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Imaginations from the Other Side

United States Archive

July 8, 2005

7/9 Hollywood Gold Cup GI Hollywood CA Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyWeight
1LimehouseGrand SlamDixieland BluesDixieland BandJ.R. Velazuquez117
2BorregoEl PradoSweet As HoneyStrike the GoldG.K. Gomez115
3Deputy LadMeckeEpistolaryDeputy MinisterJ.K. Court112
4Pt's Grey EaglePleasant TapHemet EagleSwing Till DawnC.S. Nakatani113
5Anziyan RoyaltyAnziyanShy SolanaTank's ProspectA. Solis115
6CongratsA.P. IndyPraiseMr. ProspectorT.C. Baze117
7Lava ManSlew City SlewLi'l Ms. LeonardNostalgia's StarP.A. Valenzuela118
8Musique ToujoursMusique d'EnferStarry FarrariInherent SgtarV. Espinoza114
9Al ArzRoba FinaJulie DreamRio BravoD.R. Flores113
10Keep On PunchingSilver DeputyAmber RyderRed RyderR.R. Douglas113
Hollywood春夏開催の終幕を告げる伝統の一戦だが、近年はPacific Classicにメンバーを奪われ気味。BCまでのことを考えると、この時期からレースに使っていたのでは息切れしてしまうというところはあるのだろう。
今年は10頭立て。なんとトップハンデはLava Manの118で、最有力のLimehouseはそれに続く117と恵まれた設定。9Fなら文句無しだが、10Fはどうかというところがあるのかもしれない。単純に走ってないから分からないだけとも言えるが。
Congratsも同じく117ポンド。くすぶりつづける良血A.P. Indyで、なんと言っても堅実さが売りです。Dubai World Cupは後方から追い込んで5着止まりといかにも大舞台で信頼できないところは見せてくれていますねえ。西にRock Hard Ten、東にSaint LiamがいるとはいえCongratsあたりが目覚めてくるとこの路線が俄然面白くなってくるところではありますので、何とかしていただきたく。Mineshaftの8割くらいの強さでええので…。
さて、なぜかトップハンデを頂戴してしまったLava ManはCalifornian Hの勝ち馬ですが、この馬も距離が持つのかどうか怪しいところがありますし、Limehouse以上の馬とは思えません。
距離を延ばして挑戦してきた昨年のEncient Title BCH勝ち馬Pt's Grey Eagleが軽ハンデを利してきたら怖いかも知れない。父Pleasant TapはBC SprintとBC Classicでともに2着ということで、スプリントのスピードを持ちつつ、距離が延びてもそれなりに対応できるという馬でしたし、母父Swing Till Dawnも短距離馬ながらFly Till Dawnなんて出せているので距離をこなしてもおかしくない程度で。

RESULT

ハンデ戦に戻った一年目はトップハンデの圧勝劇。
1.Lava Man: Slew City Slew - Li'l Ms. Leonard by Nostalgia's Star
2.Borrego: El Prado - Sweet As Honey by Strike the Gold
3.Congrats: A.P. Indy - Praise by Mr. Prospector
4.Musique Toujours: Musique d'Enfer - Starry Farrari by Inherent Sgtar
5.Limehouse: Grand Slam - Dixieland Blues by Dixieland Band
6.Keep On Punching: Silver Deputy - Amber Ryder by Red Ryder
7.Deputy Lad: Mecke - Epistolary by Deputy Minister
8.Anziyan Royalty: Anziyan - Shy Solana by Tank's Prospect
9.Pt's Grey Eagle: Pleasant Tap - Hemet Eagle by Swing Till Dawn
Al Arzはスクラッチ。
逃げに打って出たCongratsだが、終始Lava Manにマークされる厳しい展開となり、3コーナーで早くも交わされてしまい、最後は一気に捲ってきたBorregoにも交わされた3着。早めに先頭に立ったLava Manはそのまま直線では差を広げる一方でレース史上最大となる8馬身3/4という圧勝。一番人気に支持されたLimehouseは中団から伸びを欠いて5着に終わった。
Lava Manは2ヶ月前には100,000ドルのクレーミングで走っていたような上がり馬で、もちろんこれが初のGI勝利。現オーナーは昨年8月のクレーミングレースで50,000ドルでLava Manを購入している。通算24戦7勝で、獲得賞金は908,039ドル。この次はPacific Classicに出走を予定している。なお、BCには登録が無いため800,000ドルの追加登録料が必要となるClassicへの出走には消極的。
鞍上のP. Valenzuelaにとっても9回目の挑戦で初のHollywood Gold Cup制覇となった。

July 23, 2005

7/23 Coaching Club American Oaks GI Belmont NY Dirt 10F

Mother Goose Sの上位3頭が再度激突するアメリカの真なるオークス。さらに新たなチャレンジャーも現れて、そこそこのメンバーに見えるが、Sis City、Round Pond、In the Goldなどは出走せず。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Atlas ValleyCapoteAly's AffairClonial AffairJavier CastellanoCarl A. Nafzger
2Spun SugarAwesome AgainIrish CherryIrish OpenJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
3SmugglerUnbridledInside InformationPrivate AccountEdgar S. PradoClaude R. McGaughey III
4For All We KnowStephen Got EvenOver AllMr. ProspectorShaun BridgmohanJohn T. Ward Jr.
5CapitulationDistorted HumorFull RetreatFull OutEibar CoaRichard A. Violette Jr.
6SummerlySummer SquallHere I GoMr. ProspectorJerry D. BaileySteven M. Asmussen
7Seeking the AnteSeeking the GoldAntespendSpend a BuckRichard MiglioreJohn C. Kimmel
8Bayou BreezeA.P. IndyBayou StormStorm CatRafael BejaranoKiaran P. McLaughlin
9Pleasant ChimesPleasant TapDixie ChimesDixieland BandPablo FragosoMark A. Hennig
Mother Goose S上位の3強再戦という事になりそうだが、伏兵もいて油断ならないレース。
まずSのイニシャルを持つ3強から。前走でGIタイトルを手に入れたSmugglerは母Inside Informationという超のつくクラスの良血。一線級とぶつかったのはまだ2走前のAcorn Sからではありますが、ここまで6戦4勝の2着2回と崩れません。Grey Flightのファミリー出身でKey to the Mint、Private Accountと母系に入ってこそ力を発揮する累代で隙なく固めた血統はダートの10Fを勝つためにこそではあろう。
Spun Sugarは歴史あるBlack Eyed Susan Sの勝ち馬でMother Goose Sでは2着。早めに先頭にたったところに襲い掛かってきたSmugglerに交わされて抵抗するものののクビ差粘りきられるという展開だけに、逆転の余地は十分。こちらも5戦して3勝、2着2回と崩れません。どちらもこのNY牝馬路線を狙ってきたという感じで春先のKentucky Oaks路線で消耗してないのも良いところ。
一方SummerlyはKentucky Oaksを勝って、ひとまず世代の一番馬となったのですが、その後のMother Goose Sでは前記2頭に先着を許す3着。ここから巻き返す事になればよいのですが、Mother Goose Sでは直線で喰らい付くところを見せられず。スタートに失敗して勝負にならなかったAshland Sを別にすれば、今年は負けていなかったのがいきなり2頭にやられたわけでちょっと嫌なところはある。直線に入るまでに先頭にたって、直線で突き放していくという得意のパターンに持ち込めなければ逆転は苦しいのかなとも思う結果ではありました。
さて、この3頭をどうにかできそうな馬はいるのかという事になりますが、デビュー3連勝と不気味な戦績で乗り込んできたFor All We Knowという事になりましょうか。アローワンスまでなのでこのメンバー相手に通用するかどうかは疑問ですが、前走5馬身差というのは素直に評価できる結果かなと。また、Bayou BreezeはA.P. Indy X Storm Cat X Seeking the Goldの牝馬という事で伴性上にSecretariatすなわちSomething RoyalとBuckpasserすなわちBusandaという2頭のクロスを持つ好血統。メイデンを勝ち上がってからは2走前にSmugglerに敗れたのみというところも良く、前走のRevidere SではSense of Styleに競り勝っています。もちろん3強の力関係に注目なのですが、3強にこの2頭がどう挑むかというのも注目して良かろうかと。

RESULT

3強がそれぞれに力を出したレースは良血が完全に目覚めたSmugglerの圧勝で、NY Triple Tiaraにチェックメイト。
1.Smuggler: Unbridled - Inside Information by Private Account
2.Summerly: Summer Squall - Here I Go by Mr. Prospector
3.Spun Sugar: Awesome Again - Irish Cherry by Irish Open
4.For All We Know: Stephen Got Even - Over All by Mr. Prospector
5.Atlas Valley: Capote - Aly's Affair by Clonial Affair
6.Seeking the Ante: Seeking the Gold - Antespend by Spend a Buck
7.Pleasant Chimes: Pleasant Tap - Dixie Chimes by Dixieland Band
Bayou BreezeとCapitulationはスクラッチ。
レースを引っ張ったのはSummerlyでその内をぴったりとSpun Sugarがマーク。そのすぐ後ろにつけていたSmugglerの内にFor All We Knowという展開で淡々と進み、4コーナーで早くもFor All We Knowはついていけなくなり後退。コーナーをまくるようにSpun Sugarを交わしながら外に出したSmugglerは直線の早いところでSummerlyを捉えてあとは独走。3馬身半の差をつけて余裕のゴールでした。Spun Sugarは直線でもう一度伸びてきますがSummerlyがアタマ差で2着を死守。3着Spun Sugarと4着For All We Knowの差は6馬身で、最終的に2番人気にまで支持されたFor All We Knowも3強には手出しできずというところ。
Phipps Stable自慢のGrey Flightのファミリーから出た名牝Inside Informationの娘は前走Mother Goose SでSpun Sugarをクビ差で下したのに続きGI連勝。通算で7戦5勝とし、本拠Belmontでは5戦4勝。わずかにAcorn Sで2着になったのみという戦績。Prado騎手のコメントによるとSmugglerは直線で先頭にたったときに他馬を少し待って、レースが終わったと考えていたようで、もし他の馬が近づいてきたならばもう一度加速できるギアを持っているとのこと。ちょっと3強の中でも抜け出したという印象。このあとはSaratogaのAlabama Sに出走する予定で、向こうではあまり注目されていないようだが、NYトリプルティアラを賭けたレースという事になる。このレースでもSummerly、Spun Sugarを下した事で3歳牝馬ナンバー1はひとまず確定で、Alabama S後にあるであろう古馬挑戦で強い4歳のStellar Jayne、Ashado、Society Selectionとの対決が楽しみになってきた。
SummerlyのBailey騎手は「彼女は今日はコースで全力を出した。あれ以上速く走る事はできないだろう」と完敗を認めるコメント。

7/23 John C. Mabee H GI Del Mar CA Turf 9F

Hollywoodが幕を閉じ、Del Marが開幕。芝の牝馬限定9Fという条件にしては豪華なメンバーを集めたなという印象はあり。Royal Heroineの1、2着馬が再度対決。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1IntercontinentalDanehillHasiliKahyasiAlex O. SolisRobert J. Frankel
2AmoramaSri PekanTanzaniaAlzaoMartin A. PedrozaJulio C. Canani
3Ticker TapeRoyal ApplauseArgent du BoisSilver HawkKent J. DesormeauxJames S. Cassidy
4SmokegetenyoureyesSmokesterToddySolar LaunchTyler BazeJack C. van Berg
5WinendynmeDynaformerElway SeasonCaerleonCorey S. NakataniDoug O'Niell
6UraibMark of EsteemHamsaatSadler's WellsJon Kenton CourtSanford Shulman
7Island FashionPetionvilleDanzigs FashionA Native DanzigPatrick A. ValenzuelaMarcelo Polanco
8Halo OlaSouthern HaloEsnaolaRingaroJose Valdivia Jr.Luis E. Seglin
これでエントリーだけに留まったMegahertzまで出てきたら大変なメンバーになっていたかと思いますが、Intercontinentalとの使い分けという側面はあろうし、現状これで満足すべきですかね。Bobby空気嫁ってところはあるのだけれど…。
一番人気に支持されそうなのはそのIntercontinentalで、母Hasiliは娘がGIを勝ちまくる現代屈指の名繁殖。Banks Hill、Dansiliの全妹でHeat Hazeの半妹、Caciqueの全姉というのがIntercontinentalの位置。Matriarch SでGIを勝ち、ここで2勝目を挙げられるならば偉大な姉たちに比肩しうる存在になりたいところ。これまで8.5Fまでしか勝ちがないのだが、9Fに出走したのがDiana Hくらいしかないという事であまり気にしなくてよいだろう。きょうだいはこれくらいの距離を軽くこなしているのですし。むしろ気になるのは1頭抜けた形で背負った122ポンドか。
一方前走Royal Heroine SではIntercontinentalの前に屈した形になった昨年のAmerican Oaks馬Ticker Tape。9FでもKeenlandのQueen Elizabeth II Challange CupというGI勝ちがありますし、Del Mar OaksでもAmoramaの2着に来ていたので1Fの距離延長を利して逆転を狙いたいところか。昨年のMatriarch Sは3着とマイルではIntercontinentalに敵わないところがあるだけに、4ポンド貰ったここでこそとは思う。
そしてそのDel Mar Oaks馬Amorama。その後の精彩を欠いているともいえる状況だけにこのメンバーだと厳しいところがあるかも知れませんが、Del Marに戻って一変という可能性を少しだけ頭に置いておく。
Halo Oraはアルゼンチンからの移籍馬。アルゼンチン在籍時はマイルのDe Potrancasと2000mのCopa de PlataというGIを勝っていますが、アメリカに移籍してきたHollywoodの2戦はGamelyを6着、Beverly Hillsで3着。BeverlyはMegahertzが出てきていたレースで相手が悪かったというところもありますが、北米実績がなく斤量の軽いハンデ戦で見せ場を作れないのだから厳しいところはあるでしょう。今回も114ポンドと軽いが、相手が悪いか。
Island FashionはVanityで2着に来て今年に入ってからの不振からは脱したのかなという気もしますが、ここはもう一戦様子を見るくらいでも良かろう所です。
上がり馬WinendynmeはBeverly HillsでMegahertzの2着で侮れない。母系が欧州の力のあるところで、父Dynaformerなのだから古馬になった今年こそ期待したいという馬ではあります。ここは試金石でIntercontinental、Ticker Tapeの一角を崩せるならば本物だろう。
Gamelyで4着に来たUraibですがGIだとちょっと足りないところはある。前走Beverly Hillsでも案外だし、これならWinendynmeに期待する。110ポンドで出走のSmokegetenyoureyesは明らかに場違い。

RESULT

オークス馬復活。
1.Amorama: Sri Pekan - Tanzania by Alzao
2.Island Fashion: Petionville - Danzigs Fashion by A Native Danzig
3.Intercontinental: Danehill - Hasili by Kahyasi
4.Smokegetenyoureyes: Smokester - Toddy by Solar Launch
5.Halo Ola: Southern Halo - Esnaola by Ringaro
6.Winendynme: Dynaformer - Elway Season by Caerleon
7.Uraib: Mark of Esteem - Hamsaat by Sadler's Wells
8.Ticker Tape: Royal Applause - Argent du Bois by Silver Hawk
昨年のDel Mar Oaks馬Amoramaが復活のGI勝利。Del Mar Oaks後の戦績を見るにどうもDel Marがあっているというところではあろうか。
Smokegetenyoureyesがややスローでレースを引っ張り、それをIsland FashionとTicker Tape、Intercontinentalが追走。Amoramaは5番手からの競馬。直線に入ってIntercontinentalは前のSmokegetenyoureyesとIsland Fasionが壁になって行き場を無くし、それを後ろで見ていたPedrozaが上手く進路を採ってAmoramaがIsland Fashionをアタマ差で下した。
Island Fashionもペースに恵まれたというところはあるが、これなら悪いものではなく一時の不調からは完全に脱したと見ても良いだろう。
Intercontinentalは直線での不利が致命的でSolisとFrankelがIsland FashionのValenzuelaに対して進路を塞いだとクレームを出したものの、Stewardの裁定は降着なしという結果となった。Belmontで騎乗のあった主戦Baileyの代理に抜擢されたSolisとしては悔やみきれないレースか。とはいえ実績のない9Fでも勝負になる事を示したのは大きく今後の展望が開けるということになるか。しかしそっちに行くとMegahertzがいるので難しいところがあるのも確かか。

7/24 Eddie Read H GI Del Mar CA Turf 9F

こちらも少頭数ではありますが、メンバーとしては十分。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1SingletarySultry SongJoiski's StarStar de NaskraDavid Romeo FloresDonald Chatlos Jr.
2Sweet ReturnElamaamulSweet RevivalClaude MonetAlex O. SolisRonald McAnally
3Fourty Niners SonDistroted HumorCindazannoAllegedCorey S. NakataniNeil Drysdale
4A to the ZBenchmarkGreen AgainReplantGarrett K. GomezPaula S. Capestro
5Fast and FuriousSingspielHelvellynGone WestVictor EspinozaRonald McAnally
6QsarTiger HillQelle AmieBeau GeniusTyler BazeRobert J. Frankel
7CastledalePeintre CelebreLoujuSilver HawkRene R. DouglasJeff Mullins
登録段階ではKing of HappinessやLaura's Lucky BoyなんかもいてSpecial Ringが出てこなくてもNureyev系でまた決まるレースになるかなという予感もしてましたが、いないのだから仕方ない。Castledaleに期待しましょう。
Castledaleは何の間違いかSanta Anita Derbyなんぞを勝ってしまいましたが、もとは2歳の芝重賞Generous Sの勝ち馬です。Santa Anita Derby後しばらくダート路線に行ってしまいましたがあまり良いところもなく、今年になってようやく芝に戻ってきたらやっぱり強かったというオチでSan Fernando BCHとShoemaker BCHと連勝中。いかにも芝マイルのNureyevという感じを漂わせており1F延びてどうかというところはありますが、父がPeintre Celebreで母父がSilver Hawkなら、母系にもいらない事をするようなないですし、これくらいは守備範囲。
一方Charles Whittingham Memorialを勝ったSweet Returnは楽に逃げてそのまま残ったという展開利によるところも大きく、積極的には買えません。それならむしろ安定感のないところには目をつぶってSingletaryの方が良さそうではありますが、この馬は9Fという距離がちと疑問。A to the Zは勝ち味に遠いところと前走の大敗をどうするか。もともとマクリ気味に追い込んでくる馬なので信頼しにくいところがあります。

RESULT

またしてもSweet Returnにしてやられる。
1.Sweet Return: Elamaamul - Sweet Revival by Claude Monet
2.Fourty Niners Son: Distroted Humor - Cindazanno by Alleged
3.Singletary: Sultry Song - Joiski's Star by Star de Naskra
4.Castledale: Peintre Celebre - Louju by Silver Hawk
5.Fast and Furious: Singspiel - Helvellyn by Gone West
6.Qsar: Tiger Hill - Qelle Amie by Beau Genius
Sweet Returnが逃げ切りました。ペースを握らせると強い事は確かなんだが、誰も仕掛けに行かなかったようなのでそのまま逃げ切られた模様。4番手追走で距離が少し問題だったかもしれないCastledaleは伸びず4着。3着に来たのが昨年のBC Mile馬Singletaryであると言う事を考えると北米芝の8F近辺のレベルと言うのはこの程度のものなのだろう。SingletaryはBC Mile連覇を最大の目標に置いているらしいが、広いBelmontで強力な欧州馬に対抗できる馬はいないのではなかろうかと思わせる結果ではあるかと。

July 30, 2005

7/30 Diana S GI Saratoga NY Turf 9F

こっちはもう出てるの忘れてた。今年からはハンデキャップでなくなってます。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1WinendynmeDynaformerElway SeasonCaerleonRafael BejaranoDoug O'Niell
2Film MakerDynaformerMiss du BoisMr. ProspectorJavier CastellanoH. Greham Motion
3AngaraAlzaoAnge BleuAllegedGary L. StevensPatrick L. Biancone
4Shadow CastSmart StrikeDaily SpecialDayjurRobby AlbaradoNeil J. Howard
5Delta PrincessA.P. IndyLyphard's DeltaLyphardJerry D. BaileyWillian I. Mott
6FineryLear FanDudsAck AckPablo FragosoWilliam H. Turner Jr.
7Que PuntualContested BidRepartijaTrempraneroCrnelio H. VelasquezAngel J. Penna Jr.
8Sand SpringsDynaformerLovely MarthaStorm BirdJohn R. VelazquezWilliam I. Mott
9SpotlightDr. FongDust DancerSuave DancerJose A. SantosChristophe Clement
10Wonder AgainSilver HawkAmerifloraDanzigEdgar S. PradoJames J. Toner
Dynaformer3頭出しを筆頭にRoberto直系が5頭ですよ、お嬢さん。
連覇をねらうWonder Againは昨年のこのレース以降は勝ち星に見放されたという面があるものの、今年になってからは復帰戦のJust A Game BCHを3着、New York Hをクビ差の2着で悪くない。ローテも昨年と全く同じなので、あの時と同じ程度の出来ならば問題なかろうところか。
Film MakerはそのNew York Hで3着。BCFMTでは2着とWonder Againに先着していて、この2頭は結構ライバルっぽい戦いを繰り広げているところはある。
2頭だしのMott師はDelta PrincessにBaileyを用意してきました。祖母にProud Deltaを持つ良血A.P. Indy産駒。GIIIを連勝してのGI挑戦になりました。こういうA.P. Indyを信じて痛い目にあうのです。ええ、何度も思い知らされてますが、また飛びつきたいなとw
もう一頭のSand SpringsはJust A Gameの勝ち馬でこちらも有力。そのJust A Gameからちょっと間隔が開いたが、Intercontinentalらを相手に逃げ切ったことは評価して良さそう。
あとなぜかMLで人気になっているAngaraは長い距離の芝で実績がありますが、ちょっと人気の理由がわからんなあ。

RESULT

1.Sand Springs: Dynaformer - Lovely Martha by Storm Bird
2.Que Puntual: Contested Bid - Repartija by Trempranero
3.Angara: Alzao - Ange Bleu by Alleged
4.Film Maker: Dynaformer - Miss du Bois by Mr. Prospector
5.Winendynme: Dynaformer - Elway Season by Caerleon
6.Delta Princess: A.P. Indy - Lyphard's Delta by Lyphard
7.Shadow Cast: Smart Strike - Daily Special by Dayjur
Wonder Again、Spotlight、Fineryの3頭がスクラッチ。
外枠の2頭にスクラッチが出て結果的に大外枠からのスタートとなったSand Springs。更には競ってくるかと思われたFineryまでスクラッチしてレース前から圧倒的優位。スタート後、外から進出して1コーナーまでに先頭に立って内埒沿いを確保すると、そのままの逃げ切り。2着もその後ろにつけていたアルゼンチンからの移籍馬Que Puntualが粘り、追い込み勢はAngaraが3着に来るのがやっと。直線で外に出したFilm Makerも伸びを欠いて4着でした。
Sand Springsは1F12秒程度のラップを刻んで、上がり3Fが34.68。後ろから競ってくる馬がいなかった事もあって楽に逃げ切ったというところか。
Wonder AgainはArlingtonのBeverly D.に向かう予定で、このレースは10枠からの発走と硬い馬場、斤量を考慮してスクラッチしたとのこと。

July 31, 2005

7/31 Go For Wand H GI Saratoga NY Dirt 9F

少数精鋭の4歳馬5頭立て。メンバーのレベルは高い。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Bending StringsAmerican ChanceStraight SouthHail the PiratesGary L. StevensKiaran P. McLaughlin
2Society SelectionCoronado's QuestLove That JazzDixieland BandEibar CoaH. Allen Jerkens
3DaydreamingA.P. IndyGet LuckyMr. ProspectorEdgar S. PradoCaude R. McGaughey III
4AndujarQuiet AmericanNureyev's BestNureyevCorey S. NakataniDoug O'Neill
5AshadoSaint BalladoGoulashMari's BookJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
これでStellar Jayneがいれば完璧だったのだがなぁ。
Bending StringsはHail to Reasonのラインブリードで4*6X3。四代母にHappy Moodを持ち、Northern Dancer、Key to the Mint、Hail the Pirates、American Chanceという累代でKey to the Mintが入るもののどちらかと言うと短距離のスピードを意識した血統と言えるでしょう。。今年はまだ勝ち星がありませんが、昨年のFirst Flight Hでは5馬身差の圧勝。重賞3勝の実績を持ち、距離が短ければSociety Selectionにも喰らいつける馬ですが、距離実績に乏しくまた相手関係の厳しいこのレースでは苦しいところでしょう。
鋭い末脚を武器とするSociety Selectionは展開が嵌まらないときには意外な脆さを見せる事があります。Dixieland BandをMr. Prospectorで挟み込んだような血統構成で、Native Dancerが過剰かなという感じ。Dixieland Bandが濃く持っているHyperion-Alibhaiで支えるという形なのかなと。前走Ogden PhippsではBending Stringsこそ何とか捕まえたもののAshadoには3馬身及ばず。5頭立てで不利を受ける事はないでしょうが、展開次第では何も出来ずに沈むのではなかろうかと。
良血A.P. IndyのDaydreamingはMineshaftなんかと同じような志向の血統構成で、ともにLa Troienne系Strikingの分枝に属しています。Numbered Accountを経由するDaydreamingの方が主流と言えば主流だろう。So ChicにCourt Martial、Herbagerと欧州の血を取り込んだ上でHoist the Flagを使ってその欧血とWar Admiralを強固に結びつけてMr. Prospector、A.P. Indyと繋いだMineshaftに対して、DaydreamingはGlamourにSwaps、Buckpasserと米血を取り込みにかかります。このBuckpasser産駒がNumbered AccountでBusanda≒Strikingに加えてSwapsの母系からもう一本War Admiralを入れることになり、数あるLa Troienneのファミリーの中でも最大級の繁栄を誇る事になります。ここにNorthern Dancerを入れた上でMr. Prospector、A.P. Indyと来たのがDaydreamingということになり、BuckpasserとGlamourを持つA.P. IndyによってNumbered Accountに直接作用するかのような形。なんとかGIを勝って欲しい血統ですが、ちょっときついか。
AndujarはGoing Wildの叔母になる血統で、従兄にReal Quietが出ています。今年になってその良血を開花させて前走はVanity Hを3着。おそらくこの馬がレースを引っ張る事になろうかと思われ、Quiet American、Nureyev、Raise a Native、Royal Chargerというスピード色の強い血統に物を言わせ、後は4代母Your Hostessから脈々と受け継がれているであろうスタミナと底力でどこまで粘れるかというところか。
Ashadoは前走Ogden Phippsを逃げて快勝し、復活を遂げました。Andujarが行くならその後ろくらいにつけてあとはいつ抜け出すかの勝負となりそうではあります。あまり強引に捩じ伏せにいくと後からくるSociety Selectionが怖いのでほどほどのタイミングを見切る必要はあるかなと。とはいえMLでは2.4倍の1番人気で、続くのがSociety Selectionの3.5倍。そこからAndujarが4倍、Daydreaming7倍、Bending Strings9倍。あまり抜けた人気になっていないのは斤量と仕掛けどころを間違うとSociety Selectionに一閃されてしまうかもしれないという部分ではあろうかと。

RESULT

1.Ashado: Saint Ballado - Goulash by Mari's Book
2.Bending Strings: American Chance - Straight South by Hail the Pirates
3.Andujar: Quiet American - Nureyev's Best by Nureyev
4.Society Selection: Coronado's Quest - Love That Jazz by Dixieland Band
5.Daydreaming: A.P. Indy - Get Lucky by Mr. Prospector
Andujarがやや強めのペースで引っ張りましたが、3,4コーナーで一気にきたAshadoが直線に入るまでに十分なリードを築いて圧勝。
2着には距離が不安だったBending Stringsが脚を伸ばして、最後足の鈍ったAndujarを差しきりました。
Society SelectionとDaydreamingはスタート直後にごちゃついてぶつかっていたようですが、それにしてもちょっとひどい有様です。特にAshadoへの対抗馬として期待されたSociety Selectionは過去3戦でGI2勝を含む負けなしと得意にしていたSaratogaでAshadoに12馬身以上はなされてしまうまさかの大敗。DaydreamingはこれでOgden Phippsとここと連続で全く勝負にならず、すでに終わってしまったか。

August 5, 2005

8/6 Whitney H GI Saratoga NY Dirt 9F

まともに稼動できる状態の馬ならば古馬トップだとは思うSaint Liam。Rock Hard Tenが体質的に弱いようなところはあるので、今年一杯はガンガレ。来年からのLane's End入りが決まったらしいし、得意の9Fで負けるわけにはいかないだろう。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Sir ShackletonMiswakiNaskra ColorsStar de NaskraJavier CastellanoNicholas P. Zito
2Saint LiamSaint BalladoQuiet DanceQuiet AmericanEdgar S. PradoRichard E. Dutrow Jr.
3WigginsCartwrightDames QuaterNepalMark GuidryDale L. Romans
4CommentatorDistorted HumorOutsourceStorm BirdGary L. StevensNicholas P. Zito
5SwingforthefencesBoston HarborVarnishCox's RidgeEibar CoaRichard A. Violette Jr.
6EurosileverUnbridled's SongRussian TangoNijinskyRobby AlbaradoCarl A. Nafzger
7LimehouseGrand SlamDixieland BluesDixieland BandJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
8Pollard's VisionCarson CityEtats UnisDixieland BandJerry D. BaileyTodd A. Pletcher
Saint Liamがもっと抜けるかと思ったが、差がなくSir ShackletonとCommentatorで見た感じは3強。こうなるとLimehouseがちょっと人気を落としているとも見えるか。
とにかくGhostzapper無き古馬路線を牽引すべきSaint Liamは軽く突破してしかるべきレースではあると思います。Dutrowセンセのライセンス停止期間も終了していつも通りの布陣に戻っています。気がかりはトップハンデの122ポンドと過去2戦して勝ち無しのSaratogaという舞台ではあるのですが、そう簡単には負けんだろうということで。
これに対抗するのがSir Shackletonでしょうか。とはいえCommentatorよりはマシかもしれませんが、距離がどうかなというところはある。そのCommentatorは7戦で6勝を挙げている短距離馬で昨年のSaratogaでは2度の圧勝を記録しています。また2度のレコード勝ちもあってスピードは文句のつけようが無いであろうところですが、さて9Fでどこまでやれますか。人気が落ちているLimehouseは前走でLava Man相手に大敗したということが嫌われたような気もしますが、このメンバーなら上位なのは間違いないところ。距離をいうならPollard's Visionも十分ですが、GIだとちょっと届かないかなという印象もあり。
なんつーか、短距離から参戦で人気になるというのは昨年のGhostzapperのような例があるからでしょうか。そんなものが毎年のように出てくるわけも無いし、今年はMass Mediaがそれを狙って失敗しているようなところもあるのに、Commentatorが人気になるんだものなあ。

RESULT

1.Commentator: Distorted Humor - Outsource by Storm Bird
2.Saint Liam: Saint Ballado - Quiet Dance by Quiet American
3.Sir Shackleton: Miswaki - Naskra Colors by Star de Naskra
4.Swingforthefences: Boston Harbor - Varnish by Cox's Ridge
5.Limehouse: Grand Slam - Dixieland Blues by Dixieland Band
6.Eurosilever: Unbridled's Song - Russian Tango by Nijinsky
7.Wiggins: Cartwright - Dames Quater by Nepal
8.Pollard's Vision: Carson City - Etats Unis by Dixieland Band
Commentatorに勝たれてしまいました。
ハナを切って、前半は2Fを13秒程度のやや速いペース。Saint Liamは2番手につけていましたが、ちょっと楽にいかせすぎていた面はあるのかもしれない。3、4コーナーでややペースが落ちて直線に向いたが、リードは十分で、Saint Liamも直線に入ってからがやや切れ味鈍く馬体を合わせるところまでしかいけずクビ差の2着でした。とはいってもCommentatorが116ポンドでSaint Liamが122ポンドだったという事を考えれば、3着以下を9馬身千切ったSaint Liamも十分な競馬で、Commentatorがこの後斤量が重くなったらどうなるのかというところだけが問題でしょう。CommentatorはWoodward SからBC Classicを狙う意向のようですが更に1Fの距離延長と定量戦ではSaint Liamがきっちり逆転してくると思われます。
完全に前の2頭だけの競馬で後続は全く勝負に絡めず。Limehouseなどもこれでは今後厳しいか。

August 6, 2005

8/7 Haskell Invitational H GI Monmouth NJ Dirt 9F

Afleet Alexがトラブって出てこないと分かったらこれだけ出てきますか。とは思うもののちょっとレベルが低いかなとも思えますねえ。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1PalladioLyciusGioiaMari's BookRichard Anthony Dos Ramos
2Park Avenue BallCitidancerRoad to the BallCahill RoadChristopher P. DeCarlo
3Papi ChulloComeonmonLeggy Super ModelVigorsDavid G. Lopez
4Roman RulerFusaichi PegasusSilvery SwanSilver DeputyJerry D. Bailey
5Sun KingCharismaticClever But CostlyClever TrickJavier Castellano
6Golden ManSuave ProspectCozigoldiCozzeneChardles C. Lopez
7Joey P.Close UpLuckey LipcoLuckey Jin BeauAaron T. Gryder
8ChekhovPulpitIn My CapVice RegentGary L. Stevens
トップハンデは119ポンドを背負うRoman RulerとSun King。Roman RulerはFusaichi Pegasus産駒で、2歳の頃には大物として期待されていましたが、結局ここまでGI1勝に止まり、Fusaichi Pegasus自身もやや今年になってからやや失速しているようなところはあるのでいろいろな意味で2つ目のGIが欲しいところでしょう。三冠戦をスキップして復帰したDwyer Sでは後にJim Dandy Sを勝ったFlower Alleyを下していますし、9F未経験なのはちょっと気になる所ながらもまず問題なかろうか。Sun Kingは前走のLeonard Richards Sで5馬身3/4差をつける圧勝。上手く逃げパターンに持ち込めるかどうかではあると思うので、絡まれたときは苦しいでしょうかね。
さて、地元New Jersey産馬のPark Avenue Ballは前走MonmouthのGIII Long Branch BCSを圧勝しています。New Jersey産馬がこのレースを勝ったのは1980年のThanks to Tonyにまで遡らないといけないということですが、今年のこの馬は結構可能性があるだろう。このところKY以外の出身馬が活躍するのが目立つ中、有力な馬を出せていなかったNew Jersey州の救世主に成れると良いなあとかちょっと思う。

RESULT

この日は8Rあたりから激しく雨が降り始めましたが、この12Rになっても馬場状態はFirmで影響は少ないか。
1.Roman Ruler: Fusaichi Pegasus - Silvery Swan by Silver Deputy
2.Sun King: Charismatic - Clever But Costly by Clever Trick
3.Park Avenue Ball: Citidancer - Road to the Ball by Cahill Road
4.Chekhov: Pulpit - In My Cap by Vice Regent
5.Palladio: Lycius - Gioia by Mari's Book
6.Papi Chullo: Comeonmon - Leggy Super Model by Vigors
7.Joey P.: Close Up Luckey - Lipco Luckey by Jin Beau
実力どおりに決まりました。ハナを切ったSun Kingの後ろにPark Avenue Ball。更にRoman Rulerは4番手を追走で、直線脚を伸ばしたRoman RulerがGI2勝目を挙げました。Sun Kingは逃げるパターンに持ち込めましたが、Roman Rulerに交わされる2着。
Roman Rulerはこれが2ターン戦初勝利。この後Travers Sを走り、BC Classicを目標にするとのこと。

August 11, 2005

8/13 Beverly D.S. GI Arlington IL Turf 9.5F

Megahertz一強とい気もするが、3歳からはAmerican Oaks2着のMelhor Aindaが参戦し、欧州からSundrop、Mona Lisa、Tarfahが遠征。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1SundropSunday SilenceOenotheraNight ShiftMark Guidry
2TarfahKingmamboFickleDanehilDarryll Holland
3Miss TerribleNumerousLuminareForlitanoPatrick A. Valenzuela
4MegahertzPivotalHeavenly RayRahyAlex O. Solis
5Mona LisaGiant's CausewayColorsnapShirley HeightsKieren Fallon
6WendPulpitThreadTopsiderJerry D. Bailey
7Melhor AindaPulpitPotrinnerPotrillazoJohn R. Velazquez
8Halo OlaSouthern HaloEsnaolaRingaroJose Valvidia Jr.
9AngaraAlzaoAnge BleuAllegedGary L. Stevens
10Wonder AgainSilver HawkAmerifloraDanzigEdgar S. Prado
Megahertzは未だにカリフォルニア以外ではステークスを勝っていないが、遠征が苦手では無くてこれまでに2002年のQueen Elizabeth II Challange Cと2004年のBCFMTの2戦しか走っていないという事情によるもの。ここまでの実績を考えると最有力であるのは間違いなく、いつも通り最後方から直線ぶっ飛んでくるでしょう。どこまで届くかはよく分かりませんがw
そのMegahertzの強敵はFrankelが敢えてMegahertzとの2頭出しでぶつけてきた3歳馬Melhor Aindaという事になるのではないでしょうか。Frankelのことだから結局止めたとかやってしまいそうな気もしますが、できればということで…。この馬も前には行かないタイプの差し馬で、これまで唯一の敗戦があのAmerican Oaksですが、あの時みたいな差し損ねをこれから結構やってしまうタイプなのではないかなとも。
予定していたDiana Sを馬場状態などを理由に回避してこちらに照準を合わせてきたのはWonder Again。この馬もちょっとアテにならないところはありますが、ちょっと時計のかかる力のいる馬場になれば強いです。
北米移籍となってからデビューまで期間が空いた上に結果は期待はずれとやってしまったMiss Terribleですが、今年になってからGIIIを勝って復活気配。アルゼンチン時代のことを考えればこの距離がこなせてもおかしくないところですが、北米に来てからはちょっと短いところの方が良さそうなところもあって厳しいところか。
この日のArlingtonに馬を揃えてきたBallydoyleからは相変わらず容赦なく使われるMona Lisaが出走。昨年もなぜかBCに出走していたりするので、もう無茶苦茶です。この前は形振り構わずListedを走って何とか初勝利を挙げてのGI挑戦。相手なりに来るので下手したら勝ってしまいかねません。
Godolphinはこちらも燻り続けているSundropを連れてきました。Sunday Silence産駒なのでアメリカの軽めの芝の方が合うかも知れず注目のレースでしょう。
もう一頭の遠征馬TarfahはKingmambo産駒で今年のDahlia Sを勝った上がり馬。Danehillが母父で芝だろうがダートだろうがアメリカというイメージは無いのですが、Kingmambo産駒だけはもう止められないからなあw

RESULT

1.Angara: Alzao - Ange Bleu by Alleged
2.Megahertz: Pivotal - Heavenly Ray by Rahy
3.Melhor Ainda: Pulpit - Potrinner by Potrillazo
4.Wonder Again: Silver Hawk - Ameriflora by Danzig
5.Sundrop: Sunday Silence - Oenothera by Night Shift
6.Wend: Pulpit - Thread by Topsider
7.Mona Lisa: Giant's Causeway - Colorsnap by Shirley Heights
8.Halo Ola: Southern Halo - Esnaola by Ringaro
9.Miss Terrible: Numerous - Luminare by Forlitano
Tarfahはスクラッチ。
馬場が渋っていたので、レースを引っ張ったMiss Terribleの刻むペースは速くない。それでも前につけた馬が全部沈んでしまう差し馬の展開。Megahertzは最後方から早めに動いて直線で一時先頭に立ちますが、後方2番手でレースを進めていたAngaraがその後ろから飛んできてゴール前はクビ差で逆転。

8/13 Arlington Million GI Arlington IL Turf 10F

北米芝では屈指の賞金を誇る名物レースだが、資金難もあって2年ほど中止された事もある。復活後は欧州馬に席巻されるようになってきた。北米芝路線たたき上げのKitten's Joy登場。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Kitten's JoyEl PradoKitten's FirstLear FanEdgar S. Prado
2Touch of LandLandTouch of ClassBe My GuestPatrick A. Valenzuela
3Good RewardStorm CatHeavenly PrizeSeeking the GoldJerry D. Bailey
4Fourty Niners SonDistorted HumorCindazannoAllegedCorey S. Nakatani
5WhillySri PekanSanta RosaLahibFelipe F. Martinez
6Better Talk NowTalkin ManBenditaBaldskiRamon A. Dominguez
7Sweet ReturnElmaamulSweet RevivalClaude MonetAlex O. Solis
8AlostHighest HonorGrey GoddessGodswalkFrederic Spanu
9PowerscourtSadler's WellsRanbow LakeRainbow QuestKieren Fallon
10Cool ConductorStravinskyVerinhaBaroniusCornelio H. Velasquez
ここはKitten's Joyに期待が集まっている。昨年のSecretariat Sの勝ち馬でそのときの勝ち時計はArlington Millionを凌ぐものとして注目され、そのとおりに芝のトップホースになりましたが、BC Turfは直線大きくよれたPowerscourtとBetter Talk Nowの前に不利を受け悔しい敗北を喫しており、ここはその両頭に借りを返すチャンスでしょう。MLでは6/5の圧倒的な一番人気でまともに走れば敵はいないということになるだろう。今年は凱旋門賞に行きたいだとか言ってたような気もするが結局どうなったのだろう…。
昨年のこのレースを1位で入線しながらも直線の斜行でまさかの4着降着処分を受けたPowerscourtも参戦。あの後BCでも悪いクセが出ていましたし、左回りが決定的に苦手なところはあるのではなかろうかなと。ステイヤー色のある配合ながら、中距離で飛ばすスピードで勝負する馬なのでこの舞台は文句無いだろうし、斜行癖さえ出なければという所ではある。
最低人気の上綺麗とはいえないレース振りで勝ってしまったことでその実力を疑問視されるBC Turf勝ち馬Better Talk Nowはそれでも今年はUnited Nations Sを勝って通算でGIを3勝としているのだから悪いともいえない。ただ、勝ったGIは11Fと12Fなので10Fでは分が悪いとは思う。
良血が完全に目覚めたという感もあるGood Rewardは芝10Fを得意としていますし、Kitten's Joyの寝首を掻くのはこの馬になるのではないかなと思えるところはある。
GI馬Sweet Returnは10FでのGI勝ちもありますが、やはりマイルあたりが得意かなというところはあって、ここは距離がちと長いか。今年になってGI2勝を挙げましたが、ともにマークの薄い逃げという展開に恵まれたもの。ここでもまた同じように通用するとは思えず、Powerscourtあたりに絡まれたら脆いのではなかろうか。

RESULT

1.Powerscourt: Sadler's Wells - Ranbow Lake by Rainbow Quest
2.Kitten's Joy: El Prado - Kitten's First by Lear Fan
3.Fourty Niners Son: Distorted Humor - Cindazanno by Alleged
4.Better Talk Now: Talkin Man - Bendita by Baldski
5.Touch of Land: Land - Touch of Class by Be My Guest
6.Alost: Highest Honor - Grey Goddess by Godswalk
7.Sweet Return: Elmaamul - Sweet Revival by Claude Monet
8.Good Reward: Storm Cat - Heavenly Prize by Seeking the Gold
9.Cool Conductor: Stravinsky - Verinha by Baronius
10.Whilly: Sri Pekan - Santa Rosa by Lahib
Powerscourtはある程度真っ直ぐ走らせたらこれくらいはできるということでしょう。それでもよれたらしいのですが、まあ今年は他馬に迷惑かけなかったということで。そしてKitten's Joyは北米トップとはいえ、やはり欧州馬との差がこれくらいはあるということで良いのかなとも思います。Fourty Niners SonやBetter Talk Nowと差が無いところを見るとそこまで抜けた存在でもなかったか。

8/13 Secretariat S GI Arlington IL Turf 10F

北米では貴重な3歳馬限定の芝GI。しかし勝ち馬のその後という意味ではシーズン終盤のHollywood Derbyに水を開けられている印象。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalJohn R. Velazquez
2PurimDynaformerKirsteenaLord At WarMark Guidry
3Gun SaluteMilitaryHail RobertaRobertoCornelio H. Velasquez
4Grand CentralSadler's WellsRebecca SharpMachiavellianKieren Fallon
5Legal PrecedentTheatricalSlew of ComfortSeattle SlewAlex O. Solis
6MergerMr. GreeleyToledo QueenEl Gran SenorDarryll Holland
7Chattahoochee WarWar ChantBuffalo BerrySri PekanPatrick A. Valenzuela
8EmbossedMark of EsteemL-Way FirstVisionEdgar S. Prado
開催時期の遅いHollywood Derbyはそれなりに欧州からの移籍馬を集めてくるのに対して、こちらはまだそこまで移籍馬が出てくるという時期ではない事が勝ち馬のレベルがやや落ちる原因ではなかろうかと思ったり。
MLの人気上位から見ていくと2-1の一番人気がEnglish Channel。ここまで6戦5勝で500万ドルのボーナスシリーズGrand Slam of Grassの有資格馬。ここまでにColonial C、Virginia Derbyを勝ってこれが3戦目。最終戦はBC Turf。
2番人気は5-2のPurim。American Derbyではハナ差の2着と初黒星を喫しました。Arlington Classic Sの勝ち馬ということで地元で実績のある馬。
3番人気はそのPurimを下したGun Saluteで3-1。このあたりアメリカの芝はRobertoの血が入っているとちゃんと走ってくるなという印象ではあったり。この3頭の争いとはいえましょう。
で、結構評価の高いのが5-1の4番人気Chattahoochee War。芝のTransylvania Sの勝ち馬ですが、前走なんかは負けすぎという気もしていて微妙。この馬もRoberto含有w
で、O'Brienが送り込んできたのがGrand Central。母Rebecca SharpはCoronation Sの勝ち馬。Sadler's Wells X Machiavellian X Nureyev X Habitatとなる血統でSadler's WellsとNureyevでMachiavellianを挟むという強引な血統。あまり長い距離はちょっとという血統かもしれない。

RESULT

1.Gun Salute: Military - Hail Roberta by Roberto
2.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
3.Chattahoochee War: War Chant - Buffalo Berry by Sri Pekan
4.Grand Central: Sadler's Wells - Rebecca Sharp by Machiavellian
5.Embossed: Mark of Esteem - L-Way First by Vision
6.Legal Precedent: Theatrical - Slew of Comfort by Seattle Slew
7.Purim: Dynaformer - Kirsteena by Lord At War
8.Merger: Mr. Greeley - Toledo Queen by El Gran Senor
Purimがハナを切りますが、これを向こう正面で既に捉えていたのがEnglish Channel。更にそのEnglish ChannelをマークしていたGun Saluteが直線で交わしてGI制覇。

August 13, 2005

8/13 Sword Dancer Invitational H GI Saratoga NY Turf 12F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Meteor StormBig StoneHunt the SunRainbow QuestJavier CastellanoWallace A. Dollace
2VangelisHighest HonorCapades DancerGate DancerRamon A. DominguezRobert J. Frankel
3RochesterGreen DancerCentral CityMidyanRichard MiglioreJonathan E. Sheppard
4Relaxed GestureIndian RidgeToken GestureAlzaoJose A. SantosChristoph Clement
5SilverhootWith ApprovalNorthern SilverSilver GhostRobby AlbaradoDallas Stewart
6Request For ParoleJudge T CMadison's QuestDeputy MinisterEibar CoaStanley M. Hough
7King's DramaKing's TheatreLast DramaLast TycoonJorge F. ChavezRobert J. Frankel
8Better Talk NowTalkin ManBenditaBaldskiChantal SutherlandH. Graham Motion
9DreadnaughtLac OuimetWings of DreamsSovereign DancerJean-Luc SamynThomas H. Voss
Better Talk Nowは距離を考慮してこっちに出てくることになりそうかと思ってたら結局Arlington Millionに向かうとのことで…
Arlington Millionとほぼ被る条件で、不利な方向にずれているこっちはちょっと年寄りばかり集めたという印象もあったり。
Meteor StormやRequest For Parole、Vangelisが参戦してくるのでメンツとしてはまずまず。
評判が高いのはRelaxed Gesture。Manhattan Hの2着馬で出走メンバー中唯一の4歳馬。この馬がしっかり勝つようだとこの路線もまだ救われるのではないかなという気はする。

RESULT

1.King's Drama: King's Theatre - Last Drama by Last Tycoon
2.Relaxed Gesture: Indian Ridge - Token Gesture by Alzao
3.Vangelis: Highest Honor - Capades Dancer by Gate Dancer
4.Meteor Storm: Big Stone - Hunt the Sun by Rainbow Quest
5.Rochester: Green Dancer - Central City by Midyan
6.Dreadnaught: Lac Ouimet - Wings of Dreams by Sovereign Dancer
7.Silverhoot: With Approval - Northern Silver by Silver Ghost
8.Request For Parole: Judge T C - Madison's Quest by Deputy Minister
スタートしてからKing's DramaとRelaxed Gestureがやりあいながらゴールまで行ってしまいました。Vangelisは追い込んできたものの届かず。

August 19, 2005

8/20 Alabama S GI Saratoga NY Dirt 10F

Triple Tiara for Fillies third leg
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1R Lady JoyVicarCome On JoyCormorantJose LezcanoKrik Ziadie
2Sweet SymphonyA.P. IndyBrandy RoseDistinctive ProJerry D. BaileyWilliam I. Mott
3Ready and AlluringMore Than ReadyApalachee AllureApalacheeJavier CastellanoRandy Schulhofer
4Sis CitySlew City SlewSmart CisBeau GeniusEdgar S. PradoRichard E. Dutrow Jr.
5Dance Away CapoteCapoteIngot's Dance AwayGate DancerRamon A. DominguezH. Graham Motion
6For All We KnowStephen Got EvenOver AllMr. ProspectorGary L. StevensJohn T. Ward Jr.
7Spun SugarAwesome AgainIrish CherryIrish OpenJohn R. VelazuquezTodd A. Pletcher
Mother Goose S、CCA Oaksとトリプルティアラへの権利を持っていたSmugglerは熱発の影響で回避。またCCA Oaksで2着のSummerlyも故障で出走できず。そうなると彼の3強の生き残りとしてSpun Sugarに期待が集まるところです。また、Ashland Sの勝ち馬ながら安定しないところがあってよく期待を裏切ってくれるSis Cityもここが好機と参戦しますので、この2頭。むしろSis Cityを信じるかどうかというレースになりそうです。
さて、Bayou Breezeも回避と言う事になってしまった我らがA.P. Indy産駒ですが、その代わりに3戦全勝のSweet Symphonyが一線級初挑戦。勢いで持っていけるなら強いA.P. Indyと言う事で注目を集める事になりそうではありますか。悪くない馬だろうから後は前走から更に1F延びる距離をこなせるかと言う事になりましょう。A.P. Indyならこなしてくれるでしょうけど。
前走のDelaware Oaksを勝ったR Lady Joyは10Fがちょっと疑問なところもあるので難しいです。
DelawareではR Lady JoyとともにSis Cityに先着しているDance Away Capoteですが、Sis Cityがポカの多い馬である事を考えると、あまり評価できないかなというところもあったり。

RESULT

久し振りに強いA.P. Indyを見た。Sの軍団の新星が4戦無敗でGI制覇。
1.Sweet Symphony: A.P. Indy - Brandy Rose by Distinctive Pro
2.Spun Sugar: Awesome Again - Irish Cherry by Irish Open
3.R Lady Joy: Vicar - Come On Joy by Cormorant
4.Sis City: Slew City Slew - Smart Cis by Beau Genius
5.Dance Away Capote: Capote - Ingot's Dance Away by Gate Dancer
6.For All We Know: Stephen Got Even - Over All by Mr. Prospector
7.Ready and Alluring: More Than Ready - Apalachee Allure by Apalachee
レースを引っ張ったのはSis City。Spun Sugarがこれをマークして進み、R Lady Joyがその後ろ。Sweet Symphonyはやや下げた位置からのレース。3コーナーからSpun SugarがSis Cityを捕らえてかかる一方、後ろからマクリ気味に進出してきたのがSweet Symphonyで、直線に向いたところでSpun Sugarと並ぶ位置につけ、そこからの力強く伸びて6馬身1/4差をつけるGI初勝利。これぞA.P. Indyという感じのレースでしたねえ。時計としてはそんなに見るべきものは無いが、Spun Sugarを千切ったということは評価しておきたい。これならこのレースには出走できなかったSmuggler、Summerly辺りとも伍すことが出来るだろう。Baileyが「この馬は天まで駆ける(超意訳)」と言ったSweet Symphonyのこの次はBC Distaff出走を見据えたレースになるようで、Beldameあたりで古牝馬にぶつけて本番という事になりそうですかねえ。あまり目立つ血統ではないですが、母の半兄にHoly Bullが出ているようなところで、上もそこそこ勝ってはいる。
Spun SugarはGIを取るには足りないのかと思わせるところが出てきましたか。そしてSis Cityもこれで駄目だと言うのだからちょっと厳しくなってきたか。

8/20 Del Mar Oaks GI Del Mar CA Turf 9F

今年は強力な欧州からの移籍馬もなく、実力上位のThree Degreesにとっては願っても無いチャンス。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1SinghaleseSingspielBaizeEfisioMike E. Smith
2Rich in SpiritRepricedQualatativeWoodmanPatrick A. Valenzuela
3Three DegreesSingspielMiss UniversityBeau GeniusAlex O. Solis
4Mi Luna NeuvaEl PradoMoondust MinkGreat AboveKent J. Desormeaux
5LouvainSinndarFlandersCommon GroundsVictor Espinoza
6Shining EnergyRahyMiss UniversalLyciusRene R. Douglas
7Peaceful LoveDashing BladePeace TimeSurumuTyler Baze
8LasikaPursuit of LoveLovinaLove the GroomMirco Demuro
9Isla CozzeneCozzeneIsla MujeresCrafty ProspectorJon Kenton Court
10BerbatimBernsteinWord HarvdstVerbatimGarrett K. Gomez
Melhor Aindaが先週Arlingtonで使ったのでその分だけメンバーは薄くなった。
American Oaks前にMelhor Aindaに次ぐ評価を受けていたThree DegreesはそのAmerican Oaksでは追い込みきれず5着まで。ただ、このメンバーなら上位なのは変わりないわけで、最有力か。そこでは3着とThree Degreesに先着しているSinghaleseはHoneymoonではきっちりやられているわけで、あのレースは位置取りが良かった事に尽きるのだろう。むしろSan Clementを勝ったShining Energyが距離をこなせたら面白い存在だろう。
ドイツのPeaceful Love、イタリアのLasikaは成績に見るべきところが無く余程Del Marの馬場にあってるのでもない限り無理だろう。

RESULT

1.Singhalese: Singspiel - Baize by Efisio
2.Three Degrees: Singspiel - Miss University by Beau Genius
3.Dancing Edie: Moscow Ballet - Duchess of Ack by Slewpy
4.Berbatim: Bernstein - Word Harvdst by Verbatim
5.Rich in Spirit: Repriced - Qualatative by Woodman
6.Louvain: Sinndar - Flanders by Common Grounds
7.Peaceful Love: Dashing Blade - Peace Time by Surumu
8.Lasika: Pursuit of Love - Lovina by Love the Groom
9.Shining Energy: Rahy - Miss Universal by Lycius
Isla CozzeneとMi Luna Nuevaがスクラッチし、Dancing Edieが出走可能になりました。
そのDancing Edieがレースを引っ張りThree Degreesは例によって後方。今回はSinghaleseがその更に後ろにつけて、直線で一気に差し切っていったというところ。しかしこのレースを見る限りこの2頭にしても抜けた強さというのでは無い気もしますし、これだったらMelhor Aindaに期待するしかないかなという印象はある。

August 21, 2005

8/21 Pacific Classic GI Del Mar CA Dirt 10F

前走のHollywood Gold Cupを勝って西海岸の10F路線ではやや抜け出した感のあるLava Man。そこに西海岸のおなじみのメンツが集まって12頭。Island Fashionは再び牡馬に挑みます。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Polish TimesSea HeroOlden CharadeHagleyKent J. Desormeaux
2Choctaw NationLouis QuatrozeMelismaWell DecoratedVictor Espinoza
3BorregoEl PradoSweet as HoneyStrike the GoldGarrett K. Gomez
4Lava ManSlew City SlewLi'l Ms. LeonardNostalgia's StarPatrick A. Valenzuela
5Surf CatSir CatTrust GretaCentrustAlex O. Solis
6Super FrolicPine BluffLindsay FrolicMt. LivermoreJason P. Lumpkins
7Musique ToujoursMusique d'EnferStarry FarrariInherent StarJorge F. Chavez
8CongratsA.P. IndyPraiseMr. ProspectorTyler Baze
9Island FashionPetionvilleDanzigs FashionA Native DanzigCorey S. Nakatani
10OceanusRainbow CornerBy FlowerBlew By EmJose Valdivia Jr.
11Ace BlueCoax Me ClydeQueen BlueSo BlueDavid Romero Flores
12Perfect DriftDynaformerNice GalNaskraMark Guidry
9/5とちょっと抜けた感じのML一番人気となったLava Man。父Slew City SlewはSeattle Slew産駒で中距離のGIを2勝。種牡馬入りしてからはさほど目立つ成績ではなくて、カナダの年度代表馬Win City程度が代表産駒と言えるクラスの種牡馬だったのですが、今年になってSis Cityが現れ、さらにLava Manまで目覚めて何が起こったのよという気分。Hollywood Gold Cupで8馬身以上の差をつける圧勝劇を見せたことからも、距離もメンバーも問題なく人気になって当然と言うところではありますか。前につけてレースをするようになって成績が安定したと言うところはあるので、万が一揉まれた場合にどうなるかと言うのはあるが、スピードの違いで持っていくようなところのある馬が馬群でもまれるような場面は想像し難い。
Hollywood Gold Cupからはこの他2着Borrego、3着Congrats、4着Musique Toujoursと揃いました。BorregoはCalifornian H、Hollywood GCと続けてLava Manにぶっちぎられており、ここでの逆転は難しいだろう。Congratsは良血A.P. Indy産駒の血が目覚めそうで目覚めないもどかしい馬。今回もLava Manのハナを叩いてレースの展開を握る事になるでしょうから、どこまで先頭でいけるかがポイントか。Musique ToujoursはSunshine Millions Classicの勝ち馬で、どういうわけかそのときはハナに立ってレースを進めていましたが、本来は控えて競馬をするタイプ。とはいえ、それでこの2戦勝負に絡めなかったので、ひょっとしたら逃げに打って出るかもしれない。
西海岸の別路線組みはSan Diego H勝ち馬のChoctaw Nationと同2着Ace Blue、Swaps S勝ちの3歳馬Surf Cat、John C. Mabee H2着の牝馬Island Fashionと下級条件からの挑戦となるPolish Times。この中ではSwaps Sで5馬身差をつけた3歳馬Surf Catに注目が集まっている。10F未経験で、先行馬に強力な馬が揃っているこのメンバーにどこまで通用するかが見ものだろう。Choctaw NationはPleasantly Perfectを屠ってきた昨年と同じステップでの参戦で、追い込み一手の不器用な馬であるとはいえ嵌まったときの破壊力は凄まじい。Island Fashionはこの2戦続けてアタマ差の2着と一時期の不調からは脱したと言えるだろうが、Santa Anita Hで2着した全盛期の力が戻っているとも思えない。Ace Blueはブラジルからの移籍馬で北米ではGII Mervyn LeRoy Hを勝っている。おそらく初挑戦となる10Fをこなせれば面白い存在か。
東から来たのはWashington Hでまさかのレコードを作ってきたPerfect Drift。一年前のこの時期は能力の高いジリ馬だったが、今年もStephen Fosterで3着しているなどそれは健在。久し振りに重賞を勝った勢いでちゃんと勝っていた2年前に戻っていれば…。
メンバーはちゃんと揃ったという感じで、東海岸に現れた大物Commentatorに対抗する西の大将格をLava Manに任せることができるのかどうかというレースになりそうですか。とか言いながら懲りずにCongratsに期待していたりします。

RESULT

1.Borrego: El Prado - Sweet as Honey by Strike the Gold
2.Perfect Drift: Dynaformer - Nice Gal by Naskra
3.Lava Man: Slew City Slew - Li'l Ms. Leonard by Nostalgia's Star
4.Choctaw Nation: Louis Quatroze - Melisma by Well Decrated
5.Surf Cat: Sir Cat - Trust Greta by Centrust
6.Super Frolic: Pine Bluff - Lindsay Frolic by Mt. Livermore
7.Oceanus: Rainbow Corner - By Flower by Blew By Em
8.Congrats: A.P. Indy - Praise by Mr. Prospector
9.Island Fashion: Petionville - Danzigs Fashion by A Native Danzig
10.Ace Blue: Coax Me Clyde by Queen Blue by So Blue
11.Musique Toujours: Musique d'Enfer - Starry Farrari by Inherent Star
Borregoですか。まさかねって感じではあります。
Lava Manが先頭に立ってレースを進める展開で、ペースは速くなりました。直線半ばまでLava Manがリードを保っていましたが、最後はさすがに止まって追い込み勢にのまれて3着。先にLava Manを捕らえたPerfect Driftですが、ジリ気を発揮して一気に飛んできたBorregoに差されます。Borregoが1着でPerfect Driftが2着。
いつもどおりスタート直後についていけず最後方からのレースになったChoctaw Nationも得意の展開で上位に襲い掛かりますが、後ろ過ぎた為か届かず4着まで。
Lava Manの刻んだラップは2F毎に22.68-23.22-24.45-25.00-25.36と前半がこの距離としては異様に速く、このラップを刻みながらSurf CatとSuper Frolicと競り合ったことでLava Manは最後に凌ぎ切れないという展開になったのでしょう。この展開で崩れなかったということは評価してよいと思います。
競りかけていったSurf CatとSuper Frolicはやや離された5着、6着ですので、これはちょっとSurf Catが期待外れということになるかもしれません。

August 26, 2005

8/26 Personal Ensign H GI Saratoga NY Dirt 10F

このレースは牝馬ではあまり多くない10Fという距離がポイントになることも多いが、今年はそんな事は関係無しにAshadoで決まりだろう。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Shadow CastSmart StrikeDairy SpecialDayjurRobby AlbaradoNeil J. Howard
2Two Trail SiouxIndian CharlieQuiet TrailQuiet AmericanGary L. StevensWallace A. Dollase
3Island SandTabasco CatSue's Last DanceForty NinerJerry D. BaileyJ. Larry Jones
4Personal LegendAwesome AgainHighland LegendStorm BirdEdgar S. PradoRobert J. Frankel
5AshadoSaint BalladoGoulashMari's BookJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
6Isola Piu BellaRich Man's GoldSweet MusicInchwoodRamon A. DominguezTodd A. Pletcher
7A Song in A MinorReal QuietShe's Lively OneLively OneJose A. SantosSalvador G. Gonzalez
Society SelectionもStellar Jayneも出てこないということでAshadoの一強状態。どれくらいの差をつけて勝つかの方が注目されるのではないかな。それくらい圧倒的に能力が抜けていて、負けるところというのは想像がつきません。陣営からはBaldameに向かうにはRuffianよりこっちが良いという感じでコメントが出てますので、調整替わりですかね。
何とか一矢を報いたいのがChurchill DownsからDelawareを使ってきた連中で、Delaware H1着のIsland Sand、同2着Two Trail Sioux、同3着Personal Legendらが参戦。これと前走は芝のDiana Sに回ったShadow Castまであわせて同じようなところで勝ったり負けたりという状況ではあるので、余程のことが無い限りはAshadoを崩せないだろう。Island Sandとしては遠くに行ってしまったAshadoにもう一度というところはあるものの、むしろ2着探しとしてはPersonal Legend辺りかなとは思ったり。
昨年のRuffian、BaldameでSightseek一強だったときと同じような状況ではあるので、抵抗しても千切られるのがオチかなと。

RESULT

あーあ、やっちゃったとかは思った。AshadoとIsland Sandが激戦の末同着で、4着…。
1.Shadow Cast: Smart Strike - Dairy Special by Dayjur
2.Personal Legend: Awesome Again - Highland Legend by Storm Bird
3.Two Trail Sioux: Indian Charlie - Quiet Trail by Quiet American
4.Ashado: Saint Ballado - Goulash by Mari's Book
4.Island Sand: Tabasco Cat - Sue's Last Dance by Forty Niner
6.A Song in A Minor: Real Quiet - She's Lively One by Lively One
Two Trail Siouxがやや離して逃げる展開で、Ashadoはその2番手という位置。ペースもそれなりですし、展開として悪いところは無かったようにも思いますが、4コーナーからの仕掛けどころでShadow CastやPersonal Legendが直線で抜け出すともうAshadoは付いていけず。逃げていたTwo Trail Siouxさえも捕らえられずに4着に終わっています。単なるポカと片付けるにはあまりにもひどい負け方のような気はします。
勝ったShadow CastはHoward師が"My filly trained extremely well"と言っちゃうほどに調子が良かったということもあるでしょうし、同時に"Obiously, Ashado didn't run her race today"とも言ってますので、まあそういうことはあるのでしょう。

