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January 2007 Archive

January 7, 2007

Worldwide GI Races in 2006

去年は月単位でGIの結果をまとめていたのですが、それを一まとめにしてみました。さすがに馬鹿でかいので別ページで。
Worldwide GI Winners in 2006
このデータの一部を使って書いたのがこの記事だったりもします。今度は地域別に見ておきますか。
Oceania
とにかくDanehillという事になるかと思われます。特にオーストラリアではその傾向が強く出ています。一方でニュージーランドではDanehill以外のDanzig系などが目立ち、オーストラリアほどDanehillが圧倒しているという事はありません。すでにオーストラリアではDanehillの後継種牡馬が定着しており、その筆頭のRedoute's ChoiceはMiss FinlandでVRC Oaksを勝って距離の壁を突破。初年度と2年目の産駒の様子から早熟気は拭えませんが、これが問題になるかというとそうでもないかなといった感じ。この他オセアニアで2006年にGI馬を出したDanehill後継種牡馬にはDesert King、Arena、Catbird、Danewin、Commands、Flying Spur、Lion Hunter、Danzero、Danskeと多彩。まだこれからも増えるという一方でそろそろ淘汰されていくのではないかとも思われ、今が一番種類が多い時期になるのかなという印象もあります。去勢馬の多いオセアニアですので、Dance Heroのように3歳以降でくすぶっていた馬が突如復活ということもあるのが油断なりません。
オーストラリアでRedoute's Choiceを追う存在なのがEncosta de Lago。Racing to Winという大物を得ています。Redoute's Choiceよりは3歳から古馬向きで、2歳戦でも活躍させられるものの、前出のDanehill後継陣に席巻されてしまいますが、そこから逆転させるだけの力を持つ馬を出しています。
オセアニアの雄だったZabeelは短距離への対応が渋い事と2歳戦を苦手とする事で、Redoute's ChoiceやEncosta de Lagoに遅れをとっているとも言えます。2006年はやや不振気味でGIを勝ったのはVRC DerbyのEfficientだけでした。それでも重賞クラスに産駒を送り込んで、中距離以上のレースでは存在感を発揮しています。後継のOctagonalは不振か。フランスにシャトルされていた時の産駒からLaverockが出ているだけ救いはあるがZabeelのようにはなれなかった。
この他で目立つのはSnippets、Pinsというオセアニアに土着したTom Fool系Silly Seasonのライン。距離をこなすのでZabeelの地位を奪うのはPinsという事になるやも知れません。NZが拠点という点も共通してますしねw。El Segundoらの活躍でオーストラリアからの注目が集まれば、今後産駒がもっとオーストラリアに進出する事になるでしょう。
Mr. Prospectorの進出はそれ程でなく、芝をこなせるタイプが活躍馬をたまに出す程度。NureyevやSadler's Wellsもシャトルサイアーを通じて一定の影響力は確保していて、NureyevからはStravinskyからSerenade Roseが出ているほかSpinning WorldもGI馬を出している。Sadler's WellsではSingspielなど。
Europe
英愛仏は既に世を去ったDanzigとDanehillの親仔によって制圧されている印象が強い。フランスでは26戦中14戦がDanzig直系の手に落ちた。スプリントからクラシックディスタンスまでをカバーする点がスプリントで存在感の無いSadler's Wellsと異なるところであり、差がついてしまうところでもあるかなと。ここでもDanehill後継種牡馬として英愛でDanehill Dancer、仏でDansiliが活躍。Rock of Gibraltarも初年度産駒からGI馬を出している。一方Danzigの方は代が進みGreen DesertからCape Cross、Desert Styleという種牡馬がGI馬を出したし、Grand LodgeやKey of Luckを抱えていたChief's CrownはSinndarに頼る形になってしまうかなと。
Sadler's Wells後継種牡馬の筆頭に名乗りを挙げたMontjeuですが、昨年の成績はやや不満が残るところではあるか。初年度産駒は古馬になってからも活躍しましたが、それに続く世代がいまいちというところが気になります。初年度産駒が出来すぎていたということもありましょうが、こう極端になってしまうのもどうか。Galileoは初年度産駒をみる限りではMontjeuよりスタミナが勝った種牡馬であるという印象でしたし、実際St. Legerの出馬表に5頭並べてワンツースリーを決めてきたときにはGalileoのこの先が微妙に心配にもなりました。ただ、2歳にTeofiloという大物を出せましたし、まずまずか。
NureyevからはPivotal産駒Peeress、Gold Away産駒Alexander Goldrun、Peintre Celebre産駒Prideが牡馬と伍して戦うなどとにかく牝馬が強い。牡馬はどうなっとるんでしょうね。
Mr. ProspectorはWoodmanやMiswakiが一線から去り、また彼らは確たる後継種牡馬を残せなかった事もあって後退しているという印象すら受ける。MachiavellianがMediceanの活躍で地歩を得ている程度になってきつつある。後は昨年目立った無かったKingmamboがどこまで来るかということになってしまうのかもしれないなと。
Mill ReefはMark of EsteemがSir PercyとReverenceを出した。またドイツのDashing BladeからLord of Englandが出ている。
ドイツのMonsunはShirocco、Gentlewave、Schiaparelli、Floriotと4頭のGI馬を出して健在。これなら血統的な面を抜きにしてもあちこちから注目を集めるのも当然といったところではあるだろう。同じくドイツのLandoはDonaldsonとPrince FloriがGIを勝った。今年Prince Floriが国外に打って出て活躍できれば良しとなるか。
