは現状ですでに迷走といってよい状況に陥っているだけに同じ失敗だけはして欲しくないところである。しかし、今のガンガンの誌面にあの独特の衛藤ヒロユキがマッチするとも考えにくく、どうなるか注目してみたい。「スサノオ」のように編集に梯子を外されて無惨な最期を遂げる事にはならないように祈りたい。


|TOP|PROFILE|FAVORITE|PICK UP|SKIN|MEMO|HORSE|BBS|MAIL FORM|LINK|
topREVERY_L_ELEKTRA