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Imaginations from the Other Side

United Kingdom Archive

July 5, 2005

7/5 Falmouth S GI Newmarket GB Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16Alexander GoldrunGold AwayRenashaanDarshaanK.J. ManningJ.S. Bolger
23PeeressPivotalNoble OnePrimo DominieM.J. KinaneSir Michael Stoute
31Soviet SongMarjuKalinkaSoviet StarJ.P. MurtaghJ.R. Fanshawe
47SundropSunday SilenceOenotheraNight ShiftK. McEvoySaeed bin Suroor
54Cape ColumbineDiktatCape MerinoClantimeT. QuinnD.R.C. Elsworth
62Karen's CaperWar ChantMiss CaerleonaCaerleonJ. FortuneJ.H.M. Gosden
75Penkenna PrincessPivotalTirianaCommon GroundsS. SandersR.M. Beckett
GIに昇格して2年目のレースは豪華メンバー。中距離の女王として君臨できる可能性を持つAlexander Goldrun、今年一年現役に留まったマイルの女王Soviet Song、古馬になっての飛躍を狙うSundrop、前走でSoviet Songを下したPeeresという古馬4頭に3歳馬3頭が挑みます。
Windsor Forestの上位3頭が揃って出走で、そこで3着とやらかしてしまったSoviet Song、勝っちゃったPeeress、その間にいたSundropの順位はまず入れ替わるんだろうけど、Alexander Goldrunとの力関係もあったりして悩むところ。Alexander Goldrunは久し振りのマイル戦だけに対応できるかどうかが気になるところではあるが、この馬はスターダムにのし上る前は下級条件のマイル戦を主戦場にしていたところがあって、全くこなせないわけではない。10Fのペースに慣れてしまっているのが気がかりというところ。3歳馬ではCape of Good Hopeの妹はちと足らんかなというところはある。一方でフランスは置いといて英愛のギニーのレベルに疑問が呈される昨今で愛ギニー2着のPenkenna Princess、Coronation2着のKaren's Caperの2頭のレース振りは注目しておきたいところ。
この斤量差なら、古馬トップクラス相手にはそれこそDivine Proportionsくらいつれてこないとダメだろうというところはあるので、叩いてきたSoviet Songに期待したい。Alexander Goldrunはマイルもこなせるが本領は10Fかなというところもあるので、やはり距離実績上位のSoviet Songには負けて欲しくない。Sundropはレースを選べば勝てるGIもあるだろうが、ここでSoviet Songを倒すのはちっと厳しかろうとは思うので、Alexander Goldrunを相手にどの程度やれるか見るのが良いだろう。

RESULT

1.Soviet Song: Marju - Kalinka by Soviet Star
2.Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
3.Peeress: Pivotal - Noble One by Primo Dominie
4.Karen's Caper: War Chant - Miss Caerleona by Caerleon
5.Penkenna Princess: Pivotal - Tiriana by Common Grounds
6.Cape Columbine: Diktat - Cape Merino by Clantime
7.Sundrop: Sunday Silence - Oenothera by Night Shift
前走で一叩きされたSoviet Songは手応えがやや怪しくも見えたが、直線の残り1.5FというところでMurtaghが気合を入れると一気に立ち直って素晴らしい脚を披露。2着Alexander Goldrunに2馬身半の差をつける完勝。中9日でIREからの転戦となったAlexander GoldrunはSoviet Songの手応えが怪しくなった時点で勝ちが見え、残り1Fでは先頭に立ちましたが、Soviet Songの前に屈する結果に終わりました。この距離ではSoviet Songを止められないということでしょう。3着にはWindsor Forestの勝者Peeressが入り上位は古馬が独占。3歳馬のレベルに疑問が呈される結果になりました。Sundropは道中でも後方のままでそこから伸びてもこず最下位に沈みました。
Fanshawe師はレース前にペースが遅くなる事を見越して、朝にMurtaghとコースを歩きながら何があってもSoviet Songを勝たせることを確認していたとのこと。勝ったSoviet Songの次走はGoodwoodのSussex Sとなる見込み。
Alexander GoldrunのBolger師は完敗を認め、Soviet SongはAlexander Goldrunより優れたマイラーであると述べました。しかし同時にAlexander Goldrunは10Fのほうが得意であり、マイル戦もこなせるとも。Alexander GoldrunはLeopardstownのMatron Sを目標にしながら、Soviet Songとの再戦の機会を窺う模様。ひとまず次走はGI3勝すべてを挙げている距離10FのNassau Sを目指し、その後8FのMatron Sから昨年制している2戦、Prix de l'Opera、Hong Kong Cupというローテが有力。なお、Alexander GoldrunにはBCの登録が無く高額の追加登録が必要となるためBCに出走する意思は無く、今年も香港からの招待を待つようです。JRAにはエリ女の招待状を送りつけていただきたく。
Peeressもこの結果に満足しており、やはり2頭別格のレースであったといえる。PeeressもPivotal、Primo Dominieというスピード任せな血統構成ながらその前にはDancing Braveが入り更にSpecial=Thatchのクロスを持っており、Pivotalが牝馬で良い種牡馬であることも考えると今後も注目が必要か。

#1972さま、とりあえずこんな感じで…

July 22, 2005

7/23 King George VI and Queen Elizabeth Diamond S GI Turf Newbury GB Turf 12F

フランスから来た救世主たち。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
110AceDanehillTea HouseSassafrasK. FallonA.P. O'Brien
212AzamourNight ShiftAsmaraLear FanM.J. KinaneJohn M. Oxx
32BagoNashwanMoonlight's BoxNureyevT. GilletJ.E. Pease
41DoyenSadler's WellsMoon CactusKrisK. McEvoySaeed Bin Suroor
59GamutSpectrumGreektownEla-Mana-MouJ.P. MurtaghSir Michael Stoute
64Grey SwallowDaylamiStyle of LifeThe MinstrelP.J. SmullenD.K. Weld
73MubtakerSilver HawkGazayilIrish RiverW. SuppleM.P. Tregoning
88Norse DancerHallingRiver PatrolRousillonJ.F. EaganD.R.C. Elsworth
95Phoenix ReachAlhaarthCarroll's CanyonHatimMartin DwyerA.M. Balding
1011Policy MakerSadler's WellsPalmeraieLear FanO. PeslierE. Lellouche
116WarrsanCaerleonLucayan PrincessHigh LineS. SandersC.E. Brritain
127EswarahUnfuwainMidway LadyAllegedR. HillsM.A. Jarvis
ちょっと減りましたが、目ぼしいところは出てきているわけでこれで十分という感じではありますか。
Aceは昨年のO'Brien厩舎の隠し玉的存在でQEII Sに出てきましたが、結局一線級相手にはまだまだという事を示して終わりました。今年はいきなり中距離の王道的にPrix Ganey、Tattersalls GC、POWと使われてどこも微妙に足りず3,3,2着。Fallonが乗ってそこそこのところにまではきているとは言え、そこから上に行くにはまだ足りないというところか。Danehill産駒で母にはPrecipitationとCourt Martialのクロスがあり、更に母系にはPrecipitationに絡めてPersian Gulfが入りBahramもクロスするなどのスタミナのサポートもありますが、Danehillだと少しずつ方向のずれがあるところではいかなと思ってみたり。
Azamourはどうやら一番人気になりそうではありますが、12Fは未踏の距離。気になるところといえばそんなところくらいですか。フランス基調の牝系ですが、執拗に5代アウトを繰り返して様々な血を取り込んで来ているというところはあるかもしれない。12Fがこなせないということはないだろう。
Bagoはフランス国外だと勝ちきるところまでは行かない。とは言えこの世代のトップホースではあるし、今年も初戦のPrix Ganeyを勝っているし良いのだろうけど、前走のGrand Prix de Saint-Cloudの負け方がちょっとやばいような気もします。Policy Makerにまで先着を許したというあたりどうしたものかなと。凱旋門賞は馬場が硬くなったことを決め手に出走したほどで、12F戦はそれほど得意ではなかろうという気もある。母系はMachiavellianを出したNiarchosの名牝系Coup de FolieのものでMr. Prospector、Nureyev、Nashwanだから積極的に距離が延びてよいところというのはなかろうものです。一つには彼のHeight of Fashionの息子たるNashwanの力というものが大きいか。そこに12Fまでなら何とか守備範囲にできるNureyevね。ただ、Moonlight's BoxはNatalmaのクロスを中心とした血統構成で、Nureyevの力の源泉たるRough Shod一族の影響はちょっと弱かろうとも思ったり。という感じでやはり10Fならまだしも12F戦ではやや割り引く必要はあるかなと。
Doyenは昨年の勝ち馬ですが、その後の成績がひどいことや、Ascot 12Fのコースレコードを持っているようなところからAscot専用という側面はあるでしょう。Sadler's Wellsに対してSharpen Upのラインを母父に入れるというのはShirley HeightsやHigh Topほど目立ちませんが、活躍馬を出せる組み合わせで、Doyenはその前にMill Reefを持っていて、やや変則的にSadler's Wellsに対するニックスを活かしたというところはあるでしょう。どのみちHardwicke Sであれだけ負けていては如何に一叩きしての本番とはいえ無茶なところはあるかと。
Gamutは前走で圧勝していますが、いかにも相手に恵まれたというところがあり、着差を真に受けてはいけないでしょう。スタミナ色の強い母の血もあって12Fのスペシャリスト的存在ですが、もうGIで勝負になるレベルではなくなっている印象。
Grey Swallowは父Daylamiという事を考えるとこれからが勝負な馬ではないかと思われます。前走のTattersalls GCではBagoをきっちり沈めてGI2勝目を挙げました。Azamourにも先着したし、ここのメンバーを考えると最有力とも言える存在ではあります。
Mubtakerは連勝中に凱旋門賞に挑戦して2着に突っ込んだ2003年が非常に印象深いのですが、そのあとはちと大事にされすぎたところもあるかも知れず、あの頃の勢いを完全に失ってしまいました。GIでは勝負弱いようなところも見せていたし、今年の初戦は如何に休養明けであろうともNorth Lightと揃ってNew Morningに屈しているようでは歳を言われても仕方のないところにきているのではなかろうか。
善戦屋Norse Dancerは相変わらずというところがあるものの、昨年ほど勝負に絡んでこなくなったなという印象もある。そしてこの前のPOWではAzamourにぶっちぎられて惨敗で、ここで期待するのは酷というものだろう。
もうずっと欧州には帰らないで、遠征してれば良いようなPhoenix Reachは今年はGIばかり4戦目にして欧州のGIはここが初めて。欧州の12Fをこなせるだけのタフさは持ち合わせていないようにも見えます。
ちょっと本気かも知れないのがWildensteinが追加登録で送り込んできたPolicy Maker。フランスの重い馬場でしか好走歴がなく、硬い馬場の凱旋門賞で見事な最下位惨敗とどうしようもないと思わせておきながら、JCに来て4着と好走してみせてくれて単なる重馬場巧者というだけでないところがあります。Kingmamboが上手く利用しているNureyev≒Sadler's Wellsのクロスには劣るでしょうが、この母父Lear FanはRoberto X Lt. Stevensという形になってThong=Lt. Stevensを使ってFairy Bridgeに似た血統をしており、Sadler's Wellsとの相性はそれなりにあろうところです。従兄にPeintre Celebreとかの出ているファミリーも良く、どこかで目覚めてくれたらなと思うところです。
Warrsanはやや衰えのあろうかというところでしょうか。今年はちょっと見所のないレースばかりですが、苦手としていたAscotからNewburyに舞台が移ってもう一華というところに期待したくはある。この12Fで見せ場の一つもなければ、いよいよこの古豪の終わりが見えてくるというところであろうかとも思います。
Eswarahは唯一の3歳馬で、唯一の牝馬。無敗の3連勝でOaksを取りましたが、その前の2戦はともにNewburyということでコースに問題はありません。フランスのスピードとスタミナをバランスよく配したところにDamascusを入れて軽く緩めたあとHis Majesty、AllegedとRibotを2連発で入れ、仕上げにUnfuwainでHeight of Fashionを使うという仕組み。GIでも12Fなら問題なくこなせるだけのものはあるでしょうから、あとは古牡馬相手にどこまでというだけか。
4歳馬には力を見せてもらいたいというというのはあって、Bago、Azamour、Grey Swallowと出て来ている中でも、Grey Swallowに期待したい。Motivatorまで回避して3歳牡馬がいなくなってしまい、種牡馬の世代交代が進行中という側面から見ると、このレースに対する興味はMontjeuら新種牡馬の攻勢のないここでSadler's Wellsが面目を保つのかという事がありますが、ここに出走させてこられたのはDoyenとPolicy Makerの2頭で層が薄くなっている事は否定できないところです。この2頭だとまだPolicy Makerに期待を持てるというところはありますか。まあ、フランス国外ならどんなものかなという期待に過ぎませんが、これでもDoyenよりはというレベルの期待か。
Daylami産駒たるGrey Swallowが勝ったら欧州12FのSadler's Wells王朝に引導を渡す結果になるのではなかろうかと。

RESULT

馬場はGood to Firm。前に行った馬は沈んで、後方待機のAzamour、Norse Dancerで決着。
1.Azamour: Night Shift - Asmara by Lear Fan
2.Norse Dancer: Halling - River Patrol by Rousillon
3.Bago: Nashwan - Moonlight's Box by Nureyev
4.Warrsan: Caerleon - Lucayan Princess by High Line
5.Ace: Danehill - Tea House by Sassafras
6.Doyen: Sadler's Wells - Moon Cactus by Kris
7.Grey Swallow: Daylami - Style of Life by The Minstrel
8.Eswarah: Unfuwain - Midway Lady by Alleged
9.Gamut: Spectrum - Greektown by Ela-Mana-Mou
10.Phoenix Reach: Alhaarth - Carroll's Canyon by Hatim
11.Mubtaker: Silver Hawk - Gazayil by Irish River
12.Policy Maker: Sadler's Wells - Palmeraie by Lear Fan
道中最後方から追い込んだAzamourが12F初挑戦にして、トラックレコードを出してくれました。まあ良馬場でやれたという面は大きかろうところですが、Aga Khanの馬らしく母系にDarshaanが入って、もともとのファミリーのスタミナもあって12Fをこなしたというところか。Night Shiftはかなり牝馬寄りの種牡馬で牡馬の大物ってのは意外といないなと思うところもありますので、晩年にこのような大物を出せて良かったということになりますかねえ。Oxx師によると次はIrish Champion Sで、今年は凱旋門賞にも出走する見込み。
2着も追い込んできたNorse Dancer。昨年のIrish Champion SでもAzamourの2着に来ているわけですがAzamourが古馬相手に走るようになったそのレース以降、Azamourの走るレースには必ず顔を出しています。Irish Championが1着と2着、British Championが3着と4着、Tattersalls GCが4着と5着、Prince of Wales'sが1着と6着という形で全てAzamourが先着ながら、前走のPrince of Wales's以外のレースではちゃんとAzamourについていっていたので、Azamourと違って間隔詰めて使われている分ひどかった近走成績に惑わされたか。この馬も12FはDerby以来の距離であり、今年のキングジョージはあまりスタミナを問われる展開ではなかったといえるかも知れません。3着のBagoまで含めて良馬場の10Fとか言われても疑わない感じですね。
そのBagoも望んだ条件の馬場ながらAzamourに敵わないということはやはりこの馬フランス国外に出ると1ランク落ちてしまうという側面はあるか。
そして、Newburyに替わって微妙な好走をしてみせたのが、ついに最低人気にまで落ちたWarrsan。スペシャリストらしく12Fならある程度はこなしてしまうこの馬の真骨頂かなと思うところもあります。Bagoから5馬身離されているとはいえ、レコードの出ているレースでこれならまだまだいけそうか。どこかでもう一華を期待しても良いかもしれない。
Doyenはレースを引っ張ろうとしましたが、スタート後の1FでGumatにハナを奪われて、AceとMubtakerにも競りかけられる苦しい展開になり、結局この前でレースを進めた連中が総崩れ。Doyenも残り3Fまで頑張りましたがBagoにこられて終わり。更に一気に追い込んできた上位2頭などに交わされて結局6着に沈みました。
Grey SwallowはIrish Derbyを勝っているし良馬場をこなせないはず無いのですが、どうも得意と言い切れないところがあるみたいですねえ。今となってはNorth Light自身どこまで強かったのかってのもあろうところですけど。Eswarahはもう少し時計のかかる力勝負になって欲しかったところでしょう。Mubtakerは展開というところはあっても負けすぎで、もう輝きは戻らないだろう。Policy Makerは良馬場がダメだったのだろうとは思いますが、どうもJC好走の原因が更に分からなくなる最下位。

各馬のコメント(ry
「フランス専用機もカラ専用機もアスコット専用機もロートルどもとまとめて我が前に屈するが良い」by Azamour
「とりあえずGIIを勝ってから出直します」by Norse Dancer
「フランスじゃないと走る気しねーよ」by Bago
「まだだ。まだ終わらんよ」by Warrsan
「いまいち君認定証って何?」by Ace
「Ascotなら最後まで粘りきれた」by Doyen
「実は硬い馬場は好きじゃないんです」by Grey Swallow
「素直にアイルランドで走れば良かった」by Eswarah
「GIIと同じようにはいかんなあ」by Gumat
「また遠征に出ますのでそのときはよろしく」by Phoenix Reach
「そろそろ引退させてください」by Mubtaker
「雨乞いしてみたけど、降るのが明日からじゃ遅すぎるわ」by Policy Maker
…ごめんなさい、もうしません。

July 25, 2005

7/27 Sussex S GI Goodwood GB Turf 8F

夏のリゾートGlorious Goodwood開幕。今年のSussexは女王Soviet Songの独壇場。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Le Vie Dei ColoriEfisioMystic TempoEl Gran SenorN. MackayL.M. Cumani
28Mac LoveCape CrossMy LassElmaamulG. CarterJ. Akehurst
31NayyirIndian RidgePearl KiteSilver HawkE. AhernG.A. Butler
410QuitoMachiavellianQirmaziRivermanA. CulhaneD.W. Chapman
511Sleeping IndianIndian RidgeLas FloresSadler's WellsJ. FortuneJ.H.M. Gosden
66ChicmachiavellianExclusivePolar FalconR.L. MooreSir Michael Stoute
73Soviet SongMarjuKalinkaSoviet StarJ.P. MurtaghJ.R. Fanshawe
89Ad ValoremDanzigClassy WomenRelaunchK. FallonA.P. O'Brien
95David JuniorPleasant TapParadise RiverIrish RiverR. HillsB.J. Meehan
1012KandidateKaboolValleyroseRoyal AcademyS. SandersC.E. Brittain
117ProclamationKing's BestShamarraZayyaniM.J. KinaneJ. Noseda
124TuckerInchinorTender MomentCaerleonT. QuinnD.R.C. Elsworth
このメンバーではちとSoviet Songが抜けて強いかなと思うところはある。デビュー戦とその次のListedを除いて、あとは全てマイル戦に出走。後のOaks馬Casual Lookを下したFillies Mileの結果を受けて3歳の1000 Guineas路線の有力馬になりますがRussian Rhythmに完敗。その後もRussian RhythmやNebraska Tornadoの前に屈して期待された3歳を未勝利で終えますが、古馬になってGII Ridgewood Pearl Sを勝って復活。Russian Rhythmが故障で路線から離脱したあとの昨年のFalmouth Sでは3歳の英愛1000 Guineas馬Attractionに貫禄勝ちすると、Sussex SではRefuse to Bend以下を下して3つ目のGIを手に入れ、欧州のマイル戦線に君臨する女王となりました。Matron Sでは再びAttractionを下してGI3連勝としますが、その後のQueen Elizabeth II Sでは失速して6着。今年も現役に残り、Royal開催のWinsor Forest Sで復帰しますが、まさかの3着。ですが、Falmouth Sではマイルに舞い戻ってきたAlexander Goldrunを差しきって力に衰えのないところを示しました。今回も普通に力を出し切れれば問題なく勝てるでしょう。
昨年のこのレースでSoviet Songにクビ差にまで迫ったNayyirですが、その後のCelebration MileでChicに負けていたりといまいち信頼できません。ここ2戦は7Fを走ったのであまり着順を真に受けないほうが良いかとも思いますが、前走はよりにもよってVortexに負けてます。
ChicはCelebration Mileを勝ち、Sun Chariot SではAttractionの2着に来ましたし、母はCoronation S勝ち馬で伯父にEntrepreneurが出ているという血統背景からもマイルなら安定した存在になるかとも思ったのですが、今年初戦のLingfieldのGIII、例のAll Weatherで行われた初の重賞というやつです、では6着と案外な結果でした。如何に走りなれていないであろうコースとはいえ、メンバーなんかを考えると負けすぎているというところがあって悩みどころ。
Mac Loveも同レースに出走して5着。Lockinge SでRaktiにぶっちぎられているとはいえ2着にきているわけで悪くない。とはいえあまりGIを勝てそうな馬には思えないんだよなあ。
イタリア2000 Guineas馬でVittorio di Capuaも勝っているLe Vie Dei Coloriは今年初戦のListedこそ勝ったもののその後はいまいちでもうGIで勝負になるレベルではなくなってしまったか。
3歳馬のマイル戦は全体としてのレベルが疑問であり、トップクラスが出て来たわけではないので軽視して良さそう。Soviet Songを相手にするのには格が足りません。今年は普段ならいるはずの牡馬の強いマイラーがいないんですよね。今ならRaktiあたりが該当するかと思いますが、それが出てこなかったのが一番痛いということになるのかなと。あとはQueen Anneを持っていったValixirはフランスに戻ってGIIIで見事な弱いものいじめをやらかしたし、Starcraftが故障したのも古牡馬の層の薄さに拍車をかけていることは間違いないか。そして3歳はShamardalがいなくなって、Dubawiもフランスまで復帰しないわけでトップ不在。Ad ValoremはJean Pratが全然ダメで、これに勝たれたくはないなとも思うわけです。その他はKandidateは相手なりにしか走らないし、連勝中の2頭もProclamationは相手が軽く、David Juniorはマイル戦は疑問、最後にTuckerはGIで勝負できるだけの力はない。

RESULT

雨の影響で馬場はSoft。Soviet Songは満足に脚を伸ばすことができず、Proclamationを捕まえることができませんでした。
1.Proclamation: King's Best - Shamarra by Zayyani
2.Soviet Song: Marju - Kalinka by Soviet Star
3.Ad Valorem: Danzig - Classy Women by Relaunch
4.Nayyir: Indian Ridge - Pearl Kite by Silver Hawk
5.Sleeping Indian: Indian Ridge - Las Flores by Sadler's Wells
6.Le Vie Dei Colori: Efisio - Mystic Tempo by El Gran Senor
7.David Junior: Pleasant Tap - Paradise River by Irish River
8.Quito: Machiavellian - Qirmazi by Riverman
9.Kandidate: Kabool - Valleyrose by Royal Academy
10.Tucker: Inchinor - Tender Moment by Caerleon
11.Mac Love: Cape Cross - My Lass by Elmaamul
12.Chic: Machiavellian - Exclusive by Polar Falcon
FallonのAd Valoremが引っ張る展開でMac Love、Kandidateが先頭集団を形成。Soviet Songは後方追走でした。
Soviet SongはFanshawe師もMurtagh騎手も柔らかい馬場では良場馬ほど伸びてくれないというコメント。
「Soviet Songはまだ女王の地位にあるが、今日はProclamationが王だったね。問題はこの馬場状態だけだった。速い馬場と同じようには加速できないんだ。だから彼女には厳しいレースになって、Proclamationが勝った。でも我々のSoviet Songはとてもよいレースをして2着に入ってくれたよ」--Fanshawe
で、Fanshawe師のコメントによると今年はBreeders' Cupへの出走意思があるようでそれがシーズンの最終戦となるとも。
「このあとはQEII Sかその1週間後のSun Chariot Sに行くつもりだけれども、もしかしたらMatron Sを使うかもしれない。でもそれはきついプランだね」--Fanshawe
Matronに出走するならAlexander Goldrunが手薬煉ひいて待ってますぜ。
では勝ったProclamationの方。King's Best産駒までGI勝ってしまったよというところか。今年になってから全く目立たなかったので忘れ去られてそうですが、King's Bestもこの世代が初年度産駒。Kingmamboの直孫がGIを勝つのはこれが初めてになるのかなと思ったら、昨年Dubai SurpriseがCriterium Internationalを勝ってましたな。勝ってませんねえ。2着でしたか。眠い上にSoviet Songがとんで落ち込み気味の時に無理して書くなという話です…。(7/31追記)King's BestのステークスウィナーはこのProclamation、Dubai SurpriseとElliots Worldの3頭で、Elliots WorldはListedまで。Kingmambo産駒らしく当たり外れの大きなところがあるかも知れんなあというところかなあ。King's Best自身は甥にAnabaa Blue、Galileoが出る彼のドイツのAラインからのスピンアウトファミリーなので、2000 Guineas馬ということでポテンシャルは高かろう。
Proclamationは母父が聞きなれないが、これはDarshaan直仔で三代母に白面の魔女Petite Etoileというなかなかの良血で祖母がZahra。このAga Khan IVが娘の名をとって名付けた牝馬からZのイニシャルを継承した一族がPetite Etoileのボトムラインを受け継ぐ全てとなるかな。超級な馬は出てなくてGIIIを勝ったこのZayyaniあたりが出世頭という事になるかねえ。
Proclamationはこれで4戦3勝で、負けたのはDante Sの最下位のみ。これは距離と見て良さそうで、マイル戦なら相当の能力を持っていそう。今回Soviet Songを下したのは相手が苦手とする重馬場という条件もあるかと思いますが、Proclamation自身に重馬場限定というようなところはなく、Shamardalを失った3歳マイル路線の軸になってくれると楽しいかなとも思う。

July 28, 2005

7/30 Nassau S GI Goodwood GB Turf 10F

これでAlexander Goldrunまで負けたらさすがに沈む。だが、Pretty Pollyの結果を考えるに磐石と言って良いだろう。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
19Alexander GoldrunGold AwayRenashaanDarshaanK.J. ManningJ.S. Bolger
210HazaristaBaratheaHazaradjatDarshaanM.J. KinaneJohn M. Oxx
32Red BloomSelkirkRed CamelliaPolar FalconJ.P. MurtaghSir Michael Stoute
41CassydoraDarshaanClaxonCaerleonK. McEvoyJ.L. Dunlop
511Joint AspirationPivotalWelcome HomeMost WelcomeT.E. DurcanM.R. Channon
68Karen's CaperWar ChantMiss CaerleonaCaerleonJ. FortuneJ.H.M. Gosden
75Magical RomanceBaratheaShoukShirley HeightsL.P. KeniryB.J. Meehan
86Penkenna PrincessPivotalTirianaCommon GroundsR.L. MooreR.M. Beckett
93Secret HistoryBahriRavninaNureyevJ. FanningM. Johnston
1012Something ExcitingHallingFaraway WatersPharlyT. QuinnD.R.C. Elsworth
117SongerieHernandoSummer NightNashwanS. SandersSir Mark Prescott
124Virginia WatersKingmamboLegend MakerSadler's WellsK. FallonA.P. O'Brien
Soviet Songが3歳馬に負けたのにも懲りずにAlexander Goldrun中心で、古馬だけを見る方向で考えてたら、もともと少なかったのに回避までしやがって3頭しか残ってませんぜ。しかも全部Pretty Polly出走組で新味はないなあ。TarfahとかMona LisaはAstarteに出走するのかな。New MorningはDallmayrか。
10Fなら牝馬相手で敵はいないであろうAlexander Goldrun。前走は8FでSoviet Songの末脚の前に敗れ去りましたが、この距離でならそのSoviet Songすら凌駕する存在であるとも思われ、牡馬相手のHong Kong C勝ちなどの実績からも最有力。母の近親にはRoyal Rebelなどが出る牝系ながら、父はほぼ無名のGold Away。このためかデビュー後はハンデキャップ戦を中心に使われますが、Irish 1000 Guineas Trialを勝って挑んだIrish 1000 GuineasではヒロインAttractionの2着と健闘してスターダムへ。距離を延ばしたDiane Hermesはあまり良いところがありませんでしたが、古馬相手のPretty Polly Sで2着に入ってそこそこの実力を見せました。その後は登録するもののスクラッチを続けてぶっつけでの挑戦となったPrix de l'OperaでGI初勝利。香港に遠征してHong Kong Cでは牡馬を下してGI2勝目を挙げました。今年はDubai Duty Free二出走するもののElvstroemのペースに嵌まり後方から伸びきることが出来ず6着。その後地元に戻りますがやや体調を崩してしまいます。立て直して出走したSingapore Airlines InternationalではMummfiy、Phoenix Reachに次ぐ3着と復調し、牝馬限定のPretty Polly Sでは貫禄を見せてのGI3勝目。マイルのFalmouth SはSoviet Songの2着でやはり10Fとなるのがこのレース。
Red Bloomは2003年Fillies Mileの勝ち馬で、1000 GuineasとCoronation Sでも上位に来ていた素質馬です。Pretty Polly SではAlexander Goldrunの2着に入って悪くないでしょう。
HazaristaはそのPretty Pollyで5着。Red Bloomとの間にはElopaとNew Morningがいました。こちらはIrish Oaks、Yorkshire Oaksでともに3着と12F側で実績を残していますが、10Fだとちょっときついのかなと言うのがここ2戦の印象。Barathea産駒ながらDarshaan、Hethersett、Wordan、Chanteurと遡るフレンチステイヤーチックな血統で12Fを乗り切る能力を手に入れているが、その代償に軽さを失ったというところはあるのかなと。
1000 Guineas馬Virginia Watersはその後が案外でこの路線全体の評価を落としてしまった原因でもあるように思いますが、大負けをしているわけでもなく血統も筋が通っていますので何かのきっかけで巻き返してこれるんじゃないかなとは思います。それがここになるのかどうかは知りません。
Oaksで2着のSomething Excitingも参戦。EswarahはKing Goergeに参戦して良いところなしでした。Something Excitingまでこけるとちとつらい所はあるものの前走10FのGII Ribblesdaleで4着とこちらもどうしたものかなと。
Irish 1000 Guineasで2着のPenkenna Princessは距離を延ばして10F挑戦。牝馬ならPivotalは10Fをこなせると何度も言ってますが、この馬はどうだろうというところか。今年はIrish 1000 Guineasが今までのところではハズレっぽいので、どうもこの馬もGIでは足りないと言うパターンかもしれないです。
Karen's CaperはFalmouth SでPenkenna Princessに先着。こっちもマイルからの距離延長となります。距離はこっちの方がもたない印象。
今年のGlorious Goodwoodは天候に恵まれず馬場が重くなっているということなら重馬場得意のSecret Historyも注意しておいた方が良さそうですかねえ。
Rough Shodフィルター(ryをかけてみると残るのはAlexander Goldrun、Hazarista、Red Bloom、Joint Aspiration、Magical Romance、Penkenna Princess、Secret History、Virginia Waters全然絞れてません…。

RESULT

こっちは貫禄勝ち。昨日は晴れて馬場も回復していたそうだが、今日になってまた降り出した雨の影響で馬場はGood to Soft。徐々に悪化していったという中でのレース。
1.Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
2.Cassydora: Darshaan - Claxon by Caerleon
3.Red Bloom: Selkirk - Red Camellia by Polar Falcon
4.Songerie: Hernando - Summer Night by Nashwan
5.Something Exciting: Halling - Faraway Waters by Pharly
6.Virginia Waters: Kingmambo - Legend Maker by Sadler's Wells
7.Penkenna Princess: Pivotal - Tiriana by Common Grounds
8.Joint Aspiration: Pivotal - Welcome Home by Most Welcome
9.Hazarista: Barathea - Hazaradjat by Darshaan
10.Secret History: Bahri - Ravnina by Nureyev
11.Magical Romance: Barathea - Shouk by Shirley Heights
Karen's Caperはスクラッチ。
いつも通り後方につけてレースを進めていたものの、やや早めに進出を開始すると、直線では外に持ち出して伸びたAlexander GoldrunがCassydoraに1馬身1/4差をつけて完勝。
Alexander Goldrunはこれが4つ目のGIとなりました。全て10FのレースでフランスのPrix de l'Opera、香港のHong Kong C、アイルランドのPretty Polly S、イギリスのNassau Sと国を問わずにオールマイティに走るのが素敵です。
「ペースが遅すぎるという事はなかった。K. Manningは仕掛けるべきときと何をすべきかを知っていた。彼女はあまり大きな馬体ではないから、馬場の凹凸に脚をとられてストライドを崩してしまうかもしれないと心配していたけどそうはならなかった。そして、その次は早めに先頭に出すぎたかもしれないと思ったが、問題なかったね。今後はオーナーのNoel O'Callaghanとも相談してLongchampのPrix Vermeilleと極東の高額賞金レースを狙いたいね」--Bolger
とのことで、前走後に言っていた10F中心でOperaとHKが最大目標というところからやや変わってきていますが、Vermeilleなら2400mを試すということになるわけで、うまくすればエリ女かJCに来てくれるかも知れんな。HKと明言してないわけだし。ガンガレ、JRA。
そしてまさかの2着だったのがCassydora。力のありそうな血統で馬場が渋った事もよかったのかもしれません。Oaksは距離が長かったということになるのかな。Prix de l'Operaあたりを目標にする事になりそうか。

August 16, 2005

8/16 International S GI York GB Turf 10F88yd

今更Ebor開幕。とか言いつつ。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11AceDanehillTea HouseSassafrasK. FallonA.P. O'Brien
27DoyenSadler's WellsMoon CuctasKrisK. McEvoySaeed bin Suroor
35ElectrocutionistRed RansomElbaahaAraziM.J. KinaneV. Valiani
42MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael Stoute
53Norse DancerHallingRiver PatrolRousillonJ.F. EaganD.R.C. Elsworth
66Zenno Rob RoySunday SilenceRoamin RachelMiningY. TakeKazuo Fujisawa
74New MorningSadler's WellsHellenicDarshaanP. RobinsonM.A. Jarvis
Racing Postのトップにも出てくるくらいなのだからZenno Rob Royへの期待あるいは注目というのはかなり高いのだろう。最もAceやElectrocutionistが人気を競うというこのメンバー相手に負けて欲しくないというところはあります。この頭数で単勝4.5倍も付くならそれなりに勝負したいと思うようなところかなと。問題は藤沢厩舎の馬をいまいち信頼しきれないところがあったり、陣営的には慣れているはずではあるとはいえ、馬は初めての海外遠征となるところですかね。RPRでの評価は133で、これはAce、Electrocutionistと同じ。この上に135のNorse Dancerがいるのですが、この馬は勝ち味に遠いというところがあるためか4番人気。でも、ここを落としたらもう次は無いだろうというくらいのGIを取るチャンスではあるでしょうから、一番警戒しておかないといけないのはNorse Dancerという事になるのではないかなとは思う。ElectrocutionistはイタリアのGI馬で立場的にはZenno Rob Royと同じようなものでしょう。Racing PostではZenno Rob Royを上に評価しているようではあります。Aceは今年はGIばかりを走って、大崩れしたのは前走のKing Georgeだけ。メンバーが一気に軽くなったここならというところはあるでしょう。Doyenは今年になっても散々でやはりこの馬はAscotの12Fではなかろうかと。

RESULT

んで、結果。
1.Electrocutionist: Red Ransom - Elbaaha by Arazi
2.Zenno Rob Roy: Sunday Silence - Roamin Rachel by Mining
3.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
4.Ace: Danehill - Tea House by Sassafras
5.Norse Dancer: Halling - River Patrol by Rousillon
6.Doyen: Sadler's Wells - Moon Cuctas by Kris
7.New Morning: Sadler's Wells - Hellenic by Darshaan
惜しかったなあというのが、終わった直後に思ったこと。ElectrocutionistにKinaneが乗っていて、Zenno Rob Royの後ろから襲い掛かる形になったのが不運といえば不運か。とはいえElectrocutionistはこれで7戦6勝。重馬場得意のShiroccoに一度だけやられたことがあるもののこれまでのところ底を見せていないとも言え、この先どのレースに使うか分かりませんが、その評価はまだこの後に固まっていくような馬ではあります。そういう意味ではこれから強いメンバー相手に使われて、そこでどこまでやれるか注目していきたいところではあるか。
Zenno Rob Royとしてはやや前が詰まるような形になったようで、そこは藤沢厩舎の優等生的なこの馬には堪える部分ではあったか。スムーズに行ってももっと際どい勝負くらいだったかもしれないが。
僅差の3着にMaraahelが来てるあたりでややレベルに疑問をもたれそうな気もするが、その分Electrocutionistの今後の活躍に期待というところで。
Aceは最終的にやや抜けた一番人気になりましたが、やはりGIを勝てるクラスの馬とはいえないか。Norse DancerはAzamourがいないとこんなものなのですかねえ…。ま、らしいといえばらしいね。Doyenはもう終わったか。

Post Script

欧州の芝においてはRoberto >> Halo、Q.E.D.
とかやってると怒られそうですが、そんなものだろうと思えるところもあるしねえ。Red Ransomは近年は主に欧州に活躍馬を送るRoberto後継種牡馬で、故障もあって現役成績は3戦2勝に止まりますが、そのレースで能力の高さを見せていたことと隙のない血統で活躍馬を送り出す種牡馬になりました。Electrocutionistは母系にArazi、Ela-Mana-Mouが入り底支えをする形ではあり、欧州的な瞬発力とパワーを要求されるレースになってゼンノロブロイを差したというところでしょう。一方のゼンノロブロイは母父にMr. Prospector系を持ってくるサンデーサイレンス産駒としてはこれ以上にない完成度の血統です。サンデーサイレンスに対するMr. Prospectorの使い方は、Mr. Prospector X Buckpasserという形を入れるのが成功パターンで、Buckpasserの母BusandaとHail to Reasonの母NothirdchanceがBlue Larkspur、Man o'War、Teddyを共有し、Buckpasserの直父祖であるPharamondがHaloの母父Cosmic Bombの父として入る形になります。このMr. Prospector X Buckpasserという組み合わせでMiswakiがサイレンススズカを出すなどしており、ある程度ニッキングといえるパターン。ゼンノロブロイはそれに加えてサンデーサイレンスが好むスピードタイプのHyperionのHeliopolisが入りますし、MiningがGoodbye Haloの近親だったり、Roamin Rachel自身活躍馬できょうだいもMiningを父とした活躍馬が揃うという牝系の確度の高さも、サンデーサイレンスという種牡馬が特意とするタイプではあったでしょう。ただ、ここまでの仕掛けをもってしても、あるいはこれだけやった結果欧州への適応力を減じたか、ゼンノロブロイはElectrocutionistの切れ味の前に屈する結果になりました。そんなわけなのでこの馬Arlington Millionとかだったらあっさり勝ったかもしれないし、BC Turfくらい走ってくれば良いのにとかは思う。
そう思うが、ゼンノロブロイはこのまま帰ってきて、秋のGI3連戦に備えるのだそうで、つまんないね。それならわざわざアメリカに行けとは言わないからせめてIrish Championくらいとは見てるだけの勝手な意見ではあるのですけども。レース映像を見て何となくゼンノロブロイらしいという気もしました。ああいう不利を受けやすいところにいてきっちり受けてしまうというのは菊花賞とか今年の宝塚記念でも結局不利を捌き切れずに負けているので、そこまでの底力は持ってないということなのでしょう。逆に多少相手が強くなっても付いていけるところはあるのではないかなとも思ったわけで、だからIrish Championくらいはと。
不利を受けて負けたのはゼンノロブロイという馬がそういう馬なのだということのほうが大きく、少頭数であんな不利を受けた事で騎手に対する非難もありますが、頭数が少なかろうが向こうのレースは結構ああいった展開になりやすいとは思います。そこをぶち抜いていける一部の馬が真に強い馬として称されることになるのではないかと。