North America
ここにきてようやくMr. Prospectorという感じではある。基本的に南北アメリカで目立ったもののそれ以外だと案外だったなあとは思ったり。昨年、北米でGI馬を出したMr. Prospector系種牡馬を列挙してみよう。
Pioneering(Storm Catの半弟、直仔)、Thunder Gulch(言わずと知れた二冠馬様、Gulch)、Seeking the Gold(安定感無しだが強い馬は桁が違う、直仔)、Lemon Drop Kid(癖のある馬が多すぎる、Kingmambo)、Real Quiet(都落ちの二冠馬だが復権出来るか、Quiet American)、Smart Strike(最近評価が急上昇中、直仔)、Stolen Gold(Conquistador Cielo)、Strategic Mission(血統構成に優れポテンシャルは高そう、直仔)、Point Given(親仔2代の二冠馬となった名馬、Thunder Gulch)Unbridled's Song(Fappianoラインの嫡流、Unbridled)、Street Cry(DWC馬、Machiavellian)、Miesque's Son(ホントにMiesqueは凄いね、直仔)、Kingmambo(久々の北米GIはやっぱり芝、直仔)
Real Quietは初期産駒の結果が散々でケンタッキーからペンシルバニアに移ってしまい評価が地に落ちているのですが、Pussycat DollとWonder Lady Anne Lを出しました。これで評価が持ち直せば良いけどね。Thunder Gulchも一時期酷かったがそれは脱した様。Kingmamboの北米成績は悲惨の一言。今年はオーストラリアでTawqeetが活躍したがそれ以外だとさっぱり。Blood-Horseのリーディングではまだ欧州での稼ぎで61位に食い込むが、北米圏内限定では100位にすら入らず、芝リーディングでもGI馬を出しておきながらLemon Drop KidはおろかKing Cugatにまで劣る94位という惨状。種付け料30万ドルが泣くぞ…というかPrivateにされてしまったのはこの辺りの事情かなとは思われます。
一方Storm Cat。自身が出したGI馬はBluegrass Catのみ。GI馬を出した後継種牡馬をこちらも並べてみる。
Giant's Causeway(Aragorn)、Hennessy(Henny Hughes)、Johannesburg(Scat Daddy)、Forestry(Discreet Cat)、Stormy Atlantic(Stormello)、Storm At a Half(Downthedustyroad)
古馬はAragornのみ。この辺りはさすがGiant's Causewayという事になりますかね。そして注目すべきはついに良血種牡馬としての本領を発揮しつつあるStormy Atlantic。またそのうち採り上げますが今年の北米リーディングで10位に入り、Storm Cat系の種牡馬としてはGiant's Causewayに次ぐ位置に躍進してきました。自身が古馬になってから活躍したスプリンターであり、産駒も古馬になっても活躍を見せます。またHot Stormのような強力なスプリンターも出しますが、距離を持たせる産駒も多くマイルくらいは余裕。種牡馬としての同期がElusive Quality、Awesome Again、Tale of the Cat、Grand Slam、Distorted Humor、Wild Rush、Skip Away、Indian Charlieなどという凄まじいメンバーで目立たずフロリダで6,000ドルという状況だったのですが、そこから這い上がりケンタッキーに迎えられて、種付け料は現在30,000ドル。今年はStormelloの活躍もあって2歳リーディングを取っていますし、三代母がMoccasinという種牡馬一族の血でもありますし、Storm Cat後継の中核を占めてもおかしくはないかなと。
Asia
日本でSunday Silenceが猛威を振るう。後継種牡馬としてGI馬を出したのは以下。
フジキセキ、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、タヤスツヨシ、ステイゴールド
日本では32戦14勝でした。
サンデー以外だとエルコンドルパサーが最後に2頭GI馬を出したという事は大きいか。とはいえMr. Prospector系がこのエリアで勝てたのはその二つとTakeover Targetだけではあり、なかなかトップクラスへの浸透は難しいというところはあるのかも。
2006年の日本のGI馬は同じ馬が勝つという結果が多く、ディープインパクトが4勝、アジュディミツオー、ブルーコンコルドが3勝、ダイワメジャー、メイショウサムソン、カワカミプリンセスが2勝。
South America
特にアルゼンチンでMr. Prospectorが目立つ。その中でも強力なのはFappiano系Roy、Seeking the Gold系Mutakddim、直仔Hussonet。良血HussonetはRoyが去ってからチリのトップサイアーに君臨中。
Storm CatはアルゼンチンでBernsteinが奮闘している。他にSouthern Haloも昔ほどではなかろうが強いね。 一方ブラジルはそこまで行かなくて、Rainbow Questの仔NedawiとかRoyal Academyのように芝でスタミナという要求はあるかと思われる。他にもShirley Heights系が目立っている。
ペルーではMullerが三冠を達成。2月に芝と距離を克服すれば四冠となる。Mullerの父El CompincheはSouthern Haloの後継種牡馬。Estrellas Classicをダートで2勝するなどしたSouthern Haloの代表産駒の一頭でしたが、種牡馬としては6世代の産駒を残すに止まっています。
South Africa
良血のSadler's Wells産駒Fort Wood、Gone West系のCount DuboisとWestern Winter、DanzigのNational Assemblyとその仔National Emblemが多く、GIを勝てるほどの種牡馬となると寡占化が進んでいるのかなとも。その一方でNorthern Dancerの傍流みたいな妙な血統も見かけたりするのですけど。ま、ラストクロップの中の1頭でもあるRakeenなんて良血で筋の通った血統だから妙とか言うのはどうかとも思ったりするが。