8/27 Travers S GI Saratoga NY Dirt 10F

やってまいりました。Mid-Summer Derby。今年も故障中のAfleet Alexがいないだけでダービー路線の主役になりかけた馬や、実際に主役を張った馬が出てきてメンバー充実。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Bellamy RoadConcertoHurry Home HillaryDeputed TestamonyJavier Castellano
2Andromeda's HeroFusaichi PegasusMaroziaStorm BirdCorey S. Nakatani
3ChekhovPulpitIn My CapVice RegentGary L. Stevens
4Roman RulerFusaichi PegasusSilverly SwanSilver DeputyJerry D. Bailey
5Don't Get MadStephen Got EvenClass on ClassJolie's HaloEdgar S. Prado
6ReverberateThunder GulchPeggibonsiProud TruthJose A. Santos
7Flower AlleyDistorted HumorPrincess OliviaLyciusJohn R. Velazquez
Afleet AlexがBCに間に合うかどうか微妙な状況になってきたので、このあたりから3歳トップとしてBC Classicに乗り込んでいくことになるのではないかなというレース。
K Derby戦線で主役を張ったBellamy Roadが復帰します。前哨戦圧勝の後の本番で期待を裏切りその後故障までしてしまいましたが、この時期に復帰できたので大きな影響はなさそうか。
HaskellでGI2勝目を手に入れたRoman Rulerはここを勝てば暫定的ながらも3歳のトップと名乗れるところまで来ているか。しかしRoman Rulerよりも前走Jim Dandyを圧勝してきたFlower Alleyが距離さえ持てば面白い存在かなと。

RESULT

1.Flower Alley: Distorted Humor - Princess Olivia by Lycius
2.Bellamy Road: Concerto - Hurry Home Hillary by Deputed Testamony
3.Roman Ruler: Fusaichi Pegasus - Silverly Swan by Silver Deputy
4.Don't Get Mad: Stephen Got Even - Class on Class by Jolie's Halo
5.Andromeda's Hero: Fusaichi Pegasus - Marozia by Storm Bird
6.Reverberate: Thunder Gulch - Peggibonsi by Proud Truth
7.Chekhov: Pulpit - In My Cap by Vice Regent
Flower AlleyはPletcher厩舎で、Kentuckey Derby後に台頭。前走のJim Dandy Sを圧勝したのに続き、ここでは怪我からの休み明けとはいえKentuckey Derbyで一番人気を背負ったBellamy Roadを直線で突き放してGIタイトルを手に入れました。あまりKentuckey Derby路線に熱心でないPletcher師のところの馬らしいといえばそうなりますか。今後Pletcher師がKentuckey Derbyに対するスタンスをどうするのかなってのはちょっと注目ではあって、今のところはちょっと前の藤沢厩舎とかと同じような印象を受けますが、いつか本気でDerbyを狙ってきたら面白いだろうなとは思う。ただ、ここで無理をさせていないことがPletcher厩舎の馬
2着はそれと対照的なZito厩舎のBellamy Road。スピードに物を言わせて単騎で逃げる展開で、その2番手を追走していたのがFlower Alley。4コーナーを回って直線に入ってもこの2頭の勝負で、2着に負けたとはいえこれなら充分といったところでしょうか。実際負ける時はもっとひどい負け方をするかもしれないなという気はしていたので、故障明けとしては満足しておくべきでしょう。
3歳牡馬はこの2頭に、Afleet AlexとDeclan's Moonが戻ってきたら結構面白いことになりそうですね。
Roman Rulerは3着にきたものの、勝負には絡めずちょっと物足りない結果に終わりました。Don't Get Madはいつもどおり後方から追い込んでますが、届きません。最後は脚色も前と同じようになっているあたり、この馬もGIを取るには足りない馬なんでしょう。

8/27 King's Bishop S GI Saratoga NY Dirt 7F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Fusaichi Rock StarWild WonderGrannie's FeatherAt Full FeatherJohn R. Velazquez
2Social ProbationJulesSatinetOlympioCalvin H. Borel
3Lost in the FogLost SoldierCloud BreakDr. CarterRussell A. Baze
4The DaddyValid ExpectationsWith a PrincessWith ApprovalRobby Albarado
5Santana StringsWheatonSmiling SantannaProspects GambleEibar Coa
6Storm SurgeStorm CatEspeciallyMr. ProspectorRafael Bejarano
7Better Than BondsSweetsouthernsaintJabethVanlandinghamRichard Migliore
無敗のLost in the Fogが登場。同世代相手の短距離戦ではまず負けないかなと。Zito師がBellamy Roadの復帰戦にこのレースも検討していたと明かしていましたが、結局出てこないならもう仕方が無い。
となればこれも2着にどの馬がくるかというレースではあって、Fusaichi Rock Starに来られると何となく面白くないので、Storm Surgeの大駆けにでも期待します。

RESULT

1.Lost in the Fog: Lost Soldier - Cloud Break by Dr. Carter
2.Social Probation: Jules - Satinet by Olympio
3.Better Than Bonds: Sweetsouthernsaint - Jabeth by Vanlandingham
4.The Daddy: Valid Expectations - With a Princess by With Approval
5.Storm Surge: Storm Cat - Especially by Mr. Prospector
6.Santanta Strings: Wheaton - Smiling Santanna by Prospects Gamble
7.Fusaichi Rock Star: Wild Wonder - Grannie's Feather by At Full Feather
7Fで4馬身3/4の差をつけられてはどうにもなりません。スタート後かなりごちゃついて、2着のSocial Probationは最後方を離れて追走する形になって、直線で一気に追い込んでくるもののLost in the Fogを捉えることは出来ませんでした。
Lost in the Fogは次こそ古馬挑戦になるかなとは思うので、それからでしょう。

September 5, 2005

9/3 Forego H GI Saratoga NY Dirt 7F

これにてSaratoga開催も最後。
1.Mass Media: Touch Gold - Sultry Allure by Forty Niner
2.Battle Won: Honour and Glory - Call Her by Caller I.D.
3.Silver Wagon: Wagon Limit - So Ritzy by Darn That Alarm
4.Yankee Mon: Maria's Mon - Sodeo Sodeo by Seattle Slew
5.Forest Danger: Forestry - Starry Ice by Ice Age
6.Keep the Faith: Sunday Silence - Deuelling Girl by Dayjur
いやー、こんなところで復活されてもなとか思うものの、やっぱり短距離ならそれなりに強いという事なんでしょうか。まあ、このままだとLost in the Fogの一強で愉しくないことになりかねなかったので、対抗できる馬と考えれば良いのかねえ。しかし"upset (by Blood-Horse)"とか"Longshot (by Thoroughbred Times)"とか言われて、落ちぶれたなあとも思ったり。
いきなりダートのGIに挑戦してしまったKeep the Faithですが、Forest Dangerにすら大差で千切られております。いくら芝6Fでレコードを叩きだしたからとはいえ、きつかったですかね。こんなもんだろうとも思いますけど、向こうでは芝のスプリンターなんて出走するレースがないので、なんとかダートでも戦えるようにするか、距離をマイルまで延ばしてこなければどうしようもないところはあります。

September 10, 2005

9/10 Gazelle S GI Belmont NY Dirt 9F

敗者復活戦みたいになってしまって低調なメンバー。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Dancing EdieMoscow BalletDuchess of AckSlewpyCorey S. NakataniC. Dollase
2Seeking the AnteSeeking the GoldAntespendSpend a BuckRichard MiglioreJ. Kimmel
3In the GoldGolden MissileIncinerateGroovyGary L. StevensN. Zito
4Leave Me AloneBold BadgettFabulous BallletMoscow BalletKent J. DesormeauxJ. Kruljac
5Yolanda B. TooTwo PunchAvie's LadyLord AvieJerry D. BaileyR. Violette Jr.
Smuggler、Summerly、Sweet Symphonyといったところが出てこないのでメンバーとしては低調。R Lady Joyくらい出てこいよとか思うもののいないものは仕方ないか。
ということでここはNY三冠戦などで負けてた馬が集まったと言うあたり、あまり期待が持てないのですが、イニシャルSのSeeking the Anteあたりが勝ったら笑えませんな。
Test Sを圧勝したLeave Me Aloneですが、問題は9Fという距離で8.5Fまで勝ちがあるので大丈夫かなと思うものの短いところばかり走っているというところがあるのは気になります。
In the GoldはK Oaksの2着馬でその後の二戦はどちらもスタートが良くなく、後ろからの競馬になって届かないという面はあります。それでもTest Sでぶっちぎられたのは距離かなという気もしていますので、ここで復権してくれればとは思う。

RESULT

1.In the Gold: Golden Missile - Incinerate by Groovy
2.Leave Me Alone: Bold Badgett - Fabulous Balllet by Moscow Ballet
3.Yolanda B. Too: Two Punch - Avie's Lady by Lord Avie
4.Seeking the Ante: Seeking the Gold - Antespend by Spend a Buck
5.Dancing Edie: Moscow Ballet - Duchess of Ack by Slewpy
逃げたLeave Me AloneをIn the Goldが捕らえました。最後は距離適性の差が出ているのかなという気もしますが、これではSの軍団には勝てないかという印象も受けました。ラップタイム、勝ち時計ともに大したことないなと。
In the GoldはZito師がBC Distaffに行く予定があることを明言しました。

9/10 Garden City BCS GI Belmont NY Turf 9F

この条件が稼ぎどころながら、このレースは勝ってない。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Asi SiempreEl PradoSiempre AsiSilver HawkGary L. StevensP. Biancone
2Insan MalaBahhreMadame ClaudeParis HouseEdgar S. PradoC. Clement
3Dynamite LassDynaformerLismore LassVigorEibar CoaK. McLaughlin
4FinlandiaRoyal AnthemIt's a GherkinEnds WellMichael J. Luzzit. Bush
5Luas LineDanehillStreetcarIn the WingsJohn R. VelazquezD. Wachman
6My TyphoonGiant's CausewayUrban SeaMiswakiJerry D. BaileyW. Mott
まあ勝ってはいないのだが、この条件ならDynaformerということで、今年もいます。Dynamite Lass。逆らってはいけないでしょうw
欧州からはLuas Lineが遠征。My Typhoonは既に北米移籍。いまいち北米では走っていないDanehillのLuas Lineとこのところいまいちな母Urban SeaのMy Typhoonというあたり、勝つときはあっさり行きそうな気もしますが、ちょっと期待薄か。Luas Lineも欧州的に過ぎてアメリカの馬場ではどうかと。どちらも北米芝での出走経験はあるし、そこではまずまずといった感じではあったが。

RESULT

1.Luas Line: Danehill - Streetcar by In the Wings
2.Asi Siempre: El Prado - Siempre Asi by Silver Hawk
3.My Typhoon: Giant's Causeway - Urban Sea by Miswaki
4.Insan Mala: Bahhre - Madame Claude by Paris House
FinlandiaとDynamite Lassがスクラッチ。
逃げたMy Typhoonは直線で力尽き、Luas Lineが快勝。結局あのAmerican Oaksが今年の3歳牝馬芝路線では一番のレースということになるという結果に終わったわけですかね。
Luas LineはこのあとQueen Elizabeth II CCに向かう予定。

9/10 Man O'War S GI Belmont NY Turf 11F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1SwordsmanAcatenangoSaigaWindwurfPablo FragosoD. Lukas
2AngaraAlzaoAnge BleuAllegedGary L. StevensP. Biancone
3Victory CircleVictory GallopLoaHawaiiRafael Bejarano
4Shake the BankSandpitSilver SpoolStrike GoldTom G. TurnerP. Serpe
5Better Talk NowTalkin ManBenditaBaldskiRamon A. DominguezH. Motion
6Stage CallSadler's WellsHumble EightSeattle SlewMike E. SmithJ. Sheppard
7VangelisHighest HonorCapades DancerGate DancerEdgar S. PradoR. Frankel
8Rousing VictoryVictory GallopJulie La RousseLomondJavier CastellanoP. Serpe
9DreadnaughtLac OuimetWings of DreamsSovereign DancerJean-Luc SamynT. Voss
10Relaxed GestureIndian RidgeToken GestureAlzaoCorey S. NakataniC. Clement
11King's DramaKing's TheatreLast DramaLast TycoonJohn R. VelazquezR. Frankel
ここも良く分からんと言えばそうなってしまいますが、Better Talk Now、Relaxed Gesture、King's Dramaが出てきたのでまずまず。でもKitten's Joyはいないし、ここに出るかもと言ってたPowerscourtは出てきませんでしたねえ。
で、注目なのは牡馬挑戦となるAngara。単に牝馬戦だと距離が足りないと言うところだと思いますが。

RESULT

1.Better Talk Now: Talkin Man - Bendita by Baldski
2.King's Drama: King's Theatre - Last Drama by Last Tycoon
3.Relaxed Gesture: Indian Ridge - Token Gesture by Alzao
4.Vangelis: Highest Honor - Capades Dancer by Gate Dancer
5.Angara: Alzao - Ange Bleu by Alleged
6.Dreadnaught: Lac Ouimet - Wings of Dreams by Sovereign Dancer
7.Stage Call: Sadler's Wells - Humble Eight by Seattle Slew
8.Rousing Victory: Victory Gallop - Julie La Rousse by Lomond
9.Victory Circle: Victory Gallop - Loa by Hawaii
10.Swordsman: Acatenango - Saiga by Windwurf
11.Shake the Bank: Sandpit - Silver Spool by Strike Gold
ペースメイカとして出走したShake the Bankがしっかり仕事をこなしてBetter Talk Nowが勝ちました。絶対ハナを切らないといけないというわけでもなかったKing's DramaとRelaxed Gestureでしたが、Better Talk Nowの末脚に屈する形になりました。この2頭の展開としては前走と同じような形なのであまりペースメイカの影響というのはなかったのかなとも思いますが。
この3頭はそんなに力の差は無いだろうという印象も受けすし、Shake the Bankが飛ばしたものの後続はついていかなかったので、楽に走ってたかとは思われ上がり勝負になってましたが、時計としてはまずまずかなと。これならば何とかBC Turfで欧州馬を迎え撃つ事もできるでしょう。

9/10 Woodward S GI Belmont NY Dirt 9F

SとCの決戦。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Sir ShackletonMiswakiNaskra ColorsStar de NaskraRafael BejaranoN. Zito
2ShanikoA.P. IndySapphire n'SilkPleasant TapJohn R. VelazquezT. Pletcher
3Saint LiamSaint BalladoQuiet DanceQuiet AmericanJerry D. BaileyR. Dutrow Jr.
4CommentatorDistorted HumorOutsourseStorm BirdGary L. StevensN. Zito
5Show BootStorm BootMiss O'KeefeStrike the GoldRaul I. RojasR. Dutrow Jr.
6Crafty PlayerCrafty ProspectorPalette KnifeBroad BrushRudy R. RodriguezR. Dutrow Jr.
定量戦になればSaint Liamに利があろうところで、Commentatorとしてはどこまで踏みとどまれるかでしょう。Sir Shackletonあたりは前走負けすぎで、巻き返しはできないだろうと思いますので、2強で決まるだろう。というかCommentatorの援護に回される予感。
残りの3頭はステークスのレベルにも達していないと言うべきか、DutrowセンセのCommentator潰しと見るべきかw。となるとPletcherセンセのShanikoが謎。
とにかく勝った方がBCに向けての最有力となれるかなというところはあるので後一つ残しているとはいえこのあたりからちゃんとしてくれよSaint Liamとは思う。

RESULT

1.Saint Liam: Saint Ballado - Quiet Dance by Quiet American
2.Sir Shackleton: Miswaki - Naskra Colors by Star de Naskra
3.Commentator: Distorted Humor - Outsourse by Storm Bird
以下略
Shanikoがスクラッチして、Dutrow vs. Zito。これならSaint LiamとCommentatorのマッチレースにしてくれた方がまだ面白かったかもしれませんねえ。
DutrowがCommentator潰しに送り込んだ2頭が序盤からCommentatorに絡み、3コーナーあたりでその2頭が潰れていくと、休む間もなくSaint Liamが襲い掛かるという容赦の無いやり口でCommentatorは力尽きました。で、完全に力尽きたCommentatorはもう直線伸びる事が無くSir Shackletonが2着。
多分ペースメイカ無しで直接ぶつかってもこの斤量でCommentatorは潰れていたと思いますが、ちょっとDutrowはやりすぎた面があるかな。Baileyもラビットたちは必要なかったといってますし、強力な援護を受けて勝ったという評価になってしまうのはSaint Liamにとってもあまりよろしくないかなと。このあとはJockey Club GCには出走せずBC Classic直行とのこと。

September 11, 2005

9/11 Ruffian H GI Belmont NY Dirt 8.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Capeside LadyCape TownGray Lady TypeZenJohn R. VelazuquezTodd A. Pletcher
2Society SelectionCoronado's QuestLove That JazzDixieland BandJavier CastellanoH. Allen Jerkens
3Bending StringsAmerican ChanceStraight SouthHail the PiratesGary L. StevensWallace A. Dollase
4Holary LeighHalory HunterGraceful LeighClever TrickCraig PerretDale L. Romans
5Stellar JayneWild RushTo the HuntRelaunchJerry D. BaileySaeed bin Suroor
6TaygeteMiswakiBravemieNureyevEdgar S. PradoRobert J. Frankel
Shadow Cast出てこないのかよ。こうなるとAshadoが下手を打った今、Society SelectionとStellar Jayneが4歳馬最強の座を巡る対決となりますか。これに勝った方がBC Distaffの有力馬となれるでしょう。そしてそれら上位馬には敵わないもののMonmouth BC Oaksの勝ち馬としての意地くらいは見せてもらいたいのがCapeside Lady。2連勝中で、前走のMolly PitcherではBending Stringsを5馬身千切る快勝でしたので、上位2頭にくらい付ければとは思う。

RESULT

1.Stellar Jayne: Wild Rush - To the Hunt by Relaunch
2.Society Selection: Coronado's Quest - Love That Jazz by Dixieland Band
3.Halory Leigh: Halory Hunter - Graceful Leigh by Clever Trick
4.Bending Strings: American Chance - Straight South by Hail the Pirates
5.Taygate: Miswaki - Bravemie by Nureyev
6:Capeside Lady: Cape Town - Gray Lady Type by Zen
前半はそこそこのペースで引っ張ったStellar Jayneは最後は止まりかけていますが、それでもSociety Selectionらの追撃を抑えて一番人気としての面目を保ちました。
Society Selectionは相変わらずエンジンが掛かりにくいなという感じで、4コーナーから一気にまくって来ましたが、Stellar Jayne相手では遅すぎたというところはあるでしょう。
脚部不安もあったわけで勝った事は評価できるかと思います。最後Society Selectionにはもう逆転の見込みは無かったとはいえ、Stellar Jayneはもうちょっとしっかり最後までというのは思ったが。とはいえこれでSociety Selectionは展開待ちでしかこれないということを露呈してしまって、古馬トップはStellar Jayneに決まりか。
二番人気に支持されていたCapeside LadyはStellar Jayneを追いかけましたが力尽き最下位に沈みました。
Baldameあたりで3歳とぶつかってみないことには何とも言えないような結果ではありますね。Stellar JayneかSociety Selectionかのどちらかがもうちょっと目の醒めるようなレースをしてくれればとは思うものの、Stellar Jayneとしては先行できるようになったのは良いことだろう。Stellar JayneはBaldame Sを回避して直行するなら一番人気かなと。
Suroor師はこのパフォーマンスに満足しているようで、一応Baldame Sも走るつもりはしていながらもBC Distaff直行という選択肢も考慮しているようではあります。Society SelectionもBaldame Sに出走の予定。

September 14, 2005

Keenland September Yearling: First Session

どこ見てもこの話題。まあ、Blood-Horseから。
Blood-Horse: Keeneland Sale Gets Quick Start Out of the Gate
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Keenland September Saleの初日は188頭が取引され、その総額は88,712,000ドルとなった。これは一日の取引額としては史上2番目に高額であり、昨年と比較して40.4%も高い額である。平均額は471,872ドル、中間価格は300,000ドルでそれぞれ27%と14.3%上昇した。一方で上場馬のうち24.5%にあたる61頭がリザーヴに届かなかった。
初日のセッションでは21頭がミリオンホースとなった。リーディングバイヤーはDubaiのMohammed殿下で10頭を落札し、その総額は15,265,000ドルであった。
この日の最高額となったのはStorm Catを父とするSerena's Songの牡馬で350万ドルでSheikh Mohammedの代理人John Fergusonに落札された。GI馬SophisticatやGrand Rewardの全弟であり、半姉のSerena's Tuneの仔が先週勝ち上がっており、非常に質の高いファミリーである。
Fergusonはまた父A.P. Indy、母Sahara Goldの牡馬を340万ドルで落札している。これはMaktoum Familyで所有するIdahoの全弟にあたる。 さらにFergusonは父Storm Cat、母Ajinaの牡馬を300万ドルで落札している。 Lewisは父Mr. Greeleyの牝馬を270万ドルで落札している。これはEl Corredorの全妹という血統である。Lewisは全体でもSheikh Mohammedに次ぐバイヤーで8頭を6,535,000ドルで落札している。
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ということでSheikh大暴れな初日でした。トリプルミリオンを3頭落札ってなにしてくれてるのという感じですな。これで結構買ってるLewisも霞んでしまいました。一方のBallydoyleもDemi O'Byrneがミリオンホースを含め、結構落札しているのですが、こっちも派手すぎるSheikh Mohammedに隠れる形。
Shadwellも実は結構買っているということで、今年のKeenland SeptemberはこのDubaiの王族が支えるマーケットと言うことになりますかね。
日本からはいつもどおりに社台だったりノースヒルズだったり、その他も参加しているようですが、あまり活発に購買しているわけではないですかね。とりあえず日本人名で落札されている馬の一覧でも。
■Kingmambo - Serengeti Day by Alleged
425,000ドルでTsunefumi Kusama。
Serengeti Dayは母Lassie Dearなのでその良血振りは推して知るべし。Lemon Drop KidがでるなどKingmamboとの相性も良さそうなファミリーですので物になれば期待できるということになるかなと。母父Allegedというのも良いですし。
■Fusaichi Pegasus - Tomorrows Empress by Tomorrows Cat
North Hillsが225,000ドル。
伯母にKalookan Queenとかいますね。
■Mt. Livermore - Aspenelle by Vice Regent
100,000ドルでKatsumi Yoshijzawa。
今更Mt. Livermore連れてこられてもとかは思う。
■Point Given - Aucilla by Relaunch
260,000ドルでKatsumi Yoshida。
いやあ、Passing Shotの半妹ですよ。日本に来てしまいますのんか。ま、Point Givenこけたら結構見ててつらいだろうからとかは思ったり。
■A.P. Indy - Batique by Storm Cat
250,000ドルでKatsumi Yoshijzawa。
四代母まで遡るとCozzeneらを出したRide the Trails。祖母SerapeもGI馬でとにかく重賞級ばかりの牝系で期待して良さそうなA.P. Indy産駒ということになりそうか。
■Unbridled's Song - Golden Jewel Box by Slew o'Gold
300,000ドルでMasatake Iida。
Golden Balletの半妹。
■Gone West - Jostle by Brocco
100,000ドルでKatsumi Yoshida。
母はGI2勝。
で、ミリオンホース。
■Lemon Drop Kid - Myth to Reality by Sadler's Wells
Gainsboroughが140万ドルで落札。
最初に大台に乗せてきたのはMyth to Reality。Whipper、Divine Proportionsと立て続けに活躍馬を出して一躍名繁殖という形でしょうか。しかしこのMyth to RealityはWhipperが出てくるまではちょっと期待されているとも言えないところがあって、実際Whipper自身は父がKingmamboでなくてMiesque's Sonですし、セリの安馬でした。
このLemon Drop Kidのイヤリングも種付けが行なわれたのはそのWhipperが出てくる前ということになるわけで、望外に活躍馬が出てこの落札額というところはあるでしょう。ファーストクロップの現状を見ているとLemon Drop Kidにミリオンはつきすぎなわけでもあり…。
■Storm Cat - Onaga by Mr. Prospector
110万ドルでShadwell。つかハムダン殿下。
祖母は勝てはしなかったがGIでも活躍したSavannah Dancer。三代母はアイルランドの3歳女王になったValorisでSimon Shoesに遡れる5-h族というしっかりした血統背景を持っていますし、良血のStorm Cat産駒ならミリオンになっておかしくないというところではありますな。
■Unbridled's Song - Roll Over Baby by Rollin On Over
150万ドルでSheikh Mohammed。
母はオハイオ州産馬であり、血統に派手なところはありませんが、これまでに送り出した産駒が重賞戦線で堅実な活躍を見せているようではあります。でもこれでミリオン行ってしまうのかという血統ではあるよなと。
■Storm Cat - Ruby Ransom by Red Ransom
110万ドルでBrushwood。
こちらはStrut the Stageの半弟で叔父にChief Bearhartがいる血統。
■A.P. Indy - Sahara Gold by Seeking the Gold
340万ドルでSheikh Mohammed。
母はGII勝ち馬で祖母Desert StormerはBC Sprint勝ち。SecretariatやBuckpasserがクロスしてしっかり決まった血統ではあるかなと。
■Gone West - Santa Catalina by Cure the Blues
160万ドルでB. Wayne Hughes。
Golden Missileの半弟で、母はGIIIを2勝。
■Storm Cat - Serena's Song by Rahy
350万ドルでSheikh Mohammed。
母はGIを勝ちまくった3歳女王で、繁殖としてもGrand Reward、Sophiticatを送り出す名牝。その2頭の全弟になるわけで期待が高いのも頷けるが、それでGrand Rewardは銅だったかというとGIIまで勝ったもののそれに応えたとは言い難く、レース中に脚をやって予後不良という最期を遂げました。Grand Rewardは欧州でデビューを向かえたのがちょっと歯車の狂う元ではなかったかなとも思えるので、今度は最初から北米で走ってくれればなと思ったり。モハメド殿下としてはなんとしてもKentucky Derbyを取りたいのだろうというところもありますしね。種牡馬価値まで考えるとペイできてしまうのかねえ。
■Mr. Greeley - Silverly Swan by Silver Deputy
270万ドルでLewis。
これはEl Corredorの全弟にして、Roman Rulerの半弟。
■Storm Cat - Simadartha by Gone West
160万ドルでBallydoyle。
三代母がCoup de Folieです。このファミリーももはや解説不要ではありましょう。稼動中の馬ではBagoとかね。そういえばシンコウカリドの下もそれなりの価格で落札されてましたし、Niarchosが中々外に出してくれないので貴重というところもあるかな。
■Storm Cat - Strawberry Reason by Strawberry Road
170万ドルでKimmel。
言わずとも知れたVindicationの半妹。トゥルーリーズンの…でもあるが。
■Forest Champ - Taegu by Halo
100万ドルでLewis。
これもそこそこ活躍馬を出している母とはいえ、ここまで付くと首を傾げてしまいたくなるところはある。
■Storm Cat - Ajina by Strawberry Reason
300万ドルでSheikh Mohammed。
母AjinaはGI3勝を挙げて3歳女王になった名牝で、そこにStorm Catと常套のやり方ではある。
■Kingmambo - Balistroika by Nijinsky
150万ドルでGainsborough。
Russian Rhythmの全妹。ということでこれも錚々たる名馬を送り出しつづけるファミリーということに。とは思うものの、Kingmamboって全きょうだいでの成功例が無いような気がしてますが、気のせいかな。
■Gone West - Candleinthedark by Cox's Ridge
100万ドルでChiefswood。
四代母がMissy Babaということで例のファミリーの遠縁というあたりか。三代母になるその娘Toll Boothも活躍馬を出しまくっている名牝。
■Danzig - Celtic Melody by Mr. Greeley
105万ドルでB. Wayne Hughes。
母はGI馬。三代母からブラックタイプが頻出しているファミリーでどうやらHouse of Fortuneもここのファミリーらしき。
■Kingmambo - Escena by Strawberry Road
270万ドルでLive Oak。
母はGI4勝の古牝馬女王。四代母がGold Diggerの半妹でしっかりそのあとRaise a Nativeをいれて地歩を固めるとClaxton's Slewという活躍馬が出て、Escenaに繋がった。Kingmambo得意の良血繁殖で、母父はしっかりNijinsky系のStrawberry RoadとNorthern Dancerがちと遠いながらも抑えるべきは抑えている。
■Unbridled's Song - Escrow Agent by El Gran Senor
170万ドルでSheikh Mohammed。
半兄にVicar。
■Giant's Causeway - Golden Attraction by Mr. Prospector
150万ドルでBallydoyle。
母Golden AttracionはGIを3勝した2歳女王。祖母Seaside AttractionはKentucky Oaks馬でCape Townの母。三代母Kamarと四代母Square Angelはカナダの3歳女王。さらにSquare Angelの母はNangela。凄まじい血統ですね。
■Danehill - Hidden Storm by Storm Cat
145万ドルでBallydoyle。
一応遡ればSo Chicなもののあまり目立たなかったファミリー。Fusaichi Samuraiで一躍有名になったが、当のFusaichi Samuraiはというとちとアレではあるので妹はましだったら良いですな。とかいいつつO'Brienの失敗パターンにはまりそうな気がしてならない。
■A.P. Indy - Key to My Heart by Mr. Prospector
140万ドルでShadwell。
ハムダン殿下の方も大枚はたくときはやる。それがKey to My Heartかよという気もしなくも無いが、悪くないファミリーではあるしねえ。
■Storm Cat - La Affirmed by Affirmed
150万ドルでGasper。
母は競争成績に見るべきところはありませんが、繁殖入りしてからは活躍馬を続出させ、Bernsteinらを出しました。Sky Mesaの祖母でもあります。

つーことで初日だけでおなか一杯でございますた。
でもDealer's Dreamはリザーヴまで届いてないんだよなあ。最近あの一族は中々セリに出てこなくなったし出てきても以前ほど、というかほとんどClear Mandateだったが、人気にならなくなってるのかねえ。
さて、見落としとかもあるかと思うし、適当に作ったcsvでも置いておきます。ConsignorとPurchaserはかなりいい加減かつ適当。自分でもどう使うか全く考えずに勢いだけで作ってみました。勝手に使ってください。
keesep.csv

September 15, 2005

Keenland September Yearling: Second Session

Sheikh Mohammedの大暴れが止まりません。970万ドル来ましたよ。で、BallydoyleのDemi O'Byrneもぶちきれたのかトリプルミリオン出すし、Sheikh Hamdanもトリプル出しました。
Blood-Horse: Numbers Soar as Storm Cat, Maktoums Dominate Keeneland Sale
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二日目のセッションでは184頭が取引された。総額は98.502,000ドルで、平均落札額535.337ドル、中間価格が272,500ドル。総額で昨年から6.9%、平均額では13.8%の上昇となりました。この日のセッションはKeenlandの一歳馬市場の記録を塗り替えるものでした。
この二日間は「Selected」の名にふさわしいもので、トータルで372頭の取引が成立し、その総額は187,214,000ドルとなり、昨年の349頭、150,648,000ドルを上回り、平均額、中間価格ともに上昇しています。
今日のトッププライスは970万ドルのStorm Catの牡馬でこれはKeenland Septemberにおける最高額である。また380万ドルで落札されたStorm Catの牝馬も牝馬としては3番目の価格に並びました。
この牡馬はCoolmoreグループとの競り合いの末にSheikh Mohammedに落札された。母はGI馬Tranquility Lakeである。Fergusonによると、この牡馬はSheikh Mohammedが見たStorm Cat産駒の中で最も出来が良く、Giant's Causewayと同じクロスを持っている。Sheikh MohammedとGodolphinを形成する兄弟たちはこの馬をGodolphinの名義で走らせることを切望しました。
Keenland社の市場での高額落札馬は今では廃止されたJuly Saleにおける1985年のSeattle Dancerが1310万ドル、1983年のSnaafi Dancerの1020万ドルである。
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とりあえずBook 1が終わったのですが相変わらず狂ってるのがStorm Catで22頭が取引されて、その平均が200万ドルを超えています。二日目の高額落札馬の上位も軒並みStorm Catということになってとんでもないです。で、この二日間の平均落札額をミリオンに乗せているのはこの他Mr. GreeleyとA.P. Indy。
Mr. Greeleyの方はEl Corredorの全弟という良血がいたわりにトータルの取引数が4頭と少なく紛れ込んできたと言うところはありましょう。A.P. Indyは妙に安い馬が出たりして平均を下げられた形だったが、Storm Cat出なければA.P. Indyということでこちらもトリプル出してましたし、さすがに人気というところを見せています。
一方のLane's Endの二枚看板の片割れであるKingmamboも高額落札馬を数多く出していますが、こういうところではまだまだA.P. Indyに敵わないなというところはあるでしょう。まあ、欧州や日本で強いと言っても北米圏では今年の3歳世代の筆頭もRey de CafeでGIIIどまりというところはありますしね。
では、まず日本に来そうなのから。
■Fusaichi Pegasus - Oscillate by Seattle Slew
200,000ドルでMasatake Iida。
祖母Dance Numberで良血出身。Mutakddimの半妹に当たる馬だが、それより近親にPrivate Accountらが出ているといったほうが良かろうか?Daydreamingの従妹。
■Deputy Minister - Powder by Broad Brush
110,000ドルでKatsumi Yoshijzawa。
三代母Northern SunsetからはSt. Joviteが出ています。Deputy Ministerの牝馬はときどき化けるから面白そうではあるけどね。
■Gone West - Radu Cool by Carnivalay
325,000ドルでHideyuki Mori。
ちょっと遠いところにBalanchineとか出てますね。
■Fusaichi Pegasus - Sophorific by Danehill
500,000ドルでYoichi Aoyama。
母の従姉にPilsudskiやFine Motion。まあそういう血統ですよという事か。
■Storm Cat - Spain by Thunder Gulch
150,000ドルでYoshida Katsumi。
母SpainはBC Distaff馬。2歳からGI戦線で安定した強さを発揮し、古馬になるまで牝馬戦線を支えた名牝。Storm Catを受胎した状態でGIIを勝つなど無茶苦茶やって、引退時は北米の賞金女王になっていました。初仔は240万ドルだし、Spain自身Bloodstock Saleで530万ドルという高額で落札されているわけでもあり、この血統で15万ドルってのは一体何があったのやら。日本は鬼門のStorm Catながら、ちゃんとした良血を連れてくればシーキングザダイヤ程度には走るという事ははっきりとしたので、こっちもそれなりに走ってくれればというところはあるのかな。まあ、ある程度種牡馬入りも見据えてというところはあるでしょうが、この額で落札出来ているというのは結構気になるか。
■Seeking the Gold - Anguilla by Seattle Slew
200,000ドルでT. Kusama。
母はGII2勝の活躍馬。従兄にAmerica Alive。ということで、ざっと遡ったらNumbered Accountらと接続する事になるわけですな。まあ、もうだいぶ遠くなってはいますが。
■Red Ransom - Belle Turquoise by Tel Quel
180,000ドルでYoichi Aoyama。
近いところの活躍馬は従姉のTuzlaくらいのものだが四代母からはSulamani、Dream Wellに繋がる。
■Unbridled's Song - Crystal River by Black Tie Affair
250,000ドルでTetsu Takashima。
母はブラックタイプで、半兄にGIII馬とか出ているので悪くは無かろうが。
■Elusive Quality - Flying Honors by Silver Hawk
180,000ドルでHideyuki Mori。
よく分からんというところだったが三代母Nalees Honor Awardというのにちょっと引っ掛かった。やはりNaleeの娘か。ということで遠い先祖にLeveeがいる9-f族ということになります。
■Tale of the Cat - Lacquaria by Bertrando
425,000ドルでYoichi Aoyama。
四代母のBold SquenceがGold Diggerの半妹らしき。
■Danehill Dancer - Looking for Gold by Mr. Prospector
90,000ドルでHideyuki Mori。
祖母Con Gameです。ということでこの母はSeeking the Goldらの全妹。父Danehill Dancerはシャトル先のオーストラリアで成功を収めている種牡馬ですし、これもちと血統に比してあまりにも低い落札額になっているかなという気がしないでもない。
で、多すぎて勘弁して欲しいミリオンホース。
■Fusaichi Pegasus - Northern Hilite by Vice Regent
100万ドルでJohn C. Oxley。
三代母Take a Standから重賞馬が多数出ているというファミリー。
■Storm Cat - Secret Status by A.P. Indy
630万ドルでSheikh Mohammed。
母Secret Statusはここ一番に弱いA.P. Indy産駒ながらKentucky Oaksを勝っているあたり中々強いGI馬だったなという気はしている。その全妹も重賞を勝っているあたり、牝系の質は間違いなく高く、アルゼンチン産の三代母Miss Evaがチリからオーストラリアを経由してアメリカに辿り着いたようだ。そして出したPrivate Statusがブラックタイプウィナーになると母としてSecret Statusを出した。
■Storm Cat - Serena's Tune by Mr. Prospector
310万ドルでShadwell。
Sheikh Hamdanもトリプルミリオン出してしまいましたというところか。祖母が初日にトッププライスをたたき出しているSerena's Song。正直もうええやんと思う。
■A.P. Indy - Snow Forest by Woodman
250万ドルでBallydoyle。
半兄にSnow Ridge。その他活躍馬が良く出ているファミリー。Maktoum兄弟が立て続けに高額馬を落としてこの日のセリが一気にヒートアップという感もあるものの、Ballydoyleもここからという感じではある。
■Storm Cat - Tomisue's Delight by A.P. Indy
390万ドルでKimmel。
母Tomisue's DelightはA.P. Indy初期の産駒でGI2勝。全弟にMineshaftなどがいるというかなり無茶苦茶な良血。母としては今のところまだ大物は出てきていないのではありますが、抜群の競争成績の牝馬にStorm Catという北米の常套手段で一気に来れるかというところ。
■Storm Cat - Tranquility Lake by Rahy
970万ドルでSheikh Mohammed。
最初見たときは桁間違ったかと思ったものだが、またStrom CatにMultiple GI Winnerかというところではある。Tranquility Lakeは芝戦線で活躍。GIは2勝。コメントとか見るに相当馬体が素晴らしいのだろうというところはあるが、一方で母父RahyということでGiant's Causewayの再来を期待する向きがあるのだそうで…。でも同じなのは母父Rahyというところだけであって、Giant's CausewayがBold Rulerを中心としたNasrullahとHail to Reasonを絡めてきた血統をしているのに対して、こっちはNorthern Dancerを使いAlmahmoudを立ててきたと言えるかなと。どっちのが良いかは知らんけど。
■Storm Cat - Warrior Queen by Quiet American
380万ドルでBallydoyle。
対抗するDemi O'ByrneもStorm Cat。三代母がOcean's Answerで、それはStorm Birdの半妹ですよってとこではあったり。
■Kingmambo - Words of Power by Lord at War
145万ドルでSheikh Mohammed。
E Dubaiの半弟。No Matter Whatの半弟と言った方が良いのですかね。ま、どっちにしろそういう良血のKingmamboです。
■Giant's Causeway - Aquilegia by Alydar
100万ドルでBallydoyle。
重賞馬続出のファミリー。
■Giant's Causeway - At the Half by Seeking the Gold
105万ドルでBallydoyle。
前のと連続でO'Byrneがミリオンをたたき出す。HalfbridledとかBayou Breezeの叔母になる血統でさすがという感じか。
■A.P. Indy - Banshee Winds by Known Fact
110万ドルでG+C Inc。
Banshee Breezeの半妹ということになるわけでこれ以上言う事はない。
■A.P. Indy - Better Than Honour by Deputy Minister
190万ドルでBallydoyle。
三代母がBest in Showです。主流のラインではないが、古くはEl Gran Senorから現在にいたるまで名馬を出しつづけるこのファミリーならこれくらい当然といったところか。
■A.P. Indy - Call Me Fleet by Afleet
200万ドルでEugene Melnyk。
先ほどでてきたWarrior Queenの半弟。
■Unbridled's Song - Cruising Haven by Shelter Half
100万ドルでSheikh Mohammed。
半兄にGII3勝のRoyal Havenとか出てますが、そんなに良いのかねえ。
■Unbridled's Song - Golden Ballet by Moscow Ballet
160万ドルでSheikh Mohammed。
母Golden BalletはGI2勝。
■Fusaichi Pegasus - Hishi Nile by A.P. Indy
105万ドルでBallydoyle入り。
この直前には父Awesome Again、母Hishi Amazonの牝馬が375,000ドル。こっちは父Fusaichi Pegasusの牡馬。どうも向こうではAmazonよりNileの方が受けが良いような気もするのだがやはり母父TheatricalとA.P. Indyの差ということになってしまうのだろうか。んで、Hishi Amazonの全弟も上場されてましたが、100,000ドルのリザーヴに届かず。牝馬だったら買い手ついたのかなあ…。

ここまでの感想を一言で言えば「嵐猫すげー」ではある。というか最近になって更に人気が過熱してるような気がしますねえ。とにかく今日の高額落札馬は軒並みStorm Cat産駒。この日はトリプルミリオン以上が5頭という狂ったセリなんですが、その全てがStorm Cat産駒。この時期になってまだここまで人気が上がるのかというのはありますが、もう一つ、この5頭のうち2頭が母父A.P. Indyで、割と牝馬に良駒の多いA.P. Indyを見事に踏んづけた形ではあります。この期に及んでまだそれをやれるStorm Catがすごすぎるというところはありますけどね。
そのA.P. Indyも200万ドル以上を2頭と190万ドル馬も出ていて決して悪くは無いのですが、それ以上にStorm Catがやりたい放題という感じです。この他ではUnbridled's Songが160万ドル、Kingmamboが145万ドルをそれぞれ出していて、このあたりが特に人気ということになるでしょう。ただ、KingmamboにしてもUnbridled's Songにしても高い馬は高いですが、安い馬も結構出てるというところで、まだStorm CatやA.P. Indyの域には差があるような気がします。若手種牡馬ではGiant's Causewayがちょっと抜け出して来ているか。これは自身のファーストクロップが欧州で成功した事と、父Storm Catの人気というあたりでしょう。尤もこのStorm Cat人気を更に煽ったのがGiant's Causewayのこの成功という気がしないでもないのですが。
今年はDynaformerをよく見かけました。これまであまり初日と二日目のあたりには出てこなかったような気もしますが、堅実に売れてます。あとミリオンこそ出してませんが、Dixieland Bandは健在。
で、昨日のcsvファイルに二日目の結果追加しておきました。とりあえず、Book 2までは追いかけていきたいものの、同じようにファイルにまとめられるかは分かりません。というか作るだけ作ってほったらかしというのもまずいですし、来週以降ネタに困ったらこれで何かしましょう。
keesep.csv

October 1, 2005

10/1 Yellow Ribon S GI Santa Anita CA Turf 10F

一方Santa AnitaのOak Tree開催。
Goodwood BCHにはJockey Club GCをパスしたRoman Rulerが出走することになり、Rock Hard TenとChoctaw Nation、Total Impactとぶつかることになりました。ということもあってちょっと陰が薄くなりそうなGIです。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Halo OlaSouthern HaloEsnaolaRingaroR.R. Douglas
2SmokegetenyoureyesSmokesterToddySolar LaunchJ. Satingo
3Flip FlopZietenFlaponnyVernon CastleG.L. Stevens
4Cold Cold WomanMachiavellianBanquisLast TycoonK.J. Desormeaux
5WinendynmeDynaformerElway SeasonCaerleonD.R. Flores
6MegahertzPivotalHeavenly RayRahyA.O. Solis
7AmoramaSri PekanTanzaniaAlzaoM.A. Pedroza
Megahertzで決まりでしょうね。Santa Anitaのこの距離で相手が軽いってもうどうしようもないですよ。
◎Megahertz
以上で。

RESULT

まあ、当然と言う感じではある。
1.Megahertz: Pivotal - Heavenly Ray by Rahy
2.Flip Flop: Zieten - Flaponny by Vernon Castle
3.Halo Ola: Southern Halo - Esnaola by Ringaro
4.Amorama: Sri Pekan - Tanzania by Alzao
5.Winendynme: Dynaformer - Elway Season by Caerleon
6.Cold Cold Woman: Machiavellian - Banquis by Last Tycoon
7.Smokegetenyoureyes: Smokester - Toddy bySolar Launch
得意の舞台でまくり炸裂。相変わらず問答無用で直線捩じ伏せる競馬でBCFMTに来られてもちょっとなあというところはあるが。まあ、引退レースで小細工するのもどうかと思うのでBCでも腹を括った後方一気を見せてくれれば満足ですよ。
GIは2003年のJohn C Mabee以来の2勝目ですが、GIIを勝ちまくっている分で賞金がついに200万ドル突破。3歳から6歳までの4年間西海岸の牝馬路線を引っ張っていたわけでそれに相応しい引退レースをと。

10/1 Turf Classic Invitational GI Belmont NY Turf 12F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Meteor StormBigstoneHunt the SunRainbow QuestJ. Castellano
2English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalJ.R. Velazquez
3Salford CityDesert SunSummer FashionMoorestyleJ. Bravo
4Evening AttireBlack Tie AffairConcolourOur NativeJ.L. Samyn
5Islero NoirSeptieme CielMiouraSaumarezE.S. Prado
6AceDanehillTea HouseSassafrasP.A. Valenzuela
7AlostHighest HonorCrey GoddessGodswalkF. Spanu
8ShakespeareTheatricalLady ShirlThat's a NiceJ.D. Bailey
…おいちょっと待て。 あの登録メンバーから出走確定した段階でこれですか。Better Talk Now、King's Drama、Good Rewardの3頭が揃って回避になるとは思わなかったよ。
4戦無敗の3歳馬Shakespeare。父はTheatricalで、母系はLa TroienneのGlamourの血を引いているとなれば良血と言える部類ではあるのですが、これはちと傍流と言うところでしょうか。前走はBelmontの芝9Fのレコードを記録。スピードは十分なのであとは12Fという距離だけが問題。それもTheatrical産駒でこの母系ならまあこなせるのではなかろうか。どうせMeteor Stormあたりがゆっくり引っ張ってくれそうな気はするわけで。
◎Shakespeare
○Evening Attire
▲Ace

RESULT

出馬表出したときにいろいろとボケてますた。Shakespeareは3歳馬じゃないし、こっそりMeteor StormとSweet Returnを素で勘違いしてますた。
1.Shakespeare: Theatrical - Lady Shirl by That's a Nice
2.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
3.Ace: Danehill - Tea House by Sassafras
4.Meteor Storm: Bigstone - Hunt the Sun by Rainbow Quest
5.Salford City: Desert Sun - Summer Fashion by Moorestyle
6.Alost: Highest Honor - Crey Goddess by Godswalk
7.Islero Noir: Septieme Ciel - Mioura by Saumarez
ShakespeareがEnglish Channelとの叩き合いを制して無敗のままGI制覇。Aceはこんなものかなと。

10/1 Flower Bowl Invitational GI Belmont NY Turf 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Secret CharmGreen DesertVizKris S.C.S. Nakatani
2Lune d'OrGreen TuneLuth d'OrNoir et OrT. Jarnet
3Wonder AgainSilever HawkAmerifloraDanzigE.S. Prado
4SundropSunday SilenceOenotheraNight ShiftJ. Castellano
5AngaraAlzaoAnge BleuAllegedJ. Bravo
6Sand SpringsDynaformerLively MarthaStorm BirdJ.D. Bailey
7Film MakerDynaformerMiss du BoisMr. ProspectorT. Kabel
8Melhor AindaPulpitPotrinnerPotrillazoJ.R. Velazquez
9RiskaverseDynaformerThe BinkSeeking the GoldJ.A. Santos
強い相手にあえてぶつけたMelhor AindaはGIこそまだ勝っていませんが、その能力は充分。ただ、ここではAngara、Sand SpringsというGI馬が強力で一筋縄ではいかないというレースではあるでしょう。
ここに挑戦することになったSundropは北米の芝で10Fなら勝負になるのではないかと思いますし、Lune d'Orあたりもベストな条件で怖い存在です。
GI馬を3頭出してきたDynaformerは得意な条件ですが、Riskaverseは近走成績がいまいちですのでちょっと無理かなとは思います。しかし連勝でGIを制したSand Springsと今年も堅実なレースを続けているFilm Makerの2頭は有力と言ってよいか。
◎Sand Springs
○Melhor Ainda
▲Film Maker
ちょっと届かないというイメージ。

RESULT

そう、これがDynaformerだ。
1.Riskaverse: Dynaformer - The Bink by Seeking the Gold
2.Wonder Again: Silever Hawk - Ameriflora by Danzig
3.Film Maker: Dynaformer - Miss du Bois by Mr. Prospector
4.Sand Springs: Dynaformer - Lively Martha by Storm Bird
5.Sundrop: Sunday Silence - Oenothera by Night Shift
6.Lune d'Or: Green Tune - Luth d'Or by Noir et Or
7.Melhor Ainda: Pulpit - Potrinner by Potrillazo
8.Secret Charm: Green Desert - Viz by Kris S.
9.Angara: Alzao - Ange Bleu by Alleged
よりによってRiskaverseか…。
北米芝でのRobertoの破壊力をなめたらアカンねえ。
というか直線に入ったあたりではMelhor Aindaに一気に持っていかれそうなレースにも見えたんですが、Melhor Aindaはそこからが伸びず。Sundropも良さそうな手応えながらその後案外。で、Roberto軍団が伸びてくる。Riskaverseはそのまま沈んでいくかと思ったら、盛り返して最後にWonder Againとの叩き合いを譲りませんでした。復活といって良いGI勝利となりましたかね。

10/1 Baldame S GI Belmont NY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Sweet SymphonyA.P. IndyBrandy RoseDistinctive ProJ.D. Bailey
2Island SandTabasco CatSue's Last DanceForty NinerT.J. Thompson
3Happy TicketAnetLove and HappinessSeptieme CielV. Espinoza
4Dream of SummerSeberian SummerMary's DreamSkywalkerC.S. Nakatani
5Personal LegendAwesome AgainHighland LegendStorm BirdE.S. Prado
6AshadoSaint BalladoGoulashMari's BookJ.R. Velazquez
7Society SelectionCoronado's QuestLove That JazzDixieland BandJ. Castellano
ちょっとメンバーが低調にも見える牡馬の2戦に対して、牝馬の2戦は十分なメンバーを集めたといえるでしょう。Stellar JayneこそいないもののAshado、Society Selectionの4歳上位に無敗のSweet Symphony。
ここでは4戦無敗の3歳馬Sweet SymphonyがAshadoに挑むという構図。しかしながらAshadoは前走のPersonal Ensign Hで大敗。立て直せたかどうかという問題もあります。
Society SelectionはAshadoが崩れてくれるのを待つというレースになりますかね。Ballerina Hを勝ったHappy Ticketは距離が持つかどうかだけ。伏兵としてはPersonal Legendあたり期待したいところではあるのだが。
◎Sweet Symphony
○Society Selection
▲Ashado
A.P. Indyの良血ってだけでもう十分ですw

RESULT

あー、そっちのA.P. Indyだったのか?>Sweet Symphony
1.Ashado Saint: Ballado - Goulash by Mari's Book
2.Happy Ticket: Anet - Love and Happiness by Septieme Ciel
3.Society Selection: Coronado's Quest - Love That Jazz by Dixieland Band
4.Sweet Symphony: A.P. Indy - Brandy Rose by Distinctive Pro
5.Personal Legend: Awesome Again - Highland Legend by Storm Bird
6.Dream of Summer: Seberian Summer - Mary's Dream by Skywalker
7.Island Sand: Tabasco Cat - Sue's Last Dance by Forty Niner
Ashadoはきっちり勝って最低限のラインは超えたと言うところですが、最後は詰め寄られてきたし強かったAshadoのイメージではないような気はしました。Happy Ticketも弱い馬ではないと思いますが、去年だったらこの展開は千切ってただろうってところでちょっと不満。Society Selectionは仕掛けが早すぎたかなと。
で、問題のSweet Symphonyですが、GIで壁にぶち当たったときのA.P. Indyは案外淡白な競馬で負けてくれるし。突破して欲しい壁ではあったが…。

10/1 Jockey Club Gold Cup GI Belmont NY Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1SuaveA.P. IndyUrbaneCitidancerE.S. Prado
2Bishop Chourt HillHoly BullJust CuzCormorantC. Sutherland
3BorregoEl Prado Sweet as HoneyStrike the GoldG.K. Gomez
4Flower AlleyDistorted HumorPrincess OliviaLyciusJ.R. Velazquez
5Sun KingCharismaticClever But CostlyClever TrickR. Bejarano
6Lava ManSlew City SlewLi'l Ms. LeonardNostalgia's StarP.A. Valenzuela
7ImperialismLangfuhrBodhavistaPass the TabV. Espinoza
8Grand RewardStorm CatSerena's SongRahyM.E. Smith
Lava ManとFlower Alley、Borregoがぶつかるとなれば充分なところではあるかもしれないが、結構別のところに行ってしまったなあという印象。
Afleet Alexが間に合わないので3歳馬のトップとなるのがFlower Alley。これに今年の西海岸の夏開催で台頭してきたLava Manに、Hollywood GCでは千切られたもののハンデ差なしのPasific Classicで逆転して見せたBorregoという構図。3歳と古馬の力関係を見るのに十分なレースではあり、ここには出走せずに直行となったSaint Liamがいる事を考えればFlower Alleyとしてはなんとしてもこの2頭を下しておきたいところではあるだろう。一方Lava ManとBorregoは近3走とも同じレースに出走し、Lava Manの2勝1敗。西の古馬中距離路線を支えてきました。Borregoは堅実なものの勝ちきれるところまでは行かないという馬でしたが、この前の勝利で勢いに乗れれば楽しみな存在。9-fのEscutcheon系の一分枝であるSmart Deb系に属します。
◎Borrego
○Flower Alley
▲Lava Man
△Grand Reward
3強の順位は展開一つで変わる。Pletcherの用意したBishop Chourt HillがLava Manに何処まで絡めるかがポイントの一つになりそうだが、そういうお誂え向きのレースになったところで待ってましたと追い込みが決まる事を願ってBorregoということにしておこう。復帰したGrand Rewardは復帰戦の内容はいまいちだし、それまでのレースを見てもやや力の劣るところがあるかとは思う。

RESULT

A.P. Indyという種牡馬はこれだから…(ry
1.Borrego: El Prado - Sweet as Honey by Strike the Gold
2.Suave: A.P. Indy - Urbane by Citidancer
3.Sun King: Charismatic - Clever But Costly by Clever Trick
4.Flower Alley: Distorted Humor - Princess Olivia by Lycius
5.Imperialism: Langfuhr - Bodhavista by Pass the Tab
6.Grand Reward: Storm Cat - Serena's Song by Rahy
7.Lava Man: Slew City Slew - Li'l Ms. Leonard by Nostalgia's Star
8.Bishop Chourt Hill: Holy Bull - Just Cuz by Cormorant
何やってんだって感じのレースではあったか。お前の競る相手はそいつじゃないだろというか、なんでハナ取りにきてるんだってのもあったかも知れないが、Flower AlleyとBishop Court Hillがやり合ってPletcher自滅。スタート直後から前に行く馬は互いにやりあってたし、落ち着くまで時間がかかったのかもしれないが、3コーナーからBorregoが一気にまくって直線先頭。そのまま伸びてSuaveに4馬身半差をつけました。Flower Alleyは前半が響いたのか直線でも全く伸びず4着で、Lava Manは3番手追走でしたがコーナーで手応えを失ってずるずる後退。一方Grand Rewardあたりはドサクサで突っ込んできそうな雰囲気もありましたが、これも直線の伸びが無くさっぱりでした。
BorregoはこれでPacific Classicに続いてGI連勝。この敗戦で評価が落ちそうな気がするLava Manに取って代わる存在になったか。善戦屋が目覚めたという感じではあるので、BC Classicに出てきても期待して良さそう。Suaveは古馬になってようやく本格化した良血A.P. Indyという良くあるパターンかな。これもそこそこいけるだろうが、空き巣でまずはGIを勝ってもらいたいなと。

October 27, 2005

10/29 Breeders' Cup Juvenile Fillies GI Belmont NY Dirt 8.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1FolkloreTiznowContriveStorm CatEdgar S. PradoD. Wayne Lukas
2Original SpinDistorted HumorWe Love GrannyHome at LastJerry D. BaileyAnthony Mitchell
3Along the SeaAneesRussian FlightSiberian ExpressJavier CastellanoRalph Ziadie
4Diamond OmiGiant's CausewayHum AlongFappianoVictor EspinozaBob Baffert
5Knights TemplarExploitReligiosityIrish TowerGary L. StevensDaniel J. Vella
6AdieuEl CorredorIrene's TalkinAt the ThresholdJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
7SensationDixie UnionRynMr. ProspectorEibar CoaStanley M. Hough
8Ex CaelisFusaichi PegasusLa BarberinaNijinskyRafael BejaranoD. Wayne Lukas
9She Says It BestStormy AtlanticBestscayesMarsayasEddie M. Martin Jr.Vickie L. Foley
10Wild FitWild WonderGrannies FeatherAt Full FeatherAlex O. SolisJeff Mullins
FolkloreとAdieuの一騎打ちという見立てになっているレース。Matron Sで2着に入っていたMiss Normanがスクラッチとなったので余計にそういう面が強調される結果にはなったか。
BCの2歳戦は荒れやすい牡馬に比べて、牝馬のこちらはちょっと前は荒れまくったが基本的に堅く収まる事が多く、どちらかが来るのは間違いないかなとは思う。ただ、近年でもSilverbulletdayなんてオバケを出したこともあるレースだが、牡馬ほどひどくはないとはいえ勝ち馬が3歳以降で伸び悩む傾向が最近は顕著に見えます。Storm Flag Flyingなんてよく復活したよなあとも思うし。昔はOpen MindとかGo For Wandとか凄いのを連続で出してきたことを思えばちょっと悲しいか。
で、今年。MLで一番人気に推されているのがSpinawayではAdieuに先着されたものの、その前のAdirondack SではAdieuを下した事もあるFolklore。続いてSpinaway S、Frizette Sを連勝してきたAdieu。FolkloreはMatron Sを圧勝しての参戦になり、一番人気になったのはこのあたりが影響しているか。Adieuは前走で8Fまでをこなしましたが、Folkloreには距離経験がないため距離をこなす事が出来るかというのは大きなポイント。FolkloreはLa Troienne系のStriking分枝。Ambiorix、Herbager、In Reality、Fappiano、Storm Cat、Tiznowと北米トップクラスの種牡馬をコレでもかと使った配合。まあ、良血La Troienne系らしいやり方といえばそうなるかもしれないですね。極端に短距離という配合はしていないので、距離は十分こなせるでしょう。むしろ配合の上からは中距離志向が強いと思います。一方のAdieuも1号族ながらこちらは主流からは外れた累代で近親に特に活躍馬はなし。8Fまでこなしているし、あと0.5Fも問題ないだろう。Folkloreがぶっ千切る展開になったら太刀打ちできないでしょうが、直線で叩き合うならAdieuが上か。
この2頭を脅かす可能性があるのはOriginal SpinとWild Fitということになる模様。Original Spinはイリノイ産馬で2戦全勝。前走はGIIIを勝ちました。微妙なところで強い馬を出してくるDistorted Humor産駒ということで、やりかねんという雰囲気はあるかな。怖い怖いBaileyです。Wild FitはDel Mar Debutanteの勝ち馬。前走変な負け方をしたのでちょっとどうかとは思うが。
人気薄のなかで面白そうなのはKnights Templarか。6戦3勝のフロリダ産馬で8.5FのGIII Mazarine BCSを圧勝しています。Colonialの9-f族だから推してるわけじゃないんです。信じてくださいw

RESULT

1.Folklore: Tiznow - Contrive by Storm Cat
2.Wild Fit: Wild Wonder - Grannies Feather by At Full Feather
3.Original Spin: Distorted Humor - We Love Granny by Home at Last
4.Ex Caelis: Fusaichi Pegasus - La Barberina by Nijinsky
5.Sensation: Dixie Union - Ryn by Mr. Prospector
6.Knights Templar: Exploit - Religiosity by Irish Tower
7.Adieu: El Corredor - Irene's Talkin by At the Threshold
8.Along the Sea: Anees - Russian Flight by Siberian Express
9.She Says It Best: Stormy Atlantic - Bestscayes by Marsayas
10.Diamond Omi: Giant's Causeway - Hum Along by Fappiano
時計はそんなに速くないし、後半ペースが落ちているのでレベル的にはどうかなとも思いますが、とにかくTiznow産駒が勝ってしまいました。やはりこのレースは一番人気が強いねえ。こっちの勝ち馬は大抵春に故障で終わってしまうので、それさえなければいいとこ行けそうな気もするのだが。
一方のAdieuはやっぱりPletcherでしたねという気もする敗戦。あっさり手応えを無くして後退していきました。変わって追い込んできたのがWild Fit。

10/29 Breeders' Cup Juvenile GI Belmont NY Dirt 8.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1SuperflyFusaichi PegasusMaroziaStorm BirdEibar CoaNicholas P. Zito
2Ivan DenisovichDanehillHollywood WildcatKris S.Kieren FallonAidan P. O'Brien
3LeoPivotalMiss PentonPrimo DominieLanfranco DettoriJohn H.M. Gosden
4Set AlightHennessyProflareMr. ProspectorRafael BejaranoCriquette Head-Maarek
5Jealous ProfitTrippiFast ProfitTejanoCorey S. NakataniDoug F. O'Neill
6Dawn of WarCatienusHillary StepChimes BandJavier CastellanoDale Ramons
7Stream CatBlack MinnalousheWater CourseIrish RiverGary L. StevensPtrick L. Biancone
8Sorcerer's StoneGulchMagical HolidaySlew O'GoldMark GuidryPatrick B. Byrne
9First SamuraiGiant's CausewayFreddie FrissonDixieland BandJerry D. BaileyFrank F. Brothers
10Henny HughesHennessyMeadow FlyerMeadowlakeEdgar S. PradoKiaran P. McLaughlin
11Private VowBroken VowSmooth as SilkDeputy MinisterJohn R. VelazquezSteven M. Asmussen
12Stevie WonderboySteven Got EvenHeat LightningSummer SquallGarrett K. GomezDoug F. O'Neill
13Brother DerekBenchmarkMiss Soft SellSiyah KalemAlex O. SolisDan L. Hendricks
14Dr. PleasureThunder GulchBeautiful PleasureMaudlinJose A. SantosJohn T. Ward Jr.
勝ったらそれで終わりになってしまう馬が多いし、一世一代という感じで突っ込んでくる馬が波瀾を起こしまくるレース。このところ一番人気が全く勝てません。
ありがたくない一番人気を背負うのはダントツのFirst Samurai。前走Champagne Sが、規格外のレースで、暴走気味の逃げを打って2着したHenny Hughesとともに北米の2歳馬の中では抜けた存在でしょう。
Henny Hughesは2戦続けてFirst Samuraiの2着とやや分が悪いですが、スタートからぶっ飛ばすので、止まったらそこまで。一応8Fまでは走りきりましたけどねえ。
Private VowとStievie Wonderboyは7Fまでしか走っていませんので、距離が問題になるかな。前が馬鹿をやってくれそうな気配が漂ってるこのレースですから、追い込んでくるStevie Wonderboyには展開が向く可能性はありますが。
さて、訳のわかんない馬が勝つのがこのレース。今年も欧州から不気味な挑戦者がやってきました。O'BrienのIvan Denisovichは元が米血ですし、如何にDanehillとはいえダートがこなせてもおかしくないのかなと思うところもありますが、やっぱりDanehillかという結果をキボンヌ。Oratorioを遠慮なく切る材料が欲しいのですよ。まあ、挑戦してきたことはそれで構わないかとも思いますが、ここ2戦で評価を落とし始めているIvan Denisovichってのはどうなのよと言いたいところもあったりするしね。距離は問題ないだろうと思いますが、走ってないのでねえ。
Gosden師が送り込んできたLeoは何の冗談かとは思うものの、この前も触れたとおり血統は愉しいので許す。芝ならねえ。

RESULT

1.Stevie Wonderboy: Steven Got Even - Heat Lightning by Summer Squall
2.Henny Hughes: Hennessy - Meadow Flyer by Meadowlake
3.First Samurai: Giant's Causeway - Freddie Frisson by Dixieland Band
4.Brother Derek: Benchmark - Miss Soft Sell by Siyah Kalem
5.Superfly: Fusaichi Pegasus - Marozia by Storm Bird
6.Sorcerer's Stone: Gulch - Magical Holiday by Slew O'Gold
7.Dr. Pleasure: Thunder Gulch - Beautiful Pleasure by Maudlin
8.Stream Cat: Black Minnaloushe - Water Course by Irish River
9.Leo: Pivotal - Miss Penton by Primo Dominie
10.Jealous Profit: Trippi - Fast Profit by Tejano
11.Dawn of War: Catienus - Hillary Step by Chimes Band
12.Ivan Denisovich: Danehill - Hollywood Wildcat by Kris S.
13.Set Alight: Hennessy - Proflare by Mr. Prospector
14.Private Vow: Broken Vow - Smooth as Silk by Deputy Minister
こっちはちゃんとまとまった時計で、久し振りに牝馬より速い勝ち時計。引っ張ったのはHenny HughesでFirst Samuraiは控える競馬。この直線でこの2頭の争いになったところで外からしぶとく伸びてきたのがStevie Wonderboy。差しきってしまいました。Steven Got Even産駒はこれがGI初勝利。こっちも来年失速が怖いものの、Steven Got Evenの人気が上がるならいいや。Stevie Wonderboy自身は母父がSummer Squallということで名繁殖Weekend Surpriseを3X3で持つ血統。父も母も母父にTurn-toを持ってきていて、遠くなっているとはいえ全体でもNasrullah≒Royal Chargerが目立つ。流石に来年あっさりダメとかなったらきついのでちょっとは意地を見せてくださいと。
欧州馬は前目の競馬をしたSet Alightがあっさり沈み、後方からのLeoとIvan Denisovichも全く伸びず。