8/17 Yorkshire Oaks GI York GB Turf 12F

国際Sとは対照的にメンバーが集まりました。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
18HazaristaBaratheaHazaradjatDarshaanM.J. KinaneJohn M. Oxx
210Lune d'OrGreen TuneLuth d'OrNoir et OrT. JarnetR. Gibson
35PunctiliousDanehillRobertetRobertoK. McEvoySaeed bin Suroor
41Aunt JuliaIn the WingsOriginalCaerleonR.L. MooreR. Hannon
54Dash to the TopMontjeuMillennium DashNashwanK. FallonL.M. Cumani
66EswarahUnfuwainMidway LadyAllegedR. HillsM.A. Jarvis
77FavouritaDiktatForthwithMidyanT. QuinnC.E. Brittain
83IotaTiger HillIoraKönigsstuhlA. SuboricsP. Schiergen
911Playful ActSadler's WellsMagnificient StyleSilver HawkJ. FortuneJ.H.M. Gosden
109Right KeyKey of LuckSarifaKahyasiD.P. McDonoghKevin Prendergast
112ShamdalaGrand LodgeShamadaraKahyasiC. SoumillonA. de Royar-Dupre
英オークスのEswarah、独オークスのIota、愛オークス2着のPlayful Actが3歳上位。これに対して古馬はLydia TesioのLune d'Orが大将格か。
Eswarahは前走のKing Georgeでは良いところ無く敗れ、やはり牡馬相手は厳しいというところだったでしょうか。牝馬限定に戻ってのここは一つの正念場で、あまり無惨なレースはできないところでしょう。
Playful ActはShawandaに5馬身ぶっちぎられたとはいえここまで連対を外していない安定感のある馬で、Eswarahよりこっちを信頼したいところはあったりする。
Iotaは1Fの距離延長と固めの馬場に対応できるかどうかでしょう。ドイツでもSoftでしか走った事が無く、Yorkの馬場が一番問題か。
古馬のLune d'Orもこの距離は得意といえるような距離ではなくて、やはり10Fで走りたいという馬にも思えます。この馬も結構柔らかい馬場で来るので、雨でも降って馬場が渋ってくればチャンスはあるのだろうが…。
Hazaristaは10Fでちょっとひどい結果を続けていて、12Fでもう一度ということ何だろうけど、GIで如何こうできるレベルではないのかなと。Punctiliousも前走のListedをしっかり勝っていることは評価できますが、GIだと厳しいような気がします。
Favouritaは距離延長となりますが、こなせるとは思えません。Dash to the TopもPlayful Actには敵わないというところがあるのでパス。Aunt Juliaは重賞初挑戦で前走はPunctiliousの3着と不足でしょうし、同じく重賞初挑戦となるShamdalaもそんなに強い勝ち方をしてきたわけではなさそうでいらないか。GIIIを2勝しているRight Keyは愛オークスの4着馬。やはりPlayful Actを逆転できそうに無いのでいらんかね。

RESULT

まあ、Sproting Lifeも聴いてなかったくらいなのですが、予想大会用に考えていたらどうもこれといった決め手にかけたメンバーかなという印象が出て来たのです。
で、BHBで結果だけ見に行ったらあのザマですよ。
1.Punctilious: Danehill - Robertet by Roberto
2.Dash to the Top: Montjeu - Millennium Dash by Nashwan
3.Lune d'Or: Green Tune - Luth d'Or by Noir et Or
4.Eswarah: Unfuwain - Midway Lady by Alleged
5.Iota: Tiger Hill - Iora by Königsstuhl
6.Shamdala: Grand Lodge - Shamadara by Kahyasi
7.Aunt Julia: In the Wings - Original by Caerleon
8.Favourita: Diktat - Forthwith by Midyan
9.Hazarista: Barathea - Hazaradjat by Darshaan
10.Playful Act: Sadler's Wells - Magnificient Style by Silver Hawk
うーん。3歳の頃には期待していた馬ではあるし、K. McEvoyがしっかり仕事してるなってのも良いのですけど、今年になってからのPunctiliousはさすがにこれではGIなんて言ってランネとか思ってたわけでね。これが復活かどうかってのはもう一レース様子見をしたいのが正直なところではある。
GodolphinのレーシングマネージャーCrisfordの言うところではPunctiliousは秋に調子を上げてくる馬であり、この後はPrix Vermeilleから当然BCFMTを目指す事になると…昨年E.P. Taylorで空き巣に失敗した陣営が何か言うてますよ(殴
Eswarahはこの2戦で評価急落、それに伴って3歳牝馬全体の評価が落ちてきてるというところはあってDivine Proportionsが負けて、Eswarahも牝馬限定で勝てないとなると仕方ないところはあるかもしれない。ただ、世代のレベルということを言うなら現時点ではと断りを入れておくべきだし、Soviet Songだって3歳の頃は期待を裏切ってちょっと失望させられていたようなところはあったし、これから古馬あるいは牡馬相手に戦えるようになっていってくれたらとは思う。
Playful Actはどうしてしまったんでしょうね。なんかもう全然ダメ。

September 9, 2005

9/10 St. Leger S GI Doncaster GB Turf 14F132yd

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14AvalonKingmamboLady CarlaCaerleonJ.P. SpencerA.P. O'Brien
25Hard TopDarshaanWell HeadSadler's WellsR.L. MooreSir Michael Stoute
37HattanHallingLuanaShaadiA. MunroC.E. Brittain
46KongSadler's WellsHill of SnowReference PointR. HughesJ.L. Dunlop
52ScorpionMontjeuArdmelodyLaw SocietyL. DettoriA.P. O'Brien
63TawqeetKingmamboCaerlessCaerleonR. HillsJ.L. Dunlop
71The GeezerHallingPolyguezaBe My GuestT. QuinnD.R.C. Elsworth
うーん、Kingmamboが2頭出しか。しかも両方母父がCaerleonって。Avalonの方は母Lady CarlaがOaks馬ですが、今年の7月にようやくデビューして初戦を勝っただけという戦績。勝ち上がった直後の挑戦となった前走のGII Great VoltigeurでHard Topの3着。まあ、スタミナのありそうな母系であるし、全くチャンスがないということでもないのかという程度。まあ、昨年Rule of Lawで勝ててしまうのだからというところはあって、あれと比べたら普通に距離がもっておかしくない血統ではある。Tawqeetの方は三代母にTrillionがいるTriptychを出し、最近ではAmoramaが出ているファミリー。祖母はTriptychの全妹になるわけでこの母もスタミナのある血統になっています。こちらは前走で14Fを勝っていて距離実績もありとして良いでしょう。ただ、これまでハンデキャップ戦ばかりというキャリアが少し気になるところではありますが。
さて、実績から人気が集中するであろうScorpionはL. Dettori騎乗ということもあって万全の体勢か。O'Brien師にSpencerという曰く付きなコンビになった僚馬Avalonも出走してくる事ですし、抜かりなしというところ。距離も問題ないだろうし、何よりキャリアが違いすぎるというあたりで負けて欲しくないなとは思う。
Derby出走組の最上位になるのは6着と意外に頑張ったHattanということになるでしょうか。叔父がWarrsanで古馬になってからというところはあるものの、このあたりから台頭していったら面白くはなるのですが。祖母になるLucayan Princessはかなり重いのでHalling X Shaadiでも距離をこなしてくるのではないかなと。一方で8着だったThe Geezerはその後GIIIを勝って、前哨戦Great Voltigeur Sで2着。ローテーションとしてはこちらの方が上か。Dante SでMotivatorの2着に来た事もある馬でこちらも台頭してくれば面白い。
2戦目でSilent Joに5馬身差をつけて勝ちあがったHard TopはそのままGreat Voltigeur Sを勝ちました。遡ればSunny Valleyに当たるファミリーでDarshaan X Sadler's Wellsというニッキングパターンの裏を取ってきた形。この形だとあまり強力な馬を出していないような気もしますが、ファミリーの質も高いし問題ないか。
Scorpionの頭は仕方ないとしてその2着は、順当にHard Topが来そうなところで、ちょっとHattanを応援するという感じか。Kingmamboの2頭は今回はパスで。というかKingmamboがこのレース連覇とかなるのはさすがに狂ってるような気がしてならないしw

RESULT

1.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
2.The Geezer: Halling - Polygueza by Be My Guest
3.Tawqeet: Kingmambo - Caerless by Caerleon
4.Kong: Sadler's Wells - Hill of Snow by Reference Point
5.Hard Top: Darshaan - Well Head by Sadler's Wells
6.Hattan: Halling - Luana by Shaadi
Avalonはスクラッチしました。
Scorpionとしては勝って当たり前のレースではありましたので、順当というところでしょう。Avalonのスクラッチはちょっと痛かったですねえ。

September 23, 2005

9/24 Fillies Mile GI Newmarket GB Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13AlexandrovaSadler's WellsShoukShirley HeightsK. FallonA.P. O'Brien
24Cross ChannelGiant's CausewaySterling PoundSeeking the GoldS. DrowneE.A.L. Dunlop
35High Heel SneakersDansiliSundae GirlGreen DancerS.P. SpencerP.F.I. Cole
42NanninaMediceanHill HopperDanehillJ. FortuneJ.H.M. Gosden
51NasheejSwainEl NafisKingmamboR. HughesR.Hannon
66Salut D'AmourDanehill DancerJuno MadonnaSadler's WellsL. DettoriJ. Noseda
せめてここくらいは捕捉しておこう。
結局Rumplestiltstinは出走してこなかったが、May Hillを勝ったNasheej、同2着のHigh Heel Sneakers、Prestigeを勝ったNannina、Cherry Hinton2着のSalut D'Amourとそこそこメンバーは揃ったと言えるでしょう。
やはり同じ8FのMay Hill Sを勝っているNasheejが最有力で、ここに大崩れしないSalut D'AmourとHigh Heel Sneakersの勝負ということになりそうか。前走で8FのMaidenを圧勝して評価の高いO'BrienのAlexandrovaですが、Sadler's Wells X Shirley Heightsという血統からも距離が延びてこそと言うところではあり、8Fではまだまだとか思っていたり。

RESULT

Fillies Mile GI Newmarket GB Turf 8F

1.Nannina: Medicean - Hill Hopper by Danehill
2.Alexandrova: Sadler's Wells - Shouk by Shirley Heights
3.Nasheej: Swain - El Nafis by Kingmambo
4.High Heel Sneakers: Dansili - Sundae Girl by Green Dancer
5.Cross Channel: Giant's Causeway - Sterling Pound by Seeking the Gold
6.Salut D'Amour: Danehill Dancer - Juno Madonna by Sadler's Wells
Nanninaが重賞連勝でGI制覇。父MediceanはMachiavellian産駒でこの世代が初年度。今年も世界中で新種牡馬が好調です。本格的に種牡馬の世代交代期に入っているんだろうなとは思う。で、その旧世代の代表であるようなSadler's Wellsですが、今年はさすがにずっと守ってきた英愛リーディングを明渡す事になりそうですが、来年以降ということで言えばこの時期に接戦で2着に来れるAlexandrovaはクラシックの有力候補になりましたし、巻き返す可能性はまだ残っているとは言えますかね。

9/24 Queen Elizabeth II S GI Newmarket GB Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11BlatantMachiavellianNegligentAhonooraK. McEvoySaeed bin Suroor
24Mullins BayMachiavellianBella ColoraBellyphaK. FallonA.P. O'Brien
35RaktiPolish PrecedentRageraRainbow QuestP. RobinsonM.A. Jarvis
43Sleeping IndianIndian RidgeLas FloresSadler's WellsJ. FortuneJ.H.M. Gosden
52StarcraftSoviet StarFlying FlooziePompeii CourtC.P. LemaireL.M. Cumani
66DubawiDubai MilleniumZomaradahDeployL. DettoriSaeed bin Suroor
こっちも結構メンバーが減ったなという印象ではあるが、Rakti、Starcraft、Dubawiの3強対決が実現したので良しとする。
最有力のDubawiはMcEvoy騎乗のペースメイカーBlatantを用意して万全の体勢。しかし馬場が硬いのは苦手なようで、今週のNewmarketは馬場が硬くなるといわれているのが気になるか。
Raktiは今年のLockinge Sのパフォーマンスは確かに一つ抜けているというものではありましたが、安定感のない馬であのパフォーマンスを常に出せると言うのではないのが悩むところ。得意の硬い馬場になってくれてスタートを決めればDubawi以下を千切り捨てるレースすら可能かと思いますが、おそらくそこまで上手くは行かないだろう。ここぞと言うところで下手を打つRobinsonも不安材料と言えばそうか。Queen AnneS以来となりますが、休み明けは気にしても仕方なかろう。それ以上に癖があるほうが強いわけだし。
一方Starcraftは当初Fallonを使う予定があったものの、そのFallonはO'BrienがMullins bayを出走させることになったので、Lemaireで挑む事になりました。3強の中ではそのマックスのパフォーマンスとしては他の2頭にやや劣るかもしれないが、どれだけそれに近いパフォーマンスを出せるかとなるとこの馬が一番かなと言う気はしている。Lemaireを確保できたとはいうものの、このフランスの若手トップジョッキーはイギリスでの経験が少なくそのあたりもやや気になるところか。

RESULT

ダメな方のRaktiですた(Raktiは二人居るんですよ?)
1.Starcraft: Soviet Star - Flying Floozie by Pompeii Court
2.Dubawi: Dubai Millenium - Zomaradah by Deploy
3.Blatant: Machiavellian - Negligent by Ahonoora
4.Rakti: Polish Precedent - Ragera by Rainbow Quest
5.Sleeping Indian: Indian Ridge - Las Flores by Sadler's Wells
6.Mullins Bay: Machiavellian - Bella Colora by Bellypha
スタート前から気の悪いところを全開にしてしまったRaktiはGodolphinのペースメイカーBlatantにまで先着を許す大失態。元々の馬の気性が激しすぎると言うところはあるもののRobinsonでは御しきれてないよなと思うのも事実で、今後どこに遠征するのか知らないけど、まず香港は走るだろうからそこで有終を飾るためにも誰か良い騎手を乗せてやって欲しいなとは思った。
さて、ローリーマイルの直線レースは最後にStarcraftとDubawiの死闘になり、Starcraftが3/4馬身離したところで決着。これでStarcraftはマイルGIを連勝して欧州のマイル路線を締めくくりました。この後は適当なマイルGIを、と言ってもBCM、MCS、HKMしかなかろうものですが、選んで出走する事になりそうですかね。今更Champion Sなんて拾いに行くのなら遠征して欲しいなとは思う。Nureyevの血が送り出す強いマイルの正統派ランナーの地位を継いでくれる存在なのかなとは思うし。9-f万歳な私としてはすっかり落ちぶれたようにも見えるSoviet Starが南半球で息を吹き返したって点でStarcraftにはもっと登りつめて欲しいなとも思うわけで。LemaireはこれがイギリスでのGI初勝利。
さてDubawiはやはり馬場なのかなと思う部分もありますが、安定して力を発揮出せるタイプでもないんだろうなとは思う。しかし今回はRaktiあたりの出方が誤算だったと言うところはあるのかな。BlatantのMcEvoyはペースメイカーでしたがMcEvoyは何となく勝ちにいってたような気もしました。
勇躍ここに挑戦してきたMullins Bayの最下位が一番惨めと言えばそうかな。

Post Script

誰かあの陣営を止めろw
Queen Elizabeth II Sに勝ったStarcraft陣営が調子に乗りまくってます。GodolphinはDubawiがBC MileでStarcraftと再戦出来たら良いと思っているようですが、Starcraft陣営はClassic出走を示唆しています。
Godolphin「Breeders' Cup Mileの舞台でStarcraftと再び相見えることを楽しみにしている
Makin「活躍できる期間は短いし、リハーサルではないんだ。彼はClassicに出走するかもしれないね。Ghostzapperが引退したことだけが残念だ。Dubawiなんて問題にしてないんだよ。もしダートでもうまく走れたら来年の3月にはDubaiに行って殿下のお金を頂戴してこようか
…ま、好きにすれば良い。ダート実績を作りたいというあたり、北米での種牡馬入りでも狙ってんのかなと。あと、なんとなく来シーズンの南半球の種付けシーズンに間に合うような引退ってプランもありなのかなと。Dubaiから芝に戻してアジアを回って引退とか。安田記念を売り込んでおきましょう、JRA。どうせダートはダメでDuty FreeからのMile Challenge参戦が現実的にありえるからさぁw。

September 30, 2005

10/1 Sun Chariot S GI Newmarket GB Turf 8F

今日からNewmarketはGI三連戦。最初の二つは2歳戦なので見るだけ。で、メインはこれね。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11AttuneSingspielArrivingMost WelcomeB.J. Meehan
24ChicMachiavellianExclusivePolar FalconR.L. MooreSir Michael Stoute
35Favourable TermsSelkirkFatefullyPrivate AccountJ. FortuneSir Michael Stoute
48MusicannaCape CrossUpendMain ReefJ.P. SpencerJ.R. Fanshawe
510PeeressPivotalNoble OnePrim DominieK. DarleySir Michael Stoute
6ShapiraKornadoSempliceCommon GroundsT. HellierAndreas Lowe
77SummitvilleGrand LodgeTina HeightsShirley HeightsK. McEvoyJ.G. Given
83Maids CausewayGiant's CausewayVallee des RevesKingmamboM. HillsB.W. Hills
92Penkenna PrincessPivotalTirianaCommon GroundsP. HanaganR.M. Beckett
106Virginia WatersKingmamboLegend MakerSadler's WellsK. FallonA.P. O'Brien
このメンバーだとChicかなという気はするが、案外古馬の数が多いとはいえそれほど強い馬が出て来たわけでもないので3歳のGI馬2頭のうちのどちらかが来てもおかしくはないのではなかろうかな。
Virginia Watersは前走Matron SでChicに半馬身差。アテにならない馬ですので、それを以って復活というのは無理かもしれませんが、メンバー的にもそこそこはやれるかなと。Maids Causewayは愛ギニーこそ5着でしたが、勝ったSaoireとは1馬身の差しかなく大崩れはない馬です。Coronation Sを勝った後筋肉に張りを訴えて休養していましたが、ここで復帰となります。
さて、古馬のほうではChicとPeeressということになるのかねえ。Favourable Termsは前走で1年以上の休養明け初戦を快勝しましたがそれだけだからなあ。

RESULT

1.Peeress: Pivotal - Noble One by Primo Dominie
2.Summitville: Grand Lodge - Tina Heights by Shirley Heights
3.Musicanna: Cape Cross - Upend by Main Reef
4.Shapira: Kornado - Semplice by Common Grounds
5.Chic: Machiavellian - Exclusive by Polar Falcon
6.Penkenna Princess: Pivotal - Tiriana by Common Grounds
7.Maids Causeway: Giant's Causeway - Vallee des Reves by Kingmambo
8.Favourable Terms: Selkirk - Fatefully by Private Account
9.Attune: Singspiel - Arriving by Most Welcome
10.Virginia Waters: Kingmambo - Legend Maker by Sadler's Wells
PeeressがGI勝ちますか。相変わらずPivotalは牝馬でいいのを続々出してきますね。というか3歳馬が酷すぎるのをどうしましょうというレースではあるのですが。
Summitvilleを2着に持ってきたMcEvoy様にはLongchampでも神懸った騎乗をしていただきたく(ry

October 14, 2005

10/15 Champion S GI Newmarket GB Turf 10F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17AlkaasedKingmamboChesa PlanaNiniskiG. MosseL.M. Cumani
29MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael Stoute
314Prospect ParkSadler's WellsBrooklyn's DanceShirley HeightsO. PeslierC. Laffon-Parias
45RaktiPolish PrecedentRageraRainbow QuestP. RobinsonM.A. Jarvis
515Touch of LandTouch of ClassBe My GuestLandoC.P. LemaireH-A Pantall
63Alexander GoldrunGold AwayRenashaanDarshaanK.J. ManningJ.S. Bolger
710ChicMachiavellianExclusivePolar FalconR.L. MooreSir Michael Stoute
84PridePeintre CelebreSpecificityAllegedC. SoumillonA. de Royar-Dupre
913David JuniorPleasant TapParadise RiverIrish RiverJ.P. SpencerB.J. Meehan
108Echo of LightDubai MilleniumSpirit of TaraSadler's WellsT.E. DurcanSaeed bin Suroor
111LaymanSunday SilenceLaiylNureyevL. DettoriSaeed bin Suroor
122OratorioDanehillMahrahVaguely NobleK. FallonA.P. O'Brien
136PinsonHallingTadorneInchinorS. PasquierJ-C Rouget
1412Rob RoyLear FanCammanoeGone WestM.J. KinaneSir Michael Stoute
1511WhazzatDaylamiWosaitaGenerousS. SandersB.W. Hills
枠順確定して15頭。ですが、Raktiは今週の水曜から木曜にかけて現地は雨が降り続き、馬場が軟化しているため出走しない可能性が高くなっています。最終的な決定はJarvis師がオーナーのGary Tanakaと話し合いを持って下される事になるとのこと。Jarvis師は回避させるだろうとは言ってます。そして香港で走る事は決まっているもののBC Mileへの出走は考慮していないとのことです。もしRaktiが回避してもG. TanakaはフランスからTouch of Landを連れて来ているので問題ないかという感じではある。
さて、現時点でやや抜けた一番人気に推されているのがOratorio。Eclipse SとIrish Champion SでMotivatorを下して10FのGIで2勝。この馬もあまり馬場が柔らかくなるのは嫌でしょうが、全くこなせないということもないだろうですので、ここを勝ってGI3連勝というのも十分ありえるでしょう。とにかく10Fなら強くて、それより長くても短くてもダメな馬ではあるのかなと。
2番手あたりは結構人気が割れるというイメージではあるものの、RaktiはほっといてPride、Alexander Goldrun、Alkaased、Pinsonというあたり。
Prideは柔らかい馬場でばかり走ってますのでこの雨は有利に働くでしょうが、10Fだとちょっと距離が足りないというところもあるのかなと。Prix FoyでAlkaasedを下しているので牡馬相手でもそう見劣りはしないですけどね。
Alexander GoldrunはIrish Champion Sで僅差の3着という実績があるように牡馬の一線級と戦える能力を持っていることは間違いないでしょう。しかし前走Prix de l'Operaで差し損ねて3着に終わっているように追い込み馬ゆえに展開に泣く事もあったりで難しい面もあったり。ただ、来年牡馬相手のキャンペーンを組むつもりならばどんな展開でも確実に最後飛んでくるというくらいは欲しいなあと。
Alkaasedは凱旋門賞をスキップしての参戦となりました。2歳時の短い距離の2戦以外は連対を外さない堅実な馬ですが、ここまで一線級とぶつかったレースはほとんどなく前走Prideに負けてるほどの詰めの甘さはどうかなと思わんでもなく。
Pinsonはフランスで4連勝してGIIまで勝ってきましたが、よく分かりません。前走のGuillauome d'Ornanoで僚馬Ruwiを6馬身ぶっちぎりというあたりで評価されてるのかなと。

RESULT

大波瀾でっす。
1.David Junior: Pleasant Tap - Paradise River by Irish River
2.Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
3.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
4.Oratorio: Danehill - Mahrah by Vaguely Noble
5.Alkaased: Kingmambo - Chesa Plana by Niniski
6.Rakti: Polish Precedent - Ragera by Rainbow Quest
7.Chic: Machiavellian - Exclusive by Polar Falcon
8.Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
9.Layman: Sunday Silence - Laiyl by Nureyev
10.Pinson: Halling - Tadorne by Inchinor
11.Prospect Park: Sadler's Wells - Brooklyn's Dance by Shirley Heights
12.Whazzat: Daylami - Wosaita by Generous
13.Touch of Land: Lando - Touch of Class by Be My Guest
14.Rob Roy: Lear Fan - Cammanoe by Gone West
15.Echo of Light: Dubai Millenium - Spirit of Tara by Sadler's Wells
馬場状態はGood to Softで出ないだろうといってたRaktiが出走してます。一気に人気落ちてたのにはワロタ。そして今回はちゃんとスタートして、レースを引っ張ったEcho of Lightについていったようではある。ただ、やはりこの馬場ではというところもあったか最後に捕まって6着。
さて、馬場の影響があったのか、3位までを人気薄が占める大波瀾。Oratorioは4着がやっとでしたし、末脚を殺されるAlexander Goldrunは見せ場なし。
David Juniorは祖母がNorth of Eden。この祖母はTheatricalやTaiki Blizzardのきょうだいになるわけで、伯父にはParadise Creekとか。Pleasant Colony産駒のForbidden Appleも叔父に出ているので悪くは無かったか。それでもいきなりここを勝てるのかと言われるとねえ。
ま、馬場状態という言い訳があるので、強引に納得しとけと

May 6, 2006

5/6 2000 Guineas GI Newmarket GB Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
112Amadeus WolfMozartRachelleMark of EsteemN. CallanK.A. Ryan
21AraafaMull of KintyreResurgencePolar FalconC. SoumillonJ. Noseda
39AssetMarjuSnow PeakAraziR. HughesR. Hannon
47Close to YouShiko ForestMaritanaRahyI. MonganT.G. Mills
55Final VerseMark of EsteemTamassosDance In TimeR. WinstonSir Michael Stoute
610Frost GiantGiant's CausewayTakemybreathawayGone WestJ.P. MurtaghA.P. O'Brien
76George WashingtonDanehillBordigheraAlyshebaK. FallonA.P. O'Brien
811Horatio NelsonDanehillImagineSadler's WellsM.J. KinaneA.P. O'Brien
98KillybegsOrpenBelsayBelmezM. HillsB.W. Hills
1014Misu BondDanehill DancerHawalaWarningA. CulhaneB. Smart
112Olympian OdysseySadler's WellsField of HopeSelkirkJ.P. SpencerB.W. Hills
1213Opera CapeBaratheaOptariaSongL. DettoriSaeed bin Suroor
133Red ClubsRed RansomTwo ClubsFirst TrumpR. HillsB.W. Hills
144Sir PercyMark of EsteemPercy's LassBlakeneyMatrin DwyerM.P. Tregoning
O'Brien必死だなという感じの漂うGeorge Washington、Horatio Nelsonの出走。この2頭にRPRでもBHBレーティングでもトップのSir Percy、これに匹敵する数字をたたき出しているAmadeus Wolfといったあたりが上位か。今年に入ってから不振の続くO'Brien厩舎としてはGeorge WashingtonとFrost Giantにダービーに焦点を合わせていたHoratio Nelsonまでここに投入する事で事態の打開を図ろうとするのがはっきりしていて、Murtagh、Fallon、Kinaneと豪華な鞍上を揃えるマジ必死だなという状況。2歳王者George Washingtonは抑えの利かないスピードを持ち8Fをそれで突っ切れるかどうかだろう。Horatio Nelsonはあくまでも目標はダービーだと思われるので、ここでは勝ちきるまで期待するのはどうか。3頭出しで目立たないFrost Giantは父がGiant's Causewayで母系はNumbered Accountという良血。去年の10月にGIII Killavullan Sで初勝利を挙げて以来のレースの上、そのレースがHeavyという条件では判断に困ることこの上ない。厩舎全体の不振を考えればそうは推せないが、血統的には良いものを持ってるのであっさり勝たれても不思議ではない。
人気の一角Amadeus WolfはMiddle Park Sの勝ち馬だが、ここまで6Fまでの距離経験しかなく父もスプリンターのMozartだけにRibotが多く見えるが距離の不安はどうしても付き纏う。4戦無敗のSir PercyはDewhurst SではHoratio Nelsonも下していて、状況は一番良いのではなかろうか。
その他、ステップを使ったあたりを見ていく。AssetはKemptonのListedの8F戦を3馬身半差で快勝。Close to YouはLingfieldの8FのListedを勝ってきています。Killybegsは同条件のCraven Sを楽勝で前哨戦を使った中ではこれが一番か。Red ClubsはGreenham Sを勝ち、マイル経験はないが血統面からは問題なさそう。
ということで、結構今年初戦が多いのですが、きっちりNewmarketの前哨戦で結果を出してきたB. Hills厩舎の3頭、Killybegs、Red Clubsと勝てなかったが9FのListedで2着があるOlympian Odysseyには注意が必要だろう。

Result

1.George Washington: Danehill - Bordighera by Alysheba
2.Sir Percy: Mark of Esteem - Percy's Lass by Blakeney
3.Olympian Odyssey: Sadler's Wells - Field of Hope by Selkirk
4.Araafa: Mull of Kintyre - Resurgence by Polar Falcon
5.Misu Bond: Danehill Dancer - Hawala by Warning
6.Final Verse: Mark of Esteem - Tamassos by Dance In Time
7.Amadeus Wolf: Mozart - Rachelle by Mark of Esteem
8.Horatio Nelson: Danehill - Imagine by Sadler's Wells
9.Asset: Marju - Snow Peak by Arazi
10.Close to You: Shiko Forest - Maritana by Rahy
11.Killybegs: Orpen - Belsay by Belmez
12.Red Clubs: Red Ransom - Two Clubs by First Trump
13.Frost Giant: Giant's Causeway - Takemybreathaway by Gone West
14.Opera Cape: Barathea - Optaria by Song
George Washingtonが粗い競馬ながら強い勝ち方でした。マイルなら強いというところか。Sir Percyもちゃんと走ってるしぶっつけ組が結果を出したというところか。
Horatio Nelsonはいくらここは目標ではなかったとはいえちょっと酷いか。O'Brien厩舎がようやく勝ったというところではあるものの、ダービーとなるとまた悩みどころではあろうかなと。

5/7 1000 Guineas GI Newmarket GB Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
18Alexander AllianceDanetimeGeht SchnellFairy KingW.M. LordanT. Stack
25Confidential LadySingspielConfidanteDayjurS. SandersSir Mark Prescott
310Donna BliniBertoliniCal Norma's LadyLypahrd's SpecialM.J. KinaneB.J. Meehan
42Flashy WingsZafonicLovealochLomondJ.P. SpencerM.R. Channon
59La ChungaMore Than ReadyGypsy MonarchWavering MonarchD. HollandJ. Noseda
66NanninaMediceanHill HopperDanehillJ. FortuneJ.H.M. Gosden
711NasheejSwainEl NafisKingmamboR.L. MooreR. Hannon
812Race For the StarsFusaichi PegasusLa LorgnetteVal de l'OrneJ.P. MurtaghA.P. O'Brien
97RumplestiltskinDanehillMonevassiaMr. ProspectorK. FallonA.P. O'Brien
104Silca's SisterInchinorSilca-CisaHallgateL. DettoriSaeed bin Suroor
113SpeciosaDanehill DancerSpecificallySky ClassicM. FentonMrs. P. Sly
1213Spinning QueenSpinning WorldOur Queen of KingsAraziM. HillsB.W. Hills
131Wake Up MaggieXaarKalagoldMagical StrikeA. MunroC.F. Wall
このレースも有力馬は今年初戦という形になるので微妙なところはあるか。
Fillies Mileを勝ったNanninaとO'BrienのRumplestiltskinが距離経験という強みもあって2強となるか。一方Prix Mornyを勝っているSilca's Sisterはそれ以来の出走で距離にも疑問がありちょっと推せないか。
Nell Gwyn Sを勝ったSpeciosaはあと1Fの延長が鍵となるだろう。同2着のSpinning Queenは2歳の戦績が酷いが、年が明けて成長しているのなら十分勝負に絡むことができるはず。Fred Darling Sを勝ったのはNasheejは2歳でMay Hill Sを勝っており十分だがFred Darling Sの勝ち方はあまり良くない。

Result

1.Speciosa: Danehill Dancer - Specifically by Sky Classic
2.Confidential Lady: Singspiel - Confidante by Dayjur
3.Nasheej: Swain - El Nafis by Kingmambo
4.Silca's Sister: Inchinor - Silca-Cisa by Hallgate
5.Wake Up Maggie: Xaar - Kalagold by Magical Strike
6.Spinning Queen: Spinning World - Our Queen of Kings by Arazi
7.Rumplestiltskin: Danehill - Monevassia by Mr. Prospector
8.Race For the Stars: Fusaichi Pegasus - La Lorgnette by Val de l'Orne
9.La Chunga: More Than Ready - Gypsy Monarch by Wavering Monarch
10.Alexander Alliance: Danetime - Geht Schnell by Fairy King
11.Flashy Wings: Zafonic - Lovealoch by Lomond
12.Nannina: Medicean - Hill Hopper by Danehill
13.Donna Blini: Bertolini - Cal Norma's Lady by Lypahrd's Special
前哨戦のNell Gwyn Sを勝っていたSpeciosaが普通に勝ってしまいました。Danehill Dancerなあというところかなと。
人気のRumplestiltskinはちょっと不可解な大負けを喫しています。今年初戦とはいえ、このレースはぶっつけの馬が多かったですし、2000 Guineasの方ではちゃんと仕上がってきていたわけなんでちょっとわからんなあというところ。愛1000 Guineasかなというところではありますが、
しかし今年は対照的なギニーの結果という感じではあり、George Washingtonは今年初戦を快勝という形に対して、Speciosaは前哨戦勝ちからそのままの勢いでGuineasを取りました。
Speciosaの次走はこれから検討するとの事ながら、Oaksには行かない模様。また、Speciosaは左回りを得意とするということから、Curraghにも行かない公算が高いようです。10Fに挑戦させたいというのが調教師の意見ではあるよう。
2着のConfidential Ladyも次走未定ながら、フランスのPrix de Dianeが有力とのこと。同オーナーのNanninaの動向も影響するというらしいところではあります。

May 19, 2006

5/20 Lockinge S GI Newbury GB Turf 8F

結局ここか。妥当な判断とは思う。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
18Common WorldSpinning WorldSpenderellaCommon GroundsF.M. BerryT. Hogan
23Court MasterpiecePolish PrecedentEasy OptionPrince SaboG. MosseE.A.L. Dunlop
39KandidateKaboolValleyroseRoyal AcademySeb SandersC.E. Brittain
41Mac LoveCape CrossMy LassElmaamulSteve DrowneR. Charlton
52Majors CastVictory NoteZiffanyTaufanL. DettoriJ. Noseda
65New SeekerGreen DesertAhbabAjdalPhilip RobinsonC.G. Cox
76Rob RoyLear FanCamanoeGone WestM.J. KinaneSir Michael Stoute
87RocamadourCeltic SwingWatch MeGreen DesertTed DurcanM.R. Channon
910PeeresPivotalNoble OnePrimo DominieK. FallonSir Michael Stoute
104Soviet SongMarjuKalinkaSoviet StarJamie SpencerJ.R. Fanshawe
ということでSoviet Song参戦。Elite RacingからはNew Seekerも出てくるわけですが、勝てそうなGIをしっかり取るというのは大事な事だと思いますよ。で、Murtaghどこ行ったのよということになるわけですが、まSpencerでもよいか。去年のリーディングジョッキー様ですしね。というかO'Brien厩舎というのはあの時この騎手にとって最悪の組み合わせだったんだなということを強く思ったわけです。
さて、強敵はPrix de la Foretを勝ったCourt Masterpieceということになるか。前走はダートなので度外視するにしても、マイルで大敗が目立つのも事実ではあったり。あるいはMajors Castもマイル戦で好走歴があるのでとは思いはしますが。…Peeeresの方がましでないかと。
Soviet Songの今年一年を占うレースであるのは間違いの無かろう所ではあるのですが、この馬油断してるとWindsor Forestみたいに脚元を掬われる癖みたいなのがあるのが厄介なところです。

Result

ま、Soviet Songってそういう馬ではあったよな…。
1.Peeres: Pivotal - Noble One by Primo Dominie
2.Majors Cast: Victory Note - Ziffany by Taufan
3.Court Masterpiece: Polish Precedent - Easy Option by Prince Sabo
4.Soviet Song: Marju - Kalinka by Soviet Star
5.Kandidate: Kabool - Valleyrose by Royal Academy
6.Rob Roy: Lear Fan - Camanoe by Gone West
7.Common World: Spinning World - Spenderella by Common Grounds
8.New Seeker: Green Desert - Ahbab by Ajdal
9.Rocamadour: Celtic Swing - Watch Me by Green Desert
Non Runner: Mac Love
Soviet Songはシーズン初戦は動きが堅いところでもあるのか今年もPeeressの前に苦杯を舐めています。ここからまた調子を上げてくる事に期待しましょう。今更Peeressに負けるのかよとも思いましたが。
Peeressは前年のSun Chariot Sに続いてこれがGI2勝目となったPivotal産駒の5歳牝馬で、牝馬なら年を経ても衰えず、そこそこ距離も融通できるというPivotalの特徴がそのまま出ているような感じではあります。馬場が柔らかくなっていたのも向いたでしょうが、安定感があってなかなか大敗しないので良い馬です。これに味をしめてこの後も牡馬挑戦をやるのかな。次走予定にはRoyal AscotのQueen Anne Sが挙がっているようです。