January 10, 2007

British and Irish Leading Lists 2006

Racing Postの集計よりTotal Prizeによる順位。レーポの集計ゆえ単位はポンド。
総合リーディング
RankStallionSireDamBroodmare SireWinners/RunnersTotal Prize
1DanehillDanzigRazyanaHis Majesty53/1403,453,123
2Danehill DancerDanehillMira AdondeSharpen Up56/1602,422,206
3Sadler's WellsNorthren DancerFairy BridgeBold Reason45/1472,140,815
4GalileoSadler's WellsUrban SeaMiswaki36/861,740,174
5MontjeuSadler's WellsFloripedesTop Ville31/871,571,562
6Mark of EsteemDarshaanHomageAjdal23/1081,490,265
7Cape CrossGreen DesertPark AppealAhonoora34/1151,444,247
8PivotalNureyevFearless RevivalCozzene50/1181,420,208
9Indian RidgeAhonooraHillbrowSwing Easy32/761,247,251
10SelkirkSharpen UpAnnie EdgeNebbiolo38/921,133,875
11InchinorAhonooraInchmurrinLomond32/89949,821
12BaratheaSadler's WellsBrocadeHabitat24/106933,779
13DansiliDanehillHasiliKahyasi41/114925,878
14DiktatWarningArvolaSadler's Wells24/99744,673
15SingspielIn the WingsGlorious SongHalo30/87721,945
16HallingDiesisDance MachineGreen Dancer22/74668,365
17DanetimeDanehillAllegheny RiverLear Fan31/91650,926
18Compton PlaceIndian RidgeNoseyNebbiolo29/94639,317
19ZafonicGone WestZaizafonThe Minstrel23/68626,493
20ArchKris S.AuroraDanzig5/7604,413
Danehillの総獲得賞金は2005年とほぼ同じ数字で、Montjeuが半減に近い減り方に対して、Danehill Dancerは倍増といったあたりが上位常連となりそうな種牡馬での大きな変化でしょうか。
Danehillが2位以下に大差をつけました。勝利を挙げた馬の数ではDanehill Dancerの方が上回りますが、上級条件での圧倒的な強さが結果に反映されているとも言えるでしょう。欧州のGIだけでもHoly Roman Emperor、George Washington、Aussie Rules、Dylan Thomas、Simply Perfectが勝っています。勝利数でもPivotal、Danehill Dancerに継ぐ3位の74勝で質と量を兼ね備えた恐るべき種牡馬でした。
Danehill Dancerは昨年は重賞以上での成績がさっぱりで勝利数に比して賞金が少なかったのですが、今年は重賞級のレースでもSpeciosa、Miss Beatrixといった活躍馬が出て大幅に賞金が上積みされた結果、Sadler's Wells下すという結果に。
Sadler's WellsはGI馬がAlexandrovaとYeatsの2頭だけとなりましたが、その下の条件での強さなどもあって3位を確保。上位2頭には数で負けているという側面もあるのですが、これは勝ち馬率が低いことが原因になるでしょう。
GalileoがMontjeuを下しています。産駒はまだ2世代がデビューしたに留まりますが、Sixties Icon、Red Rocks、Teofiloなどを出しました。春シーズンのNightimeだけという状況だったときにはどうなることかと思ったが、順調なスタートではあるでしょう。今年Red RocksやSixties Iconがどうなるかというあたりが注目です。一方のMontjeuは3歳が不振と言ってよく足を引っ張られた形。また、古馬になった初年度産駒も期待していたほどではないか。シーズン後半にいろいろ言われつつもHurricane Runが孤塁を守ったという印象もあるだけに、今年どうなりますかね。
続いてDerby馬を出したMark of Esteem。総賞金で見ているのでSir PercyとReverenceという2頭のGI馬の寄与が大きいです。Cape CrossもOuija Boardの寄与でこの位置に。Cape Crossはまだそれ以外でも結構勝たせているのでマシかなとは思いますが。
Pivotalは2005年が不振でしたが、2006年は勝利数1位、勝ち馬率42%という数字を叩きだしました。しかしPeeressこそGIを勝ちましたが、牡馬のスプリントなんかはずっと同じ馬が走ってるというところではあり、上級条件ということになるとやや物足りないというところはあるか。
Giant's Causewayがトップ20から姿を消しましたが、これは供用地が北米に移って英愛で走る産駒が激減したという事情かと。
