思わず何処の国のレースか確認したくなった。
No. | Post | Horse | FNo. | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | 10 | Cherry Mix | 1-g | Linamix | Cherry Moon | Quiet American | L. Dettori | Saeed bin Suroor |
2 | 11 | Darsalam | 1-w | Desert King | Moonsilk | Solinus | A. Suborics | A. Savujev |
3 | 6 | Prospect Park | 16-c | Sadler's Wells | Brooklyn's Dance | Shirley Heights | O. Peslier | C. Laffon-Parias |
4 | 4 | Senex | 13-a | Pelder | Septima | Touching Wood | W. Mongil | H. Blume |
5 | 5 | Simonas | 13-e | Sternkönig | Sistadari | Shardari | E. Pedroza | A. Wöhler |
6 | 3 | Warrsan | 7-a | Caerleon | Lucayan Princess | High Line | K. McEvoy | C.E. Brittain |
7 | 8 | Westerner | 1-e | Danehill | Walensee | Troy | S. Pasquier | E. Lellouche |
8 | 9 | Samando | 19-c | Hernando | Samshu | Nashwan | T. Hellier | F. Doumen |
9 | 2 | Nicaron | 9-h | Acatenango | Nicol's Girl | Dunbeath | T. Mundry | H. Steinmetz |
10 | 1 | Night Tango | 4-r | Acatenango | Nenuphar | Night Shift | A. Starke | M. Hofer |
11 | 7 | Gonbarda | 1-i | Lando | Gonfalon | Slip Anchor | F. Minarik | U. Ostmann |
最近フランスでドイツ調教馬の活躍が目立つから仕返しに…というのかどうかは知らんが、フランス馬が大挙遠征してきました。Cherry MixとかProspect Parkとか激しく微妙なところの馬が乗り込んできたというだけな気もするし、行き場を無くしたような形でWesternerまで来ちゃいました。そして昨年の勝ち馬WarrsanはK. McEvoyを手に入れて一応万端というところはあるかねえ。
これらを迎え撃つ地元ドイツ勢もちゃんと上位馬が揃ってきた感じで、今年のDerbyの1着Nicaron、2着Night Tango、ドイツ賞を勝った3歳牝馬Gonbarda、この前のRheinland-PokalでついにGIを手に入れたDarsalam、いつも通りのSenexとSimonasという形に揃ってきました。このメンバーなら良いレースになるんじゃないですかね。
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Kerrin McEvoyはGrosser Preis von Badenの連覇のために再びWarrsanと組むことになる。133回目となるこのGIには11頭が出走予定でGold Cupの勝ち馬Westernerも含まれている。
McEvoyは昨年のこのレースでWarrsanに乗りクビ差での勝利を手に入れたが、それ以降このClive Brittainの7歳馬は勝ちから見放されている。
「僕は最近Warrsanには乗っていないし、乗りたいと思っていた。でもBrittain師は地元でこれまでどおりにしたんだ。僕は日曜日を楽しみに待ってる。僕はWarrsanで去年このレースを勝っている。今回はもっと厳しいかもしれないけどね」---McEvoy
もう一頭のイギリスからの遠征馬はCherry Mixである。そしてWarrsanは強力なチェコ、フランス、ドイツの挑戦者と対決することになる。
凱旋門賞の2着がA. Fabreのもとでの最後のレースとなったGodolphinの4歳馬Cherry Mixは春のDubaiで2戦して期待を裏切って以来出走していない。
GIを5勝しているElie Lellouche厩舎のWesternerはStephane Pasquierを鞍上に迎える。Royal開催でDistinctionを下して以来のレースとなる。
チェコ調教馬のDarsalamはRheinland-Pokalに続きGI連勝を狙う。また牝馬Gonbarda、Derby上位のNicaron、Night Tangoは注目すべき馬である。
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今年のWarrsanはどうなのかとなれば、あまりよろしくはないというところはありましょう。そうは言っても調子の良いMcEvoyが久し振りに乗れるということもありますし、また12Fスペシャリストたる由縁を見せてくれやしないかなという期待はあるのですが、調教でも乗ってないみたいだしどんなものでしょうかね。
その他の遠征馬ですが、Westernerに注目というところか。この馬は2400mですら分が悪いというステイヤーで昨年はGP Saint-Cloudを走って惨敗とかしています。結構Darsalamとも似たようなタイプであるだろうところはあるので、Rheinland-Pokalのときのようにスタミナの問われる展開になれば出番もあるだろうが、そうならなかった場合は厳しい。
そのDarsalamはやはりスタミナの優った馬というところはあるので、前走ほどではなくともある程度馬場が重くなってくれたらというところだろう。いちおうStuttgartやらFrankfurt、Solingenといったあたりは日曜まで崩れる事はなさそうという事で、あとは馬場管理次第な気もするが、Badenはいつも重いからなあ。
Cherry MixとProspect Parkはどうにも…古馬になって終わった感の出たLinamixと凄みを感じさせないSadler's Wellsなわけで、これよりは地元馬ということになるか。