June 2, 2006

6/2 Coronation C GI Epsom GB Turf 12F10yd

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11AceDanehillTea HouseSassafrasK. FallonA.P. O'Brien
23EnforcerEfisioTarneemZilzalMartin DwyerW.R. Muir
36Notable GuestKingmamboYendaDancing BraveRichard HughesSir Michael Stoute
45ShiroccoMonsunSo SedulousThe MinstrelC. SoumillonA. Fabre
52Ouija BoardCape CrossSelection BoardWelsh PageantL. DettoriE.A.L Dunlop
64Something ExcitingHallingFaraway WatersPharlyT. QuinnD.R.C. Elsworth
Coronation Cも結構緩々なメンバー構成だよなあ…。まあ、6頭も出てくるというのだからTattersalls GCよりゃましですが、こんなことなら、Hurricane RunとShirocco、Ouija BoardとAlexander Goldrunの直接対決が別々に行なわれていた方が面白かったろうなあとは思ってみたり。まあ、ShiroccoとHurricane RunはどちらもFabre厩舎なので使い分けられてるんだろうけどね。
そういうわけでShiroccoにOuija BoardやAceなんかが挑戦という形にはなっているか。ちょっと今年になってから冴えないOuija Boardではありますが、前走の香港ではコーナーで閉じ込められていたところから直線で何とか抜け出して僅差の3着ならそう文句はつかないところ。もう少し距離があればまとめて捕らえたはずで、この馬の基本は12Fなんだなという気もしましたし、この辺でShirocco相手に良い競馬をしてくれればと。
Shiroccoは古馬ではHurricane Runに次ぐナンバー2ではあるわけで、今年の初戦は重馬場のJockey Club Sを快勝してきました。去年は復帰戦がPrix Foyまで遅れたので、今年はきっちりこの時期からレースを使えるというのは良いことでしょう。軽くクリアするんだろうなとは思います。
結構GIで相手なりには走ってるAceではありますが、前走はGIII Mooresbridge SでAlayanの2着という結果。結局勝ちきれずってことで、今更この馬にGIを勝たれてもなってところはありますかねえ。
Notable Guestは去年にハンデキャップ戦を連勝して本格化し、GIII Rose of LancasterでDavid Juniorを下している。今年の初戦はGordon Richards SでDay Flightの2着。距離は問題なかろうし、Kingmambo X Dancing Braveなんで何をしでかすか分からんよなあってところはあるんですが。
Something Excitingは2着に入ったOaksの舞台に戻ってきてどうかってなところはあるんですが、厳しそうではあるよな。
Enforcerは力不足だし距離も長かろう。

Result

Shiroccoの順当勝ちという形にて、2着もOuija Boardとガチガチ。
1.Shirocco: Monsun - So Sedulous by The Minstrel
2.Ouija Board: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
3.Enforcer: Efisio - Tarneem by Zilzal
4.Ace: Danehill - Tea House by Sassafras
5.Notable Guest: Kingmambo - Yenda by Dancing Brave
6.Something Exciting: Halling - Faraway Waters by Pharly
まずハナにたったのがShiroccoで、その後からOuija BoardとAceがつける形。レース半ばでAceが仕掛けて先頭に立ち、Shirocco、Ouija Boardが続くという形で進み、コーナーで直線に入る前にShiroccoがAceを外から交わして再び先頭。Aceは食い下がるものの前半の無理が響いて後退。Ouija Boardが仕掛けに行くものの馬体を併せることが出来ずに、最後はやや放される形になって、Shiroccoの完勝。まあ、Ouija Boardとしてみれば最後にShiroccoを捕らえられないとわかった時点でDettoriがちょっと抜いたという感じも受けましたが。Aceは自ら動いてこの結果なら仕方ないだろう。Shiroccoにいつでも交わせるぞとやられたのはもう力の違いとして諦めるしかなかろうよ。

6/2 Oaks GI Epsom GB Turf 12F10yd

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15AlexandrovaSadler's WellsShoukShirley HeightsK. FallonA.P. O'Brien
21GalateeGalileoAltanaMountain CatJ.S. Bolger
36GuiliaGalileoLesgorIrish RiverAlan MunroRae Guest
47KassiopeiaGalileoBrush StrokesCadeaux GenereuxTony CulhaneM.R. Channon
511KaylianniKalanisiViviannaIndian RidgeTed DurcanM.R. Channon
62ProwessPeintre CelebreYawlRainbow QuestMichael HillsB.W. Hills
73Rising CrossCape CrossWoodrisingNominationGeorge BakerJ.R. Best
88RiyalmaSelkirkRiyafaKahyasiC. SoumillonSir Michael Stoute
910Short SkirtDiktatMuch Too RiskyBustinoM.J. KinaneSir Michael Stoute
104SpeciosaDanehill DancerSpecificallySky ClassicMicky FentonMrs. P. Sly
119Time OnSadler's WellsTime AwayDarshaanL. DettoriJ.L. Dunlop
2歳では全然見かけなかったGalileoですが、ここにきてきっちりクラシックに間に合わせたというのは大したものですなとは思う。牝馬の方が良さそうなところも伺えたりするわけなんですが、クラシックサイアーというところはあるんでしょう。そういやMontjeuってあまり牝馬の活躍馬を聞かんな。
そろそろ後継者にその座を譲り渡してしまいそうな御大Sadler's Wellsではありますが、さすがにEpsomには頭数を揃えてくるあたりこちらもさすがというところはある。Oaksには2頭。有力候補のAlexandrovaとTime On。片や母父Shirley Heights、片や母父Darshaanということで、そつがないですな。
初勝利を10馬身差で千切って、続くFillies Mileで2着と話題になったAlexandrovaですが、今年初戦となったMusidora SでShort Skirtに負ける。ただ、12Fを狙い済ましたというところのある血統で距離延びて良いというのは強みではあるよなと。
Galateeは3戦全勝でBlue Wind Sを勝ってきました。ちょっと裏街道という感じのローテーションで来たわけですが、勝ち方は強いのでそこそこいけるか。Galileo産駒は3頭挑戦してきますが、その中では一番手というか、GuilaとKassiopeiaは12Fという距離にかけるか。そんな状況なんですが、追加登録までして出走に傾き、それを受けて一番人気を分け合うというような状況だったこのGalateeが水曜に軽い問題があって、白血球数が増加したために回避となる模様。このままアイルランドに留まって調整し、Ribblesdale Sでの復帰を予定。
Short Skirtはアサクサデンエンの叔母。父がDiktatですが、もともとこの母系はスタミナ色が強く、母の兄弟にはIrish St. LegerのArctic OwlやSydney CのMaroonedが出ています。半姉のWhitewater Affairも父MachiavellianながらYorkshir Oaks2着のIrish St. Legerで3着と長い距離での実績があります。Short Skirtは父がDiktatになり、距離という面では更に厳しいのかなと思うところもありますが、ギリギリ何とかなる範囲内か。 ギニーを勝ったSpeciosaは距離が不安。追加登録して乗り込んでは来たものの12Fをこなせるとは思えないんですよねえ。
Time Onは母Time AwayがPrix DianeやNassau Sで3着という活躍馬で三代母はTime Charterという良血。勝ち上がるまでに手間取りましたが、10Fを使って勝ち上がると続く11FのListedも快勝してこの舞台。Sadler's Wells X Darshaanということもあり怖い怖い。

Result

1.Alexandrova: Sadler's Wells - Shouk by Shirley Heights
2.Rising Cross: Cape Cross - Woodrising by Nomination
3.Short Skirt: Diktat - Much Too Risky by Bustino
4.Speciosa: Danehill Dancer - Specifically by Sky Classic
5.Guilia: Galileo - Lesgor by Irish River
6.Time On: Sadler's Wells - Time Away by Darshaan
7.Kassiopeia: Galileo - Brush Strokes by Cadeaux Genereux
8.Kaylianni: Kalanisi - Vivianna by Indian Ridge
9.Prowess: Peintre Celebre - Yawl by Rainbow Quest
10.Riyalma: Selkirk - Riyafa by Kahyasi
Non Runner: Galatee
物が違ったという感じでAlexandrovaが最後の直線で外に持ち出して一気に交わしていきました。貫禄だなあという気はする。
レースを引っ張ったSpeciosaは意外に粘ったという印象で、直線に入る頃にはTime Onに競りかけられていたんですが、逆にこれを競り落として粘りこもうとしたところを大外からのAlexandrovaとそれに連れられて伸びてきたRising Crossに一気に交わされてしまいます。Rising Crossも付いていけたのはそこまででしたが、2着確保。そして粘って3着をというSpeciosaに対して最後にShort Skirtが襲い掛かって交わしたところがゴールでした。Short SkirtはちょっとRising Crossに前をカットされたようなところもありましたが、こんなものか。
しかしAlexandrovaはMagical Romanceの妹の癖に強いよなあw。Sadler's WellsとBaratheaの違いは大きかったか。

6/3 Derby S GI Epsom GB Turf 12F10yd

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11Atlantic WavesSadler's WellsHighest AccoladeShirley HeightsJoe FanningM. Johnston
23Before You GoSadler's WellsHere On EarthMr. ProspectorIan MonganT.G. Mills
317Best AlibiKing's BestChauncy LaneSadler's WellsRyan MooreSir Michael Stoute
47Championship PointLomitasFlying SquawBe My ChiefTed DurcanM.R. Channon
511Dragon DancerSadler's WellsAlakanandaHernandoDarryll HollandG. Wragg
618Dylan ThomasDanehillLagrionDiesisJ. MurtaghA.P. O'Brien
75Hala BekHallingPlace de l'OperaSadler's WellsPhilip RobinsonM.A. Jarvis
815Horatio NelsonDanehillImagineSadler's WellsK. FallonA.P. O'Brien
916Linda's LadSadler's WellsColzaAllegedL. DettoriA. Fabre
1013MountainMontjeuSkidmore GirlVaguely NobleJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
1112Noddies WayNomadic WaySharway LadyShareef DancerRobert MilesJ.F. Panvert
1214Papal BullMontjeuMialunaZafonicRobert WinstonSir Michael Stoute
139SeptimusSadler's WellsCaladiraDarshaanM.J. KinaneA.P. O'Brien
146Sienna StormPeintre CelebreSaint AnnGeiger CounterMichael HillsM.H. Tompkins
1510Sir PercyMark of EsteemPercy's LassBlakeneyMartin DwyerM.P. Tregoning
164Sixities IconGalileoLove DivineDiesisShane KellyJ. Noseda
172Snoqualmie BoyMontjeuSeattle RibbonSeattle DancerJohn EganD.R.C. Elsworth
188VisindarSinndarVisorMr. ProspectorC. SoumillonA. Fabre
一番人気はVisindarで、次がHoratio Nelsonということになりそうか。SeptimusとSir Percy、Papal Bullがそれに続いているといった印象のブックメイカー。
そのVisindarは3戦無敗で前走はフランスGII Prix Greffulheを勝ってきたのですから強いことは間違いないだろうとは思います。だた、Aga Kahn所有のSinndar産駒なんですが、実際にはLagardereの遺産。例年のようにAga Kahn殿下が送り込んでくるホームブレッドの有力馬とはちょっと違ってて、実際母父がMr. Prospectorだってところで距離が持ちますかねという気はしている。母Visorは非常に優秀な繁殖で兄や姉が重賞で活躍していますが、父Linamixで中距離までというタイプが多く、クラシックランナーではないなと。Sinndarに替わったら問題なしと見ても良いのかもしれませんが、気になるのは気になる。去年Irish Oaksとかを勝ったShawandaはDarshaanとかNijinskyとかで母系累代が良かったという面があるよなと思ってるわけでして…。
Horatio NelsonはGenerousなんかが出る12F得意のファミリーではあり。このDerbyが目標だったのですが、2000ギニーも走って、ここで8着と大敗。2歳の頃の戦績を考えたら今でも8Fは守備範囲だろうとは思うので、ここまで負けるのはちょっとダメですかも。
SeptimusはDante SでBest Alibiを8馬身差に下して一躍Derbyに名乗りを挙げました。ここでもSadler's Wellsがきっちりと強いのを送り込んできたなと言った印象ではあります。
2000 Guineasでついに土がついたという感じのSir Percy。Guineasが初の8F挑戦で、そこから更に距離を延ばしてEpsomの12Fというのはローテとしてちょっときついのは間違いない。ただ、父Mark of Esteemは基本的にマイル得意ながらHigh Accoladeのように距離をこなす産駒を出せるし、Sir Percyも累代がBlakeney、Sassafras、Pinza、Nasrullahだからまずまず重いと言えようし、克服する可能性はあるという事にしとこうか。
3連勝でChester Vaseを勝ってきたのがMontjeu産駒のPapal Bull。Montjeuに対してはGone WestとかSharpen Upを使ってMixed Marriageを入れてくると破壊力が増大ってなところはあって、Motivatorなんかはその両方を使ったわけですが、Papal Bullも母父ZafonicということでGone Westを入れてきました。多分あれです。親父がHigh Top - Top VilleとかShirley Heights - Darshaanという特定の組み合わせに対して破壊力を増したような感じでMontjeuもニックを重要視するタイプの種牡馬ではあるかなとは思われ、その点では合格。ただ、Chester Vaseからってなローテはちょっと引っ掛かるがw
Derby Trialを勝っての挑戦となるのがLinda's Lad。Dahliaを出したCharming Alibiのファミリーに属する13-c族ではありますが近しいところでは活躍馬なし。従兄にフランスのGIII馬が出ている程度。Shirley Heightsとかの替わりにRivermanが入る。まずまず面白そうではあるか。
Dante SでSeptimusにぶっちぎられたBest AlibiはKing's BestにSadler's Wellsってな血統で、私的にはストライクゾーンな血統なんですが、さすがにひっくり返すのは無理かな。

Result

舞台はトラファルガーだったらしい今年のDerby。
1.Sir Percy: Mark of Esteem - Percy's Lass by Blakeney
2.Dragon Dancer: Sadler's Wells - Alakananda by Hernando
3.Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
4.Hala Bek: Halling - Place de l'Opera by Sadler's Wells
5.Visindar: Sinndar - Visor by Mr. Prospector
6.Best Alibi: King's Best - Chauncy Lane by Sadler's Wells
7.Sixities Icon: Galileo - Love Divine by Diesis
8.Mountain: Montjeu - Skidmore Girl by Vaguely Noble
9.Linda's Lad: Sadler's Wells - Colza by Alleged
10.Papal Bull: Montjeu - Mialuna by Zafonic
11.Championship Point: Lomitas - Flying Squaw by Be My Chief
12.Septimus: Sadler's Wells - Caladira by Darshaan
13.Before You Go: Sadler's Wells - Here On Earth by Mr. Prospector
14.Sienna Storm: Peintre Celebre - Saint Ann by Geiger Counter
15.Atlantic Waves: Sadler's Wells - Highest Accolade by Shirley Heights
16.Snoqualmie Boy: Montjeu - Seattle Ribbon by Seattle Dancer
17.Noddies Way: Nomadic Way - Sharway Lady by Shareef Dancer
Horatio Nelsonは競争中止。骨折で予後不良。
つかなんじゃこれってな結果が降ってまいりました。Sir Percyなんかは凄いところを走ってきてるなという気もするが。
正直Sir Percyについては父Mark of Esteemってことで軽視してたんですよ。母系はちゃんと距離をこなす素地があったんですが、Mark of Esteemで12F走れたのってHigh Accoladeしかいねーしなとか思ってたわけで。それにここまでのローテもDerbyを目指していたと言うにはあまりにも短い距離ばかりとかも思いましたよ。まま、スタミナのある母にスピードのある父というある種の配合における必然な組み合わせなんだし、ちょっと印象が先行して嫌いすぎたか。
2着のDragon DancerははっきりとSadler's Wells X Darshaan。間にHernandoが紛れ込んでいるだけではあるか。というか、Sadler's Wellsの有力馬が雁首並べて沈んでるのにこいつは来るのかとも思わんではないのですが。未勝利だし。
そしてO'Brien勢の最先着がDylan Thomas。LeopardstownのDerby Trialを勝ってはいるがなあ。
1勝馬Hala Bekはもうちょっと直線でしっかり走ればさらに上位に来たのだと思いますが、これがキャリアの薄さというところだろうか。しかしこれもまた強い馬ではないかな。
VisindarはSir Percyから2馬身差とそう大きく離されていたわけではないのですが、臨戦を考えるとちょっとなとは思います。
Septimusは馬場が少し緩んでくれないとダメか。
このレース、Sporting Lifeのネット中継を聞いていたのですが、一端そろそろスタートかという状況になってから仕切りなおしになったような感じはあったんですよ。そのときにHoratio Nelsonの名が出てきていて何かトラブルかという気はしていたんですが、前兆みたいなものがあったという事なんだろうねえ。それでもThe Derbyほどのレースはそう簡単には回避できないという事ではあろう。

June 20, 2006

6/20 Royal Ascot: St. James Palace S GI Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16AeroplaneDanehill DancerAnita at DawnAnita's PrinceEddie AhernP.W. Chapple-Hyam
22AraafaMull of KintyreResurgencePolar FalconAlan MunroJ. Noseda
31Arabian PrinceFusaichi PegasusAddSpectacular BidC. O'DonoghueA.P. O'Brien
47DecadoDanehill DancerPirieGreen DancerD.P. McDonoghKevin Prendergast
59Ivan DenisovichDanehillHollywood WildcatKris S.K. FallonA.P. O'Brien
610Marcus AndronicusDanehillFijiRainbow QuestJ. MurtaghA.P. O'Brien
73Metropolitan ManDr. FongPrecederPolish PrecedentKerrin McEvoyD.M. Simcook
88Royal PowerXaarMagic TouchFairy KingL. DettoriM.R. Channon
94Stormy RiverVerglasMiss BioRiver MistO. PeslierN. Clement
1011YarqusDiktatWill You DanceShareef DancerRyan MooreC.E. Brittain
115YasooddInchinorNeedwood EpicMidyanChris CatlinM.R. Channon
ここはもうAraafaに注目と言うところではある。そしてオブライエン勢では結局FallonはIvan DenisovichでMarcus AndronicusにはMurtaghというのがまま驚いた部分ではある。
ギニー戦で大負けしてるようなのは避けるべきかなとは思うので、AraafaからMarcus AndronicusとかDecado、Yasoodd、Stormy Riverといったところか。イタリアで2着してドイツで勝って参戦のRoyal Powerとかちょっと読めないなあとは思うが。

Result

1.Araafa: Mull of Kintyre - Resurgence by Polar Falcon
2.Stormy River: Verglas - Miss Bio by River Mist
3.Ivan Denisovich: Danehill - Hollywood Wildcat by Kris S.
4.Marcus Andronicus: Danehill - Fiji by Rainbow Quest
5.Metropolitan Man: Dr. Fong - Preceder by Polish Precedent
6.Yasoodd: Inchinor - Needwood Epic by Midyan
7.Royal Power: Xaar - Magic Touch by Fairy King
8.Yarqus: Diktat - Will You Dance by Shareef Dancer
9.Decado: Danehill Dancer - Pirie by Green Dancer
10.Aeroplane: Danehill Dancer - Anita at Dawn by Anita's Prince
11.Arabian Prince: Fusaichi Pegasus - Add by Spectacular Bid
愛ギニーのときは雨でHeavyな馬場状態でしたが、今度のRoyal開催は硬めとすらいわれるGood to Firm。この勝利を持って、3歳トップマイラーを名乗る資格を得たかなと。George Washingtonあたりとの勝負がどこかでなされると非常に面白そうです。仏ギニー2着のStormy Riverが2着に入って、FallonはきっちりIvan DenisovichをMarcus Andronicusに先着させました。この人の選択の確かさにはとても感心するところではある。

6/20 Royal Ascot: Queen Anne S GI Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Ad ValoremDanzigClassy WomenRelaunchK. FallonA.P. O'Brien
24AkimboKingmamboAll At SeaRivermanW. SuppleJames Leavy
31BelenusDubai MilleniumAjhibaBaratheaKerrin McEvoySaeed bin Suroor
43Court MasterpiecePolish PrecedentEasy OptionPrince SaboJamie SpencerE.A.L. Dunlop
57Home AffairsDansiliOrford NessSelkirkRichard HughesSir Michael Stoute
66KandidateKaboolValleyroseRoyal AcademyRyan MooreC.E. Brittain
79ProclamationKing's BestShamarraZayyaniL. DettoriSaeed bin Suroor
85VortexDanehillRoupalaVaguely NobleMartin DwyerMiss Gay Kelleway
98PeeressPivotalNoble OnePrimo DominieM.J. KinaneSir Michael Stoute
何かもうPeeressが勝てばいいという感じのレースではあり、それによって2年前の全盛時のSoviet Songよろしく牡馬のマイラーを薙ぎ倒していけばよいかなと。スプリンターPivotalの産駒ではありますが、これまで何度も書いたように牝馬に出た場合ならPivotalはまだ距離をこなす。牡馬だともうスプリント専念というパターンが大変多いのですが、牝馬だとMegahertzやChorist、Golden Applesみたいに中距離に出ることがままあるかなという程度の認識は持っておく。このPeeressも8F、9Fあたりを得意としていてまず崩れる事はないだろう。これまでに喫した唯一の大敗は昨年の最終戦になったGII Challenge S(Newmarket 7F)ということで、スプリントにはむしろ向かない。母父もまたスプリンター種牡馬のPrimo Dominieながら、その前がDancing Braveであり、全体的に質が高いとはいえない累代の中でこことPivotalの部分だけ何故かトップクラスを配したという感じにはなっている。前記3頭と比べるとやや短距離向きなのは仕方ないところではあるが、とにかくDancing Braveで血統を引き締めているのが大きく効いてはいるかなと。
これに対抗するのがSussex SでSoviet Songを葬ったProclamationではあるでしょう。その後何故かSprint Cなどに出てみたが惨敗で、今年はここまで出走がなくぶっつけでここになってしまったのはやや気になるところ。この馬に関してはむしろ距離を延ばしたほうがよいかなというところはあるのでいずれ10F挑戦などしてみていただきたく。ProclamationのペースメイカーなのがBelenus。ですが、1勝馬ながら正体不明でちと怖いかも知れず。Welsh Flameとか見える良血で、Dubai Millenium産駒のGodolphin。殿下の執念はまああるかと思いますが、McEvoyが仕事をするにはちょうどよい程度か。
Foretを勝っているCourt Masterpieceはやっぱりアテにならんし、Lockinge SでPeeressに5馬身という差で負けていることも考えると逆転するのは厳しかろう。

Result

1.Ad Valorem: Danzig - Classy Women by Relaunch
2.Court Masterpiece: Polish Precedent - Easy Option by Prince Sabo
3.Proclamation: King's Best - Shamarra by Zayyani
4.Peeress: Pivotal - Noble One by Primo Dominie
5.Vortex: Danehill - Roupala by Vaguely Noble
6.Kandidate: Kabool - Valleyrose by Royal Academy
7.Akimbo: Kingmambo - All At Sea by Riverman
Non Runner: Belenus, Home Affairs
結果をみてガックリきたのがこのレースですな。よりによってAd Valoremですかいなという風に。
というかレーポのレース分析の冒頭がめっさ辛口だったので吹いたわ。
決定的な不利を被ったのがPeeressらしく、その原因を作ったのがAd Valoremとなればまあ納得はいかん。1番人気だったのか、Peeress。
で、2歳のMiddle Park S以来の勝ち星でGI2勝目を挙げたAd Valoremはこの後Sussex Sに向かう予定。とにかく硬めの馬場を好むので、そうなりやすいGoodwood開催は最適であるとよ。
Court Masterpieceも不利があって、まともにAd Valoremにアタックできなかったとされています。
とにかくこのレースでのFallonの騎乗に対する批判めいた論調であり、残り1Fで鞭を持ち替えて、わざとPeeressを妨害するような斜行をしたのではないかということになるか。
Proclamationは復帰初戦ということを考えればこの程度で満足すべきではあろう。この後Sussexあたりで真価が問われる。
Peeressはそういう事情なのでこの結果は度外視して良し。

June 21, 2006

6/21 Royal Ascot: Prince of Wales's S GI Turf 10F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17AceDanehillTea HouseSassafrasK. FallonA.P. O'Brien
22Corre CaminosMontjeuDibenoiseKendorT. JarnetM. Delzangles
33David JuniorPleasant TapParadise RiverIrish RiverJamie SpencerB.J. Meehan
44ElectrocutionistRed RansomElbaahaAraziL. DettoriSaeed bin Suroor
56ManduroMonsunMandellichtBe My GuestC. SoumillonA. Fabre
61NotnowcatoInchinorRambling RoseCadeaux GenereuxM.J. KinaneSir Michael Stoute
75Ouija BoardCape CrossSelection BoardWelsh PageantO. PeslierE.A.L. Dunlop
結局DettoriもFallonもSpencerもそれぞれ手が塞がっていてどうすんのよとか思ったOuija BoardはPeslierでした。
最終的にPrideが引っ込んだものの、コレだけのメンバーが集まったのですから十分か。
AceはずっとGIを連戦してきましたが、いつも惜しいところで勝てず。それで格を落として今年の初戦はGIIIとかやってみたものの、しっかり負けて2着という愛すべきキャラではある。しかしこいつがいつまでもO'Brien厩舎の古馬エースってわけにもいかんのは事実だよね。前走はCoronation CでShiroccoに完敗。Coolmore勢としてはHurricane Runとかいるわけでそんなに気にしてないのかなという思いもありつつ、今回も到底勝ち目があるようには思えませんな。
Prix Ganeyを勝つもののその後のIspahanが案外だったのがCorre Caminos。距離がちょっと向かなかったのかもしれないがあのメンバーで5着はなかろうが。
今年は本命でDubai Duty Freeまで勝ってきたDavid Juniorは同じくDubai帰りのElectrocutionistと張り合いながら中距離路線を引っ張る役割を担う事になりそうで、これがその第一戦ということになりそうか。Pleasant Tap産駒で母父Irish River、三代母Tree of Knowladgeという頑健な血統が素敵な4歳馬。RivermanのNever Bend X Prince Johnという組み合わせを父の母からも入れてクロスさせて見た目の良い血統でもあるし、これからという感じも受けます。
Dubai World Cまで勝ってしまったElectrocutionistではありますが、やはり芝の方が得意ってのはあるだろう。DWCで精根尽き果てて終了というパターンはGodolphin所属なら気にすることもないと思いますし、ここは軽く突破してと思いたいところではある。ただ、相手関係はこの馬がこれまで走ってきた中では最も厳しいとはいえます。特に舞台が舞台だけにな。
ManduroはフランスでどっちかはGIを勝てるかなと思ったりしたのですが、そのどちらもが善戦止まり。その2戦に比べて明らかに相手が強くなったこの舞台では通用しないでしょう。
Notnowcatoは今年になってEarl of Sefton S、Brigadier Gerard SとGIIIを連勝してGI挑戦。3歳時はハンデキャップホースとしてのキャリアをつんで、今年から重賞戦線に顔を見せた途端に勝ったわけではありますから、まあ注目されて当然ということにはなりますか。Cadeaux GenereuxにInchinorというこの血統は確かにハンデ戦を舞台に戦うに相当の血統というところではあり、中距離のGIでは底が浅いこの2頭の種牡馬ってのは気になるところではある。
そしてOuija Board。前走はShiroccoについていってそのまま2着。無難にまとめたという感じではあるものの、あのレース振りはやや不満が残るところ。そしてやはりこの馬は12Fでこそという部分はあるので、香港で差し損ねてIrridescenceに名を成さしめるような失態を見せるなど10Fで信頼するにはやや足りないか。BC FMTでもIntercontinentalの逃げ切りを許したしな。相手が強い事もあるし、更にこの舞台でテン乗りとなるPeslierという事情も強く推せない原因ではある。
とにかくDubai帰りの2騎が順当にここを突破して欲しいというレースではある。善戦屋のAceにしてもManduroにしてもこの2頭の相手はちょっと敷居の高いところではあり、少頭数のレースという事でOuija Boardの末脚が決まれば少しは面白くなるのではないかなと思う。

Result

1.Ouija Board: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
2.Electrocutionist: Red Ransom - Elbaaha by Arazi
3.Manduro: Monsun - Mandellicht by Be My Guest
4.David Junior: Pleasant Tap - Paradise River by Irish River
5.Notnowcato: Inchinor - Rambling Rose by Cadeaux Genereux
6.Corre Caminos: Montjeu - Dibenoise by Kendor
7.Ace: Danehill - Tea House by Sassafras
Ouija Board、やってくれたなあと。
7頭ながら、4頭のGI馬が揃った質の高いメンバーではありましたが、はっきりとした先行馬が不在であったためElectrocutionistがハナ。これではペースは上がろうはずもなくという展開。直線に向く坂の下ではまだ5番手だったOuija Boardはそこから脚を伸ばして、残り100mというところでElectrocutionistを交わすとそのまま半馬身の差をつけてのGI勝利。末脚にかけるこの馬にはスローでの直線勝負が向いた面もあろうところですし、7頭と少ない頭数で前が詰まるような事も無かったというのは大きいでしょう。香港ではそれで負けてるだけにね。あとは馬場状態と、直線長いのもプラスではあったろう。GIは5勝目になるが10Fで勝ったのはこれが初めて。末脚を活かせれば十分ということで、既にGIを4戦したというのがちょっと気になるには気になるけれども、まあガンバレ。
Electrocutionistもこれだけできていれば十分なのではないかな。キングジョージはどうするんでしょうね。この馬に関しては12Fより10Fで頑張ってほしいというところはあるのだがなあ。
Manduroは相変わらず。ちゃんと狙って手薄なレースに出走すればGIだって勝てるだろうと思うけどなあ。
それにしても強い牝馬がぞろぞろいて今年は楽しそうなシーズンではあるよな。Ouija BoardにPeeress、そしてWindsor Forestを順当勝ちしているSoviet Songも期待して良かろうし、Pride、Alexander Goldrunもいるわけで。

June 22, 2006

6/22 Royal Ascot: Gold Cup GI Turf 20F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
110AkaremKingmamboSpirit of TaraSadler's WellsPat CosgraveK.R. Burke
27BaroloDanehillLydia MariaDancing BraveJ. MurtaghW.R. Swinburn
34DistinctionDanehillIvy LeafNureyevM.J. KinaneSir Michael Stoute
43High ActionTheatricalSecret ImperatriceSecretariatRichard HughesIan Williams
51Media PuzzleTheatricalMarket SlideGulchP.J. SmullenD.K. Weld
62ReefscapeLinamixCoralineSadler's WellsC. SoumillonA. Fabre
711Sergeant CecilKing's SignetJadidhTouching WoodAlan MunroB.R. Millman
86Tungsten StrikeSmart StrikeBathildeGenerousRyan MooreMrs. A.J. Perrett
95Winged d'ArgentIn the WingsPetite-D-ArgentNoaltoJoe FanningM. Johnston
108YeatsSadler's WellsLyndonvilleTop VilleK. FallonA.P. O'Brien
119MotafarredMachiavellianThurayyaNashwanN. CallanM.D. Hammond
1212GuadalajaraAcatenangoGuernicaUnfuwainL. DettoriSaeed bin Suroor
今年になって何故か復帰して来ているMedia Puzzle。すでに9歳ながら前走では14Fのリステッドを勝ちました。何か面白そうではあるが、基本的には3000mくらいのところを走る馬という認識ではあるので、適当にがんばれと。
距離を考えると去年の2着馬Distinctionが一番手か。とにかくDanehillにNureyevな血統でこんな距離をこなすなよとか言ってみたくもなるがなあ。勝つんだから仕方ないよなあ。
Cadranを勝っているReefscapeも有力で今年はここまでフランスの3100mで3戦して勝っていないというのは気になるところ。それでも徐々に調子を上げているという感じではあり、前走はGII VigierでShamdalaに1馬身差といったところ。
あと新興勢力となればHenry IIを勝ってきたTungsten Strikeということになるかな。

Result

1.Yeats: Sadler's Wells - Lyndonville by Top Ville
2.Reefscape: Linamix - Coraline by Sadler's Wells
3.Distinction: Danehill - Ivy Leaf by Nureyev
4.High Action: Theatrical - Secret Imperatrice by Secretariat
5.Sergeant Cecil: King's Signet - Jadidh by Touching Wood
6.Guadalajara: Acatenango - Guernica by Unfuwain
7.Barolo: Danehill - Lydia Maria by Dancing Brave
8.Tungsten Strike: Smart Strike - Bathilde by Generous
9.Winged d'Argent: In the Wings - Petite-D-Argent by Noalto
10.Akarem: Kingmambo - Spirit of Tara by Sadler's Wells
11.Motafarred: Machiavellian - Thurayya by Nashwan
Media Puzzleは競争中止、安楽死処置となりました。
YeatsのGI2勝目は20Fということでこの後どうするよってなところはあるんですが、ちょっと12F路線では足らんのは間違いないのだろうなってところはあるので、長距離戦の常連と化していくのではないかなという印象。

June 23, 2006

6/23 Royal Ascot: Coronation S GI Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16Donna BliniBertoliniCal Norma's LadyLypahrd's SpecialRichard HughesB.J. Meehan
29Flashy WingsZafonicLovealochLomondJamie SpencerM.R. Channon
38LolitaLavircoLittle Movie StarRisk MeO. PeslierAndreas Lowe
44MostaqelehRahyIstiqlalDiesisR. HillsJ.L. Dunlop
513NanninaMediceanHill HopperDanehillJimmy FortuneJ.H.M. Fortune
62NantygloMark of EsteemBright HaloBig StoneT. QuinnM.L.W. Bell
715NasheejSwainEl NafisKingmamboRyan MooreR. Hannon
83NightimeGalileoCaumshinaunIndian RidgeP.J. SmullenD.K. Weld
912Price TagDansiliTarocchiAffirmedT. ThulliezP. Bary
105Race For the StarsFusaichi PegasusLa LorgnetteVal de l'OrneK. FallonA.P. O'Brien
1114RajeemDiktatMagic SisterCadeaux GenereuxKerrin McEvoyC.E. Brittain
127Silca's SisterInchinorSilca-CisaHallgateL. DettoriSaeed bin Suroor
131SpeciosaDanehill DancerSpecificallySky ClassicMicky FentonMrs. P. Sly
1411VagueElusive QualityApril in KentuckyPalace MusicM.J. KinaneJ. Noseda
1510Wake Up MaggieXaarKalagoldMagical StrikeAlan MunroC.F. Wall
難解ではありますが、一つはNightimeがAraafaに続く事ができるかどうかではあるであろう。その上で英ギニーのSpeciosa、独ギニーのLolita、仏ギニーで1位入線降着のPrice Tagと各国の上位馬が勢揃いといった印象。あとは英で4着のSilca's Sister、同5着Wake Up Maggie、愛4着Race For the Stars。3戦無敗のLolitaがこっちに通用すれば今後面白くなるだろうなというあたりで。

Result

1.Nannina: Medicean - Hill Hopper by Danehill
2.Flashy Wings: Zafonic - Lovealoch by Lomond
3.Nasheej: Swain - El Nafis by Kingmambo
4.Race For the Stars: Fusaichi Pegasus - La Lorgnette by Val de l'Orne
5.Rajeem: Diktat - Magic Sister by Cadeaux Genereux
6.Silca's Sister: Inchinor - Silca-Cisa by Hallgate
7.Vague: Elusive Quality - April in Kentucky by Palace Music
8.Price Tag: Dansili - Tarocchi by Affirmed
9.Speciosa: Danehill Dancer - Specifically by Sky Classic
10.Wake Up Maggie: Xaar - Kalagold by Magical Strike
11.Lolita: Lavirco - Little Movie Star by Risk Me
12.Nantyglo: Mark of Esteem - Bright Halo by Big Stone
13.Donna Blini: Bertolini - Cal Norma's Lady by Lypahrd's Special
14.Mostaqeleh: Rahy - Istiqlal by Diesis
15.Nightime: Galileo - Caumshinaun by Indian Ridge
やはりFillies Mileの勝ち馬はその後も強いのだなという感じにNanninaが勝ちました。これとFlashy Wingsと英1000ギニーで惨敗を喫した2頭の巻き返しという風なのですが、逆にSpeciosa、Silca's Sisterなんかの負け方がちょっと酷くないかなとは思われます。同様に愛1000ギニーで惨敗したNasheejに対して如何に馬場がとか言っても最下位惨敗は無いだろうNightimeとか。Race For the StarsもNewmarketでは良くなかったしなあ。Rajeemも独1000ギニーで惨敗してたのが、Lolita凡走の陰で5着とかに入ってるし、今年も牝馬マイルは混戦ではあろうな。レベルの方もちょっと期待するには厳しいのかなという気はしているが、それはまあ、Falmouth Sあたりにどんな馬が出てきてくれるかにもよる。4歳がスカスカなのでチャンスといえばチャンスのはずなんだが、その上の強いのが残りまくってるのでまあ、今年も去年と同じかと思ってしまうわけですよ。この上位3頭は2歳のころによく見た名前ばかりではあるけど。

July 8, 2006

7/8 Eclipse S GI Sandown GB Turf 10F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
18Blue MondayDarshaanLundaSoviet StarSteve DrowneR. Charlton
22David JuniorPleasant TapParadise RiverIrish RiverJamie SpencerB.J. Meehan
31HattanHallingLuanaShaadiKerrin McEvoyC.E. Brittain
44Notable GuestKingmamboYendaDancing BraveRichard HughesSir Michael Stoute
56NotnowcatoInchinorRambling RoseCadeaux GenereuxM.J. KinaneSir Michael Stoute
67Ouija BoardCape CrossSelection BoardWelsh PageantC. SoumillonE.A.L. Dunlop
79Royal AlchemistKingsingerPure GoldDilumMichael TebbuttB.J. Meehan
83Aussie RulesDanehillLast SecondAlzaoJ. MurtaghA.P. O'Brien
95Snoqualmie BoyMontjeuSeattle RibbonSeattle DancerJohn EganE.R.C. Elsworth
ほとんどOuija BoardとDavid Juniorの一騎打ちという様相で、3歳馬Aussie Rulesが割って入れるかどうかが注目ではあるかな。
相変わらず鞍上を固定できないOuija Boardは今回はC.Soumillonという事になりました。Peslierはフランスででも乗らなきゃならん馬がいたということになるのかねえ。実力は申し分ないですし、Prince of Wales'sでDavid Juniorらを下しているということもあるわけで、そういうレースを出来たとしたら問題なしではあるのでしょう。Soumillonも下手な事はせんだろうし、気になるとしたら、ちょっと使い込まれてきたなというあたりがどう出るか。ま、ここを使う以上は10F路線に専念するという感じも受けますので、このレースが終わったらちょっと休むのかな。
David JuniorはPrince of Wales'sをどう言い訳するのかというところに尽きるでしょう。ドバイから帰国しての初戦という事情はあるにしてももうちょっと何とかしろよというところではありましたので、その差を逆転できるかどうか。スローペースに懲りたのかRoyal Alchemistをペースメイカーとしてつれてきましたのか。確かにGIというイメージは薄いが、牝馬相手の重賞なら十分な力を持っているRoyal Alchemistを使うあたり、必死さは漂ってますな。
Aussie Rulesは仏ギニー馬で、その後のPrix du Jockey-Clubでは7着でした。さて、巻き返せるかなという事ではあるか。しかしOuija Board相手では正直きつかろうよ。ところで、起訴されたFallonですが、Irish Turf Clubの方は有罪が確定するまで静観で、ライセンスをどうのという事はないという立場なんでFallonのライセンスそのものはまだ有効です。しかし、そのIrelandのライセンスを各国が認めるかどうかというのは別な話で、BHBは認めないという決定を下した模様。つーことでAussie Rulesの鞍上がこのところあちこちで便利に使われてるMurtaghになりましたとさ。結構厳しいなと。このレースだけではなく、今後のイギリスのレース全部と、その他各国の決定もどうかという部分でFallonとBallydoyleは苦しいことになりそうではあるかな。
この他ではHattanが懲りずにGIに出てきてたり、Notable GuestとかNotnowcatoとか、勝負つけられてしまってる馬で逆転できるほどの才覚があるようにも思えませんね。