2歳リーディング
RankStallionSireDamBroodmare SireWinners/RunnersTotal Prize
1Danehill DancerDanehillMira AdondeSharpen Up22/681,307,369
2DanehillDanzigRazyanaHis Majesty16/44781,680
3Invincible SpiritGreen DesertRafhaKris28/59641,950
4BaratheaSadler's WellsBrocadeHabitat10/39545,051
5PivotalNureyevFearless RevivalCozzene12/32405,022
6GalileoSadler's WellsUrban SeaMiswaki6/26398,844
7ElnadimDanzigElle SeuleExclusive Native10/21392,807
8Rock of GibarltarDanehillOffshore BroomBe My Guest16/47374,497
9DanetimeDanehillAllegheny RiverLear Fan16/50365,145
10NoverreRahyDanseur FabuleuxNorthern Dancer21/43354,141
Danzig系の天下。Danzig直仔がDanehillとElnadim。Danehill直仔がDanehill Dancer、Rock of Gibraltar、Danetime。その他初年度産駒勝ち上がり数の記録を更新したInvincible SpiritがGreen Desert産駒といった具合で上位10頭中6頭を占めました。残りがSadler's Wells産駒のBaratheaとGalileo、Nureyev直系Pivotalとかなり偏ってますね。Noverreにしても母父がNorthern Dancerです。
Invincible Spiritは英愛だけで28頭が50勝という圧倒的な数字を残しておりますが、その割りに賞金が低い。これからどうなるかというところだとは思います。Fasliyevみたいな例があるわけだし。
逆にDanehillは23勝ながら賞金でInvincible Spiritを上回る。Holy Roman EmperorとSimply PerfectでGIを勝っています。Danehill Dancerは数で父親を凌いだというところですが、賞金額も高く十分な数字でしょう。こっちでも2005年から改善されたというあたり、完全にDanehillの後継としての地位を手に入れたという気もいたします。
BMSリーディング
RankStallionSireDamBroodmare SireWinners/RunnersTotal Prize
1Sadler's WellsNorthren DancerFairy BridgeBold Reason77/2512,399,092
2DiesisSharpen UpDoubly SureReliance29/852,014,082
3DarshaanShirley HeightsDelsyAbdos60/1661,717,081
4Shirley HeightsMill ReefHardiemmaHardicanute44/1341,360,645
5Cadeaux GenereuxYoung GenerationSmarten UpSharpen Up56/1361,305,372
6DanehillDanzigRazyanaHis Majesty43/1231,265,015
7Mr. ProspectorRaise a NativeGold DiggerNashua39/92981,526
8WarningKnown FactSlightly DangerousRoberto41/109962,441
9Night ShiftNorthren DancerChibouletteChop Chop61/155920,851
10BlakeneyHethersettWindmill GirlHornbeam7/21919,255
こっちはSadler's Wellsがトップ。数が違うとはいえリーディングの上位にDanehillや自身の後継種牡馬が名を連ねるようになってこれですから凄いことは凄い。ただ、今後となると、Danehillの後継種牡馬との組み合わせで成功できるかではあるでしょう。あとはKingmamboで大成功しているNureyevを絡めたクロスを作りに行くという可能性もあるが、ああまでうまく使ってくれる種牡馬というのはなかなか無いか。
DiesisはDylan Thomas、Sixties Iconという2頭の大物が出ました。父Sharpen UpはMontjeuとの相性に優れていますし、母父Diesisというのは今後存在感を増すのかなと。
Shirley Heights、Darshaanは最大の相手だったSadler's Wellsの後退を受けてという部分は確実にあるかとは思われます。それでもDarshaanはAlexander Goldrunがいましたし、Shirley HeightsはAlexandrovaを出しました。
Cadeaux GenereuxはNotnowcatoの母父。Danehillは母父としてはTeofiloを出しています。Mr. Prospector、Warning、Night Shiftはそんなに強い産駒はいなかったとは思います。BlakeneyはSir Percyですね。