その地元馬では、古馬のSimonasはこのメンバー相手に勝てるんならこれまでにいくらでも勝ってるだろうというところはあるし、Senexはドイツだとちょっと無理かなというところはある。一方の3歳馬はまずGonbardaがドイツ賞を勝っていて、更にDerbyの1、2着が参戦という事でメンバーとしては十分。この上で前走でちょっと期待はずれになってしまったNicaronは続けて無様なレースをするわけにはいかないし、Gonbardaにしても前走を勝っただけの力というのは見せてもらわないとねえ。
RESULT
さすがです、K. McEvoy。Warrsanの連覇でした。
1.Warrsan 7-a: Caerleon - Lucayan Princess by High Line
2.Gonbarda 1-i: Lando - Gonfalon by Slip Anchor
3.Westerner 1-e: Danehill - Walensee by Troy
4.Samando 19-c: Hernando - Samshu by Nashwan
5.Cherry Mix 1-g: Linamix - Cherry Moon by Quiet American
6.Prospect Park 16-c: Sadler's Wells - Brooklyn's Dance by Shirley Heights
7.Night Tango 4-r: Acatenango - Nenuphar by Night Shift
8.Nicaron 9-h: Acatenango - Nicol's Girl by Dunbeath
9.Simonas 13-e: Sternkonig - Sistadari by Shardari
DarsalamとSenexはスクラッチ。
レースを引っ張ったのはCherry Mixで誰も行かなかったから仕方なくという形の先頭。直線に入ってもまだ先頭でしたが、Warrsanはその近くにつけており、残り1Fで襲い掛かるとそのまま、Gonbardaも抑えて、1馬身1/4差での勝利。実に昨年のこのレース以来という勝利でした。
Warrsanは昨年の凱旋門賞以降、JCも香港も惨敗と言ってよく現役続行に踏み切った今年もいまいちなレースを続けていましたが、ついに最低人気にまで評価を落とした前走のキングジョージで4着してわずかに光明の差していた部分はあったかと。で、鞍上をK. McEvoyに戻す事が出来て、見事な復活劇。このあとはまた凱旋門に行くのだろうなとは思いますが、やはりこの馬は相手を見て走っているようなところはあるんだろうなと思うので、今年も過剰に期待することはしないでおく。でも昨年の門だって不利を受けながら古馬の中ではVallee Enchanteeに次ぐところに来てたわけで、実際そこまで弱くないですよと。問題はK. McEvoyを確保できるかどうかという気はしてきます。まあ、今年もGodolphinは12Fに馬がいないなというところはありますが。
2着にはドイツ賞勝ちの面目を保つGonbarda。Iotaもいる事だし、今年のドイツの3歳は牝馬が強い。というよりもここで7,8着に沈んだNight Tango、NicaronのDerby2着と1着がちと情けなさ過ぎる惨敗を喫したのは相当問題ありでしょうね。
馬場状態はGutということでDarsalamはスクラッチしましたが、Westernerは走りました。3着なら頑張った方ではあるでしょう。ただ、やはりズブくエンジンがかかる頃には手遅れというパターン。まあ、また長距離でという感じか。
Warrsanとは立場は違うが復活を期してのBaden遠征だったCherry MixとProspect Parkは復活とは程遠く、Longchampで走ったCaciqueとかも見るにフランスの現4歳というのはBago一頭で支えるという構図になってしまってるか。それにしてからが、大崩はしていないとはいえGaneyしか勝ててないわけですしね。WhipperはDeauville限定だし、Valixirもここ2戦ダメなレースを続けてるし。
Post Script
レーポスより。訳は超適当。
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直線でライバルたちが外に出していくのに対してWarrsanは馬場の内に入り込み、大外のGonbardaをねじ伏せた。
「Warrsanは素晴らしい馬だ。私たちは彼に秋のキャンペーンを見据えて楽なローテーションを与えてきた。今後はまず、彼を凱旋門賞に出走させる。昨年は早い段階でぶつけられてしまったから問題外だよ。そして凱旋門賞が終わったあとはBC、JCあるいは香港といくつかの選択肢が残っている。キングジョージでは良いレースだったし、今日は期待していたんだよ。来年も彼が現役に残ってくれたらうれしいけれども、彼はすでに2回もアジアへの遠征をこなしているし、種牡馬入りする価値のある馬だと考えているよ」---Brittain
「彼に乗ることが出来てうれしいよ。先頭に立ちたくは無かった。なぜなら彼は引っかかりそうだったからだ。だからCherry Mixが前に出てくれてうれしかったよ。Warrsanはいつも良い状態だし、本当に強い馬だね。今日は(Starcraftも勝ったし)オージーにとってとてもよい一日だった」---McEvoy
Westernerに乗ったS. Pasquierはペースが遅すぎたといい、それでも凱旋門賞に向けて良いレースが出来たというコメントを出したが、オーナーのA. Wildensteinも調教師のE. Lelloucheも凱旋門賞には出走しないことを確認している。
Cherry Mixの次走は決まっていない。Suroor師は失望させられたと話し、今後のことは皆でゆっくり考えないといけないと言う。DettoriはCherry Mixにとってはちょっと馬場が硬かったが、我々が行かなければひどく馬鹿げたレースになってしまっただろうと言う。
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BadenはこのGrosser Preisの頃になると連日の開催でほとんどの馬が外に出すようになるわけで、昨年のレースも外の馬場の良いところに出しての勝負となっていました。そういうレースを勝ったわけですからMcEvoyもどのあたりを走るべきなのかは知っていたと思いますが、あえて内に入れて勝っているあたり調子良いんだなという気がします。Dettoriの馬を利用して勝ってるんだからねぇ。
Westernerの方は今回Pasquierでのレースとなったわけですが、Pasquierは凱旋門賞に出したいという感じのコメントで、凱旋門賞で乗る馬いないのかなと。ただ、オーナーも調教師も狙いはRoyal-Oakな気はしますが。
で、どうしようもなかったCherry Mixは本来ここを勝って凱旋門賞というプランだったのでしょうが、この結果を受けて白紙と言うところか。確かにLinamix産駒を3歳の終わりに買って、あまつさえそれでDubai World Cupなんて勝とうとしたGodolphinはどうかしているとしか言えんわな。