Result

1.David Junior: Pleasant Tap - Paradise River by Irish River
2.Notnowcato: Inchinor - Rambling Rose by Cadeaux Genereux
3.Blue Monday: Darshaan - Lunda by Soviet Star
4.Aussie Rules: Danehill - Last Second by Alzao
5.Ouija Board: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
6.Snoqualmie Boy: Montjeu - Seattle Ribbon by Seattle Dancer
7.Royal Alchemist: Kingsinger - Pure Gold by Dilum
8.Hattan: Halling - Luana by Shaadi
9.Notable Guest: Kingmambo - Yenda by Dancing Brave
Royal Alchemistが役目を果たしてレースを引っ張る。Ouija Boardは馬群の中で、外にAussie RulesとかHattanがいて外に持ち出せない。直線に入っても外に出せなかったOuija Boardは馬群の中に突っ込んで無理矢理こじ開けて出ようとしますが、Aussie Rulesも譲らず。それで前が完全に詰まったOuija Boardは立ち上がるような体勢になって万事休す。馬群がゴチャついている中、最後方からスムーズに外に出せたDavid Juniorが抜け出してGI3勝目となりました。
David Juniorとしては形振り構わず勝ちに来たという側面もあったのでこの結果には一安心といったところではないかな。勝つときは強いが、あっさり負ける事もあるというタイプなんだなあ。
Ouija Boardはアレだけ不利を受けていては勝負にならんのは仕方ないか。Aussie Rulesを弾き飛ばしてでも出られればちゃんと伸びたとは思いますが、そこまでは出来ませんでした。使い込まれていた影響もあったかもしれないが、このレースは展開という事に尽きる。しかし、鞍上が固定できないというOuija Boardの側の事情も影響しているのは間違いないので、どうにかして固定できんかねとかは思う。今回のSoumillonで8人目。そして、フランスではAga Khanの主戦として大活躍のSoumillonですが、イギリスとなるとまだまだという部分はあって、コースの経験が足りなかったとはなるでしょう。一番人気に乗ってあんなところで閉じ込められるようなことをしたらアカンでしょとは思う。
Aussie RulesはFallonに許可が下りなくて、Murtaghとなってたんですが、更にMurtaghが落馬したためMunroが乗ってました。外から来たDavid Juniorにもうちょっと抵抗してくれたらとは思うんですが。

July 14, 2006

7/12 Falmouth S GI Newmarket GB Turf 8F

すっかり忘れていたので今更ながら結果だけでもフォロー。
1.Rajeem: Diktat - Magic Sister by Cadeaux Genereux
2.Nannina: Medicean - Hill Hopper by Danehill
3.Musicanna: Cape Cross - Upend by Main Reef
4.Peeress: Pivotal - Noble One by Primo Dominie
5.Nasheej: Swain - El Nafis Kingmambo
6.Soviet Song: Marju - Kalinka by Soviet Star
7.Cape Clumbine: Diktat - Cape Merino by Clantime
NasheejとRajeemが並んで先頭。その後がNanninaでSoviet Songは最後方を追走、Peeressがその前という体勢。ペースが上がらず、残り2Fからの上がり勝負という印象で、Soviet Songはそのところで一瞬はじけるかという風にも見えましたが、そこからが伸び切れず。Peeressも外から詰め寄せるものの、脚色が完全に一緒になってしまって差が詰まらず。
"Rajeem shock in Falmouth"ということらしき。実際近走成績もぱっとしない50/1という最低人気の3歳馬。GIどころか重賞級の力すらないかなと思われていたのですが、K. McEvoyがまんまとスローペースに持ち込んでやっちまったというようなGI勝利でした。レースの解説ではとにかくMcEvoyの戦略が褒められているという印象。Brittain師がまた大物を喰ったというところですか。本当にこの人はそういうの得意だよなあとは思いますが、それにしてもSoviet Song、Peeress、Nanninaとまとめてこんな馬にやられてしまうというのではちょっと問題のあるレースではあったか。
NewmarketのJulyコースで馬場状態はGood to Firm。これでマイル戦の勝ち時計が1:40.89。1Rのハンデ戦と比べて3秒以上も遅いというのはGIにあるまじきスローペースだったと言われても仕方ないですし、これでは勝ったRajeemも評価はできません。
レースそのものが何の参考にもならないと思われ、Soviet SongにしてもPeeressにしてもペースに負けたという見方が大勢であり、Sussex Sあたりに出てきて溜飲を下げるという展開を希望。PeeressなJacques le Maroisも選択肢にある模様。NanninaはPrix d'AstarteかSussex Sに向かう予定。
「少頭数でレースがスローになったらしばしば奇妙な結果に終わるものだ」---Gosden師
「Soviet SongはMusicannaとは違うレベルの牝馬だ。今日は彼女の走りができていなかった」---Fanshawe師
最近、空いているときは何かとBrittain厩舎の馬に乗っていることの多いMcEvoyなんですが、そろそろどこかの主戦くらいは務められるんではなかろうかなとは思います。ただ、Godophinのセカンドをやってる方がチャンスはあるのかもしれないですけど。

7/14 July C GI Newmarket GB Turf 6F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
116Ashdown ExpressAshkalaniIndian ExpressIndian RidgeAlan MunroC.F. Wall
23Excusez MoiFusaichi PegasusJivingGenerousKerrin McEvoyC.E. Brittain
310FalkirkTale of the CatMadame ValetaPalace MusicJ. MurtaghLee Freedman
414Fayr JagFayruzLomindaLomondDavid AllanT.D. Easterby
58Gift HorseCadeaux GenereuxCareful DancerGorytusEddie AhernD. Nicholls
612IffraajZafonicPastoraleNureyevL. DettoriSaeed bin Suroor
715Les ArcsArchLa SartoCormorantJohn EganT.J. Pitt
89Moss ValeShinko ForestWolf CleughLast TycoonAdrian T. NichollsD. Nicholls
96Pivotal PointPivotalTrue PrecisionPresidiumSeb SandersP.J. Makin
1017QuitoMachiavellianQirmaziRivermanTony CulhaneD.W. Chapman
111Takeover TargetCeltic SwingShady StreamArchregentJay FordJ. Janiak
127La CucarachaPiccoloPeggy SpencerFormidableMichael HillsB.W. Hills
1313Amadeus WolfMozartRachelleMark of EsteemN. CallanK.A. Ryan
145Balthazaar's GiftXaarThat’s Your OpinionLast TycoonJamie SpencerK.A. Ryan
154Marcus AndronicusDanehillFijiRainbow QuestM.J. KinaneA.P. O'Brien
1611MurfreesboroBahamian BountyMerry RousRousillonJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
172Red ClubsRed RansomTwo ClubsFirst TrumpRyan MooreB.W. Hills
相変わらず軸になる馬が出てこないスプリント戦線にて、注目は今年の3歳馬がどれくらいという感じではあるでしょうね。快速Amadeus Wolfあたりが軸足りえるならば面白いのだがなあ。
普通に考えればTakeover Targetかなあ。

Result

1.Les Arcs: Arch - La Sarto by Cormorant
2.Iffraaj: Zafonic - Pastorale by Nureyev
3.Ashdown Express: Ashkalani - Indian Express by Indian Ridge
4.Amadeus Wolf: Mozart - Rachelle by Mark of Esteem
5.Moss Vale: Shinko Forest - Wolf Cleugh by Last Tycoon
6.Quito: Machiavellian - Qirmazi by Riverman
7.Takeover Target: Celtic Swing - Shady Stream by Archregent
8.Pivotal Point: Pivotal - True Precision by Presidium
9.Gift Horse: Cadeaux Genereux - Careful Dancer by Gorytus
10.Fayr Jag: Fayruz - Lominda by Lomond
11.La Cucaracha: Piccolo - Peggy Spencer by Formidable
12.Red Clubs: Red Ransom - Two Clubs by First Trump
13.Falkirk: Tale of the Cat - Madame Valeta by Palace Music
14.Marcus Andronicus: Danehill - Fiji by Rainbow Quest
15.Murfreesboro: Bahamian Bounty - Merry Rous by Rousillon
Non Runner: Excusez Moi, Balthazaar's Gift
<はてなから転載>Les ArcsがGI連勝。正直なめてましたとしか言えん。というかなんなのだ一体。ちょっと前までハンデキャップ戦で戦っていたような馬で、Listedこそ勝ってはいたものの、GIIに出てきて惨敗2つ。…こんな馬がいきなりGI2連勝とかありですか。</はてなから転載> 最後はIffraajがよく追い詰めていきましたが、わずかに届いていませんね。まあ、Les Arcsはアレだけ綺麗に伸びて抜け出せるんだからちゃんと強いという事ではあるかなと。

July 29, 2006

7/29 King George VI and Queen Elizabeth Diamond S GI Ascot GB Turf 12F

Pre-Rating

O'Brien厩舎の手駒が無いので、Coolmore陣営からはFabreのHurricane Runだけの出走となる模様。Fallonが使えないので騎手未定とか言ってるが、どうせSoumillonということになるだろうし問題はなさそうか。前走でPrideに不覚を取っているとはいえ、ここで本命視されるのは変わらず。あのときPrideの手綱を取っていたのがLemaireであるということはちょっとHurricane Run陣営にとっても嫌な感じがするところかなとは思うが。Fabre師は夏に走らせるのはこれが初めてだからとか柔らかい馬場になって欲しいので雨が降らんかなとか言ってますがw。
今年はまだGIを勝っていないGodolphinからはElectrocutionistを筆頭にBelenus、Cherry Mixを用意した3頭のエントリーで形振り構わず勝ちに来たというところはあろうか。ペースメイカーはどちらか1頭だけの出走になり、Cherry Mixの可能性が高いとは書いてあるが。
Heart's Cryも有力な出走馬という扱いで、Deep Impactを下していることと、今年のDubai Sheema Classicでの勝ち方が高く評価されています。
Hardwicke Sを勝ったMaraahelもエントリー。この新装Ascotの12Fという舞台で勝った経験があるというのは注意すべき要素ではあるでしょう。
あとはSoapy DangerとEnforcerで8頭。
人気は相変わらずHurricane Runが抜けた支持でCoralだと11/10というオッズ。続いてElectrocutionistが9/4の2番人気。Heart's Cryは7/2というオッズ。
1995年から5勝を挙げているGodolphinは今年の不調をここで払底できるかどうかというところでしょうが、Hurricane Run相手にこの舞台でElectrocutionistなのは結構厳しい部分もあろうかとは思います。Cherry Mixが如何にしてエースをサポートするかではあるでしょう。McEvoyは責任重大。そうした場合に、Sheema Classicで先手を取って強いレースをしたHeart's Cryという存在は大きなファクターになってくるんではなかろうかな。レース当日には上位3頭がもっと接近したオッズになると考えられています。
Maraahelの一発ってのも怖いことは怖いが…別な意味でw
さて、JRAのサイトのコメントにも載っていましたが、橋口先生も読んだというRacing Postの記事によると、Heart's Cryの鞍上にはChristophe Lemaire。少し前に落馬負傷ということでしたが、ちゃんと乗れる状態にはなっているようで、今週の木曜にフランス、金曜からAscotで乗ることができるようです。Heart's Cryとしてはこの遠征の舞台でLemaire以外の手綱は考え難いところではありましょう。橋口先生は何の心配も無いということですが、そうはいかんだろうなというのが正直なところ。
彼はフランスでも日本でも相当の実績を手に入れているとはいえ、フランスの若手の騎手であるということを忘れてはなりません。King Georgeに出走するのは今回が初めてであり、このAscotの12Fコースすら今までに乗ったことがないのです。Heart's Cryの滞在先でもあるL. Cumani厩舎が金曜の12F戦に馬を用意してくれたのでそこで乗ることができるようですが、これまでAscot自体2度しか乗ったことが無くどちらも直線コースだったというのですからコース経験の無さが気にかかるところではありましょう。
しかも相手はSoumillonとDettoriだからなあ。そのSoumillonにしてからが、乗り慣れていないSandownではOuija Boardで失態を演じたわけでもあり、イギリス人がフランスで乗ると厳しいと言われるが、その逆も確かにあるんだよという気はするわけですよ。AscotならSoumillonには何度も乗ってる経験があるので問題ないんだろうけどね。特に今回はLemaireがHeart's Cryはここを走るのが初めてだから先頭に立ってのレースはせずに4,5番手を進むのが良いという事を言っているので、閉じ込められても知らんよと。Ascotの直線の坂は問題ないんだそうです。
Royal開催のときに結構硬かった芝は今でもその状態らしく、Heart's Cryとしてはこのまま行ってほしいというところではありましょう。多分Electrocutionistもそう思ってるはずで、Hurricane Runはちょっと嫌がるかなと。当日どの程度の馬場状態になるかは知らんが、Electrocutionistが出てくるので露骨に水は撒けんだろうなと。
ちょっくらプレレートでも見るとしますか。数値の入手が容易なのでRPR準拠。
133: Hurricane Run
126: Electrocutionist(D)
125: Heart's Cry、Electrocutionist
124: Maraahel
120: Soapy Danger
118: Enforcer、Cherry Mix
110: Belenus
Hurricane Runは当然去年の凱旋門賞の数字で、今年はTattersalls GCの128で差は縮むもののトップは変わらない。ElectrocutionistはDubai World Cが126だがダートなので除外すると去年のInternational Sが125をつけた。Heart's CryはJC、有馬記念、Sheema Classic全てが125で並ぶ。Maraahelが地味に良い数字を連発していて、去年はInternational Sを3着して123を、Champion Sで2着して再び123を、Hong Kong Cの3着で124を貰っています。今年はHardwicke Sで120。
おまけのLemaireの本音。
Ouija Board is one of the best mares in Europe.
Pride is one of the best mares in the world.
コラコラ(苦笑

Post Position

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Cherry MixLinamixCherry MoonQuiet AmericanKerrin McEvoySaeed bin Suroor
21ElectrocutionistRed RansomElbaahaAraziL. DettoriSaeed bin Suroor
32EnforcerEfisioTarneemZilzalMartin DwyerW.R. Muir
43Heart's CrySunday SilenceIrish DanceTony BinC.P. LemaireK. Hashiguchi
54Hurricane RunMontjeuHold OnSurumuC. SoumillonA. Fabre
66MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael Stoute
さて、もう大体この前の記事で書いているので、改めてどうこうと言うつもりはないです。6頭立てということで、枠順も影響ないでしょう。それよりも馬場と展開がどうなるかということの方が大きいかと思われます。レースを作るのはGodolphinのペースメイカCherry Mixになるでしょう。McEvoyはそういう仕事をしっかりとこなせる騎手ではありますしね。Heart's CryはLemaireが何頭か前に置いたレースをするということを言ってますので、後からということになりそう。
どこまで本気にしていいのか分からないけどここに来て、ちょっと弱気なFabre師というのが印象的。一方GodolphinはどうやらElectrocutionistの仕上がりに自信を持っているようで、それくらいでちょうど良いんじゃねという感じではあるかな。Heart's Cryも橋口師が吹きはじめてるので、こっちもいつも通りか。
気になる天候はYahoo UKで見てみた限り、Ascotは日曜から崩れる予報で、土曜までは問題無いという状況。今日のレースはGoodと発表されているので、週中に雨が降ったのかもしれないが、これ以上悪くなる事はないだろうし、徐々に回復していくのではなかろうか。

Result

1.Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
2.Electrocutionist: Red Ransom - Elbaaha by Arazi
3.Heart's Cry: Sunday Silence - Irish Dance by Tony Bin
4.Enforcer: Efisio - Tarneem by Zilzal
5.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
6.Cherry Mix: Linamix - Cherry Moon by Quiet American
レース当日になってGodolphinのエースElectrocutionistに問題が発生し、Ascotに到着してから出否の判断を行うという事態に。どうやら厩舎で寝違えたということだったらしく、出走に踏み切りました。
レースは予定通りにCherry Mixがスローペースに持ち込んで逃げ、その後にHurricane Run、Heart's Cry、Electrocutionist、Maraahel、Enforcerの順。奥のコーナーを回ってElectrocutionistが3番手に上がる。最終コーナー手前ではHeart's Cryは5番手まで後退しますが、コーナーで外から進出。更にElectrocutionistのHurricane Runを内に封じ込める動きに呼応してHurricane Runに外から被せて進路を奪いました。直線に入ったところでは依然として先頭を走るCherry Mixにやや遅れてElectrocutionist、その直後にHurricane Runがいてその外をHeart's Cryが塞ぐ体制。このままHurricane Runを閉じ込めて、Cherry Mixを交わしに行くのかと思ったら、直線でElectrocutionistは左に寄れてHeart's Cryに馬体を合わせる格好になり、その結果Cherry MixとElectrocutionistの間に1頭分の進路が出来てしまい、そこをHurricane Runに突かれました。Heart's CryはElectrocuitonistに寄られますが、この時点で先頭に立ちました。これが残り1F。残り1/2FでHurricane Runが内で鋭く伸びて逆転し、そのままゴール。更に脚の止まったHeart's CryをElectrocutionistが一伸びで交わして2着。Heart's Cryは接戦だったとはいえ3着という結果に終わりました。
レース全体としては前半をスローに持ち込んで役割を果たしたCherry Mixの存在が大きく、ここにMaraahelなりEnforcerなりが絡みに行かなかった事で最後に3強が叩き合うという展開を演出する事が出来たのでしょう。やはりやや距離に不安はあるElectrocutionistが最後にHeart's Cryを交わせるだけの力を見せる事が出来たのもこのCherry Mixがペースを作ってくれたおかげでしょう。
Hurricane Runは閉じ込められて厳しい状況でしたが、直線で前が開いたところを上手くつくことが出来たというのはあるでしょう。あそこでElectrocutionistがCherry Mixのすぐ横を通って、進路を開けていなければ外に出さなくてはならなくなっていたでしょうし、そうしたらもっと際どいレースではあったかなと。ということで、あの部分はDettoriのミスということにはなるんでしょうが、Electrocutionistがやってしまったという方が大きいか。完全に外を向いてしまってるし。
Heart's CryはやはりちょっとC. Lemaireには荷が重かったという部分があるのではないか。金曜に12F戦で乗るという話ではあったが結局乗らなかったので、Ascotの周回コースの経験がゼロのままキングジョージに出走となってしまった。最後にばてたのかElectrocutionistの差し返しを許したのがどうにも騎手の差を意識させられます。というかこの大レースを本気で勝とうとするならば、コース経験が全く無いLemaireという選択が正しかったのかどうかという問題はあったでしょう。結果的にM. Kinaneが空いてたという事情もあるわけで。
C. SoumillonはこれでAscotのレースが23回目で初勝利。もうちょっと乗ってるかと思ったけど案外少なかったなあ。キングジョージだとAnabaa Blueで7着くらいしかないが、C. Lemaireより若いとはいえ、Aga Khanの主戦になってからは特に国際的な経験は上だったとはいえるでしょう。
Soumillonは鞭の使いすぎで騎乗停止。Dettoriは直線での振る舞いに対して戒告処分。
さて、Fabre師によるとHurricane RunはPrix Foyに直接出向くという事になりそうか。そして全て上手くいけばBCだという話は出ていますねえ。ただArcという文字は見えてないんで、やっぱりFabre師はShiroccoとHurricane RunをそれぞれArcとBCで使い分けたいんだろうなと思う。Coolmoreがそれを認めるかどうかではあるでしょう。古馬がキングジョージ、凱旋門をスウィープするのは容易な事ではないわけですし。

August 1, 2006

8/2 Sussex S GI Goodwood GB Turf 8F

Sussex S GI Goodwood GB Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Court MasterpiecePolish PrecedentEasy OptionPrince SaboJimmy FortuneE.A.L. Dunlop
24Echo of LightDubai MillenniumSpirit of TaraSadler's WellsL. DettoriSaeed bin Suroor
36Rob RoyLear FanCamanoeGone WestRyan MooreSir Michael Soute
43VanderlinHallingMassorahHabitatMartin DwyerA.M. Balding
51Soviet SongMarjuKalinkaSoviet StarJ. MurtaghJ.R. Fanshawe
62AraafaMull of KintyreResurgencePolar FalconAlan MunroJ. Noseda
77Aussie RulesDanehillLast SecondAlzaoM.J. KinaneA.P. O'Brien
なんだよAd Valorem出てこないのかよ。そういやPeeressもおらんな。ということでSoviet Songと3歳馬の勝負ということになろうか。
Soviet Songは今年になって3戦しGII Windsor Forest勝ち。Lockinge SとFalmous Sではあまり良いところがありませんでした。Lockinge Sは元々あまり得意ではないような休み明けであることに加えて、昨年の後半に細かい不安が連続して結局レースに使えずという状態であったという部分も考慮してよいかなと思います。一方Falmouth SはRajeemにしてやられたという感じが強く、このレースもまた展開などで恵まれなかったとは言えます。ただ、3度目は無いぞというところでもあり、この手頃なメンバーを相手にまずはGIをとっておきたいところか。Windsor Forest Sはさすがにまだ最盛期には及んでいないものの、それでも牡馬相手だろうがGIで勝負になるだけのものは見せたといえるでしょう。
Soviet Songが警戒すべきは2頭の3歳ギニー馬。
Araafaは愛2000ギニー、St. James Palaceと連勝し、3歳マイラーのトップに立ちました。ここでSoviet Songを下せば古馬を含めてマイル王者の地位が一気に現実のものになるかなというところ。人気は11/10とほぼ一本被りの様相を呈しています。
一方仏2000ギニーを勝っているAussie Rulesはその後距離を延ばしたものの結果は残せずマイル戦に舞い戻ってきました。元々安定感は無いので嵌まったときの怖さという面が残ります。ただ、Araafaの方が一枚以上上手ではあるでしょう。
古馬ではCourt Masterpieceが相変わらず出てきています。そこまで強いとは思わないが、Lockinge Sを3着、Queen Anne Sを2着ときっちり結果を出しているということは評価されても良いでしょう。前者がPeeressに5馬身以上差をつけられ、後者は直線のAd Valoremの振る舞いでごちゃごちゃになったレースというケチのつけ様はありますが、Peeressの不利をちょっと別にすればAd Valoremを下していてもおかしくは無いというレースではありましたか。
GodolphinのEcho of Lightは今年の初戦となった前走のLingfieldのマイル戦で重賞初制覇となりました。McEvoyが乗ってDettoriのSatchemを2着に下すというなかなかに愉しいレースではありましたが、今回はエースとしてDettoriでの出陣です。Dubawiの次がなかなか出てこなかったDubai Millennium産駒ですが、ようやく古馬になって活躍できるような馬が出て来たというところか。祖母がFlame of Taraという良血馬。
Stoute師はPeeressを引っ込めてRob Royを出してきました。一応GIIまで勝っているとはいえ、GIで勝負になる馬ではないかと。

Result

1.Court Masterpiece: Polish Precedent - Easy Option by Prince Sabo
2.Soviet Song: Marju - Kalinka by Soviet Star
3.Rob Roy: Lear Fan - Camanoe by Gone West
4.Aussie Rules: Danehill - Last Second by Alzao
5.Araafa: Mull of Kintyre - Resurgence by Polar Falcon
6.Echo of Light: Dubai Millennium - Spirit of Tara by Sadler's Wells
7.Vanderlin: Halling - Massorah by Habitat
レースを引っ張ったのはEcho of Lightで、その後にAraafa、外にVanderlin。コーナーを回ってから内埒沿いをさっと抜けたCourt Masterpieceが完勝。
Queen Anne Sでも2着に来ていたしCourt Masterpieceは十分強いのでしょう。ここはQneen Anne Sでの2着は直線での不利がすべてということを示し、マイル路線のトップに立ったとは言えそうです。6歳馬ということで、23年前のNoalcoholic以来の6歳馬の勝利となりました。といっても2着Soviet Songも6歳だがな。まあ、6歳程度でこれまでで最高齢となるのは、欧州のトップホースの引退の早さというのもあったんだろうけど、なにより現在この下の世代から強い馬が出てきていないということを示しているのではないかなとも。
Soviet Songは昨年の負けはまだ言い訳が立つが、今年は言い訳できない負けであるということで、完敗である事だし仕方ないといえば仕方ないか。速いペースについていけず、最後の1FでCourt Masterpieceが抜け出したときも追いすがれずといったあたり。それでも牝馬相手なら何とかなるかというレベルはあろうところでMatronなりSun Chariotなり出てくれば有力ではありましょうが…。
逆に言えばこの状態のSoviet Songに2着されていてはいけないんですよね。特に2頭の3歳馬。Araafaは前半にEcho of Lightの速いペースについて行ったことが全てであるという感じではありますが、それにしても古馬初挑戦とはいえ、そんな脆さを見せるのはちょっとなあ。

August 5, 2006

8/5 Nassau S GI Goodwood GB Turf 10F

Nassau S GI Goodwood GB Turf 10F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Alexander GoldrunGold AwayRenashaanDarshaanK.J. ManningJ.S. Bolger
21Chelsea RoseDesert KingCinnamon RoseTrempolinoP. ShanahanC. Collins
33EchelonDanehillExclusive RosettePolar FalconK. DarleySir Michael Stoute
47Ouija BoardCape CrossSelection BoardWelsh PageantL. DettoriE.A.L. Dunlop
54NanninaMediceanHill HopperDanehillJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
66NasheejSwainEl NafisKingmamboRyan MooreR. Hannon
72Race For the StarsFusaichi PegasusLa LorgnetteVal de l'OrneM.J. KinaneA.P. O'Brien
なかなか濃いメンバーが集まったかなと思われます。
Alexander GoldrunはTattersalls GCでHurricane Runに手も脚も出ずではありましたが、牝馬相手ではちょっと格が違うわけで前走のPretty Polly Sを勝ちました。まあ、Chelsea Roseにクビ差という結果はあまりほめられたものではないとも思うが、昨年の後半にPrix de l'Operaで牝馬相手に不可解な敗戦を喫して、その後ボロボロだったことを考えるとマシにはなっているのだろう。Pretty Polly Sと比べるとメンバーはかなり上がっているようには思えますが、それでもなんとかなる程度ではあるだろう。しかしまあ、Ouija Boardは強敵だよなあと。
Chelsea Roseは前走のPretty Polly SでいきなりAlexander Goldrunのクビ差。Moyglare Stud Sを勝った馬だが、3歳の頃は不振でようやくPremio Lydia Tesioで3着に入った程度。古馬になった今年もGIII Blue Wind SでGalateeにぶっちぎられるわ、リステッドを落とすわで何なのだという気はします。中距離がベストなのはそうだろうが。
EchelonはFillies Mileに出たり、1000ギニーを走ったりしましたが、その当時はまだまだ力不足で、去年の後半になって徐々に本格化しました。今年はGIIIを連勝して、Windsor Forest SではSoviet Songの2着と力をつけて来ています。10Fを走るのはこれが初めてとなるので、距離がやや気になるところか。
Ouija Boardにとって前走は不運以外のなにものでもなく、前が空いてさえいればDavid Juniorに捕らえられるようなことは無かったのではないかとは思います。今回は大外枠だし、Dettoriだしというところで、あんな間抜けなレースにはならないかと思われますので、Alexander Goldrunと10Fの牝馬ナンバー1をかけた一戦でしょう。今年のレースの内容はOuija Boardの方が上回ってはいるので、使われまくっている反動が出てなければあっさり勝たれそうではあるんですが。
3歳馬は3頭が登録し、その筆頭に現在の牝馬マイルではトップであろうNannina。Coronation Sを勝って3歳のマイル女王となると、古馬相手の前走Falmouth Sも2着。今回が10F初挑戦となります。ちょとtMediceanってどこまで距離を持たせられるか微妙なところはあるかな。
NasheejとRace For the Starsはちょっと見劣りする。

Result

共に5歳馬で、GIを5勝しているイングランドの女王とアイルランドで最も愛される牝馬が魅せた特別な一戦。
1.Ouija Board: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
2.Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
3.Nannina: Medicean - Hill Hopper by Danehill
4.Chelsea Rose: Desert King - Cinnamon Rose by Trempolino
5.Echelon: Danehill - Exclusive Rosette by Polar Falcon
6.Race For the Stars: Fusaichi Pegasus - La Lorgnette by Val de l'Orne
7.Nasheej: Swain - El Nafis by Kingmambo
Chelsea Roseがやや速めのペースで引っ張り、Ouija Boardがその後につける展開。残り3Fという直線の早めに先頭に立ったOuija Boardに対して、外からすぐにAlexander Goldrunが馬体を併せてきて2F以上の長い叩き合いに持ち込みます。ゴール前でAlexander Goldrunがわずかにリードして、連覇がなったと思われた瞬間Ouija Boardが最後の一完歩でハナ差前に出た。公式の着差としてはShort Headではあるが、Racing PostなんかはShortest Short Headなどと書くほどの激戦だった模様。
Ouija Boardはキングジョージを止めてまでこっちに回ってきたのですから、なんとしても勝たなければならないという部分があったでしょうし、Dettoriが内につけてきちんと前を捌いたというところはあるか。Alexander Goldrunは今年は不振だの衰えがだのと一部で言われてましたけど、私は今年のここまでのレースでそういう風に感じた事は無かったし、例えばSheema Classicは12Fはダメってことで終わりだし、TattersallsはHurricane Runに勝てんと思った時点でレースとしては終わってるだろうから着差を採り上げるのは意味が薄いなと思ってたわけで、ここで改めて実力を示したというのは喜ばしい事だろう。今後Ouija Boardは最大目標をBCに置くというだけで未定。Alexander GoldrunはIrish Championに出走する見込み。更にOuija Boardに関しては今年で引退のようだが、Alexander Goldrunはどうやら来年も現役を続ける方向のようではあります。
3着のNanninaですが、このレースは完全に2頭の5歳馬のレースであって、その勝負に絡めなかったというあたりはまだまだか。ただ、10Fでやれるだけの実力は示しているといえるでしょうし、あの2頭がいないレースか、マイルのレースに出てくれば相当有力なんではないかな。

August 23, 2006

8/22 International S GI York GB Turf 10F88yd

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
18Blue MondayDarshaanLundaSoviet StarSteve DrowneR. Charlton
21Cherry MixLinamixCherry MoonQuiet AmericanL. DettoriSaeed bin Suroor
37EnforcerEfisioTarneemZilzalMartin DwyerW.R. Muir
44LaverockOctagonalSky SongSadler's WellsD. BonillaC. Laffon-Parias
53MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael Stoute
65NotnowcatoInchinorRambling RoseCadeaux GenereuxRyan MooreSir Michael Stoute
72Dylan ThomasDanehillLagrionDiesisM.J. KinaneA.P. O'Brien
86Snoqualmie BoyMontjeuSeattle RibbonSeattle DancerJohn EganD.R.C. Elsworth
ともかく注目はDylan Thomas。Derby3着、Irish Derby勝ちを引提げての古馬挑戦となりましたが、対する古馬のメンバーがCherry Mixあたりが大将格ではなとは思われます。Danehill産駒ですので距離に問題があるというところもなさそうですし、ここはあっさりクリアしてもらいたいところではあるでしょう。
昨年のGran Premio del Jockey Clubといい、前走のRheinland-Pokalといい相手が格下だといきなり強いレースをしてしまうCherry Mixにも困ったものですが、ここもそういう意味で行けばDylan Thomasとの勝負にはなるであろうレースであって、前走程度に走れれば対抗できない事も無いとは思います。Cherry Mixは柔らかい馬場を得意としますが、Yorkは水曜が雨予報。残念でしたwと思ったらLaverock陣営が何か言ったらしいな。
MaraahelはKing Georgeがちょっと情けないレース振りだったが、まだまだここでは3番手評価でよいだろう。
Laverockは香港で大醜態を晒してダメかと思ったが、その後フランスでGIを勝つとその後もGIで好走。アレは一体なんでしたのかと思わんでも無いが、馬場状態の問題だろうか。GI級の実力を身につけていたということは間違いないのだろう。陣営が滅茶苦茶強気なのが不気味ですな。曰く、International Sは3歳馬には厳しいレースだとか。この馬もフランス馬ってことでCherry Mixみたく柔らかい馬場で好走するわけで、馬場状態はGoodがよいとかなんとか言ってるみたいですな。

Result

1.Notnowcato: Inchinor - Rambling Rose by Cadeaux Genereux
2.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
3.Blue Monday: Darshaan - Lunda by Soviet Star
4.Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
5.Laverock: Octagonal - Sky Song by Sadler's Wells
6.Cherry Mix: Linamix - Cherry Moon by Quiet American
7.Snoqualmie Boy: Montjeu - Seattle Ribbon by Seattle Dancer
Non Runner: Enforcer
Cherry Mixが引っ張ったレースで、残り2Fから先頭に出たNotnowcatoに同厩のMaraahelが迫りますが、わずかに抑えてNotnowcatoがGIタイトルを手にしました。際どい勝負でMaraahelのRichard Hillsはゴール後、勝ったと思い鞭を振り上げるパフォーマンスをしてしまうほど。Stoute師もどっちが勝ったのか分からなかったと言ってますね。
4着に終わった圧倒的人気のDylan Thomasはペースと馬場に敗因を求めると言う事になるみたいですが、直線で伸びてこないのは正直期待はずれであり、この敗戦で3歳馬全体のレベルにも疑問が持たれる結果となっています。Cherry Mixはドイツの時のようにはいかず。この馬はどうも自分で先頭に立つより、前に馬がいたほうが良いのではないかという気はするし、そもそも後ろについてこられると直線でズブズブ沈むと言う事かなと。Maraahelはここで勝てないならちょっとGIは難しいと言う事ですかね。惜しいレースではあったろうが。Laverockもペースがとか言ってます。
で、このレースの意義となれば、Notnowcatoの鞍上Ryan Mooreにとって初のGI勝利ということに尽きるのではないかなと。2年程前から名前を見るようになり、昨年頭角を現してきた若手で、今年は既に騎乗数が800を超え、130勝で英リーディングトップ。勝率ベースでも16%ならそこそこではあるでしょう。まあ、20%いってるDettori神とか、謎の19%を叩きだすRobinsonとかこっちは別の意味で楽しすぎますが。で、Ryan Mooreに話を戻しますが、昨年は1024戦で120勝でまだまだという部分は確かにあります。今年もこれだけの数字を残しながらも今季はGIはまだ11戦しか乗っておらず、ここ一番というレースを任せるにはまだ経験が足りないという扱いを受けてはいたという印象ではあります。NotnowcatoもM. KinaneがDylan Thomasに乗るために空いたという部分はありました。それでも天下のStoute師からGIでテン乗りな依頼を受けられる程度にはなっていたということだろうし、それでちゃんと勝てたんだから今後大いに注目してよいかなと。

8/23 Yorkshire Oaks GI York GB Turf 11F198yd

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Exhibit OneSilver HawkTsar's PrideSadler's WellsE. BottiV. Valiani
23ShamdalaGrand LodgeShamadaraKahyasiC. SoumillonA. de Royar-Dupre
31Sina CovaBaratheaKumtaPrioloJ. MurtaghPeter Casey
44AlexandrovaSadler's WellsShoukShirley HeightsM.J. KinaneA.P. O'Brien
56AllegrettoGalileoAlleuiaCaerleonRyan MooreSir Michael Stoute
65Short SkirtDiktatMuch Too RiskyBustinoRobert WinstonSir Michael Stoute
ちょっと寂しいメンバーか。Prideくらい遠征してきてくれてたら違ったんだろうが…。
本命は英愛オークスに続いて3つ目のオークスを狙うAlexandrova。両オークスの勝ち方からも同世代ではちょっと太刀打ちできないかと思わせる完成度ではあります。
3歳馬は3頭で、Oaks前のMusidora SでAlexandrovaに土をつけているShort SkirtとHaydockのLancashire Oaksを勝ってきた新興勢力のAllegretto。どちらも現状でAlexandrovaを逆転できるとは思えません。
古馬は4歳馬が3頭。Shamdalaはメンバーが薄いとはいえ牡馬相手のGran Premio di Milanoを勝ちました。その後Longchampで長距離戦Prix Maurice de Nieuilに出て負けているわけですが、こうなったら12Fで活躍して欲しいところはあって、このレースで勝てるなら今後の展望が大きく開けるのではないかなとは思います。Exhibit OneとSina Covaも重賞馬ですが、ちょっと足りないでしょう。

Result

1.Alexandrova: Sadler's Wells - Shouk by Shirley Heights
2.Short Skirt: Diktat - Much Too Risky by Bustino
3.Allegretto: Galileo - Alleuia by Caerleon
4.Exhibit One: Silver Hawk - Tsar's Pride by Sadler's Wells
5.Sina Cova: Barathea - Kumta by Priolo
6.Shamdala: Grand Lodge - Shamadara by Kahyasi
Alexandrovaが快勝しました。早めに先頭に立つと気を抜くところがあるので、今回も後方から追い込む競馬。Kinaneも直線に入って逃げ粘りを図ったShirt Skirtさっと交わさずに仕掛けを遅らせてからきっちり差しきって3馬身半差。「彼女は隠されたギアをもっている(超意訳w」byオブ師
上位は3歳馬。でもAlexandrovaとの差はちょっと詰められないだろうなというところ。古馬のエースだったShamdalaはどうも途中からついていけなかったような感じで大敗。どうにも手の打ち様が無いというところはあって、やっぱりPrideあたりが出てきていないとなあとは思われます。というかShawandaの復帰はいつになるんだろう…。
AlexandrovaはPrix de l'Operaを目指す事になるというわけで、凱旋門挑戦は無しか。ついでに今年の最終戦としてBC FMT出走と言う事にもなりそうとのこと。Coralは早速Ouija Boardに次ぐ2番人気の7-2というオッズをつけました。しかしこれ、いくらなんでもWhat a WhileとかFilm MakerがGermanceやPictaviaより高いオッズなのは北米馬舐めすぎですとは思われ。