January 24, 2007

2006 North American Leading Sire List

フランスはまとめてみたら予想以上につまらなかったのでパスします。
今年もBlood-Horseの北米リーディングですので、賞金額にはアメリカ、カナダの他、欧州5ヶ国とUAEが含まれます。
RankStallionSireDamBroodmare SireWinners/RunnersTotal Earnings
1A.P. IndySeattle SlewWeekend SurpriseSecretariat90/1679,724,198
2DynaformerRobertoAndover WayHis Majesty73/1787,433,794
3Giant's CausewayStorm CatMariah's StormRahy94/2097,190,807
4Pleasant TapPleasant ColonyNever KnockStage Door Johnny55/1286,915,677
5Maria's MonWavering MonarchCarlotta MariaCaro127/2056,907,268
6Distorted HumorForty NinerDanzig's BeautyDanzig89/1686,739,245
7Awesome AgainDeputy MinisterPrimal ForceBlushing Groom67/1366,700,149
8LangfuhrDanzigSweet Briar TooBriartic101/2066,359,405
9Red RansomRobertoArabiaDamascus52/1496,352,496
10Stormy AtlanticStorm CatHail AtlantisSeattle Slew115/2076,057,886
11Smart StrikeMr. ProspectorClassy'n SmartSmarten89/1555,957,227
12Storm CatStorm BirdTerlinguaSecretariat68/1375,660,239
13Unbridled's SongUnbridledTrolley SongCaro89/1705,519,314
14Royal AcademyNijinskyCrimson SaintCrimson Satan101/2375,513,539
15Thunder GulchGulchLine of ThunderStorm Bird94/2055,503,806
16Grand SlamGone WestBright CandlesEl Gran Senor137/2555,434,342
17Slew City SlewSeattle SlewWeber City MissBerkley Prince89/1425,261,977
18Silver DeputyDeputy MinisterSilver ValleyMr. Prospector97/1695,091,018
19Swiss YodelerEastern EchoDrapeauRaja Baba94/1904,880,139
20ForestryStorm CatShared InterestPleasant Colony66/1244,834,700
JRAのように条件戦とGIでの賞金格差が小さいならば別ですが、この手のリーディングでは限られた高額賞金レースを如何に勝たせるかという側面は大きくでます。ということで1頭で同父産駒の賞金額の50%以上をたたき出した馬を抽出してみます。
David Junior (Pleasant Tap): 3,519,420 (50.9%)
Electrocutionist (Red Ransom): 4,243,178 (66.8%)
Lava Man (Slew City Slew): 2,770,000 (52.6%)
毎年Dubai World CかBC Classicを勝たせると上位ですからね。今年の場合はInvasorの父Candy Stripesが集計対象外になるので目立ったのはElectrocutionistということになりますか。例えばRed RansomからElectrocutionistの賞金を差っ引くと150位程度にまで落ちます。David Juniorもかなりそれではありますが。
■A.P. Indy
稼ぎ頭はもちろんBernardini。Preakness S、Travers S、Jockey Club GCと高額賞金のGIを3勝して年間の総獲得賞金は3,060,480ドル。これだけの馬でもBCのタイトルを取れなかったというのが頭の痛い所ながら、活動期間1年でMineshaftの記録を大幅に更新してA.P. Indy産駒のトップアーナーにもなりました。Mineshaftも北米での稼動では1年だろうといわれたらまあそうなんですが。BCの2着はかなりの賞金ではあるし、最終的に差がついたのはそのあたりか。Blood-HorseのリーディングではそのMineshaftが活躍した2003年以来のトップ。他にMaster Commander、A.P. Warrior、Teammate、Suave、Boca Grande、Admiral's Cruiseが重賞を勝っていますし、充実していたとは言えるでしょう。やはり3歳から古馬になって強いという重賞馬のラインナップながら、カナダの2歳女王なんてのも出していた模様。