10/29 Breeders' Cup Filly and Mare Turf GI Belmont NY Turf 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Luas LineDanehillStreetcarIn the WingsChristophe SoumillonDavid Wachman
2Film MakerDynaformerMiss Du BoisMr. ProspectorPatrick A. ValenzuelaH. Graham Motion
3SundropSunday SilenceOenotheraNight ShiftLanfranco DettoriSaeed bin Suroor
4RiskaverseDynafoemerThe BinkSeeking the GoldJose A. SantosPatrick J. Kelly
5WendPulpitThreadTopsiderJohn R. VelazquezWilliam I. Mott
6Flip FlopZietenFlaponnyVernon CastleGarrett K. GomezBen D.A. Cecil
7Wonder AgainSilver HawkAmerifloraDanzigEdgar S. PradoJames J. Toner
8MegahertzPivotalHeavenly RayRahyAlex O. SolisRobert J. Frankel
9Favourable TermsSelkirkFatefullyPrivate AccountMichael J. KinaneSir Michael Stoute
10IntercontinentalDanehillHasiliKahyasiRafael BejaranoRobert J. Frankel
11Mona LisaGiant's CausewayColorsnapShirley HeightsKieren FallonAidan P. O'Brien
12Karen's CaperWar ChantMiss CaerleonaCaerleonRobby AlbaradoJohn H.M. Gosden
13Ouija BoardCape CrossSelection BoardWelsh PageantJerry D. BaileyEdward Dunlop
14AngaraAlzaoAnge BleuAllegedGary L. SevensPatrick L. Biancone
重馬場が得意な馬と、全くダメな馬がいて、当日の馬場状態次第でどうにでもなりそうなレースか。
連覇を狙うOuija Boardがやや抜けて支持されていますが、これとて何とか間に合ったという程度ではあるかなと。
今年は地元馬が十分なメンバーになりました。Megahertzは西海岸以外では信頼できませんが、ここが引退戦。4年の間西海岸の芝牝馬路線を1頭で支えてきた名牝の引退戦に相応しいパフォーマンスを見せてもらいたいところではあります。同じくFrankel厩舎のIntercontinentalはやはり距離が長いか。この馬の場合は折り合いをつけられないからという面もあるので、それさえ何とかなればこなせる素地はあるかと思います。まあ、初の10Fがこの舞台ではと思うところがありつつもそこそこ人気になるだけのものはあるはずだし。Wonder Againは重馬場巧者。いまいち勝ちきれないところもあるのですが、Belmontならそれなりにまとめてきます。前走で復活のGI勝利となったRiskaverseも得意と苦手がはっきりした所のある馬で、この舞台は得意。このところ勝ててませんがFilm Makerも安定感のある馬です。…なんというか、Wonder Again、Riskaverse、Film MakerのRoberto系の3頭のうち少なくとも1頭はきそうだよねえ。北米芝のRobertoは怖いよ。
欧州馬はOuija Boardが抜けているという印象で、低レベル評価が板についてしまった3歳馬はMona Lisaに少し期待できる程度でしょう。Favourable Termsもそんなに強い馬ではないので、厳しそう。

RESULT

1.Intercontinental: Danehill - Hasili by Kahyasi
2.Ouija Board: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
3.Film Maker: Dynaformer - Miss Du Bois by Mr. Prospector
4.Wonder Again: Silver Hawk - Ameriflora by Danzig
5.Favourable Terms: Selkirk - Fatefully by Private Account
6.Wend: Pulpit - Thread by Topsider
7.Angara: Alzao - Ange Bleu by Alleged
8.Megahertz: Pivotal - Heavenly Ray by Rahy
9.Karen's Caper: War Chant - Miss Caerleona by Caerleon
10.Mona Lisa: Giant's Causeway - Colorsnap by Shirley Heights
11.Luas Line: Danehill - Streetcar by In the Wings
12.Flip Flop: Zieten - Flaponny by Vernon Castle
13.Riskaverse: Dynafoemer - The Bink by Seeking the Gold
14.Sundrop: Sunday Silence - Oenothera by Night Shift
血統って怖いねw。
見事に折り合って絶妙の逃げを打ったIntercontinentalがOuija Board以下を完封して10F初挑戦にしてGIを勝ちました。もともと全姉がBanks Hillで半姉Heat Hazeというとんでもない血統ですし、折り合いさえつけばこれくらいの距離は当たり前にこなせるわけですが、大舞台でやってくれましたよというところ。
Ouija Boardもよく追い込んできましたが、最後までIntercontinentalを追い詰める事が出来ず、逆にFilm Makerに差されかける始末。Film MakerとWonder AgainのRoberto系の差し馬2頭は揃いも揃ってという感じですが、距離があれば差し切っていたかな。
最後方から直線だけで追い込もうとしたMegahertzはやはり不発に終わりました。Santa AnitaのGIIとかだとあんなやり方でも不思議と勝ってしまう馬ですが、流石にここじゃ無理だろってところか。それにしてもスタート直後に置いていかれすぎだし、全然その差を詰めに行こうとしないものなあ。潔いといえば潔いんだが…。

10/29 Breeders' Cup Sprint GI Belmont NY Dirt 6F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Taste of ParadiseConquistador CieloTastetheteardrosWhat LuckGarrett K. GomezGary Mandella
2Attila's StormForest WildcatSweet SymmetryMagesterialPatrick A. ValenzuelaRichard E. Schosberg
3Silver TrainOld TriesteRidden in the StarsCormorantEdgar S. PradoRichard E. Dutrow Jr.
4Battle WonHonour and GloryCall HerCaller I.D.Ramon A. DominguezCharles Simon
5Lion TamerWill's WayTippecanoe CreekOlympioJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
6Wildcat HeirForest WildcatPenniless HeiressPentelicusStewart ElliottBenjamin W. Perkins Jr.
7Lost in the FogLost SoldierCloud BreakDr. CarterRussell A. BazeGreg Gilchrist
8Elusive JazzElusive QualityTime For JazzKentuckey JazzRobby AlbaradoBobby C. Barnett
9LifestyleIndian CharlieInlawGold SeamAlex O. SolisWesley A. Ward
10GygistarProspector's MusicStarr CountyOgygianJavier CastellanoMark A. Henning
11ImperialismLangfuhrBodhavistaPass the TabVictor EspinozaKristin Mulhall
Lost in the Fogがいるので、それがどういうレースをするかってとこではあるものの、このレースも結構波乱を生むレースではあります。軽い相手に連勝しているだけという見方も出来るだけに競りかけてこられたらどうなりますかね。

RESULT

1.Silver Train: Old Trieste - Ridden in the Stars by Cormorant
2.Taste of Paradise: Conquistador Cielo - Tastetheteardros by What Luck
3.Lion Tamer: Will's Way - Tippecanoe Creek by Olympio
4.Attila's Storm: Forest Wildcat - Sweet Symmetry by Magesterial
5.Elusive Jazz: Elusive Quality - Time For Jazz by Kentuckey Jazz
6.Lifestyle: Indian Charlie - Inlaw by Gold Seam
7.Lost in the Fog: Lost Soldier - Cloud Break by Dr. Carter
8.Imperialism: Langfuhr - Bodhavista by Pass the Tab
9.Gygistar: Prospector's Music - Starr County by Ogygian
10.Wildcat Heir: Forest Wildcat - Penniless Heiress by Pentelicus
11.Battle Won: Honour and Glory - Call Her by Caller I.D.
スタートでゴチャついた後強引にハナへ。直線で飲み込まれて終了。確かに短距離で一度不利を受けると厳しいのは間違いないですが、それにしても脆かったなってイメージ。

10/29 Breeders' Cup Mile GI Belmont NY Turf 8F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1HostHussonetColonna TraianaRoyRafael BejaranoTodd A. Pletcher
2Artie SchillerEl PradoHidden LightMajestic LightGarrett K. GomezJames A. Jerkens
3WhipperMiesque's SonMyth to RealitySadler's WellsJohn P. MurtaghRobert Collet
4Sand SpringsDynaformerLovely MarthaStorm BirdJerry D. BaileyWilliam I. Mott
5Ad ValoremDanzigClassy WomenRelaunchKieren FallonAidan P. O'Brien
6FunfairSingspielRed CarnivalMr. ProspectorEdgar S. PradoH. Graham Motion
7Majors CastVictory NoteZiffanyTaufanLanfranco DettoriJeremy Noseda
8GorellaGrape Tree RoadExciting TimesJeune HommeGary L. StevensPatrick L. Biancone
9SingletarySultry SongJoiski's StarStar de NaskraDavid R. FloresDon Chatlos
10ValixirTrempolinoVadlamixaLinamixChristophe SoumillonAndre Fabre
11LeroidesanimauxCandy StripesDissembleAhonooraJohn R. VelazquezRobert J. Frankel
12LimehouseGrand SlamDixieland BluesDixieland BandJose A. SantosTodd A. Pletcher
ここもLeroidesanimauxの1強という見立てながら、元々欧州馬の強いレースで、特にBelmont開催となると欧州経験が要求されるところではあります。今年は遠征馬も元欧州馬ってのもいまいちっぽいところがあるので持っていかれる可能性はそんなに高くないかもしれませんが、まあ、荒れるなら欧州馬だろう。雨の影響を見込んでWhipperに期待してみたり。
こっそり期待していたThree Valleysにスクラッチされましたorz

RESULT

1.Artie Schiller: El Prado - Hidden Light by Majestic Light
2.Leroidesanimaux: Candy Stripes - Dissemble by Ahonoora
3.Gorella: Grape Tree Road - Exciting Times by Jeune Homme
4.Whipper: Miesque's Son - Myth to Reality by Sadler's Wells
5.Majors Cast: Victory Note - Ziffany by Taufan
6.Limehouse: Grand Slam - Dixieland Blues by Dixieland Band
7.Host: Hussonet - Colonna Traiana by Roy
8.Singletary: Sultry Song - Joiski's Star by Star de Naskra
9.Ad Valorem: Danzig - Classy Women by Relaunch
10.Valixir: Trempolino - Vadlamixa by Linamix
11.Sand Springs: Dynaformer - Lovely Martha by Storm Bird
12.Funfair: Singspiel - Red Carnival by Mr. Prospector
マジック炸裂。流石と言う他ありません。Whipperまで僅差の混戦で、Whipperは良く追い込んできてたなと思うので、来年またDeauvilleで勝てそうねw。

October 28, 2005

10/29 Breeders' Cup Distaff GI Belmont NY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Society SelectionCoronado's QuestLove That JazzDixieland BandEdgar S. PradoH. Allan Jerkens
2Stellar JayneWild RushTo the HuntRelaunchLanfranco DettoriSaeed bin Suroor
3AshadoSaint BalladoGoulashMari's BookJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
4Nothing But FunDixie UnionZepaTheatricalAlex O. SolisMichael E. Hushion
5Yolanda B. TooTwo PunchAvie's LadyLord AvieEibar CoaRichard A. Violette Jr.
6Healthy AddictionBoston HarborLady LaikaGone WestGarrett K. GomezJohn W. Sadler
7Happy TicketAnetLove and HappinessSeptieme CielVictor EspinozaAndy Leggio
8Island FahionPetionvilleDanzigs FashionA Native DanzigRafael BejaranoMarcelo Polanco
9Hollywood StoryWild RushWife For LifeDynaformerPatrick A. ValenzuelaJohn Shirreffs
10In the GoldGolden MissileIncinerateGroovyGary L. StevensNicholas P. Zito
11Pleasant HomeSeeking the GoldOur Country PlacePleasant ColonyCornelio H. VelasquezClaude R. McGaughey III
12Sweet SymphonyA.P. IndyBrandy RoseDistincitive ProJerry D. BaileyWilliam I. Mott
13Capeside LadyCape TownGray Lady TypeZenChris P. DeCarloTodd A. Pletcher
3強の直接対決が最内からSociety Selection、Stellar Jayne、Ashadoとよく出来た枠順ですね。これで追い込み馬のSociety Selectionは厳しいレースを強いられる事になりそうですし、Ashadoも真横にStellar Jayneを置いてのスタートってのはきつかろう。結構この馬はStellar Jayneと叩き合うと先に根を上げてしまいます。ということで3強の中ではStellar Jayneが優位となりそう。
一方の伏兵勢はHappy Ticketが良い枠からスタートなのでまとめて持っていくところまで期待できそうか。Sweet Symphonyはどうせ大外まくりの競馬になるでしょうからこの位置で良かろう。

RESULT

1.Pleasant Home: Seeking the Gold - Our Country Place by Pleasant Colony
2.Society Selection: Coronado's Quest - Love That Jazz by Dixieland Band
3.Ashado: Saint Ballado - Goulash by Mari's Book
4.Stellar Jayne: Wild Rush - To the Hunt by Relaunch
5.In the Gold: Golden Missile - Incinerate by Groovy
6.Capeside Lady: Cape Town - Gray Lady Type by Zen
7.Nothing But Fun: Dixie Union - Zepa by Theatrical
8.Hollywood Story: Wild Rush - Wife For Life by Dynaformer
9.Sweet Symphony: A.P. Indy - Brandy Rose by Distincitive Pro
10.Island Fahion: Petionville - Danzigs Fashion by A Native Danzig
11.Happy Ticket: Anet - Love and Happiness by Septieme Ciel
12.Yolanda B. Too: Two Punch - Avie's Lady by Lord Avie
13.Healthy Addiction: Boston Harbor - Lady Laika by Gone West
3強は3強でそれぞれに良いレースをしていたのではないかなと思います。その結果がSociety Selectionってのはちょっと驚くが、そんなことも吹っ飛ばすPleasant Homeでした。ほとんど最後方から一気に捲って来て3強をまとめて交わしてしまうと直線の最後ではあっという間に差を広げて9馬身。Ballerina H、Spinster Sで2着しているとはいえ何なんでしょうね、これは。
いちおう祖母にMaplejinskyということで伯母Sky Beautyがいるんだから良血馬か。Mr. Prospectorの2X4という近交で父がSeeking the Goldではあるが、元々母系の質が良いし、NijinskyとPleasant Colonyを間に挟んでいるということで長くても大丈夫だったか。

10/29 Breeders' Cup Turf GI Belmont NY Turf 12F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Shake the BankSandpitSilver SpoolStrike GoldTom G. TurnerH. Graham Motion
2ShiroccoMonsunSo SedulousThe MinstrelChristophe SoumillonAndre Fabre
3BagoNashwanMoonlight's BoxNureyevThierry GilletJonathan E. Pease
4Better Talk NowTalkin ManBendiaBaldskiRamon A. DominguezH. Graham Motion
5AzamourNight ShiftAsmaraLear FanMichael J. KinaneJohn M. Oxx
6AceDanehillTea HouseSassafrasKieren FallonAidan P. O'Brien
7ShakespeareTheatricalLady ShirlThat's a NiceJerry D. BaileyWilliam I. Mott
8SilverfoofWith ApprovalNorthern SilverSilver GhostRafael BejaranoDallas Stewart
9Fouty Niners SonDistorted HumorCindazannoAllegedCorey S. NakataniNeil D. Drysdale
10English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
11Laura's Lucky BoyTheatricalCorridora SlewCorridor KeyGary L. StevensRichard E. Mandella
12Leprechaun KidAlphabet SoupMelina MouPersianBoldGarrett K. GomezMike R. Mitchell
13Gun SaluteMilitaryHail RobertaRobertoCornelio H. VelasquezWilliam I. Mott
人気はShakespeare。馬場次第ではスクラッチの可能性もありますが、無敗でここに挑戦するということもあるし、去年がBetter Talk Nowでも勝てたというあたりで、わずかな差とはいえ並居る欧州馬を抑える人気になりました。Better Talk NowのペースメイカーとしてエントリーしていたShake the Bankが出走できた上に最内枠を引いてくれましたのでこれに引っ張られる形のレースにはなりそうです。ということは前に行く馬よりはBetter Talk Nowと同じように差し馬向きのレースを作られるということで、その辺はShakespeareにとっても歓迎できるところではあるでしょう。後は欧州馬との力関係で、今年のメンバーは馬場状態に応じて何頭かが確実に力を出せる布陣ではあるのでShakespeareがそれらを交わして勝つところまでいけるかは微妙。
このShakespeareを追う欧州勢のトップと見なされたのがAzamour。キングジョージを勝ちながらも、愛チャンでは直線で進路を失いかけて5着に敗退。これで凱旋門賞をスキップしてこちらに矛先を向けました。どちらかといえば硬い馬場で実績を挙げていて、愛チャンでもあるように馬場が柔らかくなると着順を落とす傾向にあります。とはいっても確実に追い込んでくることが出来るので、負けても惨敗という形にはなりません。その分勝つ時の派手さもないような気がしますが。
続いてBago。一年前の凱旋門賞は馬場が硬かったからと思ってたら、直前に雨に降られた今年も3着にきたのでどうやら多少重いくらいはこなすらしいです。3歳のときもイギリスに遠征してみたら3着とか、Nielで真逆の不覚を取ってみたりと変な負け方をしてくれる馬でしたが、今年はついにジリ気全開。そっちのお馬でしたのなという形で納得。まあ、負けても3着には来るので能力そのものは高いんだろうと。Belmontで広い左回りの試走をやった後本番は東京2400mということで。
連覇を狙うBetter Talk Nowですが、去年はPowerscourtは無茶苦茶なレースになるし、自身も相手に不利を与えるというすっきりしない勝ち方。最低人気だったということもあるし、その直後にHollywoodで大敗して見せた事もあって、フロックかとも思わされましたが、意外に今年頑張りました。長めの距離が良い馬ですのでShakespeareより良いのではなかろうか。Shake the Bankがちゃんと仕事してくれれば良いですが、有力馬が悉く差しなので、直線の差し争いに飲み込まれても知りません。
Shiroccoは今年まだ2戦。凱旋門賞で4着に突っ込んできて驚きました。重馬場歓迎というより、重馬場でないと走らないという馬ですので、流れも向いている事は確かか。
Powerscourtが回避となってしまったO'Brien厩舎はAceを用意してきました。GIで上位に顔を出しつづけていますが勝つところまでは行きません。前走のTurf ClassicでShakespeareに差されて3着。この馬もジリ気のある馬ですが、同じジリ馬ならBagoの方が役者が上でしょう。
Turf ClassicでAceに先着したEnglish Channelも注目馬。Gun Saluteと北米の3歳路線のトップを争う存在で、Secretariat SではGun Saluteが勝っています。この後Santa Anitaの10Fを使ったGun Saluteに対してBelmontの12FでShakespeareに迫ったEnglish Channelなら後者を上に見たいかなという感じですね。

RESULT

1.Shirocco: Monsun - So Sedulous by The Minstrel
2.Ace: Danehill - Tea House by Sassafras
3.Azamour: Night Shift - Asmara by Lear Fan
4.Bago: Nashwan - Moonlight's Box by Nureyev
5.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
6.Silverfoot: With Approval - Northern Silver by Silver Ghost
7.Better Talk Now: Talkin Man - Bendia by Baldski
8.Gun Salute: Military - Hail Roberta by Roberto
9.Fouty Niners Son: Distorted Humor - Cindazanno by Alleged
10.Leprechaun Kid: Alphabet Soup - Melina Mou by Persian Bold
11.Laura's Lucky Boy: Theatrical - Corridora Slew by Corridor Key
12.Shakespeare: Theatrical - Lady Shirl by That's a Nice
13.Shake the Bank: Sandpit - Silver Spool by Strike Gold
Shake the Bankが逃げましたが、2番手につけたShiroccoがこれを全く相手にせず自分のペースを守ったので単なる暴走になってしまいました。
そのShiroccoは後続との差を広げずに緩いペースで馬群を引っ張る形。仕方なくコーナーでBetter Talk Nowがやや強引に仕掛けに行きますが、流石に無謀すぎて全く出番なし。とはいえBetter Talk Nowとしては切れ負けするので早めに行くしかなく、ちょっと展開向かないにも程があったかなとは思うが。結局そのままShiroccoが逃げ切りました。道中でShiroccoを見る位置につけていたAceが2着に入って、中団から追い込んだBagoは更にその後ろから来たAzamourに差されて4着とついに3着以内にも入れず。上位4頭の順位はレース展開次第でいくらでも変わるだろうなというところではありますが、Shiroccoこれが今年3戦目と余力十分な体勢だったことが効を奏したか。
Belmontの芝で欧州馬と力勝負になっては北米馬に出番はありませんでした。Better Talk Nowは仕掛けに行ってるだけEnglish Channelなんかよりましか。ShakespeareはShiroccoを見る形でレースを進めながらあっさり後退とかなり期待はずれ。

October 29, 2005

10/29 Breeders' Cup Classic GI Belmont NY Dirt 10F

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Rock Hard TenKris S.TersaMr. ProspectorGray L. StevensRichard E. Mandella
2Sun KingCharismaticClever But CostlyClever TrickRafael BejaranoNicholas P. Zito
3Choctaw NationLouis QuatrozeMelismaWell DecoratedVictor EspinozaJeff Mullins
4OratorioDanehillMahrahVaguely NobleKieren FallonAidan P. O'Brien
5Perfect DriftDynaformerNice GalNaskraMark GuidryMurray W. Johnson
6Sir ShackletonMiswakiNaskra ColorsStar de NaskraJavier CastellanoNicholas P. Zito
7Super FrolicPine BluffLindsay FrolicMt. LivermoreEibar CoaVladimir Cerin
8SuaveA.P. IndyUrbaneCitidancerEdgar S. PradoPaul J. McGee
9Flower AlleyDistorted HumorPrincess OliviaLyciusJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
10Jack SullivanBelong to MeProvisionsDevil's BagLanfranco DettoriGerard A. Butler
11BorregoGarrett K. GomezC. Beau Greely
12A Bit O'GoldGold FeverAnnasanCorporate ReportJono JonesCatherine Day-Phillips
13Saint LiamSaint BalladoQuiet DanceQuiet AmericanJerry D. BaileyRichard E. Dutrow Jr.
14StarcraftSoviet StarFlying FlooziePompeii CourtPatrick A. ValenzuelaLuca M. Cumani
3強。と思ってたのに…。
4倍の一番人気はSaint Liam。早世したSaint Balladoの最後の大物。今年はDonn Hを制して暫定的な東海岸のトップに立つと、西海岸遠征を敢行しますがこのSanta Anita Hが大失態の6着。これまでここが唯一の10F戦であることから距離不安を囁かれる事もありますが、それよりもSanta Anita Hでは東海岸からの遠征馬が良績を残せないという罠に嵌まったのかなというイメージの方が強いです。確かレース後のコメントではペースと馬場に戸惑ったということを言っていたはず。その後は間隔を空けてStephen Fosterで復帰。あっさり勝って問題ないことを示します。そうこうしているうちにGhostzapperもRoses In Mayもシーズン半ばにしての引退が発表され、結局Saint Liamが北米のトップの座を占めつづける事になりました。夏場の一戦Whitney Hでは軽ハンデのCommentatorに逃げ切りを許しますが、これは斤量差を考慮すると許容できるレース。最終プレップとして出走した定量戦のWoodward Sで完勝。レース間隔が空くのが気になるとはいえ、休み明けで走らないというタイプでもないし万全の体制と思ったら大外を引いてしまった。
4.5倍がRock Hard Ten。昨年も期待された馬で、Preakness Sで2着という実績を残すもHaskell Invt. H後に体調に問題が出て休養。その間にMandella厩舎に移籍してSanta Anita開催で復帰。Malibu S、Sturb S、Santa Anita Hと3連勝を挙げました。その後も軽いトラブルがあり、次に現れたのは10月のGoodwood BCH。あっさり勝って調整に問題がないことを示しています。ということで4連勝中。派手に勝つならSaint Liamよりこっちな気はするが。…とか書いてたらスクラッチだとぅorz。ショックだったので2chに投げといたぜ。調教後に右前脚に出血が発見されたということですが、症状は重くないとのこと。それにしても運のない馬ですね。
5.5倍がBorrego。今年のSanta Anita Hで3着。善戦屋でしたがPacific Classicで突如目覚めてGIを勝つと、Jockey Club Gold Cupでは最後方から3、4コーナーで一気に捲って直線先頭。そのまま勝ってしまいました。Saint Liam相手でどうかと言うところもありますが、勢いはある。
欧州芝から乗り込んできた10FランナーOratorioは11倍。この馬はダートをこなせるかどうかに尽きるでしょう。こなせるなら良い勝負をしそうです。同じく11倍のFlower AlleyはJockey Club GCで不甲斐ない競馬。自分のペースメイカーと絡んだ挙句、4着に沈みました。Borregoに千切られてるのでそれがなくてもどうだったかなってレベルでしょう。
もう一頭の欧州馬Starcraftは13倍。Oratorio以上にダートはどうよと思うが、まあこの強気の陣営には拍手を送りたいところ。後はときどきとんでもない事をしでかすValenzuelaの手腕に期待するだけでしょう。マイルがベストな気もしますが、一応距離はこなせるレベル。
さして届かないレースばかりで賞金だけ持って帰るPerfect Driftも13倍。ダートの10Fがベストという馬ですが、前走Sloppyな馬場でSuper Frolicに不覚。よく分からない馬です。
間違いなく最後方からのレースになるだろうChoctaw Nationは前が速くなって届くかどうかというところ。Borregoより更に後ろからってのは厳しいかなとは思う。
前走の2着したSuaveは10F大好きなA.P. Indy産駒。古馬になった今年に本格化という彼の父の産駒の王道を行きます。つーことは、詰めが甘くて勝てませんというパターンですか。

RESULT

1.Saint Liam: Saint Ballado - Quiet Dance by Quiet American
2.Flower Alley: Distorted Humor - Princess Olivia by Lycius
3.Perfect Drift: Dynaformer - Nice Gal by Naskra
4.Super Frolic: Pine Bluff - Lindsay Frolic by Mt. Livermore
5.Suave: A.P. Indy - Urbane by Citidancer
6.Choctaw Nation: Louis Quatroze - Melisma by Well Decorated
7.Starcraft: Soviet Star - Flying Floozie by Pompeii Court
8.Sir Shackleton: Miswaki - Naskra Colors by Star de Naskra
9.Sun King: Charismatic - Clever But Costly by Clever Trick
10.Borrego: El Prado - Sweet as Honey by Strike the Gold
11.Oratorio: Danehill - Mahrah by Vaguely Noble
12.Jack Sullivan: Belong to Me - Provisions by Devil's Bag
13.A Bit O'Gold: Gold Fever - Annasan by Corporate Report
Saint Liamがちゃんと勝ったので良しとすべきなのかね。ペースがそんなに上がらずに1F12秒程度で進んだので前が残りました。追い込んだ馬ではChoctaw Nationがスペシャリストの貫禄を見せて6着に来るのがやっとです。
Saint Liamはこれで今年の北米最強として十分な戦績を残す事になりますし、この後種牡馬入りしても人気になるでしょうね。Saint Balladoの後継種牡馬なのでとにかく成功して欲しいとは思う。Lane's Endが種付け料の設定をどうするか楽しみです。
Flower Alleyは3番手に控えての競馬で、Saint Liamが前を可愛がってくれたことも良かったか。Perfect Driftの神技の着拾いには感動しました。
Starcraftはダートで最後伸びず。そこそこ走るがやはり向いてはいないのだろう。来年のドバイは芝のレースに出走すればいいと思う。OratorioはやっぱりDanehillにダートを走らせるのは無理と判断すればいいのではないかな。Ivan Denisovichも全くダメだったし。

Breeders' Cupの印をまとめてドン

あまりにも妄想が入りすぎてしまうので隔離w
去年は適当予想のSprintだけしか当たりませんでした。妄想気合入れれば入れるほど向こう側の世界に旅立ってました。全レース外した人よりマシですが(殴

■Classic
◎Saint Liam
○Borrego
▲Suave
△Choctaw Nation
△Starcraft
ベタな予想になってしもた。記事をMTに上げる前に何気なくBlood-Horse見たら"Rock Hard Ten Out of Breeders' Cup Classic"と来たもんだ。だったらもう仕方ないかなと思うし。ま、Rock Hard Tenが出てこなくても好きなタイプの馬が大挙出走という形の今年のClassicなのでこういう結果なら愉しいなという感じ。Saint Liamは枠が外過ぎるのが気がかりではあります。前半で無理したらBorregoにやられかねないね。前走掛かり気味に行ったFlower Alleyあたりが先手を取るでしょうが、ポイントはSuaveのペースではなかろうか。StarcraftとChoctaw Nationは趣味ですw。

■Turf
◎Bago
○Better Talk Now
▲Azamour
△English Channel
△Shirocco
正直どれもこれも頭にしたくないなあと思う。仕方無しにBago。▲を5個で並べたいくらいだねえ。

■Distaff
◎Stellar Jayne
○Sweet Symphony
▲Ashado
△Happy Ticket
△Capeside Lady
この枠ならStellar Jayneが上かなと。で、Sweet SymphonyはA.P. Indyがそうそう大一番で勝てるとは思わないが、このくらいの位置に来てくれたら来年が愉しくなるのでBailey効果も見込んで期待。Ashadoは無視するわけにもいかないが、まあ2頭でやりあってる間にHappy Ticketというシナリオもありえるしなあ。Monmouthのオークス馬としてのプライドを見せて欲しいCapeside Ladyは趣味。

■Mile
◎Whipper
○Leroidesanimaux
▲Valixir
△Sand Springs
マジック発動キボンヌ。ということで欧州馬。それとDynaformerの芝牝馬は一応抑えるべし。Whipperは去年ほどひどい目には会わないだろうと。

■Sprint
◎Lion Tamer
○Battle Won
▲Taste of Paradise
△Imperialism
Lost in the Fogに来られたら諦める。困った時の9号族ってことで祖父Easy Goerとの合わせ技で9-h族Lion Tamer。

■Filly and Mare Turf
◎Riskaverse
○Wonder Again
▲Film Maker
△Megahertz
△Intercontinental
Megahertzに◎を打ちたい気持ちを必死に抑えてRobertoで勝負です。Wonder Againに◎を打つのもしゃくだしね。

■Juvenile
◎Set Alight
○Stevie Wonderboy
▲Dr. Pleasure
△Leo
一瞬現実を見た後にあらぬ方向に飛んだ予想。欧州からの3頭でもっともダートをこなせそうなのを選んでみました。少なくとも6Fしか走らず、2戦勝ってないO'Brienの馬より信頼できるし。First SamuraiとHenny Hughesは前走と同じようには行かないだろうし。

■Juvenile Fillies
◎Folklore
○Knights Templar
▲Sensation
△Original Spin
安定感のあるFolkloreから。AdieuはPletcher師が2歳馬にギリギリの仕上げをするとは思えないので振り切られるかなと思う。AlcibiadesもOak Treeもあまりよろしくないレースかなと思うので、そこを使った馬よりは別路線。

January 29, 2006

1/29 Santa Monica H GI Santa Anita CA Dirt 7F

素で忘れるところでした。ただでさえBaileyのラストってここで注目はSunshine Millionsに集中してるわけで…。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Alphabet KissesAlphabet SoupKiss For SixSaratoga SixPatrick A. Valenzuela
2Miss TerribleNumerousLuminareForlitanoGarrett K. Gomez
3Leave Me AloneBold BadgetFabulous BalletMoscow BalletKent J. Desormeaux
4Nossa CancaoFast GoldFlor Do BlitzMinstrel GloryOmar A. Berrio
5Awesome LadyBianconiRisen WitchConquistador CieloJon Kenton Court
6ReforestForestryTremorTromosJose Valdivia Jr.
7AllswellthatnswellPerfect MandateA Lucky HappeningSomething LuckyIsaias D. Enriquez
8Behaving BadlyPioneeringTimeleighnessSir RaleighVictor Espinoza
9Sharp LisaDixieland BandWinter's GoneDynaformerCorey S. Nakatani
手抜き更新用にこの前作った出走表作成マクロ使ったら、Doループが暴走したぜorz。まあ、気にせずに。
Sunshine MillionsのFilly and Mare Sprintにも登録のある馬がいるわけで、実際出てくるのかってところが判断に困ります。特にAlphabet KissesとかLeave Me Aloneがそうだから困るんだよなと。
そんなわけで展望なんてやったところで、出走メンバー次第だろって所はある。それではあまりにも酷いので、Miss TerribleとかSharp Lisaが勝ったら嬉しいなという辺りで。

RESULT

1.Behaving Badly: Pioneering - Timeleighness by Sir Raleigh
2.Miss Terrible: Numerous - Luminare by Forlitano
3.Leave Me Alone: Bold Badget - Fabulous Ballet by Moscow Ballet
4.Nossa Cancao: Fast Gold - Flor Do Blitz by Minstrel Glory
5.Sharp Lisa: Dixieland Band - Winter's Gone by Dynaformer
6.Allswellthatnswell: Perfect Mandate - A Lucky Happening by Something Lucky
7.Awesome Lady: Bianconi - Risen Witch by Conquistador Cielo
8.Alphabet Kisses: Alphabet Soup - Kiss For Six by Saratoga Six
Behaving Badlyが逃げ切りました。Alphabet Kissesは何をしていやがるとか思ったら2番手追走もほとんどできずにあっさり失速して最下位に沈んでやんの。Leave Me Aloneもスタート後に不利を受けて、外を回してくるものの3着まで。追い込み勢ではMiss Terribleが中団から伸びるが、Behaving Badlyとの差を詰めることは出来ないという感じのレースか。前半のペースが結構速くて、最後3Fは大分時計が落ちてますが、それでも追い込みは効かず。

February 11, 2006

2/11 Santa Maria H GI Santa Anita CA Dirt 8.5F

Post Position

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1SeafreeChief SeattleQueen RandiFly So FreeJavier SantiagoRobert J. Frankel
2Hollywood StoryWild RushWife For LifeDynaformerGarrett K. GomezJohn A. Shirreffs
3Sharp LisaDixieland BandWinter's GoneDynaformerCorey S. NakataniDoug F. O'Neill
4ProposedBenchmarkQuiet RomanceBertrandoPatrick A. ValenzuelaJohn A. Shirreffs
5Healthy AddictionBoston HarborLady LaikaGone WestVictor EspinozaJohn W. Sadler
6Musica SiMalekLa EmestinaRoyal DanzigAlex O. SolisRichard E. Mandella
7Heavenly HumorDistorted HumorCall From HeavenPhone TrickKevin KriggerJerry Hollendorfer
8Star ParadeParade MarshallClerical EtoileThe WatcherMartin A. PedrozaDarrell Vienna
9Skipping CourtDoneraile CourtWildcat OrchidPirate's BountyKent J. DesormeauxDoug F. O'Neill
今年の北米牝馬路線ってのは軸がまだいないという感覚はあるのですよ。昨年のStellar Jayne、Ashadoが揃って引退して、Society Selectionくらいは残ってたらと思ったら引退してますしあとはどうなるかな。Pleasant Homeも引退してるし。
ということで本来ならちゃんと出てこないといけない明け4歳なのですが、どうも昨年後半に古馬相手に戦っていた様子では小粒と言われても仕方のないレベルかなというところはあります。
それでSharp Lisaなんですが、Las Virgenes Sを勝って期待されたもののその後は休養もありレースを選んで出走しているようなところもありますが、勝ちがないという状況。そろそろしっかり復活して欲しいところで、GIを勝ったSanta Anitaに戻ってきてどうかな。とりあえず前走のSanta Monica Hは距離が短かったという事にしておきますかね。
一方こちらは、かなり前にこのレースを勝っているStar Parade。2003年ですからもう3年も前のことになってしまいました。そうは言っても去年はBayakoa Hを勝っていますし、力の衰えはないのでしょう。前走でSan Gorgonio Hを大敗していますが、これは5戦して勝てない芝でのレースですので度外視して良いレース。Santa Anitaのメイントラックは5戦して2勝、2着2回と得意のコースですので今回は有力。
上がり馬はProposed。前2走で合計7馬身1/2の着差をつける圧勝で連勝中。前走はGIIのEl Encino H。これくらいの馬がここから強くなると牝馬路線も面白くなるのですけどねえ。
Healthy Addictionは今年初戦のPaseana Hを2馬身差で快勝してきました。昨年後半にはLady's Secret BCHでStar Paradeを下しているという実績を持つので要注意でしょう。このHealthy AddictionがHollywood Storyと並び117ポンドのトップハンデ。
そのHollywood Storyはその名の通りHollywood Parkが大得意で3勝全てをHollywoodで挙げています。他のコースでは妙に詰めが甘いところがあって勝ちきれないのですが、実力はありますし、そろそろまたGI勝って欲しいなと思うところはあったり。

RESULT

1.Star Parade: Parade Marshall - Clerical Etoile by The Watcher
2.Proposed: Benchmark - Quiet Romance by Bertrando
3.Hollywood Story: Wild Rush - Wife For Life by Dynaformer
4.Healthy Addiction: Boston Harbor - Lady Laika by Gone West
5.Heavenly Humor: Distorted Humor - Call From Heaven by Phone Trick
6.Musica Si: Malek - La Emestina by Royal Danzig
7.Skipping Court: Doneraile Court - Wildcat Orchid by Pirate's Bounty
Non Runner: Seafree, Sharp Lisa
Star Paradeは好位から直線で抜け出すという競馬で2004年以来のSanta Maria H制覇。南半球産馬とはいえ今年でもう7歳になりますがしぶといですねえ。この勝利で通算の獲得賞金も100万ドルの大台を超え、GIは3勝。名牝と言ってよいクラスでしょう。次走はApple Blossom Hを予定。しかしまあ、このSanta Maria H2勝のBayakoa H2勝とSanta AnitaとかHollywood Parkのダート8.5Fでは滅法強いですな。
Proposedは内で耐えて直線で追い込んだがStar Paradeには届かず。良い馬ですしこの世代を引っ張るべき立場であるとは言えるでしょうが、Star Paradeを捕らえきれないのではちょっと力不足という印象もあるかな。
Hollywood StoryはやっぱりHollywood Storyでしたというしかない3着にて、この馬はこういうものなのだと諦めるべきではあるか。Hollywoodに戻ってきたときに勝てれば良いか。
Sharp LisaとSeafreeは今日のLa Canada Sに回ったためスクラッチ。

2/11 Las Virgenes S GI Santa Anita CA Dirt 8F

Post Position

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1MeetmeinthewoodsGeneral MeetingStar of the WoodsWoodmanCorey S. NakataniDoug F. O'Neill
2Lake ComoSalt LakeLovely GhostSilver GhostIsaias D. EnriquezJose E. DeLima
3Diplomat LadyForestryPlaycallerSaratoga SixTyler BazeChristopher S. Paasch
4BalanceThunder GulchVertigineuxKris S.Victor EspinozaDavid E. Hofmans
5Talullah LulaOld TriesteMcconnel SpringsDeputy MinisterGarrett K. GomezBob Baffert
6Itty Bitty PrettyEl CorredorTipsy GirlRaise a CupPatrick A. ValenzuelaDoug F. O'Neill
7Dance DailyFive Star DayDance AlexaSouthern HaloJavier SatiagoD. Wayne Lukas
8Wild FitWild WonderGrannies FatherAt Full FeatherAlex O. SolisPatrick L. Biancone
Wild Fitが出てくるので結構注目かなとは思う。今年緒戦となるこのレースを勝てればFolkloreへの雪辱というのも見えてきますね。
相手関係は、Hollywood Starletを勝ったDiplomat Lady、その2着に入ったBalance、Folkloreが出走してきたSanta Ynez Sを勝ったDance Dailyと2着のTalullah Lula、Santa Isabel Sを圧勝したItty Bitty Prettyと強力です。
このレースを勝てば西海岸の3歳女王の座がかなり現実的なものになるというレベルではありましょう。個人的にはThunder Gulch産駒が久々にGI勝てばよいなという夢を見てBalanceガンガレとか思うわけですが。
BalanceはThunder Gulchから遡ってKris S.、Forli、Hoist the Flag、Tom Foolとなかなか良い感じの血統ではあり、Mr. ProspectorとRobertoを軽く組み合わせてNashuaのクロスを作るというパターン。近親にこれといった活躍馬は出ていませんが、これだけの種牡馬を配されてきていますし、半姉がステークス馬になっていることからも十分な血統背景かなというところはありますね。ただ、Thunder Gulchって距離が長い方が良さそうで、おまけにKris S.が母父ですからね。ここで良いレースをして距離を延ばしてというところに期待するのが良いのかなと。
Itty Bitty Prettyは父がそもそもMr. Prospectorの3X4となるEl Corredorで母父がそのMr. Prospectorに酷似した血統を持つRaise a Cupと来るだけでもアレなのに三代母であるGood CallがCase Ace X American Flagというどこかで見た組み合わせ、というかRaise You。突き抜けていると言えばそうなんですが、Bold Rulerのクロスを軸にNasrullahも目立つ形になるし、このアメリカンすぎるのはどうよとかは思う。
Talullah Lulaは祖母HopespringsforeverがMiswakiの全妹。Old Triesteのスピードは結構侮れないものがありますし、母父にDeputy Minister、祖母父Mr. ProspectorということでMinister Ericと似た配合になっています。こっちはBuckpasserが入って、Buckpasserクロスが出来上がるのでMinister Ericより底力があるかなと。

RESULT

1.Balance: Thunder Gulch - Vertigineux by Kris S.
2.Wild Fit: Wild Wonder - Grannies Father by At Full Feather
3.Itty Bitty Pretty: El Corredor - Tipsy Girl by Raise a Cup
4.Talullah Lula: Old Trieste - Mcconnel Springs by Deputy Minister
5.Diplomat Lady: Forestry - Playcaller by Saratoga Six
6.Meetmeinthewoods: General Meeting - Star of the Woods by Woodman
7.Dance Daily: Five Star Day - Dance Alexa by Southern Halo
Non Runner: Lake Como
Thunder Gulchがキタキタ。というかこの血統ですので中距離路線で大いに期待してよろしいのではあろうなと。David Hofmans師もThunder Gulchの娘に1マイルは向いていないと考えていたようではありますし、見事に期待を裏切ってくれたというところはありましょう。道中も置いていかれるようなところはありませんし、Wild Fitあたりが余裕で構えすぎていたために追い込み切れなかったという面もあるにせよ、Balanceは良いレースをしたと言えます。この後はSA OaksからKentuckyへという路線ですかね。9Fとか10Fでも何の問題もなさそうなので楽しみです。
Wild Fitはこの脚質が、というところですかね。今回も追い込んだものの前が詰まったりで届かずという2着。

February 26, 2006

2/25 Gulfstream Park BCS GI Gulfstream FL Turf 11.5F

この時期の北米芝11Fなんてこんなものですよと言う感じのメンバーではあるかな。ま、低調。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Honor in WarLord at WarCatumbellaDiesisShaun BridgmohanPaul J. McGee
2Broadway ViewBroad BrushDouble SixesGone WestEddie CastroNicholas P. Zito
3Go DeputyDeputy MinisterPartygoerSecretariatJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
4EinsteinSpend a BuckGay CharmGhadeerRafael BejaranoHelen Pitts
5ContinuouslyDiesisPlay On and OnStop the MusicBrice BlancRobert J. Frankel
6Request For ParoleJudge T CMadison's QuestDeputy MinisterEdgar S. PradoStanley M, Hough
7MustanfarUnbridledManwahLyphardJavier CastellanoKiaran P. McLaughlin
8Gun SaluteMilitaryHail RobertaRobertoCornelio H. VelasquezWilliam I. Mott
マイナー血統愛好という向きからすると泣いて喜びそうなのが4頭もおりまする。
しかしながら、ここで上位はGun Salute。GI Secretariat S勝ちという実績があり、後はこの11Fという距離でしょうが、大して厳しいメンバーにも思えませんので乗り切ってもらわんとなというところではあります。
同じく4歳馬のEinsteinはブラジル産馬。ということで、実際にはまだ3歳の秋というところ。これが定量戦で同斤量背負うのだからちと割り引くしかなかろうなとは思う。
GI馬であるRequest For Paroleは11F得意。ですが、昨年はUnited Nation Hで3着に入るのがやっとというところはあって、もう7歳になったし厳しいと言うところはあるか。
同じく7歳馬でGIを勝った経験のあるHonor in WarとContinuouslyはもう3年も前のTurf ClassicとHollywood Turf Cですので無理だろうなとは思うものの、Honor in Warは今年になってからもステークスで勝ってるのであとはGIになってどうかと言うところ。ただ、距離がちょっとなあ。
去年3着のMustanfarはGIを取る絶好のチャンスではありますかね。Unbridledで無理矢理矯正したような印象もあり、祖母Height of Fashionという血統でアメリカで走るにはちょっと重いかなと言うところはありますが、だからこそ11Fとか12Fのレースこそ勝負かけてこないとなとは思う。

RESULT

よく見たら11.5Fでやんの。
1.Einstein: Spend a Buck - Gay Charm by Ghadeer
2.Go Deputy: Deputy Minister - Partygoer by Secretariat
3.Gun Salute: Military - Hail Roberta by Roberto
4.Mustanfar: Unbridled - Manwah by Lyphard
5.Broadway View: Broad Brush - Double Sixes by Gone West
6.Honor in War: Lord at War - Catumbella by Diesis
7.Request For Parole: Judge T C - Madison's Quest by Deputy Minister
8.Continuously: Diesis - Play On and On by Stop the Music
勝っちゃいましたねえ、Einstein。重賞初挑戦でGI勝ってしまうのだからこの先期待が持てそうですね。これで6戦4勝。
7歳のGI馬3頭は揃って下位に沈みました。もうダメかなという印象はあるかな。

March 11, 2006

3/11 Santa Margarita Invitational H GI Santa Anita CA Dirt 9F

Post Position

毎年のことながら、Santa Maria Hの再戦に、今年初戦となるような連中やら4歳の上がり馬がどう絡むかというところではありましょう。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Dream of SummerSiberian SummerMary's DreamSkywalkerAlex O. Solis
2SeafreeChief SeattleQueen RandiFly So FreeVictor Espinoza
3Healthy AddictionBoston HarborLady LaikaGone WestJon Kenton Court
4Santa CandidaEspaciadoSaint MarisaSaint SeverOmar A. Berrio
5Star ParadeParade MarshallClerical EtoileThe WatcherMartin A. Pedroza
6Play BalladoSaint BalladoPiccolo PlayerCapoteTyler Baze
7Hollywood StoryWild RushWife For LifeDynaformerGarrett K. Gomez
8Bending StringsAmerican ChanceStraight SouthHail the PiratesCorey S. Nakatani
9ProposedBenchmarkQuiet RomanceBertrandoPatrick A. Valenzuela
10Awesome LadyBianconiRisen WitchConquistador CieloMatt S. Garcia
ということで得意条件で久し振りのGIタイトルを手に入れたばかりのStar Paradeは当然ここでも有力。今回は118ポンドを背負いますが、それもたいした事はないという感じはありますか。2年前に同じくSanta Maria H勝ちから挑んだときは2着でした。調子を取り戻した今もまた勝ち負けに持ち込める実力でしょう。
トップハンデを背負う事になったのはDream of Summer。この馬もこの程度の距離が得意であり、どちらかと言うと西海岸を得意とするタイプ。今年で7歳ですが頭角を現すのが遅く、レース数も年齢のわりには少ないのでまだまだいけるというところではあるか。前走はSunshine Millions Distaffを3着。昨年はStar Paradeと3度ぶつかり2度先着。とはいえStar Paradeが調子を落としていた昨年のこのレースを除くとApple Blossom HでDream of Summerが勝ち、Bayakoya HでStar Paradeが勝つという状態ですから互角と言って良いでしょう。
Santa Maria HをスクラッチしてのLa Canada S参戦があたりだったSeafreeもここで喉勝負できるなら十分と言う素材ではなかろうかな。これとSanta Mariaで2着のProposedが頑張ってくれれば4歳も面白いということになろうかなと。

Result

1.Healthy Addiction: Boston Harbor - Lady Laika by Gone West
2.Dream of Summer: Siberian Summer - Mary's Dream by Skywalker
3.Seafree: Chief Seattle - Queen Randi by Fly So Free
4.Proposed: Benchmark - Quiet Romance by Bertrando
5.Santa Candida: Espaciado - Saint Marisa by Saint Sever
6.Play Ballado: Saint Ballado - Piccolo Player by Capote
7.Bending Strings: American Chance - Straight South by Hail the Pirates
8.Awesome Lady: Bianconi - Risen Witch by Conquistador Cielo
Non Runner: Star Parade, Hollywood Story
スクラッチしやがった。まあ、雨の影響が残り馬場状態がWetと発表されてはStar Paradeは厳しいかなとは思われ。
それにしてもHealthy Addictionですかというのが正直なところ。Dream of Summerがきっちり決めておかなければいけないレースだったかなとは思う。ただ、3着のSeafreeまではまだ良いかなという感じではあるので、次のレースに期待しましょう。Bending Stringsは雨とはいえ酷すぎる敗戦。

March 13, 2006

3/12 Santa Anita Oaks GI Santa Anita CA Dirt 8.5F

Post Position

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Quiet KimReal QuietMiss AlydeedAlydeedPatrick A. ValenzuelaRobert B. Hess Jr.
2CheerilyDanehill DancerMerrilySharoodTony FarinaPatrick L. Biancone
3Horse B With YouSlewdledoOur Rich NativeOur NativeJon Kenton CourtNicholas J. Hines
4Diplomat LadyForestryPlaycallerSaratoga SixTyler BazeChristopher S. Paasch
5Sweet BelleDeputy CommanderSanibel SoleMiswakiCorey S. NakataniWallace A. Dollase
6Karlee's KittenPioneeringColonial KittenColonial AffairMartin A. PedrozaGary Mandella
7BalanceThunder GulchVertigineuxKris S.Victor EspinozaDavid E. Hofmans
8I Can SeeFlying ChevronPrecocious QueenBold RuckusKerwin JohnRafael DeLeon
9Wild FitWild WonderGrannies FatherAt Full FeatherAlex O. SolisPatrick L. Biancone
ここはBalanceとWild Fitの再戦ということになりそうか。好位からの競馬ができるBalanceが今のところは一枚上手ではあるでしょう。Wild Fitはずっと差し届かずという惜しいレースを続けているが、何とかBalanceを捕らえられるタイミングがあればなとは思う。Las Virgenes Sは直線スムーズに行けばもっと際どかったろうし。
Diplomat LadyはLas Virgenes Sでは競りかけられて散りましたが、Hollywood StarletではBalance相手に逃げ切ってますので、スムーズに逃げられれば十分勝機ありといったところか。それでもBalanceとWild Fit相手ではやや見劣りは避けられず。
ステークス初挑戦となるSweet BelleはRegal Greamに遡る名族であり、デビュー戦のスプリント戦をアタマ差で負けたあと2連勝しての挑戦。このレース4勝を誇るNakatani騎乗にかけると言う事になるかな。

Result

1.Balance: Thunder Gulch - Vertigineux by Kris S.
2.Quiet Kim: Real Quiet - Miss Alydeed by Alydeed
3.Wild Fit: Wild Wonder - Grannies Father by At Full Feather
4.Diplomat Lady: Forestry - Playcaller by Saratoga Six
5.Karlee's Kitten: Pioneering - Colonial Kitten by Colonial Affair
6.Sweet Belle: Deputy Commander - Sanibel Sole by Miswaki
7.Horse B With You: Slewdledo - Our Rich Native by Our Native
8.I Can See: Flying Chevron - Precocious Queen by Bold Ruckus
9.Cheerily: Danehill Dancer - Merrily by Sharood
逃げたのはCheerily。その後ろにQuiet Kimがつけ、Diplomat Ladyは3番手。Cheerilyはあっさり潰れますが、この段階までにQuiet Kimとやりあう事になってしまったDiplomat Ladyは直線力なく4着まで。今回も一番人気となったWild Fitは後方8番手を進み、Balanceも7番手。とはいえ先行する3頭を追う集団の後ろにつける形のレースとなりました。で、3、4コーナーで前との差が一気に詰まるとBalanceは一番外から楽々前に並びかけて直線に入ったところで勝負あり。内で粘るのがQuiet KimでBalanceの後ろから来たWild Fitはそこから伸びずに届かず3着に終わりました。
Balanceの強さが目立ったレースでしょう。一方でWild Fitは特に問題の無いと思えるレース運びながらQuiet Kimすら捕らえられないという結果でかなり期待はずれと言えようか。やはり距離が延びるとThunder Gulchの母系にある欧州の血ってのは意味を持ってくるんだろうし、Kris S.、Forli、Hoist the Flag、Tom Foolと重ねられたBalanceの母系も物を言うということになりましょう。そうなると父系はマイルあたりがベストだし。Bold Rulerを重ねる母もこれ以上の距離で良さそうには見えないので、今後8Fから10Fの路線でBalanceを逆転するのは難しいかなという気がします。脚質的に展開はまって飛んで来るというパターンはあるかもしれないですけど、そういうレースの場合の自在性でもBalanceが上でしょうし。
Quiet KimはMaiden勝ちから良く頑張ったといえますが、この2着はValenzuelaの手腕かなと思うところもあります。文句のつけ様の無いレースで2馬身半差をつけられるのだから決定的な敗戦か。
ともかく文句無しで西海岸の女王はBalanceとなりました。このあとはKentucky Oaksを目標にする見込み。9Fだからもっと楽になるかと。そのあとはNYの3歳戦か西海岸に戻ってVanity Hあたりで古馬にぶつけるという形になりそうかな。今なら早めに古馬にぶつけても十分いけるかと思ったり。

April 1, 2006

4/1 Florida Derby GI Gulfstream FL Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1HesanoldsaltBroad BrushSalty GalCox's RidgeEddie CastroNicholas P. Zito
2Flashy BullHoly BullIridescenceMt. LivermoreRafael BejaranoKiaran P. McLaughlin
3Saint AugustusSaint BalladoLorie DarlinWest By WestChristopher P. DeCarloTodd A. Pletcher
4Doc CheneySaint BalladoLady MelesiColonial AffairJeremy RoseNicholas P. Zito
5SunriverSaint BalladoGoulashMari's BookJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
6RehobothWagon LimitSo RitzyDarn That AlarmJavier CastellanoFrank Gomez
7Sharp HumorDistorted HumorBellonaHanselMark GuidryDale L. Romans
8High BluesHigh YieldKim's BluesCure the BluesCornelio H. VelasquezDavid E. Paulus
9Charming ImageHalo's ImageGlass SlipperKatowicePajiv MaraghAnthony Pecoraro
10BarbaroDynaformerLa Ville RougeCarson CityEdgar S. PradoMichael R. Matz
11Sam's AceIn ExcessQueen of PainMeadowlakeFelipe F. MartinezDoug F. O'Neill
Saint Balladoが3頭並んで結構笑えるメンバーよなとか思ったわけですが、その最後に出てきてるSunriverはAshadoの全弟。
人気はここまで無敗のBarbaroに集中しています。Dynaformer産駒でダートでどこまでというところではありますので、ここをこなすようならこの先も良さそうな馬ではあります。距離は問題ないでしょう。
これに続くのがFlashy Bull、Sunriver、Sharp Humorの3頭。
今年は例年に無くPletcher師がこの路線に馬を送り込んで来ているという印象はあります。やはりKentucky Derbyを勝ちたいというところはあるのかなという感じはあったり。この舞台にはSaint AugustとSunriverの2頭。Velazquez騎乗の本丸Sunriverは馬場状態が悪かったとはいえ前走のHoly Bull SでBarbaroの7着と敗北しているので、Ashadoの全弟という部分でやや人気先行気味になっているのかなとは思います。Pletcher-Velazquezの組み合わせの重賞成績は凄まじいのですが、まああまり得意でないダービー戦線なのでちょっと休んでいてもらいましょうねえ。
Flashy BullはFountain of Youth Sで2着、Sharp HumorはSwale Sの勝ち馬。Remsen Sでも2着のあるFlashy Bullは距離は問題なかろうが決めてがやや足りないというところではあるかな。一方のSharp Humorは距離が問題。こなせれば面白くなるんでしょうがねえ。Forty Ninerの同族。

Result

1.Barbaro: Dynaformer - La Ville Rouge by Carson City
2.Sharp Humor: Distorted Humor - Bellona by Hansel
3.Sunriver: Saint Ballado - Goulash by Mari's Book
4.Sam's Ace: In Excess - Queen of Pain by Meadowlake
5.Hesanoldsalt: Broad Brush - Salty Gal by Cox's Ridge
6.High Blues: High Yield - Kim's Blues by Cure the Blues
7.Flashy Bull: Holy Bull - Iridescence by Mt. Livermore
8.Charming Image: Halo's Image - Glass Slipper by Katowice
9.Saint Augustus: Saint Ballado - Lorie Darlin by West By West
10.Doc Cheney: Saint Ballado - Lady Melesi by Colonial Affair
11.Rehoboth: Wagon Limit - So Ritzy by Darn That Alarm
逃げるSharp Humorの後ろで狙い済ましていたBarbaroが直線でSharp Humorに襲い掛かり、これをゴール前で競り落とした形。まあ、何とか突破できて良かったですねという感じではあるかな。Sharp Humorも距離への目途が立ったというか、9Fこなせれば十分という気がする。
で、その上位2頭以外は何をしていたのかということになりそうですが、Sunriverをいじめていたというあたりか。

April 8, 2006

4/8 Wood Memorial S GI Aqueduct NY Dirt 9F

Post Position

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1JazilSeeking the GoldBetter Than HonourDeputy MinisterFernando Jara
2Platinum CoupleTale of the CatIngot's Dance AwayGate DancerJose A. Santos
3Keyed EntryHonour and GloryAva knowsthecodeCryptoclearanceEdgar S. Prado
4Deputy GlittersDeputy CommanderGlittersGlittermanJose Lezcano
5Niagara CausewayGiant's CausewayTheoreticallyTheatricalIsaias D. Enriquez
6Greeley's LegacyMr. GreeleyDeceit PrincessVice RegentEibar Coa
7Bob and JohnSeeking the GoldMinister's MelodyDeputy MinisterGarrett K. Gomez
8Marco's TaleTale of the CatAzarbaStrawberry RoadNorberto Arroyo Jr.
9Scanlon's SongPartner's HeroPauline's ProspectAllen's ProspectRamon A. Dominguez
Platinum CoupleはDance Away Capoteの半弟。Aqueductが本拠地のようで、2歳時にAqueductの8.5Fをレコードで駆けています。今年はCount Fleet S、Whirlaway Sと続けてAchilles of Troyに負けているのが嫌なところながら、そこそこの力はありそうです。父がCapoteからTale of the Catに変わりNasrullahがNashuaとBold Rulerに集約されるので良いかとも思う。
Keyed Entryは同コースのGotham Sをクビ差で落としました。勝ったのは伏兵Like Nowでここには出走してきません。ということで、実績から順当に一番人気に推される見込み。Hutcheson SではGulfstream Parkの7.5Fでレコード勝ちというスピード馬です。
いまいち一線級とはいえないメンバーかな。

Result

1.Bob and John: Seeking the Gold - Minister's Melody by Deputy Minister
2.Jazil: Seeking the Gold - Better Than Honour by Deputy Minister
3.Keyed Entry: Honour and Glory - Ava knowsthecode by Cryptoclearance
4.Scanlon's Song: Partner's Hero - Pauline's Prospect by Allen's Prospect
5.Platinum Couple: Tale of the Cat - Ingot's Dance Away by Gate Dancer
6.Deputy Glitters: Deputy Commander - Glitters by Glitterman
7.Greeley's Legacy: Mr. Greeley - Deceit Princess by Vice Regent
8.Niagara Causeway: Giant's Causeway - Theoretically by Theatrical
9.Marco's Tale: Tale of the Cat - Azarba by Strawberry Road
水の浮いたドロドロの馬場だけにどこまでアテになる結果かというのは問題だが、逃げたKeyed Entryを外から追走したBob and Johnが直線でなんとか競り落として1着。とは言え最後は両馬とも脚が上がっているという状況で、最後方待機から飛んできたJazilの急襲を受けてKeyed Entryは3着でした。
Kentucky Derbyに向けての最終プレップとしてはちょっとレースコンディションに問題があるという気はするのですが…

4/8 Carter H GI Aqueduct NY Dirt 7F

Post Position

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Bishop Court HillHoly BullJust CuzCormorantJose A. Santos
2Happy HuntingSeeking the GoldFurloughEasy GoerMike E. Smith
3Sir GreeleyMr. GreeleyWorry NotConcernGarrett K. Gomez
4Mass MediaTouch GoldSultry AllureForty NinerRamon A. Dominguez
5KazooTabasco CatVennila CreamValid AppealRichard Migliore
6Silver TrainOld TriesteRidden in the StarsCormorantEdgar S. Prado
7Call the LordLord CarsonCall BrandCaller I.D.Pablo Fragoso
8Big Apple DaddyPrecise EndClever ActressTheatricalOrlando Mojica
なんだかんだと言って7Fあたりで強いのがMass Mediaです。これとBC SprintのSilver Trainあたりかと思ったらRichter Scale Hで7着ってのは何じゃ。そんなことを言ったらMass Mediaだって安定感無いだろうというのはあるんだが。
他の馬はよう知りません。

Result

1.Bishop Court Hill: Holy Bull - Just Cuz by Cormorant
2.Sir Greeley: Mr. Greeley - Worry Not by Concern
3.Big Apple Daddy: Precise End - Clever Actress by Theatrical
4.Mass Media: Touch Gold - Sultry Allure by Forty Niner
5.Happy Hunting: Seeking the Gold - Furlough by Easy Goer
6.Call the Lord: Lord Carson - Call Brand by Caller I.D.
Non Runner: Kazoo, Silver Train
という事でこちらも泥んこ馬場。スタートから行って逃げたBishop Court Hillが直線でSir Greeleyらに迫られたものの最後まで凌ぎきってGI制覇。Mass MediaはBishop Court Hillについていったものの直線で伸びず。

4/8 Ashland S GI Keeneland KY Dirt 8.5F

Post Position

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1BushfireLouis QuatorzeTraki TrakiMo PowerCornelio H. VelasquezEddie Kenneally
2CoolwindForest WildcatScoopGone WestEusebio Razo Jr.Greg Geier
3Wait a WhileMaria's MonFlirtatiousA.P. IndyJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
4Performing DivaStorm CatBuntingPrivate AccountRene R. DouglasWilliam I. Mott
5Sweet SugareeTiznowClever TideClever TrickShaun BridgmohanFrank R. Springer
6BalanceThunder GulchVertigineuxKris S.Victor EspinozaDavid E. Hofmans
7Saratoga DriveSiphonOrange SickleRich CreamJevier CastellanoRichard A. Violette Jr.
8Itty Bitty PrettyEl CorredorTipsy GirlRaise a CupMark GuidryDoug F. O'Neill
なんと言ってもBalance参戦ということに尽きようかと思います。西海岸の女王がいよいよ中部戦線に乗り込んできたというあたりで順当に突破していただきたいところ。
対抗として名の挙がるBushfireは逃げ馬でスピード向きのKeenelandのトラックは向くだろうというコメントが出ています。また、Davona Dale SでBushfireを下したWait a Whileも有力ですが、Balanceに隙がないので付け入るのは難しいかな。

Result

1.Bushfire: Louis Quatorze - Traki Traki by Mo Power
2.Wait a While: Maria's Mon - Flirtatious by A.P. Indy
3.Balance: Thunder Gulch - Vertigineux by Kris S.
4.Itty Bitty Pretty: El Corredor - Tipsy Girl by Raise a Cup
5.Sweet Sugaree: Tiznow - Clever Tide by Clever Trick
6.Performing Diva: Storm Cat - Bunting by Private Account
7.Saratoga Drive: Siphon - Orange Sickle by Rich Cream
8.Coolwind: Forest Wildcat - Scoop by Gone West
逃げたBushfireが直線突き放して圧勝。スタートから2番手につけていたSweet Sugareeは早々に後退するも、BalanceはWait a Whileとの差も詰められずに3着に終わる。まあKeenelandで勝つ馬はChurchill Downsで勝てないという事もあるわけですが…

4/8 Santa Anita Derby GI Santa Anita CA Dirt 9F

Post Position

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1A.P. WarriorA.P. IndyWarrior QueenQuiet AmericanCorey S. Nakatani
2Brother DerekBenchmarkMiss Soft SellSiyah KalemAlex O. Solis
3WildfangBroken BowCouldn't Be SoldNoble NashuaOmar A. Berrio
4Indy WildcatA.P. IndyPachecaStorm CreekTyler Baze
5Sacred LightHoly BullSummer GlimmerSummer SquallAaron T. Gryder
6Point DeterminedPoint GivenMerengueBroad BrushRafael Bejarano
6頭しかいないのがなんともはや。
当然Brother Derekはどうよというレースになるわけですな。一応Santa Catalinaで2着にきたSacred LightとかSan Felipe SのA.P. WarriorとPoint Determinedが参戦しているのでメンバーとしては西海岸王者を決めるに相応しいと言っても良いかなと。