8/24 Nunthorpe S GI York GB Turf 5F3yd

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17BenbaunStravinskyEscape to VictorySalseJamie SpencerM.J. Wallace
25Celtic MillCeltic SwingMadam MillieMilfordKerrin McEvoyD.W. Barker
310Fayr JagFayruzLomindaLomondDavid AllanT.D. Easterby
43Gift HorseCadeaux GenereuxCareful DancerGorytusEddie AhernD. Nicholls
51KodiacDanehillRafhaKrisL. DettoriJ.L. Dunlop
612Moss ValeShinko ForestWolf CleughLast TycoonAdrian T. NichollsD. Nicholls
715OrientorInchinorOrientBay ExpressJohn EganJ.S. Goldie
82Pivotal FlamePivotalReddeningBlushing FlameSeb SandersE.S. McMahon
96ReverenceMark of EsteemImperial BailiwickImperial FrontierK. DarleyE.J. Alston
1011SteenbergFlying SpurKip's SisterCawston's ClownT.P. QueallyM.H. Tompkins
118The TatlingPeruginoAunty EileenAhonooraRyan MooreJ.M. Bradley
124The TraderSelkirkSnowingTate GallaryTed DurcanM. Blanshard
1316Amadeus WolfMozartRachelleMark of EsteemN. CallanK.A. Ryan
1414Dandy ManMozartLady AlexanderNight ShiftP. ShanahanC. Collins
1517Red ClubsRed RansomTwo ClubsFirst TrumpMichael HillsB.W. Hills
1613Mecca's MateParis HouseClancassieClantimeRobert WinstonD.W. Barker
179EnticingPivotalSuperstar LeoCollege ChapelNicky MackayW.J. Haggas
レーポで出馬表を確認したら、げんなりしてしまったわけですが…というかお前らのネタはもう良いから>TatlingとTrader。方や父Perugino、方や母父Tate Galleryって大したネタだとは思うがね。
なんかもうどれが有力とか考えるのも嫌です。勘弁してください。思わず近走成績に1を並べてるEnticingに目が止まったら2歳の牝馬だった。まあ、向こうじゃ偶に在る事ではあるのだが。
PivotalとかStravinskyが来たら嬉しい事は嬉しい。

Result

1.Reverence: Mark of Esteem - Imperial Bailiwick by Imperial Frontier
2.Amadeus Wolf: Mozart - Rachelle by Mark of Esteem
3.Pivotal Flame: Pivotal - Reddening by Blushing Flame
4.The Trader: Selkirk - Snowing by Tate Gallary
5.Red Clubs: Red Ransom - Two Clubs by First Trump
6.The Tatling: Perugino - Aunty Eileen by Ahonoora
7.Steenberg: Flying Spur - Kip's Sister by Cawston's Clown
8.Orientor: Inchinor - Orient by Bay Express
9.Fayr Jag: Fayruz - Lominda by Lomond
10.Mecca's Mate: Paris House - Clancassie by Clantime
11.Gift Horse: Cadeaux Genereux - Careful Dancer by Gorytus
12.Dandy Man: Mozart - Lady Alexander by Night Shift
13.Enticing: Pivotal - Superstar Leo by College Chapel
14.Moss Vale: Shinko Forest - Wolf Cleugh by Last Tycoon
Non Runner: Benbaun, Celtic Mill, Kodiac
訳ワカンネの世界。
馬場状態はSoft。勝ったReverenceは馬場状態がGood to Soft以上に緩くならないとお呼びでないというような馬であります。今年5歳ですがデビューしたのは去年で、ハンディキャップせんを使われて今年はGII Temple Sを勝って重賞戦線に名乗りを挙げていたという状況。その後King's Stand Sとかも走ってましたが、Good to Firmではどうにもならずといったところではあったのかな。GIはこれが初挑戦でしたが、馬場に恵まれました。

September 1, 2006

9/2 Sprint C GI Haydock GB Turf 6F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Excusez MoiFusaichi PegasusJivingGenerousKerrin McEvoyC.E. Brittain
211KodiacDanehillRafhaKrisL. DettoriJ.L. Dunlop
36PhilharmonicVictory NoteLambastRelkinoPaul HanaganR.A. Fahey
43QuitoMachiavellianQirmaziRivermanRobert WinstonD.W. Chapman
510ReverenceMark of EsteemImperial BailiwickImperial FrontierK. DarleyE.J. Alston
61SomnusPivotalMidnight's RewardNight ShiftJohn EganT.D. Easterby
78SteenbergFlying SpurKip's SisterCawston's ClownT.P. QueallyM.H. Tompkins
84Amadeus WolfMozartRachelleMark of EsteemN. CallanK.A. Ryan
97Balthazaar's GiftXaarThat’s Your OpinionLast TycoonJamie SpencerT.R. George
109Red ClubsRed RansomTwo ClubsFirst TrumpMichael HillsB.W. Hills
112Miss SallyDanetimeEvictressSharp VictorJ. MurtaghM. Halford
今週の欧州はどこも馬場状態があまり良くなさそうで、Haydockも馬場状態がSoftという想定。
となれば、柔らかい馬場が得意で、前走もそれでGIを取ったReverenceに再びチャンスが回ってくると考えられます。まあ、多分問題にならないとは思うが、このところ5Fばかりを走っていて6Fすら久しぶりというところはちょっと気に掛かるところではあるがな。
で、5→4→3→2とカウントダウンなAmadeus Wolfは今度こそというところではあるでしょう。馬場状態はおそらく気にしないし、距離もベストということで、ここで勝っておかないとこの先チャンスはそんなに多くないかなという気もしますので。

Result

1.Reverence: Mark of Esteem - Imperial Bailiwick by Imperial Frontier
2.Quito: Machiavellian - Qirmazi by Riverman
3.Amadeus Wolf: Mozart - Rachelle by Mark of Esteem
4.Somnus: Pivotal - Midnight's Reward by Night Shift
5.Red Clubs: Red Ransom - Two Clubs by First Trump
6.Excusez Moi: Fusaichi Pegasus - Jiving by Generous
7.Balthazaar's Gift: Xaar - That’s Your Opinion by Last Tycoon
8.Miss Sally: Danetime - Evictress by Sharp Victor
9.Kodiac: Danehill - Rafha by Kris
10.Philharmonic: Victory Note - Lambast by Relkino
11.Steenberg: Flying Spur - Kip's Sister by Cawston's Clown
馬場状態Heavyだもんなあ。
そんなわけで馬場状態も味方につけたReverenceがGIを連勝するという結果に終わりました。まあ、Good to Firmあたりの馬場で走ったらどうなるかって話ではあるので、現状Softな方向の馬場になれば警戒するということで良いんではなかろうかな。ここもAmadeus Wolfとか相変わらずなのは正直どうかと思います。
Somnusなんかはこういうところでちらっと上位に顔を出しているので見捨てきれないというか、侮っているとまたGIで一撃されるかなと怯えるわけですよ。まあ、この馬もやわい馬場が好みではあるけどね。

September 8, 2006

9/9 St. Leger S GI York GB Turf 13F197yd

今年はYorkを舞台に行われるSadler's Wellsの祭典(あれっ、違ったっけ?
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11AskSadler's WellsRequestRainbow QuestRobert WinstonSir Michael Stoute
210Championship PointLomitasFlying SquawBe My ChiefTony CulhaneM.R. Channon
32Fire And RainGalileoQuarte SaisonsHomme de LoiA.P. O'Brien
43GalientGalileoEndorsementWarningPhilip RobinsonM.A. Jarvis
56JadaleeDesert PrinceLionneDarshaanMartin DwyerM.P. Tregoning
69MountainMontjeuSkidmore GirlVaguely NobleA.P. O'Brien
78Puerto RicoSadler's WellsCommanche BelleShirley HeightsA.P. O'Brien
87Red RocksGalileoPharmacistMachiavellianRichard HugesB.J. Meehan
911Sixties IconGalileoLove DivineDiesisL. DettoriJ. Noseda
105The Last DropsGalileoEppingCharnwood ForestR. HillsB.W. Hills
1112TusculumSadler's WellsTurbaineTrempolinoJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
124Mont EtoileMontjeuTroyesTroyMichael HillsW.J. Haggs
しかしなんだろうこのSadler's Wellsとその仔らのシェアはw。出走馬12頭中Sadler's Wells直仔が3頭、Galileo産駒5頭、Montjeu産駒2頭でなんと10頭。その他2頭はNijinskyの孫LomitasとDanzigの孫Desert Princeが1頭ずつ送り込んだに止まっております。あらら、全部Northern Dancerの直系ですがな。自分で書いててそれがどうしたとか思ってますけど。
ただ、特にここに大挙出走という形になったGalileoはばっちりステイヤー種牡馬の雰囲気を漂わせていて、ちょっと将来不安というような気もしなくも無く。
さて、まずはこの14F近い距離が問題というところで、リステッドながら14F戦を勝ちあがってきたのがO'BrienのTusculumとDwyerの乗るJadalee。Schlenderhanによる生産となるTusculumは祖母がAllegrettaであり、まあGalileoの従弟になるわけです。父Sadler's Wellsなので違いは母父がMiswakiからTrempolinoに替わっている点。TrempolinoはBMSとしてMiswakiと比べれば見劣るのは否めないが悪いとは思わないし、ここらでGI取って来年に期待するというパターンになるのならそれでよいかなと。一方Jadaleeは父だけ見るとDesert Princeと一番距離が持ちそうにないわけですが、その前にDarshaan、Blakeney、Sassafras、Pinzaとスタミナの強そうなところを重ねていたのが効いているのでしょう。まあTusculumとスタミナ比べをするとなるとちょっと分が悪かろうというところではありますが。
さて、結局Hurricane Runが馬場を嫌ってという理由をつけてフランスに留まったんですが、一応ここは馬場が悪いという見通しで、こういうところでGalileoが来るんでねえかという感じはあるでしょう。問題は5頭も出走してくる事ですが、この中では距離延長で活路を開きたいRed Rocksと前走GoodwoodでJadaleeを下しているSixties Iconの2頭か。どっちかというとRed Rocksかな。Sadler's Wells=Fairy Kingの上にMachiavellianだMiswakiだと絡みまくる血統が素敵ですw。

Result

1.Sixties Icon: Galileo - Love Divine by Diesis
2.The Last Drops: Galileo - Epping by Charnwood Forest
3.Red Rocks: Galileo - Pharmacist by Machiavellian
4.Ask: Sadler's Wells - Request by Rainbow Quest
5.Tusculum: Sadler's Wells - Turbaine by Trempolino
6.Jadalee: Desert Prince - Lionne by Darshaan
7.Mountain: Montjeu - Skidmore Girl by Vaguely Noble
8.Mont Etoile: Montjeu - Troyes by Troy
9.Championship Point: Lomitas - Flying Squaw by Be My Chief
10.Fire And Rain: Galileo - Quarte Saisons by Homme de Loi
11.Galient: Galileo - Endorsement by Warning
Non Runner: Puerto Rico
Galileo産駒がワンツースリーですよ。笑ってしまうね。
馬場状態はGoodでした。Sixties IconのJ. Noseda師はこれが初めての英クラシックタイトル。
GalientとChampionship Pointがレースを引っ張り、直線で早めにChampionship Pointが抜け出しに掛かり、MountainとAskがこれに続く。さらにThe Last Dropが残り1Fの時点では先頭に立ちましたが、その後からSixties Iconが、後のRed Rocksを確認しつつ、それを一息に置き去りにするようにして先頭に立つと、そのまま2馬身半の差をつけました。次は凱旋門賞に挑戦したいんだそうで。
最低人気ながら直線で粘って2着に入ったThe Last Dropですが、ここまで目立った戦績はなく、Dante Sが大差の5着敗退であり、前走Great Voltiguerは4着に終わっていました。この馬としてはこのときのYoumzainから4馬身差というのは頑張っていた方なんでしょうが、距離が延びて良さが出たというところなのでしょう。来年は長距離戦を舞台として戦うとのこと。
Red RocksはThe Last Dropくらい交わして欲しかったんですが、こっちはこの距離だとそこまでではなかったという事になるのではないかな。12Fで頑張ればよいかと思います。というかこれくらいの馬が12Fでちゃんと走れないと種牡馬Galileoとしては甚だ困るという気がしてならんのだし。

September 22, 2006

9/23 Fillies' Mile GI Ascot GB Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13Alexander TangoDanehill DancerHouse In WoodWoodmanW.M. LordanT. Stack
28English BalletDanehill DancerStage PresenceSelkirkMichael HillsB.W. Hills
34GaudeamusDistorted HumorLeo's Lucky LadySeattle SlewK.J. ManningJ.S. Bolger
41Lost in WonderGalileoArutuaRivermanRyan MooreSir Michael Stoute
56SatulagiOfficerShawgatnyDanzig ConnectionJohn EganJ.S. Moore
67SesmenInchinorPoetry in MotionBallad RockOscar UrbinaM. Botti
75Simply PerfectDanehillHotelgenie Dot ComSelkirkDarryll HollandJ. Noseda
82TreatBaratheaCream TeasePursuit of LoveJamie SpencerM.R. Channon
ここ数年でもGossamer、Soviet Song、Red Bloom、NanninaのようなGI級を送り出した出世レースです。
前走でMay Hill Sを勝ったのがSimply Perfectでこの辺が一応の中心となるかなと思われます。Moyglare Stud Sでは7着ながら、混戦だったので勝ったMiss Beatrixとの差は2馬身と着順ほど酷い結果ではありませんでしたしマイルで巻き返すという形になっているのかなとも。
そのMay Hill Sで2着に終わったEnglish Balletも出走予定。GIII Sweet Solera Sを勝っていて、May Hill Sでは1頭だけ重い斤量を背負わされていた事も敗因となったようです。レート的にはSimply Perfectと同等の評価を受けています。
Sesmenはデビュー3連勝で前走はGIII Prestige Sを勝ってきました。しかし勝ち方は平凡でそんなに強さを感じさせるようなところはまだ無いかと思います。
ざっと血統を眺めると場所間違ってんじゃねえかという感じも出てくるGaudeamusですが、母の半姉にKorveyaが出ています。そういう分かりやすい良血馬です。一応GII Debutante S勝ちということですのでそこそこの実力はありそうです。前走はMoyglare Stud Sで8着。

Result

1.Simply Perfect: Danehill - Hotelgenie Dot Com by Selkirk
2.Treat: Barathea - Cream Tease by Pursuit of Love
3.English Ballet: Danehill Dancer - Stage Presence by Selkirk
4.Satulagi: Officer - Shawgatny by Danzig Connection
5.Gaudeamus: Distorted Humor - Leo's Lucky Lady by Seattle Slew
6.Sesmen: Inchinor - Poetry in Motion by Ballad Rock
7.Alexander Tango: Danehill Dancer - House In Wood by Woodman
8.Lost in Wonder: Galileo - Arutua by Riverman
逃げたのは無敗馬Sesmen。残り2Fまでレースをリードしたものの、そこからの脚が無くなって惨敗。このSesmanに残り2Fから襲い掛かったのがTreatでしたが、更にSimply Perfectが残り1Fでこれを交わして1馬身半の差をつける完勝。
キャリアの勝利という感じもしますが、Danehillは最後まで手がつけられませんね。当然このレースを勝ったということは来年の1000 Guineasの有力馬として推しも推されぬということになるわけです。

9/23 Queen Elizabeth II S GI Ascot GB Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
18Court MasterpiecePolish PrecedentEasy OptionPrince SaboJamie SpencerE.A.L. Dunlop
21LibrettistDanzigMysterialAllegedL. DettoriSaeed bin Suroor
32ProclamationKing's BestShamarraZayyaniKerrin McEvoySaeed bin Suroor
43AraafaMull of KintyreResurgencePolar FalconC. SoumillonJ. Noseda
57George WashingtonDanehillBordigheraAlyshebaM.J. KinaneA.P. O'Brien
64Ivan DenisovichDanehillHollywood WildcatKris S.A.P. O'Brien
76KillybegsOrpenBelsayBelmezMichael HillsB.W. Hills
85River TiberDanehillHeavenly WhisperHallingDavid McCabeA.P. O'Brien
99NanninaMediceanHill HopperDanehillJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
GodolphinはGI2連勝中のLibrettistに復活を賭けるProclamationの2頭出し。DettoriとMcEvoyが久々にGIでGodolphinの有力馬で競演するというようなところではあるのです。LibrettistがDeauville、LongchampとフランスでマイルGIを二つ勝ってきたのとは対照的に、Proclamationは復帰戦となったQueen Anne S3着以来のレースです。Godolphinのマイルエースとしての立場をLibrettist持っていかれたProclamationではありますが、仕上がって出てくればLibrettistとも遜色ないのではないかなとは思うし。Librettistはフランスの2戦で欧州のマイル王者になる資格こそ持っていますが、ここにはSussex S勝ちのCourt Masterpieceが参戦している他、英愛のギニー馬も参戦しているわけで、そう簡単には行かないというところでしょう。
Court MaterpieceはSussex S以来のレースでLibrettistとは初対決となります。実際LibrettistにしてもCourt Masterpieceにしても抜け出て強いという印象を受ける事はこれまでに無かったので、このレースはその力を比べるちょうど良いレースではあるでしょう。
3歳馬からはIrish 2000 Guineas以来のGeorge Washingtonと、Irish 2000 GuineasとSt. James Palaceを勝ったAraafa。Araafaは一応三歳のマイラーとしてはトップにいるんですが、前走Sussex Sでは差はそれほど大きくないながらも5着と敗退。ちと微妙なところですね。George WashingtonはIrish 2000 Guineasの敗戦は馬場のせいだということにしておけば期待してよかろうということになるのかなとも思われますが。
George WashingtonはCelebration Mileに出走して3着でしたね。ボケておりました。

Result

1.George Washington: Danehill - Bordighera by Alysheba
2.Araafa: Mull of Kintyre - Resurgence by Polar Falcon
3.Court Masterpiece: Polish Precedent - Easy Option by Prince Sabo
4.Killybegs: Orpen - Belsay by Belmez
5.Proclamation: King's Best - Shamarra by Zayyani
6.Librettist: Danzig - Mysterial by Alleged
7.River Tiber: Danehill - Heavenly Whisper by Halling
8.Ivan Denisovich: Danehill - Hollywood Wildcat by Kris S.
Non Runner: Nannina
George WashingtonがIrish 2000 Guineasで敗れたAraafa、古馬のエースCourt MasterpieceとLibrettistに完勝したレースということにはなるかな。そんなわけでGeorge Washingtonはちゃんと復活したという形かと。Celebretion Mileのときは休み明けの影響が大きかったということになるのでしょうね。
とはいえ、DettoriはIvan Denisovichの露骨な妨害に不満タラタラといった様子ではあるし、実際Ivan Denisovichなんてそのために出てきたというところはあって、鞍上S. Heffernanには14日という重い騎乗停止処分が下っています。それに放っておくと行きたがるGeorge WashingtonのためにRiver Tiberというペースメイカーまで用意して万全の体制であったということも勝った要因の一つではあるでしょう。確かにAraafaは手を出す事が出来ず、Court Masterpieceは残り2Fまで並ぶのが精一杯というところで、George Washingtonは強いのではありますけどね。
GodolphinとしてはProclamationにも期待を掛けたかったレースではあって、Ballydoyleのように最初からLibrettistの支援ともいかなかったというのはあるかなと思いますけどねえ。
George WashingtonはBC Mile行きか。

September 29, 2006

9/29 Cheveley Park S GI Newmarket GB Turf 6F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Beauty Is TruthPivotalZeldingWarningT. ThulliezRobert Collet
22Blue RocketRock of GibraltarChampagne GirlRobellinoN. CallanT.J. Pitt
31DhanyataDanetimePreponderanceCyrano de BergeracJimmy FortuneB.J. Meehan
47Indian InkIndian RidgeMaid of KilleenDarshaanRichard HughesR. Hannon
58La PresseGone WestJournalistNight ShiftMichael HillsB.W. Hills
610Magic AmericaHigh YieldShoofhaBluebirdC. LemaireMme C. Head-Maarek
79Sander CamilloDixie UnionStarawayStar de NaskraL. DettoriJ. Noseda
83Scarlet RunnerNight ShiftSweet PeaPersian BoldKerrin McEvoyJ.L. Dunlop
94Silca ChiavePivotalSilca-CisaHallgateTed DurcanM.R. Channon
1012TheannRock of GibraltarCassandra GoIndian RidgeM.J. KinaneA.P. O'Brien
116Vital StatisticsIndian RidgeEmerald PeaceGreen DesertJohn EganD.R.C. Elsworth
1211WidElusive QualityAlshadiyahDanzigR. HillsJ.L. Dunlop
前走でGIIを圧勝したSander Camilloが一番人気で、続いてPrix Mornyで2着に入ったMagic AmericaとMoyglare Stud Sで2着のSilca Chiaveが人気を分け合っています。Prix Mornyは勝ったDutch Artに対して、その時点での2歳馬のベストパフォーマンスという評価が与えられたレースではあり、Moyglare StudよりPrix Mornyを上位に見るのが妥当かというあたりで微妙な差ながらもMagic Americaが二番人気。
これらに続くIndian InkはGIIで2着がある程度ですし、それならばまだGIIIを勝っているScaret Runnerの方が良さそうか。DhanyataもGIIIを勝っていますが、このレースはどうやらオールウェザー。

Result

1.Indian Ink: Indian Ridge - Maid of Killeen by Darshaan
2.Dhanyata: Danetime - Preponderance by Cyrano de Bergerac
3.Silca Chiave: Pivotal - Silca-Cisa by Hallgate
4.La Presse: Gone West - Journalist by Night Shift
5.Theann: Rock of Gibraltar - Cassandra Go by Indian Ridge
6.Magic America: High Yield - Shoofha by Bluebird
7.Beauty Is Truth: Pivotal - Zelding by Warning
8.Scarlet Runner: Night Shift - Sweet Pea by Persian Bold
9.Blue Rocket: Rock of Gibraltar - Champagne Girl by Robellino
10.Vital Statistics: Indian Ridge - Emerald Peace by Green Desert
11.Wid: Elusive Quality - Alshadiyah by Danzig
Non Runner: Sander Camillo
注目されていたSander Camilloがスクラッチしてしまったために、ちょっと微妙なレースになってしまいました。 Indian InkとSilca Chiaveはこれで今年のレースは終了。DhanyataはRockfel Sを走る予定。

9/29 Middle Park S GI Newmarket GB Turf 6F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14Brave Tin SoldierStorm CatBlessMr. ProspectorM.J. KinaneA.P. O'Brien
26Captain MarvelousInvincible SpiritShesasmartladyDolphin StreetMichael HillsB.W. Hills
33ConquestInvincible SpiritAguinagaMachiavellianJimmy FortuneW.J. Haggas
42Dutch ArtMediceanHalland Park LassSpectrumL. DettoriP.W. Chappel-Hyam
55HellbelynIshiguruCumbrian MelodyPetongTed DurcanB. Smart
61Wi DudElnadimHopesayWarningN. CallanK.A. Ryan
このレースはDutch Artがどんなレースを見せるかに尽きるとは思われます。その対抗馬としてはMaidenを2戦2着の後のリステッドで初勝利を挙げたばかりのBrave Tin Soldier。これはO'Brien厩舎という部分で人気になっているのかなと。後はGII勝ちのConquestとPhoenix Sで2着のHellbelynあたりでしょうか。どっちかというとHoly Roman EmperorよりDutch Artの方が評価されていたので、そのHoly Roman Emperorの2着だったHellvelynとしては分が悪いところもあるのかなと。

Result

1.Dutch Art: Medicean - Halland Park Lass by Spectrum
2.Wi Dud: Elnadim - Hopesay by Warning
3.Captain Marvelous: Invincible Spirit - Shesasmartlady by Dolphin Street
4.Hellbelyn: Ishiguru - Cumbrian Melody by Petong
5.Brave Tin Soldier: Storm Cat - Bless by Mr. Prospector
6.Conquest: Invincible Spirit - Aguinaga by Machiavellian
Dutch Artが完勝。来年の2000 Guineasを目指すとのこと。Derbyという血統ではないので、そのまま短距離にいそうですね。

9/30 Sun Chariot S GI Newmarket GB Turf 8F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17Alexander GoldrunGold AwayRenashaanDarshaanK.J. ManningJ.S. Bolger
21MusicannaCape CrossUpendMain ReefRichard HughesJ.R. Fanshawe
32PeeressPivotalNoble OnePrimo DominieRyan MooreSir Michael Stoute
46Soviet SongMarjuKalinkaSoviet StarOscar UrbinaJ.R. Fanshawe
58Flashy WingsZafonicLovealochLomondM.J. KinaneM.R. Channon
63Red EvieIntikhabMalafemmenaNordicoJamie SpecerM.L.W. Bell
75SpeciosaDanehill DancerSpecificallySky ClassicMicky FentonMrs. P. Sly
89Spinning QueenSpinning WorldOur Queen of KingsAraziMichael HillsB.W. Hills
94VagueElusive QualityApril in KentuckyPalace MusicJ. Noseda
なんでAlexander Goldrunがここにいるんだ。
しかしPrix de l'Operaより豪華メンバーになってしまうとは思いもしなかったよ。Alexander Goldrun、Peeress、Soviet Song、Red Evie、Speciosaの5頭がGIを勝ち、Flashy WingsもGIで2着に入った経験があります。
余程、Irish Championでのレース振りが不満だったのだろうかと思わなくもないですけれども、Alexander Goldrunが今になってマイルに回帰してくるとは思いもよりませんでした。しかしそのおかげか、最後の最後になってもう一度Soviet Songと走る機会を得ましたし、そこにPeeressまでいるとなっては萌えないわけには行きません。Nureyev大好きな私としては。そういう意味ではSpinning Queenがここでいきなり化けたらそれは愉しいのだろうが、そこまでは申しませんから、Red EvieにGIは甘くないということを思い知らせてやれたら十分かなとw。Alexander Goldrunがマイルを走るのは実に昨年Soviet Songに負けたFalmouth S以来となりますか。元々Irish Guineas Trialを勝って、Irish 1000 GuineasでAttractionの2着になって一線級と認識された馬ではあるし、それ以前の下級条件ではマイル戦をよく走っているのですが、GIでは意外にもそのIrish 1000 GuineasとFalmouth Sの2戦しか走っていないのですよねえ。どっちかというと12Fを狙おうとしていたくらいですし。ただ、8Fでもこなせないことはないのだろうと思います。スペシャリスト相手にどこまで立ち回れるかというのはあるにしてもな。
Peeressは間違いなく強いのですが、ちょっと不利を受けやすい馬であるという部分も見逃せず、Queen Anne Sも、Matron Sでも直線で多少の不利はあったということで、それさえなければとは思われます。こちらはマイルのスペシャリストという感じはあって、また大きくは崩れないというのが特徴。 そしてこのレースはSoviet Songの最後のレースになるかもしれません。その鞍上にはSoviet Songの最初のパートナーOscar Urbinaが選ばれました。昨年の後半は些細なトラブルが続き、結局レースに使われる事なく終わってしまい、現役続行を選んだ今年は精彩を欠いてしまうという状況では仕方なしか。Sussex Sで2着出来るんだから、そう極端な衰えというのは無いかと思いますが、Falmouth SとかCelebration Mileなんかはらしくないレースという気もしますしねえ。Sun Chariotを勝つか、あるいは良いレースをすればもう一度走る機会を得られるということで、それはChurchill DownsのことなのかSha-Tinなのかどっちなのだろうと思わなくもないですけど、大穴でも良いのでKyotoも入れといてくださいとw。
前走で連勝を7に伸ばしてGIタイトルを手に入れたRed Evieですが、Peeressとの差はわずかであり、Peeressに不利がなければ逆転されていたのではないかという差ではあります。事実としてMatron Sでのレート的にはPeeressの方が上という評価が下っています。ということで、ここにはPeeressの他にマイル路線を支えてきたSoviet Songと中距離から乗り込んできたAlexander Goldrunという一筋縄では行かない馬が増えまして、真価を問われるレースとなりました。ここを勝てるんなら来年は牡馬相手にGI走れば良いかなと思われます。
1000 Guineasの勝ち馬ながらその後の成績が振るわず、NanninaやRed Evieあたりに3歳トップマイラーの地位を渡してしまった感のあるSpeciosaとしてはどこかで復活の糸口を見つけたいところではあるでしょうが、ちょっと厳しいかなと。Arcに出走する叔母のように古馬になって力をつけるというのも父がDanehill Dancerではそれもあまり望めないかなあと。
1000 Guineasでの惨敗を別にすれば、勝てないながらも安定しているのがFlashy Wingsで、この馬はどうも馬場が柔らかくなると駄目なのかなと思うところではあります。それでNewmaretはどうもGood to Softあたりになる見込みなので、Guineasのとき程酷くはなくとも歓迎出来る状況とは言い難いですね。まあ、Good to Firmのときにがんばれと。

Result

1.Spinning Queen: Spinning World - Our Queen of Kings by Arazi
2.Soviet Song: Marju - Kalinka by Soviet Star
3.Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
4.Musicanna: Cape Cross - Upend by Main Reef
5.Red Evie: Intikhab - Malafemmena by Nordico
Non Runner: Peeress, Flashy Wings, Speciosa, Vague
真逆、真逆のSpinning Queenの9馬身差逃げ切り圧勝劇でした。GIIIを勝った経験はあったとはいえこのレースの出走メンバーを見回したらば、それは大した事ではなかったわけですし。ともかくまだ3歳馬ですので、来年以降の活躍を期待するということにしておけば良いのかなと思ったり。
Soviet Songは最後に何とかAlexander Goldrunを捉えたとはいえ、9馬身差をつけられていたと言うのはちょっとショックです。Champion Sで現役生活に別れを告げることになるとのこと。
Alexander Goldrunは久し振りのマイル戦とはいえ、勝ち馬の後につけていながらこの結果なのは残念至極。ただ、やはりこの馬は8Fより10Fなのだろうし、K. ManningによればGood to Softの馬場が彼女には向いていなかったという事ではあるので、とりあえず納得はしようかと思います。今後香港に行く予定。
Red Evieは終始見せ場が無いままに終わりました。残り2Fではもう全く追われず。鮮烈なるシーズンの最後がこの結果ではとも思いますが、シーズン中の疲労が一気にきたのかなとは思われます。この馬も3歳馬ということでまだまだ次があるでしょうから、しっかり休ませて、立て直してきたら、またどこかでSpinning Queenとあたる機会はあるでしょう。

October 14, 2006

10/14 Dewhurst S GI Newmarket GB Turf 7F

Holy Roman Emperorは頑張りすぎです。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
111AdagioGrand LodgeLalindiCadeaux GenereuxKerrin McEvoySir Michael Stoute
22Dubai BuilderTobouggRoseumLahibMartin DwyerJ.S. Moore
37HaatefDanzigSayedat AlhadhMr. ProspectorD.P. McDonoghKevin Prendergast
415HalicarnassusCape CrossLaunch TimeRelaunchTony CulhaneM.R. Channon
56HamoodyJohannesburgNorthern GulchGulchL. DettoriP.W. Chapple-Hyam
68He's a DecoyIn the WingsAllegheny RiverLear FanRyan MooreDavid Wachman
79Holy Roman EmperorDanehillL'On ViteSecretariatM.J. KinaneA.P. O'Brien
812Mount ParnassusRock of GibraltarQui LizBenny the DipJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
914NaiganiStorm CatFijiRainbow QuestDavid McCabeA.P. O'Brien
1013Prime DefenderBertoliniArian DaSuperlativeMichael HillsB.W. Hills
111Rallying CryWar ChantTurning WheelSeeking the GoldJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
125Strategic PrinceDansiliAusherraDiesisEddie AhernP.F.I. Cole
134TeofiloGalileoSpeirbheanDanehillK.J. ManningJ.S. Bolger
1410Traffic GuardMore Than ReadyStreet SceneZafonicJohn EganJ.S. Moore
153Vital EquineDanetimeBayalikaSelkirkRichard MullenE.J. O'Neill
またお前かという感じもするHoly Roman Emperor。このレースにも3頭エントリーするにはしたが、2頭が未勝利であり見るべきレースをしていないという状況に過ぎず、やっぱり今年はHoly Roman Emperorに頼るしかないBallydoyleの現状がアリアリと映し出されるような感じはあります。
TeofiloはNational SでHoly Roman Emperorを下して4戦無敗。その全てが7Fのレースです。今回は初めてアイリッシュ海を渡ったというくらいが気になるところでしょうか。馬場が柔らかくなるのは歓迎すると思われます。
Hulicarnassusはデビューから2連勝してGII Superlative Sを勝って以来のレース。He's a Decoyを下しているので実力はあると思います。
同じくデビューから2連勝でGII Richmond Sを勝ったのがHamoody。このあたりが上位2頭を喰うと面白いことは面白いのですが、キャリアの違いが出そうな気はしていたり。
Vital Equineは3連勝で臨んだ前走のJean-Luc Lagardereで3着。Holy Roman Emperorに軽くあしらわれたというところかと。
GII2勝のStrategic PrinceとHe's a Decoyは馬場次第ではスクラッチするとのこと。

Result

1.Teofilo: Galileo - Speirbhean by Danehill
2.Holy Roman Emperor: Danehill - L'On Vite by Secretariat
3.Strategic Prince: Dansili - Ausherra by Diesis
4.Haatef: Danzig - Sayedat Alhadh by Mr. Prospector
5.Vital Equine: Danetime - Bayalika by Selkirk
6.Rallying Cry: War Chant - Turning Wheel by Seeking the Gold
7.Adagio: Grand Lodge - Lalindi by Cadeaux Genereux
8.He's a Decoy: In the Wings - Allegheny River by Lear Fan
9.Traffic Guard: More Than Ready - Street Scene by Zafonic
10.Dubai Builder: Tobougg - Roseum by Lahib
11.Prime Defender: Bertolini - Arian Da by Superlative
12.Mount Parnassus: Rock of Gibraltar - Qui Liz by Benny the Dip
13.Hamoody: Johannesburg - Northern Gulch by Gulch
14.Halicarnassus: Cape Cross - Launch Time by Relaunch
15.Naigani: Storm Cat - Fiji by Rainbow Quest
Holy Roman Emperorとの競り合いを制してTeofiloが5戦無敗としました。馬場が柔らかくなったのがTeofiloに有利に働いたかなという気もしますが、凄いね。現2歳牡馬の無敗馬は他にDutch Artがいますが、これでTeofiloの方が上かなとは思われます。
Teofiloはこれで2000 Guineas、Derbyともに現在一番人気。Bolger師はクラシカルな三冠を目指すということを言っていますので、それが実現するならば面白いでしょう。カナダ牝系にMajestic Light、Danehill、GalileoなんでSt. Legerも何とか持つかなという程度だとは思われますが。

10/14 Champion S GI Newmarket GB Turf 10F

Ouija Boardが回避したとはいえ、素晴らしいメンバー。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16Hurricane RunMontjeuHold OnSurumuM.J. KinaneA. Fabre
27MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael Stoute
33NotnowcatoInchinorRambling RoseCadeaux GenereuxRyan MooreSir Michael Stoute
44Rob RoyLear FanCamanoeGone WestKerrin McEvoySir Michael Stoute
52PridePeintre CelebreSpecificityAllegedC. LemaireA. de Royar-Dupre
65Olympian OdysseySadler's WellsField of HopeSelkirkJamie SpencerB.W. Hills
71Sir PercyMark of EsteemPercy's LassBlakeneyMartin DwyerM.P. Tregoning
88Confidential LadySingspielConfidanteDayjurSeb SandersSir Mark Prescott
天候と馬場状態を考慮してOuija Boardが回避となったのは残念ですが、それでも親父の後を追ってる気がしてならないHurricane Runとか、そのHurricane Runを最後まで苛める事に決めたらしいPrideとか、何か知らんがGIを勝ててしまったNotnowcatoと逆になかなか勝てないMaraahelとか、シーズン最後のGIでようやく復帰のDerby馬Sir PercyにDianeの一発屋Confidential Ladyとネタに困らない素晴らしいメンバーとなっております。
Hurricane RunとしてはTattersalls GC、GP Saint-Cloud、King George、Prix Foy、Arcと父の戦績をトレースした今季のレース選択ですので、まあこのあとBCも走ったら完璧ですねとしか言えないわけですがw。それらのレースのうちSaint-CloudとFoyを落とした挙句にArcでは4着とこのままではMontjeuの劣化コピーに終わりそうな状況であり、この辺で何とか勝っておかないとなあとかは思われます。種牡馬入りするにも既にMotivatorがいてるので微妙なところですし。
Prideはまあガンバレ。馬場がこの馬に向いたものにはならないでしょうから、Prideにとっても厳しいレースになるのは間違いないかとは思われます。というか、これを勝てたら化け物でしょう。それくらい期待したいという部分もあるけど。JCに登録したようですので、このレースのあとは来日ということでよろしいか。エリ女で見てみたかった気分もあるのですがねえ。
Sir Percyは結局ここまで復帰が延びてしまった事と、またDerby出走馬のその後がIrish Derbyではやや見せ場があったもののそれ以降さっぱりという部分もあるのでSir Percy自身どこまでかというのがわからない。自信があるから出すということですけどねえ。
3頭出しのStoute師はMaraahelとNotnowcatoが甲乙つけがたく、Rob Royがそれら2頭のサポートにまわるという形か。Maraahelは去年からGIで惜しいレースを何度も見せながらも、勝てません。International SではステーブルメイトであるNotnowcatoに短頭差で負ける始末。Notnowcatoはその前のEclipse SでDavid Juniorの2着に入って実力を示して、あっさりGIを取ったのと対照的です。この2頭はともにInternational S以来となりますが、相手関係はDylan ThomasがこけただけのInternational Sの比ではありませんので上位に食い込めるかどうかということになるかなと。何でか知らないがこの日のNewmarketでStoute師はMcEvoyを使ってきました。まあ、距離も長いであろうRob Royが今このレースで何かできるとは思えませんが。

Result

McEvoyがやらかしたという面はあるが。
1.Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
2.Rob Roy: Lear Fan - Camanoe by Gone West
3.Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
4.Olympian Odyssey: Sadler's Wells - Field of Hope by Selkirk
5.Confidential Lady: Singspiel - Confidante by Dayjur
6.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
7.Sir Percy: Mark of Esteem - Percy's Lass by Blakeney
8.Notnowcato: Inchinor - Rambling Rose by Cadeaux Genereux
しかしPrideは凄いな。
Hurricane RunがNotnowcatoに絡まれながらもレースを引っ張り、Sir Percy、Confidential Lady、Maraahelがその後につける形。Prideは後ろからで、残り1Fになってから抜け出して後続に3馬身差をつける快勝。2着にはこの距離では昨年のChampion Sで最下位という結果しか残していないRob Royが差して来ました。
Prideは今年で引退が決定していて、最後に香港を走るということにはなっているようです。登録しているJCにも何とか参戦して欲しいものですが、来るつもりは無いのかなあ。ルメールとしてはPrideがJCに来るとハーツクライとどちらかを選ばないといけないという事態になるわけで積極的にJCを狙いに来る理由が無いということかなという気はしますけど。
Hurricane RunはJCかBC Turfを予定しているとのことですが、どっちを走ってもネタにはなるか。もちろん今年のローテに従って父Montjeuの後を追うというのならばBC Turfということになるわけですが、Fabre師はペースが遅くなりそうなことを理由にBC出走には消極的。まあこのレースでもペースに敗因を求めるくらいにデリケートなんだろう。Fabre師としてはHurricane RunがBCに行かなくてもShiroccoがいるから良いくらいには思ってそうですが。