母父として出したBluegrass Catはもともとの牝系がアレということもあったが、まあネタに困らん種牡馬ではあります。今年は、まだ数が揃うまでもう少し時間が掛かるだろうという段階でBMSリーディングの20位に入っている。1989年産まれは上位100頭中で最も若い。現状CIが4.00という恐るべき良血喰いであるということを考えても母父としての能力がやはり高いのだろう。将来的にその繁殖の質の高さでBMSリーディングを獲得するのは確実という気はする。
■Dynaformer
Barbaroがトップですが、Preakness Sでリタイアしたためその割合は大きくありません。Barbaroが無事ならA.P. Indyを逆転できた可能性はありますね。活躍馬は他に9歳ながらハードルレースで最強を譲らなかったMcDynamo、BCFMT2着のFilm Maker、Pommes Frites、Purim、Drum Jajor、Dynamite Lassなど。全体的に古馬になってから本格化という特徴が北米のトレンドからは外れるところなのですが、逆にいえばそれが強みになっているというところもあるのでしょう。結果としてそれは後継種牡馬の不足という事態を同時に引き起こしているとも言えますが。
■Giant's Causeway
3世代もあれば古馬もいるわけで陣容は整ったとは言えるのでしょう。その割には昨年の賞金に比べて伸びがいまいちなのは、チーフアーナーAragornを筆頭にOonagh MacCool、Naissance Royale、My Typhoonとセンセーションを巻き起こした初年度産駒の活躍に頼る部分があったということにはなるでしょう。3歳だった2年目の産駒もFirst Samurai、Win McCoolなど活躍馬がいないわけではありませんが、欧州での活躍となるとPrimary、Frost Giant程度となり、種牡馬としての拠点をアイルランドのCoolmore StudからアメリカのAshford Studに移した影響ではあるんでしょうが、ここまで欧州で存在感を無くすかとも思います。北米芝での賞金の割合が50%に迫り、米芝リーディングでA.P. Indyは勿論のことDynaformerをも逆転してリーディングを獲得しているように芝指向があるといえばあるので余計にこれから古馬で目立ってくるんじゃないかなと。一方で2歳がさっぱりだったというのはやや気にかかる。新設になるBC Juvenile Turfで2歳の芝路線が整備されていくとまた変っては来るでしょうが、2歳のうちにダートをガンガン走らせるというタイプではないなと。
■Pleasant Tap
昨年の獲得賞金の半分がDavid Juniorによるもので、そしてそれはほぼDubai Duty Freeですよとは言えるかな。それでも他にPremium TapがWoodwardとClarkでGIを2勝に、BCも3着なんだからDavid Juniorだけとは言いかねる。とはいえ重賞を勝ったのはこの2頭で、ステークス馬もハードル込みで5頭止まり。極端すぎます。
■Maria's Mon
とにかく数が多いという印象ながら、今年はMonarchos以来のGI馬としてWait a WhileとLatent Heatが出ましたし、他にStrong Contender、Cause to Believe、High Limit、Gaffと重賞馬が出ています。出来過ぎというところもあるかなと思うが、初のトップ10入りとなりました。まあ種付け料を6万ドルもとるんだからこれくらいはやれていいという感じでもあるかなと。
■Distorted Humor
重賞馬を多く出しながらもGI馬はゼロというところは悲しい結果ではありました。とはいえステークス馬20頭がステークス31勝。そのうちで重賞馬が10頭という結果は北米トップです。CommentatorやFlower Alleyが誤算だったか。一方で6歳になってカナダにドサ回りに連れて行かれた二冠馬Funny Cide様には別の意味で涙を誘われます。全体としては実力のある馬を出してはいたけどGIを勝てるほどの強さかめぐり合わせには恵まれなかったということになるかな。
■Awesome Again
今年も稼ぎ頭はRound Pondながら、BC Distaffを勝ったので大幅に増額されております。他にSpun Sugar、Dubai EscapadeがGIを勝って牝馬が強かった一年というのはあるか。牡馬の方は期待のWilkoがドバイで燃え尽きたかという状況になったのが惜しかった。割と勝ちきれないという印象もあるにはあるが、リーディング上位の中では上級馬の層が薄いという気はします。
Langfuhr
Lawyer Ronを出しています。しかし重賞級の活躍を見せた馬は少なく、ノングレードのステークスをきっちりと勝たせて稼ぎました。前にいたImperialismもそうでしたが、トップクラスでもGIになると物足りないところはあって、それ以外となると重賞でその有様。とにかく下のクラスで分厚く稼ぐというタイプです。Lawyer RonがDerby路線に乗ったんだから十分といったところではあるか。