Result

1.Brother Derek: Benchmark - Miss Soft Sell by Siyah Kalem
2.Point Determined: Point Given - Merengue by Broad Brush
3.A.P. Warrior: A.P. Indy - Warrior Queen by Quiet American
4.Sacred Light: Holy Bull - Summer Glimmer by Summer Squall
5.Wildfang: Broken Bow - Couldn't Be Sold by Noble Nashua
Non Runner: Indy Wildcat
Brother Derekがハナ。続いたのがA.P. WarriorとPoint Determinedで、スタートに失敗したSacred Lightも4番手を追走。淡々と流れて3、4コーナーでA.P. WarriorがBrother Derekに対して仕掛けに行くものの並びかけるには至らず、逆に直線で放されてしまいます。で、最後に脚の無くなったA.P. Warriorを交わしてPoint Determinedが2着に上がるもののBrother Derekが完勝。楽々クリアしたという点では本番に向けて良い本馬場調教でしたねと言えてしまいそうです。

4/8 Apple Blossom H GI Oaklawn AR Dirt 8.5F

Post Position

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Platinum BalletSlip AwayMain EditionNureyevM. Clifton BerryDonnie K. von Hemel
2Happy TicketAnetLove and HappinessSeptieme CielRobby AlbaradoAndrew Leggio Jr.
3La ReasonLabeebReasoningNaskraTerry J. ThompsonDavid R. Vance
4Hollywood StoryWild RushWife For LifeDynaformerLuis S. QuinonezDarrell Vienna
5Spun SugarAwesome AgainIrish CherryIrish OpenMichael J. LuzziTodd A. Pletcher
Round Pondが出てこなかったので興醒めってのはあるのかもしれないが、その代わりにHappy TicketがHollywood Story、Star Parade、Spun Sugarなんかを相手にどんなレースをするのかってのは注目かと思う。特にStar Paradeは2年連続でこのレース2着と実績があり、調子も悪くないだけにチャンスでしょう。

Result

1.Spun Sugar: Awesome Again - Irish Cherry by Irish Open
2.Happy Ticket: Anet - Love and Happiness by Septieme Ciel
3.La Reason: Labeeb - Reasoning by Naskra
4.Platinum Ballet: Slip Away - Main Edition by Nureyev
5.Star Parade: Parade Marshal - Clerical Etoile by The Watcher
6.Hollywood Story: Wild Rush - Wife For Life by Dynaformer
Spun SugarがようやくGI制覇。そのSpun Sugarと序盤から競り合ったStar Paradeは大敗しました。Happy Ticketも直線で一旦は先頭に出るもののSpun Sugarに差し返される始末。Happy Ticketは8F程度が良いのかも。

April 15, 2006

4/15 Bluegrass S GI Keeneland KY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Little CliffGulchFavorite FeatherCapoteCorey S. NakataniNicholas P. Zito
2Bluegrass CatStorm CatShe's a WinnerA.P. IndyJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
3Storm TreasureStorm BootBoogie Beach BluesCure the BluesMark GuidryJohn T. Ward Jr.
4Strong ContenderMaria's MonKopenhagenDynaformerEdgar S. PradoSteven M. Asmussen
5First SamuraiGiant's CausewayFreddie FrissonDixieland BandRafael BejaranoFrank L. Brothers
6Court FollyRoyal AcademyConfidentiallySaratoga SixJavier CastellanoIan R. Wilkes
7Sinister MinisterOld TriesteSweet MinisterThe Prime MinisterGarrett K. GomezBob Baffert
8Sadler's TrickFavorite TrickWild RumourSadler's WellsJulien R. LeparouxPatrick L. Biancone
9Seaside RetreatKing GugatShe's Like RioBoundaryPatrick HusbandsMark E. Casse
GIIのArkansas Derbyがこのところ非常に良い成績を挙げるのに比して、プレップの重要GIながら最近はあまり活躍が見られないのがBluegrass S。今年はメンバーが薄く完全に立場が逆転してしまったかという印象。
ともかく前走勝ちという格好をつけてはいるFirst Samuraiではありますが、これはそのFountain of Youth Sで1位入線したSpecial牝系の隠し球Corinthianの降着を受けてのもの。ちと不満ではあるな。そしてこのFirst Samuraiはまだ2ターンのマイル以上の距離で勝っていないという距離の不安もあります。
Tampa Bay Derby組はそのレースで2着と期待を裏切ったBluegrass Cat。この他Little Cliff、Storm Treasureというあたり。
MLで5倍のStrong Contenderは2戦2勝でステークス初挑戦がこのレース。これが人気になっているというのが今年のBluegrass Sのレベルを語っているような気がします。

Result

いやーもう、First SamuraiにしてもBluegrass Catにしても前走である程度見切りつけましょうという気分ではあって、ぼーっと出走表を眺めた結果、Old Triesteのスピードってのはかなりのものであるとは思う部分があってSinister Ministerを本命にしたところまでは問題なしでした。こんな2着はいくらなんでも無理ですよ?なんとか後から血統見て考えるならば、自身の出自がDeltaであり、父Storm BootのがRough Shod系というところであろうか。…うん、無理なもんは無理w
1.Sinister Minister: Old Trieste - Sweet Minister by The Prime Minister
2.Storm Treasure: Storm Boot - Boogie Beach Blues by Cure the Blues
3.Strong Contender: Maria's Mon - Kopenhagen by Dynaformer
4.Bluegrass Cat: Storm Cat - She's a Winner by A.P. Indy
5.First Samurai: Giant's Causeway - Freddie Frisson by Dixieland Band
6.Seaside Retreat: King Gugat - She's Like Rio by Boundary
7.Sadler's Trick: Favorite Trick - Wild Rumour by Sadler's Wells
8.Little Cliff: Gulch - Favorite Feather by Capote
9.Court Folly: Royal Academy - Confidentially by Saratoga Six
スタートでしくじるもののすぐに飛び出したSinister Ministerはそのまま差を広げて道中完全に一人旅。後続はまったくついてこず、直線に入ってさらに差を広げて12馬身3/4差をつける圧勝劇。レースレベルはどうよってのはありますが、Sinister Ministerだけ違うレースを走ってたということではあるかなと。本番で勝てるかと言うとそこまでの期待はちょっと持てないながら、おそらく今回みたいに多少失敗気味に出ても行くとは思いますので、展開を握る事にはなるだろうなと思います。Baffertセンセは他にも有力馬を抱えているので、展開を作りに行くこの馬は重要な役割を果たす事を期待されるんだろうなというところで。
とりあえずOld Triesteという種牡馬は凄いねえというところはあって、A.P. Indyの後継としてもスピード寄りの際立った種牡馬になれたのではないかなとは思います。つくづく3世代の産駒を残して世を去ってしまっているのが惜しいです。自身もSwaps Sで逃げて圧勝とかとにかくスピードに秀でていましたので、こういうSinister Ministerのような産駒はそれを髣髴とさせるのが良いですね。
Old Trieste産駒で三冠路線に乗った馬といえばMinister Ericですが、あれは母父がDeputy Ministerで、Sinister MinisterはそのDeputy Minister産駒のThe Prime Minister。Mr. Prospectorが直接入る点なんかも共通してるのが興味深いところ。ついでに言うと両者とも4-m族という共通点もあるにはありますがね、アメリカに土着して長い4-m族のことでして、接続するのはなんとMaggie B Bにまで遡るという有様。10代じゃ全然足らん。一応Sanrafaを通るMinister Ericの方が名族ではあって、Sinister MinisterとなるとちょっとThe Prime Ministerといい、Hurry Up Blueといい格の落ちる種牡馬を使ってるかなとは思ったり。というかSinister Ministerの母系は更新が速く、父系も淡々と代を経てるためかNasrullahがかなり奥まってるよなあという印象はあるかな。

May 5, 2006

5/5 Kentucky Oaks GI Churchill Downs KY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Miss NormanArtaxCajun CatStorm CatPablo MoralesKarin Long
2Diplomat LadyForestryPlaycallerSaratoga SixAlex O. SolisChristopher S. Paasch
3Quiet KimReal QuietMiss AlydeedAlydeedKent J. DesormeauxRobert B. Hess Jr.
4BalanceThunder GulchVertigineuxKris S.Victor EspinozaDavid E. Hofmans
5Red Cherries SpinWith ApprovalLavish GiftGenerousCorey S. NakataniBernard S. Flint
6Ex CaelisFusaichi PegasusLa BarberinaNijinskyJulien R. LeparouxD. Wayne Lukas
7Wonder Lady Anne LReal QuietAnchoWild ZoneEdgar S. PradoRichard E. Dutrow Jr.
8Wait a WhileMaria's MonFlirtatiousA.P. IndyGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
9Itty Bitty PrettyEl CorredorTipsy GirlRaise a CupPatrick A. ValenzuelaDoug F. O'Neill
10BushfireLouis QuatorzeTraki TrakiMo PowerCornelio H. VelasquezEddie Kenneally
11Top Notch LadySultry SongOcean BreezeBladePatrick HusbandsMark E. Casse
12ErmineExchange RateRed MischiefThirty Six RedRobby AlbaradoRonny W. Werner
13Last RomanceWild RushFond RomanceFappianoRafael BejaranoRichard E. Dutrow Jr.
14Lemons ForeverLemon Drop KidCritikolaTough CriticMark GuidryDallas Stewart
Balanceは前走のAshland Sで敗北を喫しましたが、もとよりこのKentucky OaksとAshland Sの両方を勝つことが至難であるという事を考えれば、それほど気に病むものではないという事になりましょうか。そのAshland Sを圧勝して見せたBushfireはChurchill Downsでの経験もありますし、いくらKeenelandとChurchill Downsがリンクしないとはいえ有力なことは間違いないか。問題はDiplomat Ladyがどのくらいのペースで行くのかというところでしょうかねえ。やはりBalance相手に逃げ切るのは困難かと思われますが。

Result

1.Lemons Forever: Lemon Drop Kid - Critikola by Tough Critic
2.Ermine: Exchange Rate - Red Mischief by Thirty Six Red
3.Wait a While: Maria's Mon - Flirtatious by A.P. Indy
4.Wonder Lady Anne L: Real Quiet - Ancho by Wild Zone
5.Red Cherries Spin: With Approval - Lavish Gift by Generous
3→6.Bushfire: Louis Quatorze - Traki Traki by Mo Power
7.Last Romance: Wild Rush - Fond Romance by Fappiano
8.Top Notch Lady: Sultry Song - Ocean Breeze by Blade
9.Quiet Kim: Real Quiet - Miss Alydeed by Alydeed
10.Itty Bitty Pretty: El Corredor - Tipsy Girl by Raise a Cup
11.Balance: Thunder Gulch - Vertigineux by Kris S.
12.Miss Norman: Artax - Cajun Cat by Storm Cat
13.Diplomat Lady: Forestry - Playcaller by Saratoga Six
Ex Caelisは競争中止。Bushfireは3位入線も進路妨害で6着に降着。
人気馬総崩れってかBalanceがどうしようもない競馬で、Bushfireは降着を喰らうという有様にて、しかも勝ったLemons Foreverは最低人気の荒れ模様。最後方から捲ったLemons Foreverと同じく後から捲った形のErmineで1着2着。ハナを奪ったMiss Normanにしても、それを追いかけたDiplomat Ladyも2頭して脚が止まるとかいう状況。ということで2Fごとのラップを見ていくと、22.46-23.99-25.02-25.67-12.93でテンの4Fまでが速くてその後ボロボロという典型的な暴走ペースではあったのかなと。しかしそれにしてもこうも追い込みが決まりますかなってのはあるんですけどね。これで3月くらいまでの実績馬がボロボロというところもあって、今年の3歳牝馬路線が混沌としてしまいましたねえ。
勝ったLemons ForeverはLemon Drop Kid産駒で不振だったLemon Drop Kidがこんな形でGIを手に入れる事になろうとは思っても見ませんでした。というか出馬表出したとき何をボケたのか父Aptitudeとか書いてました、私。母Critikolaはアルゼンチン産馬で北米ではGI Santa Maria Hを3着の実績がある程度。母父Tough CriticはGrey Dawn産駒の無名馬でアルゼンチンで種牡馬として何頭かのGI馬を出したに止まります。次のレースでどういう結果を見せるかという事になりましょうか。
Lemon Drop KidはLane's Endの誇る名牝系Lassie Dearの系譜に連なる良血Kingmamboでいきなり2歳でFuturity Sを勝ったり、3歳でBelmont S、Travers Sを勝っています。古馬になってからもWhitney H、Woodward Hを勝ち、古馬になっても衰えないというKingmamboの特徴を体現して、北米でのKingmambo人気を決定付けた馬です。種牡馬としては現4歳が初年度産駒なのですが、これがさっぱりでなんとかGIIIを勝たせるのがやっとという状況(カナダでGIIも勝ちましたが)でした。現役時の実績から種牡馬入り直後は5万ドルだった種付け料も、初年度産駒の不振を受けて今年は3万ドルと発表されており、今確認してみたら更に落ちて2万ドルという状況になっていました。踏みとどまれるかどうか微妙なところだけにGI馬が出たのは大きいと思われ。同期のStephen Got Evenが徐々に評価を上げているのとは対照的。
今日のChurchill Downsは結構後から来ているという印象で、逃げるとまずつぶれています。Lousville BCHも逃げたCapside Ladyがつぶれて、後方待機から捲ってきたOonagh MaccoolとLa Reasonで決まっています。こちらはマイル通過が1:36.81という事もあり、走速いペースでもなかったのですが、今のChurchill Downsでは逃げると相当消耗するってことなのかなと。ま、このレース謎なのは何故かLeave Me Aloneが出走していて後方ママってなレースをしていやがることでしょうけど。Sweet Symphonyも全然ダメってな状況で牝馬路線はどうなりますのやら。
さて、この結果を受けてDerby。
1.逃げ馬にはきつい馬場状態で、後からの追い込みが決まる。
2.ここまであまり結果の良くなかったKingmambo後継が来た。
1からA.P. Warriorの追い込みを、2からはKing Cugat産駒Seaside Retreatをピックアップして勝負してみようかなとw

5/6 Humana Distaff H GI Churchill Downs KY Dirt 7F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Eastern LilyEastern EchoRaawiyehRaja BabaJohn McKeeDavid E. Pate
2Malibu MintMalibu MoonIvory MintKey to the MintJulien R. LeparouxJames R. Chapman
3Leave Me AloneBold BadgetFabulous BalletMoscow BalletKent J. DesormeauxJ. Eric Kruljac
4Nossa CancaoFast GoldFlor Do BlitzMinstrel GloryOctavio VergaraA.C. Avila
5Splendid BlendedUnbridled's SongValid BlendValid AppealEdgar S. PradoWilliam I. Mott
6Atlas ValleyCapoteAly's AffairColonial AffairJavier CastellanoIan R. Wilkes
7Behaving BadlyPioneeringTimeleighnessSir RaleighVictor EspinozaBob Baffert
8Pussycat DollReal QuietHookedontthefeelinCitidancerGarrett K. GomezBob Baffert
9Bending StringsAmerican ChanceStraight SouthHail the PiratesCorey S. NakataniWallace A. Dollase
9頭も集まったんならこの時期の牝馬限定戦としては十分なのではなかろうか。そしてメンバーの質という面から見てもBending Strings、Behaving Badly、Splendid Blended、Leave Me Aloneと今年の古牝馬戦線を占うようなメンバーとなっています。

Result

1.Pussycat Doll: Real Quiet - Hookedontthefeelin by Citidancer
2.Behaving Badly: Pioneering - Timeleighness by Sir Raleigh
3.Bending Strings: American Chance - Straight South by Hail the Pirates
4.Atlas Valley: Capote - Aly's Affair by Colonial Affair
5.Nossa Cancao: Fast Gold - Flor Do Blitz by Minstrel Glory
6.Splendid Blended: Unbridled's Song - Valid Blend by Valid Appeal
7.Eastern Lily: Eastern Echo - Raawiyeh by Raja Baba
Non Runner: Leave Me Alone
Leave Me Aloneは前日出走しているためスクラッチ。Malibu Mintは競争中止。
逃げたBehaving Badlyを最後に捕まえてPussycat Dollが勝ちました。Bending StringsはそのBehaving Badlyの後でレースを進めるものの、交わせず3着。
Pussycat DollはLa Brea Sも勝ってるし7Fあたりが得意という事なのだろう。9Fだとちょっとどうかと思うところはある。

5/6 Turf Classic S GI Churchill Downs KY Turf 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Cool ConductorStravinskyVerinhaBaroniusCornelio H. VelasquezRalph E. Nicks
2Perfect DriftDynaformerNice GalNaskraMark GuidryMurray W. Johnson
3CaciqueDanehillHasiliKahyasiPatrick A. ValenzuelaRobert J. Frankel
4Milk It MickMillkomLunar MusicKomaiteKent J. DesormeauxJames M. Cassidy
5Fort PradoEl PradoFort PondFortunate ProspectRobby AlbaradoJeff Trosclair
6EinsteinSpend a BuckGay CharmGhadeerRafael BejaranoHelen Pitts
7Silver TreeHennessyBlue BegumWith ApprovalJavier CastellanoWilliam I. Mott
8Honor in WarLord at WarCatumbellaDiesisDavid Romeo FloresPaul J. McGee
9English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
10Good RewardStorm CatHeavenly PrizeSeeking the GoldEdgar S. PradoClaude R. McGaughey III
11GorellaGrape Tree RoadExciting TimesJeune HommeJulien R. LeparouxPatrick L. Biancone
芝に転向してきたPerfect Driftとかもいますが、注目はEinsteinということになりましょうか。また、今年も現役に残っていたStorm Catの良血Good Rewardも参戦。ここにEnglish Channelもいるわ、Milk It Mickもいるわという状況。おまけはGorella。なかなかのメンバーですな。さて、Caciqueが何とかなったらそれはそれで面白いな。

Result

1.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
2.Cacique: Danehill - Hasili by Kahyasi
3.Milk It Mick: Millkom - Lunar Music by Komaite
4.Einstein: Spend a Buck - Gay Charm by Ghadeer
5.Gorella: Grape Tree Road - Exciting Times by Jeune Homme
6.Cool Conductor: Stravinsky - Verinha by Baronius
7.Good Reward: Storm Cat - Heavenly Prize by Seeking the Gold
8.Honor in War: Lord at War - Catumbella by Diesis
9.Silver Tree: Hennessy - Blue Begum by With Approval
10.Perfect Drift: Dynaformer - Nice Gal by Naskra
Non Runner: Fort Prado
Caciqueは勝ちきれませんな。
北米のこの距離を今後支えていく立場になるであろうEnglish ChannelがGIタイトルを手に入れたというレースではあるでしょう。Einsteinは10Fを超えてこないとちょっと厳しいのかなという印象。そして、馬群の一番後ろに付いて回ってきただけのPerfect Driftは一体何をしておるのかねと…。

5/6 Kentucky Derby GI Churchill Downs KY Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1JazilSeeking the GoldBetter Than HonourDeputy MinisterFernando JaraKiaran P. McLaughlin
2SteppenwolferAptitudeWolferWolf PowerRobby AlbaradoDaniel C. Peitz
3Keyed EntryHonour and GloryAva knowsthecodeCryptoclearancePatrick A. ValenzuelaTodd A. Pletcher
4Sinister MinisterOld TriesteSweet MinisterThe Prime MinisterVictor EspinozaBob Baffert
5Point DeterminedPoint GivenMerengueBroad BrushRafael BejaranoBob Baffert
6Showing UpStrategic MissionMiss AlethiaT.V. CommercialCornelio H. VelasquezBarclay Tagg
7Bob And JohnSeeking the GoldMinister's MelodyDeputy MinisterGarrett K. GomezBob Baffert
8BarbaroDynaformerLa Ville RougeCarson CityEdgar S. PradoMichael R. Matz
9Sharp HumorDistorted HumorBellonaHanselMark GuidryDale L. Romans
10A.P. WarriorA.P. IndyWarrior QueenQuiet AmericanCorey S. NakataniJohn A. Shirreffs
11SweetnorthernsaintSweetsouthernsaintIce BeautyWaquoitKent J. DesormeauxMichael J. Trombetta
12Private VowBroken BowSmooth as SlikDeputy MinisterShaun BridgmohanSteven M. Asmussen
13Bluegrass CatStorm CatShe's a WinnerA.P. IndyRamon A. DominguezTodd A. Pletcher
14Deputy GlittersDeputy CommanderGlittersGlittermanJose LezcanoThomas Albertrani
15Seaside RetreatKing CugatShe's Like RioBoundaryPatrick HusbandsMark E. Casse
16Cause to BelieveMaria's MonImaginary CatStorm CatRussel A. BazeJerry Hollendorfer
17Lawyer RonLangfuhrDonationLord AvieJohn McKeeRobert E. Holthus
18Brother DerekBenchmarkMiss Soft SellSiyah KalemAlex O. SolisDan L. Hendricks
19Storm TreasureStorm BootBoogie Beach BluesCure the BluesDavid Romeo FloresSteven M. Asmussen
20Flashy BullHoly BullIridescenceMt. LivermoreMike E. SmithKiaran P. McLaughlin
Morning Lineで4倍の一番人気に支持されているBrother Derekは18番枠とちょっと外過ぎる枠にきたかなという印象はあります。5倍のLawyer Ronも17番と外になっているのでこの辺りが少し嫌なところではなかろうか。同じく5倍のBarbaroは望みどおりという気もいたしますが、取り合えずDynaformer産駒をこういうダートの大舞台で信用してよいのかどうかは問題ですね。いや、Perfect DriftとかDyneverとかダートの大きいところでちゃんと来るDynaformer産駒ってのもいるわけですけどね。Florida Derby勝ってるし問題無いか。
Brother Derek、Lawyer Ron、Barbaroが3強という見立てではあり、後はもう10倍以上。おそらくハナにたってレースを作ると思われるのが、Old Trieste産駒の快速Sinister Ministerなのですが、他にも前で勝負という形の馬が揃ったという今年の出走馬ですので、先行争いはかなり厳しくなりそうというのが結構共通した見解のようです。Brother Derekにしても抑えた場合にどうかってのは解決していない問題ではありますしね。
で、先行争いが厳しくなるという事は、後ろから差してくる馬がということになるわけでして、そういった形のレースを良くやるのがA.P. Indy産駒でさぁな。そろそろA.P. Indyの直系から三冠戦の勝ち馬が出て欲しいという願望ももちろんあるわけです。A.P. WarriorはStorm Birdと同じファミリーで、母父Quiet AmericanはDr. Fager X Cequilloを強力にクロスさせた強力な血統であり、母の段階ではMr. Prospectorとそれを支えるDr. Fagerの血を集結させたという形になっています。こういったMr. Prospectorの血はもちろんA.P. Indyの得意とするところです。
A.P. Warriorといい勝負をしていたPoint Determinedですが、ちょっと勝ちきるところまではどうか。Point Given産駒ってことで期待したいところではあるのですが、ちょっと厳しいかなと思う。
多頭数競馬というところもあるため訳のわからん馬が突っ込んでくることも多いKentucky Derbyではありますので、一応そういうデンパとしてSeaside Retreatを挙げておきましょう。父はKingmambo産駒で北米芝の活躍馬King Cugat。初年度産駒がさっぱりでしたので、この辺から巻き返してくれると嬉しいですな。Seeking the Goldの甥という血統でもあり、Majestic Light、Kingmamboと入れてSeeking the Goldより距離を持たせる方向ってのは見えるのでまあガンバレと。で、Seaside Retreatの牝系のほうは累代に見えるMr. Leaderはちょっと気に入らんなと思う部分もあるのですが、Turn-toのクロスを持ってくる点は評価してよいか。牝系自体はRose Leavesの流れの9-f族でして、いきなりこんな馬取り上げてるのはそういうことですよw。そういう面ではStorm TreasureもDeltaの流れを汲む9-f族なのですが、勝ち馬以外は評価したくないBlue Grass組ですし、大外枠に行ってしまったということもあり無視せざるを得ないかと。それ以前に実績が不足してるという説もありますが。同じことはFlashy Bullにも言えます。こっちは9-f族の中でもマイナーでしたのがいきなりカナダで2歳女王を出した謎なラインです。

Result

1.Barbaro: Dynaformer - La Ville Rouge by Carson City
2.Bluegrass Cat: Storm Cat - She's a Winner by A.P. Indy
3.Steppenwolfer: Aptitude - Wolfer by Wolf Power
4.Jazil: Seeking the Gold - Better Than Honour by Deputy Minister
4.Brother Derek: Benchmark - Miss Soft Sell by Siyah Kalem
6.Showing Up: Strategic Mission - Miss Alethia by T.V. Commercial
7.Sweetnorthernsaint: Sweetsouthernsaint - Ice Beauty by Waquoit
8.Deputy Glitters: Deputy Commander - Glitters by Glitterman
9.Point Determined: Point Given - Merengue by Broad Brush
10.Seaside Retreat: King Cugat - She's Like Rio by Boundary
11.Storm Treasure: Storm Boot - Boogie Beach Blues by Cure the Blues
12.Lawyer Ron: Langfuhr - Donation by Lord Avie
13.Cause to Believe: Maria's Mon - Imaginary Cat by Storm Cat
14.Flashy Bull: Holy Bull - Iridescence by Mt. Livermore
15.Private Vow: Broken Bow - Smooth as Slik by Deputy Minister
16.Sinister Minister: Old Trieste - Sweet Minister by The Prime Minister
17.Bob And John: Seeking the Gold - Minister's Melody by Deputy Minister
18.A.P. Warrior: A.P. Indy - Warrior Queen by Quiet American
19.Sharp Humor: Distorted Humor - Bellona by Hansel
20.Keyed Entry: Honour and Glory - Ava knowsthecode by Cryptoclearance
Barbaroは枠も良かったが、Keyed EntryとSinister Ministerが前でやりあうのを見ながらの位置から早めに仕掛けて直線に入って既に先頭。そのまま後続を千切って6馬身半差をつける快勝劇で一つ目を手に入れました。今回は確かに怖いBrother Derekらが外枠を引いていたり、内から速い先行馬がそのまま行って引っ張ってくれる展開になり、かつその2頭が力尽きかけたところですかさず前に行けたというのは非常に大きかっただろう。Brother Derekなどは外枠からスタートということでコーナーは外外で回らざるを得なかった。ここ2戦で評価を急落させていたBluegrass Catは道中はBarbaroの後につけていたが、3コーナーからBarbaroについていけなくなり、直線に入ってからようやく追い込むものの既にBarbaroは十分なリードを手にしていた。Steppenwolferは中団に控えて一気に伸びてきていたので、少頭数になればもっと面白い事になるんじゃないかとは思いました。Jazilもこれだけの頭数で最内枠だったがその内で我慢してちゃんとそのまま伸び、最後はBrother Derekとの叩き合いを演じ、同着に持ち込みました。
先行馬が揃ったのでペースが速くなりそうでしたが、最初の2FこそKeyed EntryとSinister Ministerが争って速くなりましたが、その後は落ちついたといえるペース。結局全ての状況がBarbaroに向いたとは言えるが、ここまで6戦無敗で栄冠を手にした事は評価して良さそうだし、マクリ気味に6馬身半の圧勝を見せたということで今後の期待も大きいだろう。これまで突き抜けた大物には恵まれず未だ有力な後継種牡馬を得られていなかった父Dynaformerにとっても貴重なKentucky Derby勝利となったし、芝の重賞勝ちもある万能な馬なので今後、芝GIなんかもどこかで使われると面白いとは思うが…。ひとまず三冠路線ではあるわな。

May 19, 2006

5/19 Pimlico Special H GI Pimlico MD Dirt 9.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Funny CideDistorted HumorBelle's Good CideSlewacideRichard MiglioreBarckay Tagg
2West VirginiaTomorrow's CatWild And WonderfulKennedy RoadNorberto Arroyo Jr.Todd A. Pletcher
3Wanderin BoySeeking the GoldVid KidPleasant ColonyJavier CastellanoNicholas P. Zito
4InvasorCandy StripesQuendomInterpreteRamon A. DominguezKiaran P. McLaughlin III
5We Can SeekSeeker's RewardWeekend LeavePolish NavyRafael BejaranoMark A. Hennig
6HarlingtonUnbridledSerena's SongRahyGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
Funny Cideが113ポンドというところで刻の涙を見たわけだが、よく見るとトップハンデが117ポンドなのね。
良血が本格化という雰囲気を出してきたHarlingtonが有力か。ハンデは116ポンド。
連勝中のHarlingtonを抑えて117ポンドを背負うのがWanderin Boy。圧勝でGIII Ben Ali Sを勝ってきたことが評価されたかな。
ウルグアイの三冠馬Invasorは116ポンド。これはちょっと見込まれたという気もする。前走がUAE Derbyで南半球勢としては最先着の4着でしたが、やっぱ物足りないなと。このレースが北米初戦ということになり、まさに試金石。できればサクッと勝っていただきたいが、そこまで求めるのはちと酷かな。Harlingtonと同斤設定なのが厳しめ。
Funny Cideはまあ、ガンガレ。

Result

1.Invasor: Candy Stripes - Quendom by Interprete
2.Wanderin Boy: Seeking the Gold - Vid Kid by Pleasant Colony
3.West Virginia: Tomorrow's Cat - Wild And Wonderful by Kennedy Road
4.Harlington: Unbridled - Serena's Song by Rahy
5.We Can Seek: Seeker's Reward - Weekend Leave by Polish Navy
Non Runner: Funny Cide
二冠馬様スクラッチ。
逃げたWanderin Boyの後ろにつけていたInvasorが直線で逆転し、1馬身1/4の差で北米初戦を突破。ここでこれだけのレースができるのに、何故UAE Derbyで勝てないのだろうねえ。ともかくこれを軽くクリアしてくれた事で今後も楽しみな馬になったといえるでしょう。

5/20 Preakness S GI Pimlico MD Dirt 9.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Like NowJulesCan't Bluff MePine BluffGarrett K. Gomez
2Platinum CoupleTale of the CatIngot's Dance AwayGate DancerJose L. Espinoza
3Hemingway's KeyNotebookWhirl's GirlIsland WhirlJeremy Rose
4Greeley's LegacyMr. GreeleyDeceit PrincessVice RegentRichard Migliore
5Brother DerekBenchmarkMiss Soft SellSiyah KalemAlex O. Solis
6BarbaroDynaformerLa Ville RougeCarson CityEdgar S. Prado
7SweetnorthernsaintSweetsouthernsaintIce BeautyWaquoitKent J. Desormeaux
8BernardiniA.P. IndyCara RafaelaQuiet AmericanJavier Castellano
9DiabolicalArtaxBonnie ByerlyDayjurRamon A. Dominguez
今年は9頭立て。Barbaroに対してBrother Derekが真っ向勝負してどこまでというレースではあるのでしょう。全てに恵まれたKentucky Derbyでは6馬身半の大差をつけましたが、この舞台ではBrother Derekも不利無く自身の競馬に徹する事ができるでしょうから差を詰めてくるのではないかなとは思います。それで6馬身ひっくり返るかというのは微妙なところでしょうから、良い勝負になるんではなかろうかな。
何故かK Derbyで一番人気という栄誉に浴したSweetnorthernsaintではありましたが、結果はついてこず。ここも上位2頭に対して劣る面は否定できないでしょう。
そこで、良血A.P. Indyの出番ですw。Bernardiniの母Cara RafaelaはGI Hollywood Starlet Sを勝ち、3歳のGI戦線でも上位に食い込んだ実績馬。その娘にIle de FranceというGI馬を得ています。BernardiniはアメリカンパワーのBold Rulerを主体に母父のQuiet AmericanからDr. Fagerの快速を効かせたという感じ。今年デビューで3戦2勝という上がり馬。6Fのデビュー戦はさすがに距離が足りなかったか4着に敗れていますが、マイルに延ばした2戦目を7馬身3/4と後続に影を踏ませず千切って圧勝すると、前走でGIII Withers SをJ. Castellanoが鞭を落としながらも3馬身3/4差で勝っての参戦となります。マイル戦2勝で距離経験が無いのですが、A.P. Indyですし、母も短距離馬ってことではないので持つだろうと考えてます。
…Unlimited A.P. Indy Worksとかいうネタに走ろうとしたが自制した模様。

Result

ホントに来てしまいましたw
1.Bernardini: A.P. Indy - Cara Rafaela by Quiet American
2.Sweetnorthernsaint: Sweetsouthernsaint - Ice Beauty by Waquoit
3.Hemingway's Key: Notebook - Whirl's Girl by Island Whirl
4.Brother Derek: Benchmark - Miss Soft Sell by Siyah Kalem
5.Greeley's Legacy: Mr. Greeley - Deceit Princess by Vice Regent
6.Platinum Couple: Tale of the Cat - Ingot's Dance Away by Gate Dancer
7.Like Now: Jules - Can't Bluff Me by Pine Bluff
8.Diabolical: Artax - Bonnie Byerly by Dayjur
Barbaroは競争中止となりました。
最初にEquibaseで結果を確認したんだけど一番上にBernardiniの名前があって見たら5馬身1/4という圧勝で驚いたよ。その後、Barbaroはどこに消えたかとちゃんと見てみたらスタート直後に競争中止という感じだったので焦ってBlood-Horseとかを見に行ったわけではあります。ということでBlood-Horseからレースのあらましを。
まずスタート前にBarbaroがゲートから出てしまったためにスタートが遅れました。このときBarbaroはすぐに取り押さえられ、検査の結果も大事無しということでゲートに戻されます。そしてレースはスタートし、最内から好スタートを切ったLike Nowがまず引っ張る形で進みます。このときBarbaroは内側によれてBrother Derekを妨害してしまいます。更に100から200ヤードほどの距離を走ったところでBarbaroが突然失速し、そのまま競争中止。レースは騒然としながらもLike Nowを先頭に、Sweetnorthernsaintが2番手。最初はBernardiniとDiabolicalが三番手を窺う体勢でしたが、盛り返してきたBrother Derekがつけ、先行争いに加わろうとも見えたBernardiniはやや距離をおいた形で進みます。3コーナーに向かうところでBrother Derekが遅れ、変わってBernardiniが一気に差を詰めて、そのまま外から捲りにかかり、直線に入るところではSweetnorthernsaintと並んで先頭。その直後、ややSweetnorthernsaintを弾いたようにも見えましたが、内埒に向かい、差を広げるだけというレースでした。SweetnorthernsaintはBernardiniの外に持ち出そうとしますが、そこまでで競りには行けず。
まずは勝ったBernardini。いろいろあったが、圧勝ばかり3つ並べてGI制覇を決めてしまうところはまさにA.P. Indyという形の勝ち方。しかもその勝ちっぷりがスマートではなく、粗さを残すってのはもう完璧ですな。という事で、今ごろは傷心であろうと思われる1972さまの過去記事で復習されよ。
あさ◎コラム: ケンタッキーダービー戦線-その10 フサイチロックスター重賞制覇(2005/2/14)
一年以上前の記事引っ張って来てスマンです。でもあまりにもピッタリ来る馬が勝っちゃいましたので。
ということで、今後のBernardiniは彼がMineshaftであるのか、或いはAptitudeなのかを判断するのが重要ではありますね。それにしてもようやくA.P. Indyが三冠レースの勝ち馬を出せたとなると感慨深いものもあります。今後はその名を失墜させないようにがんばって頂きたく…。
Brother Derekに関してはKentucky DerbyもこのPreakness Sも不運であるとしか言いようが無く、今回もスタート直後にああまで不利を受けて、その後前に行くのに脚を使ってしまっては最後まで持たないのも仕方なかろうか。BernardiniやSweetnorthernsaintとは別な舞台で雌雄を決する機会が与えられると良いですね。
Sweetnorthernsaintは直線で不利とはいえ、一気に離されてはなと。このあたりが限界か。
そしてBarbaro。レースの映像でも右後肢を上げているのが映っていましたが、Pimlicoの厩舎でX線撮影の結果、骨折と診断され、鎮静剤を打たれ、骨折箇所を固定された後、ペンシルベニアのNew Bolton Centerに搬送となりました。診断では命の危険のある怪我とのこと。競走馬としての生命は絶たれ、今後は彼を種牡馬として生かすために最善が尽くされる見込み。
Blood-Horseの記事の最後にはビッグレースで大きな怪我を負った馬が列挙されています。
Union City: 1993年のPreakness Sで骨折。安楽死処置。
Prairie Bayou: 1993年のBelmont Sで骨折。安楽死処置。上記Preakness Sの勝ち馬。
Charismatic: 三冠を目指した1999年のBelmont Sで3着入線後に骨折が発覚。そのまま現役引退。
Go For Wand: 1990年のBreeders' Cup Distaffの直線で骨折。安楽死処置。
Ruffian: 1975年に行われたFoolish Pleasureとのマッチレースにおいて骨折。手術が行われるも、その後安楽死処置。
Barbaroの場合もコメントからかなり深刻な事態であることは間違いないようなので、まずは日曜午後に予定されている手術が成功する事を祈りましょう。

May 29, 2006

5/29 Gamely BC H GI Hollywood CA Turf 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1DaliciaAcatenangoDynamisDancing BraveDavid Cohen
2Shining EnergyRahyMiss UniversalLyciusVictor Espinoza
3Ticker TapeRoyal ApplauseArgent du BoisSilver HawkJose Valdivia Jr.
4Hollywood StoryWild RushWife For LifeDynaformerMartin A. Pedroza
5ArgentinaSadler's WellsAirlineWoodmanAlex O. Solis
6Sharp LisaDixieland BandWinter's GoneDynaformerCorey S. Nakatani
7Dancing EdieMoscow BalletDuchess of AckSlewpyTyler Baze
8Eternal MelodyShinko KingBillie HolidayDefensive PlayDavid Romeo Flores
前走を無視してしまえば、Argentinaが勝ちきれない癖がありながらも安定していて有力ということになるのだがなあ。Santa Barbara Hで4着なのはちょっと気にかかる。そしてそのレースを勝ったのが芝転向のSharp Lisaということで余計にどうなのかってのはありますが、元々Dixieland BandにDynaformerだってな血統のSharp Lisaは芝をこなしても不思議なところは無いのでそれ自体は評価して良いだろう。また、その2着にきているEternal Melodyも悪くは無いと思われる。
Ticker TapeもこのところGIで勝ててはいないが、相変わらず芝のレースでは上位に顔を見せるので実力的に問題はなさそう。そして、大好きなHollywoodだが芝ではどうかなと思われるHollywood Storyまでいるということで難しいレースだなと。
というかMoscow Burning出てこいやとか思うわけで…。

Result

1.Shining Energy: Rahy - Miss Universal by Lycius
2.Dancing Edie: Moscow Ballet - Duchess of Ack by Slewpy
3.Argentina: Sadler's Wells - Airline by Woodman
4.Hollywood Story: Wild Rush - Wife For Life by Dynaformer
5.Eternal Melody: Shinko King - Billie Holiday by Defensive Play
6.Sharp Lisa: Dixieland Band - Winter's Gone by Dynaformer
7.Ticker Tape: Royal Applause - Argent du Bois by Silver Hawk
Non Runner: Dalicia
道中はDancing Edieが引っ張りArgentinaがそれを突付いていく感じ。直線で一旦は先頭に立ったArgentinaでしたが、最後方から直線で飛んできたShining Energyがまとめてぶっこ抜きを決めました。で、Argentinaは結局Dancing Edieにも競り負け。勝負弱いのは何一つ変わっちゃおらんな。で、Hollywood StoryとかEternal MelodyとかTicker Tapeはもうちょっとあの、こう、面白みのあるレースというものをだな(ry

5/29 Shoemaker BC Mile GI Hollywood CA Turf 8F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1TerroplaneVerglasLuthitaAlways FairJose Valdivia Jr.
2CharmoCharnwood ForestMarie de KenKendorMartin A. Pedroza
3Diamond GreenGreen DesertDiamonakaAkaradAlex O. Solis
4Silent NameSunday SilenceDanzigawayDanehillVictor Espinoza
5Milk It MickMillkomLunar MusicKomaiteDavid Romeo Flores
6Willow O WispMisnomerWillow WoodmanWoodmanDavid Cohen
7AragornGiant's CausewayOnagaMr. ProspectorCorey S. Nakatani
前走Arcadia HでMilk It Mickらを下したSilent NameがこのままGIを取れるかというレース。Arcadiaからは3着Milk It Mick、4着Terroplaneが参戦しています。Frank E. Kilroe Mileを勝っているMilk It Mick、同2着のAragorn、前走San Francisco BC MileでAragornを下してきたCharmoあたりまでが勝負圏内の混戦。

Result

1.Aragorn: Giant's Causeway - Onaga by Mr. Prospector
2.Charmo: Charnwood Forest - Marie de Ken by Kendor
3.Silent Name: Sunday Silence - Danzigaway by Danehill
4.Willow O Wisp: Misnomer - Willow Woodman by Woodman
5.Diamond Green: Green Desert - Diamonaka by Akarad
6.Milk It Mick: Millkom - Lunar Music by Komaite
Non Runner: Terroplane
2番手追走から直線で埒沿いに伸びたAragornが勝ちました。コーナーで先頭を行くWillow O Wispの外から仕掛けていったSilent Nameは内の馬にやられた形。そんなに差は無いのでめぐり合わせがよければGI勝てるだろう。母父Danehillのサンデーなんてそこまで良い血統とは思わないが。

5/29 Metropolitan H GI Belmont NY Dirt 8F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Mass MediaTouch GoldSultry AllureForty NinerJavier Castellano
2Sun KingCharismaticClever But CostlyClever TrickRafael Bejarano
3BandiniFusaichi PegasusDivine DixieDixieland BandGarrett K. Gomez
4Silver TrainOld TriesteRidden in the StarsCormorantEdgar S. Prado
5WilkoAwesome AgainNative RootsIndian RidgeKent J. Desormeaux
6New York HeroPartner's HeroNin TwoJohn AldenCornelio H. Velasquez
7Sir GreeleyMr. GreeleyWorry NotConcernEibar Coa
Mass Mediaだ、Bandiniだ、Silver Trainだ、WilkoだとGI馬が4頭の豪華メンバーにSun Kingあたりまで加わってレベルの高い一戦になればよいなと。
Mass Mediaはとかく安定しないのですが、GIを勝てるだけの実力は持っていますし嵌まれば怖いか。Sun Kingは前走でCommonwealth Sで勝って復活というか、距離短縮でスランプを脱したという印象もあるのでこの辺の距離で丁度良いのかもしれないですね。BandiniはGulfstreamでマイルのトラックレコードを記録していて、この馬が一番人気でしょう。Pletcher師も自信があるようです。Wilkoも今年になってから一時期ほど酷くはなくなったので一発あってもおかしくないと思います。

Result

1.Silver Train: Old Trieste - Ridden in the Stars by Cormorant
2.Sun King: Charismatic - Clever But Costly by Clever Trick
3.Mass Media: Touch Gold - Sultry Allure by Forty Niner
4.Bandini: Fusaichi Pegasus - Divine Dixie by Dixieland Band
5.Wilko: Awesome Again - Native Roots by Indian Ridge
6.Sir Greeley: Mr. Greeley - Worry Not by Concern
7.New York Hero: Partner's Hero - Nin Two by John Alden
スタートでゴチャついてSilver TrainとBandiniが接触。Sun Kingも良くない。
で、Mass Mediaがハナを切って飛ばし、Silver Trainが追走。Bandiniはこれについていけなかった感あり。Sun Kingはスタートが決まらなくて後から。
で、直線でいいところまでMass Mediaも粘ったがSilver Trainに競り落とされ、追い込んできたSun Kingは差し切れず2着まで。

June 9, 2006

6/10 Manhattan H GI Belmont NY Turf 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Good RewardStorm CatHeavenly PrizeSeeking the GoldJavier CastellanoClaude R. McGaughey III
2Relaxed GestureIndian RidgeToken GestureAlzaoKent J. DesormeauxChristophe Clement
3Sabre d'ArgentDaylamiStyle of LifeThe MinstrelEibar CoaThomas Albertrani
4CaciqueDanehillHasiliKahyasiEdgar S. PradoRobert J. Frankel
5Grey SwallowLangfuhrIdealistic CauseHabitonyAlex O. SolisDermot K. Weld
6InterptationAlphabet SoupPolish PolkaPolish NumbersTom G. TurnerRobert Barbara
7Silver WhistleSmart StrikeBelvaTheatricalCornelio H. VelasquezWilliam I. Mott
8English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
9DreadnaughtLac OuimetWings of DreamsSovereign DancerGarrett K. GomezThomas H. Voss
毎年の事ながら、ただでさえ層の薄い北米芝の馬を東西で同じ条件のレースをやって分散させてくれるなよってなところではあるんですけどね。今年はGrey Swallowがいるからまだマシというところではあるのかな。そこにEnglish Channel、Relaxed Gesture、Cacique、Good Rewardと揃って出走してくるので、存外メンバーは揃っている感じがする。
普通に走ればGrey Swallowが圧倒的ではあるだろうが、そうなってしまうとあまり面白くないので、適当に対抗馬を探す事にいたしましょう。
同じく欧州からの移籍馬であるCaciqueはフランス時代の実績を考えても10Fというのはベストであろうと思われます。Hollywoodに行った方が良かったんじゃねとは思ってても言いませんよ。
北米勢としてはRelaxed GestureはGrey Swallowとやるなら12F欲しいところで、連覇の掛かるGood RewardとTurf Classicで勝ったEnglish Channelの2頭となろうな。Good Rewardは去年このレースを勝った後不振。一年ぶりのBelmontでなんとかしてもらいたい。English ChannelはBC Turfこそ5着だったものの、それ以外ではほぼ連を外さない安定感があり、Grey Swallowの対抗一番手はこの馬だろうね。

Result

1.Cacique: Danehill - Hasili by Kahyasi
2.Relaxed Gesture: Indian Ridge - Token Gesture by Alzao
3.Grey Swallow: Langfuhr - Idealistic Cause by Habitony
4.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
5.Silver Whistle: Smart Strike - Belva by Theatrical
6.Sabre d'Argent: Daylami - Style of Life by The Minstrel
7.Dreadnaught: Lac Ouimet - Wings of Dreams by Sovereign Dancer
Non Runner: Good Reward, Interptation
Cacique勝っちゃったよ、Cacique。ということで姉がBanks Hill、Heat Haze、Intercontinental、兄がDansiliという尋常ならざるきょうだいにまた一頭GI馬が誕生。DansiliがついにGIを勝ちきれなかったし、Caciqueもこれまでは似たようなものだっただけに、どうかなと思う部分もあったのですが、舞台が北米芝ならやれるということなのであろうか。
Caciqueは外のEnglish Channelと並ぶ形でレースを引っ張り、そのまま直線へ。ここから何とかEnglish Channelを競り落とし、追い込んできたRelaxed GestureとGrey Swallowに捕らえられるところをギリギリで粘りこみました。English Channelは直線で一瞬盛り返すような素振りも見せてはいましたが、その一瞬だけで力尽きて後続2頭に逆転を許してしまいました。
Caciqueとしては去年のBC FMTで全姉のIntercontinentalがやったような絶妙な逃げ切りということになるのだろう。10Fまでをギリギリこなして、12F向きの馬を封じ込めると言うあたりもそっくり。Arlington Millionでも展開の鍵を握る事になりそうか。Grey Swallowにしても、Relaxed Gestureにしても後少し距離が欲しかった。

6/10 Acorn S GI Belmont NY Dirt 8F

NYの牝馬三冠戦ってまた、Acorn、Mother Goose、CCA Oaksに戻ったのだろうか。というのもNYRAの公式にこんなことが書いてあるのですよ。
A special permanent trophy will be presented to the owner of the winner if the same filly wins all legs of the Triple Tiara (The Acorn, The Mother Goose and The Coaching Club American Oaks).
NYRA BELMONT PARK: Stakes Nominations > 76th Runnng of the Acorn
まあ実際、1000 Guineas、Oaks、St. Legerのようにだけ考えると、Acorn 8F、Mother Goose 10F、CCA Oaks 12の形が良いんでないかってのはあるわけで。要するにCCA Oaksを12Fに戻しなさいってこった(たぶん無理。
すべて10FでもBelmontとSaratogaでコースに変化をつけるのか、すべてBelmontでも8Fのレースをシリーズ中に含むのかというのは難しいところではあるな。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Last RomanceWild RushFond RomanceFappianoEdgar S. PradoRichard E. Dutrow Jr.
2AdieuEl CorredorIrene's TalkinAt the ThresholdGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
3BushfireLouis QuatorzeTraki TrakiMo PowerAlex O. SolisEddie Kenneally
4She's ExcellentSenor SpeedyCupe SisterSecretoFernando JaraJuan Ortiz
5Wonder Lady Anne LReal QuietAnchoWild ZoneRafael BejaranoRichard E. Dutrow Jr.
6Miraculous MissMr. GreeleyNo Small MiracleSilver DeputyKent J. DesormeauxSteve Klesaris
7TeammateA.P. IndyStarry DreamerRubianoCornelio H. VelasquezH. Allen Jerkens
8Hello LibertyForest ChampWitness PostGone WestNorberto Arroyo Jr.J. Larry Jones
9ErmineExchange RateRed MischiefThirty Six RedRobby AlbaradoRonny W. Werner
Balanceが戦線離脱してしまった事を考えるとまずまずのメンバーが揃ったと言って良いだろう。
一番人気になりそうなのはMiraculous Missか。GIIを連勝してきてGI挑戦という形になりました。如何にもという感じの快速血統で、これ以上の距離は御免こうむるという事になりますかね。この馬が勝ったとしてその先があまり面白くはなさそうであるんだが。
Kentucky Oaksからでは2着のErmineと3着から降着したBushfire、4着Wonder Lady Anne L、7着Last Romanceが参戦。Oaksでやっちまって降着を喰らったBushfireですが、Ashland Sで圧勝した経験もあるように逃げが嵌まれば強い。Ermineは上がり馬として参戦したOaksが2着で真価の問われるレースではあろうか。
前走を圧勝してきたA.P. Indy産駒Teammateは7戦2勝、2着3回と既にらしさを存分に発揮していると言えるかな。ちょっと間隔が空いたが気にすまい。
2歳戦で話題になったAdieuも怖い存在か。

Result

1.Bushfire: Louis Quatorze - Traki Traki by Mo Power
2.Hello Liberty: Forest Champ - Witness Post by Gone West
3.Last Romance: Wild Rush - Fond Romance by Fappiano
4.Adieu: El Corredor - Irene's Talkin by At the Threshold
5.Ermine: Exchange Rate - Red Mischief by Thirty Six Red
6.She's Excellent: Senor Speedy - Cupe Sister by Secreto
7.Teammate: A.P. Indy - Starry Dreamer by Rubiano
Non Runner: Wonder Lady Anne L, Miraculous Miss
Bushfireが逃げ、その直後にHello Liberty。3コーナーからHello Libertyが外から仕掛けて行って、Bushfireの横に並びかけ、更にややリードを取る形にはなりましたが、直線に入って内から再び伸びたBushfireが差し返してそのままゴール。

6/10 Belmont S GI Belmont NY Dirt 12F

毎年のことだが、このレースを語るにはまずSecretariatの31馬身なのな。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Platinum CoupleTale of the CatIngot's Dance AwayGate DancerJose EspinozaJoseph A. Lostritto
2SunriverSaint BalladoGoulashMari's BookRafael BejaranoTodd A. Pletcher
3Hemingway's KeyNotebookWhirl's GirlIsland WhirlJeremy RoseNicholas P. Zito
4Bob And JohnSeeking the GoldMinister's MelodyDeputy MinisterGarrett K. GomezBob Baffert
5High FinanceTalk is MoneyMargayConquistador CieloEibar CoaRichard A. Violette
6Oh So AwesomeAwesome AgainIdentifyPersian BoldMike E. SmithJames A. Jerkens
7Deputy GlittersDeputy CommanderGlittersGlittermanEdgar S. PradoTom Albertrani
8JazilSeeking the GoldBetter Than HonourDeputy MinisterFernando JaraKiaran P. McLaughlin
9Bluegrass CatStorm CatShe's a WinnerA.P. IndyJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
10Double GaloreGrand SlamSquall LindaSummer SquallMichael J. LuzziMyung Kwon Cho
11SteppenwolferAptitudeWolferWolf PowerRobby AlbaradoDaniel C. Peitz
12Sacred LightHoly BullSummer GlimmerSummer SquallVictor EspinozaDavid Hofmans
北米のダートGIとしてははっきりと他と隔絶した距離であるためいろいろと言われるBelmont Sではありますが、じゃあ来年から10Fねとやっちまったらその瞬間からアメリカの競馬は終わるかと思われるので、NYRAにはこの状況を耐えてもらうしかないってか。
Kentucky2着からPreaknessをスキップしてやってきたBluegrass Catが人気を背負うという事になりそう。A.P. Indyが得意とする母父Mr. ProspectorでLa Troienneの牝系出身という文句無しの血統の母にStorm Cat。A.P. IndyがStorm Catに使われるパターンは最近よく見るようになってるのですが、その逆がなかなかでて来ないのはどうしたものかとは思うよ。本来A.P. IndyがStorm Catを使うという形にならないとなあ。Yearlingとかでは見かけるようになりましたけどね。どっちにせよ母父経由のSecretariatクロスがガチっと決まるので、こういうBluegrass Catのようなのが出てくるという事ではありましょう。でも、こいつアレだよ、Daydreamingの甥っ子だよ。GI勝って良いのか。2着か3着あたりがお似合いだろうよ。距離は問題なかろうと思います。
そしてAshadoの全弟SunriverがMLでは2番人気。Kentuckyには間に合いませんでしたが、その後Peter Pan Sを勝ってこの舞台。血統的にも人気でしょうねえ。とにかく母父のMari's BookでNatalmaとCosmahが絡み、その上でHaloという事だけにね。Saint Balladoのラストクロップ。Saint Balladoという種牡馬は種牡馬入り当初がわずか2,500ドルの種付け料ながら、産駒がデビューして以降その種付け料が跳ね上がりついには125,000ドルに達しました。そういうわけで最後の数年はトップクラスの繁殖を相手にしていましたので、その中から大物候補がちゃんと現れてくるってのは良かったなと思われます。Saint Ballado産駒はやや晩成気味な所はあるので、これからの馬だとは思うが。
PreaknessのBernardiniはA.P. Indyにとって初の三冠戦勝ち馬であったのですが、Bold Ruler父系としてもA.P. Indy自身のBelmont以来だったというほどにBold Ruler直系は1990年代以降のMr. ProspectorとNorthern Dancerの前に苦渋を舐めつづけておりました。主にA.P. Indyがですがね。そのA.P. Indy産駒として過去に最も三冠戦のタイトルに近付いたのがAptitudeですが、もうそのAptitudeが産駒を送り込む側に回ってますぜというのがSteppenwolferではあります。鋭い差し脚を見せてKentuckyでも3着でしたし、距離と12頭とKentucky Derbyに比すれば少ない出走頭数、また北米唯一の大回りなBelmont Parkの特性まで全部味方につけて何とかBluegrass Catを逆転できるかどうかというところではないか。母父Wolf Powerは南アフリカの年度代表馬でRound Tableの直孫。母系は古くからの南アフリカ土着血統となりそうで、一代ずつずれて、Round Table、Never Say Die、Court Martial、Tourbillon、Asterusならまあ良いんでねと。勝つときは際立って強いというA.P. Indyの仔らしいAptitudeでしたので、そういうところをちゃんと受け継いでくれてればねえ。
Bob And JohnはKentucky Derby惨敗からの挑戦となりますか。あのレースは度外視しても良いとは思うけれどもちょっと引っ掛かるよなあ。JazilはKentucky Derbyで内埒沿いを一気に追い上げてきて最後はBrother Derekと同着の4着。Bob And Johnと同じでSeeking the Gold X Deputy Ministerという血統。Bob And JohnがHidden Talentなら、JazilはBest in Show。どっちかといえばJazilの方が良いかなという気はするが、どうせ12Fじゃいらんのかなと。
Hemingway's KeyはあのPreaknessで3着した程度の実績。Big Hurryの分枝に属するLa Troienne系ではありますが、早々に良血という概念から遠ざかってしまったという感じを受ける。Scared LightはSanta Anita Derbyで4着とかSham Sで3着とかSanta Catalina Sで2着。西海岸のバイプレイヤーでしたってのは同父のDerby馬Giacomoともダブりますが、さすがにそれはねえな。微妙に出否を迷っていたDeputy GlittersはTampa Bay Derbyの勝ち馬でK Derbyは8着と微妙。距離が延びて良いとも言えんだろうし。High Financeは4戦目の4月15日のKeenelandで初勝利。トータル5戦して2勝、2着2回と3着1回の上がり馬か。前走がBelmontのマイル戦で5馬身差というので注目されているようではある。Dance Away Capoteの弟は今年になってからさっぱりダメってな状況で、Preaknessで6着。いきなりどうこうできるとも思えん。Double Galoreは1勝馬。父Grand Slamですからここにも母父経由のSecretariatクロスというのは見える。Bluegrass Catのそれと比べるのもどうかと思うがな。
結局、予想するにしてもA.P. Indyとかに拘ってSteppenwolferとBluegrass Cat。あとは怖い良血のSunriverかなと思うとなんだ人気上位3頭かよという非常につまらないものに。

Result

1.Jazil: Seeking the Gold - Better Than Honour by Deputy Minister
2.Bluegrass Cat: Storm Cat - She's a Winner by A.P. Indy
3.Sunriver: Saint Ballado - Goulash by Mari's Book
4.Steppenwolfer: Aptitude - Wolfer by Wolf Power
5.Oh So Awesome: Awesome Again - Identify by Persian Bold
6.Hemingway's Key: Notebook - Whirl's Girl by Island Whirl
7.Platinum Couple: Tale of the Cat - Ingot's Dance Away by Gate Dancer
8.Bob And John: Seeking the Gold - Minister's Melody by Deputy Minister
9.Sacred Light: Holy Bull - Summer Glimmer by Summer Squall
10.High Finance: Talk is Money - Margay by Conquistador Cielo
11.Deputy Glitters: Deputy Commander - Glitters by Glitterman
Double Galoreは競争中止。
Bluegrass Catは紛れもなくDaydreamingの甥っ子だということが分かったので良しとする。
Jazilは最後方を追走していましたが、3コーナーの手前で馬群の中から一気に仕掛けて、Bob And Johnを処理しようとしていたBluegrass Cat更に外に並びかける形となり、JazilとBluegrass Catが並んで4コーナーを回ります。直線に入ったところでJazilがやや前で、食い下がってくるBluegrass Catとの差をジリジリと広げて1着。Bluegrass CatはA.P. Indyらしいよなあというジリなところを見せての2着。この馬期待を裏切りません。
その後でSunriverとSteppenwolferも競り合っていましたが、こちらでもA.P. Indyは競り負けでSteppenwolferは4着ですよw。
Jazilはこれが2勝目とはいえ、Wood Memorialで2着などの実績があり、Kentucky Derbyでも4着同着でしたので、このレースはKentucky Derby上位組で決まる中にSunriverが割って入っていたという形になりましょう。ということで、Derbyには間に合っていなかったとはいえ、Sunriverの実力も侮れませんよって事ではあるでしょう。今後は夏のSaratogaあたりでBernardiniとの決戦か。
というかA.P. Indyらしさを如何なく発揮している2頭が萌え萌えです。

June 10, 2006

6/10 Charles Whittingham Memorial H GI Hollywood CA Turf 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Runaway DancerRunaway GroomSalsa DancerDaharJose Valdivia Jr.
2Sweet ReturnElmaamulSweet RevivalClaude MonetJon Kenton Court
3Red FortGreen DesertRed BouquetReference PointDavid Romero Flores
4T.H. ApprovalWith ApprovalPotrichalPotrillazoMartin A. Pedroza
5King's DramaKing's TheatreLast DramaLast TycoonPatrick A. Valenzuela
6Artiste RoyalDanehillAgatheManilaAaron T. Gryder
7Brecon BeaconSpectrumFfestiniogEfisioTyler Baze
8Lava ManSlew City SlewLi'l Ms. LeonardNostalgia's StarCorey S. Nakatani
9MolengaoRoyal AcademyCourt LadyLocrisDavid Cohen
Belmontと比べるとやや劣るか。
とにかく注目なのはLava Man。今年になって3戦負けなし。Sunshine MillionsとSanta Anita Hという高額賞金のビッグレースを制すると、前走ではHollywoodの9Fの芝戦に出てきてレコード勝ち。芝のGIを狙ってここに挑戦してきました。本来この馬はダートの方でも古馬のトップホースとして君臨しなければならないのですがねえ。まあ、そのうちダートに戻っていくのではないかなと思うところではありますが、取れるGIは取るということになるのだろうか。122ポンドのトップハンデではありますが、問題なかろう。
同じく122ポンドを背負うのがKing's Drama。12Fでならまだ何とかなったかもしれないが、10FだったらLava Manに利があるか。前走でSan Luis Rey Hを勝って以来ちょっと間隔が空きました。
118ポンドを背負うのはディアデラノビアの従兄T.H. ApprovalとRed Fort。T.H. Approvalは14FのSan Juan Capistoranoを連覇、今年になってから芝12FのGII戦で2着を連発とSanta AnitaやHollywoodの12F超の芝戦でこそという馬。10Fは短すぎる。Red Fortは去年の2着馬。その後出走がありませんでしたが、去年と同じくInglewood Hを叩いて今年は4着しての参戦となりました。ずっと休んでいたのは何かあったんだとは思いますが、まずまずのレースはしてたのではないかと思います。
一方去年の勝ち馬Sweet Returnは117ポンド。あの後Eddie Read Hまで勝ったのには驚きましたが、その後はさっぱり。あの2戦とも楽に逃げたらそのまま行けてしまったという部分は大きいかと思いますので、期待するのは酷か。

Result

1.Lava Man: Slew City Slew - Li'l Ms. Leonard by Nostalgia's Star
2.King's Drama: King's Theatre - Last Drama by Last Tycoon
3.Red Fort: Green Desert - Red Bouquet by Reference Point
4.Sweet Return: Elmaamul - Sweet Revival by Claude Monet
5.Artiste Royal: Danehill - Agathe by Manila
6.Molengao: Royal Academy - Court Lady by Locris
7.T.H. Approval: With Approval - Potrichal by Potrillazo
8.Runaway Dancer: Runaway Groom - Salsa Dancer by Dahar
Brecon Beaconは競争中止。
逃げたLava Manがそのまま逃げ切り。King's Dramaがちょっと仕掛けてきた以外は何もなし。Lava Manはこの後ダートのHollywood GCか。

June 17, 2006

6/17 Ogden Phipps H GI Belmont NY Dirt 8.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Bending StringsAmerican ChanceStraight SouthHail the PiratesEibar Coa
2In the GoldGolden MissileIncinerateGroovyKent J. Desormeaux
3Spun SugarAwesome AgainIrish CherryIrish OpenJohn R. Velazquez
4Take d'TourTour d'OrCherry FlareMr. WashingtonCornelio H. Velasquez
5Nothing But FunDixie UnionZepaTheatricalRichard Migliore
6Grecian LoverFriendly LoverGrecian FlightCormorantMike E. Smith
7BallettoTimber CountryDestiny DanceNijinskyJavier Castellano
前走でApple Blossom Hを勝ったSpun Sugarに対して、Shuvee Hで1,2着のTake d'TourとBallettoが挑むという展開になりそうか。
今年は4歳牝馬がいまいちかなと思う中、Spun Sugarがコンスタントに使われれば面白くはなるでしょう。ここまで9戦5勝2着3回と大崩れしないのが魅力なのですが、去年はNYの牝馬戦が終わった後出走できず。今年は復帰戦のアローワンスと前走のApple Blossomを勝って2戦2勝。Smugglerは今年に入ってから勝てず、Sweet Symphonyが完全に一発屋で、In the Goldなんかも全く良くないという状況では、一応4歳牝馬のエースか。
Shuvee HではSmuggler、Ballettoらを下してきた上がり馬Take d'Tourは2流以下の牝系出身で15戦して6勝。今年になってマイル戦を3連勝でGIIまで持っていった形で、そのShuvee Hを圧勝したのは評価してよいだろう。マイルまででしか勝っていないのは気になるが、この馬がレースを引っ張る事になりそうではある。
故障で一年を棒に振ったBallettoではありますが、今年になって復帰。しかし2戦ともTake d'Tourに負ける。調子は上がって来ているんでしょうけど、ちょっと前走が千切られすぎではあり、距離を考慮しても逆転できるかといわれると厳しいのだろう。
Shuvee Hからは4着のGrecian Loverも参戦してきてはいるが、ちょっとどうしようもなかろうな。
つか、そろそろBending Strings復活しろやとか思うわけで…。

Result

1.Take d'Tour: Tour d'Or - Cherry Flare by Mr. Washington
2.Nothing But Fun: Dixie Union - Zepa by Theatrical
3.Balletto: Timber Country - Destiny Dance by Nijinsky
4.Spun Sugar: Awesome Again - Irish Cherry by Irish Open
5.Bending Strings: American Chance - Straight South by Hail the Pirates
6.Grecian Lover: Friendly Lover - Grecian Flight by Cormorant
7.In the Gold: Golden Missile - Incinerate by Groovy
上がり馬Take d'Tourはスタートでやや手間取りましたが、これまで同様に逃げて、4コーナーで二番手Nothing But Funを突き放す形となり、直線はそのリードを保って余裕の5馬身半差で圧勝。これで8.5Fをこなしたので、後少し延ばして9Fまで戦えるなら非常に面白い存在ですし、コレだけ圧勝する能力があるのならなんとかなりそうではないかなと思います。今年の牝馬戦を支える存在になったかな。
2着のNothing But Funも2番手から脚を伸ばして、Ballettoに対して7馬身以上の差をつけました。3着以下がかなりだらしないというレースではあって、Spun Sugarどうしたってな事ではあります。疲れが出てるのかなあ。まだそんな時期じゃないだろうという気もしますが、この馬にしては使い詰めになってる部分はあったわけで。