October 21, 2006

10/21 Racing Post Trophy GI Newbury GB Turf 8F

相変わらずオブライエンは…という出馬表。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
18AuthorizedMontjeuFunsieSaumarezL. DettoriP.W. Chapple-Hyam
27Charlie FarnsbarnsCape CrossLafleurGrand LodgeRyan MooreB.J. Meehan
33DrumfireDanehill DancerWitch of FireLear FanJoe FanningM. Johnston
49Eagle MountainRock of GibraltarMasskanaDarshaanM.J. KinaneA.P. O'Brien
51Great SphinxGiant's CausewayChaposa SpringsBaldskiDavid McCabeA.P. O'Brien
612MalacaraRock of GibraltarTreacleSeeking the GoldC. O'DonoghueA.P. O'Brien
711Medicine PathDanehill DancerIndian MysteryIndian RidgeRichard MullenE.J. O'Neill
86Petara BayPeintre CelebreMagnificient StyleSilver HawkDane O'NeillT.G. Mills
913Prince GolanGolanMohican PrincessShirley HeightsN. CallanK.A. Ryan
104Red Rock CayonRock of GibraltarImagineSadler's WellsJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
115RegimeGolanJuno MadonnaSadler's WellsJamie SpencerM.L.W. Bell
1210Sunshine KidLemon Drop KidNepentheBroad BrushJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
132TeslinIn the WingsYukon HopeForty NinerK. DarleyM. Johnston
1414Thousand WordsDansiliVerboseStorm BirdRichard HughesB.W. Hills
Holy Roman Emperorに次ぐBallydoyleの2番手らしいEagle Mountainが出走。更にあわせて4頭出しということでまたかという気がしなくも無いが。そのうちの一頭はImaginの仔なんだよなあ。とはいえRed Rock Canyonはまだ未勝利だしどうかなとも。
私はPeintre Celebre - Magnificient Styleというキタコレな血統のPetara Bayに期待したいところ。

Result

1.Authorized: Montjeu - Funsie by Saumarez
2.Charlie Farnsbarns: Cape Cross - Lafleur by Grand Lodge
3.Medicine Path: Danehill Dancer - Indian Mystery by Indian Ridge
4.Eagle Mountain: Rock of Gibraltar - Masskana by Darshaan
5.Thousand Words: Dansili - Verbose by Storm Bird
6.Sunshine Kid: Lemon Drop Kid - Nepenthe by Broad Brush
7.Regime: Golan - Juno Madonna by Sadler's Wells
8.Red Rock Canyon: Rock of Gibraltar - Imagine by Sadler's Wells
9.Teslin: In the Wings - Yukon Hope by Forty Niner
10.Petara Bay: Peintre Celebre - Magnificient Style by Silver Hawk
11.Drumfire: Danehill Dancer - Witch of Fire by Lear Fan
12.Great Sphinx: Giant's Causeway - Chaposa Springs by Baldski
13.Malacara: Rock of Gibraltar - Treacle by Seeking the Gold
14.Prince Golan: Golan - Mohican Princess by Shirley Heights
ここまで未勝利だったAuthorizedが勝ち、2着、3着も人気薄で大波瀾。
期待のEagle Mountainは4着に敗れ、O'BrienはやっぱりHoly Roman Emperorだけだったというのが今年の2歳戦となるかなと。
来年はHoly Roman EmperorがTeofiloにどこまでついていけるかということと、年明けデビューの新星がどれくらい出てくるかと言うことになるんではなかろうか。

May 4, 2007

5/5 2000 Guineas S GI Newmarket GB Turf 8F

イギリスもクラシック開幕。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13AdagioGrand LodgeLalindiCadeaux GenereuxKerrin McEvoySir Michael Stoute
212Al ShemaliMediceanBathildeGenerousR. HillsSir Michael Stoute
315Cockney RebelVal RoyalFacticeKnown FactO. PeslierG.A. Huffer
419Danum DancerAllied ForcesBranston DancerRudimentarySilvestre de SousaN. Bycroft
52Diamond TycoonJohannesburgPalacoonaLast TycoonJamie SpencerB.J. Meehan
621DraytonDanetimeExponentExbourneW.C. MarwingM.F. de Kock
711Duke of MarmaladeDanehillLove Me TrueKingmamboM.J. KinaneA.P. O'Brien
818Dutch ArtMediceanHalland Park LassSpectrumJimmy FortuneP.W. Chapple-Hyam
913Eagle MountainRock of GibraltarMasskanaDarshaanC. SoumillonA.P. O'Brien
108Evens and OddsJohannesburgCoeur de la MerCaerleonN. CallanK.A. Ryan
115FishforcomplimentsRoyal ApplauseFlyfisherRivermanPaul HanaganR.A. Fahey
1217HaatefDanzigSayedat AlhadhMr. ProspectorD.P. McDonoghKevin Prendergast
139HalicarnassusCape CrossLaunch TimeRelaunchDarryll HollandM.R. Channon
144Hurricane SpiritInvincible SpiritGale WarningLast TycoonGeorge BakerJ.R. Best
151Jo' BurgJohannesburgLa MartinaAtrafK. DarleyMrs. A.J. Perrett
167Major CadeauxCadeaux Genereuxmaine LobsterWoodmanRichard HughesR. Hannon
1723Prime DefenderBertoliniArian DaSuperlativeMichael HillsB.W. Hills
1810Sonny RedRedbackMagic MelodyPetongSteve DrowneR. Hannon
1914Strategic PrinceDansiliAusherraDiesisEddie AhernP.F.I. Cole
2022TobosaTobouggSovereign AbbeyRoyal AcademyPhilip RobinsonW. Jarvis
2120Truly RoyalNoverreHer LadyshipPolish PrecedentL. DettoriSaeed bin Suroor
2216US RangerDanzigMy AnnetteRed RansomC.P. LemaireJ.C. Rouget
236Vital EquineDanetimeBayalikaSelkirkChris CatlinE.J. O'Neill
2424YellowstoneRock of GibraltarLove and AffectionExclusive EraJ. MurtaghA.P. O'Brien
気が付けばJohannesburgが3頭も並べてくるあたり、時代の移り変わりを思わせられます。
とはいえ今年の欧州3歳戦線はまず、Coolmoreの都合でHoly Roman Emperorが突然種牡馬入りで消えると、次はTeofiloが曲折あって結局ここは回避。どうしたものやらといったところ。
実績上のトップは2歳時無敗だったDutch Artということになろうか。短い距離を走っていてGuineasでもちょっと長いという気はしています。今年はGreenham Sを使ってMajor Cadeauxの2着で内容にも見るべきものは無くちょっと期待はずれ。一つ叩いて良くなってれば良いんですけどね。どうも距離がという不安が尽きません。
最重要プレップである同条件のCraven Sを勝ったのがAdagioで、これがどうやら一番人気。近親にSummonerとか出てきて笑ってしまいそうです。母父Cadeaux Genereuxの軽さが気になるが、父と祖母でがっちりSomethingroyalを固めてくるあたりはなかなか。また、Rivermanも入るのでNasrullah X Princequilloをもう一箇所追加で能力の基盤は高いか。Derbyとなると微妙だが、ここは軽く持っていってもおかしくないかとは思える。
フランスから乗り込んできたDanzigの大物US Rangerは4戦全勝とはいえ、ボルドーだ、トゥールーズだというあたり微妙なところ。評価出来るのはメゾンラフィットでの前走Prix Djebelの4馬身差だけだろう。祖母がAndover Wayで、Dynaformerの甥です。ご丁寧にRed Ransomを使ってRobertoを入れてくるあたりがにくい演出といえましょう。母My AnnetteはDynaformerの3/4きょうだいということになります。
Greenham Sを勝ったMajor Cadeauxは3戦2勝。マイルなら何とかなるんじゃね程度だとは思います。祖母Capadesが北米芝の活躍馬。Woodman、Cadeaux Genereuxなら先への期待は持ち難いのでここでやれるかどうかだとは思います。
4月のMaidenを6馬身差で勝って人気のDiamond Tycoonは祖母の全弟にフランスダービー馬Polytainが出ています。Hyperionを固めた後Irish Lassの3x4が現れる母はなかなかの血統だとは思われます。
あとはここがぶっつけという馬が多くて判断に困る。

Result

ギニー終了のお知らせ。
1.Cockney Rebel: Val Royal - Factice by Known Fact
2.Vital Equine: Danetime - Bayalika by Selkirk
3.Dutch Art: Medicean - Halland Park Lass by Spectrum
4.Duke of Marmalade: Danehill - Love Me True by Kingmambo
5.Eagle Mountain: Rock of Gibraltar - Masskana by Darshaan
6.Major Cadeaux: Cadeaux Genereux - maine Lobster by Woodman
7.US Ranger: Danzig - My Annette by Red Ransom
8.Strategic Prince: Dansili - Ausherra by Diesis
9.Diamond Tycoon: Johannesburg - Palacoona by Last Tycoon
10.Haatef: Danzig - Sayedat Alhadh by Mr. Prospector
11.Yellowstone: Rock of Gibraltar - Love and Affection by Exclusive Era
12.Adagio: Grand Lodge - Lalindi by Cadeaux Genereux
13.Al Shemali: Medicean - Bathilde by Generous
14.Tobosa: Tobougg - Sovereign Abbey by Royal Academy
15.Sonny Red: Redback - Magic Melody by Petong
16.Jo' Burg: Johannesburg - La Martina by Atraf
17.Halicarnassus: Cape Cross - Launch Time by Relaunch
18.Fishforcompliments: Royal Applause - Flyfisher by Riverman
19.Truly Royal: Noverre - Her Ladyship by Polish Precedent
20.Prime Defender: Bertolini - Arian Da by Superlative
21.Drayton: Danetime - Exponent by Exbourne
22.Danum Dancer: Allied Forces - Branston Dancer by Rudimentary
23.Evens and Odds: Johannesburg - Coeur de la Mer by Caerleon
24.Hurricane Spirit: Invincible Spirit - Gale Warning by Last Tycoon
まあ、Champagne Sの連中が強かったということにしてしまうのかなという感じではあります。勝ったCockney RebelはChampagne Sの3着以来のレースで、冬場の成長があったという事になるんですかね。2着のVital EquineがそのChampagne Sの勝ち馬で、その後Jean-Luc Lagardere、Dewhurst、Criterium InternationalとGIを3戦してさっぱりでした。これだからChampagne Sなんて全く気にしてなかったんですよね。5着のEagle Mountainがその2着馬。これもRacing Post Trophyで4着と強調材料無しでしたしね。その上みんな3歳初戦ではどう判断したものやら。
3着のDutch Artはスプリンターになるかなと思ってしまったのですが、マイルはこなしたと言う事になるのかな。Greenhamの内容が悪かったんですが、一叩きしてということになるかなあ。
Duke of Marmaladeも8月のVintage S以来のレースですという状況にて、これからはギニーが3歳初戦というパターンが増えていくのかなあと。そうなるとギニーの存在感が軽くなっていくのかなという気もしますが。

5/6 1000 Guineas S GI Newmarket GB Turf 8F

こっちも23頭か…
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
119Arch SwingArchGold PatternSlew o'GoldM.J. KinaneJohn M. Oxx
215BarshibaBaratheaDashibaDashing BladeJohn EganD.R.C. Elsworth
320BicoastalGone WestOcean QueenZilzalPaul HanaganB.J. Meehan
411Blue RocketRock of GibraltarChampagne GirlRobellinoO. PeslierT.J. Pitt
52CartimanduaMediceanAgrippinaTimeless TimesJimmy FortuneE.S. McMahon
623DarrfonahSingspielAvilaAjdalC.P. LemaireC.E. Brittain
74Fantasy ParkesFantastic LightMy Melody ParkesTeenosoN. CallanK.A. Ryan
88Finsceal BeoMr. GreeleyMusical TreatRoyal AcademyK.J. ManningJ.S. Bolger
913Indian InkIndian RidgeMaid of KilleenDarshaanRichard HughesR. Hannon
1017KaseemaStorm CatOnagaMr. ProspectorMartin DwyerSir Michael Stoute
117Miss BeatrixDanehill DancerMiss BeabeaCatrailD.P. McDonoghKevin Prendergast
1218Princess ValerinaBeat HollowHeart So BlueDilumMichael HillsB.W. Hills
135PuggyMark of EsteemJakartaMachiavellianS. PasquierR.A. Kvisla
146Sander CamilloDixie UnionStarawayStar de NaskraL. DettoriJ. Noseda
151SatulagiOfficerShawgatnyDanzig ConnectionStephen DonohoeJ.S. Moore
169Scarlet RunnerNight ShiftSweet PeaPersian BoldKerrin McEvoyJ.L. Dunlop
1716SelinkaSelkirkLady LinksBahamian BountyEddie AhernR. Hannon
1810Simply PerfectDanehillHotelgenie Dot ComSelkirkJ. MurtaghJ. Noseda
1921Sweet LilyTobouggMaristaxReprimandDarryll HollandM.R. Channon
2012TheannRock of GibraltarCassandra GoIndian RidgeC. SoumillonA.P. O'Brien
2114TreatBaratheaCream TeasePursuit of LoveJamie SpencerM.R. Channon
2222Vital StatisticsIndian RidgeEmerald PeaceGreen DesertK. DarleyD.R.C. Elsworth
233YaqeenGreen DesertLady ElgarSadler's WellsR. HillsM.A. Jarvis
こちらは2歳女王が無事に出走出来る模様。Finsceal Beoはぶっつけ本番という形になりましたが、フランスで5馬身千切りましたし、Rockfel Sでも完勝していたことを評価されているようです。まあ、父Mr. Greeleyなんで激しくアテにならないという感じもあるのですが、母系が欧州的な底力を伝えているのでしょう。仕上がってればというところ。
Nell Gwynで2着に敗れたSander Camilloが二番人気。あのレースはDettoriがMcEvoyにしてやられたという面もありましたが、Cherry Hinton S圧勝が印象に残っていると言う事なんですかね。距離持つか微妙なところ。
それを勝ったScarlet Runnerは2歳の成績が悪くて、3歳になってちゃんと成長してきたと言うあたりで、上位と比べてどうかという判断でしょう。Sander Camllioを下したのは評価できます。
Indian InkもFred Darling Sを落としてきたあたりがちょっと嫌なのだが、それくらいは多めに見ないと仕方ないというようなレースではありましょう。
あとはLeopardstownのGuineas Trialを勝ってきたArch Swingくらいが今年まともに使った馬。
で、2歳の実績馬ということで見ればSimpley PerfectやMiss Beatrix、Treatが拾えて、まあFillies' Mileの勝ち馬に敬意を表すということでSimpley Perfectかなと。
血統表をちらほら見てこれだけ悪い意味でどうしたもんかと思わされるギニーもそうは無いかなという気はしたり。

Result

1.Finsceal Beo: Mr. Greeley - Musical Treat by Royal Academy
2.Arch Swing: Arch - Gold Pattern by Slew o'Gold
3.Simply Perfect: Danehill - Hotelgenie Dot Com by Selkirk
4.Treat: Barathea - Cream Tease by Pursuit of Love
5.Indian Ink: Indian Ridge - Maid of Killeen by Darshaan
6.Yaqeen: Green Desert - Lady Elgar by Sadler's Wells
7.Scarlet Runner: Night Shift - Sweet Pea by Persian Bold
8.Puggy: Mark of Esteem - Jakarta by Machiavellian
9.Satulagi: Officer - Shawgatny by Danzig Connection
10.Theann: Rock of Gibraltar - Cassandra Go by Indian Ridge
11.Cartimandua: Medicean - Agrippina by Timeless Times
12.Sweet Lily: Tobougg - Maristax by Reprimand
13.Vital Statistics: Indian Ridge - Emerald Peace by Green Desert
14.Princess Valerina: Beat Hollow - Heart So Blue by Dilum
15.Barshiba: Barathea - Dashiba by Dashing Blade
16.Darrfonah: Singspiel - Avila by Ajdal
17.Fantasy Parkes: Fantastic Light - My Melody Parkes by Teenoso
18.Miss Beatrix: Danehill Dancer - Miss Beabea by Catrail
19.Kaseema: Storm Cat - Onaga by Mr. Prospector
20.Blue Rocket: Rock of Gibraltar - Champagne Girl by Robellino
21.Selinka: Selkirk - Lady Links by Bahamian Bounty
Non Runner: Bicoastal, Sander Camillo
こっちは一番人気がきっちり決めて、3戦無敗のArch Swing、2歳の実績馬Simpley Perfectとまずまず。
勝ったFinsceal Beoは未だにMr. Greeley産駒が欧州芝というあたりの違和感を拭いきれないんですが、差をつけて勝ってるしマイルだと抜けたか。距離が持つとは思えないので愛ギニーからコロネSくらいかなと。
微妙に良種牡馬感が更に強くなったArchをどうしましょう。
Simpley Perfectがちゃんと来て、Miss Beartixが吹っ飛ぶあたりにDanehillとDanehill Dancerの格の違いを見た思いもあります。

May 19, 2007

5/19 Lockinge S GI Newbury GB Turf 8F

Peeressの連覇なるかというこのレースに、アレな血統馬が参戦。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11JeremyDanehill DancerGlint in Her EyeAraziM.J. KinaneSir Michael Stoute
23Marcus AndronicusDanehillFijiRainbow QuestR. HillsA.P. O'Brien
32PassagerAnabaaPassionneeWoodmanRichard HughesMme C. Head-Maarek
48RamontiMartino AlonsoFoscaEl Gran SenorL. DettoriSaeed bin Suroor
55Secret WorldSpinning WorldClassic ParkRobellinoEddie AhernJ. Noseda
66PeeressPivotalNoble OnePrimo DominieKerrin McEvoySir Michael Stoute
77Red EvieIntikhabMalafemmenaNordicoJamie SpencerM.L.W. Bell
84SpeciosaDanehill DancerSpecificallySky ClassicMicky FentonMrs. P. Sly
4歳になって本格化したか、あるいは距離をマイルに延ばして成功したか、前走Betfred Mileを勝ったJeremyは母がGlint in Her Eyesということで、祖母がWind in Her Hairという事になります。
昨年のこのレースでSoviet Songらを下したPeeressは今年も休み明けでの参戦になります。昨年はハイレベルなパフォーマンスを見せながらも、勝ちに見放されたというところがありました。相手に合わせてしまうというところでもあるのか牡馬相手のレースの方が力を出している印象。今年も走る以上は期待しますよ。牡馬とそのまま比べてもプレレートではトップの実力を持っています。馬場がGood to Softの見込みですが、この馬は馬場を気にしないので問題ないと思います。
昨年7連勝でGIまで持って行ったRed Evieですが、最後はSun Chariot Sで大敗を喫してしまいました。連戦の疲労が影響したのだとは思いますが、最後はレースをやめてしまっています。Matron Sでは直線で早めに抜け出したRed EvieをPeeressが猛追するも捉えきれずというのもあったので、能力は高いのだと思います。ただ、Peeressと同斤量になるときついかなとも。
年末のHong Kong Mileで3着に入ったRamontiはSuroor厩舎に移籍しています。Godolphinも最近は買ってきた馬も今ひとつ活躍してくれないというところではあるので、そのあたりでどうかなとも。
昨年の1000ギニー馬Speciosaもその後があまり良くありません。前走Earl of Sefton Sを2着とはいえ、Manduroに4馬身離されているのではなあ。

Result

1.Red Evie: Intikhab - Malafemmena by Nordico
2.Ramonti: Martino Alonso - Fosca by El Gran Senor
3.Passager: Anabaa - Passionnee by Woodman
4.Secret World: Spinning World - Classic Park by Robellino
5.Jeremy: Danehill Dancer - Glint in Her Eye by Arazi
6.Peeress: Pivotal - Noble One by Primo Dominie
7.Speciosa: Danehill Dancer - Specifically by Sky Classic
8.Marcus Andronicus: Danehill - Fiji by Rainbow Quest
まあ、Red Evieは良い馬ですよ。あと、Ramontiは惜しかったね。PeeressもWindsor Forestあたりで立て直して来たら良いんじゃないかというくらいです。

June 1, 2007

6/1 Coronation C GI Epsom GB Turf 12F10yd

Sixties Iconが馬場を気にしているので、ちょっと波乱含み。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15HattanHallingLuanaShaadiSeb SandersC.E. Brittain
27MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael Stoute
32ScorpionMontjeuArdmelodyLaw SocietyM.J. KinaneA.P. O'Brien
43SeptimusSadler's WellsCaladiraDarshaanJ. MurtaghA.P. O'Brien
51Sir PercyMark of EsteemPercy's LassBlakeneyMartin DwyerM.P. Tregoning
64Sixties IconGalileoLove DivineDiesisL. DettoriJ. Noseda
76Rising CrossCape CrossWoodrisingNominationTed DurcanJ.R. Best
今年になってからGIIIを連勝しているMaraahelですが、どちらもさほど強くなったようには思われず、去年からGIの壁を越えられないままという事になるのではないかなと。
Scorpionは去年の復帰が遅れて、結局BCと香港に遠征するものの、結果を残せませんでした。今年も復帰戦で人気を背負うものの取りこぼして2着に終わってしまう辺り当てにしづらい部分はあるのでしょう。
去年のDerbyを勝ったSir Percyはその後、復帰に手間取り、何とか出走したChampion Sを7着と大敗しました。今年はSheema Classicを走って4着に終わっています。その遠征後初のレースとなるわけで、どの程度仕上がっているかというのは注意しないといけないのでしょうが、下手なレースはして欲しくないというところ。
Jockey Club Sで復帰の王道を通ってきたSixties Iconがこの出走メンバーの中で最も有力といえるのでしょう。
去年のDante Sを勝っているSeptimusはDerby本番で惨敗していこう出番が無くなっていたが、今年になって復帰して、GIII Mooresbridge Sを勝っている。この辺りの実力もまた謎なところではあるので、Sixties Iconが人気を被るという事になってはいるのだが…

Result

O'Brien師のワンツー。
1.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
2.Septimus: Sadler's Wells - Caladira by Darshaan
3.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
4.Rising Cross: Cape Cross - Woodrising by Nomination
5.Hattan: Halling - Luana by Shaadi
6.Sir Percy: Mark of Esteem - Percy's Lass by Blakeney
7.Sixties Icon: Galileo - Love Divine by Diesis
人気上位の4歳馬Sixties IconとSir Percyが逆ワンツーという結果に終わったのは気がかりではある。Scorpionでこの路線を支えられるかとなればちょっと疑問で、Septimusがこれから安定するかということになるかな。Maraahelもこんな程度かというところだし。
ほとんど、逃げてたSeptimusを直線でScorpionが交わしただけというレース。

6/1 Oaks GI Epsom GB Turf 12F10yd

出ないと言われていた馬も結局出るようで。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16All My LovingSadler's WellsJudeDarshaanC. SoumillonA.P. O'Brien
27Cherry HintonGreen DesertUrban SeaMiswakiJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
34DalvinaGrand LodgeFoodbroker FancyHallingO. PeslierE.A.L. Dunlop
410Dance of LightSadler's WellsFlamelightSeattle SlewKerrin McEvoySir Michael Stoute
53DarrfonahSingspielAvilaAjdalEddie AhernC.E. Brittain
613Four SinsSinndarFour RosesDarshaanM.J. KinaneJohn M. Oxx
712KayahKahyasiLristinaKrisSeb SandersR.M. Beckett
811Light ShiftKingmamboLingerieShirley HeightsTed DurcanH.R.A. Cecil
914Measured TempoSadler's WellsAllez Les TroisRivermanL. DettoriSaeed bin Suroor
102Nell GwynDanehillOffshore BroomBe My GuestN. CallanA.P. O'Brien
118Passage of TimeDansiliCrepsydraSadler's WellsRichard HughesH.R.A. Cecil
129Peeping FawnDanehillMaryinskySadler's WellsMartin DwyerA.P. O'Brien
135Simply PerfectDanehillHotelgenie Dot ComSelkirkJ. MurtaghJ. Noseda
141Sues SurpriseMontjeuMy MichelineLion CavernMichael HillsB.W. Hills
Passage of Timeの人気は去年のCriterium de Saint-CloudでSoldier of Fortuneを下しているという事に拠る。前走のMusidora Sはレース前に不安材料があったもののの、差がわずかとはいえ斤量を背負って勝ちきったということは評価して良いのだろう。結局その問題が解決しているのかどうかが分からないところなんですが。 2番人気のDalvinaはSpencerが騎乗停止を受けているため、Peslierということになった。2戦2勝で前走のNewmarketのPretty Polly Sで6馬身差という圧勝をしての参戦。デビュー戦がLingfieldのオールウェザーなので、芝はその1戦のみ。
これに続くのがCheshire OaksでAll My Lovingを下してきたLight Shift。馬場が悪くなるのは歓迎しないということで、そのあたりがどう出るか。ニアルコスのオーナーブリードで半姉にShivaが出ているという良血。血統としてはShivaの方が洗練された良さがあるような気もしますが、Kingmamboなんてのは相手が良血だったら何とでもなるので合格としておこう。というか、Kingmamboに関しては深く考えた方が負けくらいには思う。
ギニートライアルでArch Swingの短頭差2着から前走で10Fに距離を延ばしたらあっさりGIIIを勝ってきたFour SinsはAga Khan殿下。SinndarにDarshaanということで、Mill ReefとAbdosの組み合わせクロス。そら、こんな馬を7Fで使ってんなよという話ではあるだろう。如何にもAga Khanな血統のわりには生産はドイツ。
GodolphinのMeasured Tempoは母がAllez Les Trois。要するにAnabaa Blueの半妹。Godolphinの方からはUrban Seaの仔がエントリーしてるし、このファミリーは相変わらず凄いですな。
一方Ballydoyleは4頭出しでエース格はSoumillonを配してきたAll My Lovingという事にはなるか。Sadler's WellsにDarshaanと極めて王道をいく配合であり、その前がCrystal Palace、ZeddaanとフランスのGrey Sovereignを固め打ちにしてくるのも面白い。Mah IranのボトムラインにNasrullahガシガシ重ねるような五代血統はなかなか見所ありかなと。で、Four Sinsにひねられて2戦1勝でこの舞台を踏む事になるのがUrban Sea産駒Cherry Hinton。まあ、Galileoの半妹。何気にBlack Sam Bellamyなんかを見てるとスタミナ方面に強く出すぎたというところもありそうなんですが、そこでGreen Desertかよとか思ってしまうところはあるなあ。Rock of Gibraltarの全妹がNell Gwyn。Irish Guineas Trial2着からの参戦。更に、Irish Guineas本戦で3着に入ったPeeping Fawnが連闘策となる。そうまでして出さなければならない程の馬とも思われないが。てか、Irish Oaksではダメなのかよ。

Result

Kingmamboはこれがあるからやめられん。Cecil師完全復活のOaks8勝目。
1.Light Shift: Kingmambo - Lingerie by Shirley Heights
2.Peeping Fawn: Danehill - Maryinsky by Sadler's Wells
3.All My Loving: Sadler's Wells - Jude by Darshaan
4.Four Sins: Sinndar - Four Roses by Darshaan
5.Cherry Hinton: Green Desert - Urban Sea by Miswaki
6.Simply Perfect: Danehill - Hotelgenie Dot Com by Selkirk
7.Dance of Light: Sadler's Wells - Flamelight by Seattle Slew
8.Passage of Time: Dansili - Crepsydra by Sadler's Wells
9.Kayah: Kahyasi - Lristina by Kris
10.Darrfonah: Singspiel - Avila by Ajdal
11.Dalvina: Grand Lodge - Foodbroker Fancy by Halling
12.Nell Gwyn: Danehill - Offshore Broom by Be My Guest
13.Measured Tempo: Sadler's Wells - Allez Les Trois by Riverman
14.Sues Surprise: Montjeu - My Micheline by Lion Cavern
4コーナー外回しから直線に向いて抜け出しにかかったところではLight Shiftが突き放すという印象すらあったが、それ以上の脚でPeeping Fawnが迫る。しかし、馬体を並べさせる事を許さずに半馬身差を詰めさせなかったLight Shiftの粘りが光ったレース。これで初勝利から4連勝となり、距離を延ばして成功したというあたりで、良血のKingmamboの面目躍如であり、これが調子に乗ると手がつけられないかとも思われたり。Cecil師は2000年のOaksのLove Divine以来のクラシックタイトルで英クラシック24勝目。
Peeping Fawnは元々詰めの甘いところはあるようで、まあ仕方なしかな。Irish Oaksで巻き返して欲しいところ。
All My Lovingは一気に突き放されてしまったあたりが上の2頭との差になってしまうのだろう。悪くは無かったと思うが、結局Cheshire OaksでLight Shiftの2着だったが差を広げられてしまった。
一番人気のPassage of Timeは道中は良い位置をキープしていたようだが、直線に向いてから伸びなかった。距離が長かったかなと。

June 2, 2007

6/2 Derby S GI Epsom GB Turf 12F10yd

実に19頭中8頭がBallydoyleである。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15AcapulcoGalileoHarasavaDarshaanF.M. BerryA.P. O'Brien
215AdmiralofthefleetDanehillRafinaMr. ProspectorJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
34Anton ChekhovMontjeuBy CharterShirley HeightsD.P. McDonoghA.P. O'Brien
42AqaleemSinndarDalayilSadler's WellsR. HillsM.P. Tregoning
51Arabian GulfSadler's WellsWinceSelkirkDoubtfulSir Michael Stoute
610ArchipenkoKingmamboBoundNijinskyM.J. KinaneA.P. O'Brien
714AuthorizedMontjeuFunsieSaumarezL. DettoriP.W. Chapple-Hyam
88Eagle MountainRock of GibraltarMasskanaDarshaanJ. MurtaghA.P. O'Brien
913Eastern AnthemSingspielKazziaZinaadKerrin McEvoySaeed bin Suroor
1019Kid MamboLemon Drop KidSpring PitchStorm CatJoe FanningT.G. Mills
113LeanderKalanisiGuest of AnchorSlip AnchorMark GallagherB.R. Johnson
1217LucarnoDynaformerVignetteDiesisSteve DrowneJ.H.M. Gosden
136MahlerGalileoRainbow GoddessRainbow QuestP.J. SmullenA.P. O'Brien
1412Petara BayPeintre CelebreMagnificient StyleSilver HawkDane O'NeillT.G. Mills
157RegimeGolanJuno MadonnaSadler's WellsMartin DwyerM.L.W. Bell
1611Salford MillPeintre CelebreRazanaKahyasiTed DurcanD.R.C. Elsworth
179Soldier of FortuneGalileoAffiancedErins IsleW.M. LordanA.P. O'Brien
1818Strategic PrinceDansiliAusherraDiesisEddie AhernP.F.I. Cole
1916YellowstoneRock of GibraltarLove and AffectionExclusive EraC. O'DonoghueA.P. O'Brien
Arabian Gulfは感染症で回避濃厚。
そうは言うもののEvens Favouriteという圧倒的な人気を集めるのはAuthorized。3戦2勝で勝ったのはGI Racing Post TrophyとGII Dante Sなのだから文句なしではあるし、そのDante Sを4馬身差というパフォーマンス。更にこの馬のためにGodolphinがDettoriの騎乗を許可したというところまで含めて人気になる要素は揃っていると言えるだろう。Epsomは馬場がGood to Softだが、この馬にとってはむしろ歓迎。Racing Post TrophyがHeavy、Dante SがGood to Softの条件であった。近親にGreen Dancerを出すボトムラインにLyphard、Saumarez、Montjeuとスタミナならば問題無い配合になっている。従兄にOkawangoが出ている。
2番手はAqaleemとArchipenkoが並ぶような状態。Aqaleemは前走のLingfieldのDerby Trialが初勝利だが、これを4馬身差と能力を見せている。出自はAuthorizedと同じで、こちらもIrish River、Sadler's Wells、Sinndarとスタミナに向いた配合。AuthorizedがVal de Loirをクロスさせるのに対して、こちらはMill ReefとRiverman由来のNever Bendがクロスする。伯父にAlhaarthが出る。
Archipenkoは4戦2勝。LeopardstownのDerby Trialを勝ち、Ballydoyleのエース格として鞍上にKinaneを確保できたのは大きい。OaksでもLight Shiftが強さを見せたように、Kingmamboなんてのは良血ならば難しいことを考えるまでも無く走るのだし、馬場が渋っても問題にしないというところはあるかと。Archipenkoの配合はNureyev≒Boundの3x1というところに目が行くわけで、Kingmamboはこの手のクロスは許容するし、Specialも濃い配合にしても問題はないというところはある。
そしてO'Brienの2番手がEagle Mountain。ギニー5着からの参戦で、距離経験を持たないのが問題だろう。母系はそこそこ距離をこなせるが、この世代が初年度とはいえRock of Gibraltarは長い距離で勝てない。まだ、評価を確定させるだけの出走数ではないとはいえ、明らかに5-6Fの成績が7-9Fのそれを上回り、現状のスタミナインデックスは実に5.0Fという状態である。距離が延びると詰めの甘さが出ているというところもあるのだが、やはり向かないのではなかろうか。
前走Newmarketのリステッドを3馬身半差で勝ち、連闘で臨むLucarnoは9-f族のEscutcheon-Demolitionというファミリーで個人的にはそれだけで本命にしてしまいたいところではある。活躍馬が出ていないとはいえ、種牡馬の質は落としておらず、Diesisを使ってSharpen Upを導入するようなところで欧州向きにしているのだろう。Dynaformerだと芝は軽い方が良いかとも思うが、ちょっと期待してみたい。
Chester Vaseを勝ったSoldier of FortuneもO'Brien。5戦して3勝、2着が2回という戦績を持つが、Criterium de Saint-CloudでPassage of Timeに敗れてからは、Passage of Timeの評価を上げるのに一役勝ってしまったというところはあるだろう。LongchampのPrix Noaillesも勝っていて、やや変則なローテながらもうちょっと有力視されても良かろうくらいには思う。
Salford Millは4戦2勝でリステッド勝ちまでしかないが、そこでAcapulcoやEastern Anthemを下して来ている。遡ればZaribaというファミリーであまりパッとしない分岐だったが従姉にKinnardが出た。
SandownのClassic Trialの勝ち馬がRegime。Golanの初年度産駒で今のところ唯一頭の活躍馬。
Dee Sを勝ってきたのがAdmiralofthefleet。Niarchosのオーナーブリードであり、祖母がCoup de Folie、母はMachiavellianの全妹である。そこにDanehillなんて使ったものだからNatalmaが3本に更にCosmahを追加となかなか愉快な血統にはなっている。これで距離をこなせるかどうかというところで10Fまではクリアしたが、更に2Fはちょっと厳しいか。

Result

一瞬Kid Mamboに夢を見たw
1.Authorized: Montjeu - Funsie by Saumarez
2.Eagle Mountain: Rock of Gibraltar - Masskana by Darshaan
3.Aqaleem: Sinndar - Dalayil by Sadler's Wells
4.Lucarno: Dynaformer - Vignette by Diesis
5.Soldier of Fortune: Galileo - Affianced by Erins Isle
6.Salford Mill: Peintre Celebre - Razana by Kahyasi
7.Kid Mambo: Lemon Drop Kid - Spring Pitch by Storm Cat
8.Yellowstone: Rock of Gibraltar - Love and Affection by Exclusive Era
9.Acapulco: Galileo - Harasava by Darshaan
10.Admiralofthefleet: Danehill - Rafina by Mr. Prospector
11.Mahler: Galileo - Rainbow Goddess by Rainbow Quest
12.Anton Chekhov: Montjeu - By Charter by Shirley Heights
13.Regime: Golan - Juno Madonna by Sadler's Wells
14.Leander: Kalanisi - Guest of Anchor by Slip Anchor
15.Petara Bay: Peintre Celebre - Magnificient Style by Silver Hawk
16.Strategic Prince: Dansili - Ausherra by Diesis
17.Archipenko: Kingmambo - Bound by Nijinsky
Non Runner: Arabian Gulf, Eastern Anthem
Dettoriの悲願達成。圧倒的人気に応える圧勝でした。直線での抜け出し方はちょっと桁が違うというレベルでこれはこの先にも期待が大きいDerby馬ということになるのではないか。今後はといえばEclipse Sという話が出ておるのだが、2年前に同じような馬がいたことを思い出す。Motivatorなんだが、要するにAuthorizedがこれから問われるのは馬場がGood to Firmくらいになった時のパフォーマンスと10F戦でどうかという事になるのだろう。血統的にはMontjeu、Saumarez、Lyphard、Val de Loirなんてフランスチックな累代を持ってるんで、変にイギリスで使わずにキングジョージ程度に抑えて、Niel使ったら凱旋門賞をそのまま持って行くんじゃないかねと思うところはある。
あっという間に5馬身もの差を付けられた後続はこの条件ではAuthorized相手にどうしようもないというところだろう。その上でKid Mamboなんかは距離を短くしたら面白そうだが、次のレースを見てみないことにはどうとも言えないだろう。Epsomの結果がそのまま他の競馬場にも反映されるというわけでもないし。とにかく今年の3歳馬でAuthorizedがちょっと抜けて強いということになるかな。

June 17, 2007

6/19 St. James Palace S GI Ascot GB Turf 8F

ロイヤル開催開幕です。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16Astronomer RoyalDanzigSheepscotEasy GoerC. O'DonoghueA.P. O'Brien
23Cockney RebelVal RoyalFacticeKnown FactO. PeslierG.A. Huffer
38CreachadoirKing's BestSadimaSadler's WellsK.J. ManningJ.S. Bolger
47Duke of MarmaladeDanehillLove Me TrueKingmamboM.J. KinaneA.P. O'Brien
54Dutch ArtMediceanHalland Park LassSpectrumJimmy FortuneP.W. Chapple-Hyam
61Excellent ArtPivotalObsessiveSeeking the GoldJamie SpencerA.P. O'Brien
75He's a DecoyIn the WingsAllegheny RiverLear FanKerrin McEvoyDavid Wachman
82Jack JuniorSongandaprayerRa HydeeRahyL. DettoriB.J. Meehan
人気は英愛のギニーを制したCockney Rebelに集中。仏ギニーのAstronomer Royalがアテにされていなくて、その他はほぼどちらかのレースで下した相手となればさもありなんと言ったところか。気になるのは連戦の疲労くらいか。
2番手はNewmarketで3着に敗れたDutch Art。距離はマイルならば何とかなるという程度だとは思われる。Curraghに遠征していないという事と、AscotのNorfolk S勝ちという舞台経験でなんとか逆転の目を見たいというところだろう。
O'BrienとしてはNewmarketの4着Duke of MarmaladeにKinaneで勝負しにきているようなところがあるが、人気になったのはLongchampで4着のExcellent Artの方。あのレースはSpencerが騎乗停止を喰らってしまうようなレースになっただけにここでという期待が大きいのかなと思われる。
LongchampからCurraghに転戦してどちらも2着にまとめたCreachadoirが更に上昇していればあるいはと言ったところか。Creachadoirは三代母がCocotteであり、半兄Youmzainというあたりで期待の掛かる馬ではあるので、この積極策が良い方向に向かってくれればというところ。
Dettoriの乗るJack Juniorは前走がUAE Derby2着の未勝利馬というとんでもないもの。Songandaprayerを欧州で走らせる事からして無茶言うなの世界です。