■Red Ransom
Electrocutionistのおかげです。リーディング上位では唯一の北米外供用の種牡馬になりますが、何年か前までは北米にいたわけで、その頃の産駒も残っています。というかElectrocutionistだってそうですし。Electrocutionistの他にはシャトル先のオーストラリアで出したRed DazzlerがGI勝ち。北米に残している産駒の活躍はまあこんなものかといった程度か。
■Stormy Atlantic
Stormelloを出してGIの壁を越えました。フロリダで3年間の種牡馬生活の後、ケンタッキーに移ったその初年度にあたるのがStormelloということになります。そのHollywood Futurityのおかげで2歳リーディングを獲得。Hill'n'Daleに移ってからの産駒がデビューしてくるこの数年が勝負というところはあるかと思います。全体でステークス馬は12頭出ましたが、そのうちの5頭が2歳であり、23勝中10勝を挙げています。2006年のStormy Atlanticは全体の成績が上がっているのですが、この2歳戦の成績が特に良くなっています。産駒数が増えたという事情もありますが、やはりフロリダからケンタッキーに移れたということが大きなファクターではなかろうか。これからStormello以外のKentucky Derby有力候補が出てくるようだと面白いでしょう。
というのがリーディング上位10頭の状況ではあります。10位以下にStorm CatやUnbridled's Songの名が見えています。Smart StrikeはEnglish Channelが稼ぐという形なのは2006年も変わらずと言ったところで、その次が出てきていないとも言えるか。Storm Catは強い馬が出なければこんなものという程度ではあるでしょう。Bluegrass Catが割と稼いではくれたんですが、3歳で強かったのはそれくらいですし、2歳馬もぱっとしなかったってのはあります。Unbridled's Songは結局毎年のようにこういう位置に収まるのですね。GI馬もそこそこ出していますが突き抜けきれない。Fappiano、Unbridledと早くに亡くなってその分まで期待を掛けられているってところもあるんだとは思いますが、これからはEmpire Makerもいるし安泰とまでは思えない。Royal Academyは北米や欧州ではそれほど目立ってなかったようにも思いますがこの位置。とはいえシャトル先のブラジルでの活躍の方がブラジルでの活躍の方が凄いと言えばそうですね。Thunder GulchはBalance、Circular Quayが出ていますが、これでは物足りないという感じもあるかな。Balanceが順調だったらと言うことになるのだろう。今年はCircular Quayがどこまでいけるかではあるでしょう。Grand Slamは数こそ凄いのですが、大物は出していません。GIで勝負させてもらえなかったというかそもそもGIにたどり着けません。重賞ですら敷居が高かったという結果ではなかろうか。Slew City SlewはLava Manが荒稼ぎ。それ以外では重賞も勝てないという体たらく。Silver DeputyはPool LandとBadge of Silverが活躍。Badge of Silverが一年間まともに使えてたらとも思います。Swiss YodelerはThor's Echo。この馬もその他との差が大きいです。ForestryはDiscreet Catという大物を得ました。リーディングでこの位置にいる割には、Diplomat Lady、Smokey Glackenのような馬が活躍しています。まあ、どちらも微妙といえばそんなところかと納得してしまうような馬ではあるのですけど。
そして21位以下で気になる種牡馬。Archも北米にArravaleとPine Island、イギリスでLes Arcsを出しましたが21位。この他香港で走るArt Traderもいます。リーディング的には産駒の数が少ないことも影響したかなと思います。昨年の活躍で人気が出ればというくらいではないかなと。しかしPine Islandを亡くしてしまったのは惜しいなあ。Borrego、Kitten's Joyが引退、Artie Schillerが当てにならなかったEl PradoはAsi SiempreがGIを勝ったものの獲得賞金が2005年からほぼ半減し、リーディング41位に甘んじた。トップクラスだけでなく、ステークスあたりでも層が薄くなり賞金を稼げなかったのが原因だろう。産駒数が減っているというのもあるが、2002年以降の産駒成績が不振なのはやや気になるところ。Lemon Drop Kidが43位。Lemons ForeverがGIを勝った他にCosmonautとかも出ているので随分マシになったとはいえるのではないか。これまでが悪すぎたというのはあるにしても。Kingmamboは61位。Tawqeetの分は入ってないのでとは言えるかも知れんが。69位にAptitudeがいてこれがセカンドクロップリーディング。Great HunterがGIを勝ったし、Steppenwolferはダービー3着と良い成績なんだけど、勝ちきれないのも目立つなあというあたり流石はA.P. Indyかw