6/17 Stephen Foster H GI Churchill Downs KY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Buzzards BayMarco BayLifes LassSeneca JonesJose Valdivia Jr.Ronald W. Ellis
2Seek GoldTouch GoldAly's AditaAlydarCalvin H. BorelRon Moquett
3West VirginiaTomorrow's CatWild And WonderfulKennedy RoadGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
4CosmonautLemon Drop KidCosmic FireCapoteJulien R. LeparouxPatrick L. Biancone
5WigginsCartwrightDames QuarterNepalRafael BejaranoDale L. Romans
6M B SeaAlphabet SoupSea DittyAfleetRene R. DouglasDale L. Romans
7Perfect DriftDynaformerNice GalNaskraMark GuidryMurray W. Johnson
8Wild DesertWild RushRose ParkPlugged NickleRobby AlbaradoRichard E. Dutrow Jr.
9Brass HatPrizedBrassyDixie BrassWillie MartinezWilliam Bradley
10Love of MoneyNot For LoveMescalinaSmartenEdgar S. PradoRichard E. Dutrow Jr.
Buzzards BayがBrass HatとPerfect DriftというGI馬に挑みますということではあるがな。
Buzzards BayはSanta Anita Derbyを勝ってDerbyに名乗りを挙げましたが良いところなく敗退し、その後はクラスを落としながらレースに出走するものの勝てず。今年になってようやくGIII All American Hを勝つとその勢いでGII Oaklawn Hを圧勝。さて再びGIの舞台に戻って通用するかというところなのですが、相手関係には恵まれたか。
Dubai World Cupで2位入線したものの、その後薬物反応が出て失格になり、現在はアピールをだして保留となっているBrass HatはそのDubai帰りの一戦。過去に何頭もの馬がDubaiから帰ってきて潰れているわけでそういった意味では試金石となる一戦。とりあえず、実績は最上位ということで一番人気。
古豪Perfect Driftですが今年もわけのわからないローテでここに参戦。というかKeenelandのアローワンスからTurf Classicを経てって去年と全く同じだったのな。着順は去年より一つずつ下げているのがどうにも。とか言っているといきなり来るから嫌なんだよな。この馬。とにかくアローワンスとかでもころっと負けるくせにBC Classicで3着に着たりするちょっと勘弁してもらえないかというような馬ではあるわな。でも今年は厳しかろう。相手が薄いので3着くらいには入れるかもしれないが。

Result

1.Seek Gold: Touch Gold - Aly's Adita by Alydar
2.Perfect Drift: Dynaformer - Nice Gal by Naskra
3.West Virginia: Tomorrow's Cat - Wild And Wonderful by Kennedy Road
4.Buzzards Bay: Marco Bay - Lifes Lass by Seneca Jones
5.Wiggins: Cartwright - Dames Quarter by Nepal
5.Brass Hat: Prized - Brassy by Dixie Brass
7.M B Sea: Alphabet Soup - Sea Ditty by Afleet
8.Love of Money: Not For Love - Mescalina by Smarten
9.Cosmonaut: Lemon Drop Kid - Cosmic Fire by Capote
Non Runner: Wild Desert
真逆、真逆の最低人気Seek Goldでした。最後方を追走し、直線に入ってもまだ7番手という位置から最後に飛んで来て、先頭にたっていたPerfect Driftをハナ差で差しきってGI制覇。というか、先頭にたったところできっちりソラを使って差されてしまうPerfect Driftは神過ぎます。
Love of Moneyが引っ張ったペースはそこそこ速く、これについていった馬がつぶれて追い込み馬で決着したと言う形。2番手を追走していたBuzzards Bayにとってはきついレースではあっただろうが、それでもこの程度で根を上げるようではなと思う。4コーナーでPerfect Driftにまとめて始末されて終了。Buzzards Bayも食い下がろうとはしていたが、ジリジリ下がり、その後にいたWest Virginiaにも逆転されて4着。Brass HatはPerfect Driftの捲りに対応して自身も一端2着まで上がるものの直線で力尽きて後退し、同着の5着まで。ドバイから帰国初戦と言う事ではあるものの、ちょっと今後に不安を残すレースか。
「Perfect Driftのキャラはよく知っているから、競り合いたくなかった。待てるだけ待ってギリギリで差したのさ」---Borel騎手
嗚呼、Perfect Drift(笑

July 1, 2006

7/1 Mother Goose S GI Belmont NY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1TeammateA.P. IndyStarry DreamerRubianoCornelio H. Velasquez
2BushfireLouis QuatorzeTraki TrakiMo PowerEdgar S. Prado
3Lemons ForeverLemon Drop KidCritikolaTough CriticMark Guidry
4Ready to PleaseMore Than ReadyGuilty PleasurePine BluffJohn R. Velazquez
5She's ExcellentSenor SpeedyCupe SisterSecretoFernando Jara
6Joint EffortRunaway GroomC.C. PrincessConquistador CieloGarrett K. Gomez
7Pine IslandArchMatlacha PassSeeking the GoldJavier Castellano
BushfireとLemons ForeverでChurchill Downsの再戦といった雰囲気ではある。Lemons Foreverとしては最低人気だったKentucky Oaksがフロックではないということを証明するためにはここでBushfireをきっちり片付けておく必要があるという事になるでしょうか。逆にBushfireは暴走ペースに巻き込まれた挙句に最後は進路妨害に廉で降着まで喰らってしまったあのレースの雪辱を期すことになりましょう。実際Ashland圧勝で、前走もAcorn勝って来ているということで今の3歳牝馬ではトップなのは間違いなかろうし。距離が10Fという事になるとちょっとLemons Foreverの方が良いかなという気もしていたりはするので、Bushfireとしてはここが勝負。

Result

1.Bushfire: Louis Quatorze - Traki Traki by Mo Power
2.Pine Island: Arch - Matlacha Pass by Seeking the Gold
3.Ready to Please: More Than Ready - Guilty Pleasure by Pine Bluff
4.Lemons Forever: Lemon Drop Kid - Critikola by Tough Critic
5.Teammate: A.P. Indy - Starry Dreamer by Rubiano
6.She's Excellent: Senor Speedy - Cupe Sister by Secreto
7.Joint Effort: Runaway Groom - C.C. Princess by Conquistador Cielo
スタートで遅れたTeammateでしたが、そこから気合をつけて内枠沿いに進出し、先頭に立っていたBushfireを交わしてレースを引っ張る形になりました。Bushfireは無理に競らずに外からTeammateをマークする形。Lemons Foreverは後方待機策。4コーナーで力尽きたTeammateを処理してBushfireが先頭で直線に入るとReady to Pleasureに追撃を許さず直線半ばで勝負あり。最後に後からPine Islandが飛んできましたが、Bushfireを脅かすまでは行かずに2着。
Bushfireは前走でAcorn Sを勝っており、これでNYトリプルティアラにチェックメイト…と思ったらレース間隔を考慮して回避して短い休養を経てからAlabama Sを目標にするとのこと。Kenneally師によるとトリプルティアラは価値が高いが、もう少しレースの間隔を置いて貰えないだろうかということらしい。

7/1 Suburban H GI Belmont NY Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Wild DesertWild RushRose ParkPlugged NickleEdgar S. Prado
2WilkoAwesome AgainNative RootsIndian RidgeGarrett K. Gomez
3Andromeda's HeroFusaichi PegasusMaroziaStorm BirdCornelio H. Velasquez
4Noble CausewayGiant's CausewayMimi's Golden GirlSeeking the GoldJavier Castellano
5RathorMachiavellianRaisonnableCommom GroundsEibar Coa
6InvasorCandy StripesQuendomInterpreteFernando Jara
7Tap DayPleasant TapDay MateDayjurJohn R. Velazquez
北米初戦のPimlico Specialを快勝したInvasorのレース振りに注目。で、WilkoにTap Dayという相手ならまずまずかなと思うところはあるわけです。Wild Desertはどうですかね。復帰戦がAlysheba Sを2着でかなり微妙なところか。

Result

1.Invasor: Candy Stripes - Quendom by Interprete
2.Wild Desert: Wild Rush - Rose Park by Plugged Nickle
3.Andromeda's Hero: Fusaichi Pegasus - Marozia by Storm Bird
4.Noble Causeway: Giant's Causeway - Mimi's Golden Girl by Seeking the Gold
5.Tap Day: Pleasant Tap - Day Mate by Dayjur
6.Rathor: Machiavellian - Raisonnable by Commom Grounds
7.Wilko: Awesome Again - Native Roots by Indian Ridge
周りの出方を窺いながらハナに立とうとしたWilkoを外から抑えてNoble Causewayが先頭。その2頭を後から見る形でInvasorが3番手追走でレースは流れる。3コーナーで一端はNoble Causewayを交わしにかかったWilkoだがすぐに力尽きてそのまま失速。それと同時にそとからマクリ気味にNoble Causewayを交わしにかかったのがInvasorで、先頭で直線に入るとあとは後続を突き放して楽々4馬身差をつける快勝。Belmont Sで同じくMcLaughlin師のJazilを駆ってGI初勝利を挙げたFernando Jaraが2つ目のGIタイトルを手にした。
Invasorはここのメンバー相手には格の違いを見せ、東海岸の古馬王者に名乗りを挙げた形。次戦にはSaratogaのWhitney Hが候補に挙がっている。西のLava Manに対抗できるのは現状この馬だけですので、秋には直接対決で盛り上がれるかなというところ。どうせLava Manが遠征しないとぶつからないだろうしそうなるとBC前哨戦くらいにならんとありえんかなとは思われますが。

7/2 Vanity Invitational H GI Hollywood CA Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Healthy AddictionBoston HarborLady LaikaGone WestVictor Espinoza
2Sharp LisaDixieland BandWinter's GoneDynaformerCorey S. Nakatani
3Freakin StreakinTactical AdvantageFifth And a JiggerTime to ExplodeMichael C. Baze
4ProposedBenchmarkQuiet RomanceBertrandoPatrick A. Valenzuela
5Star ParadeParade MarshallClerical EtoileThe WatcherMartin A. Pedroza
6Bardy WomanUnusual HeatChairwomanCorporate ReportMartin Garcia
7Hollywood StoryWild RushWife For LifeDynaformerDavid Romeo Flores
そろそろ久し振りのGI勝てや、Hollywood Storyとか思うものの、Healthy Addiction、Star Parade、Proposedが相手では少しきついなとは思う。
今年も衰えを見せないStar ParadeはHealthy Addictionに対してはそうそう負けんだろうなと思うのだが、ときどき消し飛ぶ馬だけに全幅の信頼とは行かないか。Healthy AddictionとすればこのStar Paradeを何とかしない事には先はない。Proposedは前走のMilady BCHでStar Paradeを下しているし、むしろ対抗はこちらか。ここを勝てば4歳トップくらい名乗っても良かろうよ。あまり価値はなさそうな称号だが。

Result

ワハハハハ、狙いどころがわかってんじゃねえか、Hollywood Story。
1.Hollywood Story: Wild Rush - Wife For Life by Dynaformer
2.Healthy Addiction: Boston Harbor - Lady Laika by Gone West
3.Sharp Lisa: Dixieland Band - Winter's Gone by Dynaformer
4.Proposed: Benchmark - Quiet Romance by Bertrando
5.Freakin Streakin: Tactical Advantage - Fifth And a Jigger by Time to Explode
6.Bardy Woman: Unusual Heat - Chairwoman by Corporate Report
Non Runner: Star Parade
つーことでStar Paradeがゲートに蹴りを入れてしまいスクラッチとなったのが惜しいのですが、実に久し振りにGIでHollywood Storyの凱歌ならばお釣りがきますな。GIは2歳のHollywood Starlet以来の2勝目。あのGIは彼女にとっての初勝利で、その後3歳でBayakoa H、4歳でHawthorne Hを勝ち、そして大得意のHollywoodでこの2つ目のGIという事になります。尤も西海岸だとそう簡単には崩れないんだし、Star Paradeがいなくなったレースなら充分ってところはあったろうけどなあ。3コーナーから大捲りで勝ちきれるような馬でしたっけ?こいつ。
2着Healthy Addictionは天敵が消えて絶好の逃げ切りパターンに入ったところをコーナーで一気に迫ってきたHollywood Storyに前に行かれてしまったのが痛恨事か。直線で必死に食い下がったものの半馬身差を詰めきれず終わる。3着以下はこの2頭から6馬身差で、Healthy Addictionをマークしながら進んでつぶれたProposedがちょっと期待を外したか。Sharp Lisaはいまではコレくらい走れば十分でねえのかなと思います。

7/2 American Oaks Invitational S GI Hollywood CA Turf 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Asahi RisingRoyal TouchAsahi MercuryMinagawa MannaVictor Espinoza
2Sol Mi FaDistant MusicSil SilaMarjuPatrick A. Valenzuela
3ArravaleArchKaloscaKaldounCorey S. Nakatani
4Galileo's StarGalileoAnazaraTrempolinoNorberto Arroyo, Jr.
5AttimaZafonicGuardedEagle EyedDavid Romeo Flores
6FoxysoxFoxhoundTriple TricksRoyal AcademyAlex Bisono
7Wait a WhileMaria's MonFlirtatiousA.P. IndyGarrett K. Gomez
8ProxeniaPursuit of LoveRadiantMachiavellianAlex O. Solis
一昨年のDance in the Mood、昨年のCesarioと日本馬が上位に来ているレースなので当然Asahi Risingも注目を集めています。さすがにCesarioと比較すれば実績は足りないのですが、今年のPseudo American Oaksはメンバー自体が昨年と比較するとやや劣るという印象も受けるし、オセアニアや欧州からの遠征馬がいないと言うのもあってAsahi Risingにもチャンスはあるでしょう。この馬が勝てば昨年のCesarioとはまたベクトルの違う衝撃が駆け抜けるようなところはありますので、期待したいところではあります。先行して崩れないというのはCesarioにはなかった利点ですし。
強敵はアメリカ移籍後2戦2勝で最重要前哨戦Honeymoon BCを勝ってきたAttima。北米ではあまり聞かない父Zafonicと母父Eagle Eyed(Danehillの全弟)という組み合わせが少し気にかかるが、Honeymoonを逃げ切った脚はAsahi Risingにとっても脅威ではある。内枠スタートを利してこの馬の機先を制することができればAsahi Risingとしては理想のレースを作れるかなとは思ってみた。
そのHoneymoon BCで2着だったのがFoxysoxで、こっちは10Fをこなせるかが問題になるだろう。
Woodbineで勝って参戦なのが芝3戦全勝のArravale。Kris S.の仔ながらArchは母系の影響が強いのか軽いのが気になるところではあり。
ダート路線からはWait a Whileが参戦。Ashland2着、Kentucky Oaks3着という実力馬で、あっさり行かれても仕方のないところではある。ただ、血統をみる限り芝適性は疑問。ずっと遡ってRose Leavesが出てくる9-f族出身。

Result

1.Wait a While: Maria's Mon - Flirtatious by A.P. Indy
2.Asahi Rising: Royal Touch - Asahi Mercury by Minagawa Manna
3.Arravale: Arch - Kalosca by Kaldoun
4.Galileo's Star: Galileo - Anazara by Trempolino
5.Sol Mi Fa: Distant Music - Sil Sila by Marju
6.Foxysox: Foxhound - Triple Tricks by Royal Academy
7.Proxenia: Pursuit of Love - Radiant by Machiavellian
8.Attima: Zafonic - Guarded by Eagle Eyed
芝でどうなるかだけと思ってたWait a Whileですが、初勝利が芝戦で5馬身差の圧勝でしたのな。サボってPP見てなかったので気付きませんでした。そら珍しくPletcherが西海岸に来てるわけだねえ。そうなるとダートでもトップクラスの実力を見せてきたこの馬にあっさり持っていかれてしまうというのはまま仕方のないところではあるかなと。
Asahi Risingとしては先手を取れればもっと面白いレースに出来たのではないかと思うところもありますが、ひょっとしてEspinozaは前日の再現でもやろうとしたのかな。まあ、内枠で外からAttimaらが来たときにちょっと引いたら6番手に下がらざるを得なかったという感じではありますが、あれを競ってたらつぶれたような気もしますので、引いたこと自体は問題ではなかったろうと思います。ただ、あれで位置取りがちょっと悪くなってしまったせいで、Wait a Whileが抜け出すタイミングでロスってたってのがワンサイドを許した原因でもあるよな。までも2着なんで文句は言えまい。今後も日本馬はこのレースにおいてStrong Contenderでありつづけるということを知らしめたと言えるのではないかな。

7/2 Triple Bend Invitational H GI Hollywood CA Dirt 7F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1AreyoutakintomeSmokesterAndrea GailStorm BirdDavid Cohen
2Thunder TouchGulchHighland VisenHighest RuckusMartin A. Pedroza
3PublicationPetionvilleCat NewsStorm CatDavid Romeo Flores
4Trickey TrevorDemaloot DemashootShow Your PrideSilver DeputyRussell A. Baze
5Battle WonHonour And GloryCall HerCaller I.D.Victor Espinoza
6Siren LureJoyeux DanseurCantamarGulchAlex O. Solis
7Unfurl the FlagBertrandoEscape the StormStorm CatJon Kenton Court
8ProrunnerTejano RunPerfect WingsQuest For FameGarrett K. Gomez
9VortexDanehillRoupalaVaguely NobleTyler Baze
10Seattle BuddySeattle SlewBad PussycatDistinctive ProJuan Ochoa
相変わらずこの路線はなあ。
昨年ここを勝って飛躍が期待されたUnfurl the Flagはその後ダメ。Battle Wonが台頭してきたかと思ったのも束の間、こちらもBC Sprintで大敗を喫してダメ。
ということで重賞実績に乏しいものの今年になってからスプリントのステークス戦で実績を積んできたSiren Lureがトップハンデ。GIでこの斤量に潰されなければというところか。5歳だしスプリントならまだこれからという年齢で、この路線の軸になっていただければと。

Result

1.Siren Lure: Joyeux Danseur - Cantamar by Gulch
2.Battle Won: Honour And Glory - Call Her by Caller I.D.
3.Unfurl the Flag: Bertrando - Escape the Storm by Storm Cat
4.Publication: Petionville - Cat News by Storm Cat
5.Areyoutakintome: Smokester - Andrea Gail by Storm Bird
6.Vortex: Danehill - Roupala by Vaguely Noble
7.Seattle Buddy: Seattle Slew - Bad Pussycat by Distinctive Pro
8.Prorunner: Tejano Run - Perfect Wings by Quest For Fame
9.Trickey Trevor: Demaloot Demashoot - Show Your Pride by Silver Deputy
10.Thunder Touch: Gulch - Highland Visen by Highest Ruckus
Siren Lureは後方からレースを進め、3コーナーから徐々に進出。前で競り合うUnfurl the FlagとBattle Wonをそのまま直線で交わしてのGI勝利。なかなか強い馬かなとは思います。後ろから行くので今後は取りこぼすことも多くなりそうですが、スプリント路線を背負っていけばと思う。

July 8, 2006

7/8 United Nations S GI Monmouth NJ Turf 11F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalJohn R. Velazquez
2SilverfootWith ApprovalNorthern SilverSilver GhostMark Guidry
3Relaxed GestureIndian RidgeToken GestureAlzaoKent J. Desormeaux
4Better Talk NowTalkin ManBenditaBaldskiRamon A. Dominguez
5CaciqueDanehillHasiliKahyasiEdgar S. Prado
6Shake the BankSandpitSilver SpoolStrike GoldTom G. Turner
7RamazuttiHonor GradesMine InningMiningChristopher P. DeCarlo
Grey Swallowがオーストラリアのグループに購入されたとかなんやらよう分からん状態なので、それ以外ではほぼ北米の芝馬が揃ってきたというレースではあるでしょう。GI馬が4頭なのですから喜ぶべきメンバー構成です。
その上でこの11Fという距離を考えるとBetter Talk NowとRelaxed Gestureの2頭がやや有利か。Caciqueも走れない事はないだろうけど、やっぱりこのきょうだいはそこまで距離に自信が持てるわけではないので、10Fまでというくらいに見るべきではなかろうか。English Channelも12FでのGIで2着もあるが、特にこのところ長めの距離で信頼性に欠けるというところは否定できない。Better Talk Nowは12F欲しいというところもあるんですけど、BC Turfのように前がつぶれたところになだれ込んで来るEnglish Channelより期待を持ってやろうとは思います。

Result

1.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
2.Cacique: Danehill - Hasili by Kahyasi
3.Relaxed Gesture: Indian Ridge - Token Gesture by Alzao
4.Silverfoot: With Approval - Northern Silver by Silver Ghost
5.Better Talk Now: Talkin Man - Bendita by Baldski
6.Shake the Bank: Sandpit - Silver Spool by Strike Gold
7.Ramazutti: Honor Grades - Mine Inning by Mining
あららEnglish Channel勝っちゃった。どうも9Fあたりがベストなんでねえのかなと思ってたんですがねえ。Caciqueも2着に入ってるしなんだこれは。
English Channelは前走でCaciqueに競り落とされてから、更に粘りきれず4着という結果だったのが気になって10Fでも微妙に長いのかと思ったわけなんですが、どうやらそういうことではなくて、前走は馬場がちょっと柔らかかったのとレース間隔が詰まっていたせいとPletcher師は言ってますね。結局この3頭にGrey Swallowを加えたメンバーで今年の北米芝は回るという事になるのでしょう。Better Talk NowはShake the Bankがちゃんと逃げてレースを作ってくれたのにも関わらずこの結果ですからいまいち過ぎます。Sword Dancer Invt.とかでいきなり復活しても驚きはしませんがw。

7/8 Prioress S GI Belmont NY Dirt 6F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1SilvestrisForest WildcatKafhaneeSeeking the GoldEibar Coa
2Misty RosetteStormin FeverExclusive RosetteEclipticalGarrett K. Gomez
3Wild GamsForest WildcatDiamonds and LegsQuiet AmericanMichael J. Luzzi
4Wildcat Bettie BMeadowlakeOne Number ShortKatowiceMario G. Pino
5Capote's CrownCapoteMajesty's CrownMagesterialKent J. Desormeaux
6DownthedustyroadStorm And a HalfFair MajestyCrafty ProspectorMike E. Smith
7Diplomat LadyForestryPlaycallerSaratoga SixCornelio H. Velasquez
8Livermore ValleyMt. LivermoreSecret ProspectAllen's ProspectJavier Castellano
9Win McCoolGiant's CausewayWin Crafty LadyCrafty ProspectorRichard Migliore
3歳牝馬限定スプリントなんて分かるものか。
とりあえずDiplomat Ladyくらいしか見覚えのある名前出てきてないんだもんなあ。適当にStorm Cat系の速そうなのを見とけばあたるような気がしないでもないが。
距離に適応できればDiplomat Ladyがあっさり勝つんではないかなと思うし、そのくらいのスピードは持ち合わせていると思います。

Result

1.Wildcat Beattie B: Meadowlake - One Number Short by Katowice
2.Wild Gams: Forest Wildcat - Diamonds and Legs by Quiet American
3.Livermore Valley: Mt. Livermore - Secret Prospect by Allen's Prospect
4.Diplomat Lady: Forestry - Playcaller by Saratoga Six
5.Misty Rosette: Stormin Fever - Exclusive Rosette by Ecliptical
6.Win McCool: Giant's Causeway - Win Crafty Lady by Crafty Prospector
7.Capote's Crown: Capote - Majesty's Crown by Magesterial
8.Silvestris: Forest Wildcat - Kafhanee by Seeking the Gold
Non Runner: Downthedustyroad
速そうなStorm Cat系でと言ってたら、紛らわしい名前でStorm Catじゃないのに勝たれましたよw。母父のKatowiceはMr. Prospectorの甥でDanzig産駒。
先行争いは激しかったが、Diplomat Ladyはハナを切れず、直線で脚も伸びずで4着。

7/8 Hollywood Gold Cup GI Hollywood CA Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Lava ManSlew City SlewLi'l Ms. LeonardNostalgia's StarCorey S. Nakatani
2MagnumEl CompincheMerrymakerRainbow CornerPatrick A. Valenzuela
3Seek GoldTouch GoldAly's AditaAlydarCalvin H. Borel
4Ace BlueCoax Me ClydeQueen BlueSo BlueVictor Espinoza
5Super FrolicPine BluffLindsay FrolicMt. LivermoreJon Kenton Court
こんなもんLava Manにどうぞ持っていってくださいと言ってるようなレースでしょ。とりあえず負ける要素はなさそうです。
前走Stephen Fosterを最低人気でUpsetしたSeek Goldではありますが、あれは最後の追い込みが決まったというか、Perfect Driftに関わる神の采配でしたので、同じようなことはできないでしょう。というかLava Manそんなキャラじゃねえですし。

Result

1.Lava Man: Slew City Slew - Li'l Ms. Leonard by Nostalgia's Star
2.Ace Blue: Coax Me Clyde - Queen Blue by So Blue
3.Super Frolic: Pine Bluff - Lindsay Frolic by Mt. Livermore
4.Magnum: El Compinche - Merrymaker by Rainbow Corner
5.Seek Gold: Touch Gold - Aly's Adita by Alydar
とりあえずLava Manが勝ちました。一旦交わしたAce Blueに最後詰め寄られているのがちょっとどうかと思わないでもないのですが、6ポンドも抜けたトップハンデとスタートに失敗してハナを切れなかったという事情も合わせればトントンといったところか。しかし今からこんなレースをしているようでは今年後半最後まで持たないのではなかろうか。BC登録を持ってないのでどのあたりを最大目標においているのかは知らないが。

July 16, 2006

7/15 Princess Rooney H GI Calder FL Dirt 6F

そういやこんなGIあったなと。今年から4つ増えたうちの一つ。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Malibu MintMalibu MoonIvory MintKey to the MintJosue' ArceJames R. Chapman
2Prospective SaintSaint BalladoA.B. ProspectA.P. IndyEddie CastroMartin D. Wolfson
3Annika LassMister JolieMandy TweedyCherokee ColonyShaun BridgmohanScott Blasi
4Leave Me AloneBold BadgetFabulous BalletMoscow BalletTyler BazeTimothy Ritvo
5Ebony BreezeBelong to MeValid CarnaubaValid AppealJohn JacintoWilliam I. Mott
6Hot StormStormy AtlanticFortotten SecretSecret SlewDavid Romeo FloresDallas Stewart
7Dubai EscapedeAwesome AgainSassy PantsSaratoga SixEdgar S. PradoEoin G. Harty
今年になって4連勝しているDubai Escapadeが122ポンドのトップハンデ。GII Vinery Madison、GII VagrancyとGIIを2連勝してきています。馬名で知れるように昨年のこのレース勝ち馬Madcap Escapadeの妹。HennessyからAwesome Againに変わったが、どっちもスピードある種牡馬だからなあ。

Result

1.Malibu Mint: Malibu Moon - Ivory Mint by Key to the Mint
2.Prospective Saint: Saint Ballado - A.B. Prospect by A.P. Indy
3.Hot Storm: Stormy Atlantic - Fortotten Secret by Secret Slew
4.Ebony Breeze: Belong to Me - Valid Carnauba by Valid Appeal
5.Annika Lass: Mister Jolie - Mandy Tweedy by Cherokee Colony
6.Dubai Escapede: Awesome Again - Sassy Pants by Saratoga Six
7.Leave Me Alone: Bold Badget - Fabulous Ballet by Moscow Ballet
結果をチェックしたら最低人気馬だったので、なんじゃそりゃとか思って放置してました。
ということで、人気のDubai Escapadeは6着と惨敗。勝ったのはCalderを庭とするMalibu Mintでした。もうこんなのはトラックキャリアの勝利としか言いようがないのではなかろうかな。圧倒的人気のDubai Escapadeが6着、実績馬Leave Me Aloneが最下位と惨敗。最近ボロボロなLeave Me AloneはともかくDubai Escapadeは負けすぎではあるだろう。それにしても牝馬限定のスプリントって敢えてGIでやらないといけないようなレースなのかと。

July 22, 2006

7/22 John C. Mabee H GI Del Mar CA Turf 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Dancing EdieMoscow BalletDuchess of AckSlewpyCorey S. Nakatani
2Moscow BurningMoscow BalletBurning DesireMr. LeaderNorberto Arroyo Jr.
3KatdogawnBahhareTrempkateTrempolinoAlex O. Solis
4Live LifeLinamixReine de la CielConquistador CieloMike E. Smith
5Island FashionPetionvilleDanzigs FashionA Native DanzigMartin A. Pedroza
6AmoramaSri PekanTanzaniaAlzaoGarrett K. Gomez
7MemoretteMemoForever FondreShahrastaniVictor Espinoza
Moscow Burningは去年が案外だったのですが、今年になって復調というところではあり、そろそろGI勝っても良いじゃねえかとは思う。Beverly Hills Hで3着ながらも119ポンドのトップハンデを喰らいましたが、これでもこの馬としては軽くなった方ではある。
Beverly Hills Hを2着のLive Lifeが117ポンドで続き、Beverly Hillsを勝ったMemoretteと実績では一応ナンバー1のIsland Fashionが116ポンド。ここに去年の勝ち馬Amoramaが近走不振をひっくり返せるかという115ポンド。
まあ、6歳のMoscow Burning、Island Fashionと4歳のLive Life、Memoretteでどっちが上かというあたりに注目したくはあります。今年の北米芝牝馬路線を見るうえでは重要なレースかなと。

Result

1.Dancing Edie: Moscow Ballet - Duchess of Ack by Slewpy
2.Moscow Burning: Moscow Ballet - Burning Desire by Mr. Leader
3.Island Fashion: Petionville - Danzigs Fashion by A Native Danzig
4.Amorama: Sri Pekan - Tanzania by Alzao
5.Memorette: Memo - Forever Fondre by Shahrastani
6.Live Life: Linamix - Reine de la Ciel by Conquistador Cielo
7.Katdogawn: Bahhare - Trempkate by Trempolino
最内スタートのDancing Edieがレースを引っ張り、Island Fashion、Moscow Burningの順に続く展開。3コーナーではIsland FashionがDancing Edieに並びかけ、そのすぐ後にMoscow Burningがいて、更に外からMemoretteが仕掛けてくるものの外を回ったMemoretteは直線に向いて差が開く。一方Moscow Burningは4コーナーでDancing Edieの内を突いて直線に入ってDancing EdieとIsland Fashionに並び3頭の競り合いに持ち込む。一時はMoscow Burningがわずかに先頭に立っていたものの、ゴールではDancing Edieが前。直線に向くまでしっかり溜めて、直線に入ってから外に出して伸びて来たAmoramaが4着。
Blood-Horseなんかですと、直線でDancing EdieとIsland Fashionがぶつかっていたということではあり、その間隙をついてMoscow Burningが前に出ていたということになりますかね。でも最後の2完歩でDancing Edieが差し返したと。Dancing EdieとIsland Fashionに対する裁定は両者に原因があるということで特になし。
出馬表とか出しておきながらこんな事を言うのもアレですが、Dancing Edie居たのか。しかも119ポンドのトップハンデだし…。完全に見落としていました。しかもEdirってなんだよ…直したけど。前走はCashCall Mileで4着。
そんなわけでMoscow Ballet産駒のワンツー。激しく今更という気はするがな。Mill Reefの甥でNijinsky直仔なんだから血統はよいのだがなあ。24歳になった今年も現役種牡馬。カリフォルニア供用なのでMoscow BurningにしてもDancing Edieにしてもカリフォルニア産馬。同種牡馬の産駒としては両者共に最上級というくらいではあるかな。他にはコーナー曲がれず飛んでいったSoviet Problemなんかが代表産駒かな。牝馬ばっかり活躍するので現時点で北米にも後継種牡馬はなし。
一番人気はAmoramaだったようで、最近のレース見てるとどうしてここで一番人気になれるのか意味不明。続いてLive Lifeがそれに並ぶような人気で、どうにもこのAmoramaの人気は読めん。Del Marは確かに得意コースだったがなあ。というかMoscow Burningとかなめられすぎではなかろうかとは思う。

7/22 Coaching Club American Oaks GI Belmont NY Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1TeammateA.P. IndyStarry DreamerRubianoCornelio H. Velasquez
2Lemons ForeverLemon Drop KidCritikolaTough CriticMark Guidry
3Miss ShopDeputy MinisterShoppingPrivate AccountRichard Migliore
4Wonder Lady Anne LReal QuietAnchoWild ZoneEdgar S. Prado
5Sugar ShakeAwesome AgainSkipping AroundSkip TrialJohn R. Velazquez
6BaghdariaRoyal AcademyOatseeUnbridledFernando Jara
7Pine IslandArchMatlacha PassSeeking the GoldJavier Castellano
8VagueElusive QualityApril in KentuckyPalace MusicKent J. Desormeaux
9Unbridled BelleBroken VowLittle Bold BelleSilver BuckRamon A. Dominguez
Teammateはここ2戦のGIで大敗を喫していて、ちょっと頭打ちではあるかなと思う。勝つときは圧勝できる馬だがダメなときはとことんダメという部分もあるような感じではあるが。
Lemons Foreverは前走のMother Goose Sを4着。Kentucky Oaksは最低人気での勝利だった事もあって、2つ続けて見せ場なしとなるとフロックといわれても仕方ないので、正念場。しかし最後方から展開が向くパターンを期待するしかないので厳しいかなとは思う。
Miss ShopはBelmontのステークス戦で2戦2勝、ダートと芝で1勝ずつととりあえず得意の舞台。重賞実績はHere Comes the Bride Sで3着程度。厳しいか。
Wonder Lady Anne Lは今年になって4戦して勝ちなし。
Sugar Shakeは2走前がBroke Maidenで前走のアローワンスを逃げて6馬身半ぶっちぎり。この2勝は共にベルモントということでコースは問題無いが、距離経験がないのが気がかり。
BaghdariaはIowa Oaksを勝っての参戦。Black Eyed Susanでは3着。芝に出てきたときに期待すべき血統かなとは思われ。牝系Mixed Marriage。
Pine Islandはステークス初挑戦となったMother Goose SでBushfireに迫る2着で、Bushfireがいないここは主役を張らなければならない立場でしょう。真価が問われるレースか。
VagueはJ. Noseda厩舎所属の欧州馬。前走はCoroantion Sで7着。その前はドバイで2勝を挙げており、UAE 1000 Guineasが含まれている。ということでダートOKとなっての参戦だろう。問題は距離か。
Unbridled Belleは2連勝中。一線級相手に通用するかどうかという事になりそう。
結局Bushfireの回避はレースの注目という点で大きな痛手ではあるように思われ、Pine IslandがここでGIタイトルを手に入れて、Alabamaで再度決戦に臨むというシナリオになればよろしいかなと。

Result

1.Wonder Lady Anne L: Real Quiet - Ancho by Wild Zone
2.Pine Island: Arch - Matlacha Pass by Seeking the Gold
3.Miss Shop: Deputy Minister - Shopping by Private Account
4.Lemons Forever: Lemon Drop Kid - Critikola by Tough Critic
5.Teammate: A.P. Indy - Starry Dreamer by Rubiano
6.Unbridled Belle: Broken Vow - Little Bold Belle by Silver Buck
7.Sugar Shake: Awesome Again - Skipping Around by Skip Trial
8.Baghdaria: Royal Academy - Oatsee by Unbridled
9.Vague: Elusive Quality - April in Kentucky by Palace Music
最内のTeammate、中のWonder Lady Anne L、外のSugar Shakeの3頭が並ぶようにしてレースを引っ張り、Lemons ForeverとPine Islandは後方待機。向こう正面で早くもTeammateが遅れて、Wonder Lady Anne LとSugar Shakeが競りながら3コーナーへ侵入。Pine Islandは最後方から外に持ち出して捲る構えを見せる。コーナーリングでSugar Shakeが遅れてWonder Lady Anne Lが先頭で直線に向くと、そのまま後続を突き放して楽勝するかに見えましたが、最後に脚が止まってPine IslandとMiss Shopに迫られますが、それもPine Islandが3/4馬身まで詰めるに留まりWonder Lady Anne LがGI初制覇。
Wonder Lady Anne Lは2歳でGII Demoiselle Sを勝っていた実績はありましたが、今年になってからは勝てず、GIIで2着とか3着を拾うものの、勝ち馬からは離されていたし、Kentucky Oaksでは5着で、前走がSusan's Girl BCSで一番人気ながらGasiaに負けて2着でした。ちょっと厳しいだろうなと思っていたわけで、序盤から競りながら最後まで凌ぎきったというのは驚いた。最後は止まりかけていたので、ラスト4Fは25.93-27.18とボロボロではあり、Pine Islandもこれを差しきれないというのは情けないか。

7/23 Eddie Read H GI Del Mar CA Turf 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Fourty Niners SonDistorted HumorCindazannoAllegedJohn R. Velazquez
2Sweet ReturnElmaamulSweet RevivalClaude MonetAlex O. Solis
3AragornGiant's CausewayOnagaMr. ProspectorCorey S. Nakatani
4Silent NameSunday SilenceDanzigawayDanehillVictor Espinoza
5QuasimodoA.P. IndyMiss LenoraTheatricalMartin A. Pedroza
6Fast And FuriousSingspielHelvellynGone WestMike E. Smith
7HendrixSultry SongFluttery DanseurWavering MonarchDavid Romeo Flores
相変わらずこの路線は分かりにくいなと思う。
Aragornが121ポンドとちょっと抜けて重いハンデを背負うので、2番手以降には大きなチャンス。その筆頭がSilent Nameということになるかな。ただ、やはりマイルくらいまでという血統であるような気はするので、前走負けたのは結構痛いのかとか思う。
一方この条件なら去年2着のFourty Niners Sonに分がありそうかと。さすがにSweet Returnに去年の再現を許すようなヌルイレースにはしないだろうと思いますしね。

Result

1.Aragorn: Giant's Causeway - Onaga by Mr. Prospector
2.Sweet Return: Elmaamul - Sweet Revival by Claude Monet
3.Silent Name: Sunday Silence - Danzigaway by Danehill
4.Quasimodo: A.P. Indy - Miss Lenora by Theatrical
4→5.Fourty Niners Son: Distorted Humor - Cindazanno by Alleged
6.Hendrix: Sultry Song - Fluttery Danseur by Wavering Monarch
7.Fast And Furious: Singspiel - Helvellyn by Gone West
トップハンデのAragornが快勝して、北米芝マイル路線のトップの地位をカッコたるものにしたとは言えますでしょう。
今年も逃げて粘りこみたいSweet Returnが先手を取り、去年の再現は許さないとこれに仕掛けていったのがSilent Name。鞍上のEspinozaはレースの序盤で鞭を落としてしまったようではありますが、Sweet Returnにプレッシャーを掛け続けてペースを握らせませんでした。この2頭の後ろという絶好の位置につけていたのがAragornで、直線に入って2頭をあっさりと処理して最後は4馬身差をつけました。Aragornが121ポンド、続くSilent NameやFourty Niners Sonが118ポンドという斤量差もあったわけでこれはちょっと敵わんなとは思われます。そして前半からペースが速かったためか、馬場状態がFirmの影響も受けたか、去年Willow O Wispが記録したトラックレコードを1秒以上も短縮するという怪時計となりました。C. Nakataniはこれで土日のDel MarのGIを連勝。相変わらずこのコース大好きなんですねと言ったところか。John C. Mabee H(Ramona H)を5勝、Eddie Read Hを4勝。Aragornはこのあと10F挑戦もありえるということらしいので、どうせならDel Marに残ってGIIよりはArlington Millionくらい走ってみたらよろしいのではなかろうかなとは思います。BC Mileが最大目標。
Nakataniも言うようにこのレースのキィになったのはSilent Nameではあり、Sweet Returnのスローで楽逃げ切りというようなレースを2年続けて見せられなかっただけでも良しとしたいところではあるでしょう。それでもSweet Returnすら交わせていないのはちょっと不満か。鞭が無かったからという理由はあるがなあ。やっぱり母父Danehillじゃあ底力不足という気もしなくは無いが。

July 29, 2006

7/29 Diana H GI Saratoga NY Turf 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1SabellinaLangfuhrRestored HopeHe's BadJavier CastellanoJoseph Aquilino
2AngaraAlzaoAnge BleuAllegedFernando JaraWilliam I. Mott
3ArgentinaSadler's WellsAirlineWoodmanEdgar S. PradoRobert J. Frankel
4Sweet TalkerStormin FeverAnother VegetarianStalwartRamon A. DominguezH. Graham Motion
5WendPulpitThreadTopsiderJohn R. VelazquezWilliam I. Mott
6Lady of VeniceLoup SolitaireLacewingsForty NinerJulien R. LaparouxPatrick L. Biancone
7My TyphoonGiant's CausewayUrban SeaMiswakiCornelio H. VelasquezWilliam I. Mott
先週の西海岸がそれなりにメンバーを集めていただけにこっちはちょっと見劣りがする。
Angara、Sweet Talker、Wendの3頭がトップハンデ120で並ぶ混戦。
Angaraは昨年のBeverly D. S以降勝ち星がないが、前走のNew York BCHでは2着と調子は上向いているのだろう。追い込む脚質のため安定性がないが、このメンバーに入れば直線で一気に突き抜けてもおかしくないだけのものはあるだろう。
Sweet Talkerは前走のCashCall Mileで2着。その前は4連勝していたし、本格化以降はそう簡単に崩れない安定感も素晴らしい。しかしGIは勝ったとはいえこれまでにややメンバーの劣るQueen Elizabeth II Cだけで相手を選びながら走っていたというのも事実だろう。それでもCashCall Mileで2着に来れたのだから十分かとは思うが。
Wendは今年はJenny Wiley SとHoney Fox Hを勝っている。そこそこやれそうではあるが、前走のAll Along BCではFilm MakerやLaticeあたりに全く勝負できていないというのを考えるとやっぱりたりんだろうなとも思います。
Argentinaは安定して上位に来るものの、勝ちきれないというキャラを北米に移籍してからも脱却できていないので、今回もそういうことで終わりにはなるかなと。Galileoの妹My Typhoonは前走のMint Julep Hも勝ったしそろそろ本格化ではあるのかなと思われます。GIタイトルを手に入れたら今後が楽しみな存在になるかなと思われ。

Result

このレース、正式にDiana HなのかDiana Sなのかちょっと分かりません。去年は確かにDiana Sだったとは思うけど、今年はEquibaseにしてもBlood-Horseなんかの記事を見ててもDiana Hになってるんよね。NYRAの公式でもDiana Hにはなってるが。一応斤量設定は別定重量と言えばよいかな。古馬123ポンド、3歳馬118ポンドで2005年以降に芝のGIで1勝あるいは2006年に芝のGIIを1勝ならば3ポンド、2005年以降に芝GI勝ちなしあるいは2006年に芝GIIで勝ち無しならば5ポンドの低減。
1.Angara: Alzao - Ange Bleu by Alleged
2.Sweet Talker: Stormin Fever - Another Vegetarian by Stalwart
3.Argentina: Sadler's Wells - Airline by Woodman
4.My Typhoon: Giant's Causeway - Urban Sea by Miswaki
5.Lady of Venice: Loup Solitaire - Lacewings by Forty Niner
6.Sabellina: Langfuhr - Restored Hope by He's Bad
Non Runner: Wend
My Typhoonが引っ張り、その後でArgentinaとSweet Talker、Lady of Veniceが並んで進む展開。Angaraは後方待機でレースが進みます。向こう正面ではLady of Veniceが4番手に後退。3コーナーでSweet Talkerが仕掛け始めるとArgentinaも少し置かれるようになりました。その一方でAngaraが外に出し始めて4コーナーから直線。意外と粘るMy Typhoonでしたが、Sweet Talkerが直線半ばで何とか交わす。しかしそのまま抜け出すかとも思えたSweet Talkerがそこから伸びきれず、内からArgentinaに迫られ、これを何とか抑えきるものの、最後は外から来たAngaraに屈しました。
復活勝利となったAngaraはこれで賞金が100万ドルを突破。柔らかい馬場を得意とするAngaraにとってYeildingの馬場は恵まれたとも言えるだろうが、今年の調子の良さを維持できれば良いですねといったところか。鞍上にはF. Jara。この人は最近でてきた北米の若手騎手の中でも群を抜いているような活躍を見せているような気がしますねえ。去年はSand Springsで勝ったMott師は当初Saratogaの馬場が硬くなっているのを考えてAngaraをスクラッチさせようと考えていたようですが、2日間の荒天で一気にAngara向きのレースになったというところか。それでWendをスクラッチさせてBeverly Dに向かわせるようです。Angaraの次走は未定で、1ヶ月は休ませるということになる模様。
Sweet TalkerのGraham Motion師はSweet Talkerにはちょっと距離が長いかもしれないとしながらも、GIを勝つためには克服させたいとの由。
Argentinaはいつも通り直線でジリっぽさが抜けきらないという印象。勝負弱さも変わらずにあるし、これからもいいところまでは来たというレベルに止まりそうか。
一番人気の3歳馬Lady of Veniceはこの馬場が合わなかったとのこと。

7/30 Bing Crosby H GI Del Mar CA Dirt 6F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Pure as GoldStolen GoldPure WoolRelaunchJon Kenton CourtJack Carava
2Trickey TrevorDemaloot DemashootShow Your PrideSilver DeputyCorey S. NakataniJerry Hollendorfer
3Premium SaltineSalt LakeCrazeWild AgainTyler BazeTed H. West
4Battle WonHonour And GloryCall HerCaller I.D.Victor EspinozaMike R. Mitchell
5BordonaroMemoMiss ExcitementRajabAlex O. SolisWilliam Spawr
6CarthageSmoke GlackenHalomaticDonald EbertsDennis CarrArt Sherman
注目は連勝中の2頭。120でトップハンデのBordonaroは4連勝中で前走はCount Fleet Sprint Hを勝っています。トータルでも10戦して8勝と底を見せておらず、ここからスプリントのトップホースになれるかどうかといったところでしょう。
一方119ポンドのCarthageは5連勝で前走はBay Meadows BC Sprint Hを勝ちました。北カリフォルニアを拠点とする6Fのスペシャリストという感じで、メインストリームでの力試しというレースでしょうか。
BordonaroもCarthageも端から飛ばして逃げ切るというレースを得意にしていますので、どちらが行くのかというのがレースのポイントになりそうです。

Result

1.Pure as Gold: Stolen Gold - Pure Wool by Relaunch
2.Bordonaro: Memo - Miss Excitement by Rajab
3.Battle Won: Honour And Glory - Call Her by Caller I.D.
4.Trickey Trevor: Demaloot Demashoot - Show Your Pride by Silver Deputy
5.Carthage: Smoke Glacken - Halomatic by Donald Eberts
6.Premium Saltine: Salt Lake - Craze by Wild Again
Pure as Goldは前走で10万ドルでClaimingされた馬で、いきなり新たなオーナーにGIタイトルと賞金をもたらしました。ここまで逃げて連勝のCarthageが行けず、Premium Saltineが引っ張る展開でその後ろにBordonaro、Pure as Gold。Pure as GoldとBordonaroがプレッシャーをかけていたため2Fラップが21.6、44、68.6と最後に脚が止まる形。Battle Wonはそこをついてくるも3着まで。

7/30 Go For Wand H GI Saratoga NY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Spun SugarAwesome AgainIrish CherryIrish OpenMichael J. LuzziTodd A. Pletcher
2Classy CharmSilver CharmClassy CaraGeneral MeetingMike E. SmithJohn C. Kimmel
3BalletoTimber CountryDestiny DanceNijinskyJavier CastellanoThomas Albertani
4Nothing But FunDixie UnionZepaTheatricalRichard MiglioreMichael E. Hushion
5Oonagh MaccoolGiant's CausewayAlidivaChief SigerJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
6Pool LandSilver DeputySlew City SlickrerSlew City SlewGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
7SummerlySummer SqualollHere I GoMr. ProspectorShaun BridgmohanScott Blasi
8Take d'TourTour d'OrCherry FlareMr. WashingtonCornelio H. VelasquezDavid Fawkes
圧勝続きで4連勝中のTake d'Tourが9Fに挑戦。マイルを得意としている馬で、前走で8.5Fを克服して、次は9Fという形。ここをこなせればBC Distaffに目途がつくということで気合が入っているようです。
そのTake d'Tourとトップハンデを分け合う形になったのがOonagh MaccoolでPletcher厩舎に移籍してから負けなしの3連勝で挑んだ前走Fleur de Lis HでHappy Ticketに敗れますが、逃げる形になって直線競り合ってのアタマ差だけに、そう悲観する内容ではありません。前に馬を置いて、4コーナーから直線に入るあたりで勝負を決めに来るタイプですし。
一方前走のOgden PhippsでだらしないレースをしたせいかSpun Sgarがちょっとなめられたハンデとかは思う。VelazquezもOonagh Maccoolを選んだから仕方がないのかという気もせんではないが。Pletcher師は2ターン戦が向いているとコメント。
昨年のCCA Oaks2着以来1年ぶりのレースとなるSummerlyは骨折明け。昨年前半の3歳牝馬路線で頂点に立った馬だがいきなりは厳しいと思う。

Result

1.Spun Sugar: Awesome Again - Irish Cherry by Irish Open
2.Balleto: Timber Country - Destiny Dance by Nijinsky
3.Pool Land: Silver Deputy - Slew City Slickrer by Slew City Slew
4.Take d'Tour: Tour d'Or - Cherry Flare by Mr. Washington
5.Nothing But Fun: Dixie Union - Zepa by Theatrical
6.Oonagh Maccool: Giant's Causeway - Alidiva by Chief Siger
Non Runner: Classy Charm, Summerly
スタートを決めていつも通り逃げる体勢に入ったTake D'Tourでしたが、内からぴたっと3頭出しのPletcherの一角Pool Landにつけられて思うようには行かず。その後でSpun SugarとOonagh Maccoolが並んでNothing But FunとBalletoはちょっと離れて付いていくという感じで進みました。3コーナー前でPool LandがTake D'Tourの前に出る動きを見せるなどして牽制。4コーナーで既に手応えを無くしているOonagh Maccoolが遅れ始め、逆にBalletoが進出。Take D'Tourも序盤から競り続けられてギリギリの感じで最終コーナーの出口で外に膨らむ。直線に入ると前を行く2頭のすぐ後ろにつけていたSpun Sugarが2頭の真ん中を突き抜けて先頭に立ち、外から一気にBalletoが伸びてくる。勢いはBalletoにあったが、馬体を合わせてからSpun Sugarが譲らず接戦のままハナ差守り抜いた形。
まあ、競ってる相手がBalletoかというところはありますが、やはりSpun Sugarの強さは目立つなあ。逆に露骨なTake D'Tour潰しはOonagh Maccoolのためという部分の方が強かった気がするのですが、最下位とどうしようもなし。
Take D'Tourはアレだけやられるとなかなか厳しいと言うところではありましょう。これに懲りずに9F挑戦をとも思うが、とりあえずBelmontに戻ってレースを物色するとのこと。どうしても強い逃げ馬だとこういうことをされ易いってのはあるでしょうから、何とか克服してくれればいいんだがなあ。

August 5, 2006

8/5 Test S GI Saratoga NY Dirt 7F

Test S GI Saratoga NY Dirt 7F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Ex CaelisFusaichi PegasusLa BarberinaNijinskyRafael BejaranoD. Wayne Lukas
2Livermore ValleyMt. LivermoreSecret ProspectAllen's ProspectJavier CastellanoJames T. Ryerson
3Misty RosetteStormin FeverExclusive RosetteEclipticalGarrett K. GomezJames K. Chapman
4SabatiniFive Star DayPlay DateGeiger CounterJulien R. LaparouxPatrick L. Biancone
5Win McCoolGiant's CausewayWin Crafty LadyCrafty ProspectorRamon A. DominguezRobert Barbara
6Wild FitWild WonderGrannies FatherAt Full FeatherJulien R. LaparouxPatrick L. Biancone
7Hello LibertyForest ChampWitness PostGone WestMario G. PinoJ. Larry Jones
8Capote's CrownCapoteMajesty's CrownMagesterialKent J. DesormeauxKiaran P. McLaughlin
9Joint EffortRunaway GroomC.C. PrincessConquistador CieloEdgar S. PradoDale L. Ramons
10Original SpinDistorted HumorWe Love GrannyHome At LastFernando JaraAnthony Mitchell
11Swap FliparooExchange RateFliparooBuckarooEibar CoaH. Allen Jerkens
12Ready to PleaseMore Than ReadyGuilty PleasurePine BluffJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
13Wild GamsForest WildcatDiamonds and LegsQuiet AmericanMichael J. LuzziBenjamin W. Perkins Jr.
14Diplomat LadyForestryPlaycallerSaratoga SixCornelio H. VelasquesChristopher S. Paasch
15Any LimitLimit OutClandestinelyForty NinerRichard MiglioreH. Allen Jerkens
熱波で水曜の開催がキャンセルされたSaratoga。
15頭と多頭数の競馬ですが、まあ見た事のある馬名がこれでもかと並んでくれていやがります。ただしWild Fitは馬場状態が悪化した場合にSabatiniに替わって出走してくる模様。
MLでの一番人気はReady to Please。しかしそのオッズは9/2というところで、多頭数であるとはいえ混戦なのは間違いないだろう。Mother Goose Sで3着に入った実績がありFangasy Sを勝っています。
Wild Gamsは前走が6FのPrioress Sで2着。このPrioress Sからは勝ったWildcat Bettie Bと殿のSilvestrisを除いて6頭がここにエントリーしています。1F延びてどう変わってくるかというところではあるだろうが…。

Result

1.Swap Fliparoo: Exchange Rate - Fliparoo by Buckaroo
2.Original Spin: Distorted Humor - We Love Granny by Home At Last
3.Misty Rosette: Stormin Fever - Exclusive Rosette by Ecliptical
4.Capote's Crown: Capote - Majesty's Crown by Magesterial
5.Livermore Valley: Mt. Livermore - Secret Prospect by Allen's Prospect
6.Any Limit: Limit Out - Clandestinely by Forty Niner
7.Win McCool: Giant's Causeway - Win Crafty Lady by Crafty Prospector
8.Hello Liberty: Forest Champ - Witness Post by Gone West
9.Wild Gams: Forest Wildcat - Diamonds and Legs by Quiet American
10.Joint Effort: Runaway Groom - C.C. Princess by Conquistador Cielo
11.Diplomat Lady: Forestry - Playcaller by Saratoga Six
12.Sabatini: Five Star Day - Play Date by Geiger Counter
13.Ready to Please: More Than Ready - Guilty Pleasure by Pine Bluff
Non Runner: Ex Caelis, Wild Fit
一番人気のReady to Pleaseは最下位に沈み、2着には最低人気のOriginal Spinがくるというなんじゃそれ?な大荒れレースとなりました。
ハナにたったOriginal Spinの作ったペースは22.02-44.67と速いもので、そこから70.03-84.13で決着ではやっちゃったなというイメージしかなくこれだけ止まってても2着に残れるんだからどうしたものか。ちなみにSwap Fliparooの通過順位は13-10-4-1で笑うしかなかろう。Misty Rosetteもついていって残ったくちで、Diplomat Ladyは崩れた。Ready to Pleaseはついていけず、伸びられず。
勝ったSwap Fliparooはこれが重賞初勝利。

8/5 Whitney H GI Saratoga NY Dirt 9F

Whitney H GI Saratoga NY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1We Can SeekSeeker's RewardWeekend LeavePolish NavyJulien R. LaparouxMark A. Hennig
2InvasorCandy StripesQuendomInterpreteFernando JaraKiaran P. McLaughlin
3Siphon CitySiphonCarsonaCarson CityElvis TrujilloDaniel C. Hurtak
4Premium TapPleasant TapPremium RedThirty Six RedKent J. DesormeauxJohn C. Kimmel
5Flower AlleyDistorted HumorPrincess OliviaLyciusJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
6West VirginiaTomorrow's CatWild And WonderfulKennedy RoadGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
7SurvivalistDanzigMiner's GameMr. ProspectorEdgar S. PradoClaude R. McGaughey III
8Wanderin BoySeeking the GoldVid KidPleasant ColonyJavier CastellanoNicholas P. Zito
9Sun KingCharismaticClever But CostlyClever TrickRafael BejaranoNicholas P. Zito
Pimlico Special、SuburbanとGIを連勝したInvasorがちょっと抜けているかなという印象で、東海岸はこの馬を止める事ができるかということでしょう。その役割はSaratogaを得意とするBC2着馬Flower Alleyが担うということになりましたが、ハンデがInvasorとならんで120ポンド。復帰戦がややずれ込んだということもあるのでちょっとどうかなとは思うところ。やはりInvasor優位は動かないでしょう。どちらも逃げ馬を見ながら先行するタイプだけに、序盤からやりあう事になるのかもしれません。
まあ、Pletcher師はやや弱気。今後、Woodward、Jockey Club GCからBCという予定ではあるらしいのでBCまでに再戦の機会もあるだろうと思うが。

Result

1.Invasor: Candy Stripes - Quendom by Interprete
2.Sun King: Charismatic - Clever But Costly by Clever Trick
3.West Virginia: Tomorrow's Cat - Wild And Wonderful by Kennedy Road
4.We Can Seek: Seeker's Reward - Weekend Leave by Polish Navy
5.Premium Tap: Pleasant Tap - Premium Red by Thirty Six Red
6.Wanderin Boy: Seeking the Gold - Vid Kid by Pleasant Colony
7.Flower Alley: Distorted Humor - Princess Olivia by Lycius
8.Siphon City: Siphon - Carsona by Carson City
9.Survivalist: Danzig - Miner's Game by Mr. Prospector
最後はSun Kingの追い込みに差を詰められてMcLaughlin師もひやっとしたようですが、なんとかこれを凌いだInvasorが北米移籍後GI3連勝となりました。あと二つ勝てば年度代表馬とか言い出してるので、前哨戦を一つ挟んでBCということになりそうか。Hammdan殿下は追加登録料くらい簡単に出してくれるでしょうし。前哨戦はNYの2戦のどちらかということで決定はしていない。どちらもFlower Alleyが出走予定ではあるのでその辺は見所になろう。東のInvasor、西のLava Man、3歳からBernardiniくらいの3強決戦になれば愉しいBCではなかろうかね。
Flower Alleyは準備不足だったのかもしれないがこれは負けすぎでしょう。Woodwardでいいところを見せないと厳しそう。

August 6, 2006

8/6 Haskell Invitational H GI Monmouth NJ Dirt 9F

PP見ようとして、ナチュラルにNYRA開いてた私は重傷。というかPPおいてねえよorz>Monmouth公式。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Flasy BullHoly BullIrisescenceMt. LivermoreJose A. Santos
2Awfully SmartAneesAwful SmartBlack Tie AffairRamon A. Dominguez
3Strong ContenderMaria's MonKopenhagenDynaformerEdgar S. Prado
4Little CliffGulchFavorite FeatherCapoteJose Lezcano
5Praying for CashSongandaprayerCash No CreditWest By WestJoe Bravo
6Victory LakeVictory GallopLady of the LakeMeadowlakeEddie Castro
7Deputy GlittersDeputy CommanderGlittersGlittermanRene R. Douglas
8ElectrifyDelaware TownshipRaspberry EggcreamTime For a ChangeAbel Castellano Jr.
9Bluegrass CatStorm CatShe's a WinnerA.P. IndyJohn R. Velazquez
一番人気はBluegrass Cat。まあ血統には逆らえんねという感じでKentucy DerbyとBelmont Sを2着。それらに比べると格の落ちるHaskellならというところはありますが、どう見てもこの馬は母父のA.P. Indyの影響が強いのか、あの産駒連中の典型という感じではありまする。というかDaydreamingだもんなあw。まあここはちゃんと勝ってくれた方が今後の楽しみが増えるというものですので、きっちり勝ってくれんかなあ。こういうレースで嵌まるとむやみやたらと強いのもA.P. Indyの特徴ではあるし。
2番人気がStrong Contender。Dwyer Sを圧勝したことが評価されているようです。産まれの遅いこの馬にとっては三冠戦よりあとに目標を置いていたということでもあるんで、この先期待ということでよろしいのかと。
その他ではDeputy GlittersがOhio Derbyを勝ったという事で、2頭に割って入れるかというところだろう。
先週Jim DandyでBernardiniが勝っていることですし、ここをBluegrass Catが勝てば、Traversが非常に楽しい事になりそうです。揃って変なのにちょい負けしそうでw。だってA.P. Indyだもんなあ。

Result

1.Bluegrass Cat: Storm Cat - She's a Winner by A.P. Indy
2.Praying for Cash: Songandaprayer - Cash No Credit by West By West
3.Strong Contender: Maria's Mon - Kopenhagen by Dynaformer
4.Victory Lake: Victory Gallop - Lady of the Lake by Meadowlake
5.Electrify: Delaware Township - Raspberry Eggcream by Time For a Change
6.Awfully Smart: Anees - Awful Smart by Black Tie Affair
7.Flasy Bull: Holy Bull - Irisescence by Mt. Livermore
8.Deputy Glitters: Deputy Commander - Glitters by Glitterman
9.Little Cliff: Gulch - Favorite Feather by Capote
相手が弱ければ格が違うぜとばかりに4コーナーまくり一閃で直線は7馬身ぶっちぎり。これは良く出来たA.P. Indyですねw。どう見てもこの母父の産駒の特徴そのままです。さすがはDaydreamingの甥っ子。
Kentucky Derby、Belmont Sを2着。Haskellを圧勝ですもの。思わずAptitudeあたりと比べたくなりますよ?
Pletcher師もVelazquez騎手も随分コメントではしゃいでますが、A.P. Indyってそんなもんでしょと思う私は病んでますか?Preaknessのときにも少し書いたしあまり繰り返しませんが、勝つときはむやみやたらと強く鮮やかなまくりを見せるのがA.P. Indyですよ。それでそのレースを信じすぎると痛い目に逢うのw。
これでJim Dandyを軽くクリアしたBernardiniとTravers Sでぶつかるのが楽しみになります。Jazilが軽い故障で雲行きが怪しいので、そのレースはそのまま3歳馬トップを決めるようなレースになるのではないかという感じで楽しみですな。まあ、共にA.P. Indyらしさを発揮してこけたら笑うしかないんですが。

August 11, 2006

8/12 Secretariat S GI Arlington IL Turf 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Showing UpStrategic MissionMiss AlethiaT.V. CommercialCornelio H. VelasquezBarclay Tagg
2ProudinskySilvanoProudeyesDashing BladeEdgar S. PradoRobert J. Frankel
3Go BetweenPoint GivenMediationCaerleonGarrett K. GomezWilliam I. Mott
4PrimaryGiant's CausewayProspectiveMr. ProspectorRobby AlbaradoWilliam J. Haggas
5Ivan DenisovichDanehillHollywood WildcatKris S.Aidan P. O'Brien
6Niagara CausewayGiant's CausewayTheoreticallyTheatricalChristopher A. EmighRon Sticka
実績最上位は5戦4勝、GII Lexington S、Colonial Turf Cを勝ち、唯一の敗戦はKentucky DerbyというShowing Up。対抗馬がVirginia Derbyの勝ち馬Go Betweenという事になるかな。Go BetweenはColonial Turf CでShowing Upに4馬身差をつけられていて、これを逆転するのはちょっと難しいような気もします。
そして扱いに困るのがこんなところで何をするつもりなのかというIvan Denisovich。確かに距離延長を試してみたい血統ではあるが、何故にここなのか。もっと他に出るべきレースはあったのではないかなあ。ちょっとマイルに拘りすぎたという印象はある。

Result

1.Showing Up: Strategic Mission - Miss Alethia by T.V. Commercial
2.Ivan Denisovich: Danehill - Hollywood Wildcat by Kris S.
3.Primary: Giant's Causeway - Prospective by Mr. Prospector
4.Proudinsky: Silvano - Proudeyes by Dashing Blade
5.Niagara Causeway: Giant's Causeway - Theoretically by Theatrical
6.Go Between: Point Given - Mediation by Caerleon
こちらもShowing Upの逃げ切り。ラップは24.32-23.51-23.36-24.60-24.30で最後にIvan Denisovichに差を詰められはしたものの1馬身半差で快勝というところ。不可解なのはこれで通過順位が3-2-2-6-6-6で完全においていかれてしまったGo Betweenではありますが。