Result

1.Excellent Art: Pivotal - Obsessive by Seeking the Gold
2.Duke of Marmalade: Danehill - Love Me True by Kingmambo
3.Astronomer Royal: Danzig - Sheepscot by Easy Goer
4.Dutch Art: Medicean - Halland Park Lass by Spectrum
5.Cockney Rebel: Val Royal - Factice by Known Fact
6.Creachadoir: King's Best - Sadima by Sadler's Wells
7.Jack Junior: Songandaprayer - Ra Hydee by Rahy
8.He's a Decoy: In the Wings - Allegheny River by Lear Fan
オブライエン厩舎のワンツースリーという形で、フランスでは直線でレースになっていなかったExcellent Artが差して、レースを引っ張ったDuke of Marmaladeとの叩き合いをクビ差制した。内を突いて伸びてきたんだが、やはり強かったかというところか。Pivotal産駒の強いマイラーとして存在感を示すようになってくれれば良いかなと。
Cockney Rebelは外に外に行ってしまったのだが、その後骨折していた事が判明した。
Creachadoirは連戦の疲労かついに崩れた。

6/19 Queen Anne S GI Ascot GB Turf 8F

George Washington復帰。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14CesareMachiavellianTromondLomondJ. MurtaghJ.R. Fanshawe
28George WashingtonDanehillBordigheraAlyshebaM.J. KinaneA.P. O'Brien
36JeremyDanehill DancerGlint in Her EyeAraziRyan MooreSir Michael Stoute
41NotabilityKing's BestNoble RoseCaerleonKerrin McEvoySaeed bin Suroor
55RacingerSpectrumDibenoiseKendorC. SoumillonF. Head
62RamontiMartino AlonsoFoscaEl Gran SenorL. DettoriSaeed bin Suroor
73Turtle BowlDyhim DiamondClara BowTop VilleO. PeslierF. Rohaut
87Red EvieIntikhabMalafemmenaNordicoJamie SpencerM.L.W. Bell
Red Evie、Ramontiくらいしかまともな相手がいないということでGeorge Washingtonが一本被りという状況。とはいえ一旦は完全に種牡馬ということで緩めたはずの馬体を戻しきれているのかどうかとなるとちょっと怪しいよなとは思われる。少なくともBCが終わってから3月の半ばまでは調教ゼロだろうし、3ヶ月で種牡馬モードから競走馬モードに戻せますかね。
Red EvieはLockingeで牡馬を一蹴してきて、Soviet SongやPeeressの後継者にはなれそうか。そのRed Evieの2着だったRamontiは今年からGodolphin所属で欧州マイルの安定勢力になれるかなといったところ。このあたりが頑張ってくれないと面白くならないし。

Result

1.Ramonti: Martino Alonso - Fosca by El Gran Senor
2.Jeremy: Danehill Dancer - Glint in Her Eye by Arazi
3.Turtle Bowl: Dyhim Diamond - Clara Bow by Top Ville
4.George Washington: Danehill - Bordighera by Alysheba
5.Cesare: Machiavellian - Tromond by Lomond
6.Racinger: Spectrum - Dibenoise by Kendor
7.Red Evie: Intikhab - Malafemmena by Nordico
8.Notability: King's Best - Noble Rose by Caerleon
内と外に別れつつ、4頭が並ぶ混戦のゴール。先頭でレースを引っ張ったRamontiは直線では馬場の真ん中に持ち出していましたが、内埒沿いを取ったJeremyに一旦は完全にリードを許したようにも見えました。そこからTurtle Bowlと併せるように伸びて差し返したというあたり、Ramontiはかなり強くなっているといったところではあるかなと。最後に内を襲ったGeorge Washingtonも、まだ昨年のような迫力はないものの、復帰戦としては十分な内容のレースをしたといえるのではないかな。今回に関しては人気になりすぎていたという側面もあるわけで、落胆するような結果ではないと思われます。

June 19, 2007

6/20 Prince of Wales's S GI Ascot GB Turf 10F

なかなかのメンバーが揃ったとは思われる。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11Dylan ThomasDanehillLagrionDiesisC. SoumillonA.P. O'Brien
26KandidateKaboolValleyroseRoyal AcademyRyan MooreC.E. Brittain
34ManduroMonsunMandellichtBe My GuestS. PasquierA. Fabre
47NotnowcatoInchinorRambling RoseCadeaux GenereuxJ. MurtaghSir Michael Stoute
52PressingSoviet StarRafifRivermanO. PeslierM.A. Jarvis
65Red RocksGalileoPharmacistMachiavellianL. DettoriB.J. Meehan
73Sir PercyMark of EsteemPercy's LassBlakeneyMartin DwyerM.P. Tregoning
前走は騎手の差っぽくも見えたが、Notnowcatoに競り負けるようではDylan Thomasもまだまだということなのか、人気が割れ気味です。
Dylan Thomasは今年になって地元で一戦叩いた後、SoumillonでPrix Ganeyを勝ち、HeffernanでTattersalls GCを負けました。地元で調整とかで使う分にはHeffernanだって悪くないんでしょうけど、GIとなるとちょっとと言ったところはあったかな。そういうわけで、ここはFallonを使えないということもあって、Soumillonでということになりました。10Fで走ればそう大きく崩れる事もないだろうとは思いつつ、2度Notnowcatoに負けてしまったという辺りで、変な天敵を作ってしまったよなあという感じもあります。International Sは3歳馬には厳しいレースなんですけどね。
フランスでPrix d'Ispahanを勝ってようやくGIタイトルを手に入れたManduroですが、その真価を問われるのがこのレースという事にはなるか。今年になっていきなり圧勝を2つ続けていますが、相手が弱いというのもあったので、このメンバー相手でも勝ちきる強さがあるということを示して貰いたいなと。いつものManduroに戻りそうな気もしますが。
Notnowcatoは安定した強さは無いんですが、勝つときは勝つんですよね。厄介な馬です。Murtaghが乗って成績が安定すれば良いかなと思うところもあったり。
Red Rocksは快勝したGordon Richards以来のレース。Sir PercyはどうもDerby以降良くないレースばかりであり、Coronation Cに出て惨敗。この辺の4歳馬の力関係がはっきりとしないところではあるものの10FくらいだったらDylan Thomasかなあと思うところです。
イタリアからJarvis厩舎に移籍してきてPressingはここでいきなりどうにか出来るかとなれば厳しいかな。うまくいけばInternational Sくらいで面白い馬になるんじゃないかなとも思いますけど、しばらくは様子見という事になるかな。

Result

1.Manduro: Monsun - Mandellicht by Be My Guest
2.Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
3.Notnowcato: Inchinor - Rambling Rose by Cadeaux Genereux
4.Red Rocks: Galileo - Pharmacist by Machiavellian
5.Pressing: Soviet Star - Rafif by Riverman
6.Sir Percy: Mark of Esteem - Percy's Lass by Blakeney
Non Runner: Kandidate
Sir Percyが引っ張るレースを4番手から進めて、コーナーを回りながら直線に出るとこできっちり仕掛けて勝ちに行ったDylan Thomasでしたが、その内から同じように動いたManduroを交わせず。あのジリジリのManduroがあの展開になって交わされないのかという思いもあるが、それだけ今年のManduroは強くなっていると言って良いのだろう。逆に言えばDylan Thomasはアレすら交わせなかったと言うあたりで、どうにも王道路線を牽引していくにはやや魅力に欠けるって部分を見せてしまったのかもしれない。しかし10Fあたりはこの2頭を中心に動いていくかなと思わせるレースではありました。
4馬身離された3着争いはNotnowcatoがRed Rocksに抜かせなかったというあたりで、まあNotnowcatoはまた展開が嵌まるレースがそのうちあるんじゃないかと思う反面、Red Rocksあたりはちょっと問題だよなあと。Sir Percyはマイルの方が良いかもしれないですね。

6/21 Gold C GI Ascot GB Turf 20F

Yeatsが圧倒的な人気ではあります。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16BaddamMujahidAude la BelleEla-Mana-MouIan MonganM.R. Channon
21BulwarkMontjeuBulaxieBustinoJim CrowleyMrs. A.J. Perrett
39Cherry MixLinamixCherry MoonQuiet AmericanL. DettoriSaeed bin Suroor
43FinalmenteKahyasiSudden SpiritEsprit du NordJ. MurtaghN.A. Cullaghan
55GeordielandJohann QuartzAerdeeHighest HonorJamie SpencerJ.A. Osborne
67Le MiracleMonsunL'Heure BleueKendorD. BouefW. Baltromei
78Lord du SudLinamixMarseillaiseEsprit du NordC.P. LemaireJ.C. Rouget
812Sergeant CecilKing's SignetJadidhTouching WoodJimmy FortuneB.R. Millman
911Tungsten StrikeSmart StrikeBathildeGenerousRyan MooreMrs. A.J. Perrett
102YeatsSadler's WellsLyndonvilleTop VilleM.J. KinaneA.P. O'Brien
114The Last DropGalileoEppingCharnwood ForestKerrin McEvoyB.W. Hills
1214MontareMontjeuContareShirley HeightsO. PeslierJ.E. Pease
1313AllegrettoGalileoAlleuiaCaerleonSeb SandersSir Michael Stoute
1410Rising CrossCape CrossWoodrisingNominationTed DurcanJ.R. Best
去年勝ってて、今年も叩き台のリステッド二つを軽く6馬身、5馬身なんて臨戦なら当たり前か。
それを追うのが、去年の5着馬で、その後フランスでCadranを勝ってきたSergeant Cecil。ただ、この馬でもYeatsにどこまで食い下がれるかというくらいになってしまうかなとは思われる。
Yorkshire C2着で人気を集めるGeordielandも距離経験といったあたりで無理がありそうか。
Montareはこの超長距離ではちと厳しかろうし、Lord du Sudなんかも同じようなタイプに思える。
頭数は揃えたが…といったところか。

Result

1.Yeats: Sadler's Wells - Lyndonville by Top Ville
2.Geordieland: Johann Quartz - Aerdee by Highest Honor
3.Le Miracle: Monsun - L'Heure Bleue by Kendor
4.Finalmente: Kahyasi - Sudden Spirit by Esprit du Nord
5.Montare: Montjeu - Contare by Shirley Heights
6.Lord du Sud: Linamix - Marseillaise by Esprit du Nord
7.Baddam: Mujahid - Aude la Belle by Ela-Mana-Mou
8.Cherry Mix: Linamix - Cherry Moon by Quiet American
9.Allegretto: Galileo - Alleuia by Caerleon
10.Bulwark: Montjeu - Bulaxie by Bustino
11.The Last Drop: Galileo - Epping by Charnwood Forest
12.Rising Cross: Cape Cross - Woodrising by Nomination
13.Tungsten Strike: Smart Strike - Bathilde by Generous
14.Sergeant Cecil: King's Signet - Jadidh by Touching Wood
[ 直線でGeordielandに迫られたときはそのまま行かれるかにも見えましたが、そこから抜かせないばかりか逆に離しにかかるのだからYeatsは流石に強いということになるかな。むしろGeordielandが良くやったというべきか。

June 21, 2007

6/22 Coronation S GI Ascot GB Turf 8F

ロイヤル開催中でも最も楽しみなレース。Finsceal Beoに2頭の無敗馬が挑む。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
111Arch SwingArchGold PatternSlew o'GoldM.J. KinaneJohn M. Oxx
213Cherry HintonGreen DesertUrban SeaMiswakiJ. MurtaghA.P. O'Brien
37DarjinaZamindarDarinskaZilzalC. SoumillonA. de Royar-Dupre
43Finsceal BeoMr. GreeleyMusical TreatRoyal AcademyK.J. ManningJ.S. Bolger
52Indian InkIndian RidgeMaid of KilleenDarshaanRichard HughesR. Hannon
68Majestic RoiStreet CryL'Extra HonorHero's HonorJamie SpencerM.R. Channon
71Mi EmmaSilvanoMi AnnaLake ConistonE. PedrozaA. Wöhler
85MissvinskiStravinskyMiss U FranBroccoC.P. LamaireJ.C. Rouget
910PuggyMark of EsteemJakartaMachiavellianL. DettoriR.A. Kvisla
104RahiyahRahyMeiosisDanzigTed DurcanJ. Noseda
116Scarlet RunnerNight ShiftSweet PeaPersian BoldKerrin McEvoyJ.L. Dunlop
1212Silk BlossomBaratheaLovely BlossomSpinning WorldMichael HillsB.W. Hills
139YaqeenGreen DesertLady ElgarSadler's WellsR. HillsM.A. Jarvis
1410Rising CrossCape CrossWoodrisingNominationTed DurcanJ.R. Best
英仏愛の1000Guineasを1,2,1で駆け抜けたFinsceal Beoが更にこのレースまで狙ってきたということに尽き、そこにフランスでこのFinsceal Beoを下したDarjinaが参戦するというマッチメイクに拠るものが大きいです。そして更にドイツから参戦のMi Emma。独1000 GuineasのトライアルでScatinaを、そして1000Guineas本番ではMystic Lipsを9馬身千切ったモンスター。Scatinaはその後のSchwarzgold-Rennenの勝ち馬であり、Mystic LipsがPreis Dianaを勝ったと言う事を考えると、マイルで彼女らに9馬身差をつけるこのMi Emmaの実力や如何にという事になるわけです。Finsceal BeoとDarjinaの再戦にこのMi Emmaがどう絡んでくるかというあたりがレースのポイントになるでしょう。
アイルランドに渡ったのは失敗に終わりましたが、Arch SwingもFinsceal Beoに雪辱すべく狙ってきているかとは思われます。Finsceal Beoは同じような間隔で使われているCreachadoirがここに来てついに崩れたというのもありますし、やはり連戦の疲労がどうかという部分はあるので、実績上では断然のFinsceal Beoではありますが、フランスではDarjinaに負けている事も合わせて、レースとしては厳しいものになるんではないかなと。

Result

1.Indian Ink: Indian Ridge - Maid of Killeen by Darshaan
2.Mi Emma: Silvano - Mi Anna by Lake Coniston
3.Darjina: Zamindar - Darinska by Zilzal
4.Arch Swing: Arch - Gold Pattern by Slew o'Gold
5.Missvinski: Stravinsky - Miss U Fran by Brocco
6.Scarlet Runner: Night Shift - Sweet Pea by Persian Bold
7.Majestic Roi: Street Cry - L'Extra Honor by Hero's Honor
8.Finsceal Beo: Mr. Greeley - Musical Treat by Royal Academy
9.Yaqeen: Green Desert - Lady Elgar by Sadler's Wells
10.Rahiyah: Rahy - Meiosis by Danzig
11.Puggy: Mark of Esteem - Jakarta by Machiavellian
12.Cherry Hinton: Green Desert - Urban Sea by Miswaki
13.Silk Blossom: Barathea - Lovely Blossom by Spinning World
Finsceal Beoは愛ギニーでもギリギリの競馬に見えたわけで、やはり連戦の疲労は否定し難いのかとは思われます。それでも勝ったという事実がここへの出走を決断させたのでしょうし、これで一度しっかり休ませて立て直すということになれば良いかなと。
直線の半ばから異様な伸び方をして6馬身差をつけたIndian InkはCheveley Park Sを勝っていますし、決して弱い馬ではありません。今回は確かに馬場など条件が嵌まったという印象もありますが、それを抜きにしても実力は十分でしょう。そしてそこから離されたとはいえ、Darjinaをついに抑え切ったMi Emmaも良い馬でした。

June 23, 2007

6/23 Golden Jubilee S GI Ascot GB Turf 6F

開催初日の最終追い切りも問題なくこなしてましたし…
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
115Al QasiElnadimDelishaSalseKerrin McEvoyP.W. Chapple-Hyam
27Amadeus WolfMozartRachelleMark of EsteemN. CallanK.A. Ryan
32Appalachian TrailIndian RidgeKarinskiPalace MusicTom EavesI. Semple
414AssertiveBold EdgeTart and a HalfDistant RelativeRyan MooreR. Hannon
512AssetMarjuSnow PeakAraziRichard HughesR. Hannon
613Baltic KingDanetimeLingfield BelleFairy KingJimmy FortuneH. Morrison
717BorderlescottCompton PlaceJeewanTouching WoodSeb SandersR. Bastiman
88Bygone DaysDesert KingMay LightMidyanL. DettoriSaeed bin Suroor
95Fayr JagFayruzLomindaLomondJohn EganT.D. Easterby
1021MagnusFlying SpurScandinaviaSnippetsD.M. OliverP. Moody
119Presto ShinkoShinko ForestSwift ChorusMusic BoyJ.H. BowmanR. Hannon
1218QuitoMachiavellianQirmaziRivermanK. DarleyD.W. Chapman
1322Red ClubsRed RansomTwo ClubsFirst TrumpMichael HillsB.W. Hills
141Rising ShadowEfisioJouetReprimandJimmy QuinnT.D. Barron
1511Soldier's TaleStravinskyMyrtleBatshoofJ. MurtaghJ. Noseda
1610Takeover TargetCeltic SwingShady StreamArchregentJay FordJ. Janiak
174FirenzeEfisioJuliet BravoGlowJamie SpencerJ.R. Fanshawe
1816Miss AndrettiIhtiramPeggie's BidMaroonedC. NewittLee Freedman
1920DraytonDanetimeExponentExbourneW.M. LordanM.F. de Kock
206HamoodyJohannesburgNorthern GulchGulchO. PeslierP.W. Chapple-Hyam
213MastershipBest of the BestsShady PointUnfuwainEddie AhernC.E. Brittain
2219Wi DudElnadimHopesayWarningM.J. KinaneK.A. Ryan
豪州軍団ですが、最下位に沈んだBentley Biscuitが回避してしまったのが残念ではあります。まあ、この短期間で立て直せるかということを考えると、失敗したら次は無いという事ではあるんだろうけど。
さて、King's Standで強さを見せつけたMiss Andrettiで仕方が無いというような状勢ではあります。圧倒的な人気を集め、2番人気のAmadeus Wolfですら7倍つけるのですからとんでもないです。Takeover Targetが8倍で、Magnusが12倍というのはやはりTakeover Targetの実績への評価といったあたりでしょうか。
欧州のエース格を担うAmadeus Wolfも今年の復帰戦のGII Duke of York Sを快勝してきてはいるので悪くは無いんですな。というか流石にこれに8倍は失礼だろうとすら思えるわけですが、まあ、去年はLes ArcsやらReverenceに負けまくっていたってのはあるわけで、メンバーを見れば有力だけどそうは推せないってのはあるのかな。Les ArcsはDuke of Yorkに出て惨敗したので仕方ないですが、Reverenceあたりがしっかりここに間に合わせてきてくれていればというのはあるのでしょう。
つか、まあ、オセアニアのスプリンターの強さを思い知らされる事にはなるのだろうなと。

Result

1.Soldier's Tale: Stravinsky - Myrtle by Batshoof
2.Takeover Target: Celtic Swing - Shady Stream by Archregent
3.Asset: Marju - Snow Peak by Arazi
4.Red Clubs: Red Ransom - Two Clubs by First Trump
5.Drayton: Danetime - Exponent by Exbourne
6.Bygone Days: Desert King - May Light by Midyan
7.Baltic King: Danetime - Lingfield Belle by Fairy King
8.Borderlescott: Compton Place - Jeewan by Touching Wood
9.Firenze: Efisio - Juliet Bravo by Glow
10.Al Qasi: Elnadim - Delisha by Salse
11.Amadeus Wolf: Mozart - Rachelle by Mark of Esteem
12.Presto Shinko: Shinko Forest - Swift Chorus by Music Boy
13.Wi Dud: Elnadim - Hopesay by Warning
14.Magnus: Flying Spur - Scandinavia by Snippets
15.Miss Andretti: Ihtiram - Peggie's Bid by Marooned
16.Assertive: Bold Edge - Tart and a Half by Distant Relative
17.Quito: Machiavellian - Qirmazi by Riverman
18.Appalachian Trail: Indian Ridge - Karinski by Palace Music
19.Rising Shadow: Efisio - Jouet by Reprimand
20.Fayr Jag: Fayruz - Lominda by Lomond
21.Hamoody: Johannesburg - Northern Gulch by Gulch
Non Runner: Mastership
最後にTakeover Targetを交わしてSoldier's Taleが復活のGI勝利といったところ。
期待のMiss Andrettiは普段の彼女では無かったということで、調子落ちしていたというのはあるかな。馬場が緩くなったのも向かなかったという事で、NewittはここのSoftは地元のSoftと全く違うというような事も言っています。

July 6, 2007

7/7 Eclipse S GI Sandown GB Turf 10F

8頭中4頭がO'Brienとか訳の分からない事に。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
18George WashingtonDanehillBordigheraAlyshebaJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
27KandidateKaboolValleyroseRoyal AcademyEddie AhernC.E. Brittain
31NotnowcatoInchinorRambling RoseCadeaux GenereuxRyan MooreSir Michael Stoute
42AdmiralofthefleetDanehillRafinaMr. ProspectorM.J. KinaneA.P. O'Brien
53ArchipenkoKingmamboBoundNijinskyC. O'DonoghueA.P. O'Brien
66AuthorizedMontjeuFunsieSaumarezL. DettoriP.W. Chapple-Hyam
75ChamperyBahriIce BalletNureyevJoe FanningM. Johnston
84YellowstoneRock of GibraltarLove and AffectionExclusive EraF.M. BerryA.P. O'Brien
Derbyを圧勝したAuthorizedが走るというので注目される。今週も馬場が良くなる見込みはなく、Soft程度の状況でのレースとはなりそうで、これはAuthorizedにとっては望むところだろう。
O'Brien師は4頭をエントリーさせてきたが、KinaneはAdmiralofthefleetに乗る。出るのかどうか微妙な事を言っていたGeorge WashingtonはHeffernanです。Admiralofthefleetも母がMachiavellianの全妹という良血で期待のある馬なのかもしれないが、この場では実績も無く、人気薄の一角に過ぎません。どうにもO'Brien師の方からAdmiralofthefleetに乗ってくれないかと言われてKinaneが了解したらしいというらしき。
Stoute師のNotnowcatoは鞍上にRyan Mooreが戻ってきました。馬場が極端に悪くなったらどうかというのはあるので、出来ればGood to Softくらいに回復して欲しいといったところではないかな。
どうにもこのレースはAuthorizedとNotnowcatoのレースになりそうで、そこにO'Brien勢が絡んでこられるかどうかということになるのではないかなと。そういう辺りでGeorge Washingtonよりはむしろ群を抜いた良血の3歳2騎、AdmiralofthefleetとArchipenkoがものになると楽しいよなあと言うところではあります。どちらもEpsomでは距離に負けているようなところがあるだけに。

Result

1.Notnowcato: Inchinor - Rambling Rose by Cadeaux Genereux
2.Authorized: Montjeu - Funsie by Saumarez
3.George Washington: Danehill - Bordighera by Alysheba
4.Yellowstone: Rock of Gibraltar - Love and Affection by Exclusive Era
5.Admiralofthefleet: Danehill - Rafina by Mr. Prospector
6.Kandidate: Kabool - Valleyrose by Royal Academy
7.Archipenko: Kingmambo - Bound by Nijinsky
8.Champery: Bahri - Ice Ballet by Nureyev
結局馬場状態はGood to Softにまで回復したようですが、Notnowcatoが直線で外埒一直線となったのを見れば、内の馬場は悪かったと言う事にはなるのだろう。そのあたりはRyan Mooreの好判断と言えるかな。
Authorizedは内の馬には負けていないわけで、そう悲観する事も無いだろう。George Washingtonにアタマ差勝っているというのは評価して良いんじゃないかなあ。George Washingtonも復帰前に心配したほどの状況ではないし。

July 10, 2007

7/11 Falmouth S GI Newmarket GB Turf 8F

Nanninaの器が試されるレースか。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16Bahia BreezeMister BaileysRing of LoveMagic RingN. CallanRae Guest
22IrridescenceCaesourMeretriciousDancing ChampW.C. MarwingM.F. de Kock
33NanninaMediceanHill HopperDanehillJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
48Red EvieIntikhabMalafemmenaNordicoJamie SpencerM.L.W. Bell
57SpeciosaDanehill DancerSpecificallySky ClassicMicky FentonMrs. P. Sly
61Arch SwingArchGold PatternSlew o'GoldM.J. KinaneJohn M. Oxx
74Simply PerfectDanehillHotelgenie Dot ComSelkirkJ. MurgaghJ. Noseda
85Sweet LilyTobouggMaristaxReprimandJ.H. BowmanM.R. Channon
今年は牡馬相手のマイルGIで勝ち負けしてきたRed Evieが中心のレースに、Windsor Forestをきっちり勝ったNanninaがどう挑むかという見立てになりそう。
Red EvieはLockinge Sを勝ち、Queen Anne Sでは7着にこそ敗れましたが、着差としてはRamontiから3馬身半とそう大きく負けたわけではありません。牝馬限定となればやはり一枚上手ということになるのではないかな。
NanninaはWindsor Forest Sを3馬身差で勝ってきました。勝ったGIはFillies' Mile、Coronation Sとマイルが得意というところはあるかなと。突き抜けた強さが無いというあたりでなかなかにもどかしいところのある馬ですが、ここを勝つようなら期待しても良いのかなと思ったり。
Speciosaはムラがありすぎてよくわかりません。
3歳馬はとりあえずArch Swingに注目ということで良さそうで、Irish 1000 GuineasとCoronation Sと残念なレースが続いていますので、このあたりが正念場になってくるかなあ。
Simply Perfectはマイルならまだ見限るのは早いということになってくるかな。

Result

1.Simply Perfect: Danehill - Hotelgenie Dot Com by Selkirk
2.Irridescence: Caesour - Meretricious by Dancing Champ
3.Arch Swing: Arch - Gold Pattern by Slew o'Gold
4.Nannina: Medicean - Hill Hopper by Danehill
5.Sweet Lily: Tobougg - Maristax by Reprimand
6.Bahia Breeze: Mister Baileys - Ring of Love by Magic Ring
7.Red Evie: Intikhab - Malafemmena by Nordico
Non Runner: Speciosa
鞍上Jonny Murtaghの策が当たったという感じにSimply PerfectがIrridescenceに1馬身の差を付けて逃げ切りました。Racing Postの記事などを読むにMurtaghへの賞賛というのが目立ちます。次はNassau SとPrix d'Astarteに登録すると言うことですが、どっちかというとマイルのAstarteが向いているのではないかなという感じはあります。
2着のIrridescenceはよく分かりません。de Kock師はMurtaghにしてやられたという感じなのでしょう。現在のオーナーはアメリカが拠点と言うことも考慮して次はBeverley Dを目標にするとのこと。
Arch Swingは安定しないというところがあるのでしょう。Oxx師によれば今回はペースがあわなかったというあたりで、やはりMurtaghかと言ったところ。次はMatron Sということで、やや間隔を開けるようです。
Nanninaは去年のこのレースでもK. McEvoyがRajeemでスローペースに持ち込んで勝ちましたが、こういうレースになってしまうとダメといえばそうなるか。まあそれでも去年は2着に来ていたんですが。
ということで、去年のこのレースの時に見たGosden師のコメントを再掲。
「少頭数でレースがスローになったらしばしば奇妙な結果に終わるものだ」---Gosden師 7/12 Falmouth S GI Newmarket GB Turf 8F
ま、Simply Perfectは去年のRajeemほど弱いとも思いませんけど。

July 13, 2007

7/13 July C GI Newmarket GB Turf 6F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
120Amadeus WolfMozartRachelleMark of EsteemN. CallanK.A. Ryan
25AssetMarjuSnow PeakAraziRichard HughesR. Hannon
32Balthazaar's GiftXaarThat’s Your OpinionLast TycoonM.J. KinaneL.M. Cumani
48Bentley BiscuitPeintre CelebreTycoon JoyLast TycoonRyan MooreMrs. Gai Waterhouse
518BorderlescottCompton PlaceJeewanTouching WoodRoyston FfrenchR. Bastiman
615Bygone DaysDesert KingMay LightMidyanKerrin McEvoySaeed bin Suroor
79Dandy ManMozartLady AlexanderNight ShiftP. ShanahanTracey Collins
814Electric BeatShinko ForestDivbine GraceDefinite ArticleA. HelfenbeinAndreas Löwe
91Marchand d'OrMarchand de SableFedoraKendorD. BonillaF. Head
103MutawaajidRedoute's ChoiceElated LadyVainJ.H. BowmanM.R. Channon
115QuitoMachiavellianQirmaziRivermanPhilip RobinsonD.W. Chapman
127Red ClubsRed RansomTwo ClubsFirst TrumpMichael HillsB.W. Hills
1310Rising ShadowEfisioJouetReprimandJimmy QuinnT.D. Barron
1412Soldier's TaleStravinskyMyrtleBatshoofJ. MurtaghJ. Noseda
1513DraytonDanetimeExponentExbourneW.C. MarwingM.F. de Kock
1611Dutch ArtMediceanHalland Park LassSpectrumJimmy FortuneP.W. Chapple-Hyam
174HellvelynIshiguruCumbrian MelodyPetongTed DurcanB. Smart
1819Prime DefenderBertoliniArian DaSuperlativeR. HillsB.W. Hills
1916Sakhee's SecretSakheePalace StreetSecretoSteve DrowneH. Morrison
2017Sander CamilloDixie UnionStarawayStar de NaskraSeb SandersJ. Noseda
Newmarketの馬場状態は水曜のレースでGood to Firmにまで回復していますが、Royal開催のGolden Jubileeを勝ったSoldier's Taleは雨が降ることを願っていて、Noseda師によるとこれ以上馬場が速くなれば回避することになるだろうとのこと。予報では曇り、どちらかというと暖かくなり乾燥するということなんで出走は怪しいか。
Bygone Daysも馬場の状況で出走するかどうかを決めるとのこと。
そんな状況も合ってか人気は割れており、一番人気となりそうなのがリステッド2戦を圧勝してきた3歳馬Sakhee's Secret。今年になってから3連勝しており、前走のCathedral SではPresto Shinko、Ashdown Express、Pivotal Point、The Trader、Patavellianといった懐かしい名前の連中に圧勝。このレースは2着も3歳馬Prime Defenderという辺りで、そろそろこの路線も本格的な世代交代かなとは思われるところ。
同じく3歳馬Dutch Artはギニーで3着、St. Jamesで4着。やはりマイルとなるとやや長いという印象はありますが、大崩していないというのは評価に値するところ。スプリントに参戦した今回は注目のレースとなりそうで、この距離なら軽く持って行ってもおかしくないかなと思えます。
古馬ではやはりKing's Standでの惨敗からGolden Jubileeをスキップしてここに合わせてきたBentley Biscuitと言うことになるでしょう。King's StandをMiss Andrettiが勝ち、Golden JubileeではTakeover Targetが2着ですから、この馬が力を出し切れば十分勝負に絡んでくるはずで、問題はその状態にあるかどうかということになってくるかな。
King's Stand2着のDandy Manは近走の安定度からすれば今ならGIの壁も突破できるかも知れない。

Result

1.Sakhee's Secret: Sakhee - Palace Street by Secreto
2.Dutch Art: Medicean - Halland Park Lass by Spectrum
3.Red Clubs: Red Ransom - Two Clubs by First Trump
4.Marchand d'Or: Marchand de Sable - Fedora by Kendor
5.Dandy Man: Mozart - Lady Alexander by Night Shift
6.Asset: Marju - Snow Peak by Arazi
7.Borderlescott: Compton Place - Jeewan by Touching Wood
8.Hellvelyn: Ishiguru - Cumbrian Melody by Petong
9.Mutawaajid: Redoute's Choice - Elated Lady by Vain
10.Bentley Biscuit: Peintre Celebre - Tycoon Joy by Last Tycoon
11.Drayton: Danetime - Exponent by Exbourne
12.Amadeus Wolf: Mozart - Rachelle by Mark of Esteem
13.Prime Defender: Bertolini - Arian Da by Superlative
14.Electric Beat: Shinko Forest - Divbine Grace by Definite Article
15.Rising Shadow: Efisio - Jouet by Reprimand
16.Quito: Machiavellian - Qirmazi by Riverman
17.Balthazaar's Gift: Xaar - That’s Your Opinion by Last Tycoon
18.Sander Camillo: Dixie Union - Staraway by Star de Naskra
Non Runner: Bygone Days, Soldier's Tale
残り1FくらいからSakhee's Secretが抜け出した。どうやら本物。2着のDutch Art共々3歳馬のワンツーということで、今後に期待を持たせる結果とはいえそう。その下には4歳馬が並んでいたりするわけで、スプリント路線のメンバーががらっと入れ替わりつつあるという印象。Les ArcsやReverenceが戻ってきたときにどういう結果になるかと言うのはあるが、この2頭には期待しておこう。
フランスのMarchand d'Orもこれなら文句無しくらいには思うのでフランスに戻って去年と同じようにMaurice de GheestからForetで良いんじゃないかなと。
Bentley Biscuitはこっちの芝が合わなかったかなあ。シーズンが終わっててガス欠気味ってのもあったかもしれませんが。Waterhouse師によると、Bentley Biscuitはこのままイギリスに残って、HaydockのSprint Cあたりを目標に調整される見込み。

July 28, 2007

7/28 King George VI & Queen Elizabeth S GI Ascot 12F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Dylan ThomasDanehillLagrionDiesisJ. MurtaghA.P. O'Brien
27LaverockOctagonalSky SongSadler's WellsL. DettoriSaeed bin Suroor
33MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael Stoute
46Prince FloriLandoPrincess LiberteNebosJimmy FortuneS. Smrczek
52ScorpionMontjeuArdmelodyLaw SocietyM.J. KinaneA.P. O'Brien
64Sergeant CecilKing's SignetJadidhTouching WoodR. MooreB.R. Millman
71YoumzainSinndarSadimaSadler's WellsRichard HughesM.R. Channon
去年に続いて3歳馬が出走しないキングジョージとなった事で、このレースも過渡期にあるのかもしれないなあ程度には思います。まあ、凱旋門賞と違って、この10年で3歳馬は2勝(GalileoとAlamshar)ということからも3歳馬が特に有利と言うわけでもないレースですし、そもそもこの5年くらいは3歳馬にアピールしないレースになっているというのはあるかなあと。Golanのときも3歳馬いなかったように記憶していますし。このあたりは本気で仕上げてくる古馬相手に12Fではまだ分が良くないというのはあるだろうし、秋に凱旋門賞で勝てばいいとかそういう判断なのかなとも。その上で、有芝まはる殿下がおっしゃるように、Eclipse Sが穴場的存在になる事で、こうした状況を加速してしまっているともいえるかと。International Sとなると古馬との斤量差が小さくなるせいかBagoやらDylan Thomasがあっさり負けるわけで、3歳が古馬を相手にするという方面から見れば、EclipseとIrish Championを狙うのが最も効率的というのはあるのかもしれません。Hawk WingやOratorioのように。どちらも12Fには向かないと言えばそうですけどね。Hawk WingにはHigh Chaparralがいたしというあたりでの使い分けもありましょうし。
さて、レースの展望となると、この2戦でNotnowcato、Manduroにそれぞれ不覚を取ってしまったとはいえ、Dylan Thomasが実績で抜けた存在なのは間違いないか。ただ、この馬はIrish Derbyを勝ったとはいえ、基本的に10Fで使われてきたということもあって、Ascotで馬場がSoftと直線でGood to Softまでというのはこの馬にとっては厳しい条件になっただろう。
そういうところで、Maraahelに悲願のGIを的なレースなのかなという感覚はあります。更にスタミナを消耗させられる状況ならばScorpionが優位に立つだろうし、その状況下ではSergeant Cecilを軽く見ることは出来ないとも思えます。Prince Floriは弱い馬ではないと思いますし、この海外オペレーションが成功に終わるといいですねという感じで見てはいたり。

Result

1.Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
2.Youmzain: Sinndar - Sadima by Sadler's Wells
3.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
4.Laverock: Octagonal - Sky Song by Sadler's Wells
5.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
6.Sergeant Cecil: King's Signet - Jadidh by Touching Wood
7.Prince Flori: Lando - Princess Liberte by Nebos
レースはScorpionが引っ張り、内にPrince Flori、外にMaraahelというような隊列。Dylan Thomasは外につける。最終コーナーでScorpionの内を突いていったPrince Floriはあっさり失速したが、外からMaraahelがScorpionを交わして先頭に。しかし更にその外からDylan Thomasがあっさりと前に出るとあとは突き放すだけの完勝。MaraahelはYoumzainにも交わされて3着。
言われていたほどに馬場が悪くなかったというか、回復してくれていたというのもDylan Thomasにとっては有利に働いたろうし、Scorpionがペースメイカー役になったというのもあったでしょうが、これだけ完勝して見せるのだから十分なのでしょう。この勝利で凱旋門賞の一番人気に設定されました。
Youmzainもこれを切っ掛けに復調していけば良いんではないかな。Maraahelはあまりにもいつも通りで、逆に感心するほどです。Maraahelをこれだけ千切るならという感じで見られたレースでした。

August 1, 2007

8/1 Sussex S GI Goodwood GB Turf 8F

ちょっと簡単にだけ。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Asiatic BoyNot For SaleS.S. AsiaticPolish NavyW.C. MarwingM.F. de Kock
23DecadoDanehill DancerPirieGreen DancerD.P. McDonoghKevin Prendergast
34JeremyDanehill DancerGlint in Her EyeAraziRyan MooreSir Michael Stoute
45MunaddamAljabrEtizaazDiesisR. HillsE.A.L. Dunlop
58RamontiMartino AlonsoFoscaEl Gran SenorL. DettoriSaeed bin Suroor
66ArchipenkoKingmamboBoundNijinskyDavid McCabeA.P. O'Brien
77Excellent ArtPivotalObsessiveSeeking the GoldJamie SpencerA.P. O'Brien
81Trinity CollegeGiant's CausewayCity CollegeCarson CityJ. MurtaghA.P. O'Brien
いろいろと注目点のあるレースではあります。
ドバイのインターナショナルミーティングで4連勝、UAE Derbyを圧勝したAsiatic Boyが欧州初戦を迎えます。まあアルゼンチン産馬でもう4歳扱いではありますが、いきなりこの古馬GIにぶつけてくるあたりde Kock師の自身の程が窺えます。San Isidroでも結果を残しているので芝そのものは問題無さそうでしょう。まあ欧州の芝だとちょっと違うでしょうが。
ここを勝ったら堂々とマイルエースを名乗れるのがRamonti。マイル戦ならどういう状態でも崩れずにこなせる安定感は買うべきでしょう。
前走のQueen Anne SでRamontiに迫ったJeremyもようやく本格化してきたのかとは思われ。
で、3歳馬もSt. Jamesを勝ったExcellent Artに注目。Ramonti相手というのは良い舞台と言えるかな。人気薄だが、距離を短くしてきたArchipenkoにも頑張って欲しいところ。
まあ、RamontiとExcellent Artの2強にAsiatic Boyが絡めるかどうかと、Jeremyあたりがどういうレースをするかでしょう。