January 27, 2007

1/28 Santa Monica H GI Santa Anita CA Dirt 7F

北米のGI開幕戦ながら、寂しいメンバー。牝馬路線は層が薄い。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1MaryfieldElusive QualitySly FieldDesert WineVictor Espinoza
2SquallaciousSummer SquallSaunterStrolling AlongAaron T. Gryder
3Indian FlareCherokee RunTrue FlareCapoteDavid Romero Flores
4Secret SchemePrecocityConstant SparkleMr. SparklesJon Kenton Court
5MazellaMazel TrickWonderfulOlympioTyler Baze
6Nossa CancaoFast GoldFlor Do BlitzMinstrel GloryOmar A. Berrio
7Political WebPetionvilleUntangledUnbridledMartin A. Pedroza
8Pussycat DollReal QuietHookedontthefeelinCitidancerGarrett K. Gomez
9Gins MajestyGo For GinLemhi LoveRoyal and RegalCorey s. Nakatani
10Win McCoolGiant's CausewayWin Crafty LadyCrafty ProspectorRichard Migliore
Pussycat Dollが121ポンドと一頭だけ大きく抜けたハンデを貰ってしまったのですが、それも仕方ないと言えるメンバーでしょう。Santa Anitaの7F戦はLa Brea Sで勝っていますし、もう一つのGIタイトルであるHumana Distaffも7F戦とこの距離を得意にしています。9ヶ月の休養明けになることがどう出るかだけでしょう。
ハンデ117ポンドでこれに続くのがMaryfield。カナダ産のスプリンターで7Fは何とかこなせるかなとは思われます。重賞ではA Gleam Invt.の2着が最高。
年末のLa Brea Sで2着になったのがSquallacious。5-h族Carpet Slipperのファミリーで無理矢理アメリカナイズされたと言う印象も受けるが、累代はかなり良いか。Summer Squallに対してはRound Tableが入ってPrincequilloをクロスさせます。母父Strolling Alongは父Danzig、母がEasy Goerの全姉という良血種牡馬。しかし叔父同様に早世してわずか1世代の産駒を残すに終わりました。Saunterはその中の一頭。

Result

1.Pussycat Doll: Real Quiet - Hookedontthefeelin by Citidancer
2.Nossa Cancao: Fast Gold - Flor Do Blitz by Minstrel Glory
3.Secret Scheme: Precocity - Constant Sparkle by Mr. Sparkles
4.Maryfield: Elusive Quality - Sly Field by Desert Wine
5.Squallacious: Summer Squall - Saunter by Strolling Along
6.Mazella: Mazel Trick - Wonderful by Olympio
7.Political Web: Petionville - Untangled by Unbridled
8.Mighty Mysterious: Mystery Storm - Bourbon Star by Forty Niner
9.Win McCool: Giant's Causeway - Win Crafty Lady by Crafty Prospector
10.Gins Majesty: Go For Gin - Lemhi Love by Royal and Regal
そりゃこのメンバーで負けたらちょっとなということではあったわけで、ひとまずPussycat Dollが復帰戦を勝ちました。前で4,5頭がやりあっているのを見ながらレースを進めて、コーナーを回りながら外に出すと直線では伸び切って4馬身差の完勝。
2着に人気薄のNossa Cancaoが入ってちょっと波乱ではあるが、これは前がつぶれているというところが大きい。最後方追走だったSquallaciousは差を詰めきれず。
スタートから4頭が並ぶようにしてレースを引っ張る。Pussycat Dollもスタートが良く、これに並ぶような形になったがすぐに下げていた。Maryfieldはスタート直後にちょっと出足で遅れたという感じを受け、それでも前に行って4頭に内から並びかける。すぐにGins Majestyが脱落して、内からMaryfield、Indian Flare、Secret Scheme、Win McCoolが並ぶ形で、その後ろにPussycat Doll。4コーナーで遅れた外のWin McCoolを交わしながらPussycat Dollが直線に出て内の3頭をあっという間に抜き去った。
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MARIUS / MARL
mail: marius@fairydoll.net
メールはspam判定で巻き込まれる可能性があるので、メールフォームの方が確実です。
メッセンジャーにもいますのでそっちの方がより確実でしょう。
messenger: karl_cz_marius@ホットメールドットコム
IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

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