8/12 Beverly D. S GI Arlington IL Turf 9.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1GorellaGrape Tree RoadExciting TimesJeune HommeJulien R. LaparouxPatrick L. Biancone
2Sharp LisaDixieland BandWinter's GoneDynaformerEdgar S. PradoDoug F. O'Nleill
3Chic DancerJoyeux DanseurStylish AccentBeau's EagleChristopher A. EmighChristine K. Janks
4Rising CrossCape CrossWoodrisingNominationMartin J. DwyerJohn R. Best
5WendPulpitThreadTopsiderGarrett K. GomezWilliam I. Mott
6Honey RyderLasting ApprovalCuando QuiereAffirmedJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
7Live LifeLinamixReine de la CielConquistador CieloVictor EspinozaNeil D. Drysdale
8Minge CoveSandpitGypsy MissRaise a BidShaun BridgmohanScott Blasi
9Royal CopenhagenInchinorAmnesiaSeptieme CielRene R. DouglasLaura de Seroux
10Rich In SpiritRepricedQualatativeWoodmanMark GuidryThomas Proctor
11Film MakerDynaformerMiss du BoisMr. ProspectorRamon A. DominguezH. Graham Motion
公式にPPが出てこない。さらにはPedigree Queryが挙動不審。手抜き更新せよとの啓示ですかな。
Gorellaが一番人気になる様子。何故かRising Crossなんかが紛れ込んできていますが、良いメンバーではないかな。ちゃんとDynaformer産駒もいるしね。
前走でRobert G. Dick Memorialを勝ったHoney Ryderが最有力ではないかとは思う。まあFilm Makerもこういう舞台は普通に有力なんですが。

Result

1.Gorella: Grape Tree Road - Exciting Times by Jeune Homme
2.Film Maker: Dynaformer - Miss du Bois by Mr. Prospector
3.Live Life: Linamix - Reine de la Ciel by Conquistador Cielo
4.Honey Ryder: Lasting Approval - Cuando Quiere by Affirmed
5.Rich In Spirit: Repriced - Qualatative by Woodman
6.Royal Copenhagen: Inchinor - Amnesia by Septieme Ciel
7.Sharp Lisa: Dixieland Band - Winter's Gone by Dynaformer
8.Wend: Pulpit - Thread by Topsider
9.Minge Cove: Sandpit - Gypsy Miss by Raise a Bid
10.Rising Cross: Cape Cross - Woodrising by Nomination
Non Runner: Chic Dancer
最後方から大外を回して追い込んだGorellaが直線で突き抜けて1着。同じく追い込んできたFilm Makerが2着。Honey Ryderはちょっと中途半端というか、この流れなら直線でもうちょっと伸びても良いようにおもうのだが。

8/12 Arlington Million GI Arlington IL Turf 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Major RhythmRhythmSpecificallySky ClassicEarlie FiresEd Beam
2The Tin ManAffirmedLizzie RolfeTom RolfeVictor EspinozaRichard E. Mandella
3AceDanehillTea HouseSassafrasAidan P. O'Brien
4Touch of LandLandoTouch of ClassBe My GuestChristophe P. LemaireHenri-Alex Pantall
5Soldier HollowIn the WingsIsland RaceCommon GroundsRene R. DouglasPeter Schiergen
6Phoenix ReachAlhaarthCarroll's CanyonHatimMartin J. DwyerAndrew Balding
7CosmonautLemon Drop KidCosmic FireCapoteJulien R. LaparouxPatrick L. Biancone
8Better Talk NowTalkin ManBenditaBaldskiRamon A. DominguezH. Graham Motion
9Go DeputyDeputy MinisterPartygoerSecretariatJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
10CaciqueDanehillHasiliKahyasiEdgar S. PradoRobert J. Frankel
11English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
なんか凄いメンバーがそろっているという印象。Major Rhythmは前走でArlingtonのStars and Stripesを勝った。12Fで勝ちを拾ったという感じではあるので、ここでは勝負にならないだろう。
The Tin Manは今年で8歳になったが、このところ充実していて今年はSan Marcosを勝って、Dubai Duty Freeを2着。北米復帰戦はAmeriacan Invitationalでここも勝った。距離も問題無いし、年齢を気にしなければ魅力的ではある。故障とかでまだ25戦とそう使い込まれていないというのも良いかなと。ただ、相手関係がかなり厳しい。
Aceは勝ちを取りに行った前走でアタマ差敗れて2着とほんとに毎度毎度この馬はというところではあり、ここでも勝てないまでも好走はできるだろう。問題は鞍上で結局イリノイ州もFallonの免許を認めなかったので、Fallonを予定していたこの日のO'Brien厩舎の2頭の鞍上が未定となっています。
Touch of Landは今年はDubai International Meetingを使って前哨戦こそ勝つもののDuty Freeではダメ。その後フランスでヴィシー大賞典を勝ってきました。GIではアテに出来ない馬ですし、ここではちょっと劣るかなとも思うが。
Soldier Hollowは地元の最大目標を蹴っての遠征という形になった。ほぼ確勝かと思われるようなPremio Presidente della Repubblicaを取りこぼすあたりがさすがはSoldier Hollowという感じも受けたのですが、まあ状況は悪くないだろうなと。
Phoenix Reachは昨年のキングジョージ以来のレース。元々遠征大将なところがあるのでここでいきなりというのも考えられんでもないが、ちょっとそれを期待できる状況には無いかな。まだまだやれる馬ではあるだろうし復活してくれると嬉しいので、そこそこには来て欲しいなと。
Cosmonautは前走で前哨戦とも言えるArlington Hを逃げ切り。今回この馬が逃げるのかどうかというところに注目するという事になるのではなかろうか。やはり芝の方が良いし、実力はつけて来ているんだろうけど勝ちきるまでは行かないでしょう。
Better Talk Nowは今年もこっちにきましたか。ちょっとばかし距離が足りないというところもあるような気がするのですが、走れないというわけでもないからなあ。尤も追い込むレースゆえか成績が安定しないのが困りものです。
Go Deputyは前走Bowling Greenを勝ったし、Gulfstream Park BCHを2着しているなど、今年になって本格化してきた馬。後ろから行くタイプだったのですが、前走は2番手追走から直線入り口でかわすという競馬。これがずっとできるなら強くなっているという事が出来そうか。
Caciqueは北米ではトップの一角という地位を確定させたが、どうもEnglish Channelに対して3戦して2度2着に敗れるように相性が悪い。このあたりで逆転しておきたいところではあるかな。
そのEnglish Channelは現状では北米馬のトップではあるだろう。ただ、10FとなるとManhattan Hで最後に捕まって4着に崩れた事を思い出します。10Fで微妙に長いのかと思ったら、前走はUnited Nationで勝つし、よく分からんねというところで。
Soldier HollowとAceという遠征馬に対して、北米芝GIの常連が立ちはだかるというレースではあるのですが、上がり馬っぽいのもいるし、Phoenix Reachの復帰はめでたいしといろいろあるレースですな。

Result

1.The Tin Man: Affirmed - Lizzie Rolfe by Tom Rolfe
2.Cacique: Danehill - Hasili by Kahyasi
3.Soldier Hollow: In the Wings - Island Race by Common Grounds
4.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
5.Cosmonaut: Lemon Drop Kid - Cosmic Fire by Capote
6.Ace: Danehill - Tea House by Sassafras
7.Better Talk Now: Talkin Man - Bendita by Baldski
8.Touch of Land: Lando - Touch of Class by Be My Guest
9.Major Rhythm: Rhythm - Specifically by Sky Classic
10.Phoenix Reach: Alhaarth - Carroll's Canyon by Hatim
Non Runner: Go Deputy
The Tin Manの逃げ切り。2着も道中2番手追走のCaciqueがそのまま入るという結果に終わっています。やっぱりCaciqueはCaciqueという感じのレースではあるのかな。直線では各馬の差が詰まるものの、ほとんど順位の入れ替わり無しに決着しているようです。そしてPhoenix Reachは途中から全くついていけず最下位に沈みました。仕上がっていなかったという事になるんですかねえ。
道中のラップは24.75-25.62-24.81-23.46-22.71と前半スローの上がり勝負でしたとさ。要するにThe Tin Manに楽をさせすぎたんですな。
それにしても勝ち馬。今の時代にAffirmed X Tom Rolfeですよ。もう8歳とこの馬自身が高齢な事もありますが、それ以上に血統が古い。Tom RolfeからNothern Dancer、Crimson Satanとほぼ同時代の種牡馬が入ってて、その前が一気にBull Lea微妙に狂ってて面白いんですが、セン馬なのは残念ね。

August 12, 2006

8/12 Sword Dancer Invitational H GI Saratoga NY Turf 12F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Silver WhistleSmart StrikeBelvaTheatricalMike E. SmithWilliam I. Mott
2Relaxed GestureIndian RidgeToken GestureAlzaoKent J. DesormeauxChristophe Clement
3SilverfootWith ApprovalNorthern SilverSilver GhostFernando JaraDallas Stewart
4Go DeputyDeputy MinisterPartygoerSecretariatEibar CoaTodd A. Pletcher
5RamazuttiHonor GradesMine InningMiningJose A. SantosTodd A. Pletcher
6Wild DesertWild RushRose ParkPlugged NickleRafael BejaranoRichard E. Dutrow Jr.
7Grand CouturierGrand LodgeLady ElgarSadler's WellsRichard MiglioreJean-Claude Rouget
8Crown PointHonor GradesRunaway AshleighRunaway GroomJavier CastellanoDavid G. Donk
この出走メンバーではRelaxed Gestureが抜けて人気になるのは仕方の無いところか。これに対抗するのが結局こっちに出るらしいGo DeputyとRouget師が敢えてこっちに遠征という形を選んだGrand Couturierという事になるのだろうね。

Result

1.Go Deputy: Deputy Minister - Partygoer by Secretariat
2.Silver Whistle: Smart Strike - Belva by Theatrical
3.Grand Couturier: Grand Lodge - Lady Elgar by Sadler's Wells
4.Ramazutti: Honor Grades - Mine Inning by Mining
5.Relaxed Gesture: Indian Ridge - Token Gesture by Alzao
6.Silverfoot: With Approval - Northern Silver by Silver Ghost
7.Crown Point: Honor Grades - Runaway Ashleigh by Runaway Groom
8.Wild Desert: Wild Rush - Rose Park by Plugged Nickle
Arlingtonにも登録していたもののこっちに回ってきたGo DeputyがGIタイトルを手に入れました。Better Talk Nowなんかもこっちに回った方が幸せだったようには思いますけどねえ。
Relaxed Gestureは期せずしてスタートから先頭に立ってしまい、何とか途中で下げたものの、今度は直線に入ってから伸びきれずというちぐはぐな競馬をしてしまったわけですが、それでもこのメンバーで5着はないだろうと思います。
ラップは24.68-24.59-25.86-24.71-23.69-23.25。Arlington Millionも褒められたペースじゃないが、こっちもあまり変わらん。

August 19, 2006

8/19 Del Mar Oaks GI Del Mar CA Turf 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Indy MissA.P. IndyCampagnardeOak DancerJon Kenton CourtRichard E. Mandella
2Charming N LovableHorse ChestnutSt. LucindaSt. JoviteAlex O. SolisPatrick Gallagher
3Sol Mi FaDistant MusicSil SilaMarjuNorberto Arroyo Jr.James M. Cassidy
4FoxysoxFoxhoundTriple TricksRoyal AcademyCorey S. NakataniCarla Gaines
5ArravaleArchKaloscaKaldounJose Valdivia Jr.Macdonald Benson
6Take the RibbonChester HouseMagical FlashMiswakiDavid Romero FloresWallace A. Dollase
7May NightGulchRiverjinskyRivermanAaron T. GryderFred Seitz
8MeetmeinthewoodsGeneral MeetingStar of the WoodsWoodmanTyler BazeDoug F. O'Neill
9SoothsayMujadilSecond OmenRainbow QuestMike E. SmithJames M. Cassidy
10AttimaZafonicGuardedEagle EyedVictor EspinozaJulio C. Canani
What a Whileが出てこないのでいまいちという気もしますが、Del Marのオークスです。
ということでそのAmerican Oaksで3着に入ったArravaleが一応の中心。ここにSan Clamenteで上位に入ったAttima、Sol Mi Fa、Soothsayあたりが絡むということになりそうか。特にAttimaはAmerican Oaksが謎の大敗という印象ではあるだけに、まともに走ったら上位だろう。

Result

1.Arravale: Arch - Kalosca by Kaldoun
2→4.Take the Ribbon: Chester House - Magical Flash by Miswaki
2.Foxysox: Foxhound - Triple Tricks by Royal Academy
3.Soothsay: Mujadil - Second Omen by Rainbow Quest
5.Attima: Zafonic - Guarded by Eagle Eyed
6.May Night: Gulch - Riverjinsky by Riverman
7.Sol Mi Fa: Distant Music - Sil Sila by Marju
8.Charming N Lovable: Horse Chestnut - St. Lucinda by St. Jovite
9.Meetmeinthewoods: General Meeting - Star of the Woods by Woodman
10.Secret Scheme: Precocity - Constant Sparkle by Mr. Sparkles Non Runner: Indy Miss
うーん、Secret Schemeなんていたのですか…出馬表書いたとき見落としてたのかなあ…
Take the Ribbonは直線の後半で進路妨害を取られて2位入線も4着に降着。Floresによるとちょっとヨレたという感じか。
Arravaleは道中は4番手で内埒沿いを進んでいたのですが、4コーナーで下げて外に持ち出して、内のAttimaに並びかけるとそのまま一気に突き放して快勝。3番手を追走していたAttimaもコーナーから良い感じで先頭に立ちそうだったのですが、どうにも直線で伸びきれず、Arravaleに着いていけませんでした。そしてゴール直前では追い込んできたFoxysoxやSoothsayにも差される始末で結局5着。
ArravaleはAmerican Oaks3着の実力を見せたというところで、AttimaがどうにもこういうGIの舞台になると弱さを見せてしまうのかなとも思った一戦でした。Valdiviaのコメント「このコースはコーナーがきついので進路を確保しておく事が重要。それで彼女のように馬体が大きくて、ストライドの長い馬は外に出してしまうのが一番だ。今日は上手くいったよ。それにとても良い馬だね」
American Oaksを勝ったWhat a Whileは東海岸に戻ってLake Placid Sを圧勝とかしてくれているので、やはり次にこの2頭がぶつかるときが注目と言う事であろうかな。Arravaleはカナダ調教馬なのですが、これだけやれるんならアメリカに留まってても良いのではないかと。まあWoodbineから東海岸だったら近いので、What a Whileと勝負する機会もそのうち出てくるかなと。ただオーナーのコメントを見てると後半はWoodbineでという感じなのでBCに行かずにE.P. Taylor Sを走りそうな感じもしますね。

8/19 Alabama S GI Saratoga NY Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Pine IslandArchMatlacha PassSeeking the GoldJavier CastellanoClaude R. McGaughey III
2Wonder Lady Anne LReal QuietAnchoWild ZoneEdgar S. PradoRichard E. Dutrow Jr.
3Lemons ForeverLemon Drop KidCritikolaTough CriticMark GuidryDallas Stewart
4Ex CaelisFusaichi PegasusLa BarberinaNijinskyRafael BejaranoD. Wayne Lukas
5AdieuEl CorredorIrene's TalkinAt the ThresholdJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
6TeammateA.P. IndyStarry DreamerRubianoCornelio H. VelasquezH. Allen Jerkens
7Miss ShopDeputy MinisterShoppingPrivate AccountRichard MiglioreH. Allen Jerkens
8Pyramid LoveFusaichi PegasusPyramid LakeBroad BrushJulien R. LaparouxPatrick L. Biancone
9Unbridled BelleBroken VowLittle Bold BelleSilver BuckGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
ここも出てくる予定だったBushfireがいないのでCCA Oaksの上位6頭の再戦といったところではあり、そこに強力なチャレンジャーAdieuを迎えました。
この距離での実績を考えるとそのWonder Lady Anne LとPine Islandが中心ではあるだろう。Wonder Lady Anne Lとしては前走で最後は止まりかけながらも何とかPine Islandの追い込みを抑えていたという感じであり、今度はPine Islandがしっかり差しきりに来るんではないかなと思われます。Pine Islandはデビューから2連勝のあとGIを連続で2着と非常に優秀で、ここで勝ってBushfireに挑戦したいというところはあるのではなかろうか。
AdieuはDelaware Oaksを勝ってようやく復活といったところで、ここは距離をこなせるかどうかが問題となりそう。

Result

Lemons Foreverのレース振りが馬鹿馬鹿しすぎて萌えたw
1.Pine Island: Arch - Matlacha Pass by Seeking the Gold
2.Teammate: A.P. Indy - Starry Dreamer by Rubiano
3.Lemons Forever: Lemon Drop Kid - Critikola by Tough Critic
4.Unbridled Belle: Broken Vow - Little Bold Belle by Silver Buck
5.Adieu: El Corredor - Irene's Talkin by At the Threshold
6.Wonder Lady Anne L: Real Quiet - Ancho by Wild Zone
7.Miss Shop: Deputy Minister - Shopping by Private Account
8.Ex Caelis: Fusaichi Pegasus - La Barberina by Nijinsky
9.Pyramid Love: Fusaichi Pegasus - Pyramid Lake by Broad Brush
好スタートからTeammateが先頭に立ってレースを進めるかと思われたが、その外からPyramid Loveが一気にハナを奪いました。その後ろにWonder Lady Anne L、Adieu、Unbridled Belle。Pine Islandは馬群の最後方で、更にそこから大きく離れた最後がLemons Forever。というかスタートから抑えてという無茶苦茶なレースでした。
バックストレッチの後半で早くもPyramid Loveが脱落。Teammateが単独で引っ張る形となって3コーナーに入ると、Pine Islandが馬群に突っ込む形で進出を開始します。そして4コーナーではいつの間にか馬群のすぐ後に来ていたLemons Foreverも内をぶち割って抜けてきますが、前を行くTeammateが既に大きなリードを取り、これを追い詰める位置にいるのはPine Islandだけでした。途中では逃げ切られるかなとも思えましたが、残り70ydというところで捕らえてPine Islandが3度目のGI挑戦でGI初勝利。
勝ったPine Islandも随分無茶なレースをしてますねというところはあるのだが、それ以上に極端なLemons Foreverはなあ…。面白いですけどね。Teammateは逃げてこそということを証明。多少競られてもというくらいでないと厳しいかとは思うので、今回はまず合格かなと。
で、よく考えたらDel MarもAlabamaもArch産駒なんだよね。この前Les Arcsに絡めてだったかArchってなんか良さげなのかもと思ったわけなんですが、どうも本物というかKris S.後継の中でちょっと抜け出したような気がしますね。元々母系はCourtly Deeなんだし…分かりやすい表現ならヤマニンパラダイスの甥っ子。北米だとKris S.の後継種牡馬というのはRock Hard Tenがどうなるかってところ次第ではあるわけで、今のうちに評価を固めてしまえれば良いのかなという気もします。ま、Kris S.って元々母父がPrincequilloって位に古い血統なんですが、自身の活躍馬も晩年に集中したので、ますますこいつの部分で血統の時代がズレそうではありますね。愉しいですがw。Archですら18年開くんだし、Rock Hard TenとかSymboli Kris Sとかどうよな世界w。

8/20 Pacific Classic GI Del Mar CA Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Top This and ThatOld TopperEmmy AnnTheatricalJose Valdivia Jr.Michael Puhich
2Lava ManSlew City SlewLi'l Ms. LeonardNostalgia's StarCorey S. NakataniDoug F. O'Neill
3PreachinatthebarSilver CharmHoly NoraSilver DeputyVictor EspinozaBob Baffert
4GiacomoHoly BullSet Them FreeStop the MusicMike E. SmithJohn A. Shirreffs
5MagnumEl CompincheMerrymakerRainbow CornerAlex O. SolisDarrell Vienna
6Perfect DriftDynaformerNice GalNaskraMark GuidryMurray W. Johnson
7Super FrolicPine BluffLindsay FrolicMt. LivermoreJon Kenton CourtVladimir Cerin
8Good RewardStorm CatHeavenly PrizeSeeking the GoldGarrett K. GomezClaude R. McGaughey III
ちょっと現状で西海岸はLava Manを止められる馬がいないと言う事になるのではないでしょうか。特に今回は定量戦でもあり、死角はないかなと。MLでも一本被りの8-5という人気。
これに前走San Diego Hで復活の勝利を挙げたGiacomoが3-1で続いています。それでも前走はPreachinatthebar相手にようやくという程度ではあるわけで、まともにいって勝ち目は無いんではないかなと。
Perfect Driftはまた2着だったらネタになるので、是非とも2着を確保していただきたく。
Good Rewardなんかはもうちょっとなんとかなりませんかねというところなんだがなあ。

Result

1.Lava Man: Slew City Slew - Li'l Ms. Leonard by Nostalgia's Star
2.Good Reward: Storm Cat - Heavenly Prize by Seeking the Gold
3.Super Frolic: Pine Bluff - Lindsay Frolic by Mt. Livermore
4.Perfect Drift: Dynaformer - Nice Gal by Naskra
5.Giacomo: Holy Bull - Set Them Free by Stop the Music
6.Top This and That: Old Topper - Emmy Ann by Theatrical
7.Magnum: El Compinche - Merrymaker by Rainbow Corner
8.Preachinatthebar: Silver Charm - Holy Nora by Silver Deputy
スタートしてから、先頭に立とうとしたのはLava Man。その外からPreachinatthebarが並びかける形で2頭が引っ張る展開。その後ろにMagnumでSuper Frolicが続きました。バックストレッチの後半ではMagnumとSuper Frolicの2頭は先頭に並びかける体勢になり、またPreachinatthebarが遅れ始めます。そして3コーナーから4コーナーにかけてLava Manが後続からやや抜け出すと、直線に向いたところでは内を突いて上がってきたGood Rewardに対して3馬身程度の差をつけ、この差を詰められないままゴール。Good RewardはSuper Frolicを抑えて2着を確保するのがやっとでした。
Santa Anita H、Hollywood Gold Cup、Pacific Classicを同一年でスウィープしたのはLava Manが初めての馬です。といってもPacific Classicがまだ歴史の浅いレースってこともあるんだろうが…。しかし、なんなんだろうな、この馬ってところはあって、今年になってから無敗ですよ、無敗。芝とダートでやりたい放題の6連勝です。いくら現状で北米の古馬が駒不足とはいえこれはちょっと無いんでないかと思わなくも無い。Sunshine Millions Classicも勝っているわけで、この勝利で今年ミリオンレースを3勝。それだけで獲得賞金は180万ドル、Hollywood GCで45万ドル、Charles Whittingham Memorialで18万ドル、Khaled Sで9万ドルを獲得して、今年だけで獲得賞金は250万ドルを突破。5万ドルのクレーミングレースで取引されていたとは思えない大活躍です。クレーミング後の獲得賞金では300万ドルを軽く突破してクレーミングホースとして過去最高額をたたき出しています。また通算の獲得賞金はTiznow、Best Palに次いでカリフォルニア産馬として歴代3位にまで到達しました。Best Palまでちょっと差があって、さらに大きなレースを勝たないとちょっと逆転は厳しいかとは思われますが、どっちにしろとんでもない馬になってますなあ。JC Dirtで惨敗して何か吹っ切れたのだろうかw
2着がGood Rewardってあたりはちょっと嬉しい。

August 25, 2006

8/25 Personal Ensign H GI Saratoga NY Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1BallettoTimber CountryDestiny DanceNijinskyJavier CastellanoThomas Albertrani
2Yolanda B. TooTwo PunchAvie'sLadyLord AvieGarrett K. GomezRichard A. Violette Jr.
3Soul SearchA.P. IndySolar ColonyPleasant ColonyJohn R. VelazquezNeil J. Howard
4India HaloHalo SunshineIleanaFarnesioJose L. EspinozaTimothy Ritvo
5Fleet IndianIndian CharlieHustleetaAfleetJose A. SantosTodd A. Pletcher
今年は5頭立て。もうBallettoで良いんじゃないのと思ったりするんだが、Pletcher師がまた変なのを送り込んできました。
Fleet Indianは去年から6連勝中で、そのほとんどを圧勝するというパフォーマンスを見せています。どうやら先行から逃げという形になって戦績が安定したようで、特に近2走はスタートからハナに立って4コーナーで突き放していくという強いレース。前走のDelaware HでようやくGIIを勝ったというところですが、ここでは10Fもこなしていますし十分でしょう。だいたいこのメンバーで誰が競ってくるんだという話でもあるわけで、同じように逃げられればBallettoでもちょっと難しいんじゃないかなと思います。
そのBallettoとしては誰かがFleet Indianに競ってくれればというところかなと思うわけですが、Balletto自身もそうですし、他の3頭もどちらかと言えば追い込みにかけるタイプ。本気でどうしようもないという気がしますね。India Haloくらいが仕掛けるかなといったところで、どうせ返り討ちにされるでしょうし。

Result

着順作成用のデータが無くなってるので簡易版で。
1.Fleet Indian
2.Balletto
3.Soul Search
4.Yolanda B. Too
5.India Halo
スタートから少ししてFleet Indianが楽にハナに立って、その後がYolanda B. Tooという形になりましたが、Yolanda B. Tooも仕掛けずに付いていくだけ。これではFleet Indianに勝ってくださいと言ってるようなものです。Ballettoはその2頭からちょっと距離をおいた3番手を進みました。控えてレースをするBallettoとしてはこれ以外にやりようが無く、競ってくれと思ってたんではないかな。結局3コーナーに掛かるあたりでBallettoがYolanda B. Tooを交わして2番手に上がり追撃に入りますが、Fleet Indianに並ぶ事すら出来ず直線ですっと離されて終了。Balletto自身もSoul Search以下を千切っているとはいえFleet Indianに全く歯が立たなかったのは事実。
ラップが25.62-25.05-24.54-24.30-24.36とやはり前半がなあというレース。Take d'Tourがもうちょっと距離をこなせるとちょうど良い相手になるような気がするのだがなあ。
Fleet Indianは今後Baldame Sへ

8/26 King's Bishop S GI Saratoga NY Dirt 7F

PPが出てきませんorz
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Quietly GoReal QuietLeah's PromiseFit to FightEibar Coa
2Henny HughesHennessyMeadow FlyerMeadowlakeJohn R. Velazquez
3Master of DisasterDance MasterMore d'AmourTour d'OrRamon A. Dominguez
4Court FollyRoyal AcademyConfidentiallySaratoga SixCalvin H. Borel
5Star DabblerSaint BalladoMeadow SilkMeadowlakeRafael Bejarano
6SongsterSongandaprayerPeppy LapeauFrench DeputyEdgar S. Prado
7Laptop ComputerNotebookVideo CassetteTalcGarrett K. Gomez
8Lewis MichaelRahyJustenuffheartBroad BrushRene R. Douglas
9GaribaldiGolden MissileMs. CopelanCopelanFernando Jara
10Mach RidePentelicusApril InvitationFormal DinnerJavier Castellano
11El NinoStorm CatBay HarborForty NinerCornelio H. Velasquez
とりあえず注目はHenny HughesとSongsterか。
Henny Hughesは早くからこのレースを目標とし、距離が向かないと考えられた三冠戦には見向きもしませんでした。冬にはドバイに渡ったいて、そのあと体調がとかなんかいろいろあったような気もしましたが、Jersy Shore BCSで10馬身差とかやってるので問題は無いだろう。
Songsterは2歳戦を席巻したSongandaprayerの産駒。Hirsch Jacobs S、Woody Stephens BCSと勝っており、Hirsch Jacobs Sは10馬身差の圧勝劇。Henny Hughesにも引けを取らないとは思います。ただ3歳になってからSongandaprayer産駒ってのは全体としては影が薄くなって、早熟でスプリント志向な馬が多いのかなという感じでちょっと気に掛かるところではあります。何となくFasliyevにダブって来るんだよなあ。Haskellで2着に来たPraying For Cashってのもいるにはいますが…。
キャリアの浅いMach RideはMaidenを勝ちあがった後のCarry Back SでToo Much Blingの惜しい2着と底を見せずではあるんだろうけど、どんなもんでしょうかねえ。Too Much BlingはWoody Stephens BCSでSongsterに2馬身差で負けてますが。
Amsterdam SでSongsterを下したCourt Follyくらいまでが勝負圏内か。ただ、実績が十分で123ポンドを背負ったSongsterに対してCourt Follyは115ポンドという軽斤量でのアプセットであるだけにそれほど高く評価は出来ないかなと。

Result

1.Henny Hughes: Hennessy - Meadow Flyer by Meadowlake
2.Star Dabbler: Saint Ballado - Meadow Silk by Meadowlake
3.Court Folly: Royal Academy - Confidentially by Saratoga Six
4.Mach Ride: Pentelicus - April Invitation by Formal Dinner
5.Songster: Songandaprayer - Peppy Lapeau by French Deputy
6.Quietly Go: Real Quiet - Leah's Promise by Fit to Fight
7.Laptop Computer: Notebook - Video Cassette by Talc
8.Master of Disaster: Dance Master - More d'Amour by Tour d'Or
9.El Nino: Storm Cat - Bay Harbor by Forty Niner
Non Runner: Lewis Michael, Garibaldi
このレースもHenny Hughesが強さを見せつけたレースと言えるでしょう。
北米のダートもスプリントはちょっと軸を欠いているというような状態であるだけにこれでHenny Hughesが軸になってくれたら良いのではないですかね。
Songsterはどうなんだろう。Songandaprayerの問題という気がしないでもないのだが。

8/26 Travers S GI Saratoga NY Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1HesanoldsaltBroad BrushSalty GalCox's RidgeEibar CoaNicholas P. Zito
2Minister's BidDeputy MinisterPrincess PietrinaSpectacular BidEdgar S. PradoJohn T. Ward Jr.
3Dr. PleasureThunder GulchBeautiful PleasureMaudlinCornelio H. VelasquezJohn T. Ward Jr.
4High CottonDixie UnionHappy TuneA.P. IndyGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
5BernardiniA.P. IndyCara RafaelaQuiet AmericanJavier CastellanoThomas Albertrani
6Kip DevilleKiplingKlondikeEncinoRafael BejaranoRichard E. Dutrow Jr.
7Bluegrass CatStorm CatShe's a WinnerA.P. IndyJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
少頭数ですし、スタートしてからコーナーまで距離がある10F戦なので枠は別に気にする必要はないかと。
BernardiniとBluegrass Catの2強という形。Bernardiniが人気を被ってMLがEvenということで2倍という人気。一方のBluegrass Catは3倍。3番人気High Cottonで7倍というあたり。
BernardiniのPreakness SはBarbaroの怪我に注目が集まってしまいましたが、勝ち方は素晴らしいものでしたし、前走Jim Dandy S圧勝とおおよそ文句のつけようのない状況ということであるでしょうか。Albertrani師はやはりKentuckyとBelmontで2着に入っているBluegrass Catを警戒しているというコメントを出しています。ただ、PreaknessやJim Dandyで発揮したパフォーマンスを出せれば負けはしないというところではあるでしょうか。
Bluegrass Catは三冠戦で2度の2着と勝ち味に遠いところがあるのは否定できませんが、Haskellで7馬身差の圧勝を演じたように嵌まれば強いです。Storm Cat産駒ですが、どうにもこの特徴は母父のA.P. Indyの産駒によく見られるものではあり、A.P. Indy産駒なBernardiniとの勝負というのは非常に楽しみなところが多いです。Pletcher師はHaskellでのパフォーマンスを見て、Kentucky DerbyやBelmont Sの頃より馬体も成長し、またHaskell以来、信じられないエネルギーをもっていると自信を見せています。もともと三冠戦にはあまり執着しないのがPletcher師で、昨年もFlower AlleyがJim Dandy、Traversと連勝してスターダムになりましたし、今年はBluegrass CatをKentuckyとBelmontに送り込んだとはいえ、やはりこの時期からの活躍こそがPletcher師の本領かなと思うところもあります。
Pletcher師が送り込むもう1頭のHigh CottonはNorthern Dancer BCSを勝っており、まずまずかなというところはありますし、2強が揃ってA.P. Indyらしさを持っているようなこのレースで何かしそうなのはこのあたりということにはなるでしょう。ただ。Bluegrass Catの援護にまわるでしょうけどね。
John Ward Jr.厩舎のMinister's Bid、Dr. Pleasureの2頭はともにJim DandyでBernardiniに千切られておりちょっと逆転は難しいだろう。またHesanoldsaltとKip Devilleもお呼びでないという感じはするわけで、やはりBernardiniとBluegrass Catが雌雄を決するというレースではあろう。3番手がBluegrass Catと同厩なのがその状況を助長してしまったというところはあるかな。

Result

1.Bernardini: A.P. Indy - Cara Rafaela by Quiet American
2.Bluegrass Cat: Storm Cat - She's a Winner by A.P. Indy
3.Dr. Pleasure: Thunder Gulch - Beautiful Pleasure by Maudlin
4.Hesanoldsalt: Broad Brush - Salty Gal by Cox's Ridge
5.High Cotton: Dixie Union - Happy Tune by A.P. Indy
6.Minister's Bid: Deputy Minister - Princess Pietrina by Spectacular Bid
Non Runner: Kip Deville
スタート直後にややHigh Cottonがよれますが、すぐに立て直してハナを狙いました。しかし、その外からBernardiniが一気に交わしてハナに立つと、さらに外からBluegrass Catがついていって2頭の競馬になりました。道中は馬群が固まって進みましたが、3コーナーあたりからBernardiniとBluegrass Catが後続に差をつけ始めました。4コーナーから直線の入り口にかけてBluegrass CatがBernardiniに並びかけようとしましたが、果たせず。直線に入るとBernardiniがあっさりとBluegrass Catを突き放して7馬身差という圧勝。Bluegrass CatもDr. Pleasureを6馬身以上離しているので決して弱いとか言うわけではないんでしょうけど、直線でアレだけ違いを見せられてしまうとBernardiniには敵わないなと思えてしまうところもありました。
そして、レースが終わって日曜の朝にレントゲン検査を行なったBluegrass Catは右後脚のつなぎを骨折していることが判明して引退。直線でついていけなかったのはこの影響があったのかなとは思います。このまま種牡馬になるということで血統的なバックグラウンドは素晴らしいですし、実績もあるということで人気になるのではないかなと思われます。しかし、この先愉しい馬になりそうだったのに残念なことではありますね。
一方BernardiniはPreakness Sに続いてここも素晴らしいレースを見せたということで、現状まだ同世代としか戦っていないのですがこれだけ圧倒的なパフォーマンスを発揮していますので、次の古馬相手のレースが非常に注目となります。とりあえずJockey Club CGという話ではあるみたいですね。Flower AlleyやInvasorとぶつかることになるかな。これだけ強いA.P. IndyはMineshaft以来ということになりますか。

August 26, 2006

8/27 Ballerina H GI Saratoga NY Dirt 7F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1High Button ShoesCarson CityMariankaAscot KnightEibar Coa
2Nothing But FunDixie UnionZepaTheatricalRichard Migliore
3Stormy KissBernsteinShy BesadaShy TomJavier Castellano
4Dubai EscapadeAwesome AgainSassy PantsSaratoga SixEdgar S. Prado
5Malibu MintMalibu MoonIvory MintKey to the MintGarrett K. Gomez
6Grecian LoverFriendly LoverGrecian FlightCormorantJohn R. Velazquez
7Indian FlareCherokee RunTrue FlareCapoteRafael Bejarano
4歳馬ばかり7頭という何だかなというメンバーになってしまいましたが、トップハンデはMalibu MintとDubai Escapade。
Malibu MintはPrincess Rooney Hを最低人気で制しましたが、これは得意としていたCalderでのレースだったという側面もかなりあったのではなかろうかとは思うところ。そのPrincess Rooneyで謎の惨敗を喫しているDubai Escapadeですが、ここはちゃんと走ってくれると信じたい。

Result

1.Dubai Escapade: Awesome Again - Sassy Pants by Saratoga Six
2.Nothing But Fun: Dixie Union - Zepa by Theatrical
3.Stormy Kiss: Bernstein - Shy Besada by Shy Tom
4.Indian Flare: Cherokee Run - True Flare by Capote
5.High Button Shoes: Carson City - Marianka by Ascot Knight
6.Malibu Mint: Malibu Moon - Ivory Mint by Key to the Mint
7.Grecian Lover: Friendly Lover - Grecian Flight by Cormorant
ここも一番人気Dubai Escapadeが圧勝。先週末のSaratogaのGIは全部本命馬の圧勝という結果に終わりましたねえ。しかもその全てがDarleyという結果。今年は欧州で不調、といっても最近重賞をよく勝ってるドバイ勢ですが、北米は北米でこれまで碌な結果を残していなかったのにこの変わりようですよ。

September 2, 2006

9/2 Woodward S GI Saratoga NY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Wild DesertWild RushRose ParkPlugged NickleEdgar S. PradoRichard E. Dutrow Jr.
2Papi ChulloComeonmomLeggy Super ModelVigorsEibar CoaJ. Buenaventura Vargas
3SuaveA.P. IndyUrbaneCitidancerCalvin H. BorelPaul J. McGee
4Naughty New YorkerQuiet AmericanNaughty NatishaKnown FactJose A. SantosPatrick J. Kelly
5Sun KingCharismaticClever But CostlyClever TrickJulien R. LaparouxNicholas P. Zito
6Flower AlleyDistorted HumorPrincess OliviaLyciusJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
7Second of JuneLouis QuatorzeWhowSpectacular BidGarrett K. GomezWilliam J. Cesare
8Premium TapPleasant TapPremium RedThirty Six RedKent J. DesormeauxJohn C. Kimmel
9Andromeda's HeroFusaichi PegasusMaroziaStorm BirdFernando JaraNicholas P. Zito
10Funny CideDistorted HumorBelle's Good CideSlewacideRichard MiglioreBarclay Tagg
11Wanderin BoySeeking the GoldVid KidPleasant ColonyJavier CastellanoNicholas P. Zito
何気にWashington Park Hを楽勝してきたSuaveなんかをどうしましょうというレースな気はしている。どうせA.P. Indyのお約束が炸裂してるだけなんだろうけどな。
Flower Alleyの前走はいろいろ言い訳したいことがあるんだろうが、それにしても負けすぎているという印象はあるので、ここでちゃんと走れないならこの先も期待できないということになるだろう。この先に予定しているJockey Club GCにInvasorとBernardiniが出走を予定しているということでもあるわけで、ここを勝ってその2頭に挑戦するという形にしたいところではあるでしょう。
久しぶりのGI出走となった二冠馬さまFunny Cideあたりが空気を読まないことをしでかしてくれると愉しくて仕方ないと思うのですが、最近ではGIIIを勝つのがやっとなので無茶を言うなという話ではありますかね。

Result

1.Premium Tap: Pleasant Tap - Premium Red by Thirty Six Red
2.Second of June: Louis Quatorze - Whow by Spectacular Bid
3.Sun King: Charismatic - Clever But Costly by Clever Trick
4.Papi Chullo: Comeonmom - Leggy Super Model by Vigors
5.Andromeda's Hero: Fusaichi Pegasus - Marozia by Storm Bird
6.Wild Desert: Wild Rush - Rose Park by Plugged Nickle
7.Flower Alley: Distorted Humor - Princess Olivia by Lycius
8.Funny Cide: Distorted Humor - Belle's Good Cide by Slewacide
9.Naughty New Yorker: Quiet American - Naughty Natisha by Known Fact
10.Suave: A.P. Indy - Urbane by Citidancer
Non Runner: Wanderin Boy
前で競り合いながら引っ張ったPremium TapとSecond of Juneがそのままの体勢で1,2着。これを追いかけていたFunny Cideは3コーナー手前で早くも失速していますし、その後仕掛けていこうとしたSuaveも全く駄目。Flower Alley?どこを走ってたんですかね。
勝ったのはPremium Tapということで、また人気薄のPleasant Tapかというところ。Pt's Grey Eagleといい北米だと特にそれが顕著かなと。欧州にDavid Juniorこそいますが、完全に穴をあける種牡馬という認識になるのではなかろうか。David Juniorにしてからが、去年のChampion Sは人気薄だったしな。そんなわけでLane's Endのネタ種牡馬としての地位を確立しそうですね。
Flower Alleyは情けないレース。これではどうにもならないでしょう。ま、立て直して来年という形がよろしいのではなかろうか。Funny Cideは現状ではこの程度だろう。セン馬だから仕方のない面はあるのだろうが、今年現役に留まったのは大失敗と言わざるを得ないか。Suaveはまあ、A.P. Indyだからねと言ったところではあるか。ちゃんと強いA.P. Indyならこのくらいのレースは圧勝できるんだろうがなあ。しかし負けすぎは負けすぎ。

9/2 Forego H GI Saratoga NY Dirt 7F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Nightmare AffairOut of PlaceBeaux Arts BallBlack Tie AffairJeffrey SanchezManuel J. Azpurua
2CommentatorDistorted HumorOutsourceStorm BirdEibar CoaNicholas P. Zito
3Friendly IslandCrafty ProspectorIsland QueenOgygianGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
4Awesome TwistAwesome AgainTwist AfleetAfleetJavier CastellanoJohn C. Kimmel
5Greeley's GalaxyMr. GreeleyAscot StarreAscot KnightCalvin H. BorelAlbert M. Stall Jr.
6Spanish ChestnutHorse ChestnutBaby RabbitNo Sale GeorgeJulien R. LaparouxPatrick L. Biancone
7Mass MediaTouch GoldSultry AllureForty NinerFernando JaraRobert J. Frankel
8PomeroyBoundaryQuestressSeeking the GoldJohn R. VelazquezMartin D. Wolfson
9Judiths Wild RushWild RushTie TalkBlack Tie AffairKent J. DesormeauxReade Baker
10Silver WagonWagon LimitSo RitzyDarn That AlarmEdgar S. PradoRichard E. Dutrow Jr.
11War FrontDanzigStarry DreamerRubianoJose A. SantosH. Allen Jerkens
去年のWoodwardでSaint LiamにぶっちぎられたCommentatorですが、7-8Fにかけての強さは特筆すべきものがあり、今年はまだ1戦しかしていませんが、6.5Fのステークス戦を圧勝しています。
去年の勝ち馬Mass Mediaはその後勝ち星なし。ただ勝てないながらも上位には入っているので、今回もそれなりのところには来るんだろうなというところで。
注目は4連勝中のNightmare Affairか。後ろから行く馬なのでCommentatorあたりに飛ばされると厳しい展開になるかもしれませんし、7Fを克服する必要もあるのですが、それをこなせばこの先も面白くなるでしょう。

Result

1.Pomeroy: Boundary - Questress by Seeking the Gold
2.War Front: Danzig - Starry Dreamer by Rubiano
3.Friendly Island: Crafty Prospector - Island Queen by Ogygian
4.Silver Wagon: Wagon Limit - So Ritzy by Darn That Alarm
5.Mass Media: Touch Gold - Sultry Allure by Forty Niner
6.Nightmare Affair: Out of Place - Beaux Arts Ball by Black Tie Affair
7.Awesome Twist: Awesome Again - Twist Afleet by Afleet
8.Judiths Wild Rush: Wild Rush - Tie Talk by Black Tie Affair
9.Greeley's Galaxy: Mr. Greeley - Ascot Starre by Ascot Knight
10.Commentator: Distorted Humor - Outsource by Storm Bird
11.Spanish Chestnut: Horse Chestnut - Baby Rabbit by No Sale George
無理矢理前に行ったSpanish Chestnutはあっさり沈んで、ほとんどPomeroyの逃げ切りのようなレース。Commentatorの沈み様が不可解と言えば不可解ですがね。

September 6, 2006

北米の、2歳の、GI開幕

えー、今日は何故か回線の調子がよろしくなく、NYRAのVideoですらバッファしまくるという状況にて、Calracingなんてとてもじゃないが見れたもんではないです。
というか1972さまが記事を書いておられるので、こんなところを見てないでそれを見れば良いんではないですかねと。
あさ◎コラム: 北米2歳戦線本格化
ということを踏まえて結果。
Spinaway S GI Saratoga NY Dirt 7F
1.Appealing Zophie: Successful Appeal - Zophie by Hawkster
2.Cotton Blossom: Broken Vow - For Dixie by Dixieland Band
3.X Star: Pulpit - Lady Lochinvar by Lord At War
Appealing Zophieが逃げて後続に5馬身と1/4差をつける圧勝。父Successful Appealは2歳戦を席巻する早熟スピード種牡馬の一角で、今後どこまで持つのかという程度しか面白みはありません。なんか最近特にこういう2歳GIに特化したような種牡馬が目立つんですよね>北米。昔から2歳戦で勝負という種牡馬はいたわけですが、ちょっとそれが極端になりつつあるかなという印象を持っています。というか更に早まってTraining Saleに特化するような種牡馬とかも出てきそうですがw
Hopeful S GI Saratoga NY Dirt 7F
1.Circular Quay: Thunder Gulch - Circle of Life by Belong to Me
2.Scat Daddy: Johannesburg - Love Style by Mr. Prospector
3.Unbridled Express: Unbridled's Song - Skye Castles by Sky Classic
同厩ということでカップリングされていたPletcher厩舎のワンツーながら、勝ったのはGomezが乗っていたゼッケン1AのCircular Quay。本戦のScat Daddyはステープルメイトにしてやられるという結果に終わりました。
で、5頭立てのレースで、前に4頭。前半を2F22秒台というハイペースでやりあう中でスタートをゆっくりと出したCircular Quayは道中で馬群の10馬身以上後方を進み、徐々に進出。3,4コーナー途中でIrish Aceが脱落して直線。前の3頭がやりあう中、差を詰めてきたCircular Quayは大外に持ち出して、3頭まとめて差し切る末脚を見せ付けました。最後の1Fは12.81と前が止まったレースで、Circular Quay自身も極端なレースをしていますが、今後3歳になっても期待の持てるThunder Gulchということでなかなかいい馬なんではないかなと思われます。
Del Mar Debutante GI Del Mar CA Dirt 7F
1.Point Ashley: Point Given - Golden Thatch by Slew O'Gold
2.Untouched Talent: Storm Cat - Parade Queen by A.P. Indy
3.She's Included: Include - Dancingonice by Robyn Dancer
SaratogaではThunder Gulchが勝って、Del MarはPoint Givenかい。おまえらは揃いも揃って何を勘違いしておりますかという気がするわけですよ。要するにキャラが違うだろ、キャラが(ry
Point Givenはまだちょっと突き抜けて強いという産駒は出ていないですけど、初年度産駒になる3歳からもPoint Determinedとかいるし、種牡馬としてまずまずのスタートを切っているのかなと。来年古馬になって活躍馬が出てくると非常に愉しいですよ。で、結局GulchのラインはThunder GulchからPoint Givenと半ば一子相伝的な残り方をして行くのかなとも。Nayefあたりがそのバックボーンを活かせれば別の道もあるかなというところではあるけどね。

September 9, 2006

9/9 Garden City BCS GI Belmont NY Turf 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1ChaibiaPeintre CelebreMawhibaDayjurDominique Boeuf
2May NightGulchRiverjinskyRivermanMichael J. Luzzi
3DelmarvaUnbridled's SongPrecipiceGulchJavier Castellano
4La MottieKing's BestBareillyLyphardCorey S. Nakatani
5Jade QueenGiant's CausewayJade FlushJade HunterJohn R. Velazquez
6Maxxi ArteDanehill DancerLiyanaShardariKent J. Desormeaux
7Magnificent SongUnbridled's SongSong to RememberStorm CatGarrett K. Gomez
8Carriage TrailGiant's CausewayManoaSeeking the GoldEdgar S. Prado
9Take the RibbonChester HouseMagical FlashMiswakiJulien R. Laparoux
10Quite a BrideStormy AtlanticWise BrideBlushing GroomCornelio H. Velasquez
11In ReturnHorse ChestnutBatered BrideShadeedRichard Migliore
…コメント不能

Result

1.Magnificent Song: Unbridled's Song - Song to Remember by Storm Cat
2.Take the Ribbon: Chester House - Magical Flash by Miswaki
3.Jade Queen: Giant's Causeway - Jade Flush by Jade Hunter
4.Chaibia: Peintre Celebre - Mawhiba by Dayjur
5.Maxxi Arte: Danehill Dancer - Liyana by Shardari
6.La Mottie: King's Best - Bareilly by Lyphard
7.Quite a Bride: Stormy Atlantic - Wise Bride by Blushing Groom
8.Carriage Trail: Giant's Causeway - Manoa by Seeking the Gold
9.Delmarva: Unbridled's Song - Precipice by Gulch
10.May Night: Gulch - Riverjinsky by Riverman
11.In Return: Horse Chestnut - Batered Bride by Shadeed
Magnificent Songが人気に応えました。
道中は最後方からの競馬で、直線は大外から追い込んで2馬身差をつける快勝でした。こういう競馬をBelmont以外のところでやると酷い目に合う事も多いので、もうちょっと様子見という部分はあるかなと思われます。ということで、この馬とここで3着のJade Queenとここには出走していないWhat a WhileとPletcher師は3頭の次走予定で悩む事になりそうです。What a WhileについてはQueen Elizabeth II Challenge Cという事になってましたが、Flower Bowlも選択肢に入れるとのこと。どっちにせよMagnificent SongはFlower Bowlに出るほうが幸せだとは思います。あとはQEIICCがJade Queenで足りるかどうかというところだろう。
Take the RibbonはDel Mar Oaksに次いでまたも2着。中団の前目から直線で一旦は先頭に立ったものの、勝ち馬に交わされた。

9/9 Gazelle S GI Belmont NY Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Unbridled BelleBroken VowLittle Bold BelleSilver BuckGarrett K. Gomez
2BushfireLouis QuatorzeTraki TrakiMo PowerEdgar S. Prado
3Last RomanceWild RushFond RomanceFappianoJohn R. Velazquez
4TeammateA.P. IndyStarry DreamerRubianoCornelio H. Velasquez
5Pine IslandArchMatlacha PassSeeking the GoldJavier Castellano
6Wild FitWild WonderGrannies FatherAt Full FeatherJulien R. Laparoux
ようやくBushfireが復帰してきました。ここは、休養中に台頭したPine Islandを軽く捻りに行くというようなレースではあるかなと思われます。で、Pine Islandとしてはキャリア2戦のGI初挑戦でBushfireに挑んだMother Goose Sで2着。前走Alabama SでGIを勝って再挑戦ということになりました。
Teammateが逃げて、その後ろからBushfireがつけていくという展開になるかな。これをPine Islandが差してこれるかどうかという話ではあるだろうと

Result

1.Pine Island: Arch - Matlacha Pass by Seeking the Gold
2.Teammate: A.P. Indy - Starry Dreamer by Rubiano
3.Last Romance: Wild Rush - Fond Romance by Fappiano
4.Unbridled Belle: Broken Vow - Little Bold Belle by Silver Buck
5.Bushfire: Louis Quatorze - Traki Traki by Mo Power
6.Wild Fit: Wild Wonder - Grannies Father by At Full Feather
約2ヶ月の休み明けになるとはいえBushfireが真逆の大敗。
Teammateを抑えて内枠からBushfireが先頭に立ち、強いペースで飛ばしました。これについていってるのはTeammateだけで、バックストレッチではTeammateと3番手Wild Fitの間隔が5馬身と開いています。しかし3,4コーナーでBushfireは後退し、替わってTeammateが先頭。徐々に進出していたPine IslandがTeammateの後に付け、Bushfireを含む後続は置き去りにされます。そして直線で最後にTeammateを交わしたPine IslandがGIを連勝。Teammateも前走とここと逃げて良いレースをしていると思います。この一戦でPine Islandが3歳牝馬のトップをBushfireから奪ったとは言えるかと思います。
一方でBushfireはいくらなんでも自分から逃げてつぶれるなよというレースであり、これではBCは厳しいでしょう。一叩きして状況が良くなれば良いんですけどね。

9/9 Man o'War S GI Belmont NY Turf 11F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Crown PointHonor GradesRunaway AshleighRunaway GroomJavier Castellano
2Go DeputyDeputy MinisterPartygoerSecretariatJohn R. Velazquez
3Showing UpStrategic MissionMiss AlethiaT.V. CommercialCornelio H. Velasquez
4CosmonautLemon Drop KidCosmic FireCapoteJulien R. Laparoux
5RamazuttiHonor GradesMine InningMiningChristopher P. DeCarlo
6CaciqueDanehillHasiliKahyasiEdgar S. Prado
7Relaxed GestureIndian RidgeToken GestureAlzaoCorey S. Nakatani
Secretariat Sを勝ったShowing Upが古馬戦初挑戦で、相手はRelaxed Gesture、Cacique、Go Deputyと強力なのが揃いました。
Frankel師はCaciqueについてベストなのは9Fとしながらも、前走のArlington Millionは大外枠で不利だったということで、あまり距離は気にしない様子。
Pletcher師はSword Dancerのときと同様にGo DeputyにペースセッターRamazuttiを用意してのレース。Ramazuttiも長い距離のレースでスローに持ち込めばどこかでチャンスはあるとのこと。
Relaxed GestureはSword Dancerで5着に終わったことを受けてCorey Nakataniに乗り替わり。

Result

1.Cacique: Danehill - Hasili by Kahyasi
2.Go Deputy: Deputy Minister - Partygoer by Secretariat
3.Showing Up: Strategic Mission - Miss Alethia by T.V. Commercial
4.Cosmonaut: Lemon Drop Kid - Cosmic Fire by Capote
5.Relaxed Gesture: Indian Ridge - Token Gesture by Alzao
6.Crown Point: Honor Grades - Runaway Ashleigh by Runaway Groom
7.Ramazutti: Honor Grades - Mine Inning by Mining
ペースを作ったのはお約束どおりRamazutti。目論見通りスローに持ち込んで、ラップは24.10-25.74-25.78-25.35-23.76-10.95という上がり勝負。これを馬群の後ろにつけていたCaciqueが直線で早めに先頭に出て、追撃してくるGo Deputyに差を詰めさせる事なく完勝。Ramazuttiの2番手につけていたShowing UpはCaciqueが直線で早めに先頭に立つとこれに抵抗できず、最後には更に後から追い込んできたGo Deputyにも差されています。
Caciqueは今年北米に移籍してから大きく崩れた事がなく安定感抜群で、移籍当初はやっぱりどこか勝ちきれないという印象もあったのですが、これだけのレースができれば十分か。というか、ラップからするにかなりの末脚を使ったかと思うのですが、これが本当にあのCaciqueかとw。こんなレースができるならArlingtonでThe Tin Manに逃げ切らせるような事すんなと思うわけですが。
Go Deputyも前走は明らかに相手の軽いGIを取りにいったという程度に過ぎなかったわけですが、このレースでそこそこという評価になるのかな。Showing Upはちょっと良くないなあと思う。また、古馬になったら欧州からの移籍馬に持っていかれてしまうんではないかと。Relaxed Gestureはちょっと不調か。

September 10, 2006

9/10 Ruffian H GI Belmont Dirt 8.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Take d'TourTour d'OrCherry FlareMr. WashingtonCornelio H. VelasquezDavid Fawkes
2Pool LandSilver DeputySlew City SlickrerSlew City SlewJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
3SummerlySummer SqualollHere I GoMr. ProspectorGarrett K. GomezScott Blasi
4Miss ShopDeputy MinisterShoppingPrivate AccountFernando JaraH. Allen Jerkens
5Classy CharmSilver CharmClassy CaraGeneral MeetingMike E. SmithJohn C. Kimmel
出馬表作ってたらPool Landがいたので、またPletcherセンセがTake d'Tour潰しをやるのかよとか思ったんだが、鞍上がVelazquezっつーことで本気勝負でした。というかPletcherの馬はこれしかねえ。
で、なんか5頭の割には良いメンバーが集まってるんですが、Take d'TourはまたしてもPool Landの対処が必要というレース。まあ、こればっかりは克服しないとどうしようもないからなあ。
Summerlyも逃げ馬ですから、序盤から3頭でやりあう事になるのかなあという気も。Classy Charmも前に行きたいだろうしなあ。みんながやり合って壊滅的ペースでレースを壊して、Miss Shopとか妄想してみましたがw

Result

1.Pool Land: Silver Deputy - Slew City Slickrer by Slew City Slew
2.Take d'Tour: Tour d'Or - Cherry Flare by Mr. Washington
3.Miss Shop: Deputy Minister - Shopping by Private Account
4.Classy Charm: Silver Charm - Classy Cara by General Meeting
5.Summerly: Summer Squaloll - Here I Go by Mr. Prospector
Take d'Tourがハナを切るとそれを突付くようにPool Landが付け、そこにSummerlyも加わろうとしますが、Summerlyは控えて3番手。その後、前の2頭が飛ばして、バックストレッチでSummerlyとMiss Shopに5馬身くらいの差をつけましたが、コーナーでこの差は縮まり、内からTake d'Tour、Pool Land、Miss Shop、Summerlyと4頭が並ぶような形で直線へ。外の2頭はあまり伸びず、特にSummerlyはまるで駄目で最後にはClassy Charmにも交わされる始末。Miss Shopも前の2頭を脅かすまでは行かず、Take d'Tourを交わしたPool LandがGI初勝利となりました。
前半でTake d'Tour突付くようにしてハイペースを演出しながらも、そのTake d'Tourを下したPool LandがGIタイトルを手に入れました。Belmontでこの距離ならTake d'Tourかと思ったがなあ。ちょっとTake d'Tourは序盤から来られる展開になると弱みを見せるという気もしますね。それでも最後はMiss Shopの追撃を半馬身差凌ぎきって2着を確保するあたりはさすがというところなんですけど。Summerlyはその前の2頭を見る形でレースが出来たわけで絶好の体勢という気もしますが、そういうレースはこれまでやってこなかったからなあ。まあ、直線で4頭広がってという展開ですのでそこそこやれる状態にはなっているとは思うが、最後の失速がまだまだというところか。抑えたレースをしたのも影響したかもしれませんけど。
BCにはフレッシュな状態でということからPletcher師はPool LandのBaldame S出走には否定的。まあSpun Sugarもいるわけですし。
一方Take d'TourはBeldame Sに出走見込み、というかそこで結果が残せないとBCは厳しいと思います。

September 13, 2006

First day of Keeneland September Yearling

今年もBook 1の結果とBook 2の高額落札馬くらいまではちゃんと追いかけてみようかというところです。Book 1は結果をExcelに打ち込むつもり。
さて、今年もSheikh Mohammedが大暴れという感じがしますが、820万ドルが出た模様。で、初日の平均価格と中間価格はともに上昇しながらも、取引頭数の減少で取引総額もわずかに減少となりました。
初日に上場されたのは163頭で、前年の166頭からわずかに減りました。取引総額も0.9%のダウンとなっています。しかし平均落札額は14.3%の増加で50万ドルを超え539,264ドルとなり、中間価格も310,000ドルと10,000の上昇となりました。
ミリオンホースは16頭で、昨年の21頭と比べると減っています。Sheikh Mohammedはこのうち7頭を落札しています。
種牡馬別に見ると高額落札の影響で平均が跳ね上がるStorm Catは今年も平均210万ドルとか言うとんでもない状況。続いて320万ドルが効いたSeeking the Gold、280万ドルを出したUnbridled's Songと続いて、コンスタントに高いA.P. Indy、280万ドルを出すもちょっと低い馬もあるVindication、ここに来て人気が上昇しているDynaformer、相変わらずそれなりのKingmambo、こっちも人気を上げているDistorted Humor、190万ドルを出したがそれ以外ではちょっと落ち着いた感じもあるGiant's Causewayという順にならんでいます。100万ドル馬を出したのは他にFusaichi Pegasusですが、ちょっと低い馬が目立ちます。後はMineshaftとかEmpire Makerとかが堅実に売れているという印象。Gone WestとElusive Qualityはそんなに高くしてていいのかなというところがあるんですけどねえ。
■Storm Cat - Awesome Humor by Distorted Humor
牡馬。820万ドルでSheikh Mohammedが落札。母Awesome HumorはSpinaway Sを勝ったGI馬でこれが初仔。というかDistorted Humorがもう母父なのかということに衝撃を受けてみたり。牝系はそこそこかなと。これ以上の良血なんていくらでもいるわけで、余程見映えが良かったとかそういう事情かねえ。
■Mr. Greeley - Silvester Lady by Pivotal
牡馬。570万ドルでSheikh Mohammedが落札。Mr. Greeleyは極端で、高い馬はとんでもなく高いんですよね。それにしてもこれはやりすぎだと思うが。というか何でこんなにMr. Greeleyが人気なのか分からん。ここまで8世代が競争年齢に達して701頭の産駒のうち473頭が出走。348頭が勝ちあがりそのうちステークスウィナーにまで出世したのは26頭。平凡な数字だと思うがな。Gone Westだからかなあ。そのGone West全体が最近はあまりよろしくないような気もするんだが。
母Silvester Ladyは独オークス馬で、Pivotal X Soviet StarとかでNureyevを3x3と持ちます。これはこれで面白いがね。
■Storm Cat - Preach by Mr. Prospector
牡馬。300万ドルでSheikh Mohammedが落札。本来これくらいが最高額でいいと思うんだがなあ。母はFrizette Sを勝ったGI馬でPulpitの母なんですよねえ、これ。そんなわけで母の姉がYarnとなればこれも近親に活躍馬多数で、Tale of the CatとかJohannesburgを出しているファミリーです。
■Seeking the Gold - Take Charge Lady by Dehere
牝馬。320万ドルでTodd Pletcher師が落札。牝馬の最高額。まあ、母があのTake Charge Ladyということを考えればそんなものかなとも。というかもう初仔がYearlingに出てくるようになったんだよなあと思うと感慨深いですが。
■Vindication - Serena's Tune by Mr. Prospector
牡馬。280万ドルでSheikh Mohammedが落札。まあ、ここまでの価格になるのはさすがにSerena's Songは凄いねという話にはなるわけですが、この世代が初年度産駒となるVindicationは結構よい感じに落札されている印象。Seattle Slewの最後の大物だし良血だし期待は相当あるんだろうなあ。2歳一杯で故障して引退。種付け料は現在6万ドル。種牡馬入り当時が5万ドルだったので既に上昇傾向。
■Unbridled's Song - Win Crafty Lady by Crafty Prospector
牝馬。280万ドルでSheikh Mohammedが落札。母の産駒では既に3頭がブラックタイプでその中にはGI Ballerina Hを勝ったHarmony Lodgeが含まれます。現役にはWin McCoolがおります。これもそのうちブラックタイプにはなるかという感じがするがね。
■Storm Cat - Warrior Queen by Quiet American
牝馬。220万ドルでSkara Glen Stablesが落札。なんか聞いた事ある母名だなと思ったら、A.P. Warriorだった。ということでこれまた良血。三代母がOcean's AnswerでStorm Birdなんかを出したカナダのファミリーに連なります。
■Giant's Causeway - Happy Tune by A.P. Indy
牡馬。190万ドルでB. Wayne Hughesが落札。Giant's Causewayも今回はあまり目立たず、これだけ突出している。B. Wayne Hughesは結構買ってる。何か最近見たなと思ったらHigh Cottonの母でした。あと叔母にDiamond Omiがいたり。地味に良血してますね。
■A.P. Indy - Serena's Song by Rahy
牡馬。150万ドルでNobutaka Tadaが落札。今年のセレクトセールでも高額馬を多く落札していましたが、ここでも結構目立ちます。良血A.P. Indyは確かに日本で見てみたいところではあるが、アメリカに置いたままの方が幸せではあるだろう。Grand RewardとかSophisticatとか見るに芝で走れない事はないだろうし、A.P. Indyも日本の芝なら守備範囲なので来たら来たで期待したいところではあるけど。
■Kingmambo - Amonita by Anabaa
牡馬。125万ドルでNobutaka Tadaが落札。日本に連れてくるんなら、Serena's Songの仔よりこっちの方が良いかなと。母AmonitaはPrix Marcel Boussac勝ち。質の高い牝系なのは確かだけど、Kingmambo産駒はこの程度の良血はいくらでもいるからなあ。距離はそんなにこなせない気がします。マイルあたりが主戦場でしょうか。
■Distorted Humor - Emotional by Capote
牡馬。105万ドルでWinstar Farmが落札。半姉Roar Emotion。血統構成はかなり似てる。
■Dynaformer - Extry by Broad Brush
牡馬。105万ドルでZayat Stablesが落札。母の半姉がFire the Groomです。と言う事でStravinskyの従弟。
■Storm Cat - Moon Safari by Mr. Prospector
牡馬。100万ドルでHoby and Layna Kightが落札。祖母がVisionだと言えば全て納得の良血馬。要はCaerleonとかの近親ですね。母はScanの全妹で、Mr. Prospector最晩年の産駒の一頭。
■Fusaichi Pegasus -Squawk by Mountain Cat
牡馬。100万ドルでCoolmoreが落札。従姉にBanshee Breezeがいる模様。
■Unbridled's Song - Wild Heart Dancingby Farma Way
牡馬。100万ドルでSheikh Mohammedが落札。伯父にMan From Wicklowとか。
■A.P. Indy - Garden Spot by Danzig
牡馬。100万ドルでSheikh Mohammedが落札。ちょっと遠いですがMineshaftの同族。Fusaichi Samuraiとかのことは忘れて差し上げましょう(コラ。そういうわけでA.P. Indyなんかつけたんだと思われ。まあ間にDanzigが入っているとはいえ、A.P. Indyの好きなLa TroienneにMr. Prospectorというあたりは踏襲しているので良いかなと。