Result

1.Ramonti: Martino Alonso - Fosca by El Gran Senor
2.Excellent Art: Pivotal - Obsessive by Seeking the Gold
3.Jeremy: Danehill Dancer - Glint in Her Eye by Arazi
4.Asiatic Boy: Not For Sale - S.S. Asiatic by Polish Navy
5.Archipenko: Kingmambo - Bound by Nijinsky
6.Decado: Danehill Dancer - Pirie by Green Dancer
7.Munaddam: Aljabr - Etizaaz by Diesis
8.Trinity College: Giant's Causeway - City College by Carson City
RamontiがマイルのGIを連勝しました。Dettoriの乗り方も良かったと思いますが、Ramonti自身もそれに応えられるほどに強くなってるということでしょう。Rakti先輩のように切れるところもないしな。
BallydoyleのArchipenkoとTrinity Collegeが先行して、Excellent Artを支援するという状況のレースでしたが、Dettoriに導かれたRamontiも絶好の位置からのレースでした。直線で先に抜け出すと、残り1Fから猛追してきたExcellent Artをアタマ差で抑えました。次走はQueen Elizabeth II Sとなりそうで、大英帝国のマイルを制圧しに掛かるというところか。となるとLockinge Sをアタマ差で落としているのが惜しまれるなあ。
Excellent Artはこのお膳立てで落としてしまったというのは痛い処ながら、まずまずと言ったところではあるだろう。気が付けばスプリンターになってる事の多いPivotalの牡馬ではありますが、この馬はマイラーとして大成できそう。
最後方から追い込んで3着のJeremyはちょっとExcellent Artに離されているのが情けないか。GIではやや力不足っぽい。
Asiatic Boyは直線でよく粘っているとは思います。初戦という事を考えれば、一応合格ラインには入っているだろう。
Godolphinはこの前のVintage SをRio de la Plataで制していて重賞を連勝。結局Measured Tempoもリステッドレベルと不振の3歳を尻目に2歳は今までで一番じゃないかとまで言い出す始末。Rio de la Plataは半兄にEl Expresivoがいますね。

August 2, 2007

8/4 Nassau S GI Goodwood GB Turf 10F

Finsceal Beoは結局回避しました。とはいえ充実の牝馬路線。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14Dont Dili DaliDansiliMiss MeltemiMiswaki TernJohn EganJ.S. Moore
27MandeshaDesert StyleMandalaraLahibC. SoumillonA. de Royar-Dupre
36NanninaMediceanHill HopperDanehillJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
41SpeciosaDanehill DancerSpecificallySky ClassicJamie SpencerMrs.P. Sly
53Light ShiftKingmamboLingerieShirley HeightsTed DurcanH.R.A. Cecil
68Peeping FawnDanehillMaryinskySadler's WellsJ. MurtaghA.P. O'Brien
75Sweet LilyTobouggMaristaxReprimandJ.H. BowmanM.R. Channon
82YaqeenGreen DesertLady ElgarSadler's WellsR. HillsM.A. Jarvis
いや、豪華ですよ。
3歳からはEpsomを制したLight Shift、Curraghを制したPeeping Fawnが三度見える。EpsomではLight Shiftが勝ち、Peeping Fawnが2着、一方CurraghではPeeping Fawnが勝ち、Light Shiftが2着となり、同世代の牝馬ではこの2頭が抜け出したような状況で、更にPeeping FawnはPretty Pollyで古馬相手に勝っているように、上の世代に引けを取らない事も証明済み。
対する古馬もFillies' Mile、Coronation S、Windsor Forest Sを勝ち、牝馬限定のマイルで強さを見せるNanninaが距離を延ばしてきた。また、なんと言っても、去年フランスでAstarte、Vermeille、Operaと距離を変えながらGIを3連勝し、今年もGrand Prix de Saint-Cloudで2着に入った4歳世代最強のMandeshaがドーバー海峡を渡りました。更には復活したんだかしてないんだかよく分からないSpeciosaまで加わっての一戦です。
Light ShiftもPeeping FawnもOaksを勝ったとはいえ、10Fの方が向くのではなかろうかと思えるところはあって、Mandeshaの壁は厚いでしょうが、期待をしたいと思わせます。ちょっと間隔を詰めて使われているPeeping FawnよりLight Shiftの方により期待をもてるか。Curraghでは極端に悪化した馬場も向かなかったということですが、現在のGoodwoodはGood。天候がよく回復傾向にあるのはLight Shiftにとって嬉しい条件でしょう。
Mandeshaは既に実力を十分に見せていますが、フランスから出たのはこれが初めてとなることだけが気に掛かる。それを気にするのが失礼にあたる馬でもありますが。Nanninaは10Fはこなせなくないが、この相手はやや荷が重そう。去年Ouija BoardとAlexander Goldrunの決戦を眺める立場に甘んじたが、今年も同じような状況になってしまいそう。

Result

1.Peeping Fawn: Danehill - Maryinsky by Sadler's Wells
2.Mandesha: Desert Style - Mandalara by Lahib
3.Light Shift: Kingmambo - Lingerie by Shirley Heights
4.Sweet Lily: Tobougg - Maristax by Reprimand
5.Dont Dili Dali: Dansili - Miss Meltemi by Miswaki Tern
6.Speciosa: Danehill Dancer - Specifically by Sky Classic
7.Yaqeen: Green Desert - Lady Elgar by Sadler's Wells
8.Nannina: Medicean - Hill Hopper by Danehill
Peeping Fawn強いなあ。直線で早めに抜けて、追い込んできたMandeshaを寄せ付けませんでした。これでGIを3連勝となりました。Mandeshaはこれが初めての遠征というのもあったかと思いますが、仕掛けが遅れたのが痛かったのかなあと思われます。もうちょっと前でレースが出来ていればなんとかなったかもしれない。Light Shiftについては、何とか3着といったところで、ちょっとPeeping Fawnに差を付けられてしまったと思われる。
Peeping Fawnの今後に関してO'Brien師はYorkshire OaksからArcを見据えるとのこと。他の有力馬のことも含めて来週に決定される。2歳で出走していない事からPeeping Fawnは来年も現役の予定であり、Ladbrokesなどは今年ではなく来年のArcのオッズをつける有様。
MandeshaのAlain de Royar-Dupre師は馬場は言い訳にならないと完敗を認めている。今後の予定に変更は無く、目標はArc。去年のPrideよろしくPrix Foyを叩いての参戦となりそう。また日本と香港への遠征を視野に入れ、今年で現役を終えるだろうとのこと。日本に来るなら何とかしてエリザベス女王杯あたり走ってくれまいか。

August 21, 2007

8/21 International S GI York GB Turf 10F88yd

これはまさにNotnowcatoのためにあつらえられた舞台。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17Dylan ThomasDanehillLagrionDiesisJ. MurtaghA.P. O'Brien
25HattanHallingLuanaShaadiSeb SandersC.E. Brittain
34NotnowcatoInchinorRambling RoseCadeaux GenereuxRyan MooreSir Michael Stoute
46Asiatic BoyNot For SaleS.S. AsiaticPolish NavyJamie SpencerM.F. de Kock
51AuthorizedMontjeuFunsieSaumarezL. DettoriP.W. Chapple-Hyam
62Duke of MarmaladeDanehillLove Me TrueKingmamboM.J. KinaneA.P. O'Brien
73Song of HiawathaSadler's WellsSabriaMiswakiJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
つうか、Tattersalls GCでDylan Thomasを、EclipseでAuthorizedを撃破したにも関わらず、その両頭のJoint Favourite的な状況を許すNotnowcatoは流石すぎると思います。
まあ、レースの見所としてはその三強。EclipseにおけるNotnowcatoはやや奇策が嵌まったという側面もあって、Authorizedとしてはガチ勝負をここでというのがあるだろうし、Dylan Thomasにしてもキングジョージを制してきてNotnowcatoやManduroにあまり大きな顔をさせておくつもりもないでしょう。まずここでNotnowcatoを沈めて、凱旋門でManduroもという程度の事はありそうか。まあ、Notnowcatoも戦績に不安定なところがあるのでこのレースをしっかりとって認めてもらいたいというのはあるだろう。それぞれの陣営の思惑がぶつかるレースにはなりそう。
その三強以外となると、やはり注目はAsiatic Boy。欧州デビューとなったSussex Sは4着に終わりましたが、Ramontiから2馬身差ということを考えると問題のないレベル。距離を延ばしてどうなるかということだけど、マイルより中距離の方が向いているのではないかなと。
そして最近成績が上向いてきたHattanも舐めていると怖いかなとは思うが、やはりこの馬は使われすぎな面もあるだろう。

August 22, 2007

8/22 Yorkshire Oaks GI York GB Turf 11F198yd

復活の4歳女王に襲い掛かる3歳女王。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15AlexandrovaSadler's WellsShoukShirley HeightsM.J. KinaneA.P. O'Brien
27AllegrettoGalileoAlleuiaCaerleonRyan MooreSir Michael Stoute
32Trick or TreatLomitasTrick of AceClever TrickT.P. QueallyJ.G. Given
46Under the RainbowFantastic LightFarfalaLinamixN. CallanB.W. Hills
53DalvinaGrand LodgeFoodbroker FancyHallingJamie SpencerE.A.L. Dunlop
64DarrfonahSingspielAvilaAjdalKerrin McEvoyC.E. Brittain
78Peeping FawnDanehillMaryinskySadler's WellsJ. MurtaghA.P. O'Brien
81SilkwoodSingspielWood VineWoodmanPhilip RobinsonM.A. Jarvis
Prix de l'Opera3着以降レースに姿を見せなかったAlexandrovaがここに来てようやく復帰。まあ、そのOperaで勝ったMandeshaの活躍を思うと、ちょっとこのあたりでしっかり走って結果を出しとかんといかんですよくらいには思われるのですが、よりにもよって最大の敵が同厩の年下Peeping Fawnという状況。イギリスでの主戦的立場のKinaneはAlexandrovaということになったが、Peeping FawnにはMurtaghを確保して、こりゃ本気の勝負になりそうだとワクテカ。
Pretty Polly、Irish Oaks、NassauとGIを三連勝し、その過程でLight ShiftやMandeshaを下してきたPeeping Fawnは英愛を舞台にする限りは最強の牝馬としての地位を既に手に入れているのではないかとすら思える。ただ、このところ常に触れているが、Peeping Fawnはレースの間隔がかなり詰まっていて、これがどう影響するかということは気に掛かる。これまで、問題は無いのだが、今年の4月にデビューして以降既に9戦をこなしているというのはいつ限界が来て崩れてもおかしくないのではないかと思えるような部分であるだけに。まともに走れるならAlexandrovaですら敵でない可能性もあるが。
さて、3歳馬では遅れてきた大物としてAscotのRibblesdaleでAll My Lovingを5馬身千切ったSilkwoodにも注目が必要になるだろう。Sheikh Mohammedの手に渡っているようだが、この馬の祖母MassaraatはMiesqueの全妹である。よって母Wood VineはMoon is Upと同血(それは微妙なところw。まあそんなわけで、どうみてもNiarchosっぽい血統にSingspielを使ってSadler's Wells≒Nureyevを作るあたりSheikhの空気の読み方は尋常でないなと。
と、ここまで書いといてなんですが、Alexandrovaの出走は微妙な情勢に。

August 25, 2007

Ebor開催の結果

今更かよという突っ込みは無しの方向でお願いいたしたく
International S
1.Authorized: Montjeu - Funsie by Saumarez
2.Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
3.Notnowcato: Inchinor - Rambling Rose by Cadeaux Genereux
4.Duke of Marmalade: Danehill - Love Me True by Kingmambo
5.Asiatic Boy: Not For Sale - S.S. Asiatic by Polish Navy
6.Hattan: Halling - Luana by Shaadi
7.Song of Hiawatha: Sadler's Wells - Sabria by Miswaki
長い直線は外埒沿いの勝負。抜け出したAuthorizedをDylan Thomasが追うという展開で最後までAuthorizedがその差を詰めさせませんでした。AuthorizedにはGoodという馬場状態も味方したのだろうとは思いますが、今年のDerby馬は強いということを証明するのに十分なレースであったと思われます。Dylan Thomasも悪いレースでは無かったですし。
一方NotnowcatoはDylan Thomasから3馬身離されてちょっとした限界を見せてしまったという部分はあるかなと。これではバイプレイヤーとしての立場から抜け出せません。
Yorkshire Oaks
1.Peeping Fawn: Danehill - Maryinsky by Sadler's Wells
2.Allegretto: Galileo - Alleuia by Caerleon
3.Trick or Treat: Lomitas - Trick of Ace by Clever Trick
4.Under the Rainbow: Fantastic Light - Farfala by Linamix
5.Dalvina: Grand Lodge - Foodbroker Fancy by Halling
6.Darrfonah: Singspiel - Avila by Ajdal
7.Silkwood: Singspiel - Wood Vine by Woodman
Non Runner: Alexandrova
Peeping Fawnが圧勝。強いなあとしか。それにタフですよね。牝馬相手じゃあ負けないかなと。

Nunthorpe
1.Kingsgate Native
2.Desert Lord
3.Dandy Man
2歳の未勝利馬に持っていかれる。斤量のアローワンスが大きいとはいえ、この路線の連中は何をしておるかと言われても仕方の無い結果かなと。
この結果で2歳馬に与えるアローワンスが妥当なものかということも議論されています。

September 8, 2007

9/8 Sprint C GI Haydock GB Turf 6F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13AdvancedNight ShiftWonderful WorldDashing BladeD.O'DonohoeK.A. Ryan
24Al QasiElnadimDelishaSalseKerrin McEvoyP.W. Chapple-Hyam
35Amadeus WolfMozartRachelleMark of EsteemN. CallanK.A. Ryan
412AssetMarjuSnow PeakAraziL. DettoriR. Hannon
57Balthazaar's GiftXaarThat’s Your OpinionLast TycoonJimmy FortuneL.M. Cumani
68Fayr JagFayruzLomindaLomondTom EvansT.D. Easterby
71Marchand d'OrMarchand de SableFedoraKendorD. BonillaF. Head
814MutawaajidRedoute's ChoiceElated LadyVainDarryll HollandM.R. Channon
96Red ClubsRed RansomTwo ClubsFirst TrumpMichael HillsB.W. Hills
1015SomnusPivotalMidnight's RewardNight ShiftRichard Mullen[T.D. Easterby
1116HellvelynIshiguruCumbrian MelodyPetongTed DurcanB. Smart
1213Per IncantoStreet CryPappa RealeIndian RidgeMartin DwyerJ.L. Dunlop
132Sakhee's SecretSakheePalace StreetSecretoSteve DrowneH. Morrison
149Wi DudElnadimHopesayWarningD. O'DonohoeK.A. Ryan
1511Sierra VistaAtrafPark VistaTaufanPaul HanaganD.W. Barker
1610Scarlet RunnerNight ShiftSweet PeaPersian BoldSeb SandersJ.L. Dunlop
Sakhee's Secretが内枠引いてどうなるやらというレース。最内にはMarchand d'Orでこのあたりがちょっととは思われるところ。
Excellent Artでも出てきてくれりゃ面白くなったのに。

Result

1.Red Clubs: Red Ransom - Two Clubs by First Trump
2.Marchand d'Or: Marchand de Sable - Fedora by Kendor
3.Balthazaar's Gift: Xaar - That’s Your Opinion by Last Tycoon
4.Mutawaajid: Redoute's Choice - Elated Lady by Vain
5.Sakhee's Secret: Sakhee - Palace Street by Secreto
6.Asset: Marju - Snow Peak by Arazi
7.Wi Dud: Elnadim - Hopesay by Warning
8.Scarlet Runner: Night Shift - Sweet Pea by Persian Bold
9.Somnus: Pivotal - Midnight's Reward by Night Shift
10.Advanced: Night Shift - Wonderful World by Dashing Blade
11.Sierra Vista: Atraf - Park Vista by Taufan
12.Amadeus Wolf: Mozart - Rachelle by Mark of Esteem
13.Per Incanto: Street Cry - Pappa Reale by Indian Ridge
14.Hellvelyn: Ishiguru - Cumbrian Melody by Petong
Non Runner: Al Qasi, Fayr Jag
昨年後半からスプリントGIの常連となって、今年も勝てないながらも堅実なレースを繰り返していたRed ClubsがついにGIを勝ちました。相変わらず軸になる馬が出てこないなあというスプリント路線ではあるがなあ。

September 15, 2007

9/15 St. Leger S GI Doncaster GB Turf 13F197yd

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
19AcapulcoGalileoHarasavaDarshaanC. O'DonoghueA.P. O'Brien
24Celestial HaloGalileoPay the BankHigh TopR. HillsB.W. Hills
37HonoluluMontjeuOut WestGone WestJ. MurtaghA.P. O'Brien
48LucarnoDynaformerVignetteDiesisJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
52MacarthurBaratheaLove the RainRainbow QuestC. SoumillonA.P. O'Brien
63MahlerGalileoRainbow GoddessRainbow QuestM.J. KinaneA.P. O'Brien
710RaincoatBaratheaLove the RainRainbow QuestRichard HughesJ.H.M. Gosden
85Regal FlushSakheeRuthless RoseConquistador CieloRyan MooreSir Michael Stoute
96SamuelSakheeDoloresDanehillT. QuinnJ.L. Dunlop
101VeracityLomitasVituisaBeringPhillip RobinsonM.A. Jarvis
Ebor Sで2着したHonoluluが人気。また、同じくBallydoyleのMahlerは距離が長いほうが向いていそうで、こちらにも注目。これに対してGreat Voltigeurを勝ったLucarnoは距離延長に問題が無ければといったところか。他には2連勝してきたRegal Flushということになるか。

Result

1.Lucarno: Dynaformer - Vignette by Diesis
2.Mahler: Galileo - Rainbow Goddess by Rainbow Quest
3.Honolulu: Montjeu - Out West by Gone West
4.Regal Flush: Sakhee - Ruthless Rose by Conquistador Cielo
5.Veracity: Lomitas - Vituisa by Bering
6.Macarthur: Barathea - Love the Rain by Rainbow Quest
7.Celestial Halo: Galileo - Pay the Bank by High Top
8.Acapulco: Galileo - Harasava by Darshaan
9.Samuel: Sakhee - Dolores by Danehill
10.Raincoat: Barathea - Love the Rain by Rainbow Quest

May 3, 2008

5/3 2000 Guineas GI Newmarket GB Turf 8F

そしてこちらもクラシック開幕。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14AlfathaaNayefArctic CharPolar FalconR. HillsW.J. Haggas
28Bahamian KidBahamian BountyBarachois PrincessBarachoisTed DurcanR. Hollinshead
33Dream EaterNight ShiftKapriaSimon du DesertMartin DwyerA.M. Balding
46FiresideDr. FongAl HasnaaZafonicAlan MunroP.W. Chapple-Hyam
510HenrythenavigatorKingmamboSequoyahSadler's WellsJ. MurtaghA.P. O'Brien
69Ibun KhaldunDubai DestinationGossamerSadler's WellsL. DettoriSaeed bin Suroor
711MoynahanJohannesburgLakabManilaT. QuinnP.F.I. Cole
82New ApproachGalileoPark ExpressAhonooraK.J. ManningJ.S Bolger
95Perfect StrideOasis DreamFirstHighest HonorRyan MooreSir Michael Stoute
101PlanStorm CatSpainThunder GulchM.J. KinaneA.P. O'Brien
1113Raven's PassElusive QualityAscutneyLord at WarJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
1215ScintilloFantastic LightDanseuse du SoirThatchingRichard HughesR. Hannon
1312StimulationChoisirDamianaThatchingSteve DrowneH. Morrison
1414Strike the DealVan NisterlooyCountess GoldMt. LivermoreEddie AhernJ. Noseda
157Stubbs ArtHawk KingRich DancerHallingSeb SandersD.R.C. Elsworth
有力馬がほとんどぶっつけ本番という形になったため難しいことこの上ない。
殿下がおっしゃるようにHenrythenavigatorとIbun Khaldunが揃って出走というのはネタ的に楽しい物があります。方や2歳の早い時期に頭角を現したKingmambo、方や4連勝でRacing Post Trophyを持って行ったDubai Destinationと、Kingmambo好きにはたまらない展開となっております。Henrythenavigatorが3歳になってどこまで上昇しているかという辺りの見極めをする場が無かったというのが、このレースを難しくしている原因です。この手の命名法はBallydoyleはまたかで済むんですが、Godolphinまでこういう方面に拘り始めるとこの種の出馬表を拝む機会が増えるのかなと。
もう1頭のBallydoyleは母がSpainかよとこちらも笑ってしまいました。一つ上の全兄が日本にいますね。Yearlingで異様に安い落札額だったのが気になっていたのと、Storm Catで大丈夫かと思っていましたが、どうやら大丈夫じゃなかった様子。きっちり走る方を抑えている辺りさすがTaborとなるんでしょうか。まぁ、まだ1勝馬ですが。
無敗のNew ApproachはTeofiloで目指したクラシック三冠を目指してくれまいかと思っていたら、Epsomにはいかないようで残念ではあります。Teofiloのことを考えるならば、それを目指すことを躊躇したのは仕方ないとは思いますし、それならば狙ったレースはしっかり勝たせてくれればとも。
3歳で使った馬ではCraven Sで2着のRaven's Passか。Twice Overに負けたが、ステップとしては合格点。使った馬と使ってない馬という比較もあるけど、Dewhurst SでNew Approachの3着という差がどの程度詰められるか。
Noseda師に実験台的な使われ方をしているStrike the Dealはちゃんと欧州に腰を落ち着けて使われていたらどうだったのだろうという思いはありますが、こうした使われ方がどこかで結実すれば良いのだろうとも。ドバイでは初めてのダート戦でありながら、北半球馬最先着と最低限のところだが、意地を見せたようにも思われます。
しかしまあ、Nayefから始まってHawk Wingと血統の更新を感じさせる出馬表ではあります。そんな中でNight ShiftやらStorm Cat、Kingmamboという旧い種牡馬を応援したくなるのはノスタルジーなのかなぁ。

May 4, 2008

5/4 1000 Guineas GI Newmarket GB Turf 8F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11Francesca D'GorgioProud CitizenBetty's SolutionsEltishTed DurcanJ. Noseda
214InfalliblePivotalIrresistibleCadeaux GenereuxJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
37Kitty MatchamRock of GibraltarImagineSadler's WellsJ. MurtaghA.P. O'Brien
44Lady DeauvilleFasliyevMercalleKaldounS. PasquierP.A. Blockley
52Laureldean GaleGrand SlamRavninaNureyevL. DettoriSaeed bin Suroor
612Lush LashesGalileoDance For FunAnabaaKerrin McEvoyJ.S. Bolger
710Max One Two ThreePrincely HeirDakota SiouxCollege ChapelRichard KingscoteTom Dascombe
811MuthabaraRed RansomHureyaWoodmanR. HillsJ.L. Dunlop
96NahoodhClodvilMiseIndian RidgeRichard HugesM.R. Channon
1013NatagoraDivine LightReinamixaLinamixC.P. LemaireP. Bary
113Royal ConfidenceRoyal ApplauseNever a DoubtNight ShiftMichael HillsB.W. Hills
125Saoirse AbuMr. GreeleyOut Too LateFuture StormK.J. ManningJ.S. Bolger
138SavethisdanceformeDanehill DancerBexExplodentRyan MooreA.P. O'Brien
149SpaciousNayefPalatialGreen DesertJamie SpencerJ.R. Fanshawe
1515Spinning LucySpinning WorldDolaraDolphin StreetWilliam BuickB.W. Hills
人気はフランスからの遠征馬Natagoraと2戦2勝馬Infallible、Speciousが分け合っている。Muthabaraは直前のトラブルで徐々にオッズが上がっている状況。
Natagoraは2歳でもNewmarketに遠征してCheveley Park Sを勝っているので遠征という部分での問題はないだろう。今年はMaisons-Laffitteでリステッドを1戦こなして順調。ここまで8戦を消化して6勝し、2着が2回という安定感も素晴らしい。馬場は特に重くなって困るとも思えないが、Lemaireが気にするのならばそれはそういうことなのかなと。このレースは割と1番人気が勝てないレースで、Bary師といえばSix Perfectionsで挑んで1番人気2着というのがあります。あの年は他にIntercontinental、Soviet Songと出走メンバーが凄すぎたってのはありますが。Maisons-Laffitteのリステッドから遠征というのはSix Perfectionsと同じ。
一方のキャリアの浅い方Infallibleは前哨戦のNell Gwyn Sを圧勝して期待が掛かる。Cheveley ParkのPivotal産駒というあたりも隙がないという印象。Cheveley Parkはもう1頭2戦2勝馬を用意した。2歳のMay Hill S以来になるSpeciousがそれ。Nayef産駒だけにマイルのスピード勝負がどうかとなるが、Cheveley Parkらしいスピードのありそうな血統にはなっている。Infallibleに比べると距離に融通が効くだろうから将来は使い分けられるのだろう。
3戦3勝のMuthabaraは直前のトラブルで割り引かれるのは間違いない。血統が良いのだからこんなところで無理しなくてもと思ってしまう。
Ballydoyleが用意したKitty MatchamはImagineの娘。去年のRockfel S以来となるが、2000 GuineasでHenrythenavigatorを勝たせたBallydoyleのことで抜かりはないと思われる。
2000 Guineasほどではないが、このレースでも有力どころの一部が去年の秋以来というレース。Saoirse Abuのように使って、進境が無いということを曝してしまうような馬もいますが。

June 7, 2008

6/7 Derby S GI Epsom GB Turf 12F10yd

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
112Alan DevonshireMtotoMissed AgainHigh TopPaul MulrennanM.H. Tompkins
21Alessandro VoltaMontjeuVentura HighwayMachiavellianJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
39BashkirovGalileoTina HeightsShirley HeightsDavid McCabeA.P. O'Brien
42BouguereauAlhaarthBlessed HonourAhonooraAlan MunroP.W. Chapple-Hyam
510Casual ConquestHernandoLady LuckKrisP.J. SmullenD.K. Weld
66Curtain CallSadler's WellsApsaraDarshaanJamie SpencerL.M. Cumani
713Doctor FremantleSadler's WellsSummer BreezeRainbow QuestKerrin McEvoySir Michael Stoute
815Frozen FireMontjeuFlamingo SeaWoodmanM.J. KinaneA.P. O'Brien
98Kandahar RunRock of GibraltarKenmistKenmareTed DurcanH.R.A. Cecil
1011King of RomeMontjeuAmizetteForty NinerJ. MurtaghA.P. O'Brien
117Maidstone MixtureLinamixMarie JbeilDouble BedMichael O'ConnellPaul Murphy
123New ApproachGalileoPark ExpressAhonooraK.J. ManningJ.S. Bolger
1317Rio de la PlataRahyExpress WayAhmadL. DettoriSaeed bin Suroor
144River ProudProud CitizenDa River HossRiver SpecialT. QuinnP.F.I. Cole
155TajaaweedDynaformerUforiaZilzalR. HillsSir Michael Stoute
1614Tartan BearerSpectrumHighland GiftGenerousRyan MooreSir Michael Stoute
1716Washington IrvingMontjeuShoukShirley HeightsC. O'DonoghueA.P. O'Brien
結局何が人気になるんでしょとか、今年もオブタンは気合いの6頭出しかよとか、Rio de la Plataはどうなんでしょうとか、じゃあTartan Bearerはとか、いろいろあるんでしょうが個人的にはBronze Cannonがいなくなってツマンネェですよ。Bronze Cannonは今年もこっそりとエントラントに紛れていたLemon Drop Kid産駒だったのですが、ここまで来て引っ込めるなよ。ま、結局のところHenrythenavigatorが出走しないのが不満と言えばそうなるわけですが。
直仔が2頭、Galileoが2頭、Montjeuが4頭。Sadler's Wells王朝のディアドコイとしてはほぼこのGalileoとMontjeuに絞られつつあるかな。OaksにはHigh Chaparral産駒が見えたりしていましたが、どうもHigh Chaparralにこの2頭ほどの期待を掛けるのは難しい。
Guineasで二度Henrythenavigatorに敗れたNew Approachではありますが、距離が延びた方が良いとは言えるわけで、このレースこそ負けるわけにはいかない一戦と言うことになるのでしょう。ただ、この舞台に立つのならば、前走のIrish Guineasは無駄以外の何物でも無かろうと思われ、人気をちょっと落としたのはそこではないかな。兄Shinko Forestはスプリンターに出たが、Green DesertとGalileoの差は言うまでもないことだし、最初からここを狙った臨戦だったらなぁと。
どうやら一番人気はアイルランドからのやってきた無敗馬Casual Conquest。2戦2勝で、前走のLeopardstownのDerby Trialを圧勝してきた。父はHernandoで今日のOaksは同産駒のLook Hereが大穴をぶち空けている。Sulamaniと比べると血統的な迫力に劣る気配はありますが、Allegedも入ってるし悪くはないだろう。
続いてはCurtain Call。この馬はHernandoの甥であり、Darshaanを挟んでSadler's Wellsを入れた。生産者はNiarchos名義で、Mrs. P.K. Cooperが所有者になっているので、オーナーブリードと見立てて問題なさげ。Beresford Sの勝ち馬で、今年の初戦にNottinghamのリステッドを選んで、3頭立てながら圧勝してきた。配合はさすがNiarchosは抜け目ないというところで問題ない。
Dante Sを勝ったのはTartan Bearer。際どい勝ちになったという辺りで、人気になりにくい面はあるのかな。Golanの全弟なら期待して良いとは思うのだけどなぁ。
Rio de la PlataはアルゼンチンでEのイニシャルを継承して発展した6-f族であり、近年では南アフリカのElusive Fortも同族である。この馬自身はEで始まっていないのが惜しまれる。ややスピード志向で軽いRahyにこの舞台はちょっと厳しそうで、母系に抱えた南米血脈もアウトブリードによって統一性がないなぁと。
Chester Vaseを勝ってきたDoctor FremantleはSadler's Wells、Rainbow Quest、Robertoという強力な配合を見せ、今回3頭出しのStoute厩舎の二番手という立場で、Ryan MooreはTartan Bearerを取ったが、Kerrin McEvoyが空いていたのは僥倖だろう。
King of Romeはまず祖母がCourty Deeというところで驚く。無論Courtly Deeにとっては最後の娘になるAmizetteを母としている。ま、何故にForty Ninerくらいには思うわけであるし、それ以前にいくらMontjeuをぶち込んだとはいえ快速A4牝系を代表するCourtly Deeの孫なんかをここで推すのは問題があるかと。

June 16, 2008

Royal Ascot Opening Day

今年は初日から飛ばし気味なメンバー構成で、面白そうなレースが多い。
Queen Anne S GI 8F
いきなりRoyer-Dupre師が2頭連れてきたのがこのレース。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14Arabian GleamKyllachyGleam of LightDanehillSeb SandersJ. Noseda
23CesareMachiavellianTromondLomondJamie SpencerJ.R. Fanshawe
310HaradasunFusaichi PegasusCircles of GoldMarscayJ. MurtaghA.P. O'Brien
49Honoured GuestDanehillWind SilenceA.P. IndyDavid McCabeA.P. O'Brien
58LinngariIndian RidgeLidakiyaKahyasiRyan MooreSir Michael Stoute
62Mount NelsonRock of GibraltarIndependenceSelkirkJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
711SageburgJohannesburgSage et JolieLinamixO. PeslierA. de Royer-Dupre
87Spirito del VentoIndian LodgeHeavenly SongMachiavellianC-P LemaireJ-M Beguigne
91TariqKyllachyTatoraSelkirkJimmy FortuneP.W. Chapple-Hyam
105DarjinaZamindarDarinskaZilzalC. SoumillonA. de Royer-Dupre
116Finsceal BeoMr. GreeleyMusical TreatRoyal AcademyK.J. ManningJ.S. Bolger
開幕のレースからとんでもないことになっています。LongchampのIspahanでワンツーを決めたRoyer-Dupre師がそのまま2頭揃えてここにエントリー。
SageburgはJohannesburg産駒が4歳にして本格化といったところなのだが、どこまで本物なのかというのが問われるところ。Lagardereの配合になる馬なので悪くないんですけど、古馬になってのJohannesburgがどうかといったところです。
もう一頭はエースDarjina。今年はDuty Free、Ispahanと2着で勝ち切れていませんが、そろそろ勝つだろうという頃合いでもありますか。
DarjinaのライバルになるのがFinsceal Beo。Nad Al Shebaでは5着と後れを取りましたが、アイルランドに戻ってTattersalls GCで2着と復活。中距離をこなした形ですがやはりマイルが良さそうでここは勝負を掛けてくるレースだろう。
3頭を出走させるO'Brien厩舎はここがラストになりそうなHaradasunにMurtaghを乗せてきました。せっかく北半球に連れてきたのに、結局このタイミングで引退するのかと思うと残念なところもあります。種牡馬価値、特に北半球へのシャトルということを考えるとなんとしてでも勝っておきたいところですが、ちょっと相手が強いか。
St. James Palace S GI 8F
英仏決戦。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11AlexandrosKingmamboArletteKing of KingsKerrin McEvoySaeed bin Suroor
27Cat JuniorStorm CatLuna WellsSadler's WellsRichard HughesB.J. Meehan
32FalcoPivotalIcelipsUnbridledO. PeslierC. Laffon-Parias
46HenrythenavigatorKingmamboSequoyahSadler's WellsJ. MurtaghA.P. O'Brien
54MinneapolisSadler's WellsTeggianoMujtahidJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
68Raven's PassElusive QualityAscutneyLord at WarJimmy FortuneJ.H.M. Gosden
73Rio de la PlataRahyExpress WayAhmadL. DettoriSaeed bin Suroor
89Stubbs ArtHawk KingRich DancerHallingSeb SandersD.R.C. Elsworth
95Twice OverObservatoryDouble CrossedCaerleonTed DurcanH.R.A. Cecil
結局Epsomに行かなかったHenrythenavigatorではありますが、そのおかげでFalcoとの顔合わせが実現したとなれば埋め合わせとしては十分な話かと思われます。
Henrythenavigatorにはいつかは距離への挑戦ということをして欲しい気持ちはありますが、ひとまずマイルの強豪になってもらえれば良いのかなと。12FでNew Approachとの再戦だと厳しめですので、10F程度での再戦を希望。International Sあたりでそうなったらいいなあくらいの妄想で、それまで負けずに行ったら楽しそうではあるんですが。
一方のFalcoはPivotalの牡馬ってことでマイル専念で行くべき馬であるでしょう。といったあたり、このレースで世代ナンバーワンの地位を手に入れたいところ。
EpsomからRio de la Plataが転戦してきています。Epsomの12Fだとこの馬にはタフ過ぎたというところもあるので、中距離がベストという印象はあります。フランスで2着だったとはいえFalcoに完敗しているので、マイルはマイルでスペシャリスト相手となるとやや厳しいのですが。
Godolphinのもう一頭Alexandrosは祖母がHigh HawkということはSingspielの甥。KingmamboにKing of Kingsということでセオリーはしっかり踏んでいるので本格化してきたら面白い存在ではないでしょうか。
その他
GIになってしまったKing's Stand SにはMagnus、Takeover Targetがオーストラリアから参戦しています。また、3歳になったNunthorpe Sの勝ち馬Kingsgate Nativeが今年の初戦を迎えることになります。ただ、3歳で有力視されているのはHaydockで快勝してきた牝馬Fleeting Spiritの方。
Coventry Sは3勝を挙げているOne Cool Cat産駒のIcesolatorとNewburyでのデビュー戦を圧勝したOrizabaに注目。また、近親にBalanchine、West Wind、Saoirse Abuなどが出ているArt Connoisseurも評価が高い。

June 17, 2008

Royal Ascot Second Day

Jersey S GIII 7F
Strike the DealがJersey Sに姿を見せる。この馬は様々な挑戦を課せられているのだが、これまでにそれが実ったとは言い難いものがある。どこかで彼の挑戦が実を結ぶことを願っているのだが、スプリント方面にその可能性を求めるというのはStrike the Dealの血統を考えても妥当な選択のように思える。
ここはそれほど強い相手が集まっているようには思われず、ひとまずStrike the Dealが重賞タイトルを手に入れるということになれば幸い。
Windsor Forest S GII 8F
強力な4歳二騎がQueen Anneに回ったので、ここはその次の次くらいを決めるレースになってしまった。
となれば、Ridgewood Perl Sで5馬身差を決めてきたGrecian Dancerのレース振りに注目したいのと、Dahlia Sの上位2頭、Heaven SentとHarvest Queenあたりかなといったところ。ま、Heaven SentにMegahertzの幻影を追いたい気分。Majestic Roiの復活はちょっと難しいか。
Prince of Wales's S GI 10F
Duke of MarmaladeのGI3連勝が成るかというレース。この馬があまり勝ち続けるのもどうかと思わんでも無いので、誰かそろそろ止めてやれくらいに思う。
そうなってくると本来期待を掛けるべきはLiteratoということになったはずなんだが、今年の成績がとにかくダメ。どうもGodolphinが外れを引いたということになるか。単に賞味期限が切れているのか、移籍とかで環境の変化にやられてるだけなのか。ここを惨敗するような結果になると厳しいですね。
Pressingがぱっとしてくると面白いってのは去年も思ったわけで、今年も同じくCapannelleで2着しての参戦。イタリアで走ると強いという状況からそろそろ脱してもらいたい。
久しぶりに10Fを使ったら快勝したSixties Icon辺りに期待するしかありませんかね。
Hattanは今年も既に5戦目と相変わらず走りまくり。
Queen Mary S GII 5F
A.P. Valentineの半妹で父Storm Catという良血Heart Shapedをきっちりリステッドで勝たせてここに連れてくるO'Brienはさすがだと思います。一方オールウェザーでのデビュー戦を圧勝してから3連勝のBahamian Babeは叩き上げと言える。三連勝といってもレベルの高いレースは前走のリステッドMarygate S程度ではありますが。
Sitemaster

MARIUS / MARL
mail: marius@fairydoll.net
メールはspam判定で巻き込まれる可能性があるので、メールフォームの方が確実です。
メッセンジャーにもいますのでそっちの方がより確実でしょう。
messenger: karl_cz_marius@ホットメールドットコム
IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

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