他、日本人名で落札されていたのは以下。
Fusaichi Pegasus - New Meaning: 8万ドルでKatsumi Yoshizawa。Silvano、Sabiangoの従妹。
Mineshaft - Pulsatilla: 30万ドルで社台。一つ上のDynaformer産駒も日本に来てたように思いますが。
Seeking the Gold - Shawklit Mint: 20万ドルで森師。
Lemon Drop Kid - Silent Greeting: 30万ドルでF. Saito。Lemon Drop Kidはまだ良く分からんところがあるなあとは思う。
Danzig - Weekend Gold: 73万ドルで森師。Lane's EndのWeekendということで期待に違わず三代母にWeekend Surpirseがいますた。しかしこの人Seeking the Gold好きですね。
Mineshaft - Better Than Honour: 95万ドルでNobutaka Tada。三代母がBest in Show。この母はGI Runner-up。そら高くなるですよとオモタら兄がJazilですた。
Distorted Humor - Call Me Granny: 10.5万ドルでKatsumi Yoshizawa。従姉にOriginal Spinとか。

去年はやらなかったけど、ちょっと思い出したようにKingmambo産駒の取引一覧を作ってみる。
◆Kingmambo - Lassie's Legacy by Deputy Minister
祖母がWeekend Surpriseなのですよ。46万ドルでNewmarket International。
◆Kingmambo - Marisa by Swain
こっちは祖母Balistroika。言わずと知れたRussian Rhythmの甥っ子。26万ドルでJohn McCormack Bloodstock。
◆Kingmambo - Moon Flower by Sadler's Wells
こっちは全兄が日本にいたような気がしますね。ここもLast Tycoonなんかを出した名族。18.5万ドルのリザーヴに届かず。
◆Kingmambo - Opera Aida by Sadler's Wells
Crystal MusicとかDubai Successの名が見えます。40万ドルでSheikh Hamdanの手に落ちました。
◆Kingmambo - Rose Gypsy by Green Desert
母が仏1000ギニー馬。30万ドルでFares Farm, Mike Ryan,Agentが落札。
◆Kingmambo - Solar Colony by Pleasant Colony
近親にPleasant Stageを始めとしてブラックタイプがずらっと並んでます。Kingmamboが好むタイプかと言われるとちょっと違うのかもしれないなと。Reynolds Bell Jr., Agentが40万ドルで落札。
◆Kingmambo - Speed of Thought by Broad Brush
GIには届いていないが、重賞級を何頭も出している。27.5万ドルのリザーヴに届かず。
◆Kingmambo - Zuri by Danzig
ZuriとくればVoodoo Dancer。まあそういうことで。57.5万ドルのリザーヴに届かず。
◆Kingmambo - Amonita by Anabaa
前出。これだけ良血のKingmambo産駒が揃っていてこれが最高額なのも微妙ですが。125万ドル。
◆Kingmambo - Guiza by Golden Act
母は重賞級の活躍馬。33万ドルのリザーヴに届かず。
取引成立は9頭中6頭で、その平均額は約51万ドルとまずまず。種付け料30万ドルに届いていないのが1頭とギリギリなのが1頭。40万ドル台が3頭いて、125万ドルで平均が底上げされたという側面はあるかなと。まあ、当たり外れが大きいですし、やっぱり北米圏ではいまいち活躍馬が出てこないという影響はあるのかなと。
個人的な趣味ではEmpire Maker - Dream Schemeという牡馬が15万ドルということでこれくらい誰かが落として日本に連れて来てくれたら愉しいのにとw。
全体としてはGiant's CausewayやFusaichi Pegasusが去年のような加熱振りではなくなったり、Danzig産駒が売れてないというかRNAなのが目立ったかなと。Hishi Amazonの仔(父Fusaichi Pegasus)も上場されてましたが、60万ドルに設定されていたReserveに届かず。その一方でこの世代が初年度のVindicationとかMineshaftが結構高額で落札されてるなあと。Empire Makerも順調か。バイヤーはもう異次元なSheikh Mohammedはこの日だけで約3000万ドルを投下。誰も付いていけてません。
二日目はHishi NatalieとHishi Nileの仔が上場されていますね。父はFusaichi PegasusとPoint Given。

September 14, 2006

Second day of Keeneland September Yearling Sale

920万ドルが出たってだけでもまた驚くのにその父はDanzig。少し前まではStorm Catと並び立っていましたが、ここ数年はStorm Catに圧勝されてたんですよねえ。もう残された産駒が少ないから最後に希少価値が出て来たかという気もするものの、初日は結構主取りも多かったのでどうかなと思ってたわけですよ。さらにDanzigに520万ドルが付くわ、止めがKingmamboに1170万ドルが付くという事態。最高額落札はどうせStorm Catだろと思ってたので真逆Kingmamboっすかというのが正直なところですよ。取り合えず順に見ていきますか。
■Storm Cat - Myhrr by Mr. Prospector
牝馬。100万ドルでBarry Weisbord Agentが落札。あのね、祖母がね、Miesqueなんですわ。母が未出走で繁殖としてもまだ1頭がデビューして勝ちあがっただけ(A.P. Indyの三歳馬なのでこれからくるという可能性はありますが)で、まだまだこれからという繁殖ではありますが、よくぞこの牝馬が100万ドルで収拾ついたなとかも思いますよ。繁殖牝馬としての価値まで考えるとこれは安いと言ってよいんではないかな。
■Storm Cat - Probable Colony by Pleasant Colony
牝馬。230万ドルでShadwellが落札。半姉がSummer Colonyでして、Summer Squallで結果が出たからStorm Catにしたというところでしょうか。母の繁殖牝馬としての実績は5頭が競争年齢に達して、2頭がデビュー。デビューした2頭はしっかり勝ちあがってます。
■Danzig - Sharp Minister by Deputy Minister
牡馬。Sheikh Mohammedが920万ドルで落札。母の全兄がFlag Downという北米の芝戦線の活躍馬。ただしGIでは2着まで。血統的な側面で目立つのはその程度なので、Danzig産駒の牡馬というところで価値が跳ね上がったのかなと。
■Vindication - Silvery Swan by Silver Deputy
牡馬。460万ドルでZayat Stablesが落札。この世代が初年度世代のVindicationがいきなりヤバイ額を叩きだしたというところはあるものの、まあ母がSilvery SwanでEl CorredorやRoman Rulerの下になるのならそれも止む無しという感じはするかな。競走馬としても種牡馬としても期待は高かろうし。
■Storm Cat - Snow Forest by Woodman
牡馬。100万ドルでSheikh Mohammedが落札。兄がSnow Ridgeで他にも活躍馬が多数出ているファミリー。
■Storm Cat - Stragetic Maneuver by Cryptoclearance
牡馬。100万ドルでSheikh Mohammedが落札。母はGI馬でCat Fighterなんかを出しているほか、ダイアモンドヘッドの祖母になります。
■Seeking the Gold - Tee Kay by Gold Meridian
牝馬。190万ドルでSheikh Mohammedが落札。Seeking the Goldも今年はちょっと目立つなというところではありますけど、要するにシンボリクリスエスの半妹。こんなものはシンボリクリスエスあってこその落札額という気はしますね。シンボリ牧場がこの繁殖に対して取った方法というのは間違いではないと思うが、やはり生産者なら所有牝系の価値向上ということを重視しておくべきなのだろうとも。詳しく書いている時間がないのでそれは別の機会に。
■Empire Maker - Top Rung by Seattle Slew
牡馬。145万ドルでShadwellが落札。Empire Makerも初年度から100万ドルオーバーを出しましたというところで。さすがにMineshaftと並んでいきなり10万ドルの種付け料を取っていただけのことはあるかなというところ。母Top RungはGII馬でGIでも2着があります。
■Storm Cat - Victory Ride by Seeking the Gold
牡馬。155万ドルでShadwellが落札。母はGI馬だし、伯父River FlyerもGI馬。5代遡ってBayouという9-f族の良血。
■Storm Cat - Welcome Surprise by Seeking the Gold
牝馬。300万ドルでShadwellが落札。この日のStorm Catはこれが最高額。落ち着いたものだなと思ってしまうのが怖いですね。というか全兄は800万ドルだったし。あれは結局今同なっとるんだという気はするがね。Secretariatが3x3で来るし、繁殖牝馬としての方が使いやすいんではないかなとか。
■Danzig - Al Theraab by Roberto
牡馬。520万ドルでCoolmoreが落札。三代母がGolden Trailでこの一族は結構似た種牡馬を使ってくるので母Al TheraabはBrian's Timeと同血。
■Kingmambo - Crown of Crimson by Seattle Slew
牡馬。1170万ドルでSheikh Mohammedが落札。Coolmoreとの競り合いでここまで行ったようではあります。KeenelandのYearling Saleとしては歴代2位の落札額です。無論1位はSeattle Dancerの1310万ドルではあります。母はステークス止まりながら、半姉Excellent Meeting。A29族Alibhai Roseのファミリー。Kingmamboはあたれば凄いというところがありますが、その反面外れる事も多々あるので、そのあたりちょっと心配かなとは思います。というかKingmamboはそろそろ北米に大物が欲しいところなんですけどね。まあ、まずGI勝てるようなあたりでも良いんですが。
■Mineshaft - Dear Birdie by Storm Bird
牡馬。130万ドルでFarishが落札。ってLane's Endですがな。Bird TownやBirdstoneの下になりますし、このきょうだいはその2頭以外も全て勝ち上がるという素晴らしい繁殖です。産駒11頭全て勝ち上がりは驚異的でしょ。Lane's Endとしてはある程度自分のところでもMineshaft産駒を確保してるんだろうけど、これだけ確実性のある産駒を逃す手も無いといったところか。Farishはこれ以外にもMineshaft産駒を落としまくってるし、Lane's End Farm名義でもMineshaft産駒を落としてるし、Lane's EndははっきりとA.P. Indyの正統後継としてMineshaftを位置付けたようではあるかな。
■Giant's Causeway - Dissemble by Ahonoora
牡馬。260万ドルでMike Ryan agentが落札。母名にピンと来る人は多いかと思います。来なくても祖母がKeraliです。この一族についてはちょうど1972さまが採り上げておられたのでそれを見ましょう。現代最高の一族です。 あさ◎コラム: 最高の繁殖牝馬Kerali
私もサンパウロ大賞とかまでいるというのは驚きました。この状況で出てきたんですから高騰は当然でしょう。

ミリオン級はこんなもので、続いて日本にきそうな馬を。
Pulpit - Lady's Legacy: 牡馬。23.5万ドルでKatsumi Yoshizawaが落札。母の従姉がRoamin Rachalなんですよね。よく見つけたなというところですが、父Pulpitが微妙。
Danzig - Paga: 牡馬。14万ドルで森師が落札。またDanzig落としてますよと。母はアルゼンチンのGI馬。
Seeking the Gold - Personal Glory: 牝馬。32.5万ドルでJS Companyが落札。母がDynaformerの半妹。Robertoが入らないのは微妙ながら、まあOfflee Wildにだって入ってないんだから良いかな。
Unbriled's Song - Stylestic: 牡馬。40万ドルで森師が落札。祖母がMagnificient Styleで産駒は欧州で4頭が重賞を勝ち、そのうちPlayful ActがGI馬になっています。Unbridled's Songとはまた随分思い切った配合ですなとは思うが。
War Chant - Taine: 牡馬。28万ドルでKatsumi Yoshidaが落札。兄にPuzzlement、伯父がWagon Limit。近親にローレルアンジュとかもいるらしい。
Street Cry - Ascot Tobie:牡馬。15万ドルでF. Saitoが落札。
Seeking the Gold - Catbaby: 牝馬。40万ドルでShadai Farmが落札。祖母がGI馬Catinca。累代がStorm Cat、A.P. Indy、Seeking the Goldとかなり強烈です。
Deputy Minister - Easter Bunnette: 牡馬。JS Companyが17.5万ドルで落札。従姉にRiskaverseがいる模様。ということはこれは遠くなるがMissy Babaに繋がるんだよねえ。まあそういうことです。
最後にKingmambo産駒。
◆Kingmambo - Kournakova by Sadler's Wells
牝馬。Templeton Railton Farmが17万ドルで落札。狙いどころは良く心得てるかなというところで、母父がSadler's Wellsで重賞馬が続出しているファミリー。
◆Kingmambo - New Harmony by A.P. Indy
牡馬。Shadwellが60万ドル。母のきょうだいにブラックタイプがずらっと並びます。その筆頭はカナダの2歳女王Wavering Girl。
◆Kingmambo - Peinture Rose by Storm Cat
牡馬。欠場。母の名前をみりゃ大体分かるかと思いますが祖母がPeinture Bleue。なので伯父にPeintre Celebreです。
◆Kingmambo - Penny's Valentine by Storm Cat
牝馬。Shadwellが30万ドル。祖母が仏オークスなどを勝ったMrs. Penny。
◆Kingmambo - The Seven Seas by El Gran Senor
牡馬。20万ドルでMeadowlands Stud。
◆Kingmambo - Banner Dancer by Danzig
牡馬。欠場。祖母がNalees Flying Flagという良血馬。半兄A.P. Fivehundredは笑うところ。というか母名見た瞬間キタコレと思ったのだがなあ。
◆Kingmambo - Chaposa Springs by Baldski
牝馬。Amy Tarrantが25万ドル。母はGI馬ですし、その兄にYou and I。
◆Kingmambo - Chiming by Danehill
牝馬。55万ドルでC. Gordon-Watson Agent。母がステークス馬という程度。
◆Kingmambo - Costume Party by Storm Cat
牡馬。30万ドルのリザーヴに届かず。母のCostume Partyというところで吹きそうになって、カタログを見てたら、その兄にAkibaとか言うのがいました。ネタに走りすぎです。
◆Kingmambo - Crown of Crimson by Seattle Slew
牡馬。1170万ドルでSheikh Mohammed。前出。ここまでずっと見ていてKingmambo産駒は何故かSheikh Hamdanの方のお気に入りという気もしていましたが、落札額がここまで行くとShadwellは出張ってこないんだよねえ。
まあ、この1頭分でこの日Mike Ryan Agentが落札した25頭分の総計を上回るというとんでもない話ではあるわけで、恐ろしい話ですよ。

September 17, 2006

Book 2 of Keeneland September Yearling Sale

リョウケツスキーとしては、Book 1でおなか一杯というところはあるのよw
ま、Book 2にはDream Dealがいたんですが、父Aldebaranの牡馬に9万ドルすら付かず主取りとなってましたねえ。ちょっと寂しいところではあるかなと。
で、3日目のセッションではミリオンホースは出ませんでしたが、4日目は2頭が100万ドルを突破しました。
■Pulpit - Razzi Cat by Storm Cat
牡馬。130万ドルでStonestreet Stables。母は優秀で8頭の産駒のうち6頭がデビューして全て勝ち上がり。その中にはアルゼンチンGIを勝ったRocking TrickとRandy Catが含まれます。
■Distorted Humor - Officiate by Deputy Minister
牡馬。120万ドルでTim Kegel Agent。
では、Kingmambo産駒を。
◆Kingmambo - Lucky Rainbow by Rainbow Quest
牝馬。55000ドルでRabbah Bloodstock。異常に安い。三代母Immenseなのになあ。ということは母の従兄にGiant's Causewayがいるのになあ。
◆Kingmambo - Easy Now by Danzig
牝馬。16万ドルでRabbah Bloodstock。これも安いなあ。母はEasy Goerの半妹で自身もGo For Wand Sを勝ったGI馬。ということは北米有数のあの名門出身なわけで。ま、確かにKingmamboはLa Troienneってあまり使いこなしてないかなとも思いますけどね。どっちかというと欧州的な良血がKingmamboの好みという感じはしているし。
さて、Book 1の結果をまとめたcsvファイルと投下しておくので、何かに使いたい人は持っていってください。例によって誤植とかあるかと思うのであまり当てにされても困りますが。
2006keesepbook1.csv

September 23, 2006

9/23 Matron S GI Belmont NY Dirt 7F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1FeatherbedSmart StrikeFavorite FeatherCapoteJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
2Cash's GirlNorthern AfleetJolie HawkMister JolieStewart ElliottTimothy F. Ritchey
3OctaveUnbridled's SongBelle NuitDr. CarterGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
4Eternal GraceGilded TimeOne Fit LadyFit to FightJoe BravoKelly J. Breen
5Meadow BreezeMeadowlakeUnacloudUnaccounted ForKent J. DesormeauxCarl J. Deville
6Magical RideStorm CatVictory RideSeeking the GoldEdger S. PradoGeorge R. Arnold II
Magical Rideは前走Adirondack Sで3着に終わっていますが、これはゲートで神経質になってしまった事が原因とのこと。陣営は強気です。
Pletcher厩舎からはそのAdirondack Sを勝ったOctaveとFeatherbedが出走。Featherbedは前走で10馬身ぶっ千切って初勝利を挙げています。そしてVelazquezはOctaveではなくてFeatherbedに乗る事になりましたから、こっちの方に期待がかかっているということになるでしょうかね。

Result

1.Meadow Breeze: Meadowlake - Unacloud by Unaccounted For
2.Featherbed: Smart Strike - Favorite Feather by Capote
2.Octave: Unbridled's Song - Belle Nuit by Dr. Carter
4.Cash's Girl: Northern Afleet - Jolie Hawk by Mister Jolie
5.Magical Ride: Storm Cat - Victory Ride by Seeking the Gold
6.Eternal Grace: Gilded Time - One Fit Lady by Fit to Fight
FeatherbedとOctaveは同着。
最低人気のMeadow Breezeがクビ差でTodd Pletcherの2騎を下しました。レースを引っ張ったのがFeatherbedで2番手がMeadow Breeze。直線に入ってFeatherbedが抜け出そうとしましたが、Meadow Breezeに食い下がられ、最後はアタマ差でMeadow Breezeでした。そして後から追い込んできたOctaveはFeatherbedに並ぶのがやっと。後続はぶっちぎられてるのでどうでも良いか。

October 1, 2006

9/30 Oak Leaf BCS GI Santa Anita CA Dirt 8.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Ces't MarkBenchmarkCes't Si ViteBroccoAaron T. GryderJose Silva
2Tonja's WorldFree HouseGift to the WorldHis MajestyDavid Romeo Flores
3PinataVision and VerseSiennaKris S.Garrett K. GomezPeter Miller
4SpenditallbabyUnusual HeatAndover the MoneyDynaformerClinton L. PottsBarry Abrams
5Back in the ShadePut It BlackShady MistDauphin FabuleuxAlex O. SolisChristopher S. Paasch
6AdoradoraMr. GreeleyCometti SlewSlew O'GoldJorge F. ChavezJesus Mendoza
7Shes Got SkillsSiphonCobblestone RoadGrindstonePatrick A. Valenzuela
8OutofthepastExchange RateBold LitigatorWater BankIsaias D. EnriquezRichard P. Matlow
9Quick Little MissFreudSwift GirlUnbridledJon Kenton CourtMelvin F. Stute
10Cash IncludedIncludeHenderson BandChimes BandCorey S. NakataniCraig Dollase
11Point AshleyPoint GivenGolden ThatchSlew O'GoldVictor EspinozaBob Baffert
Del Mar Debutanteを勝っているPoint Ashleyが二つ目のGIを手にしてBCに向かう事ができるかと言うレース。後はちょっと分からんなあ。

Result

1.Cash Included: Include - Henderson Band by Chimes Band
2.Point Ashley: Point Given - Golden Thatch by Slew O'Gold
3.Quick Little Miss: Freud - Swift Girl by Unbridled
4.Spenditallbaby: Unusual Heat - Andover the Money by Dynaformer
5.Adoradora: Mr. Greeley - Cometti Slew by Slew O'Gold
6.Back in the Shade: Put It Black - Shady Mist by Dauphin Fabuleux
7.Outofthepast: Exchange Rate - Bold Litigator by Water Bank
8.Tonja's World: Free House - Gift to the World by His Majesty
9.Ces't Mark: Benchmark - Ces't Si Vite by Brocco
10.Shes Got Skills: Siphon - Cobblestone Road by Grindstone
11.Pinata: Vision and Verse - Sienna by Kris S.
コーナーで一気にCash Includedに並びかけようとしたPoint Ashleyでしたが、直線に入って更に伸びたCash Includedに逆に置いていかれるような形となりました。

9/30 Clement L. Hirsh Memorial Turf Championship GI Santa Anita CA Turf 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Quinquin the KingTake RisksJoy of LifeExit to NowhereDavid Romeo FloresR.B. Hess Jr.
2Fantastic SpainFantastic FellowDrinaRegal and RoyalCorey S. NakataniNiel Drysdale
3Artiste RoyalDanehillAgatheManilaPatrick A. ValenzuelaLaura de Seroux
4The Tin ManAffirmedLizzie RolfeTom RolfeVictor EspinozaRichard Mandella
5T.H. ApprovalWith ApprovalPotrichalPotrillazoAlex O. SolisEduardo Inda
6Sharp WinterCapoteSharp MinisterDeputy MinisterAaron T. GryderJerry Hollendorfer
The Tin Manを言われているほど強いとも思えないのですけれども、このメンバーだったら断然という評価に頷くしかありません。T.H. Approvalにはちょっと距離が足らんだろうしな…。

Result

1.The Tin Man: Affirmed - Lizzie Rolfe by Tom Rolfe
2.T.H. Approval: With Approval - Potrichal by Potrillazo
3.Artiste Royal: Danehill - Agathe by Manila
4.Fantastic Spain: Fantastic Fellow - Drina by Regal and Royal
5.Quinquin the King: Take Risks - Joy of Life by Exit to Nowhere
6.Sharp Winter: Capote - Sharp Minister by Deputy Minister
The Tin Manの逃げ切り。T.H. Approvalは終始The Tin Manの後という競馬で、直線に入ってもT.H. ApprovalとArtiste Royalの追撃を振り切ったThe Tin Manが勝ちました。しかし最後にT.H. Approvalが詰めたという部分はあって、絶対的な強さではないなとは思います。

9/30 Yellow Ribbon S GI Santa Anita CA Turf 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Three DegreesSingspielMiss UniversityBeau GeniusAlex O. SolisPatrick Gallagher
2Live LifeLinamixReine de la CielConquistador CieloPatrick A. ValenzuelaNiel Drysdale
3Bond DealPivotalPrimaPrimo DominieJose Valdivia Jr.B.D.A. Cecil
4Moscow BurningMoscow BalletBurning DesireMr. LeaderNorberto Arroyo Jr.James M. Cassidy
5SohgolSingspielArruhanMujtahidG.F. AlmeidaLuis E. Seglin
6SingalongSingspielNo FrillsDarshaanDavid Romeo FloresPatrick Gallagher
7AmoramaSri PekanTanzaniaAlzaoVictor EspinozaRobert Frankel
8Dancing EdieMoscow BalletDuchess of AckSlewpyCorey S. NakataniCraig Dollase
9Wait a WhileMaria's MonFlirtatiousA.P. IndyGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
American Invt. Oaksを勝って3歳芝のトップにいるWait a WhileがDancing Edie、Moscow Burning、Amoramaという古馬にどういったレースを見せるかと言うのが注目。
BCにはOuija BoardにAlexandrovaまでくるかもしれないと言う状況なので、ここで強い勝ち方をしてくれれば面白くなるかなとは思います。Wait a Whileは確かに強いけど、Moscow Burningとかに梃子摺るようだとまだまだとなるのではないかなと。

Result

1.Wait a While: Maria's Mon - Flirtatious by A.P. Indy
2.Dancing Edie: Moscow Ballet - Duchess of Ack by Slewpy
3.Three Degrees: Singspiel - Miss University by Beau Genius
4.Sohgol: Singspiel - Arruhan by Mujtahid
5.Bond Deal: Pivotal - Prima by Primo Dominie
6.Singalong: Singspiel - No Frills by Darshaan
7.Moscow Burning: Moscow Ballet - Burning Desire by Mr. Leader
8.Live Life: Linamix - Reine de la Ciel by Conquistador Cielo
Non Runner: Amorama
スタート直後にはLive Lifeがハナに立っていましたが、これはすぐに3番手に後退。Dancing Edieが逃げてその後にWait a Whileが付いていくという展開。Wait a Whileはコーナーで外からDancing Edieに並びかけ、直線に入って既に先頭。そのまま突き放して完勝でした。
Wait a Whileは次走BC。Dancing EdieもBCに向かうという事ですが、このレースを見ていると微妙に距離が気になるのかなとは思います。Mileでも良いのかも知れん。

October 7, 2006

10/7 Lane's End Breeders' Futurity GI Keeneland KY AW 8.5F

EquibaseにもSurface: All Weather Trackと書かれたので、それに準拠します。ということでAW=All Weatherということで一つ。従来のダートと比べてどの程度時計面、或いは適性面で影響があるのかなというのはこれから見て行くべきところではあるんだろう。そんなあたりでGIを開催する競馬場としてKeenelandに導入したという事はそういう辺りである程度見通しがついたからではあろうが。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Circular QuayThunder GulchCircle of LifeBelong to MeGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
2Great HunterAptitudeZenithRoyVictor EspinozaDoug F. O'Neill
3French TransitionGiant's CausewayFrench ManicureHawksterJulien R. LeparouxPatrick L. Biancone
4TeuflesbergJohannesburgSt. MicheleDevil's BagWillie MartinezJamie Sanders
5BirdbirdisthewordPure PrizeBerchtaRocky MountainRobby AlbaradoKenneth G. McPeek
6PassportPulpitTripLord at WarCorey J. LanerieFrank L. Brothers
7Street SenseStreet CryBedazzleDixieland BandCalvin H. BorelCarl A. Nafzger
8Bold StartChief SeattleAbby's MagicSilver DeputyLarry MelanconKenneth G. McPeek
前走のHopeful Sを圧勝したCircular Quayに注目が集まるレース。Keenelandって妙な癖のあるコースというイメージもある(多分Churchill Downsと求められるものが違うので春にそういう印象を抱いてしまう)ので、前走と同じように一気の末脚を見せつける事ができるかどうかということになるかなとは思ってます。
そのCircular Quayへの対抗馬としては重賞を3戦連続2着のGreat Hunterか。こんな時期から早くも父の持っていた悪い癖を引き継いだような戦績を残さんでもとか思ったりしますが、それだったらときどきは強すぎる競馬を見せてくれるかもしれないということに期待しましょう。
PassportとBirdbirdisthewordは前走8.5Fのステークス勝ち。Passportは2戦2勝ですが、着差はわずか。追い込み馬のようではあります。

Result

1.Great Hunter: Aptitude - Zenith by Roy
2.Circular Quay: Thunder Gulch - Circle of Life by Belong to Me
3.Street Sense: Street Cry - Bedazzle by Dixieland Band
4.Birdbirdistheword: Pure Prize - Berchta by Rocky Mountain
5.Passport: Pulpit - Trip by Lord at War
6.Bold Start: Chief Seattle - Abby's Magic by Silver Deputy
7.Teuflesberg: Johannesburg - St. Michele by Devil's Bag
8.French Transition: Giant's Causeway - French Manicure by Hawkster
Keenelandって元々Blue GrassとKentucky Derbyが全く連動しなかったように、妙な癖のようなものがあるトラックでしたけど、オールウェザーのポリトラックになってどのくらい他のトラックとズレを生じるのかなというのはこれから見ておかなければならない部分かなと。
いきなりCircular Quayが負けてますねえ。まあGreat Hunterもここまで勝ててはなくとも重賞で結果を残していましたし、そう悲観する事はないかなと思われます。ただ、Circular Quayはやはり勝負どころでちょっと反応が遅いというところはあるのでしょう。前回はそれでも反応してからが段違いでしたが、ここではその分Great Hunterに遅れをとったという形かなと。

10/7 Shadwell Turf Mile GI Keeneland KY Turf 8F

良いメンバーが揃ったかと。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Silent NameSunday SilenceDanzigawayDanehillVictor EspinozaGary Mandella
2Miesque's ApprovalMiesque's SonWin ApprovalWith ApprovalEddie CastroMartin D. Wolfson
3Aussie RulesDanehillLast SecondAlzaoGarrett K. GomezAidan P. O'Brien
4Remarkable NewsChayinUnreachableAlhajrasRene R. DouglasAngel J. Pena Jr.
5HendrixSultry SongFluttery DanseurWavering MonarchDavid Romeo FloresCraig Dollase
6CosmonautLemon Drop KidCosmic FireCapoteJulien R. LeparouxPatrick L. Biancone
7Old DodgeDodgeOjeada FighterIrish FighterRobby AlbaradoRoger A. Horgan
8British BlueStorm CatMemoriesSilver HawkCesar O. MejiaJuan Ruvalcaba
9Three ValleysDiesisSkiableNiniskiRafael BejaranoRobert J. Frankel
遠征してきた仏2000 Guineas馬Aussie Rulesは向こうでは連続で4着だったが、その上位に来た相手がCourt Masterpiece、Soviet Song、Librettist、Stormy Riverというならばそこそこの力があるということにはなるだろう。馬場をこなせるといいですねといったところかなと。
Woodbineでちょっと期待を外してしまったRemarkable Newsはここを勝ってBCというつもりではあるのでしょう。前走5着といっても大きく差をつけられたというわけではなく、展開一つというところではあると思います。というか、きっちり逃げないと駄目なのかなと。そういう面ではハナに拘る馬が他にいそうにないというのは楽に競馬を進めるチャンスではあるかな。
Miesque's Approvalは何故か今年調子が良くて、5戦して4勝。負けたのはCanadian Turf HでEnglish Channelの2着。その後はマイル重賞を3連勝中。その連勝中の相手はとなるとちょっと落ちるという面はあるにしても、今年のこの好調さというのは見るべきものがあるのではないかなと。
Silent Nameは前走Eddie Read Hから久し振りの出走。2戦続けてAragornに負けた結果になりましたが、今回はAragornもいないしいけそうなメンバーではあります。Adena Springsで種牡馬になることが決定しましたので、GIタイトルを取って箔をつけておけ。

Result

1.Aussie Rules: Danehill - Last Second by Alzao
2.Remarkable News: Chayin - Unreachable by Alhajras
3.Old Dodge: Dodge - Ojeada Fighter by Irish Fighter
4.Miesque's Approval: Miesque's Son - Win Approval by With Approval
4.Cosmonaut: Lemon Drop Kid - Cosmic Fire by Capote
6.Three Valleys: Diesis - Skiable by Niniski
7.Silent Name: Sunday Silence - Danzigaway by Danehill
8.Hendrix: Sultry Song - Fluttery Danseur by Wavering Monarch
9.British Blue: Storm Cat - Memories by Silver Hawk
Remarkable NewsもMiesque's ApprovalもSilent NameもまとめてAussie Rulesにやられてしまうという結果に終わりました。Silent Nameのやる気あんのかというレースはともかくとしても、北米の芝マイル勢はちょっと不足かなという印象。西ではAragornがちゃんと勝ってるけどねえ。

10/8 Spinster S GI Keeneland KY AW 9F

Belmontとこことに分かれるとはいえどちらも好レース。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Happy TicketAnetLove and HappinessSeptieme CielGarrett K. GomezAndrew Leggio Jr.
2Island EscapePetionvilleRoyal DeceptionSovereign DancerJesus Lopez CastanonNick Canani
3Promenade GirlCarson CityPromenade ColonyPleasant ColonyJeremy RoseLawrence E. Murray
4Spun SugarAwesome AgainIrish CherryIrish OpenMichael J. LuzziTodd A. Pletcher
5SummerlySummer SqualollHere I GoMr. ProspectorShaun BridgmohanScott Blasi
6Asi SiempreEl PradoSiempre AsiSilver HawkJulien R. LeparouxPatrick L. Biancone
7Sharp LisaDixieland BandWinter's GoneDynaformerRafael BejaranoDoug F. O'Neill
8Soul SearchA.P. IndySolar ColonyPleasant ColonyRobby AlbaradoNiel J. Howard
9Lemons ForeverLemon Drop KidCritikolaTough CriticMark GuidryDallas Stewart
Happy Ticketは非常に安定感のある馬で、これまでに連対を外したのは唯の一度だけ。BC Distaffでの惨敗劇がそれではありますが、それはちぐはぐな競馬になっていたので度外視してしまっても良いのだとおもいます。
Proenade Girlは前走MonmouthのGIIでRound Pondを下しているあたり油断がならんという部分はありますが、もうちょっと様子見ではあるか。
Spun Sugarがどうやら一番人気になるようではあります。レースを詰めて使えないようなところはありますが、今年4歳の世代の中ではトップでしょうね。
Summerlyは前走のRuffian Hなんかを見ていてもまだ本調子ではないかなと思えます。逃げないと勝てないような馬でもあるわけで、ちゃんとハナを切れるかどうかがポイントになるでしょう。
ふざけたくらいに極端な追い込み脚質のLemons Foreverはそれが届くような展開に恵まれればといったところでしょう。前がつぶれたときに飛んで来るんだと思います。

Result

1.Asi Siempre: El Prado - Siempre Asi by Silver Hawk
2.Soul Search: A.P. Indy - Solar Colony by Pleasant Colony
3.Promenade Girl: Carson City - Promenade Colony by Pleasant Colony
4.Sharp Lisa: Dixieland Band - Winter's Gone by Dynaformer
5.Lemons Forever: Lemon Drop Kid - Critikola by Tough Critic
6.Back in the Shade: Put It Black - Shady Mist by Dauphin Fabuleux
7.Summerly: Summer Squaloll - Here I Go by Mr. Prospector
8.Spun Sugar: Awesome Again - Irish Cherry by Irish Open
9.Island Escape: Petionville - Royal Deception by Sovereign Dancer
勝ったAsi Siempre自身は3番人気でそう人気薄とかいうわけでもないのだが、2着から8着まで僅差の中で、Soul SearchとPromedane Girlという人気のない2頭が2,3着に食い込んだというあたりよく分からんなあというところ。

10/7 Enciant Title BCH GI Santa Anita CA Dirt 6F

Ancient Title BC H GI Santa Anita GI Dirt 6F

東に注目が集まる中こちらも二強対決。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Jungle PrinceSir CatWayward SongSeattle SongAgapito DelgadilloJuan Garcia
2SpellbounderTale of the CatThorough FairQuiet AmericanCorey S. NakataniRichard Mandella
3Pure As GoldStolen GoldPure WoolRelaunchJon Kenton CourtJack Carava
4Thor's EchoSwiss YodelerHelen of TroyMr. IntegrityDavid Cohen
5ZanzibarLuhukZebraSouthern HaloJose Valdivia Jr.John W. Sadler
6BordonaroMemoMiss ExcitementRajabPatrick A. ValenzuelaBill Spawr
今年のSunshine Million Sprintを勝ったBordonaroは6Fのレースを集中して使われて安定した戦績を残しています。前走のBing CrosbyではPure As Goldに敗れているのですが、このときは斤量差もあったし、三連勝した相棒Valenzuelaも乗れなかったあたり不利だったかなと。鞍上をValenzuelaに戻してしっかり勝って西海岸のスプリント王者としてBCに向かいたいところではあるでしょう。
Pure As Goldは前走7FでSiren Lureの2着で、Bing Crosbyはまるっきりフロックというわけでもないでしょうけど、この2戦は斤量に恵まれたというのも事実でしょう。同じ条件になってどうかなと。

Result

1.Bordonaro: Memo - Miss Excitement by Rajab
2.Thor's Echo: Swiss Yodeler - Helen of Troy by Mr. Integrity
3.Jungle Prince: Sir Cat - Wayward Song by Seattle Song
4.Pure As Gold: Stolen Gold - Pure Wool by Relaunch
5.Spellbounder: Tale of the Cat - Thorough Fair by Quiet American
6.Zanzibar: Luhuk - Zebra by Southern Halo
一番人気Bordonaroの逃げ切りでした。スタートから飛ばして後続の脚を無くすという力ずくの競馬ではあるけどな。これでHenny Hughesに対抗できたら面白いんですが、追加登録という問題があるので出否は微妙なラインとのこと。

10/7 Beldame S GI Belmont NY Dirt 9F

逃げ馬決戦。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Take d'TourTour d'OrCherry FlareMr. WashingtonEibar CoaDavid Fawkes
2Fleet IndianIndian CharlieHustleetaAfleetJose A. SantosTodd A. Pletcher
3Sweet SymphonyA.P. IndyBrandy RoseDistinctive ProFernando JaraWillam I. Mott
4TeammateA.P. IndyStarry DreamerRubianoCornelio H. Velasquez
5Round PondAwesome AgainGift of DanceTrempolinoEdgar S. PradoMichael R. Matz
6BallettoTimber CountryDestiny DanceNijinskyJavier CastellanoThomas Albertrani
NYRAはPPを出してくれなくなったが、このレースに限ってはほぼKeenelandを参照できるからありがたいw
距離も問題なのかもしれないが、とにかく競られて潰されるというレースを続けるTake d'Tourはそろそろなんとかならんかという気がするものの、またしても徹底した逃げ馬Fleet Indianがいるということで、このレースも厳しそうか。
そのFleet Indianは主に逃げるレースで7連勝中。前走ではついにGIタイトルを手に入れた。今回はTake d'TourとTeammateがいるということでこれまでのように楽な展開には持ち込めないかと思われるが、競り合ったらおそらく先につぶれるのはTake d'Tourではあるだろうから、後から狙ってくる馬に注意というところか。
そんなわけで、Personal Ensignでは展開を味方につけられず全く届かなかったBallettoですが、一転して今回はFleet Indianに厳しいレースになるかと思われるのでチャンスだろう。Round Pondの出方も気になりますし、一気にBallettoに展開が向くかなと。

Result

1.Fleet Indian: Indian Charlie - Hustleeta by Afleet
2.Balletto: Timber Country - Destiny Dance by Nijinsky
3.Round Pond: Awesome Again - Gift of Dance by Trempolino
4.Teammate: A.P. Indy - Starry Dreamer by Rubiano
5.Sweet Symphony: A.P. Indy - Brandy Rose by Distinctive Pro
6.Take d'Tour: Tour d'Or - Cherry Flare by Mr. Washington
逃げたのはいつも通りにTake d'TourでそれにTeammateとRound Pondが競りかけていく形のレース。同じように逃げて実績を積んできたFleet Indianでしたが、このレースでは前の3頭を見ながら4番手に控えていました。さらに大きく離れてBallettoとSweet Symphonyという展開。3コーナーの手前でBallettoが前との差を詰めていきましたが、4コーナーでFleet Indianが先行勢を処理して直線へ。2頭の差は徐々に詰まって最後はアタマ差になりましたが、Fleet Indianが凌ぎきって、これで8連勝。Fleet Indianとしては特に逃げなくても問題はないということで収穫の大きいレースだったのではないでしょうか。一方のTake d'Tourは距離も長いのかもしれませんが、もうこの弱点を克服しない事にはどうしようもないということにはなるでしょう。そしてBallettoも十分強いというレースでしたね。
Spinsterが荒れた(というかポリトラックのせいで求められる能力が微妙に異なるのかも知れませんが)という状況で、BC DistaffもこのFleet IndianとBallettoの勝負ということになりそうですかねえ。

10/7 Vosburgh S GI Belmont NY Dirt 6F

Old Trieste vs. Hennesyのスピード対決。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Henny HughesHennessyMeadow FlyerMeadowlakeJohn R. Velazquez
2War FrontDanzigStarry DreamerRubianoJose A. Santos
3Who's the CowboyIntensityImage's ImageBetter ArbitorEdwin L. King Jr.
4Attila's StormForest WildcatSweet SymmetryMagesterialCornelio H. Velasquez
5Silver TrainOld TriesteRidden in the StarsCormorantEdgar S. Prado
Silver TrainはBelmontを得意にしていて、7戦5勝であり、去年から5戦続けてBelmontで走って5連勝中。シャレにならん強さを見せるわけで、モンスターHenny Hughesといえどもそう簡単にはというところだろう。
3歳馬Henny HughesはKing's Bishop Sを5馬身差で楽勝。スプリント戦では底知れない強さではありますが、古馬初挑戦の相手がチャンピオンスプリンターで、しかも得意の舞台というのはちょっとどうかなとかは思ったり。

Result

1.Henny Hughes: Hennessy - Meadow Flyer by Meadowlake
2.War Front: Danzig - Starry Dreamer by Rubiano
3.Attila's Storm: Forest Wildcat - Sweet Symmetry by Magesterial
4.Who's the Cowboy: Intensity - Image's Image by Better Arbitor
5.Silver Train: Old Trieste - Ridden in the Stars by Cormorant
古馬相手でも関係無しのHenny Hughesってのはまあ良いんですけど、Silever Trainは何なのでしょう。このメンバーで最下位に沈むというのはちと不可解です。

10/7 Flower Bowl Invitational H GI Belmont NY Turf 10F

ある意味馬場状態次第。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1ArgentinaSadler's WellsAirlineWoodmanEdgar S. Prado
2Jade QueenGiant's CausewayJade FlushJade HunterMichael J. Luzzi
3LaticeInchinorLaramieLight the LightsCornelio H. Velasquez
4AngaraAlzaoAnge BleuAllegedFernando Jara
5Honey RyderLasting ApprovalCuando QuiereAffirmedJohn R. Velazquez
6BaracellaAcatenangoBaranciagaBeringJavier Castellano
7Film MakerDynaformerMiss du BoisMr. ProspectorRamon A. Dominguez
雨が降って馬場が渋れば、Angaraで何ともないということになりそうなレースだけに。というか牝馬に対してBulldogはねーだろ>Mott師。
さて、今年5戦して3勝のHoney Ryderは昨年のE.P. Taylor Sを勝っていて、今年も順調だったのですが、Beverly D. Sがちょっと気になる4着という結果に終わりました。ちょっとGIじゃ足らんのかという気もしたり。
一方今年こそBCのタイトルが欲しいFilm Makerはステップレースという形での出走でしょう。
ArgentinaがそろそろGI勝ってもいいかなとか思ったりもしますけど。

Result

1.Honey Ryder: Lasting Approval - Cuando Quiere by Affirmed
2.Film Maker: Dynaformer - Miss du Bois by Mr. Prospector
3.Jade Queen: Giant's Causeway - Jade Flush by Jade Hunter
4.Angara: Alzao - Ange Bleu by Alleged
5.Argentina: Sadler's Wells - Airline by Woodman
Non Runner: Latice, Baracella
序盤からHoney RyderはFilm Makerと並びながらのレースになったが、ゴールでは何とかハナ差残していたということでHoney Ryder。Film Makerも叩き台としては良いレースではあったかと思われます。
FM Turfははっきりと言えば、10F向けにチューニングされた今のOuija Boardをお前らでやれるのかという話にはなるわけですが、ちょっとHoney Ryderだと足りないのかなという感じで、先週圧勝しているWait a Whileに期待がいってしまうのは仕方ないかな。本番はWait a WhileにVelazquezで、Honey RyderはGomezあたりが乗ってるんでしょう。

10/7 Turf Classic Invitational S GI Belmont NY Turf 12F

English Channelの正念場。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Frost GiantGiant's CausewayTakemybreathawayGone WestEdgar S. Prado
2Icy AtlanticStormy AtlanticFrosty PromiseFrosty the SnowmanMichael J. Luzzi
3FreedoniaSelkirkForest RainCaerleonThierry Gillet
4DreadnaughtLac OuimetWings of DreamsSovereign DancerCornelio H. Velasquez
5English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalJohn R. Velazquez
6InterpatationLangfuhrIdealistic CauseHabitonyTom G. Turner
7Royal HighnessMonsunReem DubaiNashwanThierry Thulliez
Pletcher師がペースメイカーにIcy Atlanticを用意してやる気十分なだけに、English Channelはここを取りこぼすようでは厳しい事になるかなと思われます。
対抗するのは遠征馬。Royal HighnessとFreedoniaは距離が向いている事からFlower Bowlではなくてこっちに出走。どちらも前走Prix Vermeilleで3着、4着。

Result

1.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
2.Freedonia: Selkirk - Forest Rain by Caerleon
3.Royal Highness: Monsun - Reem Dubai by Nashwan
4.Interpatation: Langfuhr - Idealistic Cause by Habitony
5.Frost Giant: Giant's Causeway - Takemybreathaway by Gone West
6.Dreadnaught: Lac Ouimet - Wings of Dreams by Sovereign Dancer
7.Icy Atlantic: Stormy Atlantic - Frosty Promise by Frosty the Snowman
English Channelが4馬身半千切って完勝。きっちりレースを組み立てられればという馬なんですかねえ。そして、遠征してきた牝馬FreedoniaとRoyal Highnessが2着、3着ということで、距離を重視してこのレースに回ったのは正解だったかな。ということはBCもどっちに出てくるのか注目してみておいた方がよいということになるのだろうか。

10/7 Jockey Club Gold C GI Belmont NY Dirt 10F

公開調教かとおもわれ。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1BernardiniA.P. IndyCara RafaelaQuiet AmericanJavier Castellano
2Dylan ThomasDanehillLagrionDiesisJohn R. Velazquez
3Wanderin BoySeeking the GoldVid KidPleasant ColonyEdgar S. Prado
4Andromeda's HeroFusaichi PegasusMaroziaStorm BirdCornelio H. Velasquez
古馬初挑戦となるがBernardiniにとってはBC前の調整に過ぎないレース。軽く突破してくれるだろう。
Danehillにダートを走らすのは酷だという現実がある割に諦めないO'Brien師のDylan Thomasも本番前の一叩きということで、ダートを走れるかどうかを確認するには絶好の機会ではあるだろう。
Invasorが回避してしまい、この古馬2頭でBernardiniを止められるとは思われん。せいぜいDylan Thomasを苛めるくらいだろう。

Result

だから走らせんなっつったろ。
1.Bernardini: A.P. Indy - Cara Rafaela by Quiet American
2.Wanderin Boy: Seeking the Gold - Vid Kid by Pleasant Colony
3.Andromeda's Hero: Fusaichi Pegasus - Marozia by Storm Bird
4.Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
Bernardiniが危なげなく6馬身3/4差の圧勝を決めました。逃げたWanderin Boyをマークして、コーナーできっちり交わしたらあとは直線を走り切るだけ。いや本当にA.P. Indyらしい強さではあるよね。これで一頓挫あったInvasorがちょっと気にはなるが、西でもLava Manが一頭だけ抜けて重いハンデを背負いながらBrother Derekに2馬身1/4差をつけてきっちり勝っていますし、今年のBC Classicはこの三強の初対決という事で非常に盛り上がりそうですね。
一方のDylan Thomasは6 3/4+6+19 1/2というぶっちぎりの差をつけられた最下位に終わりました。ああ、やっぱりねという程度にしか思われないが、Danehillにダートは止めとけとあれほど(ry。Andromeda's Heroだってレースに参加出来たとは言い難いのだが、それにすら全くついていけていないので、大人しくTurfに回っとけと。

October 14, 2006

10/14 Champagne S GI Belmont NY Dirt 8F

何かパッとしないなあ。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1LiquidityTiznowBoaRahyEiber Coa
2Nobiz Like ShobizAlbert the GreatNightstormStorm CatCornelio H. Velasquez
3My Golden OpinionHigh YieldDistant BreezeDistant ViewFernando Jara
4Pegasus WindFusaichi PegasusRide the WindMeadowlakeMichael J. Luzzi
5Scat DaddyJohannesburgLove StyleMr. ProspectorJohn R. Velazquez
6XchangerExchange RateSaragozaCrafty ProspectorJoe Bravo
7Big TimerStreet CryMoonfluteThe MinstrelTom Eaves
8Got the Last LaughDistorted HumorTheresa's TizzyCee's TizzyKent J. Desormeaux
9Buffalo ManEl PradoPerfect SixSaratoga SixJavier Castellano
10I'm a Numbers GuyCity ZipMidway GalMidway CircleStewart Elliott
デビュー戦で10馬身差の圧勝を見せたNobiz Like Shobizが本物かどうかということになりそう。父Albert the Greatの種牡馬成績は現状では悲惨の一言に尽きますが、いきなり大物が出るという特徴を受け継いでいるならこの馬がそうなるのかなと。
スコットランド調教馬のBig Timerが遠征してきています。地元Ayrでデビュー戦を勝つとイングランドに遠征して行ってYorkのGIIIまで勝ちました。父がStreet Cryでアメリカ血統だから連れてきたよとはSemple師の弁。BCまで狙っているようです。

Result

1.Scat Daddy: Johannesburg - Love Style by Mr. Prospector
2.Nobiz Like Shobiz: Albert the Great - Nightstorm by Storm Cat
3.Pegasus Wind: Fusaichi Pegasus - Ride the Wind by Meadowlake
4.My Golden Opinion: High Yield - Distant Breeze by Distant View
5.Got the Last Laugh: Distorted Humor - Theresa's Tizzy by Cee's Tizzy
6.Xchanger: Exchange Rate - Saragoza by Crafty Prospector
7.I'm a Numbers Guy: City Zip - Midway Gal by Midway Circle
8.Buffalo Man: El Prado - Perfect Six by Saratoga Six
9.Liquidity: Tiznow - Boa by Rahy
10.Big Timer: Street Cry - Moonflute by The Minstrel
Pegasus Windが単騎で逃げるレースとなり、4コーナーの出口で外からNobiz Like Shobizが並びかけてそのまま交わすかとも思えましたが、Pegasus Windが意外としぶとい。そうしているうちに外からScat Daddyが併せてきてまとめて差してしまったというレース。
しかし2歳戦からこんなにPletcherばかりになってしまって良いのかという気がしたり。Scat Daddy、Circular Quay、King of the Roxyの3頭をBCに出走させる事になりそう。

10/14 Frizette S GI Belmont NY Dirt 8F

Meadow Breezeが二つ目のGIを取れるかどうか。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Enchanting StarService StripeJazz N JamieRubianoMike E. Smith
2Dinner BreakTale of the CatRoamnticatGato Del SolFernando Jara
3Our FanteneTouch GoldOur CozzetteCozzeneEiber Coa
4Meadow BreezeMeadowlakeUnacloudUnaccounted ForKent J. Desormeaux
5Ticket to SeattleCapoteBethabyDayjurRichard Migliore
6Awesome AshleyUnbridled's SongQueens Court QueenLyphardJohn R. Velazquez
7Lilly CarsonCarson CityGolden LillyDeputy MinisterCornelio H. Velasquez
8SutraMeadowlakeDesert LiaisonWoodmanMichael J. Luzzi
9True AddictionYes It's TrueJava JoltHennessyJoe Bravo
10AlludeOrientateEd's Holy CowBet BigJavier Castellano
Meadow BreezeがMatron Sに次いでGIを取れるかどうかというレースであってそんなに難しくはないかなという気はしている。
あとはせいぜいが重賞で入着している程度で、Adirondackで2着のTrue Addictionあたりは一応注目しておくということになるかなと。

Result

1.Sutra: Meadowlake - Desert Liaison by Woodman
2.Enchanting Star: Service Stripe - Jazz N Jamie by Rubiano
3.Lilly Carson: Carson City - Golden Lilly by Deputy Minister
4.Awesome Ashley: Unbridled's Song - Queens Court Queen by Lyphard
5.Dinner Break: Tale of the Cat - Roamnticat by Gato Del Sol
6.Allude: Orientate - Ed's Holy Cow by Bet Big
7.True Addiction: Yes It's True - Java Jolt by Hennessy
8.Our Fantene: Touch Gold - Our Cozzette by Cozzene
9.Meadow Breeze: Meadowlake - Unacloud by Unaccounted For
10.Ticket to Seattle: Capote - Bethaby by Dayjur
実績の無い方のMeadowlakeが来ましたという感じではあるか。
逃げたのはLilly CarsonでOur Fanteneに競られますが、これを3コーナーでクリアして先頭のまま直線に向きましたが、その先凌ぎ切ることは出来ず、コーナーで内から順位を上げてきたSutraと外から来たEnchanting Starに直線で交わされて3着。内埒沿いを伸びたSutraが勝ちました。Meadow Breezeは道中で前の2頭を見ながらの競馬でしたが、3コーナーで早々についていけなくなって大差の9着に惨敗。
SutraのBCはまだ検討中。Enchanting StarとLilly Carsonはどうやら出走しない模様。

10/14 Queen Elizabeth II Challenge C GI Keeneland KY Turf 9F

Germanceには注目かな、かな。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Take the RibbonChester HouseMagical FlashMiswakiVictor EspinozaWallace A. Dollase
2CitronnadeLemon Drop KidPrimarilyLord at WarEdgar S. PradoRobert J. Frankel
3Magnificent SongUnbridled's SongSong to RememberStorm CatGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
4VagueElusive QualityApril in KentuckyPalace MusicTyler BazeJeremy Noseda
5Trick's PicFavorite TrickNice PicPiccolinoWillie MartinezPatrick L. Biancone
6FoxysoxFoxhoundTriple TricksRoyal AcademyCorey S. NakataniCarla Gaines
7GermanceSilver HawkGaily TiaraCaerleonIoritz MendizabalJean-Cloud Rouget
8Maxxi ArteDanehill DancerLiyanaShardariPatrick A. ValenzuelaJames M. Cassidy
9VacareLear FanAppealing StormValid AppealCarlos H. Marquez Jr.Chris M. Block
10Quiet RoyalRoyal AcademyWakigoerMiswakiOliver PeslierCarlos Laffon Parias
11MauralakanaMuhtathirJimkanaDouble BedJulien R. LaparouxPatrick L. Biancone
この世代の芝牝馬はある程度Wait a Whileで決まりという面もあるだけにGermanceがそれを打ち砕けるのかどうかというのを見るのも良いのではなかろうかなと。Arravaleも出てこない以上、Magnificent Songが迎え撃つという形にはなるのだけど、ちょっと劣るかなというか、Dianeで2着とかいうレベルが来てるんで余程芝が合わんということでもない限りきついのではないかなと。

Result

1.Vacare: Lear Fan - Appealing Storm by Valid Appeal
2.Mauralakana: Muhtathir - Jimkana by Double Bed
3.Quiet Royal: Royal Academy - Wakigoer by Miswaki
4.Germance: Silver Hawk - Gaily Tiara by Caerleon
5.Take the Ribbon: Chester House - Magical Flash by Miswaki
6.Magnificent Song: Unbridled's Song - Song to Remember by Storm Cat
7.Vague: Elusive Quality - April in Kentucky by Palace Music
8.Maxxi Arte: Danehill Dancer - Liyana by Shardari
9.Citronnade: Lemon Drop Kid - Primarily by Lord at War
10.Foxysox: Foxhound - Triple Tricks by Royal Academy
11.Trick's Pic: Favorite Trick - Nice Pic by Piccolino
4戦全勝でVacareがGIタイトルを手に入れました。直線で早めに先頭に出て押し切ったかなというところか。Mauralakana、Quiet Royal、Germanceと移籍馬と欧州馬2頭で追い込んだが届ききらず。

November 4, 2006

11/4 Breeders' Cup Juvenile Fillies GI Churchill Downs KY Dirt 8.5F

ML2番人気のDreaming of Annaが正体不明。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Dreaming of AnnaRahyJustenuffheartBroad BrushRene R. DouglasWayne M. Catalano
2SutraMeadowlakeDesert LiaisonWoodmanMichael LuzziMichael Stidham
3Cash IncludedIncludeHenderson BandChimes BandCorey S. NakataniCraig Dollase
4OctaveUnbridled's SongBelle NuitDr. CarterGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
5She's IncludedIncludeDancingoniceRobyn DancerVictor EspinozaChristopher S. Paasch
6Bel Air BeautySmart StrikeAwe ThatBoundaryFernando JaraFrank L. Brothers
7Cotton BlossomBroken VowFor DixieDixieland BandJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
8Lilly CarsonCarson CityGolden LillyDeputy MinisterCornelio H. VelasquezRalph E. Nicks
9AdhrhythmAdhocracyRelic RhythmProspector's HaloEdgar S. PradoEdward Plesa Jr.
10Her MajestyGiant's CausewaySlideSmartenJulien LaparouxPatrick L. Biancone
11SatulagiOfficerShawgatnyDanzig ConnectionJohn EganStan Moore
12Appealing ZophieSuccessful AppealZophieHawksterShaun BridgmohanScott Blasi
13Quick Little MissFreudSwift GirlUnbridledJon Kenton CourtMelvin F. Stute
14GatorizeExploitCayman AgressorCitidancerMark GuidryHelen Pitts
一番人気はOak Leafを4馬身半差で勝ってきたCash Included。今年のフレッシュマンサイアーであるIncludeの産駒で、Broad Brushの後継種牡馬として期待のかかるIncludeはこのCash IncludedとDel Mar Debutanteを3着したShe's Includedの2頭を送り込んできました。フレッシュマンリーディングは5位で取り敢えずは順調なスタートかなとは思わされます。
2番人気に支持されているのがDreaming of Anna。カナダで芝のGIIIを勝っていたり、コロニアルダウンズの5Fでトラックレコードを出したりとかなり謎なプロフィールですな。
3番人気がOctave。2頭出しのPletcher厩舎はVelazquezがこっちではなくCotton Blossomを選んでいるあたりが気になるところ。OcataveはAdirondack Sを勝ち、Matron Sで2着に入る実力馬。一方のCotton BlossomはGIII Schuylerville Sを勝ってSpinaway Sで2着とこちらも遜色ないといえばそうかなと思うところはある。妙なクロスが散りばめられているOctaveに対して、Hyperionをきっちり組み上げた母を持つCotton Blossomという感じではあるかな。そうなるとCotton Blossomの場合、Dr. Fagerなんかを核にしてLa Troienneを強く意識させる祖父Unbridledに対して父Broken Vowは母にHyperionが入ってくる形になるので、その部分で緩衝させてHyperionを強く持たせるというのは良いのかなと思われます。目覚めればSharp Lisaくらいには成れましょう(それじゃ足らんがな。
デビュー2戦目のAlcibiades Sで初勝利となったBel Air Beautyは、このレースでAppealing Zophie、She's Included、Cotton Blossomなんかを下しました。しかしKeenelandのAWトラックということもあり、この馬にどういった評価を与えるかというのは難しいところでしょう。
Frizette Sを勝ったSutraは人気にはなっていない。Meadowlake産駒は今年3頭がGIに出走してその全てがGIを勝ったというなんかもう今更なんなのだという感じはあるんですが。産駒トータルで4出走中3勝で、しかもMeadow Breezeが負けたレースってのは、前出のようにSutraが勝っているわけで…。確かにSutraは勝ち切る程ではないかなとは思うのですが、これほどまでに評価が低いのも違うような気はするんですけどね。
名前からして妙なAdhrhythmは血統表開いてみたら笑えたので許す。9-f族Escutcheonの一族でDemolitionを通る一族。父のAdhocracyなんて聞いたことねえやと思ったらSpend a Buckの産駒でPrince Johnが3発とかいう妙な仕掛けがありました。とはいえ5戦3勝の2着2回という割には話題にも何にもなってないのなとかは思ったり。Calderのフロリダ産限定ステークスを2勝らしいがさてどんなものだろ。

Result

1.Dreaming of Anna: Rahy - Justenuffheart by Broad Brush
2.Octave: Unbridled's Song - Belle Nuit by Dr. Carter
3.Cotton Blossom: Broken Vow - For Dixie by Dixieland Band
4.Appealing Zophie: Successful Appeal - Zophie by Hawkster
5.Cash Included: Include - Henderson Band by Chimes Band
6.She's Included: Include - Dancingonice by Robyn Dancer
7.Adhrhythm: Adhocracy - Relic Rhythm by Prospector's Halo
8.Bel Air Beauty: Smart Strike - Awe That by Boundary
9.Sutra: Meadowlake - Desert Liaison by Woodman
10.Quick Little Miss: Freud - Swift Girl by Unbridled
11.Satulagi: Officer - Shawgatny by Danzig Connection
12.Gatorize: Exploit - Cayman Agressor by Citidancer
13.Her Majesty: Giant's Causeway - Slide by Smarten
14.Lilly Carson: Carson City - Golden Lilly by Deputy Minister
1枠からDreaming of Annaが逃げ切りました。この日のChurchill Downsは内枠有利となっていて、次のJuvenileも1枠のStreet Senseが勝っています。
Dreaming of Annaは牡馬相手の重賞勝ちがあってデビューから3連勝という実績を支持されたのですが、その実績は芝によるものでしたし、そもそもこの時期の北米芝(重賞を勝ったのはWoodbineでしたが)のレベル自体がどうよとは思っていたのですよ。父のRahyも芝ダート兼用といえばそうかも知れんのですが、どっちかというと芝向きかなってのはあったわけで。見事にしてやられましたということになりますかね。ペースは特に速いわけでもなく、Appealing Zophieあたりがもっと仕掛けに行けばという感じはあるんですけどね。
PletcherはOctaveが2着、Cotton Blossomが3着と勝ちきれず。Cash Includedは5着でしたが、見せ場を作ることすら出来ていません。Dreaming of AnnaのR. Douglasは来年OaksよりDerbyに行きたいということを言ってますが、この世代は来年になってからかなあという感じはしました。Point Ashleyが出走してこなかったということもあるわけですし。

11/4 Breeders' Cup Juvenile GI Churchill Downs KY Dirt 8.5F

Pletcher厩舎のやりたい放題。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Street SenseStreet CryBedazzleDixieland BandCalvin BorelCarl A. Nafzger
2StormelloStormy AtlanticWilshwedCarson CityKent DesormeauxWilliam L. Currin
3Scat DaddyJohannesburgLove StyleMr. ProspectorJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
4King of the RoxyLittleexpectationsMarrakeshBold ForbesEdgar S. PradoTodd A. Pletcher
5C P WestCame HomeQueen's LegendDynaformerRafael BejaranoNicholas P. Zito
6Principle SecretSea of SecretsBerightGray SlewpyVictor EspinozaChristopher S. Paasch
7Great HunterAptitudeZenithRoyCorey S. NakataniDoug F. O'Neill
8TeuflesbergJohannesburgSt. MicheleDevil's BagRobby AlbaradoJamie Sanders
9Circular QuayThunder GulchCircle of LifeBelong to MeGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
10Pegasus WindFusaichi PegasusRide the WindMeadowlakeMichael LuzziD. Wayne Lukas
11Got the Last LaughDistorted HumorTheresa's TizzyCee's TizzyMike E. SmithAnthony L. Reinstedler
12Malt MagicCherokee RunLa CucinaLast TycoonJon Kenton CourtBob Baffert
13Skip CodeSkip AwayHeavenly NoteSunny's HaloPatrick HusbandsMark E. Casse
来年以降に繋がらないレースではあるけれども、上位馬からその後種牡馬として活躍する馬を多数出すということでは重要なタイトルではあると思われます。
Pletcher厩舎3頭出しの一角Circular Quayが人気を集めています。ここでもVelazquezは人気のCircular Quayではなく、Scat Daddyを選んでいるというあたりは注目すべきでしょう。といってもCircular QuayもGarrett K. Gomezなんだから文句の言えないところではあるんだが。Circular QuayはとにかくHopeful Sの評価が高く、また血統的にも割と長い方が得意な産駒の多いThunder Gulchということで問題はないだろう。前走のLane's End Breeders' FuturityではGreat Hunterを差し損ねていますが、Churchill Downsに変われば届く程度の差ではなかったかなと。AWコースだったのもあるかもしれませんし。
そのKeenelandでCircular Quayに土をつけたGreat Hunterはそれまで3戦連続で重賞を2着していたように実力は問題無い。大一番に徹底的に勝負弱かったAptitudeの仔で、なんかそれを思い起こさせるようなところもあったりというのは実際気になるんだが。
Scat DaddyはChampagne Sを差しきり。新種牡馬Johannesburgの産駒で、期待通りにフレッシュマンリーディングのトップにつけているJohannesburgに最初のGIをプレゼントとなりました。Pletcherのもう一頭であるKing of the RoxyはBelmontのFuturity Sを勝ちました。9-e族で近親にHaafhd、Spanish Fernなどを持ちます。父LittleexpectationsはValid Expectationsの全弟。
Best Pal Sを勝ったPrinciple SecretはNorfolk S2着からの参戦。父Sea of Secretsは無名の種牡馬でStorm Cat産駒であることと、姪にSociety Selectionが出たというくらいが売り。自身の母系も目立つ馬としては、カナダの芝チャンプBlaze O'Brienくらいでしょうか。
一方Best Pal S3着から逆転してNorfolk Sを勝ったのがStormello。父Stormy Atlanticは良血のStorm Cat後継種牡馬で種付け料が手頃ということで人気を集めていて、Hot Stormのようなスプリンターを出す一方で、割と距離をこなし、芝にも対応するのが特徴。StormelloもNorfolk Sを勝てるのだから距離には問題ないだろうし、そろそろGI馬が欲しい父のために頑張れるかなといったところか。

Result

1.Street Sense: Street Cry - Bedazzle by Dixieland Band
2.Circular Quay: Thunder Gulch - Circle of Life by Belong to Me
3.Great Hunter: Aptitude - Zenith by Roy
4.Scat Daddy: Johannesburg - Love Style by Mr. Prospector
5.Stormello: Stormy Atlantic - Wilshwed by Carson City
6.C P West: Came Home - Queen's Legend by Dynaformer
7.U D Ghetto 8.King of the Roxy: Littleexpectations - Marrakesh by Bold Forbes
9.Skip Code: Skip Away - Heavenly Note by Sunny's Halo
10.Teuflesberg: Johannesburg - St. Michele by Devil's Bag
11.Pegasus Wind: Fusaichi Pegasus - Ride the Wind by Meadowlake
12.Malt Magic: Cherokee Run - La Cucina by Last Tycoon
Principle Secretは競争中止。
ここも1頭抜けてますがorz。
人気薄のStreet Cry産駒Street Senseが10馬身差の圧勝を決め、2着がCircular Quay、3着Great Hunter。Lane's End Breeders' Futurityの上位3頭が逆順に入ったという結果。レースの展開とダートとAWというトラックの違いかなとかは思われます。Borel師もポリトラックは得意ではなかったと言っていますし。全体でも着差が広がっているレースなので10馬身差という数値をそのまま評価するのもどうかと思いますけど、それを別にしても強い。今後は毎年のことですが、無事に3歳の春をこなせるかどうかということになるかな。

11/4 Breeders' Cup Filly and Mare Turf GI Churchill Downs KY Turf 11F

Ouija Boardと北米芝軍団の三度目の決戦。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Dancing EdieMoscow BalletDuchess of AckSlewpyCorey S. NakataniCraig Dollase
2Ouija BoardCape CrossSelection BoardWelsh PageantLanfranco DettoriEdward A.L. Dunlop
3MauralakanaMuhtathirJimkanaDouble BedJulien LaparouxPatrick L. Biancone
4Film MakerDynaformerMiss du BoisMr. ProspectorEdgar S. PradoH. Graham Motion
5Honey RyderLasting ApprovalCuando QuiereAffirmedJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
6Quiet RoyalRoyal AcademyWakigoerMiswakiOliver PeslierTodd A. Pletcher
7Wait a WhileMaria's MonFlirtatiousA.P. IndyGarrett K. GomezTodd A. Pletcher
8My TyphoonGiant's CausewayUrban SeaMiswakiRobby AlbaradoWilliam I. Mott
9Satwa QueenMuhtathirTolgaIrish RiverThierry ThulliezJean de Roualle
10GermanceSilver HawkGaily TiaraCaerleonChristophe SoumillonJean-Claude Rouget
とにかくOuija Boardに人気が集中。2004年にFilm Maker、Wonder Again、Moscow Burning、Megahertz、Riskaverseといった濃いメンバー相手に快勝。2005年にはIntercontinental渾身の逃げを捕まえきれなかったものの再びFilm Maker、Wonder Again、Megahertz、Riskaverseあたりにはきっちり先着して見せた。北米の芝牝馬路線は欧州が古馬牝馬のGIを整備した事もあって、近年欧州からの移籍馬の質が低下気味。今年もFilm Makerらが大きな顔をしているというのが実情。去年まではメインに走っていたのが12Fということもあって、10Fという距離に少し対応し切れずに差し損ねたという感じも受け、今年はもとより10F路線に移りその隙は消えた上、距離が11FとなってはOuija Boardの優位は動かし難いものではあるだろう。
そのOuija Boardに挑戦する立場となったのが北米叩き上げの3歳馬Wait a While。前走のYellow RibbonでDancing Edieらの古馬勢を一蹴して北米芝牝馬のトップを名乗る資格を手に入れています。先行馬ですから、昨年のIntercontinentalのようにOuija Boardが捕まえきれないというレースをするのが良さそうか。
Pletcher厩舎の二の矢Honey RyderはFlower Bowl Invt.を勝っての参戦。後からというタイプの馬で前走は終始Film Makerと並んでのレース。はっきりとBC前の一叩きであったFilm Makerを下しましたが、まだちょっとOuija Boardに対抗できるほどでもないかなという印象はあります。しかし何でまたVelazquezはこっちを選んでおるのだろう。
Film Makerは過去2年続けてOuija Boardの後塵を拝しているように、実力は今でも北米トップクラスではあるんでしょうが、分が悪い。今年もOuija Boardの後から仕掛けてそのままというパターンに終わるのではなかろうか。
Dancing Edieはこっちに出てきましたが明らかに距離が長く、おそらくMileに出たほうが幸せだったのではないかと思えます。しかし逃げるのはこのDancing Edieになりそうなので、レースの展開という面では重要か。どうしても距離が長いということがあるのでスローペースに持ち込もうとするでしょうから、それを嫌って仕掛ける馬がいるのかどうかと、仕掛けるならばどのあたりかの二つ。勝負どころになれば当然Ouija Boardを警戒しながらWait a Whileが仕掛けてくるでしょうし、前年差し損ねたOuija BoardもDettoriが早めに動いてくる可能性はあります。多少無理しても11F凌ぎ切るくらいわけない馬ですし。
Queen Elizabeth II CCからは勝ったVacareが回避したものの、上位3頭が出走。そのあたりが絡むと波乱も起こりそうなんですが、前に行く馬でもないのでいまいち期待が持てません。

Result

1.Ouija Board: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
2.Film Maker: Dynaformer - Miss du Bois by Mr. Prospector
3.Honey Ryder: Lasting Approval - Cuando Quiere by Affirmed
4.Wait a While: Maria's Mon - Flirtatious by A.P. Indy
5.Satwa Queen: Muhtathir - Tolga by Irish River
6.My Typhoon: Giant's Causeway - Urban Sea by Miswaki
7.Mauralakana: Muhtathir - Jimkana by Double Bed
8.Dancing Edie: Moscow Ballet - Duchess of Ack by Slewpy
9.Quiet Royal: Royal Academy - Wakigoer by Miswaki
10.Germance: Silver Hawk - Gaily Tiara by Caerleon
いやもう、さすがとしか言いようのないのがOuija BoardとFilm Maker。これで3年連続Film MakerはOuija Boardの次というところで入線してやがります。レースを引っ張ったのはDancing Edieでしたが、すぐ横にMy Typhoonがいて、後ろからGermanceという形でペースを落としたくても落とせなかったという事になるかな。その次くらいに付けていたのがFilm MakerでOuija Boardは馬群の内に包まれるような位置を進んでいて、大丈夫かとも思いました。3コーナーからWait a Whileが動いて行きますが、このコーナーリングできっちりとOuija Boardを外に出したDettoriは流石と言う他なく、そのまま外から伸びて完勝。内からFilm MakerがWait a Whileを差し返し、更にほとんど最後方から直線だけで飛んできたHoney Ryderが迫りますが、Film Makerが2着でした。
やはりね、普段11Fなんて走ることはないであろう北米の芝牝馬にこの馬を止められるわけも無くという印象。Film Makerは踏んできた場数の違いかなあ。このあたりをこなすスタミナとしては文句なしのDynaformer産駒ですし。一方のWait a Whileは10Fから先への経験が無いことが堪えたかとも思いますが、10FでもOuija Boardはどうにもならんかったと思います。Ouija BoardはJCに来る予定。香港も走って引退となるかな。繁殖としてアメリカに渡ってKingmamboをつけるとのこと。
Film Makerの師は来年Ouija Boardが引退してから勝つよとw

11/4 Breeders' Cup Sprint GI Churcill Downs KY Dirt 6F

Bordonaroは参戦に転じたものの。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Thor's EchoSwiss YodelerHelen of TroyMr. IntegrityCorey S. NakataniDoug F. O'Neill
2Friendly IslandCrafty ProspectorIsland QueenOgygianRamon A. DominguezTodd A. Pletcher
3Lewis MichaelRahyJustenuffheartBroad BrushRene R. DouglasWayne M. Catalano
4Henny HughesHennessyMeadow FlyerMeadowlakeJohn R. VelazquezKiaran P. McLaughlin
5AreyoutalkintomeSmokesterAndrea GailStorm BirdVictor EspinozaDoug F. O'Neill
6BordonaroMemoMiss ExcitementRajabPatrick A. ValenzuelaWilliam Spawr
7Nightmare AffairOut of PlaceBeaux Arts BallBlack Tie AffairEddie CastroMartin D. Wolfson
8Too Much BlingRubianoRose Colored LadyFormal DinnerGarrett K. GomezBob Baffert
9War FrontDanzigStarry DreamerRubianoJose SantosH. Allen Jerkens
10Siren LureJoyeux DanseurCantamarGulchAlex O. SolisArt Sherman
11Malibu MintMalibu MoonIvory MintKey to the MintKyle KaenelJames R. Chapman
12Attila's StormForest WildcatSweet SymmetryMagesterialCornelio H. VelasquezRichard E. Schosberg
13Kelly's LandingPattonBest GameGreat AboveRafael BejaranoEddie Kenneally
今週になってCommentator、Dubai Escapadeと相次いで回避。Silver Trainもいないというのはちょっと悲しいか。
Henny HughesとBordonaroの2強といった趣のレース。スプリントのスペシャリストであるBordonaroは前走のAncient Title BCHが初のGIタイトル。スタートから飛ばして後続の脚を無くすという力ずくなレースで勝つ馬ですが、スピードがあって6Fまでならそれで問題無い。一方のHenny HughesはこのBordonaroを追う展開になりそうで、序盤からこれこそ北米のスプリントというようなレースが見られるのではないかなと。
そうするとHenny Hughesにとってちょっと厄介な馬がAncient Titleで2着に入っているThor's Echoという事になるかな。前走は他馬が次々と脱落する中でBordonaroに1馬身差に食い下がっていました。
Pomeroyはどっちかと言うと7Fかなというところもあります。

Result

1.Thor's Echo: Swiss Yodeler - Helen of Troy by Mr. Integrity
2.Friendly Island: Crafty Prospector - Island Queen by Ogygian
3.Nightmare Affair: Out of Place - Beaux Arts Ball by Black Tie Affair
4.Bordonaro: Memo - Miss Excitement by Rajab
5.Attila's Storm: Forest Wildcat - Sweet Symmetry by Magesterial
6.Too Much Bling: Rubiano - Rose Colored Lady by Formal Dinner
7.War Front: Danzig - Starry Dreamer by Rubiano
8.Siren Lure: Joyeux Danseur - Cantamar by Gulch
9.Pomeroy
10.Kelly's Landing: Patton - Best Game by Great Above
11.Lewis Michael: Rahy - Justenuffheart by Broad Brush
12.Malibu Mint: Malibu Moon - Ivory Mint by Key to the Mint
13.Areyoutalkintome: Smokester - Andrea Gail by Storm Bird
14.Henny Hughes
ここも1頭抜けてるorz
多頭数のスプリント戦というのは普段のスプリントとはまた違った適正を要求されるというようなことになるのかなとも思えますが、それ以上に内に入った馬ではあったのか。
Henny Hughesはスタート直後にレースを失ったともいえる形。このレースは割とこのパターンで消える有力馬が多くて、Henny Hughesもそうなったかと。

11/4 Breeders' Cup Mile GI Churchill Downs KY Turf 8F

AraafaにO'Brienと北米勢とGodolphinの大混戦。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Ad ValoremDanzigClassy WomenRelaunchJamie SpencerAidan P. O'Brien
2Silent NameSunday SilenceDanzigawayDanehillVictor EspinozaGary Mandella
3AraafaMull of KintyreResurgencePolar FalconJohn R. VelazquezJeremy Noseda
4Sleeping IndianIndian RidgeLas FloresSadler's WellsJose SantosDouglas W. Danner
5Echo of LightDubai MillenniumSpirit of TaraSadler's WellsLanfranco DettoriSaeed bin Suroor
6AragornGiant's CausewayOnagaMr. ProspectorCorey S. NakataniNeil D. Drysdale
7Badge of SilverSilver DeputySilverooSilver HawkEdgar S. PradoRobert J. Frankel
8Rob RoyLear FanCamanoeGone WestRamon A. DominguezSir Michael R. Stoute
9Miesque's ApprovalMiesque's SonWin ApprovalWith ApprovalEddie CastroMartin D. Wolfson
10Super FrolicPine BluffLindsay FrolicMt. LivermoreShaun BridgmohanScott Blasi
11GorellaGrape Tree RoadExciting TimesJeune HommeJulien LaparouxPatrick L. Biancone
12LibrettistDanzigMysterialAllegedChristophe SoumillonSaeed bin Suroor
13Aussie RulesDanehillLast SecondAlzaoGarrett K. GomezAidan P. O'Brien
Araafaは古馬相手のGI勝ちはないとはいえ前走がQueen Elizabeth II Sを2着だから十分か。母がPivotalの全妹でスピードということになれば文句無しかなと。
北米では牡牝のトップマイラーがこれを迎え撃ちます。Aragornは重いハンデをものともせずOak Tree BC Mileを快勝。現在4連勝中。Giant's Causeway産駒で牝系を遡ればCarpet Slipperという名門出身。来年からLane's Endで種牡馬入りが決定しています。一方Gorellaはフランスからの移籍馬で昨年もこのレースを走って3着。今年はJust a Game、Beverly D.、First Ladyとこちらも重賞を3連勝中。こちらも遡ればZaribaという9-e族の名門。
最内と大外に入ったO'Brienの2頭の出方というのは注目しておくべきではあろう。北米の芝ならAd Valoremでもというところはあるのだが、Woodbine MileでBecruxにしてやられた。馬場が合わなかったというのはWoodbineだしそんなものかくらいには思いますけどね。それで結局Aussie Rulesまでつれてきてしまったわけですが、こっちはKeenelandのShadwell Turf Mileをしっかり勝った。それでもポイントはAd Valoremではあるかな。Spencerなんで狙ってなくてもやっちまうとか(ry
GodolphinはLibrettistとEcho of Lightの2頭を用意し、DettoriはEcho of Lightを選んだ。Dubai Millennium産駒で祖母がFlame of Taraという良血のEcho of Lightは早い時期から期待を掛けられた馬でしたが、4歳になった今年ようやく本格化してきたいう感じで重賞を3勝。前走はPrix Daniel Wildensteinを勝っています。LibrettistはJacques MaroisとMoulin de Longchampを連勝するも、前走のQueen Elizabeth II Sでは6着に終わりました。この一件でDettoriがBallydoyleの「チームプレイ」に不満タラタラだったりするし、レースの内容を考えると結果を悲観するほどのものではないでしょう。
北米の伏兵としては今年になって好調だったMiesque's Approvalか。マイルの重賞を3連勝して挑んだTurf Mileで4着に終わって、GIではどうかというところを見せてしまいましたが、伏兵程度の役割なら十分果たせるのではないかなとも思えます。父はあのMiesque's Sonですしね。

Result

1.Miesque's Approval: Miesque's Son - Win Approval by With Approval
2.Aragorn: Giant's Causeway - Onaga by Mr. Prospector
3.Badge of Silver: Silver Deputy - Silveroo by Silver Hawk
4.Sleeping Indian: Indian Ridge - Las Flores by Sadler's Wells
5.Rob Roy: Lear Fan - Camanoe by Gone West
6.Silent Name: Sunday Silence - Danzigaway by Danehill
7.Gorella: Grape Tree Road - Exciting Times by Jeune Homme
8.Aussie Rules: Danehill - Last Second by Alzao
9.Araafa: Mull of Kintyre - Resurgence by Polar Falcon
10.Librettist: Danzig - Mysterial by Alleged
11.Free Thinking 12.Super Frolic: Pine Bluff - Lindsay Frolic by Mt. Livermore
13.Ad Valorem: Danzig - Classy Women by Relaunch
14.Echo of Light: Dubai Millennium - Spirit of Tara by Sadler's Wells
出馬表を出したときに1頭抜けてたらしき。
Miesque's Approvalは今年になって芝マイルの重賞を勝ちまくるという具合で、調子が良かったのは間違いないんですが、前走を見ているとGIで勝ちきれるほどでもないかなという感じではあったのです。このメンバー相手に道中ほとんど最後方からの差しきりを演じてくれるとはね。
Silent Nameが逃げて淡々としたペースを刻むと、欧州馬はこれに対応しきれず。この馬場ではSilent Nameのペースはやや速かったようで、直線の最後は脚が止まったAragornを含む一団をMiesque's Approvalが一気に交わした。この内容ならGorellaはもっと勝負に絡めるはずなんですが、7着と終わったのはちょっと分からん。
一方で欧州馬ですが、前についていったAd ValoremとEcho of Lightが惨敗したようにペースが合わなかったと言う事になるかなと。
AragornのNakatani騎手は良い位置に付けられたが、芝コースは砂っぽくて馬場が合わなかったとコメント。

11/4 Breeders' Cup Distaff GI Churchill Downs KY Dirt 9F

Fleet Indianは確かに連勝中なのだが、これはちょっと人気を被りすぎているのではないか。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Round PondAwesome AgainGift of DanceTrempolinoEdgar S. PradoMichael R. Matz
2Pine IslandArchMatlacha PassSeeking the GoldJavier CastellanoClaude R. McGaughey III
3Healthy AddictionBoston HarborLady LaikaGone WestVictor EspinozaJohn W. Sadler
4Sharp LisaDixieland BandWinter's GoneDynaformerPatrick A. ValenzuelaDoug F. O'Neill
5Lemons ForeverLemon Drop KidCritikolaTough CriticMark GuidryDallas Stewart
6Spun SugarAwesome AgainIrish CherryIrish OpenMichael LuzziTodd A. Pletcher
7Fleet IndianIndian CharlieHustleetaAfleetJose SantosTodd A. Pletcher
8BaghdariaRoyal AcademyOatseeUnbridledRafael BejaranoThomas M. Amoss
9Pool LandSilver DeputySlew City SlickrerSlew City SlewJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
10Hollywood StoryWild RushWife For LifeDynaformerDavid Romeo FloresJohn A. Shirreffs
11BushfireLouis QuatorzeTraki TrakiMo PowerAlex O. SolisEddie Kenneally
12Asi SiempreEl PradoSiempre AsiSilver HawkJulien LaparouxPatrick L. Biancone
13Happy TicketAnetLove and HappinessSeptieme CielGarrett K. GomezAndrew Leggio Jr.
14BallettoTimber CountryDestiny DanceNijinskyCorey S. NakataniThomas Albertrani
8連勝と勢いのあるFleet Indianは前走のBaldame Sでは逃げ馬を見ながら先行してコーナーで仕掛けて直線で抜け出すというレースをして見せました。この馬にこれをやられてはというところはあるのですが、それを追い込んで、アタマ差にまで迫ったBallettoの実力もまた侮れず、MLでのオッズほどまでにBallettoとの差はないとは思います。
Ballettoは差し馬で前に楽な競馬をされてしまうとそれをどうにかするだけの力を持ちませんので、展開の助けが必要になるのですが、それでも確実に差して連に絡むところまでは来ます。Go For Wand、Personal Ensign、Baldameと連続して2着。Fleet Indianに2戦続けて負けているというのはそうですが、今回は割と前が厳しいレースになりそうでBallettoに展開が向くということになるかなとも思います。
3歳馬はAlabama S、Gazelle Sを勝ったPine Islandがトップ。キャリアが浅いながらも安定した戦績を残しています。差す能力があるので直線でBallettoと一緒に飛んでくるんではないかなと。
前走Spinster Sが8着に終わったSpun Sugarですが、Go For WandではBallettoを下していますし、Spinster SはKeenelandなんでAWをどう考えるかということと、そもそも混戦の決着で8着でもそれほど差をつけられていないというのは注意しておいた方が良いかと思われます。
逃げて勝負するのは3歳馬のBushfire、Round Pond、Pool Landあたりか。他にHealthy AddictionやHappy Ticketなんかも前につけるでしょうから、Fleet Indianとしては前走のBeldame S以上に厄介なレース。そこでFleet IndianとSpun Sugarを抱えるPletcher厩舎のPool Landの出方が勝負の鍵にはなるのでしょう。
そうなって前が厳しいレースになった場合、現役でも随一のバカ差し馬Lemons Foreverがやらかすという可能性を少し考えるというのも面白いです。レースの展開が分かりにくいとはいえ、この馬が馬群から離れた最後方を進むことだけは間違いないと思います。後は直線で前が止まってたらという話になるんで。

Result

結局このレースも1枠のRound Pondという形ではある。
1.Round Pond: Awesome Again - Gift of Dance by Trempolino
2.Happy Ticket: Anet - Love and Happiness by Septieme Ciel
3.Balletto: Timber Country - Destiny Dance by Nijinsky
2→4.Asi Siempre: El Prado - Siempre Asi by Silver Hawk
5.Lemons Forever: Lemon Drop Kid - Critikola by Tough Critic
6.Sharp Lisa: Dixieland Band - Winter's Gone by Dynaformer
7.Baghdaria: Royal Academy - Oatsee by Unbridled
8.Spun Sugar: Awesome Again - Irish Cherry by Irish Open
9.Pool Land: Silver Deputy - Slew City Slickrer by Slew City Slew
10.Hollywood Story: Wild Rush - Wife For Life by Dynaformer
11.Bushfire: Louis Quatorze - Traki Traki by Mo Power
12.Healthy Addiction: Boston Harbor - Lady Laika by Gone West
Pine Islandは予後不良で安楽死処置。Fleet Indianは競争中止。Asi Siempreは直線で寄れてBallettoに対する妨害を取られて4着降着。
レースはスタートからHealthy Addiction、Pool Land、Sharp Lisaの3頭が飛ばす厳しい展開。予定通りにスタートから控えたLemons Foreverが馬群から離れた位置を進むのは分かってましたが、Hollywood Storyが更にその後というのは予想外でした。道中ではSharp Lisaが少し引いて、Healthy AddictionとPool Landの競り合いとなり、後方待機の2頭以外は切れ目なく続いていきます。そんな中で向こう正面に入ったあたりでPine Islandが左前脚を故障して転倒。レース後に予後不良として安楽死処置されました。またFleet Indianも3コーナー前の半マイルの地点で左の前脚を故障して競争中止。こちらは手術を受けて回復に望みを繋いでいます。更にBallettoは2位入線のAsi Siempreに対して異議申し立てを行い、これが認められてAsi Siempreは4着に降着となりました。

11/4 Breeders' Cup Turf GI Churhill Downs KY Turf 12F

そんなに父親の後を追いたいというのならば追わせてやろう。つか舞台がChurchill Downsなのは出来すぎだろうw
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Go DeputyDeputy MinisterPartygoerSecretariatOliver PeslierTodd A. Pletcher
2T.H. ApprovalWith ApprovalPotrichalPotrillazoAlex O. SolisEduardo Inda
3Icy AtlanticStormy AtlanticFrosty PromiseFrosty the SnowmanMichael LuzziTodd A. Pletcher
4ScorpionMontjeuArdmelodyLaw SocietyMichael J. KinaneAidan P. O'Brien
5Rush BayCozzeneSeoulDeputy MinisterRafael BejaranoThomas M. Amoss
6CaciqueDanehillHasiliKahyasiEdgar S. PradoRobert J. Frankel
7Hurricane RunMontjeuHold OnSurumuChristophe SoumillonAndre Fabre
8Better Talk NowTalkin ManBenditaBaldskiRamon A. DominguezH. Graham Motion
9Red RocksGalileoPharmacistMachiavellianLanfranco DettoriBrian Meehan
10English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
11SiverfootWith ApprovalNorthern SilverSilver GhostMark GuidryDallas Stewart
劣化Montjeuとしての道を邁進するHurricane Runもここが終着となりますかね。そんなわけで、Kalanisiは誰なのかというのがポイント。つかPrideがHurricane RunにとってのKalanisiだったような気がしますが。まあ、実績からしたらそれでも十分な能力ではあるわけで、遠征馬のトップであることには変わりない。まあ、一つくらいは父親を超えましょうということで、ここは6着以上に入ったら褒めて遣わす。
今年は北米芝から強力なターフランナーが出走します。English Channelは昨年が北米馬最先着の5着。今年になって身が入ったという感じもあって、Turf Classic SでGI初勝利をあげると、Manhattan H、Arlington Millionはともに4着に終わりましたが、大負けしたという印象はなく、前走のTurf Classic Invt.を4馬身半差の圧勝。今回もIcy Atlanticのサポートを得られるので変な負け方をするレースではないでしょう。
Manhattan HでGIを手に入れたCaciqueは安定感が武器で、ちょっと距離が長いかとも思われたMan O'War Sではスローペースになったとはいえ11Fをこなし、Go Deputyをも下しました。更に1F延びるのがどうかというところですが、相手なりに安定した結果を出してきた馬ですので、ついていくくらいは問題無いのでしょうかねと。
一方Canadian Internationalを2着したGo Deputyは結局出走するのかね。Sword Dancer Invt.も勝っているように12Fが得意で、この距離ならEnglish Channelに遜色ないという馬だけに出てきたら上位に食い込むでしょう。
Better Talk Nowは一昨年の勝ち馬で、そのときはフロックかとも思わされたが、その後実力を証明。昨年はEnglish Channelに先着されているとはいえ、楽にレースを進めたShiroccoを自力で捉えに行かなければならなくなったということを考えると、レースの内容としては仕方ないといえそうです。今年はここまでGIIを2勝に留まり、昨年ほど良くはなさそうですが、12Fでの勝負なら黙っていないとは思います。
San Juan Capistranoを連覇するなど長い距離が得意なT.H. Approvalは12Fになら対応するという感じでしたのが、前走Clement L HirshでThe Tin Manに喰らいついて2着。そのあたりで強くなってるという面はあるが、後は西海岸から離れてのレースでどうなるかではあるかな。ディアデラノビアやMelhor Aindaの従兄。
今年になってずっと休養していたScorpionは10月になってようやく復帰。地元の12FのリステッドでFrank Sonataに敗れて2着という結果であり、このFrank Sonataは長距離を中心に使われるものの重賞ではほとんどお呼びでないというレベル。復帰初戦だったとはいえ、Scorpion自身の状態はどうかというのは気になるところです。昨年の凱旋門賞で惨敗してる事もあるし、Hurricane Runより何枚も劣るというのは仕方のないところではないんかなと思われます。
Galileo産駒のRed RocksはGrand Prix de Parisで2着、St. Legerで3着。微妙にメインストリームに出てこれない上に勝ちきれないという悩ましい馬です。他にもKing Edward VIIとGreat Voltigeurで2着。Fairy King、Machiavellian、Galileoというダイナミックな累代で、Fairy King=Sadler's WellsとMr. Prospectorの濃いクロスにHail to Reasonまで関係する多重近交馬。とはいえMr. ProspectorのルートがMiswakiとMachiavellianというのは結構良い持ち方かなとは思われますが。

Result

一応褒めてやる
1.Red Rocks: Galileo - Pharmacist by Machiavellian
2.Better Talk Now: Talkin Man - Bendita by Baldski
3.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
4.Rush Bay: Cozzene - Seoul by Deputy Minister
5.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
6.Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
7.Go Deputy: Deputy Minister - Partygoer by Secretariat
8.T.H. Approval: With Approval - Potrichal by Potrillazo
9.Siverfoot: With Approval - Northern Silver by Silver Ghost
10.Cacique: Danehill - Hasili by Kahyasi
11.Icy Atlantic: Stormy Atlantic - Frosty Promise by Frosty the Snowman
向こう正面でペースメイカーであったIcy AtlanticがRush Bay、Scorpionに捕まるとすぐにその外にはEnglish Channelがいました。これはちょっと早すぎたんではないかなというところで、結局直線に入ってからは差してきたRed RocksとBetter Talk Nowに突き放されてしまいました。
昨年は自身のペースメイカーShake the BankがShiroccoに相手にされず厳しいレースを強いられたBetter Talk Nowでしたが、今年はEnglish ChannelのペースメイカーIcy Atlanticが仕事をしてくれたおかげで有利な展開になり、こうなるとEnglish Channelを食うだけの力はあるということを一年遅れましたが証明したと言う形。しかし、レースはRed Rocksのスタミナがものを言った形であり、Sadler's Wells≒Fairy KingにMiswakiとMachiavellianという芝向きMr. Prospectorを配した血統がものを言ったか。今年の3歳馬はこの手の2番手クラスががんばるのかなと言う感じを受けました。Derby馬連中がぱっとしない代わりにRail Link、Youmzain、Red Rocksあたりが古馬相手にがんばったということになるかな。
Hurricane Runはこのメンバーでどうやったら7着以下になれるのだろうと思ってましたが、走ってみたら6着とギリギリでしたね。まあ一度ピークを作った(キングジョージ)ら長続きさせられないというところでもあるんじゃないかな。今にして思えばMotivatorもそんな感じではあったし。
Caciqueも4コーナーまではちゃんとレースをしてましたが、そこから直線に向いて差せる脚が残らなかったあたりは距離が長かったという事になるだろう。
Red Rocksの来年はひとまずDubaiの模様。オーナーのRaddemは3歳より4歳の遥が良くなるから夏に欧州のレースを使って、Monmouthに戻ってくるとのこと。

11/4 Breeders' Cup Classic GI Churchill Downs KY Dirt 10F

A.P. Indyの本気。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Brother DerekBenchmarkMiss Soft SellSiyah KalemAlex O. SolisDan L. Hendricks
2Premium TapPleasant TapPremium RedThirty Six RedEdgar S. PradoJohn C. Kimmel
3BernardiniA.P. IndyCara RafaelaQuiet AmericanJavier CastellanoThomas Albertrani
4George WashingtonDanehillBordigheraAlyshebaMichael J. KinaneAidan P. O'Brien
5Lawyer RonLangfuhrDonationLord AviePatrick ValenzuelaTodd A. Pletcher
6Perfect DriftDynaformerNice GalNaskraGarrett K. GomezMurray W. Johnston
7David JuniorPleasant TapParadise RiverIrish RiverJamie SpencerBrian Meehan
8Lava ManSlew City SlewLi'l Ms. LeonardNostalgia's StarCorey S. NakataniDoug F. O'Neill
9GiacomoHoly BullSet Them FreeStop the MusicMike E. SmithJohn A. Shirreffs
10Flower AlleyDistorted HumorPrincess OliviaLyciusJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
11InvasorCandy StripesQuendomInterpreteFernando JaraKiaran P. McLaughlin
12SuaveA.P. IndyUrbaneCitidancerKent DesormeauxPaul J. McBee
13Sun KingCharismaticClever But CostlyClever TrickRafael BejaranoNicholas P. Zito
A.P. Indyという種牡馬は元々Mr. ProspectorとLa Troienneが大好きで、更にその上を行ったStorm CatはそのA.P. Indyを利用してBluegrass Catなんかを出すから質が悪(ry。まあ、A.P. IndyとStorm Catを組み合わせるというパターンは簡単にSecretariatをクロスさせられるんですが、どうにもA.P. Indyはそれを上手く使いこなせてはいないかなと思われる部分はあります。その一方で最近A.P. Indyの活躍馬に殊に目立つのがFappianoのライン。今年重賞を勝った馬ってのは特にそればかりでBernardiniとA.P. WarriorがQuiet American、TeammateはRubiano、欧州の重賞を勝ったAdmiral's CruiseはFappianoという感じ。ちょっと前だとA.P. ValentineもFappiano。特にBernardiniの母父でもあるQuiet AmericanはKillaloe≒Demureという特徴的な血統を持ちます。この形で入るのがDr. FagerとCequilloの父としてのPrincequillo。Dr. FagerはFappianoにとってのキィであり、Quiet Americanはこの形の大胆なクロスを持ちますし、Unbridledはその母Aspidistraをクロスさせ、Rubianoはその父Rough'n Tumbleをクロスさせました。A.P. IndyからすればLa Troienneがその母父Better Selfを通じて入るというあたりが重要になるかなと思われます。Fappianoは通していないがGolden Missileは母父の母父という形でDr. Fagerを持っていました。一方でA.P. Indyの産駒の特徴として距離をこなして、成長力があるという事が挙げられるかと思いますが、これはA.P. IndyがLa Troienneと同時にPrincequilloを豊富に持つということに拠るのではないかというところはあって、AptitudeなんかはPrincequilloとBuckpasserを組み合わせて使い、PulpitやTemperaはPrincequilloとMr. Prospectorです。そこでBernardiniの母Cara Rafaelaを見てみると父Quiet Americanは上記のようにA.P. Indyにとって有効な血を効率的に供給しますし、母Oil Fableもクロスのうるさい血統ながらその中にPrincequilloのクロスも存在します。そんなわけでNTRAに貴種扱いされたBernardiniはまあそれくらい言われても良いかという所ではあろうかと。Jockey Club Gold Cupで古馬を一蹴したとは言え、わずか4頭立てで、まともに相手したのはWanderin Boyだけでしたし、このレース自体の評価は出来ない。まあ強さというのはこれまでにも十分以上に発揮しているから問題無いとは思いつつ、Evenかよと思ったのは事実。
一方労働者扱いされたLava Manですが、こちらもその血統を見れば6*6*6X6*7で入るPrincequilloに拠ったものであるとは言えて、こっちはPrince Johnを3本にGrey Flightの娘Misty Morn、それから祖父Seattle Slewが持つRound Tableという形。Seattle SlewのLa Troienneに対する受けがSo ChicとBetter Selfそれぞれ1本だけとちょっと弱いのかなという気もありますが、この母父Nostalgia's StarはPrince JohnとHerbagerを組み合わせるクロスを基調に、Striking、Grey Flightという名族の血をNasrullahと組んだ形で入れる上にBoutaiまで入る豪華な形をしています。ただ、そうなるとマイナーファミリーの悲しさか祖母の血統の弱さというのが目に付くのは仕方ないところかなと。今年芝ダート不問の7戦無敗でBC Classicに乗り込む、しかも10Fのダート戦を3勝という物凄い実績をしてBernardiniの一本被りを許した挙句の3番人気なのが泣けます。西海岸で走りつづけたため輸送が苦手という評も出ていますが、早めにケンタッキー入りしていますし問題はないと思われます。
InvasorはJockey Club Gold Cupを回避して直行となりました。ウルグアイの三冠馬でUAE Derbyに挑戦したものの、4着に敗退。北米に移籍してきて、Pimlico Special、Suburban、Whitneyと三連勝して東海岸の古馬戦を制圧。最初の2つは相手が軽く、WhitneyではSun Kingに追い詰められていたあたりがちょっとどうかと思うが、それでもLava Manを抑えて2番手評価を受けています。血統は南米の雄アルゼンチンのもので、Candy Stripesもそうだが、Interprete、Cipayoを持ち、Interpreteからアルゼンチン競馬界がその全盛期に手に入れた血を多く受け継いだ。5代ではアウトブリードだが、これはInterpreteにおいてNasrullahの後退が速いため。更に遡るとHyperionとBlenheimが目立ってくる。
何度やっても懲りない人たちはGeorge Washingtonで挑戦。これまでマイルまでの距離しか経験しておらず、ダート初挑戦のDanehill産駒なんてどうにも買えたもんじゃないだろうとは思うんですがね。Blood-HorseさまがどうせDanehill産駒だし母系はフランスじゃねえかと言いたいところを抑えつつ解説しておりますw。その中で一応、Danehill産駒は距離不問だし、母父のAlyshebaはスタミナがあるし、母はステイヤーだったし、兄貴は2000mが得意だったねと距離だけは気にせんでもよさそうな事は言ってますが。まあ実際走らせて見ないと分からんとはいえ、これまでO'Brien厩舎がDanehill産駒に限らず、このレースに挑戦してきてどんな結果を残したかを考えるとなあ。それにちょっと前にDylan Thomasが華々しい失敗をして見せたばかりでもあるし。
一方、もう一頭の有力欧州馬であるDavid Juniorは父がPleasant Tapというあたりまだしも救われるかもしれません。ただ、このTree of Knowladgeのファミリーもダートというイメージはないんだよなあ。TheatricalもParadise CreekもForbbiden Appleも芝だし。まああまり芝芝ということを言ってたらArcanguesみたいなのが出てきてしまいますが。Never BendとPrince Johnを組み合わせてクロスで持つし、Princequilloだって効いてるだろうというくらいにダートでまるっきり期待できないわけでもないですしねえ。穴あけ屋のPleasant Tapの仔ということを考えたら、もうちょっと人気が落ちたらやる気になってくれるんではないかとかも思われます。
ということで、人気薄の方のPleasant TapであるPremium Tap。PT's Grey Eagleの次はこんな馬が出てくるからLane's EndもPleasant Tapの扱いに困るんだろうが。この馬もDavid Juniorと同じ方向を向いてはいて、Never BendとPrince Johnから一代進んでStage Door Johnnyを組み合わせてクロスさせています。母父のところにSeattle SlewにBayouなんて出てくる結果Princequilloは5本。9-f族スキーとしては母父のThirty Six Redには萌えなければならないかと思われます。Tom FoolとPrincequilloにBourtaiを絡ませるAlluvialとHeartbreakの件がなかなか。自身の母系もGrey Flightに近いMira Femmeに遡るというあたりはなかなかのものかなとは思いますので、別にこのレースでどうこうしなくても良いですけど、来年あたり本格化しててくれれば良いかなと。
Sun Kingは今年もGIで勝ちきれないながら、Whitney HとMetropolitan Hを2着、Woodward Sを3着と地味に走ってはいる。この馬もPrincequilloががつんと来ているようなところはあって、まあ父がSomethingroyal3本だし、母系は4代前に直接Princequilloを獲得してるし。一発狙いの穴候補というのではなくて、2着に入ってもおかしくない程度には見ておいて良いんじゃないかなと。追い込みが効くような展開になった場合の保険をかけるならこの馬になるでしょう。
3歳の頃から5年連続のBC Classic参戦となるBCマニアPerfect Driftは12着、6着、4着、3着と年を経る度に着順を上げる不気味な存在です。衰えるという事がないのが特徴のDynaformer産駒の中でもこいつは特にその傾向を持っているという感じはありますが、これは44戦12勝のタフネスだった母の影響も強いかなと。今年は勝っていませんが、2着には来ているので良くも悪くもいつもどおりではあるでしょう。
Kentucky Derby路線で上位にいたLawyer Ronは本番で大敗し、その後形を潜めていたが、Super Derby2着で復調はしてきたか。Uviraまで遡ってA.P. Indyらと同族というファミリーで、こっちの分枝にはMi Cielo、Flying Juliaが出ています。あまり派手ではありませんがね。父LangfuhrがNearcticの3X3を持ちますが、Lawyer Ron自体では強いクロスはなく、遠いところでNearco、Hyperion、Mahmoudを集めた結果PharosやGainsboroughなんかが濃くなっているという感じではある。
Brother DerekもSanta Anita Derbyを勝ったりした頃は良かったんだが、その後Kentucky、Preaknessと4着に終わってフェイドアウトかと思ったらGoodwood BCHで2着してここに挑戦してきました。Mr. Prospectorを通さないRaise a NativeとしてはMaria's Monと並んで頑張るBenchmarkの産駒で、全兄Don'tsellmeshortはステークスウィナー。Alyshebaが北米を追われて久しく、Turkomanも安心出来る後継を出せないまま、WheatonはStorm Catの半弟という唯一のよりどころを以ってしても思うように牝馬は集まらない。Will's WayらEasy Goerの仔らも既に都にはおらずというあたり父系としてのAlydarが終わりに向かっていく中でよく出てきたなというのがBrother Derekではあったりするわけで。どこぞかでもう一華咲かせてからKentuckyで種牡馬入りできれば言う事はないんだろうけどなあ。
昨年のDerby馬Giacomoはこのレースを最後に引退する模様。Goodwood BCHを3着しての挑戦。5代アウトブリードで6代を見てもBull DogとDiscovery程度というのがどうにも。血統構成が散漫な印象はあって、かろうじてBull Dog=Sir GallahadあたりからTeddyに頼る構図かなと。
A.P. IndyはHyperionを必要としないという部分があって、それでDixieland Bandとの兼ね合いを難しくしているということになるのでしょう。Princequilloあたりで誤魔化そうにもちょっと足りないというのがSuave。
Suaveと同じDumfriesのファミリーなのがFlower Alleyで母は割とそこを意識したかなというのはあったのかなと思いますが、Distorted HumorつけてMr. Prospector3X3にしてたらもう良いやという気にもなるかな。前走の状況ではどうにもならんかと。

Result

貴種でも労働者でもなくて、侵略者の名を持つ移民の勝利。
1.Invasor: Candy Stripes - Quendom by Interprete
2.Bernardini: A.P. Indy - Cara Rafaela by Quiet American
3.Premium Tap: Pleasant Tap - Premium Red by Thirty Six Red
4.Giacomo: Holy Bull - Set Them Free by Stop the Music
5.Brother Derek: Benchmark - Miss Soft Sell by Siyah Kalem
6.George Washington: Danehill - Bordighera by Alysheba
7.Lava Man: Slew City Slew - Li'l Ms. Leonard by Nostalgia's Star
8.Perfect Drift: Dynaformer - Nice Gal by Naskra
9.Lawyer Ron: Langfuhr - Donation by Lord Avie
10.Sun King: Charismatic - Clever But Costly by Clever Trick
11.Flower Alley: Distorted Humor - Princess Olivia by Lycius
12.Suave: A.P. Indy - Urbane by Citidancer
David Juniorは競争中止。
内枠を利してBrother Derekが引っ張り、その横にLawyer Ron、後Premium TapとLava Manという体制で進むも、真っ先に脱落したのがLava Man。更に3コーナーからBernardiniが捲りに掛かり、直線に入るところではBrother DerekとBernardiniが並んだ形。内からはPremium Tapも仕掛けていましたが、更に外からInvasorが迫って直線に向くと、BernardiniはInvasorを突き放せず、逆に追い詰められて差されました。Premium Tapは直線に入ってもしぶとく伸びた結果3着を確保。追い込んできたGiacomoが4着で、Brother Derekも早めに捕まった割には5着と粘りを見せました。
Bernardiniの捲りは強引と言えば強引なんですけど、あそこから一気に行って直線で突き放していくのがA.P. Indyの魅力でもあるわけで狙いとしては悪くはなかったんではないかな。BC Classicの舞台でそれができるような化け物でもなかったということになってしまうのかもしれないが、最後の最後にらしさを見せたというところもあるのかなと。これで予定通りに引退となりますが、古馬になってからのA.P. Indyの強さってのもあるにはあるのであと1年見たかったなあと思う部分はある。Darleyで種牡馬入りし、初年度の種付け料は10万ドル。
Invasorは結果としてJockey Club Gold Cupを回避したのが吉と出たかな。こちらは来年も現役を続行し、ひとまずDubaiを目標に置くことに。
Premium Tapも頑張ったと言え、来年に期待が持てる馬でしょう。一方Lava Manはアレだけ準備を入念にやっても駄目ならもう仕方ないか。来年は西海岸と芝をメインに出走するという事ですので、またSunshine Millionsくらいから始動するんでしょう。来年はTurfがSanta Anitaかと思われますし。

November 24, 2006

11/24 Citation H GI Hollywood CA Turf 8.5F

北米芝マイル的にはBC Mileより面白いレースになってんじゃねえかと。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1HendrixSultry SongFluttery DanseurWavering MonarchDavid Romero Flores
2Rob RoyLear FanCamanoeGone WestCorey S. Nakatani
3Stormin AwaySkip AwayGhost StormSilver GhostMartin Garcia
4Silent NameSunday SilenceDanzigawayDanehillVictor Espinoza
5BecruxGlen JordanRebecca ParisiPersian HeightsPatrick A. Valenzuela
6WhillySri PekanSanta RosaLahibDavid Cohen
7CourtnallCherokee RunBrush RunnerBroad BrushAlex Bisono
8CosmonautLemon Drop KidCosmic FireCapoteEdgar S. Prado
9Bravo MaestroStravinskyAmaranthusKingmamboTyler Baze
10Sweet ReturnElmaamulSweet RevivalClaude MonetAlex O. Solis
11Ashkal WayAshkalaniGolden WayCadeaux GenereuxGarrett K. Gomez
12Three ValleysDiesisSkiableNiniskiRamon A. Dominguez
北米6戦5勝という戦績でGIに初登場となったのがAshkal Way。9月のBelmont以来ほぼ2ヶ月ぶりのレースとなりますが、問題無いかな。Godolphinの所有で、北米の厩舎に移籍するのではなく、北米でもSaeed bin Suroor厩舎所属のまま出走しています。BelmontとSaratogaのGIIを2勝しています。父Ashkalaniは現役時代Spinning Worldを寄せ付けなかったほどのマイラーで3歳でさっさと引退して種牡馬入り。しかし種牡馬としてはいまいちでこれまでの活躍馬にはAshdown Expressが出ていた程度。ようやくマイルで強い産駒が現れたというところではあるかな。しかしながら既に去勢されているのは残念。
さて、カナダでGIを勝ったあとしばらく休んでいたBecruxも復帰戦です。割と狙いどころを心得てるなあというような感じではあり。
Sweet ReturnもそのWoodbine Mile以来のレース。マイル戦だとペースが速くなって呑まれてしまうというタイプだけにもうちょっと距離がってなところはあって、大体9Fあたりが得意っぽいのだが、9Fは9Fで勝ちきれないという質の悪さがあります。8.5Fではどうかなあ。
種牡馬入りを撤回して現役続行となったSilent Nameですが、GI勝てるんなら勝ってから引退の方が良いといえばそうなんだろう。ただ、Adena Springsで種牡馬やれるならやれるうちにと思わんでもなかったが。サンデーサイレンス産駒の北米GII馬ってのはまあそれなりに受ける文句ではあろうが。HollywoodはMandella師の拠点なんで地元でGIを勝つチャンスであるのは間違いない。
今年のドバイ以降休養に入ってしまっていたWhillyは10月のSanta Anitaで復帰してこれが2戦目。
Sweet Returnがいつものようにペースを落としながら先行したいところだろうが、Silent Nameあたりが前で勝負したいので思い通りにはなかなかいかんでしょう。Silent Nameは直線で粘れるかどうかというあたりで、並ばれるとどうにも抑え切るまで行かないのが気になる。突き放されるという事はあまりないんだけど、あまりにも混戦に弱いのよな。

Result

1.Ashkal Way: Ashkalani - Golden Way by Cadeaux Genereux
2.Hendrix: Sultry Song - Fluttery Danseur by Wavering Monarch
3.Three Valleys: Diesis - Skiable by Niniski
4.Cosmonaut: Lemon Drop Kid - Cosmic Fire by Capote
5.Rob Roy: Lear Fan - Camanoe by Gone West
6.Silent Name: Sunday Silence - Danzigaway by Danehill
7.Becrux: Glen Jordan - Rebecca Parisi by Persian Heights
8.Stormin Away: Skip Away - Ghost Storm by Silver Ghost
9.Courtnall: Cherokee Run - Brush Runner by Broad Brush
10.Sweet Return: Elmaamul - Sweet Revival by Claude Monet
11.Whilly: Sri Pekan - Santa Rosa by Lahib
12.Bravo Maestro: Stravinsky - Amaranthus by Kingmambo
外枠からペースを握りに行ったSweet Returnに対して、まずはBecruxが絡んでペースが上がり、更に向こう正面ではSilent Nameが来てしまうという、Sweet Returnにとっては最悪の展開。あっさり潰されて、直線向いての先頭はSilent Name。しかし、Silent Nameも既に余力無く、Ashkal Wayに交わされると堪えきれずに後退。Ashkal Wayは最後Gomezが鞭を無くしてしまったようですが余裕のゴール。Three Valleysが追い込んで2着かと思われましたが、更に最後方から飛んできたHendrixが交わして2着でした。
しかし一番人気がRob Royだったとは…

11/24 Clark H GI Churchill Downs KY Dirt 9F

まあ、このレースがGIになったのはJRAとしては頭の痛いところではあるのかな。ただ、メンバーはいまいち。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Super FrolicPine BluffLindsay FrolicMt. LivermoreShaun Bridgmohan
2Bright OneDance BrightlyTwinkleLively OneMark Guidry
3Wandaerin BoySeeking the GoldVid KidPleasant ColonyJavier Castellano
4Premium TapPleasant TapPremium RedThirty Six RedKent J. Desormeaux
5It's No JokeDistorted HumorIt's PersonalPersonal FlagRobby Albarado
6A.P. ArrowA.P. IndyGarimpeiroMr. ProspectorRafael Bejarano
7WigginsCartwrightDames QuarterNepalBrian Joseph Hernandez Jr.
8Andromeda's HeroFusaichi PegasusMaroziaStorm BirdEddie Castro
9Wild DesertWild RushRose ParkPlugged NickleCornelio H. Velasquez
10Irene's MonMaria's MonBriarcliffRed RansomJulien R. Laparoux
11M B SeaAlphabet SoupSea DittyAfleetCalvin H. Borel
12Master CommandA.P. IndyLady LochinvarLord at WarJohn R. Velazquez
Premium Tapが参戦してくれて良かったですね。
来年の北米古馬は一つにはInvasorとDiscreet Catの動向というのに注目が集まるんでしょうが、それでも10F路線はPremium Tapに掛かってくるんではないかなと思うところではあります。BC Classicの3着で一発屋ではないということを示した形ではあるので、このあたりはきっちりと勝っておいて欲しいところ。
2番人気がWanderin Boy。今年はJockey Club Gold CとPimlico Specialで2着しています。何とかGIが欲しいところではあろうし、このレースは絶好のレースではあるんだよなあ。

Result

1.Premium Tap: Pleasant Tap - Premium Red by Thirty Six Red
2.Wild Desert: Wild Rush - Rose Park by Plugged Nickle
3.A.P. Arrow: A.P. Indy - Garimpeiro by Mr. Prospector
4.Master Command: A.P. Indy - Lady Lochinvar by Lord at War
5.Irene's Mon: Maria's Mon - Briarcliff by Red Ransom
6.Wandaerin Boy: Seeking the Gold - Vid Kid by Pleasant Colony
7.Super Frolic: Pine Bluff - Lindsay Frolic by Mt. Livermore
8.It's No Joke: Distorted Humor - It's Personal by Personal Flag
9.Wiggins: Cartwright - Dames Quarter by Nepal
10.Andromeda's Hero: Fusaichi Pegasus - Marozia by Storm Bird
11.M B Sea: Alphabet Soup - Sea Ditty by Afleet
12.Bright One: Dance Brightly - Twinkle by Lively One
Bright OneとWanderin Boyが飛ばすのを3番手でしっかり見ながら、コーナーで捕まえてしまうと後は直線突き放すだけ。完勝でした。これくらいはやってもらわないと困るというレベルではあると思うが。

November 25, 2006

11/25 Frank J. de Francis Memorial Dash H GI Laurel MD Dirt 6F

Thor's EchoがEclipse Awardを狙って参戦。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1DiabolicalArtaxBonnie ByerlyDayjurMario G. Pino
2Crafty SchemerCrafty ProspectorScheme AwaySaratoga SixRyan Fogelsonger
3Celtic InnisYarrow BraeHarp InnisPhone TrickHoracio Karamanos
4Mach SpeedA.P. IndyBay HarborForty NinerSteve D. Hamilton
5Nightmare AffairOut of PlaceBeaux Arts BallBlack Tie AffairRamon A. Dominguez
6Joey CarsonLord CarsonArty TurnTurn and Count
7Attila's StormForest WildcatSweet SymmetryMagesterialA.R. Naparavnik
8Coppertone KidGold CaseMia PetraPeteskiJeremy Rose
9Thor's EchoSwiss YodelerHelen of TroyMr. IntegrityCorey S. Nakatani
そういうことしてっと大コケになるのがパターンといえばそうだが。
北米のスプリント戦線ってやっぱワカンネエ。

Result

1.Thor's Echo: Swiss Yodeler - Helen of Troy by Mr. Integrity
2.Diabolical: Artax - Bonnie Byerly by Dayjur
3.Nightmare Affair: Out of Place - Beaux Arts Ball by Black Tie Affair
4.Crafty Schemer: Crafty Prospector - Scheme Away by Saratoga Six
5.Mach Speed: A.P. Indy - Bay Harbor by Forty Niner
6.Celtic Innis: Yarrow Brae - Harp Innis by Phone Trick
7.Attila's Storm: Forest Wildcat - Sweet Symmetry by Magesterial
8.Joey Carson: Lord Carson - Arty Turn by Turn and Count
9.Coppertone Kid: Gold Case - Mia Petra by Peteski
ここも人気のThor's Echoが応えたという形。まあ、Eclipse Awardが云々という事ではあるんですが、それよりもある程度頭数の揃ったレースに対するThor's Echoの適性たるやということを改めて示したという事になるんではなかろうか。来年のGolden Shaheenに向けて確固たる軸になっているということの方が大事かと。

11/25 Cigar Mile H GI Aqueduct NY Dirt 8F

なかなかよろしげ。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Badge of SilverSilver DeputySilverooSilver HawkJavier Castellano
2Silver TrainOld TriesteRidden in the StarsCormorantEdgar S. Prado
3Dixie MeisterHolzmeisterDixity Do DahDixieland BandFernando Jara
4Discreet CatForestryPretty DiscreetPrivate AccountGarrett K. Gomez
5Sharp HumorDistorted HumorBellonaHanselCornelio H. Velasquez
Discreet Catに注目が集中するレースであるかとは思われますが、Badge of Silver、Silver Trainの2騎が迎え撃つという事で注目ではあります。
まあ、Jeromeなんかでも手がつけられんというところのあったDiscreet Catですから、この2頭をぶっ千切れるかどうかということになるのではないかな。
Silver Trainは前走のVosburghが得意のBelmontで真逆の大敗という結果。陣営は原因不明と抜かした挙句、ありゃ幻と…そりゃないでw。まあ、立て直してくれば十分ですし、それくらいちゃんとやってきただろうとは思います。
Badge of Silverは前走がBC Mileで長期休養からぶっつけでした。これを3着して非凡な走力を見せ付けました。本来ダートを主戦場にしている馬で2004年のCigar Mileを2着の実績もあるならば、ここで悲願のGI制覇となる可能性は十分にあるでしょう。

Result

1.Discreet Cat: Forestry - Pretty Discreet by Private Account
2.Badge of Silver: Silver Deputy - Silveroo by Silver Hawk
3.Silver Train: Old Trieste - Ridden in the Stars by Cormorant
4.Dixie Meister: Holzmeister - Dixity Do Dah by Dixieland Band
5.Sharp Humor: Distorted Humor - Bellona by Hansel
Silver TrainとBadge of Silverに決して軽いとは言えないハンデを与えておいてこれなのですから、えぇい、ゴドルフィンの新型は化け物か、くらいのこと言っても良いのかとは思われます。
で、来年のDWCでInvasorと再開となりますかね。どちらも行かないというわけは無いと思われるので。

11/26 Matriarch H GI Hollywood CA Turf 8F

どいつもこいつもと言いたいところではある。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1AttimaZafonicGuardedEagle EyedVictor Espinoza
2Ready to PleaseMore Than ReadyGuilty PleasurePine BluffJohn R. Velazquez
3MemoretteMemoForever FondreShahrastaniKent J. Desormeaux
4Mea DominaDance BrightlyMadame PanditWild AgainTyler Baze
5BeautyandthebeastMachiavellianNicola BellaSadler's WellsCorey S. Nakatani
6ClinetDocksiderOiche MhaithNight ShiftJose Valdivia Jr.
7Three DegreesSingspielMiss UniversityBeau GeniusAlex O. Solis
8Price TagDansiliTarocchiAffirmedEdgar S. Prado
9Society HostessSeeking the GoldTouch of TruthStorm CatGarrett K. Gomez
10Pommes FritesDynaformerDolce AmoreRelaunchJose A. Santos
11CambiocorsaAvenue of FlagsUltrafleetAfleetJon Kenton Court
12River's PrayerDevon LaneCozzy FlyerCozzeneClinton L. Potts
13MirabilisLear FanMedia NoxLyciusPatrick A. Valenzuela
14DanzonRoyal AcademyZappeuseKingmamboJulien R. Leparoux
よくもまあ、これだけ微妙なメンツを集めてくれたものだ。
AttimaはHoneymoon、San ClementeとGIを2勝する実績を持っているのだが、GIでは全くアテにならない。American Oaks Invt.は10Fという距離に敗因を求めるにしても、その後のDel Mar Oaksまで惨敗では言い訳が立つまい。
Memoretteは距離の幅が広いというかわけの分からないところのある馬で10F以下の芝ならそれなりにこなす事が出来る。馬群の外から一気にいけるほどでもないので、内をつける枠に入ったのは良かったのではないかと思うものの、この頭数では捌ききれるか不安がある。
Oak Treeの前哨戦Las Palmasを勝ったのはBeautyandthebeast。今年北米に移籍した来た馬でそろそろ北米の芝になれてきたといったところではあるだろう。母はSadler's Wells X Rivermanという血統の本格派でそこにMachiavellianなんて使ってしまったからかなりうるさいインブリードだが、父のスピードを引っ張り出すという面では良いのだろう。同レース2着はClinetでUAEのリステッド勝ちがある程度か。父Docksiderは先日亡くなったDiesisの後継種牡馬の一角で現在イタリアで種牡馬供用中。しかしながら、三代母にThongが出てきて、母父にしっかりForliを入れる辺り抜かりない。Clinet自身はFrizetteのファミリーであり、血統そのものの質は高い。
血統といえばNebraska Tornadoの半妹になるMirabilisもマイルなら上位に食い込む力を持っている。Mea Dominaもマイルあたりを得意としている馬ではあるので要注意。

Result

1.Price Tag: Dansili - Tarocchi by Affirmed
2.Three Degrees: Singspiel - Miss University by Beau Genius
3.Pommes Frites: Dynaformer - Dolce Amore by Relaunch
4.Mea Domina: Dance Brightly - Madame Pandit by Wild Again
5.Society Hostess: Seeking the Gold - Touch of Truth by Storm Cat
6.Ready to Please: More Than Ready - Guilty Pleasure by Pine Bluff
7.Beautyandthebeast: Machiavellian - Nicola Bella by Sadler's Wells
8.Memorette: Memo - Forever Fondre by Shahrastani
9.Attima: Zafonic - Guarded by Eagle Eyed
10.Danzon: Royal Academy - Zappeuse by Kingmambo
11.Clinet: Docksider - Oiche Mhaith by Night Shift
12.Mirabilis: Lear Fan - Media Nox by Lycius
13.Cambiocorsa: Avenue of Flags - Ultrafleet by Afleet
14.River's Prayer: Devon Lane - Cozzy Flyer by Cozzene
移籍初戦のPrice Tagが勝って、Frankel師はこのレース3連勝で通算7勝目。…やりすぎです、アンタ。
River's Prayerが飛ばしてハイペースとなり、追い込み2頭の決着になりました。という事でPoulichesを1位入線後3着に降着のPrice Tag。その後のCoronation S、d'Astarteが良くなかっただけにここで勝てるのかという感じも受けたり。
そして、Three Degreesはまたしても勝てず。

11/26 Hollywood Derby GI Hollywood CA Turf 10F

北米芝は実質ここがスタート。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Dark IslanderSingspielLamanka LassWoodmanJose Valdivia Jr.
2Big MistakeBroken VowFly StarFly So FreeCorey S. Nakatani
3Vega's LordLord of MenVega SiciliaEnvironment FriendAaron T. Gryder
4CrestedFantastic LightDunnes RiverDanzigVictor Espinoza
5Frost GiantGiant's CausewayTakemybreathawayGone WestEdgar S. Prado
6Showing UpStrategic MissionMiss AlethiaT.V. CommercialCornelio H. Velasquez
7Ivan DenisovichDanehillHollywood WildcatKris S.John R. Velazquez
8ZannDynaformerMoments of MagicDanzigDavid Romero Flores
9Kip DevilleKiplingKlondikeEncinoJulien R. Leparoux
10Brother DerekBenchmarkMiss Soft SellSiyah KalemAlex O. Solis
11ObrigadoLavircoOsinaWise MoneyGarrett K. Gomez
Showing Upが既に同世代相手には敵なしになりつつあり、また古馬戦のMan O'Warで3着があろうとも、ここで欧州で夢破れた連中を返り討ちにしなければ始まらんのですよw
ということで、Showing Upの優位は動かないだろうが、Oak Tree Derbyを勝ったDark Islander、2着のObrigadoに加えて、SecretariatでShowing Upの2着に来たIvan Denisovichあたりがいますし、BC Classic5着から芝に転じてきたBrother Derekなんかも未知数なところがありますかね。
Dark Islanderはイギリスではハンディキャップホースでしたが、北米初戦となるOak Tree Derbyを快勝しました。今のところまだHills厩舎所属みたいだが、まあ移籍になるだろうな。SingspielにWoodman、Nureyevと遡る。ということでSadler's Wells≒Nureyev。
Obrigadoはフランスでデビューしましたが、3歳の今年はアメリカ西海岸。Del Mar Derby、Oak Tree Derbyと続けて2着しています。大雑把にBarathea≒Funambuleという感じの血統ではあるがだからどうしたと言われればそれまで。
迷走する良血Ivan Denisovichは夏にArlingtonに遠征してきて10Fで2着に入って意味不明。その後はまた地元に戻ったんですが、Queen Elizabeth II SはHeffernanがDettoriをぶち切れさせた騎乗で最下位。距離こなせるのかどうかも実際よう分からんといったところで、まあSecretariatで2着には入れるんだから、北米芝のレベルでなら何とかなるんでないかといった感じではあるのかなと。今年みたいな使われ方するくらいだったらFrankel師あたりに引き受けてもらった方が幸せになれるとは思います。
Brother DerekはHollywood FuturityやSanta Anita Derbyを勝ったように西海岸が地元。芝をこなせたらあっさりでもおかしくないとは思いますが。

Result

1.Showing Up: Strategic Mission - Miss Alethia by T.V. Commercial
2.Obrigado: Lavirco - Osina by Wise Money
3.Ivan Denisovich: Danehill - Hollywood Wildcat by Kris S.
4.Crested: Fantastic Light - Dunnes River by Danzig
5.Zann: Dynaformer - Moments of Magic by Danzig
6.Kip Deville: Kipling - Klondike by Encino
7.Frost Giant: Giant's Causeway - Takemybreathaway by Gone West
8.Dark Islander: Singspiel - Lamanka Lass by Woodman
9.Big Mistake: Broken Vow - Fly Star by Fly So Free
10.Vega's Lord: Lord of Men - Vega Sicilia by Environment Friend
Non Runner: Brother Derek
Showing Upがあっさり勝ったか。ま、来年もガンバレ。
Brother Derekスクラッチしやがったとかいう事情もあったりするんですが、とりあえず、Del Mer、Oak Tree、そしてHollywoodときっちり2着にまとめてきたObligadoにも注目しておきましょう。最近こういうのがはやってるんですか?シーキングザダイヤとかドリームパスポートとか
Ivan Denisovichが3着。やはりこの馬はこっちの芝で走るべき。欧州には連れて帰らないようにお願いします。と思うのだが、鞍上のVelazquezは硬い馬場には向かないというコメントを残してるんだよなあ。ま、今年のこの馬の使われ方ってのは酷いものではあったので、来年どうするにせよ、しっかりレースを選んでやってくださいとしか言えないかなあ。
Brother Derekは当日の朝に疝痛を訴えたためとの由。Native Diver Hに出走させるかもしれないが、はっきりした事は言えないとHendricks師。とりあえず今後の主目的はSturb Seriesになる模様。

December 10, 2006

12/9 Hollywood Turf Cup GI Hollywood CA Turf 12F

メンバーいまいちだが、今の北米芝の古馬だったらこんなもんかなと思うところもあるか。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Artiste RoyalDanehillAgatheManilaCorey S. Nakatani
2Meteor StormBig StoneHunt the SunRainbow QuestVictor Espinoza
3CosmonautLemon Drop KidCosmic FireCapoteJulien R. Leparoux
4Symphony SidUnbridledHappy TuneA.P. IndyMichael C. Baze
5T.H. ApprovalWith ApprovalPotrichalPotrillazoAlex O. Solis
6Mighty MysteriousMystery Storm Bourbon StarForty NinerDanny Sorenson
7BobomanKingmamboSlewveraSeattle SlewGarrett K. Gomez
8Runaway DancerRunaway GroomSalsa DancerDaharAaron T. Gryder
さて、この程度のメンバーならまだMeteor Stormが大きな顔をしていられると言う部分はあるのかなという気もしますが、もうそろそろMeteor Stormは良かろうとも。
そうなったら、10Fだとちょっと距離が足りないながらも相手関係からすれば十分にチャンスがあるT.H. Approvalあたりに期待ということになりますかね。
まあ、CosmonautがここでGI勝ったら萌えるという程度に見ておきますです。

Result

素で距離を勘違いしてました。12Fだよバカタレ。
1.Boboman: Kingmambo - Slewvera by Seattle Slew
2.Runaway Dancer: Runaway Groom - Salsa Dancer by Dahar
3.Artiste Royal: Danehill - Agathe by Manila
3.Meteor Storm: Big Stone - Hunt the Sun by Rainbow Quest
5.Cosmonaut: Lemon Drop Kid - Cosmic Fire by Capote
6.Symphony Sid: Unbridled - Happy Tune by A.P. Indy
7.T.H. Approval: With Approval - Potrichal by Potrillazo
8.Mighty Mysterious: Mystery Storm - Bourbon Star by Forty Niner
Artiste RoyalとMeteor Stormが3着同着。
逃げたのはSymphony Kidながら直線で早々に脱落。Meteor Stormが先頭に立ちましたが、直線の半ばでBobomanがこれを交わし、更にRunaway Dancerが一気に追い込んだものの届かずBobomanがGIどころかステークス初勝利を決めました。Meteor Stormは最後にArtiste Royalに並ばれるがこれはなんとか同着で凌いだ。
それでこの距離ならというところがあったかと思う一番人気のT.H. Approvalは全く良いところなく後方侭。
ステークスレコードで勝ったBobomanはKingmambo産駒の5歳馬。Wertheimerの自家生産馬。フランスでデビューして4戦1勝の後Mandella厩舎に移籍するも1戦だけで負傷して休養入り。今年故障から復帰して本格化していたという感じでDel Marのマイルを連続で3着したあと、芝転向して3連勝してGIをとってしまったということになるか。
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MARIUS / MARL
mail: marius@fairydoll.net
メールはspam判定で巻き込まれる可能性があるので、メールフォームの方が確実です。
メッセンジャーにもいますのでそっちの方がより確実でしょう。
messenger: karl_cz_marius@ホットメールドットコム
IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

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